JP2006189068A - 加圧ポンプ付き高圧流体容器構造 - Google Patents

加圧ポンプ付き高圧流体容器構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006189068A
JP2006189068A JP2004381931A JP2004381931A JP2006189068A JP 2006189068 A JP2006189068 A JP 2006189068A JP 2004381931 A JP2004381931 A JP 2004381931A JP 2004381931 A JP2004381931 A JP 2004381931A JP 2006189068 A JP2006189068 A JP 2006189068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
overflow prevention
fluid container
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004381931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4494200B2 (ja
Inventor
Akira Tsuchiya
彰 土屋
Masaharu Wakabayashi
正晴 若林
Hiroaki Miyazaki
洋彰 宮嵜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP2004381931A priority Critical patent/JP4494200B2/ja
Priority to KR1020050127759A priority patent/KR100707759B1/ko
Priority to IT000911A priority patent/ITTO20050911A1/it
Publication of JP2006189068A publication Critical patent/JP2006189068A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4494200B2 publication Critical patent/JP4494200B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C13/00Details of vessels or of the filling or discharging of vessels
    • F17C13/04Arrangement or mounting of valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/065Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle characterised by specially adapted means for varying pressurised fluid supply based on need, e.g. on-demand, variable assist
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C1/00Pressure vessels, e.g. gas cylinder, gas tank, replaceable cartridge
    • F17C1/02Pressure vessels, e.g. gas cylinder, gas tank, replaceable cartridge involving reinforcing arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0302Fittings, valves, filters, or components in connection with the gas storage device
    • F17C2205/0323Valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17CVESSELS FOR CONTAINING OR STORING COMPRESSED, LIQUEFIED OR SOLIDIFIED GASES; FIXED-CAPACITY GAS-HOLDERS; FILLING VESSELS WITH, OR DISCHARGING FROM VESSELS, COMPRESSED, LIQUEFIED, OR SOLIDIFIED GASES
    • F17C2205/00Vessel construction, in particular mounting arrangements, attachments or identifications means
    • F17C2205/03Fluid connections, filters, valves, closure means or other attachments
    • F17C2205/0302Fittings, valves, filters, or components in connection with the gas storage device
    • F17C2205/0382Constructional details of valves, regulators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Safety Valves (AREA)
  • Fluid-Driven Valves (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、急激な圧力差(過剰流)の発生時に適正かつ確実に過流防止弁を作動させて流体の容器外への流出を防止することができる加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造を得る。
【解決手段】燃料タンク10内には加圧ポンプ12が配設されており、加圧ポンプ12はポンプ側流路32を介して過流防止弁20に連通されている。過流防止弁20の下端部は、エンジン側へ接続された下流側流路38と接続されている。ポンプ側流路32の途中には燃料タンク10内に開放されたバイパス路40が接続されており、更にバイパス路40の先端部側には逆止弁42が配設されている。従って、急激な圧力差が生じた場合には、逆止弁42が開弁されて燃料がバイパス路40及びポンプ側流路32を介して過流防止弁20に流入されるので、過流防止弁20は適正かつ確実に閉弁される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加圧された流体を貯留しかつ内部に当該流体を圧送するための加圧ポンプを備えた加圧ポンプ付き高圧流体容器に適用される過流防止構造に関する。
加圧ポンプ付きの高圧流体容器には流体流路(配管)に過流防止弁(EFV:Excess Flow Valve)が配設されている。
一例として、図5には、従来の一般的な高圧ガス容器100の概略構成が示されている。この図に示されるように、高圧ガス容器100には高圧の燃料(例えば、LPG)102が貯留されており、底部には燃料102を取り出してエンジンに供給するための燃料配管104が接続されている。そして、この燃料配管104の途中部位(この例では、高圧ガス容器100の底部)に過流防止弁106が配設されている。
これにより、万一燃料配管104が破損する等して過剰な流れ(過剰流)が発生した場合にも、過流防止弁106が作動して閉弁し、燃料102の流出が瞬時に遮断されるようになっている。
一方、図6には、加圧ポンプ110を備えた高圧ガス容器112の概略構成が示されており、図7にはその要部を拡大した断面図が示されている。補足すると、図5のものでも高圧ガス容器100内の燃料102には圧力がかかっているので、通常時には必要に応じて燃料配管104から所定の流速及び流量で燃料102が流出されるのであるが、より高い圧力で燃料102をエンジンに供給したいというニーズから加圧ポンプ110で燃料102を加圧して圧送するようになっている。
この場合、高圧ガス容器100内に加圧ポンプ110が配置され、当該加圧ポンプ110と燃料配管104との間に過流防止弁106が配置されるという構成が採られている。
特表2004−506157号公報 特開平10−213036号公報
