JP2006185259A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自律的に消費電力を制御可能な情報処理装置において、さらなる低消費電力化を実現すること。
【解決手段】 情報処理装置1は、各機能部において低消費電力の状態を基本とし、動作が必要な場合にのみ低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させて処理を行わせる。また、動作が必要となった場合に、記録モードでCPU10が動作することにより、図8に示すように、他の機能部において処理が行われていても、必要な動作に関する命令の発行が終了することに対応してCPU10が低消費電力の状態となる。したがって、消費電力の大きいCPU10が通常の電力消費状態で動作する時間をより短縮することができるため、従来の低消費電力化技術を適用した情報処理装置に比して、さらなる低消費電力化を実現することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、装置内部における消費電力を自律的に制御可能な情報処理装置およびその情報処理方法に関する。
近年、コンピュータシステム技術の分野においては、処理を行っていない場合に装置内部における処理性能を低下させることによって消費電力を削減し、装置に対する入力操作が行われた場合等、処理の必要が生じた場合に、再び元の処理性能に戻すことによって処理を再開することにより、待機時における消費電力を削減する電力制御技術が開発されている。
例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等の携帯型の機器においては、一定時間操作が行われない場合、CPUが処理性能の低い低周波数クロックで動作すると共に、周辺回路を低消費電力モードに自動的に移行し、操作が行われた場合に、通常の状態に復帰して処理を行うことにより、待機時の消費電力の削減を図るものが知られている。
また、デバイスが使用されない場合に電力の供給を停止する省電力化方法に関する技術が、特許文献1に記載されている。
特開2004−206530号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術を含め、従来の技術においては、操作が行われる等により処理の必要が生じた場合、命令の発行を行うCPU等の制御部については、処理が終了するまで常に電力消費状態で動作していた。
そして、一般にCPU等の制御部は消費電力が大きいことから、機器が一旦動作を開始した後において消費電力を削減することは困難であった。
本発明の課題は、自律的に消費電力を制御可能な情報処理装置において、さらなる低消費電力化を実現することである。
以上の課題を解決するため、本発明は、
装置を構成する各機能部における消費電力を自律的に制御する情報処理装置であって、自装置において動作の必要が生じた場合に、低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に移行して、該動作に関わる命令を発行すると共に、該命令に関わる前記機能部を低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させる実行制御部(例えば、図2のCPU20)と、前記実行制御部によって発行された命令が記録される命令記録部(例えば、図2のRAM30)とを含み、前記実行制御部は、命令の発行を終了することに対応して、低消費電力の状態に移行すると共に、前記発行された命令に関わる機能部は、前記命令記録部に記録された命令を実行することを特徴としている。
このような構成により、情報処理装置において動作が必要となった場合に、他の機能部において処理が行われていても、必要な動作に関する命令の発行が終了することに対応して実行制御部が低消費電力の状態となる。
したがって、消費電力の大きいCPU等を含む実行制御部が通常の電力消費状態で動作する時間をより短縮することができるため、従来の低消費電力化技術を適用した情報処理装置に比して、さらなる低消費電力化を実現することができる。
なお、処理を行う各機能部については、実行制御部が命令を発行する際に、低消費電力の状態に移行する命令を併せて最後に発行することにより低消費電力の状態に移行させることが可能である。
また、前記実行制御部は、組み込まれた基本ソフトウェアのアプリケーションプログラムインターフェースに対し、発行された命令が前記命令記録部に記録される記録モードと、発行された命令が前記機能部において順次実行されるAPIモードとに対応する動作のいずれかを、指定に応じて切り換えて実行することを特徴としている。
