JP2006186117A - 基板保持装置および基板回転式処理装置 - Google Patents

基板保持装置および基板回転式処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006186117A
JP2006186117A JP2004378459A JP2004378459A JP2006186117A JP 2006186117 A JP2006186117 A JP 2006186117A JP 2004378459 A JP2004378459 A JP 2004378459A JP 2004378459 A JP2004378459 A JP 2004378459A JP 2006186117 A JP2006186117 A JP 2006186117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
stage
processing apparatus
porous member
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004378459A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Yasuda
周一 安田
Sadao Hirae
貞雄 平得
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2004378459A priority Critical patent/JP2006186117A/ja
Publication of JP2006186117A publication Critical patent/JP2006186117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 基板を非接触で水平姿勢に保持する場合において、簡易な構成により、基板を浮上させるために基板下面に向けて噴出される気体の流量を均一化することができる装置を提供する。
【解決手段】 空気通路となる微細孔が全体にわたって均一に形成された円環状の多孔質部材20と、多孔質部材20が一体的に固設されて上面に多孔質部材の平坦な表面が露呈し多孔質部材の一部に連通する気体供給路26が内部に形設されたステージ18と、ステージ18の気体供給路26を通して多孔質部材20へ気体を供給する気体供給手段とを備え、多孔質部材20へ気体を供給して多孔質部材の表面から上向きに気体を噴出させ、ステージ18の直上に基板Wを浮上させて非接触で保持する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、電子部品などの基板を水平姿勢に保持して搬送したり、基板を水平姿勢に保持して鉛直軸回りに回転させつつ基板に対し所定の処理を行ったりする場合などにおいて、基板を非接触で水平姿勢に保持する基板保持装置、ならびに、基板を非接触で水平姿勢に保持して鉛直軸回りに回転させ、基板表面へ洗浄液、エッチング液、現像液、塗布液などを供給して基板に対し所定の処理を行ったり基板をスピン乾燥したりする基板回転式処理装置に関する。
例えば、半導体ウエハ等の基板を水平姿勢に保持して鉛直軸回りに回転させ、基板の上面へ処理液、例えば純水等の洗浄液を供給して基板を洗浄処理する場合において、基板の上面と共に基板の周縁端面および下面周縁部を同時に洗浄する必要があるときには、ベルヌーイの原理を応用して基板を非接触で保持することが行われている。すなわち、図4に概略断面図を示すように、支持体1の上面に環状ノズル2を形成するとともに、環状ノズル2の外側に環状排気口3を形成し、支持体1の内部に、環状ノズル2に連通する環状のガス流路4および環状排気口3に連通する環状のガス排出流路5を形成する。そして、ガス流路4へガス、例えば空気を供給して、環状ノズル2から基板Wの下面に向けて空気を噴射するとともに、ガス排出流路5を通して排気する。これにより、ベルヌーイの作用で基板Wが支持体1の直上に僅かに浮上する。そして、基板Wは、移動規制ピン6によって側方へ滑動するのを防止され、支持体1に非接触で保持される。この状態で、支持体1が鉛直軸回りに回転させられると、支持体1と一緒に基板Wも回転する。回転している基板Wの上面へノズル7から洗浄液8を供給すると、洗浄液は、遠心力によって基板Wの上面上を周辺に向かって流れ、洗浄液の一部が基板Wの上面周縁部から周縁端面を経て下面周縁部へ回り込む(例えば、特許文献1参照。)。
