JP2006186110A - 多層配線基板の製造方法 - Google Patents

多層配線基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006186110A
JP2006186110A JP2004378282A JP2004378282A JP2006186110A JP 2006186110 A JP2006186110 A JP 2006186110A JP 2004378282 A JP2004378282 A JP 2004378282A JP 2004378282 A JP2004378282 A JP 2004378282A JP 2006186110 A JP2006186110 A JP 2006186110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
manufacturing
multilayer wiring
copper
shield layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004378282A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Oura
宏治 大浦
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Koji Tsurusaki
幸司 鶴崎
Kazuyuki Dojo
数之 道場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2004378282A priority Critical patent/JP2006186110A/ja
Publication of JP2006186110A publication Critical patent/JP2006186110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Abstract

【課題】フレキシブルプリント基板にリジッドプリント基板を積層して多層配線基板を製造するときに、フレキシブルプリント基板表面のシールド層が接着剤のキュア処理時にリジッドプリント基板側に転写することのない製造方法を提供する。
【解決手段】リジッド銅張積層板30、40のシールド層と対向する領域に凹凸部35、45を形成し、この凹凸部35、45における凸部34、44の面積占有率を80%以下とした多層配線基板の製造方法。
【選択図】図1−3

Description

本発明は、近年小型化、薄型化、かつ多機能・高性能化が求められている電子機器用の多層配線基板、なかでも可撓部と多層部を備え、この可撓部によりプリント回路基板の配線自由度を向上させ得る多層配線基板の前記可撓部に形成させたシールド層の破壊、転写を防止するものである。
電子機器に用いられるプリント配線基板として、可撓性を有する部分(可撓部)と、多層配線された部分(多層部)とを併せ持つ多層配線基板が知られている。このような多層配線基板は、ポリイミド等の可撓性を有する絶縁性フィルムの片面又は両面に銅箔などによる導体層を有してなるベース基板に、絶縁層と導体層とを有する基板を部分的に積層させて多層部を形成させたものである。
従来の前記多層配線基板の製造方法の一例を、図6に示す時系列順の断面図を用いて説明する。
図6(a)に示すように、ポリイミドフィルム11の両面に銅箔12、13を有する両面銅張積層板10を出発材として、この両面銅張積層板の前記銅箔12、13を選択的にエッチングして多層部となる部分に回路形成を行った後、カバーレイ14、15を回路形成された領域に貼り合わせる。図6(a)は、前記カバーレイ14、15が貼り合わされている状態を示している。
次に図6(b)に示すように、可撓部となる部分にシールドインクを塗布し、シールド層16、17を形成する。
また、図6(c)に示すように、剛性のある(リジッドな)絶縁材31の両面に銅箔32、33を有する第1のリジッド銅張積層板30と、リジッドな絶縁材41の両面に銅箔42、43を有する第2のリジッド銅張積層板40とを用意する。これらのリジッド銅張積層板30、40の片面の銅箔33、42について多層部となる部分を選択的にエッチングして回路形成を行う。回路が形成されたリジッド銅張積層板30、40と図6(b)に示すシールド層16、17が形成された両面銅張積層板10とを、それぞれ前記リジッド銅張積層板30、40の回路形成を行った銅箔33、42を前記両面銅張積層板10の表面に対向させ、接着シート21、22を介して積層し、加熱しつつ加圧して、前記接着シートを硬化させて接着する。図6(c)は、前記接着シートを硬化した後の状態を示している。
次に、図6(d)に示すように、多層部を厚み方向に貫通する貫通孔51、52、53、54を開けた後、銅メッキ処理を行って前記貫通孔51、52、53、54と基板表面に銅メッキ層55を形成する。この銅メッキ層55により、層間導通が得られる。図6(d)は、前記銅メッキ層55を形成した状態を示している。