このような構成により、動作を指示するためのアプリケーションプログラムインターフェースを変更することなく、モードを切り換えることのみで、より低消費電力な記録モードに移行することができる
したがって、アプリケーションプログラムあるいはユーザにとって、使用が容易な装置とすることが可能となる。
また、所定の前記機能部からなり、消費電力制御を行う際の制御単位となるパワーマネジメントドメインが複数構成され、前記実行制御部は、所定の機能部における処理の必要が生じた場合に、該機能部を含むパワーマネジメントドメインごとに低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させることを特徴としている。
このような構成により、処理を実行する上で、同時に動作する可能性の高い機能部あるいは一連の処理を行う機能部等、機能的に密接な関係を有する機能部を一まとまりとして実行可能な状態とできるため、それぞれの機能部に順次電源投入シーケンスを実行する場合に比べ、より迅速に処理を行うことが可能となる。
また、本発明は、
装置を構成する各機能部における消費電力を自律的に制御する情報処理装置における情報処理方法であって、自装置において動作の必要が生じた場合に、該動作に関わる命令の発行を行うと共に、発行された命令を記録しておき、該命令の発行を終了することに対応して命令の発行を行う機能部を低消費電力の状態とすると共に、前記発行された命令に関わる前記機能部を低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させ、該機能部において、前記記録された命令を実行することを特徴としている。
このように、本発明によれば、自律的に消費電力を制御可能な情報処理装置において、さらなる低消費電力化を実現することが可能となる。
以下、図を参照して本発明に係る情報処理装置の実施の形態を説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置1の外観構成を示す図である。
なお、本実施の形態においては、情報処理装置1が電子ブックのコンテンツを閲覧するための電子ブックリーダとして構成された場合について説明する。
図1において、情報処理装置1は、本体2と、ディスプレイ3と、ページ戻りボタン4と、ページめくりボタン5と、一覧表示ボタン6と、決定ボタン7と、通信コネクタ8と、メモリカードスロット9とを含んで構成される。
本体2は、情報処理装置1を構成する各種機能部を備えており、前面には、ディスプレイ3と、ページ戻りボタン4と、ページめくりボタン5と、一覧表示ボタン6と、決定ボタン7とを備え、左側面には、通信コネクタ8と、メモリカードスロット9とを備えている。また、本体2は、内部に後述するCPU10あるいはディスプレイコントローラ50といった各種機能を実現するための装置を備えている。
ディスプレイ3は、例えばA4サイズの高画素密度(多ピクセル)である表示装置によって構成され、ディスプレイコントローラ50の制御に応じて、所定画素に画素データを表示する。
また、ディスプレイ3は、記憶性の表示装置(一定時間毎に表示内容を更新するリフレッシュ動作を必要としない表示装置)である。そのため、表示画面の状態を維持するためには電力が不要となることから、情報処理装置1をより低消費電力化することができる。
なお、ディスプレイ3として、例えば、電気泳動ディスプレイ、コレステリック液晶ディスプレイ、帯電トナーを利用したディスプレイ、ツイストボールを利用したディスプレイあるいはエレクトロデポジションディスプレイ等が採用可能である。
ページ戻りボタン4は、現在表示されているページを戻すためのボタンであり、ページめくりボタン5は、現在表示されているページを進めるためのボタンである。
一覧表示ボタン6は、メモリカードに記憶されているコンテンツに含まれるページを一覧表示させるためのボタンである。なお、メモリカードに記憶されているコンテンツには、一覧表示用のページとして、各ページの画面が縮小されたデータ(以下、「縮小画面データ」という。)が記憶されている。
決定ボタン7は、ユーザが全面表示させるページを選択するためのボタンである。
これら、ページ戻りボタン4、ページめくりボタン5、一覧表示ボタン6および決定ボタン7の押下信号は、CPU10に入力される。
通信コネクタ8は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルを接続するためのコネクタであり、接続された通信ケーブルを介して、情報の送受信あるいは電力の供給を受けることが可能となる。
