JP2006189300A - 絶縁抵抗測定装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な演算を必要とせず、各種の電路において絶縁抵抗の抵抗値を精度よく測定することである。
【解決手段】 クランプ13で挟み込まれた単相三線式の三本の電線に流れる零相電流を零相電流検出器17で検出し、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に可変コンデンサ19を接続して零相電流の無効電流成分を零に調整し、また、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に可変抵抗21を接続して零相電流の有効電流成分を零に調整する。そして、可変コンデンサ19で零相電流の無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と、可変抵抗21で零相電流の有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて、演算処理装置18は電線の絶縁抵抗を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は低圧配電線や屋内配線の絶縁抵抗を測定する電線の絶縁抵抗測定装置及び方法に関する。
低圧配電線や屋内配線については、感電や火災を防止するために電線の絶縁性能が保持されていなければならない。そこで、これらの電線の絶縁抵抗を定期的に測定し点検することが行われている。電線の絶縁抵抗を測定するものとしては絶縁抵抗測定器やクランプ式電流計がある。絶縁抵抗測定器は、測定対象区間の電路を遮断して電線に接続し、電線の絶縁抵抗を測定するものである。一方、クランプ式電流計は、活線状態を維持したままで測定対象区間の電路の漏れ電流を測定し、その漏れ電流を電線の絶縁抵抗に換算して電線の絶縁抵抗を得るものである。
近年においては、OA機器やFA機器などの著しい普及により、電線の絶縁抵抗の測定のために測定対象区間の電路を停電させることは困難となっているので、クランプ式電流計が広く採用されるようになっている。クランプ式電流計は、電路の2本の電線または3本の電線を一括して挟み込んで零相電流を測定する。この場合、各相の負荷電流は合成されて打ち消されるため、電路の漏れ電流だけが零相電流として計測される。
クランプ式電流計としては、零相電流に含まれる高調波電流に着目し、対地静電容量やラインフィルタ等の無効漏れ電流分を除去し、絶縁抵抗に起因する電流を分離して測定するようにしたものがある(例えば、非特許文献1参照)。
「電気と工事」オーム社出版、2004年6月号別刷、P1〜P4
しかし、電線の絶縁が良好であっても漏れ電流の測定値が絶縁抵抗値から換算した値を超えた電流値を示すことがある。これは、対地静電容量や家電機器等のラインフィルタに流れる無効分の漏れ電流を同時に計測してしまうためである。また、零相電流の計測では、各電圧相の漏れ電流がベクトル合成されて測定されるので、各電圧相の電圧線が同じ程度に絶縁劣化した場合には、不平衡分のみを測定することになり測定値が低めになってしまう。
図9は、電線の絶縁抵抗の測定対象区間における電路の回路図である。単相三線式の三本の電線は2本の電圧線11a、11bと中性線12とからなり、中性線12は接地されている。電圧線11aと中性線12との間に電圧V1の電源が供給され、電圧線11bと中性線12との間に電圧V2の電源が供給される。屋内配線の場合には、通常、電圧V1、V2は95V〜107Vである。そして、電圧線11aと中性線12との間に単相100V負荷25aが接続され、電圧線11bと中性線12との間に単相100V負荷25bが接続される。また、電圧線11aと電圧線11bとの間に単相200V負荷26が接続される場合もある。
電圧線11a、11bは、それぞれ対地静電容量Cg1、Cg2を有し、また、絶縁抵抗Rg1、Rg2を有している。また、単相100V負荷25a、25bや単相200V負荷26には静電容量を含んでいる負荷があり、例えば家電機器等はラインフィルタを含んでいる。そこで、図9では、これらラインフィルタの静電容量を一括して静電容量C2として示し、その静電容量C2が電圧線11bに接続されている場合を示している。
電圧線11a、11bの対地静電容量Cg1、Cg2には漏れ電流Icg1、Icg2が流れ、電圧線11a、11bの絶縁抵抗Rg1、Rg2には漏れ電流Irg1、Irg2が流れる。また、家電機器等のラインフィルタによる静電容量C2には電流Ic2が流れる。なお、2本の電線11a、11bや中性線12は線路抵抗及び線路インダクタンスを有しているが、電線の絶縁抵抗を計測する場合には無視できるので無視している。