しかしながら、上記のような加圧ポンプ付き高圧ガス容器112の場合、燃料配管104が破損する等しても、加圧ポンプ110が抵抗となり過剰流が発生しないため、過流防止弁106が作動せず、高圧ガス容器112内の燃料102が無くなるまで(空になるまで)、燃料102が燃料配管104から少量ずつ流出し続けることが予想される。
なお、上記特許文献1には給油所に貯留された燃料の過流防止に関する技術が開示されているが、構成が大掛かりであるため、加圧ポンプ付き高圧ガス容器112廻りの構成として実装(付加)することは難しい。
本発明は上記事実を考慮し、簡単な構成で、急激な圧力差(過剰流)の発生時時に適正かつ確実に過流防止弁を作動させて流体の容器外への流出を防止することができる加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、加圧された流体を貯留しかつ内部に当該流体を圧送するための加圧ポンプを備えた加圧ポンプ付き高圧流体容器に適用される過流防止構造であって、加圧ポンプの下流側流路に設けられ、通常時は開弁状態とされ急激な圧力差が発生した場合には閉弁状態とされて下流側流路を遮断する過流防止弁と、当該下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通し、通常時は非連通状態とされ急激な圧力差が発生した場合には非連通状態を解除して連通状態とする連通手段と、を有することを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項1記載の発明において、前記連通手段は、高圧流体容器内から下流側流路方向への流体の流れのみを許容する一方向弁を含んで構成されている、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項2記載の発明において、前記連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通する連通路と、この連通路内に設けられた前記一方向弁と、を含んで構成されており、当該連通路と当該一方向弁とは予めサブアッセンブリ化された状態で、高圧流体容器に一体的に取り付けられている、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項1記載の発明において、前記下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間に設けられ、当該下流側流路を遮断可能な第1遮断手段と、前記下流側流路における過流防止弁の下流側に設けられ、当該下流側流路を遮断可能な第2遮断手段と、を有し、前記下流側流路を通って圧送された流体を消費する機関の作動時には第1遮断手段及び第2遮断手段を非遮断状態とし、当該機関の停止時には第1遮断手段及び第2遮断手段を遮断状態とする、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項4記載の発明において、前記連通手段は、更に、前記第1遮断手段と前記第2遮断手段との間に存在する流体の圧力上昇時には非連通状態を解除して連通状態とする、ことを特徴としている。
請求項6記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項5記載の発明において、前記連通手段は、過流防止弁の前後に急激な圧力差が発生した時に非連通状態を解除して連通状態とする第1連通手段と、前記第1遮断手段と前記第2遮断手段との間に存在する流体の圧力が上昇した時に非連通状態を解除して連通状態とする第2連通手段と、を別個独立に備えており、第1連通手段及び第2連通手段はそれぞれ一方向弁として構成されている、ことを特徴としている。
請求項7記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項6記載の発明において、前記第2連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと第1連通手段との間の部位と高圧流体容器内とを連通する追加連通路と、この追加連通路内に設けられた前記一方向弁と、を含んで構成されており、当該追加連通路と当該一方向弁とは予めサブアッセンブリ化された状態で、高圧流体容器に一体的に取り付けられている、ことを特徴としている。
請求項8記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の発明において、前記第1連通手段は、前記第2連通手段よりも容器高さ方向下側に配置されている、ことを特徴としている。
請求項9記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、前記加圧ポンプ及び連通手段は、容器状構造体に覆われて高圧流体容器内に設けられている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明によれば、通常時は高圧流体容器内と加圧ポンプの下流側流路との間に急激な圧力差が生じることはないので、過流防止弁は開弁状態に維持される。また、下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通する連通手段は、非連通状態を維持する。このため、高圧流体容器内に加圧された状態で貯留された流体は、必要に応じて加圧ポンプで更に加圧されて過流防止弁を通って下流側流路へ適正に圧送される。
ここで、下流側流路に破損等が生じると、高圧流体容器内と加圧ポンプの下流側流路との間に急激な圧力差が生じるため、本来であれば、過剰流が発生して過流防止弁が閉弁される。しかし、本発明の適用対象のように加圧ポンプ付き高圧流体容器の場合には加圧ポンプが抵抗になるため、過剰流が発生しない。このため、過流防止弁は閉弁せず、加圧された燃料は少量ずつ高圧流体容器から流出し続ける。
ところが、本発明では、上記の如く、連通手段を設けたので、過剰流が発生するような急激な圧力差が発生した場合には、連通手段の非連通状態が解除されて連通状態とされる。このため、高圧流体容器内の加圧された流体は過剰流となって、連通手段を通って下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位へと流れ、過流防止弁へと至る。その結果、過流防止弁は瞬時に開弁状態から閉弁状態となり、加圧された流体の流路を遮断する。よって、高圧流路体容器内の加圧された流体が外部に洩れ出ない。
しかも、本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、従来構造と比べても連通手段が付加されるのみであるから、大掛かりな構成の付加となることもなく、簡単な構成で上記の作用を得ることができる。
請求項2記載の本発明によれば、上記連通手段は高圧流体容器内から下流側流路方向への流体の流れのみを許容する一方向弁を含んで構成されているため、通常時には加圧ポンプで加圧された流体を高圧流体容器内へ逃がすことなく(即ち、加圧ポンプが流体に付与したエネルギー(仕事)をロスすることなく)、大きな圧力差が生じる異常時には確実に過剰流を過流防止弁に導くことができる。
しかも、電磁弁のように制御手段で制御する必要もなく、構造的にはかなり簡素なものにすることができる。
請求項3記載の本発明によれば、連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通する連通路と、この連通路内に設けられた一方向弁と、を含んで構成されているため、連通路と一方向弁とが隣接した状態で配置されたのと同じになり、連通路を短くすることができる。そして、かかる連通路と一方向弁とが予めサブアッセンブリ化された状態で高圧流体容器に一体的に取り付けられているため、組付性が良くなるだけでなく、一方向弁から過流防止弁までの距離をかなり短くすることができる。このため、短い流路で過剰流を一方向弁から過流防止弁まで導くことができる。
請求項4記載の本発明によれば、請求項1記載の構成の他に、各々下流側流路を遮断可能な第1遮断手段と第2遮断手段とが設けられており、機関の作動時には第1遮断手段及び第2遮断手段が非遮断状態とされるため、加圧ポンプから機関へ加圧された流体が正常に圧送される。
一方、機関の停止時には、第1遮断手段及び第2遮断手段は遮断状態とされるため、加圧ポンプから機関へ流体が圧送されることはない。つまり、機関の停止時には、下流側流路における第1遮断手段と第2遮断手段の間に、加圧された流体が保持されることになる。
請求項5記載の本発明によれば、前述した連通手段は、更に、第1遮断手段と第2遮断手段との間に存在する流体の圧力上昇時には非連通状態を解除して連通状態とされるため、上昇した圧力は当該連通手段から高圧流体容器内へ解放される。
