JP2006189200A - 湿式冷却塔 - Google Patents
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Abstract
【課題】 傾斜型プレートフィン付熱交換器を有する冷却塔において、散水器から滴下した散水をプレートフィン全体を効率良く濡らすようにし、かつプレートフィンからの水漏れや散水のキャリーオーバを防止することによって、散水と被冷却媒体との熱交換効率を向上させる散水装置を実現する。
【解決手段】 冷却塔1内にプレートフィン付熱交換器5をV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れfを形成するとともに、プレートフィン51に散水して水の蒸発潜熱により熱交換器5内を流れる被冷却媒体を冷却するようにした湿式冷却塔1において、プレートフィン51に対しその垂直方向の投影面全域に渡り同プレートフィンの上方から水滴を滴下するように構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 冷却塔1内にプレートフィン付熱交換器5をV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れfを形成するとともに、プレートフィン51に散水して水の蒸発潜熱により熱交換器5内を流れる被冷却媒体を冷却するようにした湿式冷却塔1において、プレートフィン51に対しその垂直方向の投影面全域に渡り同プレートフィンの上方から水滴を滴下するように構成した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プレートフィン付き熱交換器を傾斜して配置した傾斜型の湿式熱交換器を有する湿式冷却塔の改良に係り、散水器から散布される水をプレートフィン全体に効率良く散水できるようにした改良した湿式冷却器に関する。
従来ケーシングの内部にプレートフィン付熱交換器を垂直方向に四方ぐるりと環状に配置し、このプレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、上部から散水装置の水を散水する密閉式の冷却塔は公知である。この種の冷却塔は、プレートフィン付熱交換器のプレートフィンを垂直方向に配置しているが、プレートフィンの熱交換パネル面積を大きく取れない、熱交換パネルの配置に制約がある、等の問題点がある。
これに対しプレートフィン付熱交換器をV字形に配置した傾斜型は、伝熱面積を広く取れ、かつシステムをコンパクトにできる利点がある。
これに対しプレートフィン付熱交換器をV字形に配置した傾斜型は、伝熱面積を広く取れ、かつシステムをコンパクトにできる利点がある。
この傾斜型冷却塔は、例えば特許文献1(特開平8−61884号公報)に開示されている。図9は、特許文献1に開示された傾斜型冷却塔の縦断立面図、図10は、前記冷却塔内に配置されたプレートフィン付熱交換器05の一部を省略した縦断立面図、図11は、前記冷却塔の散水器07の拡大断面図、図12は、前記冷却塔のプレートフィン付熱交換器05の斜視図である。
この形式の冷却塔を図9〜12に基づいて説明する。図9において、密閉された筐体01の上部に外気を吸引するファン02が設けられ、また筐体01の側面にはルーバ03が設けられ、これによってルーバ03から筐体01内に導入され、ファン02から導出される外気fの流れが形成される。
この形式の冷却塔を図9〜12に基づいて説明する。図9において、密閉された筐体01の上部に外気を吸引するファン02が設けられ、また筐体01の側面にはルーバ03が設けられ、これによってルーバ03から筐体01内に導入され、ファン02から導出される外気fの流れが形成される。
この外気fの流れの中にプレートフィン付熱交換器05が環状にV字形に配置されている。図12において、051は、例えば1〜2mmの間隔をもって積層される厚さが0.1〜0.2mmのプレートフィンで、通常アルミ製かあるいはアルミ製の表面に防錆剤をコーティングしてなり、このプレートフィン051間に水が滴下され、プレートフィン051の表面に水膜を形成させ、この水膜を外気fと接触させて、伝熱管052内を流れる例えば冷媒06等の被冷却媒体から水の蒸発潜熱を奪うことにより、被冷却媒体を冷却するようにしている。
図9において、07はプレートフィン付熱交換器05の頂部に設けられた散水器であり、散水器07から滴下された水がプレートフィン051の表面に水膜を形成し、この水膜が外気04を熱交換した後、下方に設置された受水トレイ08に溜まる。受水トレイ08に溜まった水はポンプ09により散水器07に循環されて再利用される。なお、04は循環管路である。