メモリカードスロット9は、メモリカードを読み書きするためのインターフェースであり、電子ブックのコンテンツを記憶したメモリカードが装着されることにより、そのメモリカードに記憶されたコンテンツを読み込むことが可能となる。
次に、情報処理装置1の内部構成について説明する。
図2は、情報処理装置1の内部構成を示す機能ブロック図である。
図2において、情報処理装置1は、CPU10と、ROM(Read Only Memory)20と、RAM(Random Access Memory)30と、グラフィックアクセラレータ(以下、「GA」という。)40と、ディスプレイコントローラ50と、メモリカードコントローラ60と、通信コントローラ70とを含んで構成される。なお、これらの各機能部はバス80によって接続されている。また、パワーマネジメントドメイン(後述)それぞれは、電力の供給を行うための給電ラインによって不図示のバッテリと接続されている。
情報処理装置1における各機能部は、消費電力制御に関する複数のグループを構成しているため、初めに、このグループ(以下、「パワーマネジメントドメイン」という。)について説明する。
本発明に係る情報処理装置1は、各機能部において低消費電力の動作停止状態を基本とし、動作が必要な場合にのみ通常の電力を消費する動作状態に移行して処理を行わせ、処理の終了後には、再び低消費電力の動作停止状態とする電力制御を行うものである。
このとき、入力された命令に応じた処理を実行する上で、同時に動作する可能性の高い機能部あるいは一連の処理を行う機能部等、機能的に密接な関係を有する機能部を同一のパワーマネジメントドメインとして消費電力制御を行うこととし、他のパワーマネジメントドメインとは独立して消費電力を制御される。
このように、機能的に密接な関係を有する機能部を同一のパワーマネジメントドメインとして消費電力制御を行うことにより、各機能部それぞれを対象として消費電力制御を行うより、回路規模および制御の容易性の面で有利なものとなる。
図2に示す機能構成においては、上述の観点から、CPU10を含むCPUドメイン、ROM20を含む不揮発性ドメイン、RAM30を含む揮発性ドメイン、GA40、ディスプレイコントローラ50およびディスプレイ3を含む描画ドメイン、メモリカードコントローラ60を含むメモリカードドメイン、通信コントローラ70を含む通信ドメインが形成されており、これら各ドメインを単位として、CPU10が消費電力状態を制御する。
なお、低消費電力の状態としては、動作を停止し、再起動されるまで待機するスリープ状態が好ましいが、機能部を構成するデバイスに動作の停止が不可能であるものが含まれる場合は、ピーク時の処理性能に満たない性能となる低クロック周波数で動作し、通常の動作状態より消費電力が低減される状態で代用することが可能である。このような機能を実現するために、各パワーマネジメントドメインには、採用される方式に応じて、クロック周波数の制御等を行う電力制御部(不図示)が適宜備えられる。
続いて、図2に示す各機能部について説明する。
CPU10は、パワーマネジメントドメインに対する消費電力を制御する。
具体的には、CPU10は、ページ戻りボタン4、ページめくりボタン5、一覧表示ボタン6あるいは決定ボタン7の押下信号や、通信コネクタ8における通信ケーブルの接続あるいはメモリカードスロット9におけるメモリカードの接続を検出する信号を受けた場合、低消費電力の状態から通常の電力消費状態に復帰する。そして、CPU10は、発生したイベント、即ち、いずれのボタンの押下信号が入力されたか、あるいは、通信ケーブルの接続が検出されたか、あるいは、メモリカードの接続が検出されたかのいずれかを認識する。
また、CPU10は、ボタンが押下されること等によって、いずれかのパワーマネジメントドメインにおける動作の必要が生じると、そのパワーマネジメントドメインを通常の電力消費状態とし、パワーマネジメントドメインにおける動作の必要がなくなると、そのパワーマネジメントドメインを低消費電力の状態とする。
また、CPU10は、情報処理装置1全体を制御するものであり、ROM20に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。例えば、CPU10は、パワーマネジメント回路10を介して入力される各種信号に対応して、後述する情報処理装置1のシステム制御処理における各種処理のためのプログラムをROM20から読み出して実行する。
このとき、CPU10は、OS(Operating System)のAPI(Application Program Interface)を呼び出すことにより、システム制御処理における各種命令を実行する。そして、CPU10は、各種処理結果をRAM30の所定領域に格納する。