また、基板を非接触で保持する手段として、水平平板に多数の噴出口を設け、多数の噴出口から気体を噴出させたときに発生する押し上げ圧力により水平平板の直上に基板を浮上させる、といった構成のものがある。この構成の装置では、多数の噴出口を水平平板の全体にわたってそれぞれ等間隔で形成し、水平平板の中心位置にある噴出口から噴出させる気体の流量を、全噴出口の中で最小に設定し、中心位置から外側に向かって放射状に徐々に流量が増加するように、各噴出口から噴出させる気体の流量を設定し、また、中心位置から等距離の同心円上に位置する噴出口からの気体の流量が等しくなるように設定する。これにより、基板を常に一定の位置に安定して浮上させるようにしている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−343054号公報(第4−5頁、図1、図2) 特開2004−95880号公報(第4−5頁、図2、図3)
上記したように、噴出口から気体を噴出させて基板を非接触で保持する構成では、空気の噴出口となる環状ノズル2や空気の通路となるスリット状の環状ガス流路4を支持体1に形成したり、ピンホール状の浮上用気体噴出口を多数、水平平板に設けたりする必要があり、その製作が困難で、製作に手間もかかる、といった問題点がある。また、環状ノズル2やスリット状の環状ガス流路4の幅寸法を全周にわたって高精度に均一化したり、ピンホール状の噴出口の孔径寸法を全て均一としたりする必要があるが、それらの寸法のばらつきを生じる懸念があり、その寸法のばらつきによって噴出口からの気体の噴出流量が均一にならない恐れがある。この結果、例えば基板の洗浄処理においては、基板の下面周縁部への洗浄液の回り込み具合いが位置によって変化し、洗浄が不均一になる、といった問題点がある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、基板を非接触で水平姿勢に保持する場合において、簡易な構成により、基板を浮上させるために基板下面に向けて噴出される気体の流量を均一化することができる基板保持装置を提供すること、ならびに、そのような基板保持装置を備えた基板回転式処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、基板を水平姿勢に保持する基板保持装置において、円環状もしくは円板状をなし、空気通路となる微細孔が全体にわたって均一に形成された多孔質部材と、この多孔質部材が一体的に固設されて、上面に多孔質部材の平坦な表面が露呈するとともに、前記多孔質部材の一部に連通する気体供給路が内部に形設され、水平姿勢に支持されるステージと、このステージの前記気体供給路を通して前記多孔質部材へ気体を供給する気体供給手段とを備えて構成され、前記気体供給手段によって前記多孔質部材へ気体を供給し、多孔質部材の表面から上向きに気体を噴出させて前記ステージの直上に基板を浮上させ、基板をステージ上に非接触で保持することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、基板を水平姿勢に保持して鉛直軸回りに回転させ、基板に対して処理を行う基板回転式処理装置において、請求項1に記載された基板保持装置と、この基板保持装置の前記ステージを鉛直軸回りに回転させる回転手段と、前記基板保持装置の前記ステージの直上に浮上した基板が水平方向へ移動するのを規制する移動規制手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の基板回転式処理装置において、前記ステージ上に非接触で保持された基板の上面へ処理液を供給する処理液供給手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の基板回転式処理装置において、前記処理液供給手段が、基板の上面へ洗浄液を供給する洗浄液供給手段であり、その洗浄液供給手段によって供給される洗浄液により、前記ステージ上に非接触で保持された基板の上面および周縁端面を同時に洗浄することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3または請求項4に記載の基板回転式処理装置において、前記ステージの平面形状が基板の平面形状より小さくされ、基板の直径より大きい直径寸法を有し前記ステージの周面を囲うように配設された円環部、および、この円環部の上端縁から前記ステージの方へ基板の周縁位置を越えてステージの周縁近くまで延設された水平リング部から形成され、前記ステージと一体的に回転し、前記ステージ上に非接触で保持された基板の上面周縁部から前記水平リング部上に流下する処理液を前記円環部の外方側および内方側へそれぞれ流して、円環部の内方側へ回り込んだ処理液により基板の下面周縁部を処理する液流調整部材と、この液流調整部材の前記円環部と前記ステージの周面との間に形成される空間を排気する排気手段とをさらに備えたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の基板回転式処理装置において、前記液流調整部材の前記水平リング部の、基板の周縁位置を越えて前記ステージの方へ張り出す寸法を調整して、前記円環部の内方側へ回り込んだ処理液が基板の下面周縁部と接触する領域を調節することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5または請求項6に記載の基板回転式処理装置において、前記排気手段による排気流量を調整して、前記円環部の内方側へ回り込む処理液の流量の割合を調節することを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の基板回転式処理装置において、前記液流調整部材の前記水平リング部に、前記基板保持装置の前記ステージの直上に浮上した基板が水平方向へ移動するのを規制する複数本の移動規制ピンが植設されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明の基板保持装置においては、気体供給手段により気体供給路を通して多孔質部材へ気体が供給され、ステージに一体的に固設されてステージ上面の一部をなす多孔質部材の平坦な表面から上向きに気体が噴出して、その噴出気体によりステージの直上に基板が浮上させられ、水平姿勢に支持されたステージ上に非接触で基板が水平姿勢に保持される。この場合において、多孔質部材には、空気通路となる微細孔が円環もしくは円板の全体にわたって均一に形成されているので、多孔質部材へ供給された気体は、流路抵抗によって全体へ均等に分散し、多孔質部材の表面から均一な圧力・流量で噴出する。
したがって、請求項1に係る発明の基板保持装置を使用すると、基板を浮上させるために基板下面に向けて噴出される気体の流量を均一化することができる。そして、装置の構成が簡易であり、その製作が容易である。
請求項2に係る発明の基板回転式処理装置においては、基板保持装置により、上記したようにしてステージ上に非接触で基板が水平姿勢に保持され、回転手段により、基板保持装置のステージが鉛直軸回りに回転させられ、移動規制手段によって水平方向への移動を規制された基板が、ステージの直上に浮上した状態でステージと一緒に回転して、基板の処理が行われる。
したがって、請求項2に係る発明の基板回転式処理装置を使用すると、基板保持装置において基板を浮上させるために基板下面に向けて噴出される気体の流量を均一化することができ、このため、基板処理を均一化することができる。そして、基板保持装置の構成が簡易であり、その製作が容易である。
請求項3に係る発明の基板回転式処理装置では、処理液供給手段により、ステージ上に非接触で保持されて回転する基板の上面へ処理液が供給されて、処理液による基板の処理が行われる。そして、この処理液による基板処理を均一に行うことができる。
請求項4に係る発明の基板回転式処理装置では、洗浄液供給手段により、ステージ上に非接触で保持されて回転する基板の上面へ洗浄液が供給されて、その洗浄液により、基板の上面および周縁端面が同時に洗浄される。そして、基板の上面および周縁端面の洗浄を均一に行うことができる。
請求項5に係る発明の基板回転式処理装置では、基板の上面周縁部から周縁端面に沿うようにして液流調整部材の水平リング部上に流下した処理液は、円環部の外方側および内方側へそれぞれ分岐して流れ、円環部の内方側へ流れる処理液は、基板の下面周縁部と水平リング部上面との間の隙間へ排気手段による吸引力によって浸入し、その隙間内に表面張力によって保持される。そして、隙間内の処理液は、水平リング部の内周縁から飛散して排気手段による排出気体と共に排出される。このように基板の上面周縁部から周縁端面を経て下面周縁部へ回り込む処理液により、基板の下面周縁部が処理される。そして、基板の下面周縁部の処理を均一に行うことができる。
請求項6に係る発明の基板回転式処理装置では、液流調整部材の水平リング部の張り出し寸法を調整することにより、円環部の内方側へ回り込んだ処理液が基板の下面周縁部と接触する領域を調節することができる。
請求項7に係る発明の基板回転式処理装置では、排気手段による排気流量を調整することにより、円環部の内方側へ回り込んで基板の下面周縁部と接触する処理液の流量の割合を調節することができる。
請求項8に係る発明の基板回転式処理装置では、水平リング部に植設された複数本の移動規制ピンが、基板保持装置のステージの直上に浮上した基板の周縁端面にそれぞれ当接し係合して、基板が回転中に水平方向へ移動するのを防止し、基板をステージと一体的に回転させることができる。
以下、この発明の最良の実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。
図1ないし図3は、この発明の実施形態の1例を示し、図1は、基板保持機構を備えた基板回転式処理装置、例えば基板回転式洗浄装置(スピンスクラバ)の概略構成を示す正面断面図であり、図2は、その基板回転式洗浄装置における基板保持機構の平面図であり、図3は、図1の一部を拡大した断面図である。