図11において、散水器07には散水槽010が設けられ、散水槽010には散水wが溜められている。散水槽010の底部は例えば積層グラスウール等多孔質材からなる多孔板011で構成され、散水wがこの多孔板011を染み出してプレートフィン051に滴下するようになっている。
図11において、散水器07には散水槽010が設けられ、散水槽010には散水wが溜められている。散水槽010の底部は例えば積層グラスウール等多孔質材からなる多孔板011で構成され、散水wがこの多孔板011を染み出してプレートフィン051に滴下するようになっている。
しかしながら傾斜型のプレートフィン付熱交換器は、図9に示すように、プレートフィン051が傾斜している一方で、散水の滴下方向が鉛直下向きであるので、図10に示すように、プレートフィン051の濡れ部aがプレートフィン051の全体に行渡らず、特にプレートフィン中央部051aから下方が濡れにくい傾向を示している。また散水wがプレートフィン051の下部まで流れず、水漏れw1を起こしている。これを防ぐため、散水装置をプレートフィンの中央部に配置すると、空気の流れを阻害する恐れがある。
また傾斜型は、垂直配置型に比べ、受水トレイの構造が複雑化するとともに、多量の水を流せないという問題点がある。さらにプレートフィン付熱交換器05が垂直配置型に比べファン02に接近して配置されるために、図10に示すように、水滴w2が外気fとともに、筐体01の外に運ばれるキャリーオーバの問題もある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、傾斜型プレートフィン付熱交換器を有する冷却塔において、散水器から滴下した散水をプレートフィン全体を効率良く濡らすようにし、かつプレートフィンからの水漏れや散水のキャリーオーバを防止することによって、散水と被冷却媒体との熱交換効率を向上させる散水装置を実現することを目的とする。
本発明の第1の手段は、かかる目的を達成するもので、冷却塔内にプレートフィン付熱交換器をV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、同プレートフィンに散水して同プレートフィン付熱交換器内を流れる被冷却媒体を散水の蒸発潜熱により冷却する湿式冷却塔において、前記プレートフィン付熱交換器を垂直方向に投影した投影面全域に渡り同プレートフィン付熱交換器の上方から水滴を滴下するように構成したことを特徴とする湿式冷却塔に係る。
本発明の第1の手段において、好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の頂部に、底面及び側面に複数の開孔を有する散水トレイを設け、同散水トレイの側面においては同開孔を高さ方向に分散して配置し、同開孔から散水を滴下するようにする。これによって散水トレイの底面及び側面の下方に位置するプレートフィンに水滴又は水滴を滴下させることができる。散水トレイの側面では、同開孔を高さ方向に分散して配置しているので、開孔が設けられた高さに応じて流出水の速度が異なり、そのため水平方向に飛ぶ距離も異なり、それによって下方に配置された傾斜プレートフィンの全域に亘り散水することができる。
また好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の上方に同プレートフィンの垂直方向に投影した投影面全域に渡る散水トレイを設け、同散水トレイの底面全域に分散して多数の細孔を設け、同細孔から水を滴下するように構成すれば、傾斜プレートフィンの全域に亘る散水を可能とする。
また好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の上方に同プレートフィンの垂直方向に投影した投影面全域に渡る散水トレイを設け、同散水トレイの底面全域に分散して多数の細孔を設け、同細孔から水を滴下するように構成すれば、傾斜プレートフィンの全域に亘る散水を可能とする。
また本発明の第2の手段は、冷却塔内にプレートフィン付熱交換器をV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、同プレートフィンに散水して熱交換器内を流れる被冷却媒体を散水の蒸発潜熱により冷却するようにした湿式冷却塔において、前記プレートフィン付熱交換器の上部に水平方向に散水管を設け、同散水管の同プレートフィン付熱交換器に対面する側に多数の細孔を設けたことを特徴とする湿式冷却塔に係る。
本発明の前記第2の手段においては、前記散水管からプレートフィン付熱交換器内部へ散水を行い、濡れにくい熱交換器中央部への散水を可能とする。
本発明の第2の手段において、好ましくは、前記構成に加えて、別の散水管を前記プレートフィン付熱交換器の中央部に水平方向に設けたことによって、さらにプレートフィン全域への散水が可能となる。また好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の水漏れが起こる位置に受水トレイを設けて、水漏れを受けるようにする。受水トレイには、散水回収管を設けて回収し、ポンプにより散水供給源に戻すようにすれば、散水を再循環して使用できる。