次に、図6(e)に示すように、基板表面の銅メッキ層55及び銅箔32、43を選択的にエッチングして、多層部に回路形成を行う。この回路形成が行われた多層部表面に絶縁層61、62を形成する。図6(e)は、前記絶縁層61、62を形成させた状態を示している。
次に、図6(f)に示すように貼り合わされているリジッド銅張積層板30、40について、多層部となる部分以外の領域、すなわち可撓部の領域を除去する。このようにして、図6(f)に示す多層配線基板が得られる。
プリント基板の一般的な製法については、例えば、非特許文献1〜6に開示されている。また、フレキシブル基板のシールド層に関しては、例えば以下に述べる特許文献1〜7に記載されている。
この特許文献1には、厚さ5μm以下のシールド層の上に、接着剤層と固定絶縁層を設けることにより屈曲性を損なわずに良好なシールド特性が得られることが示されている。特許文献2には、シールド層を有する可撓性回路基板について、アース回路パターンの上面に導通用孔を設け、その導通用孔に導電性接着剤を充填して、アース回路パターンとシールド電極層を電気的に接続した構造が示されている。特許文献3には、信号回路層の上に第1カバーレイとシールド層と第2カバーレイとを順に設けた構造が示されている。特許文献4には、絶縁フィルム、接着剤、回路パターン、接着剤、金属被膜、絶縁フィルムの順に積層されて構成され、回路パターンが任意の箇所から導電性ペーストで金属被膜に接続されている構造が示されている。特許文献5には、回路上部に開口部を持つ絶縁樹脂層があり、その開口部に金属メッキを行い、銀ペーストなどの導電性被膜を施し、その上に絶縁樹脂層を有した構造が示されている。特許文献6には、シールド層を両面板の上面と下面に分け、必要な箇所にのみシールド層を設けることによって、総厚を薄くできることが示されている。特許文献7には、回路配線パターンの露出面の上部を絶縁被膜で覆い、さらにその上にシールド層を設けた構造が示されている。
これらの特許文献1〜7は、何れも単層板(片面板や両面板)構造に関するものであって、多層部を有するものではない。単層板では、全ての加工が終わった後に、シールド層を形成させることができるため、製造工程中にシールド層の保護等を考慮しなくてもよい。一方、可撓部と多層部とを有する多層基板の場合には、シールド層の形成が製造工程中に必ず存在するのであり、そのシールド層の形成が問題となる。
また、多層配線基板に関しては、特許文献8及び特許文献に記載されている。この特許文献8は、リジッド−フレックス構造の多層板に関するものであるが、単にスルーホールの箇所にシールド層を設けない構造を規定しただけである。また、特許文献9は、ヒンジ部の厚さを多層部の回路の厚さより薄くする構造としたリジッド−フレックスプリント基板を規定しただけである。
これらの特許文献8及び9は、いずれも構造に関するものである。多層板に関するものであるが、製造時においてシールド層の破壊、転写を防止するための方策については記載されていない。
沼倉研史著,「フレキシブル基板の機能設計」,情報調査会 藤平正気・藤森秀信編著,「多層プリント配線板ステップ365」,工業調査会 沼倉研史著,「高密度フレキシブル基板入門」,日刊工業新聞社 プリント回路技術用語辞典編集委員会(編集)「プリント回路技術用語辞典」日刊工業新聞社 雀部俊樹著,「プリント配線板のめっき技術」日刊工業新聞社 PWB機械加工研究会編,「プリント配線板の穴あけ・外形加工」日刊工業新聞社 特開平5−3395号公報 特開平6−224587号公報 特開平7−122882号公報 特開平7−283579号公報 特開平11−177192号公報 特開2002−176231号公報 特開2004−119604号公報 特開平7−79089号公報 特開平7−106766号公報
図6(c)に示したように、従来の多層配線基板の製造工程においては,回路が形成されたリジッド銅張積層板30、40とシールド層16、17が形成された両面銅張積層板10とを、接着シート21、22を介して積層した後、高温下で加熱しつつ基板の厚み方向に押圧力を加えることにより、前記接着シートを硬化させて接着する工程がある。この工程において、前記押圧力により、図7(a)に示すようにリジッド銅張積層板30、40の可撓部となる領域が撓み、対向している両面銅張積層板10とのシールド層16、17と接触し、時には密着する場合がある。図7(a)〜(d)に前記リジッド銅張積層板30、40が前記シールド層16、17と接触した場合の時系列工程に示す。同図(a)は、リジッド銅張積層板30、40の可撓部となる領域が撓み、対向している両面銅張積層板10とのシールド層16、17と接触しているところを示している。