ここで、情報処理装置1に組み込まれるOSのAPIにおいては、低消費電力で動作するための記録モードと、通常の消費電力により動作するAPIモードとが用意されており、各命令は、これらのモードに対応する動作が定義されている。CPU10は、選択されているモードに応じて、各APIに対応する動作を行う。
図3は、各種APIのモードに応じた動作内容を示す図である。
図3において、APIとして“RecStart”、“RecEnd”、“InitScreen”、“DrawLine”、“GPUHalt”、“GPUStart”、“CPUHalt”の動作が定義されている。
“RecStart”は、記録モードに遷移するためのAPIであり、RAM30のアドレス(BufferAddress)を引数とする。APIモードにおいて“RecStart”が実行されると、CPU10は、情報処理装置1の状態を記録モードに遷移させ、RAM30のアドレス(BufferAddress)を指定した状態となる。なお、記録モードにおいては、“RecStart”は使用されない。
“RecEnd”は、記録モードを終了し、APIモードに遷移するためのAPIである。なお、APIモードにおいては、“RecEnd”は使用されない。
“InitScreen”は、スクリーン(ディスプレイ3)の初期化のためのAPIである。APIモードにおいて“InitScreen”が実行されると、CPU10は、スクリーン(ディスプレイ3)の初期化を行う。また、記録モードにおいて“InitScreen”が実行されると、CPU10は、スクリーンの初期化を行う命令コード(ここでは“0x01”とする)をRAM30に記録する。
“DrawLine”は、直線を描画するためのAPIであり、直線の始点のx、y座標(StartX,StartY)および直線の終点のx、y座標(EndX,EndY)を引数とする。APIモードにおいて“DrawLine”が実行されると、CPU10は、スクリーン上の座標(StartX,StartY)と座標(EndX,EndY)とを結ぶ直線を描画する。また、記録モードにおいて“DrawLine”が実行されると、CPU10は、スクリーン上の座標(StartX,StartY)と座標(EndX,EndY)とを結ぶ直線を描画する命令コード(ここでは“0x02,StartX,StartY,EndX,EndY”とする)をRAM30に記録する。
“GPUHalt”は、描画ドメインを低消費電力の状態とするためのAPIである。APIモードにおいて“GPUHalt”が実行されると、CPU10は、描画ドメインを構成する各部の動作を停止し、描画ドメインを低消費電力状態にする。また、記録モードにおいて“GPUHalt”が実行されると、CPU10は、描画ドメインを構成する各部の動作を停止し、描画ドメインを低消費電力状態にする命令コード(ここでは“0xFF”とする)をRAM30に記録する。
“GPUStart”は、GA40に命令の解釈および実行を開始させるAPIである。APIモードにおいて、“GPUStart”が実行されると、CPU10は、GA40に対し、RAM30に記録された命令コードの解釈および実行を指示する。このとき実行される命令コードは、CPU10によってRAM30の所定アドレス(BufferAddress)を先頭とする領域に順に記録されている。なお、記録モードにおいては、“GPUStart”は使用されない。
“CPUHalt”は、CPUドメインを低消費電力の状態とするためのAPIである。APIモードにおいて、“CPUHalt”が実行されると、CPU10は、CPU10における動作を停止し、CPUドメインを低消費電力状態にする。なお、記録モードにおいては、“CPUHalt”は使用されない。
なお、APIの種類としては図3に示すものに限らず、必要な動作に関しては種々のAPIについて、記録モードおよびAPIモードに対応する動作を定義しておくことが可能である。
図2に戻り、ROM20は、例えばフラッシュROM等の不揮発性のメモリによって構成され、ROM20には、オペレーティングシステムプログラム(OS)および電子ブックのビューア等のアプリケーションプログラムが記憶されている。
RAM30は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)あるいはSDRAM(Synchronous DRAM)といった読み書き可能なメモリによって構成され、CPU10が処理を実行する際にワークエリアを形成すると共に、その処理結果を記憶する。