本発明の第2の手段において、好ましくは、前記構成に加えて、別の散水管を前記プレートフィン付熱交換器の中央部に水平方向に設けたことによって、さらにプレートフィン全域への散水が可能となる。また好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の水漏れが起こる位置に受水トレイを設けて、水漏れを受けるようにする。受水トレイには、散水回収管を設けて回収し、ポンプにより散水供給源に戻すようにすれば、散水を再循環して使用できる。
また本発明の第2の手段において、好ましくは、前記散水管の上部に開閉蓋を設け、散水管を開閉可能として内部の清掃など散水管のメンテナンスを容易にする。
さらに好ましくは、前記プレートフィンの表面に水の流れを分散させるための凸部を設けて、水がプレートフィンの全域に行渡るようにする。
さらに好ましくは、前記プレートフィンの表面に水の流れを分散させるための凸部を設けて、水がプレートフィンの全域に行渡るようにする。
また本発明の第3の手段は、多数のプレートフィンを微小間隔を有して積層し、同プレートフィンを横切る方向に伝熱管を設けたプレートフィン付熱交換器を冷却塔内にV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、同プレートフィンに散水して水の蒸発潜熱により前記伝熱管を流れる被冷却媒体を冷却するようにした湿式冷却塔において、前記プレートフィンの少なくとも上部に配設された伝熱管を多孔質材からなる散水管と置き換えることを特徴とする湿式冷却塔に係る。
本発明の第3の手段においては、前記多孔質材の散水管から染み出てきた水がプレートフィンに沿って流れ、プレートフィン全体を濡らすようにする。好ましくは、プレートフィンの中央部又は下部の適宜位置に設けられた伝熱管を記散水管と置き換えることにより、濡れにくいプレートフィン下部をも散水できるようにする。
本発明の第1の手段によれば、プレートフィンに対しその垂直方向の投影面全域に渡りプレートフィンの上方から散水を滴下するように構成したことにより、プレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とする。
またプレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とするため、プレートフィンからの水洩れがなくなり、従って外気による水滴のキャリーオーバも防止できる。
またプレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とするため、プレートフィンからの水洩れがなくなり、従って外気による水滴のキャリーオーバも防止できる。
第1の手段において、好ましくは、プレートフィン付熱交換器の頂部に、底面及び側面に複数の開孔を有する散水トレイを設け、同散水トレイの底面及び側面においては同開孔を高さ方向に分散して複数の開孔を設け、同開孔から散水を滴下するようにしたため、開孔が設けられた高さに応じて流出水の速度が異なり、そのため水平方向に飛ぶ距離も異なり、それによって下方に配置された傾斜プレートフィンの全域に亘り散水することができる。
また好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の上方に同プレートフィンの垂直方向の投影面全域に渡る散水トレイを設け、同散水トレイの底面全域に分散して多数の細孔を設け、同細孔から水を滴下するように構成することによって、その下方の配置されたプレートフィンの全域に亘る散水を可能とする。
また本発明の第2の手段によれば、プレートフィン付熱交換器の上部に水平方向に散水管を設け、同散水管の同プレートフィン付熱交換器に対面する側に多数の細孔を設けたことにより、濡れにくい熱交換器中央部への散水を可能とする。
またプレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とするため、プレートフィンからの水漏れがなくなり、従って外気による水滴のキャリーオーバも防止できる。
またプレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とするため、プレートフィンからの水漏れがなくなり、従って外気による水滴のキャリーオーバも防止できる。
第2の手段において、好ましくは、前記構成に加えて、別の散水管を前記プレートフィン付熱交換器の中央部に水平方向に追設することによって、さらにプレートフィン全域への散水が可能となる。また好ましくは、前記プレートフィン付熱交換器の水漏れが起こる位置に受水トレイを設けることにより、散水の漏れ量を抑えることができる。
