JP2006185731A - 電磁リレーの接点消耗対策カード構造 - Google Patents

電磁リレーの接点消耗対策カード構造 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁リレーの接点消耗対策カード構造において、カードが可動接点バネと共に撓んで動作することにより、接点が消耗した状態でも接点溶着等の不具合を起こしにくく、電磁リレーの高寿命化を可能とする。
【解決手段】電磁リレーは、電磁石装置1と、電磁石装置1が励磁することで揺動するカードブロック3と、可動接点4cを有する可動接点バネ4と、固定接点5aを有する固定接点端子5とを備えている。可動接点バネ4の拘持部4hをカードブロック3のカード31の拘持爪31bが拘持しており、カード31が揺動することで可動接点バネ4を撓ませて、可動接点4cを固定接点5aに接触させて動作する。カード31はバネ性を有する材料からなっており、動作時に可動接点バネ4とカード31の拘持爪31bとが共に撓むことから、接点が消耗したときにも接点圧力が減少することがなく、接点溶着等の不具合を起こしにくくなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、可動接点と固定接点が消耗したときにも不具合が発生しにくい電磁リレーの接点消耗対策カード構造に関するものである。
従来の電磁リレーには、例えば、電磁石装置と、この電磁石装置を保持するベースと、このベースに揺動可能に取り付けられ、電磁石装置の動作に応じて揺動するカードブロックと、可動接点を有し、可動接点端子が接続される可動接点バネと、開閉動作時に可動接点と接触して通電する固定接点を有する固定接点端子を備えており、電磁石装置が励磁されてカードブロックが揺動することで、可動接点バネ上の可動接点を変位させて固定接点と接触させ、通電する電磁リレーがある。
図6は、このような電磁リレーの動作時におけるカードブロックと可動接点バネの一例を模式的に示す。同図において、電磁石装置部分は図示を省いている。この電磁リレーにおいて、カードブロック83は、一部が回転軸831aとなり、可動接点バネ84を拘持するための拘持爪831bを有するカード831と、永久磁石832と、強磁性体からなる接極子833とを有している。接極子833は2個備えられており、永久磁石832の磁極の両側に固着される。この永久磁石832と接極子833は、永久磁石832の磁極の向きが図の上下方向となるようにしてカード831に嵌込固定される。カードブロック83は、回転軸831aがベース82の支持部82aに挿嵌され、ベース82に対して揺動可能に取り付けられる。カードブロック83がベース82に取り付けられるとき、カード831の拘持爪831bが、可動接点バネ84の拘持部84hを拘持するように取り付けられる。
可動接点バネ84の一端には、可動接点端子84dが取り付けられてベース82に固定されており、他端には可動接点84cが上下方向に向けて設けられている。可動接点84cの下側には、固定接点端子85がベース82に固定されており、この固定接点端子85上に可動接点84cと対応するように固定接点85aが設けられている。また、可動接点84cの上側には、固定接点端子86がベース82に固定されており、この固定接点端子86上に可動接点84cと対応するように固定接点86bが設けられている。
この従来の電磁リレーは、電磁石装置(図示なし)が励磁されることで動作する。電磁石装置が励磁すると、カードブロック83の接極子833が電磁石装置に磁気吸引され、カード831が回転軸831aを中心として回転揺動する。可動接点バネ84は、拘持部84hがカード831に拘持されていることで撓んで、先端に配された可動接点84cを変位させる。例えば、図6において、カードブロック83が図の矢印で示す方向に回転して可動接点バネ84が下方向に撓むように電磁石装置81が励磁されると、可動接点84cは図の矢印方向に変位して固定接点端子85に配された固定接点85aに近づき、そして、可動接点84cと固定接点85aとが接触することで通電する。