シールド層の材料中には、ごく少量の溶剤成分を含んでいる可能性があり、リジッド銅張積層板30、40が高温化で接触もしくは密着することにより、シールド層16、17表面がリジッド銅張積層板に粘着する。そして、接着シート21、22の硬化終了時には、リジッド銅張積層板30、40に付着した部分のシールド材が、両面銅張積層板10から部分的に剥離してシールド層を破壊しながらリジッド銅張積層板30、40側に付着する(この現象を本明細書では「転写」という。)。
したがって、図7(b)に示すように、後の工程で多層部を厚み方向に貫通する貫通孔51、52、53、54を開けた後、銅メッキ処理を行って前記貫通孔51、52、53、54と基板表面に銅メッキ層55を形成した状態においてもシールド層17が部分的に両面銅張積層板10からリジッド銅張積層板30、40側に転写したままである。また、図7(c)に示すように基板表面の銅メッキ層55及び銅箔32、43を選択的にエッチングして、多層部に回路形成を行い、この回路形成が行われた多層部表面に絶縁層61、62を形成した状態でも同様にシールド層17が部分的に両面銅張積層板10からリジッド銅張積層板30、40側に転写したままである。
そして、図7(d)に示すようにリジッド銅張積層板30、40について、多層部となる部分以外の領域、すなわち可撓部の領域を除去した後においては、シールド層17が前記転写により部分的に剥離、破壊された状態となっている。このように完成品のシールド層の一部が転写により剥離、破壊された状態では、外観を損ねるばかりでなく、電磁波ノイズに対するシールドの効果を著しく損ねる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、上述したシールド層の転写を防止することである。
本発明の多層配線基板の製造方法は、可撓性のある絶縁性フィルムの少なくとも片面に導体層を有するベース基板上の可撓部となる領域にシールド層を形成する工程と、剛性のある絶縁材の少なくとも片面に導体層を有する積層基板と前記シールド層が形成されたベース基板とを、接着剤層を介して前記ベース基板上の積層部となる領域で貼り合わせ、加熱加圧して前記接着剤層を硬化させる工程と、貼り合わされた前記積層基板の前記シールド層と対向する領域を除去する工程とを備える多層配線基板の製造方法において、前記ベース基板と貼り合わせる前に、前記積層基板の前記シールド層と対向する領域に凹凸部を形成し、この凹凸部における凸部の面積占有率が80%以下であることを特徴とする。
本発明の多層配線基板の製造方法においては、前記凹凸部の凸部が、線幅100μm以下のメッシュ状であること、又は径幅100μm以下のドット状であること、又は線幅100μm以下のライン状であることが好ましい。
また、本発明の多層配線基板の製造方法においては、前記凹凸部を、積層基板の表面に有する導体層の選択的なエッチングにより形成することができる。
また、本発明の多層配線基板の製造方法においては、前記凹凸部を、レーザー照射により形成することもできるし、また、切削又はプレス加工により形成することもできる。
また、本発明の多層配線基板の製造方法においては、前記凹凸部における凸部の面積占有率が60%以下であり、かつ、凸部が100μmを超え200μm以下の線幅又は径を有するメッシュ状、ドット状又はライン状である場合にも、シールド層の転写を防止することができる。
本発明のフレキシブルプリント配線板によれば、ベース基板と貼り合わせる積層基板の前記シールド層と対向する領域に凹凸部を形成し、接触面積を減少させることにより、シールド層の転写を有利に防止することができる。
図1は、本発明の製造方法に従う工程の一例を時系列順に示す断面図である。
まず、図1(a)に示すように、ポリイミドフィルム11の両面に銅箔12、13を有する両面銅張積層板10を出発材として、この両面銅張積層板の前記銅箔12、13を選択的にエッチングして多層部となる部分に回路形成を行った後、カバーレイ14、15を回路形成された領域に貼り合わせる。図1(a)は、前記カバーレイ14、15が貼り合わされている状態を示している。
次に図1(b)に示すように、可撓部となる部分にシールドインクを塗布し、シールド層16、17を形成する。ここまでは、従来技術と同じである。
一方、図1(c)に示すように、リジッドな絶縁材31の両面に銅箔32、33を有する第1のリジッド銅張積層板30と、リジッドな絶縁材41の両面に銅箔42、43を有する第2のリジッド銅張積層板40とを用意する。
本発明に従う製造方法では、図1(c)に示すように、これらのリジッド銅張積層板30、40の片面の銅箔33、42について、多層部となる部分を選択的にエッチングして回路形成を行うとともに、多層部となる部分以外の部分、すなわち可撓部となる部分を、積層したときに対向するシールド層17との接触面積を減らして転写を防止すべく、一様に加工して凸部34、44又は凹部を形成させた凹凸部35、45を形成する。この凸部34、44は、例えば、加工後の銅箔が、平面から見てメッシュ状、ドット状、またはライン状になるように加工することができる。