このような電路における電線の絶縁抵抗を測定するには、2本の電圧線11a、11bと中性線12とを一括してクランプ電流計ZCTで零相電流Iを検出する。クランプ電流計ZCTで測定される零相電流Iは、(1)式で示される。なお、(1)式及び図面において、文字の上部の「・」は複素ベクトルであることを示し、本文中では「・」の表記は省略する。
Figure 2006189300
図10は従来のクランプ式電流計により測定対象区間の電路の零相電流Iを測定した場合の電流ベクトル図であり、図10(a)は電圧線11aの電線の絶縁抵抗が劣化している場合の電流ベクトル図、図10(b)は電圧線11a、11b双方の電線の絶縁抵抗が劣化している場合の電流ベクトル図である。
図10(a)に示すように、絶縁抵抗の劣化による漏れ電流は絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1だけであるが、電路の対地静電容量Cg1に流れる無効分の漏れ電流Icg1、Icg2や家電機器のラインフィルタの静電容量C2に流れる無効分の漏れ電流Ic2がベクトル合成されて計測されてしまうため、零相電流Iの測定値は大きめになってしまう。
一方、図10(b)に示すように、電圧線11a、11b双方の電線の絶縁抵抗が劣化している場合には、絶縁抵抗の劣化による漏れ電流は絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1と絶縁抵抗Rg2に流れる漏れ電流Irg2であるが、漏れ電流Irg1と漏れ電流Irg2とがベクトル合成され、不平衡分のみを測定することになり、また、電路の対地静電容量Cg1に流れる無効分の漏れ電流Icg1、Icg2や家電機器のラインフィルタの静電容量C2に流れる無効分の漏れ電流Ic2がベクトル合成されて計測されてしまうため、零相電流Iの測定値は低めになってしまう。
このように、単相三線の電路においては、各電圧相の漏れ電流がベクトル合成され、さらに、電路の対地静電容量Cg1に流れる無効分の漏れ電流Icg1、Icg2や家電機器のラインフィルタの静電容量C2に流れる無効分の漏れ電流Ic2がベクトル合成されて計測されてしまうので、絶縁抵抗の劣化による漏れ電流の真値が得られない。
一方、非特許文献1のものでは、対地静電容量やラインフィルタ等の無効漏れ電流分を除去し、絶縁抵抗に起因する電流を分離して測定するように工夫されているが、零相電流に含まれる第5次高調波や第7次高調波を求め、第5次高調波電流の大きさとの比率を係数に取り入れて絶縁抵抗に起因する電流を求めているので、演算が複雑となる。また、係数の定め方は経験値を用いているので、別の電路での測定の際には精度が落ちる可能性がある。
本発明の目的は、複雑な演算を必要とせず、各種の電路において絶縁抵抗の抵抗値を精度よく測定できる電線の絶縁抵抗測定装置及び方法を提供することである。
請求項1の発明に係わる電線の絶縁抵抗測定装置は、三線式の低圧屋内配線の三本の電線を一括して挟み込むクランプと、前記クランプで挟み込まれた三本の電線に流れる零相電流を検出する零相電流検出器と、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続され前記零相電流の無効電流成分を零に調整するための可変コンデンサと、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続され零相電流の有効電流成分を零に調整するための可変抵抗と、前記可変コンデンサで零相電流の無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と前記可変抵抗で零相電流の有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて前記電線の絶縁抵抗を算出する演算処理装置とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係わる電線の絶縁抵抗測定方法は、三線式の低圧屋内配線の三本の電線に流れる零相電流を検出し、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続された可変コンデンサの静電容量を変化させて前記零相電流の無効電流成分を零に調整し、三本の電線のうち中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続された可変抵抗の抵抗値を変化させて前記零相電流の有効電流成分を零に調整し、前記可変コンデンサで零相電流の無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と前記可変抵抗で零相電流の有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて前記電線の絶縁抵抗を算出することを特徴とする。