GA40は、CPU10の命令に従って、APIモードあるいは記録モードに対応した動作を行い、ディスプレイ3に表示する画像の描画処理を高速に行うハードウェアである。具体的には、GA40は、CPU10から入力されたベクトル図形をラスタ図形に展開するといった処理を行う。そして、GA40は、描画処理を行った図形をディスプレイ3に描画するための描画データとしてディスプレイコントローラ50に出力する。このとき、GA40は、直接ディスプレイコントローラ50に描画データを送ることができるが、RAM30に一旦描画データを格納してから送ることも可能である。この場合、RAM30に格納された描画データを後に再利用することが可能となる。
ディスプレイコントローラ50は、ディスプレイ3を直接制御し、GA40から入力された描画データをディスプレイ3に表示させる。
具体的には、ディスプレイコントローラ50は、GA40から入力された描画データを参照して、ディスプレイ3のXドライバおよびYドライバを駆動することにより、描画対象であるラスタ図形をディスプレイ3に表示させる。
メモリカードコントローラ60は、メモリカードスロット9に備えられるインターフェース回路であり、CPU10の指示に従って、メモリカードに記録されたデータの読み書きを行う。
通信コントローラ70は、通信コネクタ8に備えられるインターフェース回路であり、CPU10の指示に従って、通信ケーブルを介した情報の送受信を行う。
次に、動作を説明する。
本実施の形態における情報処理装置1は、上述の構成の下、低消費電力状態を基本とし、入力操作が行われた場合等、動作が必要な場合にのみ通常の電力消費状態に移行し、必要な動作が終了すると、再び低消費電力状態となる。そして、このように消費電力状態が制御される場合、入力操作の内容に応じて、動作させる必要があるパワーマネジメントドメインにのみを通常の消費電力状態に移行する。そして、各機能部に動作を行わせる際においても、CPU10が記録モードによる命令の発行を行うことで、消費電力の大きいCPU10において、通常の電力消費状態による動作時間を可能な限り短縮する。これらの動作により、情報処理装置1においては、不要な消費電力の発生を防ぐことができ、従来に比して、さらなる低消費電力化を図ることが可能となる。
まず、CPU10が、動作の必要が生じた機能部に対して記録モードによる命令の発行を行う場合の動作について説明する。なお、ここでは、CPU10がGA40に対する描画命令を発行する場合を例に挙げて説明する。
図4は、CPU10が記録モードによって命令を発行する際の動作例を示すフローチャートである。また、図5は、図4に示すフローチャートに対応するメモリマップの遷移図である。
図4において、記録モードによる動作を行う場合、CPU10は、RAM30の記憶領域の一部を確保するためのAPIを呼び出す(ステップP1)。このAPIが呼び出されると、確保された記憶領域(以下、「命令バッファ」と言う。)の先頭アドレス(BufferAddress)が返される。
次に、CPU10は、命令バッファの先頭アドレスを引数として指定し、記録モードを開始するAPI(RecStart)を呼び出す(ステップP2)。これにより、情報処理装置1のステータスは記録モードに移行する。
続いて、CPU10は、スクリーンの初期化を行うためのAPI(InitScreen)を呼び出し、スクリーンの初期化命令を命令バッファの先頭領域に記録する(ステップP3)。
さらに、CPU10は、直線を描画するためのAPI(DrawLine)を呼び出し、直線を描画するための命令を、命令バッファの先頭領域に続く第2の領域に記録する(ステップP4)。
なお、ステップP3およびステップP4に示す動作は一例として示したものであり、一般に、ステップP3,P4には、スクリーンへの描画内容に応じた描画命令の記録動作が挿入される。
そして、CPU10は、直線の描画後にGA40を含む描画ドメインを低消費電力の状態とするためのAPI(GPUHalt)を呼び出し、描画ドメインを停止するための命令を、命令バッファの第2の領域に続く第3の領域に記録する(ステップP5)。
すると、CPU10は、記録モードを終了するためのAPI(RecEnd)を呼び出し、記録モードからAPIモードに移行する(ステップP6)。
次いで、CPU10は、GA40に命令の解釈および実行を開始させるAPI(GPUStart)を呼び出し、GA40に命令の解釈および実行の開始を指示する(ステップP7)。
ここで、現在処理を行っている描画命令に関しては、CPU10は動作する必要がなくなることから、CPU10は、描画ドメインにおける処理の終了を待たずに、CPU10の動作停止API(CPUHalt)を呼び出し、CPU10の動作を停止し、CPU10を低消費電力モードに移行する(ステップP8)。