図2に、リジッド銅張積層板30の可撓部に、銅箔のエッチングにより前記凹凸部を形成した例を平面図で示す。同図(a)がメッシュ状の凸部34Aを形成させた例であり、同図(b)はドット状の凸部34Bを形成させた例であり、同図(c)がライン状の凸部34Cを形成させた例である。
図2に示したような凸部34A〜34Cは、例えば、積層部に形成する回路配線の形成と同時に、又は別工程として、リジッド銅張積層板の銅箔上にフォトレジスト膜を被成させ、凸部パターンが形成されているマスクを介して前記フォトレジスト膜を露光し、前記フォトレジスト膜を現像したのち、このフォトレジスト膜を介してエッチングするフォトレジスト法により形成させることができる。凸部がメッシュ状、ライン状又はドット状であることは、上述のフォトレジスト法による形成が容易である形状であるために好ましい。
前記フォトレジスト法により銅箔を選択的にエッチングして形成された凸部34、44は、断面で見てシールド層16、17に向かう側の角部が、丸みを有するとは限らない。そこで、対向するシールド層16、17に押し痕をつけないために、エッチング処理後、バフ研磨などの手法により、前記角部に丸みを持たせることは、より好ましい。
また、前記凹凸部は、フォトレジスト法のみならず、レーザー加工により加工することもできる。すなわち、リジッド銅張積層板のシールド層と対向する銅箔について、炭酸ガスレーザーやYAGレーザーのスポット光を照射して、照射した部分の銅箔を溶融することにより凹部を形成して、シールド層との接触面積を低減することもできる。
また、レーザー加工の代わりに、リジッド銅張積層板のシールド層と対向する銅箔について、NC加工機による切削やプレス板金加工により凹部を形成し、シールド層との接触面積を低減させることもできる。
本発明に従い、銅張積層板における可撓部となる部分を一様に加工して凹凸部を形成することにより、積層したときに対向するシールド層との接触面積を減らす。これにより、後の工程、すなわちリジッド銅張積層板とシールド層が形成された両面銅張積層板とを、接着シートを介して積層し、加熱しつつ加圧して、前記接着シートを硬化させて接着する工程において、加圧により前記リジッド銅張積層板の可撓部となる領域が撓み、前記シールド層と接触もしくは密着したとしても、接触面積を減らしているために前記シールド層が転写するのを防止できる。
凹凸部における凸部の面積占有率は80%以下とするのが好ましい。これは、発明者ら調査の結果による。前記凹凸部における凸部の形状がライン状、メッシュ状、ドット状である各試料について、凸部の割合(単位面積当たりの面積占有率)を10〜100%の間で変化させ、また、ライン幅、メッシュ幅及びドット径を50μm、100μm及び200μmとして、シールド層の転写の度合いを調査した。なお、面積占有率が100%とは凹凸部の加工がないことを意味する。調査の結果、いずれの凸部形状のものも、ライン幅、メッシュ幅及びドット径が100μm以下で、かつ凸部の単位当たりの面積占有率が80%以下の場合は、シールド層の転写は見られなかった。したがって、凹凸部を形成することにより接触面積を減らし、シールド層が転写する観点から、面積占有率は80%以下とするのが好ましい。また、凸部のライン幅、メッシュ幅及びドット径は、100μm以下であることが好ましい。
また、ライン幅及びドット径が200μmの試料については、凸部の単位面積当たりの面積占有率が65%以上ではシールド層の転写が若干見られた。したがって、ライン幅及びドット径が100μmを超え200μm以下のものについては、凸部の単位面積当たりの面積占有率が60%以下であることが望ましい。
以上述べたような凹凸部を有するリジッド銅張積層板30、40を用いて多層配線基板を製造する後の工程は、従来と同様であり、図1(d)に示すように、前記リジッド銅張積層板30、40を両面銅張積層板10の表面に対向させ、接着シート21、22を介して積層し、加熱しつつ加圧して、前記接着シートを硬化させて接着する。
次に、図1(e)に示すように、多層部を厚み方向に貫通する貫通孔51、52、53、54を開けた後、銅メッキ処理を行って前記貫通孔51、52、53、54と基板表面に銅メッキ層55を形成する。この銅メッキ層55により、層間導通が得られる。図1(e)は、前記銅メッキ層55を形成した状態を示している。
次に、図1(f)に示すように、基板表面の銅メッキ層55及び銅箔32、43を選択的にエッチングして、多層部に回路形成を行う。この回路形成が行われた多層部表面に絶縁層61、62を形成する。図1(f)は、前記絶縁層61、62を形成させた状態を示している。
次に、図1(g)に示すように、貼り合わされているリジッド銅張積層板30、40について、多層部となる部分以外の領域、すなわち可撓部の領域を除去する。このようにして、図6(g)に示す多層配線基板が得られる。
