JP2006184417A - シート分離装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分離爪の回転体に対する当接圧を適正にコントロールすることにより、分離爪による回転体の摩耗を軽減する。
【解決手段】シート分離装置が、シートを搬送する回転体からシートを分離する分離爪(101)と、前記分離爪を付勢することにより前記分離爪を前記回転体の表面に当接させる付勢手段(分離爪ばね104)と、前記付勢手段の付勢圧を検知する圧検知手段(圧センサユニット70)と、前記圧検知手段の検知結果に基づいて前記付勢手段の付勢圧を調整する圧調整手段(本体コントローラ200、モータ72、カム108a)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置に設けられる、回転体からシートを分離させるシート分離装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置では、シート(記録材)にトナー像を定着するための定着装置が用いられる。定着装置としては様々な定着方式のものが提案され、また実施されている。なかでも、ローラ定着タイプのもの、特に、ローラ対の少なくとも一方が熱源によって加熱される加熱ローラである加熱ローラ定着装置(ヒートロール定着方式)が主流をなしている。以下、一対のローラのうち、シートの画像担持側の面に接するローラを「定着ローラ」又は「加熱ローラ」とよび、他方のローラを加圧ローラとよぶ。
ローラ定着タイプの定着装置において、定着ローラはシートの画像担持面に直接に接触するため、シート上の画像を構成しているトナーの一部が定着ローラの表面に粘着して付着することがある。この付着トナーは、ローラの回転に伴い再びシート上に転写され、いわゆる「オフセット現象」を引き起こす。
そこでこのオフセット現象を抑制するために、従来より下記のような種々の手段が提案されている。
a.定着ローラの外周面にポリテトラフロロエチレン樹脂(以下、PTFEと記す)などのフッ素樹脂やシリコンゴム等の高離型性材料(非粘着性材料)のオフセット防止被覆層を設けて、定着ローラ表層の離型性(非粘着性)を向上させる。
b.定着ローラの外周面にシリコンオイル等の離型剤を塗布する手段を設ける。
c.定着ローラ外周面の汚染物を清掃除去するブレードやウェブ等の摺擦クリーニング手段を設ける。
d.定着ローラの芯金にシート上に担持させた未定着画像のトナーと同極性の直流バイアスを印加する。
e.上記a〜dの手段の組み合わせ。
しかしながら上記従来のオフセット防止手段についても下記のような問題があった。
PTFE等のフッ素樹脂の被覆層を設けたローラは優れた非粘着性を示すが、トナー樹脂の種類によっては離型性の悪いものもあり、トナーの一部が粘着してローラ表面を汚染することがある。
また近年、低コスト化傾向、サービス性の向上、産業廃棄物の規制等から定着ローラ等の各種部品の高耐久化が強く求められているが、純粋なフッ素樹脂は耐摩耗性に関してはそれ程強靭さを備えておらず、PTFE等のフッ素樹脂の被覆層を設けた定着ローラの耐摩耗性は十分でなく寿命が短いという欠点を有する。
即ち、定着ローラの表面は、クリーニングブレート、離型剤塗布部材、シート分離爪、
温度検出素子、加圧ローラ等で摺擦を受けて摩耗する。また定着ローラと加圧ローラの間を通過するシートの摺擦も受ける。特にシート分離爪は硬度の高い樹脂等で形成されており、バネの付勢力により鋭利な先端を定着ローラ表面に突き当てながら摺動するため、定着ローラの表面を大きく摩耗させる。
また、電子写真方式を用いた画像形成装置においては、一般に、感光ドラム上に形成されたトナー像をシート(転写材)に転写した後、そのシートを分離装置によって感光ドラム表面から分離し、定着装置に導入する。
上記分離装置としては、例えば、分離帯電装置や除電針が知られており、さらにこれらに加え、分離爪を使用するものが知られている。この分離爪は、感光ドラム表面の移動方向についての分離帯電装置や除電針の下流側で、かつクリーニング装置の上流側に配置されており、先端部を感光ドラム表面とシート先端との間に挿入することにより感光ドラム表面からシートを分離させる。この分離爪は、画像形成動作中は常時、感光ドラム表面に当接させておく必要がある。
ところで、分離爪は一般に感光ドラムの軸方向に対して複数個(通常は2〜5個程度)配置され、バネの付勢力を受けて感光ドラム表面に当接している。よって、分離爪の摺動により感光ドラム表面は摩耗される。
特開平6−43780号公報