図7(a)(b)は、上記のようにしてカード831が回転し可動接点バネ84が撓んで可動接点84cと固定接点85aとが接触する状態を模式的に示し、図中の点線でしめす可動接点バネ84´と、可動接点84c´は、カード831の位置が前述と同じだけ回転したときであって、可動接点バネ84の拘持部84hから先端が撓んでいないと仮定したときの可動接点バネ84と可動接点84cとの位置を示している。図7(a)は、この電磁リレーの各接点が消耗していない状態での動作を示しており、このとき、可動接点バネ84は図の寸法Dで示す量だけ撓んでいることとなり、図の矢印で示される方向の可動接点バネ84の撓み量に基く復元力が固定接点85aに押し付ける接点圧力となって、可動接点84cと固定接点85aとが接触する。図7(b)は、各接点が消耗した状態での動作を示しており、このときには、図の寸法Eで示すように、可動接点バネ84の撓み量が接点消耗量だけ寸法Dから減少しており、この撓み量の減少分だけ可動接点84cと固定接点85aとの接点圧力が減少している。
上述のように、接点が消耗することにより接点圧力が小さくなると、接点が接触する際の接点バウンス時間が長くなり、接点間でアーク放電が発生しやすくなる。アーク放電が発生すると、接点溶着等の不具合が発生することがあり、接点の消耗が電磁リレーの寿命を早めることとなっていた。
そこで、特許文献1に記載されるように、可動接点と固定接点との材質を耐溶着性、耐接点消耗性、耐接点転移性に優れた材質とすることで、高寿命化を図った電磁リレーが知られている。この電磁リレーは、可動接点を挟んで常開側の固定接点と常閉側の固定接点とが両側に配設されており、常開側の固定接点と、この固定接点と当接する可動接点の片側とがAgSnO系金属で形成され、常閉側の固定接点と、この固定接点と当接する可動接点の片側とがAgCu系金属で形成されている。常開側の固定接点と可動接点とは、耐溶着性と耐接点消耗性に優れたAgSnO系金属で形成され、開閉動作を繰り返しても接点の消耗量が少なくなるようにされている。
特開平7−262861号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されている電磁リレーにおいては、開閉動作を繰り返すと徐々にではあるが各接点が消耗していき、各接点が消耗することで、接点溶着等の不具合が発生しやすくなり、電磁リレーの寿命が早まることになる。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、カードが可動接点バネと共に撓んで動作することにより、接点が消耗した状態でも接点溶着などの不具合を起こしにくく、電磁リレーを高寿命化させることが可能となる、電磁リレーの接点消耗対策カード構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、ボビンに巻装されるコイル、前記ボビンの筒部に挿入されて前記コイルに電流が流れることで磁力が発生したときに両端が磁極となる棒状の鉄芯及び前記鉄芯の一端に接続されて他端近傍まで延設される継鉄を有する電磁石装置と、前記電磁石装置を保持するベースと、強磁性体からなる接極子を有し、前記電磁石装置が励磁してこの接極子が前記鉄芯又は継鉄に磁気吸引されることで揺動するように前記ベースに配されるカードと、弾性変形可能な導電部材からなり、一端に可動接点を有しており、前記カードに拘持されて前記カードの揺動に応じて撓むことで前記可動接点を変位させる可動接点バネと、前記可動接点バネと通電可能に接続され、前記ベースに保持される可動接点端子と、前記カードが揺動することで変位した可動接点と接触して通電する固定接点を有し、導電部材からなる固定接点端子とを備える電磁リレーにおいて、前記可動接点と固定接点とが消耗したときに生じる不具合対策としての電磁リレーの接点消耗対策カード構造であって、前記カードは、バネ性を有する材料からなり、前記電磁石装置が励磁して前記可動接点と固定接点とが接触して通電するとき、前記接極子が磁気吸引されることによる力と前記可動接点バネが撓んだときの反発力によって撓むようにしたものである。