図1に示す工程に従って多層配線基板を作製する工程中において、接着シートを加熱加圧して可撓性を有する銅張積層板とリジッド銅張積層板とを接着した後に、シールド層が前記のリジッド銅張積層板に転写する転写率について調べた。このとき、可撓性を有する銅張積層板の絶縁フィルムには厚み12μmのポリイミドフィルムを用い、導電層には厚み18μmの圧延銅箔を用いた。また、シールド層には、厚み10μmの銀ペースト+厚み10μmのカーボンブラックを用いた。また、接着シートには厚み25μmのエポキシ系樹脂を用いた。
また、リジッド銅張積層板には、絶縁材に厚み0.15μmのガラスエポキシ基板を用い、導電層には厚み18μmの電解銅箔を用いた。また、リジッド銅張積層板には凹凸部を形成し、ライン状、メッシュ状及びドット状の凸部について、凹凸部の凸部の割合(単位面積当たりの面積占有率)を10〜100%の間で変化させ、また、ライン幅、メッシュ幅及びドット径は50μm、100μm及び200μmとした。
調査結果を凹凸部の凸部のサイズ、すなわち、凸部のライン幅、メッシュ幅及びドット径ごとに表1に示す。また、その結果を凸部のサイズごと図3〜5にグラフで示す。
Figure 2006186110
表1及び図3〜5から明らかなように、いずれの凸部形状のものも、ライン幅、メッシュ幅及びドット径が100μm以下で凸部の単位当たりの面積占有率が80%以下の場合は、シールド層の転写は見られなかった。
また、ライン幅及びドット径が200μmの試料については、凸部の単位面積当たりの面積占有率が65%以上ではシールド層の転写が若干見られたが、60%以下の場合は、シールド層の転写は見られなかった。
本発明の製造方法に従う工程の一例を時系列順に示す断面図である。 本発明の製造方法に用いるリジッド銅張積層板の例を示す平面図である。 凸部の面積占有率とシールド転写率との関係を示すグラフである。 凸部の面積占有率とシールド転写率との関係を示すグラフである。 凸部の面積占有率とシールド転写率との関係を示すグラフである。 従来の製造方法に従う工程の一例を時系列順に示す断面図である。 シールド層の転写を説明する断面図である。
符号の説明
10 両面銅張積層板
11 ポリイミドフィルム
12、13 銅箔
14、15 カバーレイ
16、17 シールド層
21、22 接着シート
30、40 リジッド銅張積層板
31、41 絶縁材
32、33、42、43 銅箔
34、44 凸部
35、45 凹凸部
51、52、53、54 貫通孔
55 銅メッキ層
61、62 絶縁層

Claims (8)

  1. 可撓性のある絶縁性フィルムの少なくとも片面に導体層を有するベース基板上の可撓部となる領域にシールド層を形成する工程と、
    剛性のある絶縁材の少なくとも片面に導体層を有する積層基板と前記シールド層が形成されたベース基板とを、接着剤層を介して前記ベース基板上の積層部となる領域で貼り合わせ、加熱加圧して前記接着剤層を硬化させる工程と、
    貼り合わされた前記積層基板の前記シールド層と対向する領域を除去する工程と
    を備える多層配線基板の製造方法において、
    前記ベース基板と貼り合わせる前に、前記積層基板の前記シールド層と対向する領域に凹凸部を形成し、この凹凸部における凸部の面積占有率が80%以下であることを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  2. 前記凹凸部の凸部が、線幅100μm以下のメッシュ状であることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  3. 前記凹凸部の凸部が、径幅100μm以下のドット状であることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 前記凹凸部の凸部が、線幅100μm以下のライン状であることを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  5. 前記凹凸部を、積層基板の表面に有する導体層の選択的なエッチングにより形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法。
  6. 前記凹凸部を、レーザー照射により形成することを特徴とする請求項1記載の多層配線基板の製造方法。
  7. 前記凹凸部を、切削又はプレス加工により形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法。
  8. 前記凹凸部における凸部の面積占有率が60%以下であり、かつ、凸部が100μmを超え200μm以下の線幅又は径を有するメッシュ状、ドット状又はライン状であることを特徴とする請求項1記載の多層配線基板の製造方法。