請求項3の発明に係わる電線の絶縁抵抗測定方法は、請求項2の発明において、前記電線のうち中性線以外の二本の電圧線のうちの一本の電圧線に前記可変コンデンサを接続する際には、可変コンデンサの静電容量を変化させたときに零相電流が小さくなる電圧線に接続することを特徴とする。
請求項4の発明に係わる電線の絶縁抵抗測定方法は、請求項2の発明において、前記電線のうち中性線以外の二本の電圧線のうちの一本の電圧線に前記可変抵抗を接続する際には、可変抵抗の抵抗値を変化させたときに零相電流が小さくなる電圧線に接続することを特徴とする。
本発明によれば、可変コンデンサで零相電流の無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と、その状態で、零相電流の有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて電線の絶縁抵抗を算出するので、複雑な演算を必要とせず、精度よく絶縁抵抗を算出できる。
また、可変コンデンサを調整して零相電流の無効電流成分を零にして対地静電容量やラインフィルタ等の無効漏れ電流分を除去し、可変抵抗を調整して電線の絶縁抵抗を算出する際に必要な可変抵抗の抵抗値を得るようにしているので、電路に応じて精度よく絶縁抵抗を求めることができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の構成図である。クランプ13は測定対象の電線を一括して挟み込むものであり、絶縁抵抗測定装置本体14に設けられたクランプ操作部15によりクランプ駆動機構16が駆動され、クランプ13の先端部13aが開閉操作される。すなわち、クランプ13の先端部13aを開き測定対象の電線をクランプ13で形成される円環内に挿入してクランプ13の先端部13aを閉じる。これにより、例えば、単相三線式の三本の電線が一括してクランプ13で挟み込まれる。以下、単相三線式の三本の電線の絶縁抵抗を測定する場合について説明する。
零相電流検出器17は、クランプ13で挟み込まれた三本の電線に流れる零相電流Iを検出するものであり、これら三本の電線に流れる各々の電流のベクトル和を求めることにより零相電流Iを検出する。零相電流検出器17で検出された零相電流Iは演算処置装置18に入力される。
絶縁抵抗測定装置本体14には、可変コンデンサ19が設けられており、接続端子20により測定対象の電路の電圧線と接地線との間にそれぞれ接続可能となっている。可変コンデンサ19は静電容量を変化させることにより零相電流Iの無効電流成分を零に調整するものである。
同様に、絶縁抵抗測定装置本体14には、可変抵抗21が設けられており、接続端子22により測定対象の電路の電圧線と接地線との間にそれぞれ接続可能となっている。可変抵抗21は抵抗値を変化させることにより零相電流Iの有効電流成分を零に調整するものである。
演算処理装置18は、零相電流検出器17で検出された零相電流Iを表示装置23に表示するとともに、可変コンデンサ19で零相電流Iの無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と、可変抵抗21で零相電流Iの有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて電線の絶縁抵抗を算出する。この電線の絶縁抵抗の算出については後述する。
また、演算処理装置18は、算出した電線の絶縁抵抗を表示装置23に表示するとともに記憶装置24に記憶する。記憶装置24には、零相電流検出器17で検出された零相電流I、可変コンデンサ19で零相電流Iの無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流、可変抵抗21で零相電流Iの有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値等も記憶される。
ここで、可変コンデンサ19や可変抵抗21の調整操作は、絶縁抵抗測定装置本体14に設けられた図示省略の操作部からの操作により行われる。また、表示装置23への表示や記憶装置24への記憶も操作部からの操作指令により行われる。
次に、測定対象電路の電線の絶縁抵抗を求めるにあたって、測定対象電路の単相三線式の三本の電線を一括してクランプ13で挟み込み、零相電流Iを検出可能とする。そして、測定対象電路の電線の電圧線11に可変コンデンサ19を接続して、零相電流Iの無効電流成分を零に調整する。