本発明の第3の手段は、微小間隔を置いて積層されたプレートフィンを横切る方向に伝熱管を設けたプレートフィン付熱交換器において、プレートフィンの少なくとも上部に配設された伝熱管を多孔質材からなる散水管と置き換えることにより、前記多孔質材の散水管から染み出てきた水がプレートフィンに沿って流れ、プレートフィン全体を濡らすことが可能になる。
またプレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とするため、プレートフィンからの水漏れがなくなり、従って外気による水滴のキャリーオーバも防止できる。
また好ましくは、プレートフィンの中央部又は下部に設けられた伝熱管を記散水管と置き換えることにより、濡れにくいプレートフィン下部をも水濡れを可能となる。
またプレートフィンの全域に亘る水濡れを可能とするため、プレートフィンからの水漏れがなくなり、従って外気による水滴のキャリーオーバも防止できる。
また好ましくは、プレートフィンの中央部又は下部に設けられた伝熱管を記散水管と置き換えることにより、濡れにくいプレートフィン下部をも水濡れを可能となる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明装置の第1実施例に係るプレートフィン付熱交換器の部分を示し、(a)は縦断立面図、(b)は(a)中の矢印Ib方向から視た散水トレイ7の部分側面図である。
本発明装置の第1実施例を示す図1において、第1実施例の湿式冷却塔は、密閉された筐体1の内部にプレートフィンを傾斜して配置した傾斜型のプレートフィン付熱交換器5を有し、密閉された筐体1には、その上面にファン2及び側面にルーバ3が設けられており、ファン2の稼働により、外気fがルーバ3から導入され、ファン2から導出される外気流路fを形成している。また外気流路fを遮るようにプレートフィン付熱交換器5が環状に傾斜して設けられ、熱交換器5のプレートフィンは、1〜2mmの微小間隔を有して積層されており、その間を外気fが流通している。また受水トレイ8に溜まった水は、ポンプ9で循環管路4を通って散水トレイ7に循環されて再利用される。
本発明装置の第1実施例を示す図1において、第1実施例の湿式冷却塔は、密閉された筐体1の内部にプレートフィンを傾斜して配置した傾斜型のプレートフィン付熱交換器5を有し、密閉された筐体1には、その上面にファン2及び側面にルーバ3が設けられており、ファン2の稼働により、外気fがルーバ3から導入され、ファン2から導出される外気流路fを形成している。また外気流路fを遮るようにプレートフィン付熱交換器5が環状に傾斜して設けられ、熱交換器5のプレートフィンは、1〜2mmの微小間隔を有して積層されており、その間を外気fが流通している。また受水トレイ8に溜まった水は、ポンプ9で循環管路4を通って散水トレイ7に循環されて再利用される。
図1(b)において、プレートフィン付熱交換器5の頂部には、散水トレイ7が設けられ、散水トレイ7の底面及び内側側面には多数の細孔71が開けられている。特に散水トレイ7の側面には、高さ方向に沿って全域に細孔71が分散して設けられている。
このため散水トレイ7の底面に設けられた細孔71から水が熱交換器5のプレートフィンに向けて滴下するとともに、散水トレイ7の内側側面に設けられた細孔71から水流w3が滴下する。特に散水トレイ7の内側側面に設けられた細孔71から滴下する水流は、異なる高さに分散して設けられているため、高さの違いで水圧が異なり、流出する速度が異なるため、プレートフィンに到達する距離が異なる。従ってプレートフィン全域に亘って散水することができる。
このため散水トレイ7の底面に設けられた細孔71から水が熱交換器5のプレートフィンに向けて滴下するとともに、散水トレイ7の内側側面に設けられた細孔71から水流w3が滴下する。特に散水トレイ7の内側側面に設けられた細孔71から滴下する水流は、異なる高さに分散して設けられているため、高さの違いで水圧が異なり、流出する速度が異なるため、プレートフィンに到達する距離が異なる。従ってプレートフィン全域に亘って散水することができる。
次に本発明装置の第2実施例を図2に基づいて説明する。図2は、第2実施例の湿式冷却塔を示す縦断立面図である。図2において、プレートフィン付熱交換器5の上方に同プレートフィンの垂直方向の投影面全域に渡る散水トレイ17を設け、同散水トレイの底面全域を多数の細孔19を分散して設けた多孔板18で構成し、多数の細孔から水を下方のプレートフィン付熱交換器5に滴下するようにしたものである。なおその他の構成は図1の第1実施例と同一である。