上述したように、分離爪は常に定着ローラや感光ドラム等の回転体の表面に当接・摺動するために、その回転体の寿命に対して特に大きな影響を及ぼす。また、分離爪の先端が摺擦により削られることによって分離性能が低下すると、分離爪が当接しているにも拘らず、シートの先端がクリーニング装置へ突っ込んでしまったり、定着ローラに巻き付いてしまったりすることもある。あるいは、シートの一部が分離爪によって分離されるものの、他の部分が分離爪に引っ掛かってしまうなどの問題も発生する。
そこで、分離爪による定着ローラの摩耗を軽減するために、特許文献1では、部分的に分離爪と定着ローラを離間させてなるべく分離爪が定着ローラへ当接している時間を減らすような構成がとられている。しかし、この方法では、複数の分離爪を個別に駆動するために大掛かりな機構が必要になり、装置の大型化を招くという弊害がある。
また、バネ等の付勢部材の付勢力は、分離爪の回転体に対する当接圧が所望の値になるように予め設定されるものの、実際には、付勢部材の精度が±10%以上あるために、最大で20%以上の過負荷になってしまう恐れがある。過剰な当接圧は、定着ローラや感光ドラムの寿命をさらに短くする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、分離爪による回転体の摩耗を軽減することを目的とする。
本発明のさらなる目的は、分離爪の回転体に対する当接圧を適正にコントロールすることにより、分離爪による回転体の摩耗を軽減することである。
上記目的を達成するために、本発明では以下の構成を採用する。
本発明の第1態様は、シート分離装置が、シートを搬送する回転体からシートを分離す
る分離爪と、前記分離爪を付勢することにより前記分離爪を前記回転体の表面に当接させる付勢手段と、前記付勢手段の付勢圧を検知する圧検知手段と、前記圧検知手段の検知結果に基づいて前記付勢手段の付勢圧を調整する圧調整手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第2態様は、シートに画像を形成する画像形成装置において、シートを搬送する回転体と、前記回転体からシートを分離する上記シート分離装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、分離爪の回転体に対する当接圧を適正にコントロールできるようになるため、過剰な当接圧による回転体の摩耗を抑制し、回転体の長寿命化を達成することができる。これにより、回転体の信頼性を向上させ、交換に関わるコストの低減、ダウンタイムの減少を達成することができる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
(画像形成装置の構成)
まず、図2を用いて本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成について説明する。本実施形態では画像形成装置としてモノクロ複写機を例示するが、本発明は、カラー複写機、モノクロ/カラープリンタ、ファクシミリなど、電子写真方式の種々の画像形成装置に適用可能である。
図2に示す複写機10は、概略、複写機本体11と自動原稿給送装置13とを備える。自動原稿給送装置13は、複写機本体11の原稿台(原稿読取位置)12上に原稿を自動的に送り込むものである。自動原稿給送装置13は開閉可能に設けられている。従って、ユーザは自動原稿給送装置13を開けて、手動で原稿台12上に原稿をセットすることもできる。
原稿台12の下には、原稿の画像を読み取るための光学読み取り系14が配設されている。この光学読み取り系14は、原稿台12に沿って移動しながら原稿台12上にセットされた原稿の画像面に光を照射する光源と、その反射光(画像光)を画像読込装置14aへと導くミラー及びレンズ等とを有している。画像読込装置14aはCCDなどの光電変換素子からなる。画像読込装置14aで読み込まれた画像は電気的な信号に変換され、画像書込装置(露光手段)14bへ伝達される。画像書込装置14bは受け取った信号に基づき露光光を照射し、感光ドラム(像担持体)15上に静電潜像を形成する。
感光ドラム15の周囲には、プロセス手段としての帯電器(帯電手段)16、現像器(現像手段)17、クリーニング器(クリーニング手段)18、転写帯電器(転写手段)19等が配設されている。これらの要素が画像形成部を構成する。画像形成部では、まず帯電器16によって感光ドラム15の表面が一様に帯電され、この感光ドラム15上に画像書込装置14bによって潜像が形成される。そして、現像器17によって潜像が現像されて感光ドラム15上にトナー像が形成される。この画像形成動作と同期するようにしてシートが送り込まれ、転写帯電器19によって感光ドラム15上のトナー像がシートに転写される。尚、転写後に感光ドラム15上に残留したトナーはクリーニング器18によって除去される。