電圧線11a、11bのうちいずれの電圧線11に可変コンデンサ19を接続するかは、可変コンデンサ19の静電容量Cmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11に接続することになる。これは、可変コンデンサ19の静電容量Cmによる無効電流Icmは、可変コンデンサ19を接続した電圧線11に無効電流を追加して流し、他方の電圧線11の無効電流を相殺するものであるから、可変コンデンサ19を接続した電圧線11の無効電流が大きい場合には、他方の電圧線11の無効電流を相殺することができないからである。従って、無効電流が小さい電圧線11の方に可変コンデンサ19を接続する。なお、無効電流が小さい電圧線11であるかどうかは、可変コンデンサ19の静電容量Cmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11であることで判別する。いま、電圧線11aが可変コンデンサ19の静電容量Cmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11であるとする。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサ19を測定対象電路の電圧線11に接続した場合の電路の回路図である。図9と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図2において、可変コンデンサ19は、その静電容量Cmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11aと接地線との間に接続されている。この可変コンデンサ19の接続により、電圧線11aには絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1及び対地静電容量Cg1の漏れ電流Icg1に加え、可変コンデンサ19の静電容量Cmを通した漏れ電流Icmが流れる。従って、電圧線11aには無効電流(Icg1+Icm)が流れている。一方、電圧線11bには、絶縁抵抗Rg2に流れる漏れ電流Irg2、対地静電容量Cg2の漏れ電流Icg2、及び家電機器等のラインフィルタによる静電容量C2の電流Ic2が流れており、電圧線11bには、無効電流(Icg2+Ic2)が流れている。そこで、電圧線11aを流れる無効電流(Icg1+Icm)と電圧線11bに流れる無効電流(Icg2+Ic2)とが相殺されるように、可変コンデンサ19の静電容量Cmを変化させ、零相電流Iの無効電流成分を零に調整する。
図3は可変コンデンサ19により零相電流Iの無効電流成分を零に調整した場合の電流ベクトル図である。図3(a)に示すように、電圧線11aを流れる無効電流(Icg1+Icm)と電圧線11bに流れる無効電流(Icg2+Ic2)とは位相がπだけずれた電流であり逆向きの電流である。そこで、電圧線11aを流れる無効電流(Icg1+Icm)と電圧線11bに流れる無効電流(Icg2+Ic2)との大きさが等しくなるように、可変コンデンサ19の静電容量Cmを変化させ、静電容量Cmを通した無効電流Icmを調整する。
零相電流Iの無効電流成分を零に調整した結果、図3(b)に示すように、測定される漏れ電流Irgは、電圧線11aの絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1と電圧線11bの絶縁抵抗Rg2に流れる漏れ電流Irg2との差分となる。この測定された漏れ電流Irgは、零相電流Iの有効電流成分であり、漏れ電流Irg1と漏れ電流Irg2とは、位相がπだけずれた電流であり逆向きの電流であることから、2本の電圧線11a、11bが同じ程度に絶縁劣化した場合には、測定された漏れ電流Irgは小さいものとなる。
演算処理装置18は、この零相電流Iの無効電流成分を零に調整した場合に測定された漏れ電流Irgを記憶装置24に記憶する。また、その漏れ電流Irgは下記の(2)式で示される。
rg=|Irg1|−|Irg2
=(|V1|/Rg1)−(|V2|/Rg2) …(2)
ここで、|Irg1|、|Irg2|、|V1|、|V2|は、それぞれ、Irg1、Irg2、V1、V2の大きさを表す。以下同様とする。
次に、可変コンデンサ19により零相電流Iの無効電流成分を零に調整した状態で、さらに、可変抵抗21を電圧線11に接続して零相電流Iの有効電流成分を零に調整する。電圧線11a、11bのうちいずれの電圧線11に可変抵抗21を接続するかは、可変抵抗21の抵抗値Rmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11に接続することになる。