この基板回転式洗浄装置は、半導体ウエハ等の基板Wを非接触で水平姿勢に保持する基板保持機構10を備えている。この基板保持機構10は、その下部中心位置に垂設された回転軸部12に連結された図示しないスピンモータによって鉛直軸回りに水平面内で回転させられる。そして、基板保持機構10に保持された基板Wが、基板保持機構10と一体的に回転するようになっている。基板保持機構10の周囲には、基板保持機構10の側方および下方を取り囲むような容器状に形成されたカップ14が配設されており、このカップ14により、基板W上から周囲へ飛散する洗浄液が捕集されて回収される。基板保持機構10に保持された基板Wの上方には、基板Wの上面へ純水等の洗浄液8を供給する洗浄液供給ノズル16が配設されており、この洗浄液供給ノズル16は、図示した位置からカップ14の外方へ退避させることができるようになっている。
基板保持機構10は、基板Wの平面形状より小さい円板状をなし水平姿勢に支持されるステージ18、このステージ18に一体的に固設された円環状の多孔質部材20、ステージ18の側方を取り囲むように配設された環状の液流調整部材22、および、ステージ18の下方を取り囲むように液流調整部材22の下端縁から延設された底板部材24を備えて構成されている。そして、ステージ18と液流調整部材22および底板部材24とは一体化して、回転軸部12に連接している。
多孔質部材20は、円周方向に対し直交する断面の形状が鉤形となっている。一方、ステージ18は、図3に示すように2つのブロック18a、18bにより形成されており、両ブロック18a、18bで鉤形の多孔質部材20を挟持して、多孔質部材20の平坦な表面がステージ18の上面に露呈するように、多孔質部材20がステージ18に固定されている。このように、多孔質部材20は、2つのブロック18a、18bにより挟み込まれるようにして固定されるので、エアー圧がかかってもステージ18から脱落することがない。多孔質部材20は、例えばポリエチレン等のプラスチック材料、セラミックス、ステンレス鋼等の金属材料などで形成されており、それらに空気通路となる微細孔が全体にわたって均一に形成されている。
ステージ18のブロック18aには、放射状に気体供給路26が形成されている。また、ステージ18のブロック18bには、ブロック18との接合面に、気体供給路26が連通する環状溝28が形成されるとともに、多孔質部材20との接合面に、多孔質部材20の一部に連通する環状溝30が形成され、両環状溝28、30同士を接続する環状のスリット孔32が形成されている。ステージ18の気体供給路26は、回転軸部12の軸心位置に設けられた気体供給管34に連通接続されている。そして、図示しないエアー供給源から気体供給管34を通して気体供給路26へエアーが送給され、気体供給路26、環状溝28、スリット孔32および環状溝30を通って多孔質部材20へエアーが供給されるように構成されている。
液流調整部材22は、基板Wの直径より大きい直径寸法を有しステージ18の周面を囲うように配設された円環部36、および、この円環部36の上端縁からステージ18の方へ基板Wの周縁位置を越えてステージ18の周縁近くまで延設された水平リング部38から形成されている。この液流調整部材22は、後述するようにステージ18上に非接触で保持される基板Wの上面周縁部から水平リング部38上に流下する洗浄液を円環部36の外方側および内方側へそれぞれ流して、円環部36の内方側へ回り込んだ洗浄液により基板Wの下面周縁部が洗浄されるように作用する。この液流調整部材22において、水平リング部38の、基板Wの周縁位置を越えてステージ18の方へ張り出す寸法、換言すると水平リング部38の内周縁の位置を調整することにより、円環部36の内方側へ回り込んだ洗浄液が基板Wの下面周縁部と接触する領域を調節して、基板Wの下面周縁部の所望個所だけを洗浄することができる。
液流調整部材22の水平リング部38上には、複数本、例えば6本の移動規制ピン40が植設されている。これら複数本の移動規制ピン40が、ステージ18の直上に浮上した基板Wの周縁端面にそれぞれ当接して係合することにより、基板Wが回転中に水平方向へ移動するのを防止して、基板Wをステージ18と一体的に回転させることができるようになっている。
液流調整部材22の下端縁から延設された底板部材24とステージ18の下面との間の空間は、排気通路42となっており、排気通路42は、回転軸部12の気体供給管34の外周面側に形成された排気路44に連通接続されている。この排気路44に流路接続された図示しない排気ポンプにより、排気路44および排気通路42を通して、液流調整部材22の円環部36とステージ18の周面との間に形成される空間が排気される。そして、排気ポンプによる排気流量を調整することにより、液流調整部材22の水平リング部38と基板Wの下面周縁部との間に作用する吸引力を調節して、円環部36の内方側へ回り込んで基板Wの下面周縁部と接触する洗浄液の流量の割合を調節することができるようになっている。また、排気ポンプによる排気流量と多孔質部材18の表面からのエアー噴出流量とを制御することにより、基板Wの浮上量を所望値とする。