シートは、複写機本体11の下部に引き出し可能に装着されたカセット1、2、3、4、あるいは複写機本体11の側方(図2中右側)に着脱自在に装着された大容量デッキ5
に収容されている。また、複写機本体側面に回動収納自在に装着されたシート積載部としての手差しトレイ40にも、シートを積載可能である。シート給送時には、いずれかのシート収容装置が選択され、個別に設けられた給送手段としてのピックアップローラ6及び給送ローラ対7によって最上位から1枚ずつシートが給送される。シートは、搬送ローラ対(搬送手段)20によって、レジストローラ対21まで搬送される。そして、レジストローラ対21により斜行が補正された後、シートは画像形成部へと送り込まれ、前述したようにトナー像が転写される。転写後、シートは搬送ベルト22によって定着装置(定着手段)23へと送り込まれ、トナー像が定着される。定着後、シートは排出ローラ対24によって機外に排出される。
なお、排出ローラ対24の上流には、フラッパー、反転ローラ対等からなる反転搬送部(反転搬送手段)26が設けられている。シートの両面に画像を形成する場合には、反転搬送部26によって、定着後のシートが表裏反転された後、再搬送路27に送り込まれ、搬送ローラ対28,29,30,31によって再び画像形成部へ給送されるようになっている。画像形成部に送り込まれたシートは、表面と同様に転写・定着が行われた後、機外へと排出される。
(定着装置の構成)
次に定着装置23の構成について図3を用いて説明する。
本実施形態の定着装置23はローラ定着タイプであり、図3に示すように、定着ローラ301と加圧ローラ302とを備えている。この定着装置は、定着ローラ301と加圧ローラ302の間の定着ニップNで、シートを搬送しつつ加熱・加圧することにより、トナー像をシート上に永久画像として定着させる。
定着ローラ301は、例えば、アルミニウムや鉄等からなる円筒状の芯金311上にPFA、PTFE等の離型性樹脂層312が設けられた構成である。定着ローラ301の内部には、定着ローラ301を加熱するヒーター(加熱手段)303が設けられている。
加圧ローラ302は、例えば、アルミニウムや鉄等からなる円筒状の芯金321上に、耐熱性を持ったシリコンスポンジゴム等からなる弾性層322と、PFA、PTFE等の離型性の良い樹脂からなる離型層323とが形成された構成である。加圧ローラ302は不図示の加圧手段によって定着ローラ301に押圧され、定着ニップNを形成している。
未定着トナー307を担持したシートSは、入口ガイド304を介して定着ニップNまで搬送される。そして、未定着トナー307は、定着ニップNにおいて加熱・加圧されることで、シート上に定着される。
定着ローラ301の表面には温度検知センサであるサーミスタ305が所定の当接圧で当接しており、定着ローラ301の表面温度を検知する。サーミスタ305の検知温度に応じてヒーター303への通電がオン・オフ制御されることで(通電をオン・オフ制御する電気回路は不図示)、定着ローラ301の表面温度が一定に保たれる。クリーニング機構を有する定着装置では、サーミスタを定着ローラのシート通紙領域に設けることが可能であるが、クリーニング機構を持たない定着装置では、サーミスタによる画像汚れ、摺擦傷を避けるために定着ローラ端部の非通紙域に設けるのが一般的である。
定着ローラ301および加圧ローラ302の周面は逆クラウン形状を有する(つまり、ローラ中央の径に比べてローラ端部の径が大きくなる。)。これによりニップNを通過するシートSにシワが生じないようにしている。また、入口ガイド304の配置および形状は、大サイズ紙の後端跳ね、シワの発生がないように、ニップNとの適正な位置関係とな
るように調整され、紙搬送の安定化が図られている。
定着ニップNの出口には、定着ローラ(回転体)301からシートSを分離するためのシート分離装置308が設けられている。シート分離装置308は、ある一定の当接圧で定着ローラ301の表面に当接させた分離爪でシートSを剥がすことにより、定着ニップNを通過したシートSが定着ローラ301に巻き付かないようにしている。
(画像形成部の構成)
次に画像形成部の構成について図4を用いて説明する。
感光ドラム15は、矢印R1方向に所定の速度で回転する。感光ドラム15の表面は帯電器16によって一様に(例えば−700Vに)帯電される。その後、原稿の画像に対応した露光光63が感光ドラム15の表面に照射され、静電潜像が形成される。次いで、現像器17によって静電潜像が現像されてトナー像として顕像化される。このトナー像は、感光ドラム15に対向配置された転写帯電器19によって、シート上に転写される。トナー像を転写されたシートは、分離帯電器66によって感光ドラム15から分離された後に、定着装置23(図2参照)に搬送される。尚、感光ドラム15上に残留した転写残トナーはクリーニング器18によって除去される。