第2実施例においては、筐体1の上面のほぼ全域を散水トレイ17で構成し、その底面を構成する多孔板18から散水することにより、プレートフィン付熱交換器5の全域に亘り散水を可能としている。なお多孔板18に設けた細孔の径を大きくし、滴下する水滴の径を大きくすることにより、水滴が外気fのよって運ばれるキャリーオーバの問題を防ぐことができる。
次に本発明装置の第3実施例を図3に基づいて説明する。図3は、第3実施例の湿式冷却塔を一部省略して示す縦断立面図である。図3において、プレートフィン付熱交換器5の上部内側に水平方向に散水管21を設け、散水管21のプレートフィン付熱交換器5のプレートフィン51に接する側に多数の細孔22を設け、細孔22からプレートフィン付熱交換器5側に散水wしている。
その他の構成は、図1と同一の構成を有する。図3は、冷却塔の構成を一部省略している。
第3実施例によれば、上記構成を有することにより、濡れにくい熱交換器5の中央部への散水を容易にすることができる。
その他の構成は、図1と同一の構成を有する。図3は、冷却塔の構成を一部省略している。
第3実施例によれば、上記構成を有することにより、濡れにくい熱交換器5の中央部への散水を容易にすることができる。
次に本発明装置の第4実施例を図4に基づいて説明する。図4は、第4実施例の湿式冷却塔のうち、プレートフィン付熱交換器5及び循環管路4のみを図示し、他を省略した縦断立面図である。
図4において、第4実施例は、前記第4実施例で設けてある散水管21に加えて、プレートフィン付熱交換器5の内側中央部にもうひとつの散水管23を設け、散水管23のプレートフィン付熱交換器5のプレートフィン51に接する側に多数の細孔24を設け、細孔24からプレートフィン付熱交換器5側に散水wしている。
図4において、第4実施例は、前記第4実施例で設けてある散水管21に加えて、プレートフィン付熱交換器5の内側中央部にもうひとつの散水管23を設け、散水管23のプレートフィン付熱交換器5のプレートフィン51に接する側に多数の細孔24を設け、細孔24からプレートフィン付熱交換器5側に散水wしている。
さらに散水の漏れが予想されるプレートフィン付熱交換器5の外側中央部及び外側下部に受水トレイ25及び26を設けている。
第4実施例によれば、プレートフィン51の全体に効率良く散水することができ、全体として散水の量を抑えることができるとともに、受水トレイ25及び26を設置することにより、水漏れを抑えることができ、これによって外気によって散水が外部に運ばれるキャリーオーバを防ぐことができる。また冷却水筐体の底部に設けた大型の受水トレイを小型化することができるか、あるいはなくすことも可能となる。なお散水管と受水トレイの数は同数でなくてもよい。
また受水トレイ25、26に循環管路を取り付ければ、受水トレイ25、26に溜まった水を散水用として再利用することができる。
第4実施例によれば、プレートフィン51の全体に効率良く散水することができ、全体として散水の量を抑えることができるとともに、受水トレイ25及び26を設置することにより、水漏れを抑えることができ、これによって外気によって散水が外部に運ばれるキャリーオーバを防ぐことができる。また冷却水筐体の底部に設けた大型の受水トレイを小型化することができるか、あるいはなくすことも可能となる。なお散水管と受水トレイの数は同数でなくてもよい。
また受水トレイ25、26に循環管路を取り付ければ、受水トレイ25、26に溜まった水を散水用として再利用することができる。
次に本発明装置の第5実施例を図5に基づいて説明する。図5は、第5実施例の湿式冷却塔のうち、プレートフィン付熱交換器5及び循環管路4のみを図示し、他を省略した縦断立面図である。図5に示す第5実施例は、図3に示す第3実施例の散水管21をプレートフィン付熱交換器5の頂部上面の配置した散水管31としたもので、その他の構成は第3実施例と同一である。
第5実施例によれば、散水管31を熱交換器5の頂部上面に取り付け、熱交換器5側に接する側に細孔32を設け、細孔32から散水wすることにより、特に濡れにくい中央部に集中して散水できるため、プレートフィン51の全体に亘る散水を確実なものにすることができる。
なお散水管31をプレートフィン付熱交換器5の外側上部に配置しても同様の作用効果を奏することができる。
第5実施例によれば、散水管31を熱交換器5の頂部上面に取り付け、熱交換器5側に接する側に細孔32を設け、細孔32から散水wすることにより、特に濡れにくい中央部に集中して散水できるため、プレートフィン51の全体に亘る散水を確実なものにすることができる。
なお散水管31をプレートフィン付熱交換器5の外側上部に配置しても同様の作用効果を奏することができる。
次に本発明装置の第6実施例を図6に基づいて説明する。図6は、第6実施例の湿式冷却塔のうち、プレートフィン付熱交換器5及び循環管路4のみを図示し、他を省略した縦断立面図である。図6において、第6実施例は、図4に示す第4実施例と比べて、プレートフィン付熱交換器5の内側上部及び内側中央に水平に配置した散水管35及び38に開閉蓋37及び40を設けたところが異なり、その他の構成は第4実施例と同一である。