請求項6記載の本発明によれば、連通手段は、過流防止弁の前後に急激な圧力差が発生した時に非連通状態を解除して連通状態とする第1連通手段と、第1遮断手段と第2遮断手段との間に存在する流体の圧力が上昇した時に非連通状態を解除して連通状態とする第2連通手段と、を別個独立に備えており、第1連通手段及び第2連通手段をそれぞれ一方向弁として構成したので、第1連通手段は急激な圧力差の発生時のみ確実に連通状態となり過流防止弁に流体を導き、第2連通手段は流体の圧力上昇時のみ確実に上昇圧力を解放することができると共に、電磁弁のように制御手段で制御する必要もない。
請求項7記載の本発明によれば、第2連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと第1連通手段との間の部位と高圧流体容器内とを連通する追加連通路と、この追加連通路内に設けられた前記一方向弁と、を含んで構成されているため、追加連通路と一方向弁とが隣接した状態で配置されたのと同じになり、連通路を短くすることができる。そして、かかる追加連通路と一方向弁とが予めサブアッセンブリ化された状態で高圧流体容器に一体的に取り付けられているため、組付性が良くなるだけでなく、一方向弁から高圧流体容器の内部までの距離をかなり短くすることができる。このため、短い流路で上昇圧力を高圧流体容器内に解放(逃がす)ことができる。
請求項8記載の本発明によれば、第1連通手段は第2連通手段よりも容器高さ方向下側に配置されているため、高圧流体容器内の流体の残量が少なくなった時の作動順位が第1連通手段の方が第2連通手段よりも高くなる(優先される)。
請求項9記載の本発明によれば、高圧流体容器内の流体の残量が少ない時に配管破損等の事態が生じた場合に、容器状構造体内に残存している流体が連通手段を介して下流側流路に流れ込む。また、加圧ポンプの作動時の騒音が容器状構造体で遮断されるので、作動音に対して容器状構造体及び高圧流体容器によって二重に遮音することができる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、加圧された流体を貯留しかつ内部に当該流体を圧送するための加圧ポンプを備えた加圧ポンプ付き高圧流体容器に適用され、通常時は開弁状態とされ急激な圧力差が発生した場合には閉弁状態とされて下流側流路を遮断する過流防止弁を加圧ポンプの下流側流路に有し、更に当該下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通し、通常時は非連通状態とされ急激な圧力差が発生した場合には非連通状態を解除して連通状態とする連通手段を備えたので、簡単な構成で、急激な圧力差(過剰流)の発生時時に適正かつ確実に過流防止弁を作動させて流体の容器外への流出を防止することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項1記載の発明において、連通手段は、高圧流体容器内から下流側流路方向への流体の流れのみを許容する一方向弁を含んで構成されているので、電磁弁等複雑な構成の弁を用いる場合に比し、構造の簡素化及び低コスト化更に機械的な作動のみで済むことによる作動に対する信頼性の向上といった様々な効果が得られるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項2記載の発明において、連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通する連通路と、この連通路内に設けられた上記一方向弁と、を含んで構成されており、当該連通路と当該一方向弁とを予めサブアッセンブリ化した状態で、高圧流体容器に一体的に取り付けたので、組付性の向上を図ることができるだけでなく、下流側流路の遮断を迅速かつ確実に行うことができるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項1記載の発明において、下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間に設けられ、当該下流側流路を遮断可能な第1遮断手段と、下流側流路における過流防止弁の下流側に設けられ、当該下流側流路を遮断可能な第2遮断手段と、を有し、下流側流路を通って圧送された流体を消費する機関の作動時には第1遮断手段及び第2遮断手段を非遮断状態とし、当該機関の停止時には第1遮断手段及び第2遮断手段を遮断状態とする構成としたので、機関の停止中は下流側流路における第1遮断手段と第2遮断手段の間に加圧された流体を保持することができ、その結果、機関の再始動時に速やかに流体を機関へ圧送(供給)することができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項4記載の発明において、連通手段は、更に、第1遮断手段と第2遮断手段との間に存在する流体の圧力上昇時には非連通状態を解除して連通状態とされるため、流体の上昇圧力を解放することにより第1遮断手段及び第2遮断手段が損傷を受けるのを防止することができるという優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項5記載の発明において、連通手段は、過流防止弁の前後に急激な圧力差が発生した時に非連通状態を解除して連通状態とする第1連通手段と、第1遮断手段と第2遮断手段との間に存在する流体の圧力が上昇した時に非連通状態を解除して連通状態とする第2連通手段と、を別個独立に備えており、第1連通手段及び第2連通手段をそれぞれ一方向弁として構成したので、電磁弁等の複雑な構成の弁を用いる場合に比し、構造の簡素化及び低コスト化更に機械的な作動のみで済むことによる作動に対する信頼性の向上といった様々な効果が得られるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項6記載の発明において、第2連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと第1連通手段との間の部位と高圧流体容器内とを連通する追加連通路と、この追加連通路内に設けられた上記一方向弁と、を含んで構成されており、当該追加連通路と当該一方向弁とを予めサブアッセンブリ化した状態で、高圧流体容器に一体的に取り付けたので、組付性の向上を図ることができるだけでなく、第1遮断手段と第2遮断手段との間の流体の圧力上昇時に上昇圧力の解放を迅速かつ確実に行うことができるという優れた効果を有する。
請求項8記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の発明において、第1連通手段は、第2連通手段よりも容器高さ方向下側に配置されているため、高圧流体容器内の流体の残量が少なくなった時の作動順位が第1連通手段の方が第2連通手段よりも高くなり、その結果、配管破損等により過流防止弁の前後で急激な圧力差が生じた場合でも、確実に第1連通手段を作動させて過流防止弁を正常に作動させることができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の発明において、加圧ポンプ及び連通手段は容器状構造体に覆われて高圧流体容器内に設けられているので、高圧流体容器内の流体の残量が少ない時に配管破損等の事態が生じた場合にも確実に過流防止弁を作動させることができると共に、加圧ポンプの騒音(作動音)が高圧流体容器外へ洩れ出るのを効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
〔第1実施形態〕
以下、図1を用いて、本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の第1実施形態について説明する。
図1には、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の要部を拡大した断面図が示されている。なお、要部以外の全体構成は前述した図6に図示されているものと同様である。
この図に示されるように、高圧流体容器としての燃料タンク10の内部には、流体としての燃料(図6に示される燃料102と同じであるので図示は省略する。)が貯留されている。なお、一例として、燃料タンク10は自動車やバス等の車両に搭載されるタンクであり、燃料としてはLPGが使用されている。LPGは、所定の高圧環境下においては液体を呈しており、常温常圧環境下では気体(ガス)を呈している。
上記燃料タンク10内には、インタンク構造形式の加圧ポンプ12が配設されている。加圧ポンプ12は、燃料タンク10の例えば底壁部10Aに形成された取付孔14にシール材16を介して下側から固定部材18が装着されることにより組み付けられるようになっている。
上記固定部材18には、過流防止弁(EFV)20が配設されている。過流防止弁20は、略円筒形状に形成されたハウジング22(このハウジング22及び過流防止弁20を総称して「取出しバルブ」ということもある。)を備えている。ハウジング22の上部22Aは固定部材18に支持されており、下部22Bは固定部材18からL字状にタンク外方へ突出されている。