これは、可変抵抗21の抵抗値Rmによる有効電流Irmは、可変抵抗21が接続された電圧線11に有効電流を追加して流し、他方の電圧線11の有効電流を相殺するものであるから、可変抵抗21を接続した電圧線11の有効電流が大きい場合には、他方の電圧線11の有効電流を相殺することができないからである。従って、有効電流が小さい電圧線11の方に可変抵抗21を接続する。有効電流が小さい電圧線11であるかどうかは、可変抵抗21の抵抗値Rmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11であることで判別する。いま、電圧線11bが可変抵抗21の抵抗値Rmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11であるとする。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサ19及び可変抵抗21を測定対象電路の電圧線11に接続した場合の電路の回路図である。図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図4において、可変コンデンサ19は電圧線11aと接地線との間に接続され、さらに、可変抵抗21はその抵抗値Rmを変化させたときに零相電流Iが小さくなる電圧線11bに接続されている。
電圧線11aには絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1、対地静電容量Cg1の漏れ電流Icg1、可変コンデンサ19の静電容量Cmを通した漏れ電流Icmが流れる。従って、電圧線11aには漏れ電流(Irg1+Icg1+Icm)が流れている。一方、電圧線11bには、可変抵抗21の接続により、絶縁抵抗Rg2に流れる漏れ電流Irg2、対地静電容量Cg2の漏れ電流Icg2及び家電機器等のラインフィルタによる静電容量C2の電流Ic2に加え、可変抵抗21の抵抗値Rmを通した漏れ電流Irmが流れる。従って、電圧線11bには漏れ電流(Irg2+Icg2+Ic2+Irm)が流れている。
電圧線11aを流れる無効電流(Icg1+Icm)と電圧線11bに流れる無効電流(Icg2+Ic2)とは相殺されているので、電圧線11aには漏れ電流の有効電流Irg1が流れ、電圧線11bには漏れ電流の有効電流(Irg2+Irm)が流れていることになる。
この状態で、電圧線11aの漏れ電流の有効電流Irg1と、電圧線11bの漏れ電流の有効電流(Irg2+Irm)とのベクトル和(漏れ電流Irg)が零となるように、可変抵抗21の抵抗値Rmを変化させ、零相電流Iの有効電流成分(漏れ電流Irg)を零に調整する。
図5は可変抵抗21により零相電流Iの有効電流成分を零に調整した場合の電流ベクトル図である。図5(a)に示すように、電圧線11aの絶縁抵抗Rg1を流れる有効電流Irg1と、電圧線11bの絶縁抵抗Rg2に流れる有効電流Irg2とは位相がπだけずれた電流であり逆向きの電流である。そして、その差分が漏れ電流Irgとして流れている。そこで、図5(b)に示すように、この漏れ電流Irgを零とするように、可変抵抗21の抵抗値Rmを変化させ、可変抵抗21を通した有効電流Irmを調整する。この調整により、電圧線11aの漏れ電流Irg1と電圧線11bの調整された漏れ電流(Irg2+Irm)とが等しくなり、零相電流検出器17で検出される電流値は零となる。
演算処理装置18は、この零相電流Iの有効電流成分を零に調整した場合の可変抵抗21の抵抗値Rmを記憶装置24に記憶する。また、そのときの抵抗値Rm、電圧線11aの絶縁抵抗Rg1、電圧線11bの絶縁抵抗Rg2の関係は下記の(3)式で示される。
Rg1=Rg2・Rm/(Rg2+Rm) …(3)
すなわち、無効電流成分を含まない零相電流Iの有効電流成分を零に調整した状態では、電圧線11aの漏れ電流Irg1と電圧線11bの調整された漏れ電流(Irg2+Irm)とが等しいことから、電圧線11aの絶縁抵抗Rg1と電圧線11bの調整された絶縁抵抗{Rg2・Rm/(Rg2+Rm)}とが等しい状態である。従って、(3)式が成立する。
これにより、(2)式と(3)式との連立方程式により、電圧線11の絶縁抵抗Rg1と電圧線11bの絶縁抵抗Rg2とを求めることができる。電圧線11の絶縁抵抗Rg1及び電圧線11bの絶縁抵抗Rg2は、(4)式及び(5)式で示される。
Rg1=Rm・(|V1|−|V2|)/(Rm・|Irg|−|V2|)…(4)
Rg2=Rm・(|V1|−|V2|)/(Rm・|Irg|−|V1|)…(5)