上記構成を備えた基板保持機構10において、エアー供給源から回転軸部12の気体供給管34ならびにステージ18の気体供給路26、環状溝28、スリット孔32および環状溝30を通って多孔質部材20へエアーが供給されると、多孔質部材20の表面から上向きにエアーが噴出し、そのエアーの噴出圧力によってステージ18の直上に基板Wが浮上させられる。このとき、多孔質部材20の圧損が大きいので、環状溝28、スリット孔32および環状溝30内の圧力は、全周方向において均一化する。また、多孔質部材20には、空気通路となる微細孔が円環全体にわたって均一に形成されているので、多孔質部材20へ供給されたエアーは、流路抵抗によって全体へ均等に分散し、多孔質部材20の表面から均一な圧力・流量で噴出する。このため、基板Wは、水平姿勢に支持されたステージ18上に非接触で安定して水平姿勢に保持されることとなる。この状態で、スピンモータによって基板保持機構10を回転させると、基板保持機構10に非接触で保持された基板Wは、移動規制ピン40により移動が規制されて、ステージ18の直上に浮上したままでステージ18と一緒に回転する。
上記したようにステージ18の直上に浮上したままで回転する基板Wの上面へ、洗浄液供給ノズル16から洗浄液8を供給すると、洗浄液8は、遠心力によって基板Wの上面上を周辺に向かって流れ、洗浄液8によって基板Wの上面が洗浄される。また、基板Wの上面周縁部から流れ落ちた洗浄液8の一部は、図3に示すように、基板Wの周縁端面に沿うようにして液流調整部材22の水平リング部38上に流下し、円環部36の外方側および内方側へそれぞれ分岐して流れ、洗浄液8によって基板Wの周縁端面が洗浄される。さらに、円環部36の内方側へ流れた洗浄液8は、基板Wの下面周縁部と水平リング部38の上面との間の隙間へ排気ポンプによる吸引力によって浸入するように流れ、その隙間内に表面張力によって保持され、洗浄液8によって基板Wの下面周縁部が洗浄される。そして、基板Wの下面周縁部と水平リング部38の上面との間の隙間へ流入した洗浄液8は、水平リング部38の内周縁から円環部36とステージ18の周面との間の空間内へ飛散して、排出気体と共に排気通路42および排気路44を通って排出される。
上記した実施形態では、円環状の多孔質部材20をステージ18に固設したが、多孔質部材の形状は円板状であってもよいし、また、無端状の円環でなく複数の円弧を円周上に連設して円環状の多孔質部材を形成するようにしてもよい。
また、上記した実施形態では、この発明を基板回転式洗浄装置に適用する場合について説明したが、この発明は、それ以外の基板回転式処理装置、例えばエッチング装置、現像装置、塗布装置やスピン乾燥装置などについても同様に適用し得るものである。
さらに、基板搬送装置において、基板を搬送するときに基板を非接触で水平姿勢に保持する基板保持装置としても、この発明は適用可能である。
また、ベルヌーイチャックと称される保持装置、すなわち、保持する基板と保持平板との間の周縁から外方へ気体を排出することで、中心部に負圧を発生し基板を非接触で吸着保持する保持装置としても、この発明は適用可能である。
この発明の実施形態の1例を示し、基板保持機構を備えた基板回転式処理装置の1つである基板回転式洗浄装置の概略構成を示す正面断面図である。 図1に示した基板回転式洗浄装置における基板保持機構の平面図である。 図1に示した基板回転式洗浄装置の一部拡大断面図である。 基板を非接触で保持する従来装置の構成例を示す概略断面図である。
符号の説明
10 基板保持機構
12 回転軸部
14 カップ
16 洗浄液供給ノズル
18 ステージ
20 多孔質部材
22 液流調整部材
24 底板部材
26 気体供給路
28、30 環状溝
32 スリット孔
34 気体供給管
36 液流調整部材の円環部
38 液流調整部材の水平リング部
40 移動規制ピン
42 排気通路
44 排気路
W 基板

Claims (8)

  1. 基板を水平姿勢に保持する基板保持装置において、
    円環状もしくは円板状をなし、空気通路となる微細孔が全体にわたって均一に形成された多孔質部材と、
    この多孔質部材が一体的に固設されて、上面に多孔質部材の平坦な表面が露呈するとともに、前記多孔質部材の一部に連通する気体供給路が内部に形設され、水平姿勢に支持されるステージと、
    このステージの前記気体供給路を通して前記多孔質部材へ気体を供給する気体供給手段と、
    を備えて構成され、
    前記気体供給手段によって前記多孔質部材へ気体を供給し、多孔質部材の表面から上向きに気体を噴出させて前記ステージの直上に基板を浮上させ、基板をステージ上に非接触で保持することを特徴とする基板保持装置。
  2. 基板を水平姿勢に保持して鉛直軸回りに回転させ、基板に対して処理を行う基板回転式処理装置において、
    請求項1に記載された基板保持装置と、
    この基板保持装置の前記ステージを鉛直軸回りに回転させる回転手段と、