そして、ハウジング22の上部22Aの軸芯部には、軸部24A及び鍔部24Bから成る弁体24を上下動可能に収容するための収容部26が形成されている。軸部24Aの下端部は収容部26内に形成された円筒状の支持部28に軸方向移動可能に支持されており、支持部28の上端部と鍔部24Bとの間には、広義には付勢手段として把握される圧縮コイルスプリング30が巻装されている。これにより、弁体24は、圧縮コイルスプリング30の付勢力によってタンク内方(加圧ポンプ12側)へ押圧付勢されている。なお、収容部26の内周面の所定位置には、鍔部24Bの上面側に干渉して弁体24の移動ストロークを規制する図示しないストッパが配置されている。また、ハウジング22の収容部26の内周面の所定位置には、鍔部24Bの外径よりも径が絞られた段部31が形成されている。従って、弁体24は圧縮コイルスプリング30の付勢力に抗して支持部28側へ移動した場合には、鍔部24Bが段部31に係止されることにより、後述する導出路34が閉塞される(閉弁状態とされる)。
上記ハウジング22の上部22Aの先端部(即ち、収容部26を形成する空間)と加圧ポンプ12とは、ポンプ側流路32によって相互に連通されている。また、収容部26の下端部からは、タンク外部へ連通するL字状の導出路34が形成されている。さらに、ハウジング22の下部22Bの先端部には縮径された接続部36が形成されており、当該接続部36には機関としてのエンジン側と接続された下流側流路38が接続される構成である。
なお、上述したポンプ側流路32、導出路34及び下流側流路38が、本発明における下流側流路に相当する。
ここで、上述したポンプ側流路32には、連通手段及び連通路としてのバイパス路40の一端部が接続されている。バイパス路40の他端部は燃料タンク10内に開放されている。このバイパス路40の先端部側には、連通手段及び一方向弁としての逆止弁42が配設されている。逆止弁42は、弁体として機能するボール44と、このボール44を押圧付勢し付勢手段として機能する圧縮コイルスプリング46と、ボール44及び圧縮コイルスプリング46を収容する弁ハウジング48と、によって構成されている。逆止弁42は、通常時は圧縮コイルスプリング46の付勢力によってバイパス路40の入り口部50側を閉塞し、圧縮コイルスプリング46の付勢力以上の圧力が反付勢方向側へ向けて作用すると当該入り口部50を開放するようになっている。従って、逆止弁42は、燃料タンク10内からポンプ側流路32への燃料の流れのみを許容する一方向弁を構成している。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
通常時においては、燃料タンク10内とエンジン側流路である下流側流路38との間に急激な圧力差が生じることはないので、過流防止弁20は圧縮コイルスプリング30の付勢力及び図示しないストッパによって開弁状態に維持される。また、バイパス路40の先端部側に配設された逆止弁42も圧縮コイルスプリング46の付勢力によって閉弁状態に維持される。従って、バイパス路40は非連通状態を維持する。このため、燃料タンク10内に加圧された状態で貯留された燃料は、必要に応じて加圧ポンプ12で更に加圧された状態で過流防止弁20を通ってポンプ側流路32、導出路34及び下流側流路38へ適正に圧送される。
ここで、エンジン側流路である下流側流路38のいずれかの部位に破損等が生じると、燃料タンク10内と下流側流路38との間に急激な圧力差が生じるため、本来であれば(即ち、加圧ポンプ12が無ければ)、過剰流が発生して過流防止弁20が閉弁される。しかし、本実施形態の適用対象である燃料タンク10のように燃料タンク10内に加圧ポンプ12が配設されている場合には、加圧ポンプ12が抵抗(流動抵抗)になるため、過剰流が発生しない。このため、過流防止弁20は閉弁せず、加圧された燃料は少量ずつ燃料タンク10から流出し続ける。
ところが、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、上記の如く、ポンプ側流路32にバイパス路40を接続し、そのバイパス路40の先端部側に逆止弁42を配設したので、過剰流が発生するような急激な圧力差が燃料タンク10内とエンジン側流路との間に発生した場合には、バイパス路40の非連通状態が解除されて連通状態とされる。すなわち、圧縮コイルスプリング46の付勢力に抗してボール44がバイパス路出口側へ移動し、逆止弁42が開弁状態とされる。このため、燃料タンク10内の加圧された燃料は過剰流となって、バイパス路40を通ってポンプ側流路32(バイパス路40よりも下流側の部分)へと流れ、過流防止弁20へと至る。その結果、過流防止弁20の弁体24は、圧縮コイルスプリング30の付勢力に抗して瞬時に支持部28側へ軸方向移動して段部31に係止される。これにより、過流防止弁20は開弁状態から閉弁状態となり、加圧された燃料の流路(下流側流路38)を遮断する。よって、燃料タンク10内の加圧された燃料が燃料タンク10外へ洩れ出るのを防止することができる。
しかも、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、従来構造と比べてもバイパス路40及び逆止弁42が付加されるのみであるから、大掛かりな構成の付加となることもなく、簡単な構成で上記の作用を得ることができる。
以上より、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造によれば、簡単な構成で、急激な圧力差(過剰流)の発生時に適正かつ確実に過流防止弁20を作動させて燃料の燃料タンク10外への流出を防止することができる。
また、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、燃料タンク10内とポンプ側流路32とを連通するバイパス路40の開閉を一方向弁である逆止弁42によって構成したので、通常時には加圧ポンプ12で加圧された燃料を燃料タンク10内へ逃がすことなく(即ち、加圧ポンプ12が燃料に付与したエネルギー(仕事)をロスすることなく)、急激な圧力差が生じた場合のような異常時には確実に過剰流を過流防止弁20に導くことができる。
しかも、逆止弁42は機械的な構成で成立しているため、電磁弁のように制御手段で制御する必要もなく、構造的にはかなり簡素なものにすることができる。
その結果、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造によれば、構造の簡素化及び低コスト化、更に機械的な作動のみで済むことによる作動に対する信頼性の向上といった様々な効果を得ることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図2及び図3を用いて、本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図2及び図3に示されるように、この第2実施形態では、ポンプモジュール52を構成するポンプハウジング54の側部に沿ってポンプ側流路32が形成されており、当該ポンプ側流路32に側方から真横に貫通しかつ内周面に雌ねじ56Aが形成された取付孔56が形成されることで燃料タンク10の内部とポンプ側流路32とが相互に連通されている。そして、当該取付孔56に全体として略円筒形状に形成された逆止弁モジュール58が一体的に取り付けられている点に特徴がある。
より具体的に説明すると、図3に示されるように、逆止弁モジュール58は、一方向弁としての弁体60と、この弁体60を押圧付勢する圧縮コイルスプリング62と、弁体60及び圧縮コイルスプリング62を収容する弁ハウジング64と、によって構成されている。
弁ハウジング64は略円筒状に形成されており、その内部空間がバイパス路66とされている。弁ハウジング64の一方の端部には、端末部を径方向内側へ折り曲げられることにより所定径寸法の円形開口状の入り口部67が形成されている。また、弁ハウジング64の他方の端部は折り曲げられることなくそのまま円筒状に形成されている。
また、弁ハウジング64における他方の端部側の外周部には、ポンプモジュール52の取付孔56の雌ねじ56Aに螺合される雄ねじ68が形成されている。さらに、弁ハウジング64の軸方向中間部には半径方向外側へ突出するフランジ部64Aが一体に形成されており、ポンプモジュール52への組付時にポンプモジュール52の取付孔56の周縁部に当接係止されるようになっている。
上記構成の弁ハウジング64の内部には、略円筒形状に形成された弁体60が挿入されている。弁体60は、弁ハウジング64に対して軸方向移動可能に収容された可動部70と、この可動部70に対して軸方向に所定距離だけ離間して配置されかつ弁ハウジング64に対して固定的に配置された略円筒形状の固定部72と、によって構成されている。