零相電流Iの無効電流成分を零に調整したときの漏れ電流Irg、無効電流成分を含まない零相電流Iの有効電流成分を零に調整したときの抵抗値Rmは、前述したように計測して得られ、電圧線11aと中性線12との間の電圧V1、電圧線11bと中性線12との間の電圧V2は、既知であるから、(4)式及び(5)式より電圧線11の絶縁抵抗Rg1及び電圧線11bの絶縁抵抗Rg2を求めることができる。電圧V1、V2は、電圧計で測定してその測定値を使用などする。両相に接続される負荷や絶縁抵抗等が平衡する状態はごく稀であることから、常識的にはV1,V2が全く同一値になる確立はきわめて低い。この絶縁抵抗Rg1、Rg2の算出は、演算制御装置18で行われ、必要に応じて表示装置23に表示され記憶装置24に記憶される。
第1の実施の形態によれば、可変コンデンサ19で零相電流Iの無効電流成分を零に調整したときの零相電流Iの有効電流Irgと、その状態で、零相電流Iの有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値Rmとに基づいて電線の絶縁抵抗Rg1、Rg2を算出するので、複雑な演算を必要とせず、精度よく絶縁抵抗Rg1、Rg2を算出できる。また、可変コンデンサ19を調整して零相電流Iの無効電流成分を零にして対地静電容量やラインフィルタ等の無効漏れ電流分を除去し、可変抵抗21を調整して電線の絶縁抵抗を算出する際に必要な可変抵抗の抵抗値Rmを得るようにしているので、電路に応じて精度よく絶縁抵抗を求めることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は本発明の第2の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、2個の可変コンデンサ19a、19b及び2個の可変抵抗21a、21bを設け、電圧線11aと接地線の間に可変コンデンサ19a及び可変抵抗21aを接続するとともに、電圧線11bと接地線の間に可変コンデンサ19b及び可変抵抗21bを接続するようにしたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図6に示すように、絶縁抵抗測定装置本体14には、2個の可変コンデンサ19a、19bが設けられており、接続端子20a、20bにより測定対象の電路の二本の電圧線11a、11bと接地線との間にそれぞれ接続可能となっている。2個の可変コンデンサ19a、19bは静電容量を変化させることにより零相電流Iの無効電流成分を零に調整するものである。
同様に、絶縁抵抗測定装置本体14には、2個の可変抵抗21a、21bが設けられており、接続端子22a、22bにより測定対象の電路の二本の電圧線11a、11bと接地線との間にそれぞれ接続可能となっている。2個の可変抵抗21a、21bは抵抗値を変化させることにより零相電流Iの有効電流成分を零に調整するものである。
図7は、本発明の第2の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサ19a、19bを測定対象電路の電圧線11a、11bに接続した場合の電路の回路図である。図2と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図7において、可変コンデンサ19aは電圧線11aと接地線の間に接続され、可変コンデンサ19bは電圧線11bと接地線の間に接続される。
この場合、可変コンデンサ19a、19bは電圧線11a、11bの双方の電圧線11a、11bに接続されるので、第1の実施の形態の場合のように、1個の可変コンデンサ19を電圧線11に接続する際に、いずれの電圧線11a、11bに接続するかを確認しなくてもよい。
この可変コンデンサ19a、19bの接続により、電圧線11aには絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1及び対地静電容量Cg1の漏れ電流Icg1に加え、可変コンデンサ19aの静電容量Cm1を通した漏れ電流Icm1が流れる。従って、電圧線11aには無効電流(Icg1+Icm1)が流れる。
一方、電圧線11bには、絶縁抵抗Rg2に流れる漏れ電流Irg2、対地静電容量Cg2の漏れ電流Icg2、及び家電機器等のラインフィルタによる静電容量C2の電流Ic2に加え、可変コンデンサ19bの静電容量Cm2を通した漏れ電流Icm2が流れる。従って、電圧線11bには無効電流(Icg2+Ic2+Icm2)が流れる。
そこで、電圧線11aを流れる無効電流(Icg1+Icm1)と電圧線11bに流れる無効電流(Icg2+Ic2+Icm2)とが相殺されるように、可変コンデンサ19a、19bの静電容量Cm1、Cm2を変化させ、零相電流Iの無効電流成分を零に調整する。演算処理装置18は、この零相電流Iの無効電流成分を零に調整した場合に測定された漏れ電流Irgを記憶装置24に記憶する。また、その漏れ電流Irgは前述の(2)式で示される。