    前記基板保持装置の前記ステージの直上に浮上した基板が水平方向へ移動するのを規制する移動規制手段と、
    を備えたことを特徴とする基板回転式処理装置。
  3. 請求項2に記載の基板回転式処理装置において、
    前記ステージ上に非接触で保持された基板の上面へ処理液を供給する処理液供給手段をさらに備えたことを特徴とする基板回転式処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板回転式処理装置において、
    前記処理液供給手段が、基板の上面へ洗浄液を供給する洗浄液供給手段であり、その洗浄液供給手段によって供給される洗浄液により、前記ステージ上に非接触で保持された基板の上面および周縁端面を同時に洗浄することを特徴とする基板回転式処理装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の基板回転式処理装置において、
    前記ステージの平面形状が基板の平面形状より小さくされ、
    基板の直径より大きい直径寸法を有し前記ステージの周面を囲うように配設された円環部、および、この円環部の上端縁から前記ステージの方へ基板の周縁位置を越えてステージの周縁近くまで延設された水平リング部から形成され、前記ステージと一体的に回転し、前記ステージ上に非接触で保持された基板の上面周縁部から前記水平リング部上に流下する処理液を前記円環部の外方側および内方側へそれぞれ流して、円環部の内方側へ回り込んだ処理液により基板の下面周縁部を処理する液流調整部材と、
    この液流調整部材の前記円環部と前記ステージの周面との間に形成される空間を排気する排気手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする基板回転式処理装置。
  6. 請求項5に記載の基板回転式処理装置において、
    前記液流調整部材の前記水平リング部の、基板の周縁位置を越えて前記ステージの方へ張り出す寸法を調整して、前記円環部の内方側へ回り込んだ処理液が基板の下面周縁部と接触する領域を調節することを特徴とする基板回転式処理装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の基板回転式処理装置において、
    前記排気手段による排気流量を調整して、前記円環部の内方側へ回り込む処理液の流量の割合を調節することを特徴とする基板回転式処理装置。
  8. 請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の基板回転式処理装置において、
    前記液流調整部材の前記水平リング部に、前記基板保持装置の前記ステージの直上に浮上した基板が水平方向へ移動するのを規制する複数本の移動規制ピンが植設されたことを特徴とする基板回転式処理装置。
JP2004378459A 2004-12-28 2004-12-28 基板保持装置および基板回転式処理装置 Pending JP2006186117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378459A JP2006186117A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 基板保持装置および基板回転式処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378459A JP2006186117A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 基板保持装置および基板回転式処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006186117A true JP2006186117A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36739011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004378459A Pending JP2006186117A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 基板保持装置および基板回転式処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006186117A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546184A (ja) * 2005-05-25 2008-12-18 エスイーゼツト・アクチエンゲゼルシヤフト ウェーハ状物品の液体処理のための装置及び方法
JP2012517701A (ja) * 2009-02-11 2012-08-02 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 非接触基板処理