可動部70と固定部72とを足した軸方向寸法は、弁ハウジング64のバイパス路66の長さよりも(弁ハウジング64の軸方向寸法)よりも短く設定されている。従って、弁体60が弁ハウジング64に組み付けられた状態では、可動部70と固定部72との間に所定の隙間74が形成されるようになっている。
可動部70は、入り口部67に嵌合される円板状の閉止部70Aと、この円板状の閉止部70Aに隣接する位置に一体に形成されかつ外径が閉止部70Aよりも大きく弁ハウジング64の内径よりも小さい多角形状の導入部70Bと、この導入部70Bに隣接する位置に一体に形成されかつ外径が弁ハウジング64の内径と略等しくなるように形成された円筒状のスプリング支持部70Cと、によって構成されている。また、固定部72のポンプモジュール52側の端部は径方向内側へ折り曲げられており、所定径寸法の円形開口状の出口部76が形成されている。
可動部70のスプリング支持部70Cと固定部72との間には広義には付勢手段として把握される圧縮コイルスプリング62が介装されており、可動部70を常時入り口部67側へ押圧付勢している。これにより、通常時は、可動部70の閉止部70Aが入り口部67を閉塞しており、燃料の流入を阻止している。なお、可動部70のスプリング支持部70Cと固定部72との間に形成された前述した隙間74の間隙寸法が可動部70の許容移動ストロークとなる。
また、導入部70Bには半径方向へ貫通する円形の流路82が形成されていると共に、軸芯部にも軸方向に連通する流路84が形成されている。導入部70Bの外周部と弁ハウジング64の内周面との間には所定の隙間80が形成されている。従って、仮に可動部70が図3の矢印P方向へ軸方向移動すると、入り口部67から燃料が流入して導入部70Bの外側の隙間80に導入された後、径方向の流路82及び軸方向の流路84を通ってスプリング支持部70C内へと導入される。
なお、バイパス路66は弁ハウジング64の内部空間であるとして説明したが、弁ハウジング64に弁体60が挿入される(組み付けられる)ことにより、実質的には可動部70のスプリング支持部70Cと固定部72との間に形成された空間がバイパス路となる。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
通常時においては、燃料タンク10内とエンジン側流路である下流側流路38との間に急激な圧力差が生じることはないので、過流防止弁20は圧縮コイルスプリング30の付勢力及び図示しないストッパによって開弁状態に維持される。また、逆止弁モジュール58も、圧縮コイルスプリング62の付勢力によって弁体60の片側を構成する可動部70の閉止部70Aが入り口部67を閉塞するので、閉弁状態に維持される。従って、逆止弁モジュール58内に形成されたバイパス路66は非連通状態を維持する。このため、燃料タンク10内に加圧された状態で貯留された燃料は、必要に応じて加圧ポンプ12で更に加圧された状態で過流防止弁20を通ってポンプ側流路32、導出路34及び下流側流路38へ適正に圧送される。
ここで、第1実施形態で説明したように、エンジン側流路である下流側流路38のいずれかの部位に破損等が生じると、燃料タンク10内と下流側流路38との間に急激な圧力差が生じるため、本来であれば過剰流が発生して過流防止弁20が閉弁される訳であるが、加圧ポンプ12が配設されている場合には、加圧ポンプ12が抵抗(流動抵抗)になるため、過剰流が発生しない。このため、過流防止弁20は閉弁せず、加圧された燃料は少量ずつ燃料タンク10から流出し続ける。
ところが、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、上記の如く、ポンプモジュール52に逆止弁モジュール58を取り付けたので、過剰流が発生するような急激な圧力差が燃料タンク10内とエンジン側流路との間に発生した場合には、弁体60の可動部70が圧縮コイルスプリング62の付勢力に抗して矢印P方向へ移動し、入り口部67が開放される(開弁状態とされる)。これにより、燃料タンク10の内部とポンプ側流路32とがバイパス路66を介して連通される。このため、燃料タンク10内の加圧された燃料は過剰流となって、入り口部67から逆止弁モジュール58内へ流入し、バイパス路66を通って出口部76からポンプ側流路32へと流れ、過流防止弁20へと至る。その結果、過流防止弁20の弁体24は、圧縮コイルスプリング30の付勢力に抗して瞬時に支持部28側へ軸方向移動して鍔部24Bが段部31に係止される。これにより、過流防止弁20は開弁状態から閉弁状態となり、加圧された燃料の流路(下流側流路38)を遮断する。よって、燃料タンク10内の加圧された燃料が燃料タンク10外へ洩れ出るのを防止することができる。
しかも、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造は、従来構造と比べても取付孔56及び逆止弁モジュール58が付加されるのみであるから、大掛かりな構成の付加となることもなく、簡単な構成で上記の作用を得ることができる。
以上より、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造によれば、前述した第1実施形態と同様に、簡単な構成で、急激な圧力差(過剰流)の発生時時に適正かつ確実に過流防止弁20を作動させて燃料の燃料タンク10外への流出を防止することができる。
また、燃料タンク10内とポンプ側流路32とを連通するバイパス路66の開閉を一方向弁である弁体60等によって構成したので、通常時には加圧ポンプ12で加圧された燃料を燃料タンク10内へ逃がすことなく(即ち、加圧ポンプ12が燃料に付与したエネルギー(仕事)をロスすることなく)、急激な圧力差が生じるような異常時には確実に過剰流を過流防止弁20に導くことができる。
しかも、逆止弁モジュール58は機械的な構成で成立しているため、電磁弁のように制御手段で制御する必要もなく、構造的にはかなり簡素なものにすることができる。
その結果、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造によれば、前述した第1実施形態と同様に、構造の簡素化及び低コスト化、更に機械的な作動のみで済むことによる作動に対する信頼性の向上といった様々な効果を得ることができる。
加えて、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、バイパス路66と弁体60の可動部70が軸方向に隣接して配置されており、しかも予めモジュール化されているため、バイパス路66の流路長ひいてはを弁体60から過流防止弁20までの流路長を短くすることができる。従って、本実施形態によれば、急激な圧力差が生じるような異常時の下流側流路38の遮断を迅速かつ確実に行うことができる。
また、逆止弁モジュール58をポンプモジュール52の取付孔56に螺合させるだけで組付が終了するので、組付性を向上させることができる。
〔第3実施形態〕
次に、図4を用いて、本発明に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、この第3実施形態では、ポンプ側流路32における加圧ポンプ12と過流防止弁20との間(より具体的には、加圧ポンプ12の近傍位置)には、第1遮断手段としてのチェック弁86が設けられている。チェック弁86は、加圧ポンプ12から過流防止弁24側への燃料の流れに対しては開弁状態を維持し、過流防止弁24側から加圧ポンプ12側への燃料の流れに対しては閉弁状態を維持する一方向弁として構成されている。
また、ポンプ側流路32における過流防止弁20の下流側には、第2遮断手段としての電磁遮断弁88が設けられている。電磁遮断弁88は機関としてのエンジンの作動時には開弁状態に保持され、エンジンの停止時には閉弁状態となるように、その作動が制御されている。
さらに、ポンプ側流路32におけるチェック弁86と第1連通手段としての逆止弁42との間には、第2連通手段及び追加連通路としての追加バイパス路90の一端部が接続されている。追加バイパス路90の他端部は燃料タンク10内に開放されている。この追加バイパス路90の途中には、第2連通手段及び一方向弁としてのリリーフ弁92が配設されている。なお、リリーフ弁92は、前述した第1実施形態における逆止弁42と同様の構成であるため、リリーフ弁92を逆止弁92と呼んでもよい。
リリーフ弁92は、弁体として機能するボール93と、このボール93を押圧付勢し付勢手段として機能する圧縮コイルスプリング94と、ボール93及び圧縮コイルスプリング94を収容する弁ハウジング95と、によって構成されている。リリーフ弁92は、通常時は圧縮コイルスプリング94の付勢力によって追加バイパス路90の入り口部96側を閉塞し、圧縮コイルスプリング94の付勢力以上の圧力が反付勢方向側へ向けて作用すると当該入り口部96を開放するようになっている。従って、リリーフ弁92は、ポンプ側流路32から燃料タンク10内への燃料の流れのみを許容する一方向弁を構成している。