次に、可変コンデンサ19a、19bにより零相電流Iの無効電流成分を零に調整した状態で、さらに、可変抵抗21a、21bを電圧線11a、11bに接続して零相電流Iの有効電流成分を零に調整する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサ19a、19b及び可変抵抗21a、21bを測定対象電路の電圧線11a、11bに接続した場合の電路の回路図である。図7と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図8において、電圧線11aと接地線との間には可変コンデンサ19aに加え可変抵抗21aが接続され、電圧線11bと接地線との間には可変コンデンサ19bに加え可変抵抗21bが接続される。この場合、可変抵抗21a、21bは、電圧線11a、11bの双方の電圧線11a、11bに接続されるので、第1の実施の形態の場合のように、1個の可変抵抗21を電圧線11に接続する際に、いずれの電圧線11a、11bに接続するかを確認しなくてもよい。
電圧線11aには、可変コンデンサ19a及び可変抵抗21aの接続により、絶縁抵抗Rg1に流れる漏れ電流Irg1、対地静電容量Cg1の漏れ電流Icg1、可変コンデンサ19aの静電容量Cm1を通した漏れ電流Icm1、可変抵抗21aに流れるIrm1が流れる。従って、電圧線11aには漏れ電流(Irg1+Icg1+Icm1+Irm1)が流れる。
一方、電圧線11bには、可変コンデンサ19b及び可変抵抗21bの接続により、絶縁抵抗Rg2に流れる漏れ電流Irg2、対地静電容量Cg2の漏れ電流Icg2、家電機器等のラインフィルタによる静電容量C2の電流Ic2、可変コンデンサ19bの静電容量Cm2を通した漏れ電流Icm2、可変抵抗21bの抵抗値Rm2を通した漏れ電流Irm2が流れる。従って、電圧線11bには漏れ電流(Irg2+Icg2+Ic2+Icm2+Irm2)が流れる。
電圧線11aを流れる無効電流(Icg1+Icm1)と電圧線11bに流れる無効電流(Icg2+Ic2+Icm2)とは相殺されているので、電圧線11aには漏れ電流の有効電流(Irg1+Irm1)が流れ、電圧線11bには漏れ電流の有効電流(Irg2+Irm2)が流れていることになる。
この状態で、電圧線11aの漏れ電流の有効電流(Irg1+Irm1)と、電圧線11bの漏れ電流の有効電流(Irg2+Irm2)とのベクトル和(漏れ電流Irg)が零となるように、可変抵抗21a、21bの抵抗値Rmを変化させ、零相電流Iの有効電流成分(漏れ電流Irg)を零に調整する。演算処理装置18は、この零相電流Iの有効電流成分を零に調整した場合の可変抵抗21a、21bの抵抗値Rm1、Rm2を記憶装置24に記憶する。また、そのときの抵抗値Rm1、Rm2、電圧線11aの絶縁抵抗Rg1、電圧線11bの絶縁抵抗Rg2の関係は下記の(6)式で示される。
Rg1・Rm1/(Rg1+Rm1)=Rg2・Rm2/(Rg2+Rm2)…(6)
すなわち、無効電流成分を含まない零相電流Iの有効電流成分を零に調整した状態では、電圧線11aの調整された漏れ電流(Irg2+Irm2)と電圧線11bの調整された漏れ電流(Irg2+Irm2)とが等しいことから、電圧線11aの絶縁抵抗{Rg1・Rm1/(Rg1+Rm1)}と電圧線11bの調整された絶縁抵抗{Rg2・Rm2/(Rg2+Rm2)}とが等しい状態である。従って、(6)式が成立する。
これにより、(2)式と(6)式との連立方程式により、電圧線11の絶縁抵抗Rg1と電圧線11bの絶縁抵抗Rg2とを求めることができる。電圧線11の絶縁抵抗Rg1及び電圧線11bの絶縁抵抗Rg2は、(7)式及び(8)式で示される。
Rg1=Rm1・Rm2・(|V1|−|V2|)
/{Rm1・Rm2・|Irg|−(Rm1−Rm2)|V2|}…(7)
Rg2=Rm1・Rm2・(|V1|−|V2|)
/{Rm1・Rm2・|Irg|−(Rm1−Rm2)|V1|}…(8)
零相電流Iの無効電流成分を零に調整したときの漏れ電流Irg、無効電流成分を含まない零相電流Iの有効電流成分を零に調整したときの抵抗値Rm1、Rm2は、前述したように計測して得られ、電圧線11aと中性線12との間の電圧V1、電圧線11bと中性線12との間の電圧V2は、既知であるから、(7)式及び(8)式より電圧線11の絶縁抵抗Rg1及び電圧線11bの絶縁抵抗Rg2を求めることができる。電圧V1、V2は、屋内配線の場合は、通常、100V程度であるからその値を使用してもよいし、別途、電圧計で測定してその測定値を使用してもよい。この絶縁抵抗Rg1、Rg2の算出は、演算制御装置18で行われ、必要に応じて表示装置23に表示され記憶装置24に記憶される。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、可変コンデンサ19a及び可変抵抗21aは電圧線11aに接続され、可変コンデンサ19b及び可変抵抗21bは電圧線11bに接続され、双方の電圧線11a、11bに可変コンデンサ19及び可変抵抗21が接続されるので、いずれの電圧線11a、11bに可変コンデンサ19または可変抵抗21を接続するかを確認しなくてもよい。従って、電線の絶縁抵抗の測定作業が軽減される。