CN104362116A (zh) * 2014-11-04 2015-02-18 合肥京东方光电科技有限公司 一种气悬浮式下部电极及干法刻蚀装置
JP2017013139A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社ディスコ Cmp研磨装置及びcmp研磨方法
CN112542418A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 株式会社斯库林集团 基板处理装置
US11152229B2 (en) 2018-10-24 2021-10-19 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546184A (ja) * 2005-05-25 2008-12-18 エスイーゼツト・アクチエンゲゼルシヤフト ウェーハ状物品の液体処理のための装置及び方法
JP2012517701A (ja) * 2009-02-11 2012-08-02 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 非接触基板処理
US10074555B2 (en) 2009-02-11 2018-09-11 Applied Materials, Inc. Non-contact substrate processing
CN104362116A (zh) * 2014-11-04 2015-02-18 合肥京东方光电科技有限公司 一种气悬浮式下部电极及干法刻蚀装置
JP2017013139A (ja) * 2015-06-26 2017-01-19 株式会社ディスコ Cmp研磨装置及びcmp研磨方法
US11152229B2 (en) 2018-10-24 2021-10-19 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method
US11791174B2 (en) 2018-10-24 2023-10-17 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method
CN112542418A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 株式会社斯库林集团 基板处理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4884494B2 (ja) ウエハ状の物品をウエットエッチングするための装置及び方法
US7431038B2 (en) Wet processing device and wet processing method
KR101042666B1 (ko) 액 처리 장치 및 액 처리 방법
KR20020033527A (ko) 웨이퍼형 물품의 액처리장치
CN107534011B (zh) 基板斜边和背面保护装置
CN111077742A (zh) 液体分配喷嘴和基板处理装置
JP7197376B2 (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP5391014B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2006186117A (ja) 基板保持装置および基板回転式処理装置
JP2015170617A (ja) 液処理装置
JP5036415B2 (ja) 液処理装置および液処理方法
JP2012064800A (ja) ウェーハ洗浄装置
WO2006030561A1 (ja) 基板処理装置
JP2007036066A (ja) 枚葉式基板処理装置
JP6491900B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4931699B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2008300454A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2007335587A (ja) 基板処理装置
KR100889633B1 (ko) 기판 고정 척핀
JP6416652B2 (ja) 基板処理装置
US11107671B2 (en) Method of processing semiconductor substrate
JPH09306974A (ja) ワーク保持装置
KR20210067893A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
TWI712095B (zh) 基板斜邊和背面保護裝置
JP2005340381A (ja) 基板処理装置及び基板処理方法