感光ドラム15上のトナー像をシートに転写する際、転写帯電器19のワイヤーにはトナーと逆極性のバイアス(転写バイアス)を印加する。コロナ放電電流の一部が感光ドラム15の方向へ流れることによって、トナーを静電的にシートに吸着させる力が生まれる。この段階でトナーとシートの間に吸着力が働くだけではなく、シートと感光ドラム15表面との間にも静電的な吸着力が働く。
そこで、転写帯電器19の直後に分離帯電器66を配置し、そのワイヤーに転写バイアスとは実効値が逆極性の分離バイアスを印加することが行われる。この分離バイアスはDC成分だけの場合もあるが、DC成分にAC成分を重畳させても良い。分離帯電器66の作用によって感光ドラム15とシートの間の静電吸着力が弱められ、シートが分離し易くなる。
分離帯電器66とクリーニング器18の間には、感光ドラム(回転体)15からシートを分離するためのシート分離装置68が設けられている。このシート分離装置68は、ある一定の当接圧で感光ドラム15の表面に当接させた分離爪でシートを剥がすことにより、転写後のシートの定着装置23への導入を助けている。
(シート分離装置の構成)
上述したシート分離装置308及び68の構成について詳しく説明する。
図5は、シート分離装置の外観を示す斜視図である。シート分離装置は、定着ローラや感光ドラムなどの回転体からシートを分離する分離爪101を備える。分離爪101は、分離爪ホルダー102の分離爪軸103に回動自在に支持され、分離爪ばね(付勢手段)104によって予め設定された方向に付勢されている。この付勢力より、分離爪101の先端が定着ローラや感光ドラムなどの回転体の表面に当接する。
分離爪ホルダー102は、シート分離装置を定着装置等に固定するための支板105に組み付けられる。図5に示すように、分離爪ホルダー102の分離爪軸103および分離爪ばね軸109は支板105のスライド孔によって支持されており、これにより、分離爪ホルダー102全体が所定の軌跡(回転体の周面に沿った軌跡)に沿ってスライド可能となる。分離爪ホルダー102は、分離爪ホルダー102と支板105とを接続するばね1
06によって、所定の位置に保持されている。
本実施形態では、図6に示すように、分離爪ばね104としてねじりばねを採用している。分離爪ばね104のコイル部分が分離爪ホルダー102の分離爪ばね軸109により支持され、一方のアームが分離爪101に、他方のアームが分離爪ホルダー102のカム軸108にそれぞれ当接している。分離爪101と分離爪ばね104のアームとが接触する部分、すなわち、分離爪101のうち分離爪ばね104からの付勢圧を受ける受圧部分には、分離爪ばね104の付勢圧を検知する圧センサユニット(圧検知手段)70が設けられている。これにより付勢圧を直接的に且つ精度良く検知可能となる。
圧センサユニット70は、数mm角程度の極めて小型かつ軽量なものが好ましい。本実施形態では、図7に示すように、MEMS技術を利用したMEMS圧センサ80と、この圧センサ80の検知結果を無線で送信する送受信回路(無線通信手段)81とを用いることで、圧センサユニット70の小型化および軽量化を図っている。圧センサユニット70の詳細は後述する。
圧センサユニット70は、分離爪ばね104のアームが圧センサ80上に圧接するように配置されている。圧センサ80で検知された付勢圧は、図1に示すように、無線通信によって信号受信ユニット71に送られる。信号受信ユニット71で受信された付勢圧信号は、本体コントローラ200に送られ、分離爪ばね104の付勢圧調整制御に供される。
通常のシート搬送時、分離爪101は分離爪ばね104の付勢圧を受けて回転体(図3の定着ローラ301や図4の感光ドラム15)の表面に当接する。この間、圧センサユニット70は、分離爪ばね104の付勢圧を常に検知し、その検知結果を無線通信により信号受信ユニット71へ送出する。本体コントローラ200はその信号を信号受信ユニット71を介して受け取り、検知された付勢圧と予め設定された圧(最適値)とを比較する。最適値は本体コントローラ200内のメモリに格納されている。
検知された付勢圧が最適値よりも高い場合、本体コントローラ200は、モータ72を制御して、その差分に応じた回転量だけカム軸108を図1の時計方向に回転させる。これにより、カム軸108に設けられたカム108aが分離爪ばね104のアームから退避し、分離爪ばね104に作用する荷重が小さくなる。その結果、分離爪ばね104の付勢圧が最適値に調整され、分離爪101の回転体に対する当接圧が適正となる。