請求項2の発明は、ボビンに巻装されるコイル、前記ボビンの筒部に挿入されて前記コイルに電流が流れることで磁力が発生したときに両端が磁極となる棒状の鉄芯及び前記鉄芯の一端に接続されて他端近傍まで延設される継鉄を有する電磁石装置と、前記電磁石装置を保持するベースと、強磁性体からなる接極子を有し、前記電磁石装置が励磁してこの接極子が前記鉄芯又は継鉄に磁気吸引されることで揺動するように前記ベースに配されるカードと、弾性変形可能な導電部材からなり、一端に可動接点を有しており、前記カードに拘持されて前記カードの揺動に応じて撓むことで前記可動接点を変位させる可動接点バネと、前記可動接点バネと通電可能に接続され、前記ベースに保持される可動接点端子と、前記カードが揺動することで変位した可動接点と接触して通電する固定接点を有し、導電部材からなる固定接点端子とを備える電磁リレーにおいて、前記可動接点と固定接点とが消耗したときに生じる不具合対策としての電磁リレーの接点消耗対策カード構造であって、前記カードは、前記可動接点バネを拘持する部分の厚みが薄く成形され、弾力性を有しており、前記電磁石装置が励磁して前記可動接点と固定接点とが接触して通電するとき、前記接極子が磁気吸引されることによる力と前記可動接点バネが撓んだときの反発力によって撓むようにしたものである。
請求項1の発明によれば、カードがバネ性を有する材料からなり、電磁リレーの開閉動作時に可動接点バネとカードが共に撓むので、接点が開閉動作の繰り返しにより消耗した状態で開閉動作が行われるときに、カードの撓み量が少なくなることで、可動接点バネの撓み量が減少せず、可動接点が固定接点に接触するときの接点圧力が減少することがなくなり、接点バウンス時間が長くなることを防止することが可能となる。これにより、接点接触時にアーク放電が発生して接点溶着が起こるなどの不具合が生じにくくなり、電磁リレーを高寿命化させることができる。
請求項2の発明によれば、可動接点バネを拘持する部分の厚みが薄く成形され、弾力性を有しており、電磁リレーの開閉動作時に可動接点バネとカードが共に撓むので、接点が開閉動作の繰り返しにより消耗した状態で開閉動作が行われるときに、カードの撓み量が少なくなることで、可動接点バネの撓み量が減少せず、可動接点が固定接点に接触するときの接点圧力が減少することがなくなり、接点バウンス時間が長くなることを防止することが可能となる。これにより、接点接触時にアーク放電が発生して接点溶着が起こるなどの不具合が生じにくくなり、電磁リレーを高寿命化させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1乃至図3は、本実施形態における電磁リレーを示す。この電磁リレー(以下、リレーと呼ぶ)は、電磁石装置1と、この電磁石装置1を収納するベース2と、このベース2に揺動可能に取り付けられ、電磁石装置1が励磁することで揺動するカードブロック3と、ベース2に保持される可動接点端子4dが一端に通電可能に接続され、他端に上下方向に向いた可動接点4cが突設された弾性変形可能な導電部材からなる可動接点バネ4と、可動接点バネ4の下側にベース2に固定され、可動接点4cと対応する位置に固定接点5aを有する固定接点端子5と、可動接点バネ4の上側にベース2に固定され、可動接点4cと対応する位置に固定接点6bを有する固定接点端子6と、ベース2を被装するカバー7とを備えている。
電磁石装置1は、ボビン11に巻装されたコイル12と、ボビン11の筒部に挿入される棒状の鉄芯13と、継鉄14と、コイル12に接続されて電流を流すためのコイル端子15を有している。鉄芯13は、コイル12に電流が流れることで吸引部13aと接続部13bとが磁極となる。継鉄14は、接続部14bが鉄芯13の接続部13bと接続され、鉄芯13の他端である吸引部13aの近傍まで延設され、吸引部13a近傍が吸引部14aとなる。この継鉄14により、コイル12に電流が流れて電磁石装置1が励磁したときに発生する磁束が、鉄芯13の吸引部13aと継鉄14の14aとの間で密となるようにされている。