なお、以上の説明から解るように、逆止弁42の方がリリーフ弁92よりもタンク高さ方向に低い位置に配置されている。
また、上述した加圧ポンプ12、バイパス路40、逆止弁42、追加バイパス路90、リリーフ弁92は、固定部材18と一体化されたサブタンク98(なお、前述した第2実施形態におけるポンプハウジング54に相当するものと考えてよい。)内に収容されてサブアッセンブリ化されている。そして、このサブアッセンブリ化された状態でサブタンク98の全体が燃料タンク10内(底部側)に配設されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
通常時においては、燃料タンク10内とエンジン側流路である下流側流路38との間に急激な圧力差が生じることはないので、過流防止弁20は圧縮コイルスプリング30の付勢力及び図示しないストッパによって開弁状態に維持される。また、追加バイパス路90の途中部位に配設されたリリーフ弁92も圧縮コイルスプリング94の付勢力によって閉弁状態に維持される。従って、追加バイパス路90は非連通状態を維持する。さらに、チェック弁86は加圧ポンプ12からの燃料の流れに対しては開弁状態を維持しており、又図示しない制御手段によって電磁遮断弁88も開弁状態に維持される。このため、燃料タンク10内に加圧された状態で貯留された燃料は、必要に応じて加圧ポンプ12で更に加圧された状態で過流防止弁20を通ってポンプ側流路32、導出路34及び下流側流路38へ適正に圧送される。
この状態からエンジン側流路である下流側流路38のいずれかの部位に破損等が生じると、燃料タンク10内と下流側流路38との間に急激な圧力差が生じるため、第1実施形態で説明したように、逆止弁42が開弁状態となる。このため、燃料タンク10の内部とポンプ側流路32とがバイパス路40を介して連通され、燃料タンク10内の加圧された燃料が過剰流となって過流防止弁20に流れ、過流防止弁20を閉弁状態にさせる。従って、本実施形態においても、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
一方、エンジンの停止時には、図示しない制御手段によって電磁遮断弁88が遮断状態とされるため、加圧ポンプ12からエンジンへ燃料が圧送されることはない。つまり、エンジンの停止時には、チェック弁86と電磁遮断弁88との間に位置するポンプ側流路32に、加圧された燃料が保持されることになる。その結果、本実施形態によれば、エンジンの再始動時に速やかに燃料をエンジンへ圧送(供給)することができる。
また、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、逆止弁42の他にリリーフ弁92を別個独立に設けた(併設した)ので、通常時にはリリーフ弁92が閉弁されて追加バイパス路90が連通状態とされることはないが、チェック弁86及び電磁遮断弁88が閉弁状態とされて両者の間に存在する燃料の圧力上昇時(なお、このような圧力上昇は、例えば雰囲気温度が高いといった状況下におかれた場合に起こる。)には、圧縮コイルスプリング94の付勢力に抗してボール93が移動し開弁状態となり、追加バイパス路90が連通状態となるため、上昇した圧力は追加バイパス路90及びリリーフ弁92から燃料タンク10内へ解放される。
しかも、前述した逆止弁42は過流防止弁20の前後で急激な圧力差が生じた場合に連通状態となるように設定されるのに対し、本実施形態におけるリリーフ弁92はチェック弁86と電磁遮断弁88との間に存在する燃料の圧力上昇時に連通状態となるように設定されるため、逆止弁42とリリーフ弁92とでは連通方向が逆方向となる。従って、リリーフ弁92側においても一方向弁を使用することが可能となり、構成を容易に成立させることができる。
その結果、本実施形態によれば、燃料の上昇圧力によってチェック弁86及び電磁遮断弁88が損傷を受けるのを防止することができると共に、一方向弁の使用を可能とすることによる構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
さらに、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、追加バイパス路90の開閉を、ポンプ側流路32から燃料タンク10内への燃料の流れのみを許容する一方向弁として構成されたリリーフ弁92によって行う構成を採っているので、ポンプ側流路32における燃料の圧力上昇時にのみ確実に上昇圧力を解放することができると共に電磁弁のように制御手段で制御する必要もない。その結果、本実施形態によれば、電磁弁等の複雑な構成の弁を用いる場合に比し、構造の簡素化及び低コスト化更に機械的な作動のみで済むことによる作動に対する信頼性の向上といった様々な効果が得られる。
また、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、バイパス路40及び逆止弁42を追加バイパス路90及びリリーフ弁92よりもタンク高さ方向下側(より低い位置)に配置したので、燃料タンク10内の燃料の残量が少なくなった時の作動順位が逆止弁42の方がリリーフ弁92よりも高くなる(優先される)。その結果、本実施形態によれば、配管破損等により過流防止弁20の前後で急激な圧力差が生じた場合でも、確実に逆止弁42を作動させて過流防止弁20を正常に作動させることができる。
さらに、本実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、加圧ポンプ12、逆止弁40、リリーフ弁92をサブタンク98内に組み込んだので、燃料タンク10内の流体の残量が少ない時に配管破損等の事態が生じた場合に、サブタンク98(のバイパス路40)内に残存している燃料が逆止弁42及びバイパス路40を介してポンプ側流路32に流れ込む。従って、本実施形態によれば、燃料タンク10内の燃料の残量が少ない時に配管破損等の事態が生じた場合にも、確実に過流防止弁20を作動させることができる。
また、加圧ポンプ12の作動時の騒音がサブタンク98で遮断されるので、燃料タンク10も含めると作動音に対して二重に遮音することができる。その結果、本実施形態によれば、加圧ポンプ12の騒音(作動音)が燃料タンク10外へ洩れ出るのを効果的に抑制することができる。
なお、上述した本実施形態では、追加バイパス路90及びリリーフ弁92を第1実施形態のバイパス路40及び逆止弁42と同様に構成したが、前述した第2実施形態で示したように、追加バイパス路90及びリリーフ弁92を予めサブアッセンブリ化してリリーフ弁モジュールとし、当該リリーフ弁モジュールを螺合形式等によりサブタンク98の側面等に組み付ける構成を採ってもよい。この場合、追加バイパス路(追加連通路)とリリーフ弁(一方向弁)とが隣接した状態で配置されたのと同じになり、連通路を短くすることができる。そして、かかる追加連通路と一方向弁とが予めサブアッセンブリ化された状態でサブタンク98に一体的に取り付けられることとなるため、組付性が良くなるだけでなく、一方向弁から燃料タンク10の内部までの距離をかなり短くすることができる。このため、短い流路で燃料の上昇圧力を燃料タンク10内に解放(逃がす)ことができる。その結果、この実施形態によれば、リリーフ弁の組付性の向上を図ることができるだけでなく、チェック弁86と電磁遮断弁88との間の燃料の圧力上昇時に上昇圧力の解放を迅速かつ確実に行うことができる。なお、この実施形態が請求項7記載の本発明の一実施形態である。
また、上述した本実施形態では、第1遮断手段としてチェック弁86を用いたので、エンジンの停止時にチェック弁86及び電磁遮断弁88が同時に閉弁状態となるが、これに限らず、第1遮断手段としてチェック弁86以外の電磁遮断弁等を使用し、電磁遮断弁88を先に作動させて閉弁状態にした後、所定の短時間が経過してから、第1遮断手段を遮断状態(閉弁状態)にする(遮断のタイミングをずらす)ようにしてもよい。この場合、第1遮断手段と第2遮断手段とを同時に遮断する場合に比し、燃料をより加圧した状態で両者間に閉じ込めることができる。従って、エンジンの再始動時の燃料の供給時間が短縮される(応答性が良くなる)。
さらに、上述した本実施形態では、逆止弁42をリリーフ弁92よりもタンク高さ方向下側に配置したが、請求項8以外の請求項1乃至請求項7記載の発明及び請求項9記載の発明には、連通手段と追加連通手段との上下位置関係を逆にした構成も含まれる。
また、上述した本実施形態では、第1連通手段としての逆止弁42と第2連通手段としてのリリーフ弁92とを別個独立に構成したが、これに限らず、逆止弁42の機能とリリーフ弁92の機能とを併有する単一の電磁弁を設定し、その作動(弁の開閉)を状況(即ち、過流防止弁20の前後での圧力差発生時、チェック弁86及び電磁遮断弁88が閉弁状態とされて両者の間に存在する燃料の圧力上昇時)に応じて制御する構成を採ってもよい。