そして、命令の発行に関する動作は終了し、描画ドメインにおける処理が行われる。
このような手順によれば、情報処理装置1において動作の必要が生ずることにより、CPU10が命令を発行し、各機能部が処理を行うプロセスにおいても、消費電力の大きいCPU10の動作時間を可能な限り短縮することができ、また、例えばGA40のように消費電力の大きい機能部における動作時間も短縮できることから、情報処理装置1を従来に比して低消費電力なものとすることができる。
続いて、上述の記録モードによる動作および消費電力制御の具体的な適用場面となるシステム制御処理について説明する。
図6は、情報処理装置1が実行するシステム制御処理を示すフローチャートである。
また、図7は、システム制御処理における表示画面例を示す図である。以下、図7に示す表示画面を適宜参照しつつ、システム制御処理について説明する。
図6において、ユーザによって、いずれかのボタンに対する操作、通信ケーブルの接続あるいはメモリカードの接続が行われ、割り込み信号が入力されると(ステップS1)、CPU10は、動作状態(通常の電力消費状態)に移行する(ステップS2)。
すると、CPU10は、ROM20に記憶されたOSおよびアプリケーションプログラムの実行を再開する(ステップS3)。
次に、CPU10は、入力された割り込み信号に基づいて、発生したイベントの内容を判定する(ステップS4)。
ステップS4において、発生したイベントがいずれかのボタンに対する入力操作であると判定した場合、CPU10は、入力操作されたボタンの種別を判定する(ステップS5)。
ステップS5において、ページ戻りボタン4が入力操作されたと判定した場合、CPU10は、RAM30から現在閲覧中のページ番号を取得し(ステップS6)、そのページ番号から“1”減じて現在閲覧中のページを1ページ戻す(ステップS7)。
また、ステップS5において、ページめくりボタン5が入力操作されたと判定した場合、CPU10は、RAM30から現在閲覧中のページ番号を取得し(ステップS8)、そのページ番号に“1”加算して現在閲覧中のページを1ページ進める(ステップS9)。
ステップS7およびステップS9の後、CPU10は、メモリカードドメインを動作状態(通常の電力消費状態)とし(ステップS10)、新たに現在閲覧中のページとなったページのデータをメモリカードから読み込む(ステップS11)。
そして、CPU10は、メモリカードドメインを停止状態(低消費電力の状態)とし(ステップS12)、記録モードへの移行処理(図4のステップP1,P2に示す命令バッファの確保および記録モードを開始するAPIの呼び出し)を実行する(ステップS13)。
すると、CPU10は、現在閲覧中のページを記録モードで描画する処理(図4のステップP3〜P5に示すスクリーンの初期化命令、各種描画命令および描画ドメインの停止命令を命令バッファに記録する処理)を実行する(ステップS14)。
次いで、CPU10は、記録モードからAPIモードへ復帰する処理(図4のステップP6に示す記録モードを終了するAPIの呼び出し)を実行する(ステップS15)。
続いて、CPU10は、描画ドメインに描画を行わせる処理(図4のステップP7に示す描画ドメインによる描画命令の解釈・実行)を実行する(ステップS16)。これにより、現在閲覧中のページが表示される(図7(a)参照)。
その後、CPU10は、CPUドメインを停止状態(低消費電力の状態)とする処理(図4のステップP8に示すCPU10を停止状態(低消費電力の状態)とする処理)を実行する(ステップS17)。
なお、ここでは、記録モードによる動作に関連する部分として、ページ戻りボタン4あるいはページ戻りボタン5が押下された場合の動作について説明したが、ステップ4においてボタンの押下以外のイベントが発生したと判定した場合や、ステップS5において、他のボタンが押下されたと判定した場合には、それらに対応する動作が行われる。
例えば、ステップS5において一覧表示ボタン6が入力操作されたと判定した場合、CPU20は、メモリカードドメインおよび描画ドメインを動作状態(通常の電力消費状態)とし、一覧表示用の縮小画面データを読み込んで縮小画面データを一覧表示(図7(b)参照)させ、表示するページ選択用のカーソルを現在閲覧中のページに表示させる(図7(c)参照)。
また、ステップS4において、通信ケーブルが接続されたと判定した場合、描画ドメインが動作状態(通常の電力消費状態)とされ、CPU20は、通信ケーブルからデータを受信中である旨の表示(図7(d)参照)を行わせると共に、通信ケーブルからのデータの受信が終了すると、データの受信が終了した旨の表示(図7(e)参照)を行わせる。