第6実施例によれば、散水管35及び38を開閉蓋37及び40を取り付けることにより、内部の清掃その他のメンテナンスが容易になるという長所がある。
第6実施例によれば、散水管35及び38を開閉蓋37及び40を取り付けることにより、内部の清掃その他のメンテナンスが容易になるという長所がある。
次に本発明装置の第7実施例を図7に基づいて説明する。図7は、第7実施例の湿式冷却塔のうち、プレートフィン付熱交換器5のみを図示し、他を省略した縦断立面図である。図7において、第7実施例は、図3又は図4に示される第3実施例又は第4実施例において設けられた散水管21又は23と同一構造の散水管41、42及び43をプレートフィン付熱交換器5の内側の上部、中央部及び下部に水平に3列取り付け、かつプレートフィン51の表面に凸部47、48及び49を設け、プレートフィン付熱交換器5の外側で水洩れが予想される位置に受水トレイ44、45及び46を設けたものである。
第7実施例によれば、プレートフィン51の表面に水の流下を阻止し、その流れを分散させる凸部47、48及び49を設けることにより、プレートフィン51の表面に沿って流れる水流を制御し、プレートフィン外への水洩れを最小限に押さえ、熱交換器下部まで水を流すようにしている。これによって熱交換の面積が増加し、熱交換効率を向上させることができる。
また水洩れが予想される位置に受水トレイ44、45及び46を設けたことにより、プレートフィン外への水洩れを確実に防止でき、キャリーオーバも起こさない利点がある。
また水洩れが予想される位置に受水トレイ44、45及び46を設けたことにより、プレートフィン外への水洩れを確実に防止でき、キャリーオーバも起こさない利点がある。
次に本発明装置の第8実施例を図8に基づいて説明する。図8(a)は、プレートフィン付熱交換器における積層されたプレートフィンを示す斜視図、(b)は、プレートフィン51の立面図、(c)は多孔質性の散水管の横断面図である。
図8(a)において、61はプレートフィン51の上部に配置された散水管61で、散水管61は多孔質性の材料でつくられ、(c)に示すように内部を流れる水が外部に染み出し、プレートフィン51の隙間を伝って滴下するようになっている。52は内部を被冷却媒体が流れる伝熱管である。
図8(a)において、61はプレートフィン51の上部に配置された散水管61で、散水管61は多孔質性の材料でつくられ、(c)に示すように内部を流れる水が外部に染み出し、プレートフィン51の隙間を伝って滴下するようになっている。52は内部を被冷却媒体が流れる伝熱管である。
第8実施例においては、伝熱管52の一部を散水器61に置き換えることにより、プレートフィン51の全域に亘り散水が行渡るようにしている。
散水器61に配置は、例えば(b)に示すように、散水wがプレートフィン51の全域に亘るような位置に配置する。濡れにくいプレートフィン51の下部は、散水管61の間隔を狭くして対応する。
散水器61に配置は、例えば(b)に示すように、散水wがプレートフィン51の全域に亘るような位置に配置する。濡れにくいプレートフィン51の下部は、散水管61の間隔を狭くして対応する。
本発明によれば、プレートフィンを傾斜して配置した傾斜型の湿式熱交換器を有する湿式冷却塔において、散水器から散布される水をプレートフィン全体に効率良く散水でき、かつプレートフィンからの水漏れや散水のキャリーオーバを防止することによって、散水と被冷却媒体との熱交換効率を向上させる散水装置を実現することができる。
01、1 筐体
02、2 ファン
03、3 ルーバ
04、4 循環管路
05、5 プレートフィン付熱交換器
06 冷媒
07 散水器
7、17 散水トレイ
08、8、25、26、44、45、46 受水トレイ
09、9 循環ポンプ
010 散水槽
011、18 多孔板
21、23、31、35、38、41、42、43、61 散水管
19、22、24、36、39、71 細孔
37、40 蓋
47、48、49 凸部
051、51 プレートフィン
052、52 伝熱管
f 外気
w 散水
w1 水洩れ
w2 水滴
02、2 ファン
03、3 ルーバ
04、4 循環管路
05、5 プレートフィン付熱交換器
06 冷媒
07 散水器
7、17 散水トレイ
08、8、25、26、44、45、46 受水トレイ
09、9 循環ポンプ
010 散水槽
011、18 多孔板
21、23、31、35、38、41、42、43、61 散水管
19、22、24、36、39、71 細孔
37、40 蓋
47、48、49 凸部
051、51 プレートフィン
052、52 伝熱管
f 外気
w 散水
w1 水洩れ
w2 水滴
Claims (10)