(本実施形態の補足説明)
なお、上述した各実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、車両の燃料供給システムの一環として本発明を適用したが、これに限らず、車両の燃料供給システム以外の用途に使用される加圧ポンプ付き高圧流体容器に対して本発明を適用してもよい。すなわち、高圧流体容器内に流体が加圧された状態で貯留されていること、更に当該流体を加圧する加圧ポンプ等の加圧手段を備えていること、の二点が満たされていれば、本発明を適用する価値がある。
また、上述した各実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、燃料タンク10の底壁部10Aに固定される固定部材18に過流防止弁20を配設したが、これに限らず、エンジン側流路であればどの部位に配設してもよい。
さらに、上述した第2実施形態(及び第3実施形態の変形例;請求項7に対応する実施形態)に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造では、逆止弁モジュール58を雄ねじ68と雌ねじ56Aの組み合わせで取り付ける構成を採ったが、これに限らず、他の取付手段を採用してもよい。例えば、ポンプハウジングの側壁に形成された取付孔の周囲に、シール材を介して逆止弁モジュールがボルト締めされる構成を採ることも可能である。また例えば、ポンプハウジングの側壁に円形に十字を重ねた形状の取付孔を形成すると共に、逆止弁モジュールの根元に雄ねじの替わりに当該取付孔に挿入(嵌合)可能な係合凸部を90度間隔で形成しておき、当該取付孔内へ当該係合凸部を挿入(嵌合)させた後に更に逆止弁モジュールを所定角度回転させることにより、十字部分と係合凸部とが周方向にずれて一種のロック状態が得られる構成を採ってもよい。つまり、挿入(嵌合)動作と回転動作を組み合わせて逆止弁モジュールの組付けを行うことにより、ボルト等の締結具を用いることなく、ワンタッチで組付ができるようにしてもよい。
第1実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の要部を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の要部を示す拡大断面図である。 図2に示される逆止弁モジュールを軸方向に沿って切断して内部構造を示した断面図である。 第3実施形態に係る加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造の要部を示す拡大断面図である。 一般的な高圧ガス容器の概略構成図である。 図5に示される高圧ガス容器に加圧ポンプがインタンク構造で配設された別の従来例を示す高圧ガス容器の概略構成図である。 図6の要部を拡大した拡大断面図である。
符号の説明
10 燃料タンク(高圧流体容器)
12 加圧ポンプ
20 過流防止弁
32 ポンプ側流路(下流側流路)
34 導出部(下流側流路)
38 下流側流路
40 バイパス路(第1連通手段)
42 逆止弁(一方向弁、第1連通手段)
56A 雌ねじ
58 逆止弁モジュール(一方向弁、第1連通手段)
66 バイパス路(連通手段)
68 雄ねじ
86 チェック弁(第1遮断弁)
88 電磁遮断弁(第2遮断弁)
90 追加バイパス路(第2連通手段)
92 追加リリーフ弁(第2連通手段)
98 サブタンク

Claims (9)

  1. 加圧された流体を貯留しかつ内部に当該流体を圧送するための加圧ポンプを備えた加圧ポンプ付き高圧流体容器に適用される過流防止構造であって、
    加圧ポンプの下流側流路に設けられ、通常時は開弁状態とされ急激な圧力差が発生した場合には閉弁状態とされて下流側流路を遮断する過流防止弁と、
    当該下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通し、通常時は非連通状態とされ急激な圧力差が発生した場合には非連通状態を解除して連通状態とする連通手段と、
    を有することを特徴とする加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  2. 前記連通手段は、高圧流体容器内から下流側流路方向への流体の流れのみを許容する一方向弁を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  3. 前記連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間の部位と高圧流体容器内とを連通する連通路と、この連通路内に設けられた前記一方向弁と、を含んで構成されており、
    当該連通路と当該一方向弁とは予めサブアッセンブリ化された状態で、高圧流体容器に一体的に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項2記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  4. 前記下流側流路における加圧ポンプと過流防止弁との間に設けられ、当該下流側流路を遮断可能な第1遮断手段と、
    前記下流側流路における過流防止弁の下流側に設けられ、当該下流側流路を遮断可能な第2遮断手段と、
    を有し、
    前記下流側流路を通って圧送された流体を消費する機関の作動時には第1遮断手段及び第2遮断手段を非遮断状態とし、当該機関の停止時には第1遮断手段及び第2遮断手段を遮断状態とする、
    ことを特徴とする請求項1記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  5. 前記連通手段は、更に、前記第1遮断手段と前記第2遮断手段との間に存在する流体の圧力上昇時には非連通状態を解除して連通状態とする、
    ことを特徴とする請求項4記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  6. 前記連通手段は、過流防止弁の前後に急激な圧力差が発生した時に非連通状態を解除して連通状態とする第1連通手段と、前記第1遮断手段と前記第2遮断手段との間に存在する流体の圧力が上昇した時に非連通状態を解除して連通状態とする第2連通手段と、を別個独立に備えており、第1連通手段及び第2連通手段はそれぞれ一方向弁として構成されている、
    ことを特徴とする請求項5記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  7. 前記第2連通手段は、下流側流路における加圧ポンプと前記第1連通手段との間の部位と高圧流体容器内とを連通する追加連通路と、この追加連通路内に設けられた前記一方向弁と、を含んで構成されており、
    当該追加連通路と当該一方向弁とは予めサブアッセンブリ化された状態で、高圧流体容器に一体的に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項6記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  8. 前記第1連通手段は、前記第2連通手段よりも容器高さ方向下側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれかに記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
  9. 前記加圧ポンプ及び連通手段は、容器状構造体に覆われて高圧流体容器内に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の加圧ポンプ付き高圧流体容器用過流防止構造。
JP2004381931A 2004-12-28 2004-12-28 加圧ポンプ付き高圧流体容器構造 Active JP4494200B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381931A JP4494200B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 加圧ポンプ付き高圧流体容器構造
KR1020050127759A KR100707759B1 (ko) 2004-12-28 2005-12-22 가압 펌프를 지닌 고압 유체 용기 구조
IT000911A ITTO20050911A1 (it) 2004-12-28 2005-12-28 Struttura di contenimento di un fluido ad elevata pressurizzazione, provvista di una pompa a pressione