逆に、検知された付勢圧が最適値よりも低い場合には、本体コントローラ200は、その差分に応じた回転量だけカム軸108を図1の反時計方向に回転させる。これにより、カム108aが分離爪ばね104のアームを押圧し、分離爪ばね104に作用する荷重が大きくなる。その結果、分離爪ばね104の付勢圧が最適値に調整され、分離爪101の回転体に対する当接圧が適正となる。
なお、空回転時、紙間、シート先端通過後など、分離爪101によるシート分離が不要な場合には、本体コントローラ200はカム108aが分離爪ばね104のアームを押さない位置までカム軸108を回転させるとよい。これにより、分離爪ばね104の付勢圧が最小となり、分離爪101の回転体に対する当接圧を解除もしくは極力小さくすることができる。
このように本実施形態のシート分離装置は、分離爪ばね(付勢手段)104に荷重を付与するカム(荷重付与手段)108aと、カム108aを駆動することにより荷重を変化させるモータ(駆動手段)72と、圧センサユニット(圧検知手段)70から検知結果を受信する信号受信ユニット(検知結果受信手段)71と、受信した検知結果に応じてモー
タ72を制御する本体コントローラ(制御手段)200とから構成される、圧調整手段を備えている。かかる圧調整手段により、圧センサユニット70の検知結果に基づいて分離爪ばね104の付勢圧を最適値に調整することができる。
従って、本実施形態によれば、分離爪101の回転体(定着ローラ301、感光ドラム15)に対する当接圧を適正にコントロールできるようになるため、過剰な当接圧による回転体の摩耗を抑制し、回転体の長寿命化を達成することができる。これにより、回転体の信頼性を向上させ、交換に関わるコストの低減、ダウンタイムの減少を達成することができる。
(圧センサユニットの構成)
以下、MEMS技術を利用した圧センサユニット70の構成を説明する。
(1)MEMS技術
MEMSとはマイクロ・エレクトロ・メカニカル・システムの略で、半導体製造に用いる露光プロセスを利用して、微小なメカ構造を電気回路とともに基板上に形成する技術である。MEMS技術を用いると、従来不可能であったミリ単位の微小なセンサやアクチュエータを極めて低コストに製造することができる。このようなMEMS技術を用いた圧センサは既に広く実用化されている(例えば、特開平7−115209号公報を参照)。
(2)MEMS圧センサの構成、動作
図8は、MEMS圧センサ80の回路構成を示している。圧センサ80は、圧力を検知するプレート(検知部)90と、プレート90の検知信号を増幅し外部に出力する電子回路とを備える。検知信号は電極OUTから出力される。本例では、一つの圧センサ80に複数のプレート90が設けられている。
図9は、圧センサ80のプレート部分を拡大して示した断面図である。図9に示すように、ガラス基板91の表面に、導電性薄膜からなる矩形のプレート90と、上述した電子回路92とが形成されている。プレート90は、プレート90を腐食から保護する薄い誘電体93、弾性変形可能なエラストマー95、導電性フィルム94によって被覆されている。プレート90と導電性フィルム94によりコンデンサが構成される。かかる構成において、導電性フィルム94に圧力が作用するとコンデンサの容量が変化するため、圧力を電気信号として検知することができる。
(3)MEMS圧センサの製造方法
図10に示すように、エッチング工程等の半導体製造工程を利用することにより、ガラス基板(ウエハ)上に多数の圧センサ80(チップ)を高密度に形成することが可能である。ガラス基板を個々のチップに切断することで、上記構成の圧センサ80を得ることができる。また、圧センサ80と共通の基板上に周辺回路も形成して、圧センサ80と周辺回路とからなるセンサユニットを製造することも容易である。
(4)ワイヤレス構成
本実施形態では、図11に示すように、圧センサ80の周辺回路として送受信回路81を設けることにより、圧センサ80のワイヤレス化を実現している。なお、このようなワイヤレス化技術はRFIDタグ等で実用化されているもの(例えば、特開2002−337426号公報参照)を応用すればよい。
図11の圧センサユニット70は共通の基板上にMEMS圧センサ80と送受信回路81とを形成したものである。送受信回路81は、増幅回路81a、整流・平滑回路81b、変調回路81c、共振コンデンサ81d、アンテナ用コイル81eを備える。圧センサ
ユニット70はこの送受信回路81により、信号受信ユニット71とワイヤレスで電力受信・信号送信を行うことができる。なお、信号受信ユニット71は、電力供給コイル71a、電力送信部71b、データ受信コイル71c、信号受信部71d、制御回路71eを備えている。
上記構成において、信号受信ユニット71が電力送信部71bおよび電力供給コイル71aから電力用電波信号を送信すると、圧センサユニット70は、共振コンデンサ81dとともに共振回路を構成するアンテナ用コイル81eによって、その信号を受信する。その受信信号は整流・平滑回路81bによって動作用電力に変換され、圧センサユニット70全体に電力が供給される。