- 冷却塔内にプレートフィン付熱交換器をV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、同プレートフィンに散水して同プレートフィン付熱交換器内を流れる被冷却媒体を散水の蒸発潜熱により冷却する湿式冷却塔において、前記プレートフィン付熱交換器を垂直方向に投影した投影面全域に渡り同プレートフィン付熱交換器の上方から水滴を滴下するように構成したことを特徴とする湿式冷却塔。
- 前記プレートフィン付熱交換器の頂部に、底面及び側面に複数の開孔を有する散水トレイを設け、同散水トレイの側面においては同開孔を高さ方向に分散して配置し、同開孔から散水を滴下するようにしたことを特徴とする請求項1記載の湿式冷却塔。
- 前記プレートフィン付熱交換器の上方に同プレートフィンの垂直方向に投影した投影面全域に渡る散水トレイを設け、同散水トレイの底面全域に分散して多数の細孔を設け、同細孔から水を滴下するように構成したことを特徴とする請求項1記載の湿式冷却塔。
- 冷却塔内にプレートフィン付熱交換器をV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、同プレートフィンに散水して水の蒸発潜熱により同プレートフィン付熱交換器内を流れる被冷却媒体を冷却するようにした湿式冷却塔において、前記プレートフィン付熱交換器の上部に水平方向に散水管を設け、同散水管の同プレートフィン付熱交換器に対面する側に多数の細孔を設けたことを特徴とする湿式冷却塔。
- 別の散水管を前記プレートフィン付熱交換器の中央部に水平方向に設けたことを特徴とする請求項4記載の湿式冷却塔。
- 前記プレートフィン付熱交換器の水漏れが起こる位置に受水トレイを設けたことを特徴とする請求項4記載の湿式冷却塔。
- 前記散水管の上部に開閉蓋を設けたことを特徴とする請求項4記載の湿式冷却塔。
- 前記プレートフィンの表面に水の流れを分散させるための凸部を設けたことを特徴とする請求項4記載の湿式冷却塔。
- 多数のプレートフィンを微小間隔を有して積層し、同プレートフィンを横切る方向に伝熱管を設けたプレートフィン付熱交換器を冷却塔内にV字形に配置し、同プレートフィン付熱交換器を横切る外気の流れを形成するとともに、同プレートフィンに散水して水の蒸発潜熱により前記伝熱管を流れる被冷却媒体を冷却するようにした湿式冷却塔において、前記プレートフィンの少なくとも上部に配設された伝熱管を多孔質材からなる散水管と置き換えることを特徴とする湿式冷却塔。
- 前記伝熱管のうち前記プレートフィンの中央部又は下部に設けられた伝熱管を前記散水管と置き換えることを特徴とする請求項9記載の湿式冷却塔。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001540A JP2006189200A (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 湿式冷却塔 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001540A JP2006189200A (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 湿式冷却塔 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006189200A true JP2006189200A (ja) | 2006-07-20 |
Family
ID=36796577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005001540A Withdrawn JP2006189200A (ja) | 2005-01-06 | 2005-01-06 | 湿式冷却塔 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006189200A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196655A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 補助冷却装置及び当該補助冷却装置を備える冷媒回収システム |
CN104776732A (zh) * | 2015-04-29 | 2015-07-15 | 烟台蓝德空调工业有限责任公司 | 一种可满足不同流量需求的能源塔 |
-
2005
- 2005-01-06 JP JP2005001540A patent/JP2006189200A/ja not_active Withdrawn
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