本発明の第1の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の構成図。 本発明の第1の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサを測定対象電路の電圧線に接続した場合の電路の回路図。 本発明の第1の実施の形態における可変コンデンサにより零相電流の無効電流成分を零に調整した場合の電流ベクトル図。 本発明の第1の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサ及び可変抵抗を測定対象電路の電圧線に接続した場合の電路の回路図。 本発明の第1の実施の形態における可変抵抗により零相電流の有効電流成分を零に調整した場合の電流ベクトル図。 本発明の第2の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の構成図。 本発明の第2の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサを測定対象電路の電圧線に接続した場合の電路の回路図。 本発明の第2の実施の形態に係わる電線の絶縁抵抗測定装置の可変コンデンサ及び可変抵抗を測定対象電路の電圧線に接続した場合の電路の回路図。 電線の絶縁抵抗の測定対象区間における電路の回路図。 従来のクランプ式電流計により測定対象区間の電路の零相電流を測定した場合の電流ベクトル図。
符号の説明
11…電圧線、12…中性線、13…クランプ、14…絶縁抵抗測定装置本体、15…クランプ操作部、16…クランプ駆動機構、17…零相電流検出器、18…演算処置装置、19…可変コンデンサ、20…接続端子、21…可変抵抗、22…接続端子、23…表示装置、24…記憶装置、25…単相100V負荷、26…単相200V負荷、27…三相負荷

Claims (4)

  1. 三線式の低圧屋内配線の三本の電線を一括して挟み込むクランプと、前記クランプで挟み込まれた三本の電線に流れる零相電流を検出する零相電流検出器と、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続され前記零相電流の無効電流成分を零に調整するための可変コンデンサと、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続され零相電流の有効電流成分を零に調整するための可変抵抗と、前記可変コンデンサで零相電流の無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と前記可変抵抗で零相電流の有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて前記電線の絶縁抵抗を算出する演算処理装置とを備えたことを特徴とする電線の絶縁抵抗測定装置。
  2. 三線式の低圧屋内配線の三本の電線に流れる零相電流を検出し、三本の電線のうちの中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続された可変コンデンサの静電容量を変化させて前記零相電流の無効電流成分を零に調整し、三本の電線のうち中性線以外の少なくとも一本の電圧線に接続された可変抵抗の抵抗値を変化させて前記零相電流の有効電流成分を零に調整し、前記可変コンデンサで零相電流の無効電流成分を零に調整したときの零相電流の有効電流と前記可変抵抗で零相電流の有効電流成分を零に調整したときの可変抵抗の抵抗値とに基づいて前記電線の絶縁抵抗を算出することを特徴とする電線の絶縁抵抗測定方法。
  3. 前記電線のうち中性線以外の二本の電圧線のうちの一本の電圧線に前記可変コンデンサを接続する際には、可変コンデンサの静電容量を変化させたときに零相電流が小さくなる電圧線に接続することを特徴とする請求項2記載の電線の絶縁抵抗測定方法。
  4. 前記電線のうち中性線以外の二本の電圧線のうちの一本の電圧線に前記可変抵抗を接続する際には、可変抵抗の抵抗値を変化させたときに零相電流が小さくなる電圧線に接続することを特徴とする請求項2記載の電線の絶縁抵抗測定方法。

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