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004381931A JP4494200B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 加圧ポンプ付き高圧流体容器構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006189068A true JP2006189068A (ja) 2006-07-20
JP4494200B2 JP4494200B2 (ja) 2010-06-30

Family

ID=36796465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004381931A Active JP4494200B2 (ja) 2004-12-28 2004-12-28 加圧ポンプ付き高圧流体容器構造

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4494200B2 (ja)
KR (1) KR100707759B1 (ja)
IT (1) ITTO20050911A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012525962A (ja) * 2009-05-06 2012-10-25 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体バルブ、具体的には塗装システム用の戻りバルブ
CN114767307A (zh) * 2016-01-25 2022-07-22 洁碧有限公司 减小形状因子的口腔冲洗器

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10213036A (ja) * 1997-01-31 1998-08-11 Mitsubishi Electric Corp 車両用燃料供給装置
JP2001132572A (ja) * 1999-10-13 2001-05-15 Walbro Corp 燃料送給システム
JP2002004968A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Mitsuba Corp 燃料供給装置
JP2002303212A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Yamaha Motor Co Ltd ガス燃料供給装置
JP2004506157A (ja) * 2000-08-03 2004-02-26 グラハム ウィリアム オズボーン 過剰流量弁
JP2005351189A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Nikki Co Ltd エンジンの気体lpg供給装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10213036A (ja) * 1997-01-31 1998-08-11 Mitsubishi Electric Corp 車両用燃料供給装置
JP2001132572A (ja) * 1999-10-13 2001-05-15 Walbro Corp 燃料送給システム
JP2002004968A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Mitsuba Corp 燃料供給装置
JP2004506157A (ja) * 2000-08-03 2004-02-26 グラハム ウィリアム オズボーン 過剰流量弁
JP2002303212A (ja) * 2001-04-04 2002-10-18 Yamaha Motor Co Ltd ガス燃料供給装置
JP2005351189A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Nikki Co Ltd エンジンの気体lpg供給装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012525962A (ja) * 2009-05-06 2012-10-25 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体バルブ、具体的には塗装システム用の戻りバルブ
CN104613205A (zh) * 2009-05-06 2015-05-13 杜尔系统有限责任公司 流体阀、特别是用于喷漆系统的回收阀
JP2016026111A (ja) * 2009-05-06 2016-02-12 デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流体バルブ、具体的には塗装システム用の戻りバルブ
US9782786B2 (en) 2009-05-06 2017-10-10 Durr Systems Gmbh Fluid valve, in particular a return valve for a painting system
US10302215B2 (en) 2009-05-06 2019-05-28 Dürr Systems GmbH Fluid valve, in particular a return valve for a painting system
CN114767307A (zh) * 2016-01-25 2022-07-22 洁碧有限公司 减小形状因子的口腔冲洗器

Also Published As

Publication number Publication date
KR100707759B1 (ko) 2007-04-17
KR20060076211A (ko) 2006-07-04
ITTO20050911A1 (it) 2006-06-29
JP4494200B2 (ja) 2010-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7086388B2 (en) Combination valve for fuel system
US10955091B2 (en) Tank valve
JP4842361B2 (ja) 高圧燃料ポンプ
CN113195964A (zh) 用于存储气态介质的箱设备
JP2006206042A (ja) 吐出側連結管
JP2008138785A (ja) 圧力調整弁
EP3051117B1 (en) Fuel pressure regulator
JP7123246B2 (ja) 気体状の媒体を蓄えるためのタンク装置
CN105020455A (zh) 阀装置
US20100206403A1 (en) Valve device
JP5044355B2 (ja) バルブ構造
JP4714125B2 (ja) ガス燃料用配管装置
JP2016534286A (ja) ユニバーサル遮断弁
JP4494200B2 (ja) 加圧ポンプ付き高圧流体容器構造
US9551310B2 (en) Valve device
WO2019012970A1 (ja) 高圧燃料ポンプ
EP2439433B1 (en) Safety valve and electromagnetic valve
US20100207047A1 (en) Gas shutoff valve
US20140352664A1 (en) Flow limiting system
EP3017184B1 (en) Fuel injection system
US10900452B2 (en) On-off valve for a fuel injection system, and high-pressure fuel pump
CN113063001A (zh) 一种多功能低压集成阀及其控制方法
JP5846448B2 (ja) 気体燃料用圧力制御装置
CN211038877U (zh) 燃油过滤器及其压力调节组件
KR20190057365A (ko) 특히 연료 분사 시스템의 저압 회로의 특히 고압 펌프용 스로틀 요소

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090819

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100407

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4494200

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250