情報処理装置1は、上述の処理を繰り返すことにより、ユーザが装置内部の消費電力の制御を意識して行うことなく、省電力に動作する。
以上のように、本実施の形態に係る情報処理装置1は、各機能部において低消費電力の状態を基本とし、動作が必要な場合にのみ低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させて処理を行わせる。また、動作が必要となった場合に、記録モードでCPU10が動作することにより、図8に示すように、他の機能部において処理が行われていても、必要な動作に関する命令の発行が終了することに対応してCPU10が低消費電力の状態となる。
したがって、消費電力の大きいCPU10が通常の消費電力状態で動作する時間をより短縮することができるため、従来の低消費電力化技術を適用した情報処理装置に比して、さらなる低消費電力化を実現することができる。
また、情報処理装置1は、パワーマネジメントドメインを単位として消費電力制御を行うことから、各機能部それぞれを対象として電力制御を行うより、回路規模および制御の容易性の面で有利なものとなる。
即ち、自律的に消費電力を制御可能な情報処理装置において、さらなる低消費電力化を実現することが可能となる。
本発明に係る情報処理装置1の外観構成を示す図である。 情報処理装置1の内部構成を示す機能ブロック図である。 各種APIのモードに応じた動作内容を示す図である。 CPU10が記録モードによって命令を発行する際の動作例を示すフローチャートである。 図4に示すフローチャートに対応するメモリマップの遷移図である。 情報処理装置1が実行するシステム制御処理を示すフローチャートである。 システム制御処理における表示画面例を示す図である。 本発明と従来の低消費電力化技術の場合とについて、処理の実行時における各機能部の動作状態を比較して示す図である。
符号の説明
1 情報処理装置、2 本体、3 ディスプレイ、4 ページ戻りボタン、5 ページめくりボタン、6 一覧表示ボタン、7 決定ボタン、8 通信コネクタ、9 メモリカードスロット、10 CPU、20 ROM、30 RAM、40 GA、50 ディスプレイコントローラ、60 メモリカードコントローラ、70 通信コントローラ、80 バス

Claims (4)

  1. 装置を構成する各機能部における消費電力を自律的に制御する情報処理装置であって、
    自装置において動作の必要が生じた場合に、低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に移行して、該動作に関わる命令を発行すると共に、該命令に関わる前記機能部を低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させる実行制御部と、
    前記実行制御部によって発行された命令が記録される命令記録部と、
    を含み、
    前記実行制御部は、命令の発行を終了することに対応して、低消費電力の状態に移行すると共に、前記発行された命令に関わる機能部は、前記命令記録部に記録された命令を実行することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記実行制御部は、組み込まれた基本ソフトウェアのアプリケーションプログラムインターフェースに対し、発行された命令が前記命令記録部に記録される記録モードと、発行された命令が前記機能部において順次実行されるAPIモードとに対応する動作のいずれかを、指定に応じて切り換えて実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 所定の前記機能部からなり、消費電力制御を行う際の制御単位となるパワーマネジメントドメインが複数構成され、
    前記実行制御部は、所定の機能部における処理の必要が生じた場合に、該機能部を含むパワーマネジメントドメインごとに低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 装置を構成する各機能部における消費電力を自律的に制御する情報処理装置における情報処理方法であって、
    自装置において動作の必要が生じた場合に、該動作に関わる命令の発行を行うと共に、発行された命令を記録しておき、
    該命令の発行を終了することに対応して命令の発行を行う機能部を低消費電力の状態とすると共に、前記発行された命令に関わる前記機能部を低消費電力の状態から通常の動作を行う状態に復帰させ、該機能部において、前記記録された命令を実行することを特徴とする情報処理方法。
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