カードブロック3は、バネ性を有する材料からなり、一部が回転軸31aとなる、可動接点バネ4を拘持するための拘持爪31bを有しており、カード31と、永久磁石32と、強磁性体からなる接極子33とを有している。本実施形態において、接極子33は2個備えられており、永久磁石32の磁極の両側に固着される。この永久磁石32と接極子33は、永久磁石32の磁極の向きが図1の矢印に示す向きとなるようにしてカード31に嵌め込み固定される。カードブロック3は、カード31の回転軸31aがベース2の支持部2aに挿嵌され、ベース2に対して揺動可能に取り付けられる。カードブロック3がベース2に取り付けられるとき、カード31に固定された2個の接極子33が、図3に示されるように、電磁石装置1の鉄芯13の吸引部13aと継鉄14の14aとの隙間に入り込んだ状態となるように、また、カード31の拘持爪31bが、上述のように可動接点端子4dに接続される可動接点バネ4の拘持部4hを拘持するように取り付けられる。
次に、本実施形態におけるリレーの開閉動作を説明する。このリレーにおいて、可動接点4c、固定接点5a,6bはそれぞれ切替え接点、常開接点、常閉接点となっている。コイル端子15に駆動電流が流れると、電磁石装置1が励磁されて鉄芯13の吸引部13aと継鉄14の吸引部14aとの間で磁束を発生する。この磁束に応じて、カードブロック3の磁極を有する接極子33が吸引部13a又は吸引部14aのどちらかに磁気吸引されることで、カード31が回転軸31aを中心として、図3の黒矢印の方向に回転揺動する。そして、可動接点バネ4は、カード31の拘持爪31bによって拘持部4hが拘持されていることから、カード31の揺動によって図3の白抜き矢印の方向に応動し、可動接点バネ4の先端に配された可動接点4cを変位させる。例えば、図3において、電磁石装置1が励磁されてカード31が回転軸31aを中心として時計回りに回転する方向に接極子33が磁気吸引されるとすると、可動接点バネ4は図3の下方向に撓み、可動接点4cは、固定接点端子5に配された固定接点5aに近づく方向に変位する。
図4は、リレー動作時のカードブロック3と可動接点バネ4とを模式的に示す。同図において、電磁石装置1部分は図示を省いている。上述のようにカード31と可動接点バネ4及び可動接点4cが図の黒矢印で示されるように動くと、可動接点4cが固定接点端子5上の固定接点5aに接触し、可動接点端子4dと固定接点端子5との間で通電可能となる。可動接点4cが固定接点5aと接触した状態から、カードブロック3の接極子33がさらに電磁石装置1に磁気吸引されることで、カード31は可動接点バネ4をさらに下方向に撓ませる。カード31はバネ性を有する材料からなっており、可動接点バネ4の反発力がカード31の拘持爪31bの可動接点バネ4と接触する点から図の白抜き矢印方向に加えられていることから、この反発力と接極子33が電磁石装置1に磁気吸引される力とにより、カード31は図に示されるように拘持爪31bの先端が上に変位する方向に撓んだ状態となる。このようなリレーの動作は、コイル端子15に上述と反対方向の駆動電流が流れて、カード31が回転軸31aを中心として反時計回り方向に回転するように動作するときも同様に行われ、可動接点4cと固定接点6bとが接触して可動接点端子4dと固定接点端子6との間で通電可能となり、このとき、カード31は拘持爪31bが下に変位する方向に撓んだ状態となる。
上述のようにして可動接点バネ4とカード31が共に撓んでリレーが動作することから、本実施形態においてリレーの接点が開閉動作の繰り返しにより消耗した状態で開閉動作が行われるときに、カード31の撓み量が少なくなることで、可動接点バネ4の撓み量が減少せず、可動接点4cが固定接点5a,6bに接触するときの接点圧力が減少することがなくなり、接点バウンス時間が長くなることを防止することが可能となる。これにより、接点接触時にアーク放電が発生して接点溶着が起こるなどの不具合が生じにくくなり、電磁リレーを高寿命化させることができる。