JP2004378282A 2004-12-27 2004-12-27 多層配線基板の製造方法 Pending JP2006186110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378282A JP2006186110A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 多層配線基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378282A JP2006186110A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 多層配線基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006186110A true JP2006186110A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36739005

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004378282A Pending JP2006186110A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 多層配線基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006186110A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176901A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd フレキシブル基板、および、電子機器
US8383948B2 (en) 2009-09-18 2013-02-26 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
KR101742255B1 (ko) * 2015-09-15 2017-06-02 주식회사 에이디엔티 이종접합 인쇄회로기판의 제조방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009176901A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd フレキシブル基板、および、電子機器
US8383948B2 (en) 2009-09-18 2013-02-26 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
KR101742255B1 (ko) * 2015-09-15 2017-06-02 주식회사 에이디엔티 이종접합 인쇄회로기판의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102415228A (zh) 增层型多层印刷布线板及其制造方法
JP2006049660A (ja) プリント配線板の製造方法
JP4857433B2 (ja) 金属積層板、金属積層板の製造方法及び印刷回路基板の製造方法
JPH1075069A (ja) Yagレーザを利用したビルドアップ多層印刷回路基板の製造方法
JP2005079402A (ja) 回路基板およびその製造方法
JP5057653B2 (ja) フレックスリジッド配線基板及びその製造方法
JP4574311B2 (ja) リジッド−フレキシブル基板の製造方法
JPH07106765A (ja) 多層化接着シート及びそれを用いた多層配線板の製造法
JP2009152496A (ja) プリント配線板の製造方法
JP2007080858A (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法
JP2006186110A (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2006253328A (ja) 多層配線基板の製造方法
JP2004128157A (ja) 多層回路基板
JP3173249B2 (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法
JP4574310B2 (ja) リジッド−フレキシブル基板の製造方法
JP2006066738A (ja) 多層プリント配線板用銅張り積層板、多層プリント配線板及び多層プリント配線板の製造方法
JP5287570B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JP4121354B2 (ja) 配線基板用基材および多層配線基板用基材の製造方法
JP2007035716A (ja) プリント基板の製造方法
JP2006156576A (ja) リジッドフレックス多層プリント配線板の製造方法
JP2005045008A (ja) 多層積層体およびその製造方法
JP2000133943A (ja) 多層基板の製造方法
JP4429712B2 (ja) 基板前駆体の製造方法
JPH10117068A (ja) 導電性シート及び該導電性シートを用いた多層プリント配線板の製造方法
JP2011082240A (ja) 回路基板の製造方法