一方、圧センサ80から出力された信号(圧検知信号)は、増幅回路81aで増幅された後に変調回路81cで変調され、アンテナ用コイル81eから送信される。その信号は、信号受信ユニット71のデータ受信コイル71cで受信され、信号受信部71dを経て制御回路71eに伝えられる。制御回路71eはこの圧検知信号を本体コントローラ200に送信する。
かかる構成の圧センサユニット70によれば、センサの小型化および軽量化を図ることができる。しかも、ワイヤレスで電力供給および検知結果の送信が可能であるので、通信ケーブルを廃し、センサの設置自由度を飛躍的に向上させることができる。
なお、上記実施形態は本発明の一具体例を例示したものにすぎない。本発明の範囲は上記実施形態に限られるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
たとえば、分離爪を付勢する付勢手段としては、ねじりばねに限らず、コイルばねその他の弾性部材を用いてもよい。また、付勢圧を検知する圧検知手段としては、MEMS圧センサユニットに限らず、それ以外の圧センサを用いてもよいし、ワイヤレスでなく通信ケーブルにより検知結果を送信するようにしてもよい。また、圧調整手段の構成もカム機構に限らず、ソレノイドなどを利用してもよい。また、上記シート分離装置は、定着ローラと感光ドラムの両方に設けてもよいし、いずれか一方に設けてもよい。あるいは、それら以外の回転体(加圧ローラなど)に設けることも好ましい。
シート分離装置の付勢圧調整制御に関する構成を示す図。 画像形成装置の構成を示す図。 定着装置の構成を示す図。 画像形成部の構成を示す図。 シート分離装置の外観を示す図。 分離爪を付勢する分離爪ばねの構成を示す図。 圧センサユニットの構成および取付位置を示す図。 MEMS圧センサの回路構成を示す図。 圧センサのプレート部分の断面図。 圧センサユニットが形成されたウエハを示す図。 圧センサユニットと信号受信ユニットの構成を示す図。
符号の説明
10 複写機(画像形成装置)
15 感光ドラム(回転体)
23 定着装置
68 シート分離装置
70 圧センサユニット(圧検知手段)
71 信号受信ユニット
71a 電力供給コイル
71b 電力送信部
71c データ受信コイル
71d 信号受信部
71e 制御回路
72 モータ
80 MEMS圧センサ
81 送受信回路(無線通信手段)
81a 増幅回路
81b 整流・平滑回路
81c 変調回路
81e アンテナ用コイル
81d 共振コンデンサ
90 プレート
91 ガラス基板
92 電子回路
93 誘電体
94 導電性フィルム
95 エラストマー
101 分離爪
102 分離爪ホルダー
103 分離爪軸
104 分離爪ばね
105 支板
106 ばね
108 カム軸
108a カム
109 分離爪ばね軸
200 本体コントローラ
301 定着ローラ(回転体)
302 加圧ローラ
303 ヒーター
308 シート分離装置
N 定着ニップ
S シート

Claims (5)

  1. シートを搬送する回転体からシートを分離する分離爪と、
    前記分離爪を付勢することにより前記分離爪を前記回転体の表面に当接させる付勢手段と、
    前記付勢手段の付勢圧を検知する圧検知手段と、
    前記圧検知手段の検知結果に基づいて前記付勢手段の付勢圧を調整する圧調整手段と、を備えたことを特徴とするシート分離装置。
  2. 前記圧検知手段が、前記分離爪のうち、前記付勢手段からの付勢圧を受ける受圧部分に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート分離装置。
  3. 前記圧検知手段が、検知結果を無線で送信する無線通信手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載のシート分離装置。
  4. 前記圧検知手段が、MEMS圧センサを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシート分離装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成装置において、
    シートを搬送する回転体と、
    前記回転体からシートを分離する、請求項1乃至4のいずれかに記載のシート分離装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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