ここで、本実施形態において、カード31の可動接点バネ4を拘持する拘持爪31bの厚みが薄く成形され、弾力性を有するようにしてもよい。図5は、このように構成された変形例におけるリレーの動作時のカードブロック3と可動接点バネ4とを模式的に示す。このリレーも、上述と同様にして動作し、接点が接触して通電状態となるとき、カード31は拘持爪31bが撓んだ状態となり、接点が消耗した状態で開閉動作を行うときにも、接点溶着などの不具合を防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定するものではなく、発明の範囲を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、この電磁リレーは、常閉又は常開のどちらか一系統のみの接点及び端子を有するリレーであってもよく、また、カードブロックが永久磁石を有しておらず接極子が磁極を持たないような、いわゆる無極リレーであってもよい。
本発明の一実施形態における電磁リレーの分解斜視図。 同上電磁リレーの斜視図。 同上電磁リレーの部分断面側面図。 同上電磁リレーの動作を説明する側面図。 同上の変形例によるカードを備えた電磁リレーの動作を説明する側面図。 従来における電磁リレーの動作を説明する側面図。 同上における電磁リレーの接点の動作を説明する側面図であって、(a)は接点が消耗していない状態の図、(b)は接点が消耗した状態の図。
符号の説明
1 電磁石装置
11 ボビン
12 コイル
13 鉄芯
14 継鉄
2 ベース
31 カード
32 永久磁石
33 接極子
4 可動接点バネ
4c 可動接点
4d 可動接点端子
5,6 固定接点端子
5a,6b 固定接点

Claims (2)

  1. ボビンに巻装されるコイル、前記ボビンの筒部に挿入されて前記コイルに電流が流れることで磁力が発生したときに両端が磁極となる棒状の鉄芯及び前記鉄芯の一端に接続されて他端近傍まで延設される継鉄を有する電磁石装置と、前記電磁石装置を保持するベースと、強磁性体からなる接極子を有し、前記電磁石装置が励磁してこの接極子が前記鉄芯又は継鉄に磁気吸引されることで揺動するように前記ベースに配されるカードと、弾性変形可能な導電部材からなり、一端に可動接点を有しており、前記カードに拘持されて前記カードの揺動に応じて撓むことで前記可動接点を変位させる可動接点バネと、前記可動接点バネと通電可能に接続され、前記ベースに保持される可動接点端子と、前記カードが揺動することで変位した可動接点と接触して通電する固定接点を有し、導電部材からなる固定接点端子とを備える電磁リレーにおいて、前記可動接点と固定接点とが消耗したときに生じる不具合対策としての電磁リレーの接点消耗対策カード構造であって、
    前記カードは、バネ性を有する材料からなり、前記電磁石装置が励磁して前記可動接点と固定接点とが接触して通電するとき、前記接極子が磁気吸引されることによる力と前記可動接点バネが撓んだときの反発力によって撓むことを特徴とする電磁リレーの接点消耗対策カード構造。
  2. ボビンに巻装されるコイル、前記ボビンの筒部に挿入されて前記コイルに電流が流れることで磁力が発生したときに両端が磁極となる棒状の鉄芯及び前記鉄芯の一端に接続されて他端近傍まで延設される継鉄を有する電磁石装置と、前記電磁石装置を保持するベースと、強磁性体からなる接極子を有し、前記電磁石装置が励磁してこの接極子が前記鉄芯又は継鉄に磁気吸引されることで揺動するように前記ベースに配されるカードと、弾性変形可能な導電部材からなり、一端に可動接点を有しており、前記カードに拘持されて前記カードの揺動に応じて撓むことで前記可動接点を変位させる可動接点バネと、前記可動接点バネと通電可能に接続され、前記ベースに保持される可動接点端子と、前記カードが揺動することで変位した可動接点と接触して通電する固定接点を有し、導電部材からなる固定接点端子とを備える電磁リレーにおいて、前記可動接点と固定接点とが消耗したときに生じる不具合対策としての電磁リレーの接点消耗対策カード構造であって、
    前記カードは、前記可動接点バネを拘持する部分の厚みが薄く成形され、弾力性を有しており、前記電磁石装置が励磁して前記可動接点と固定接点とが接触して通電するとき、前記接極子が磁気吸引されることによる力と前記可動接点バネが撓んだときの反発力によって撓むことを特徴とする電磁リレーの接点消耗対策カード構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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