JP2006184320A - 焦点検出装置及び焦点検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大幅にピントがずれた場合であっても容易に短時間で測距位置を検出することができる焦点検出装置及び焦点検出方法を提供する。
【解決手段】 複数のラインセンサ11m-1〜11m+1等のうち、所定のラインセンサ11mで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、複数のラインセンサ11m-1〜11m+1等の蓄積時間が同一の蓄積時間になるように夫々の測距データを変換し、所定のラインセンサ11m以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、測距位置を検出する焦点検出装置及び焦点検出方法に関する。
従来、カメラの焦点検出装置として、撮影レンズの射出瞳を分割し、各瞳領域を通過した光束が形成する複数の像の相関演算を行うことにより、相対的位置を検出することで、撮影レンズの焦点状態を検出する焦点検出装置が知られている。
このような焦点検出装置においては、撮影レンズの射出瞳をメガネレンズによって2つに分割し、その分割された2つの領域を通過した光束を蓄積型の光電変換素子列(以降、ラインセンサと称する)に結像させ、そのラインセンサの出力信号をA/D変換器にてA/D変換し、それらの像の相対位置の変位をコンピュータによって演算することで合焦状態を知ることができる。
しかしながら、撮影レンズが合焦位置に対して大きく外れている状態(以降、大デフォーカス状態と称する)では、所定のラインセンサ上での相対位置の変位を検出することができない場合がある。
この不具合は、ラインセンサの長さを長くすることにより改善することは可能であるが、ラインセンサを長くすると、測距範囲内で複数の被写体が夫々異なる位置にあるという現象(所謂、遠近競合)が生じる機会が増え、どの被写体に合焦させたら良いか判別できなくなるという問題が生じてしまう。
そこで、長いラインセンサを用いた場合の遠近競合の影響を軽減させるために、撮影レンズ及びAF光学系によるデフォーカス量の最大値を求め、それに応じて相関演算する範囲を決める技術が、特許文献1に開示されている。
その一方で、焦点検出装置においては、対象となるラインセンサに対し被写体輝度に応じて蓄積時間を適正に決定しなければ、信号レベルが低すぎて適切に相対位置変位を検出できなかったり、逆に、出力信号レベルが飽和して結像情報が欠落することで適切に相対位置変位を検出できなかったりすることがある。
このため、ラインセンサからの出力を監視し、所定レベルになるまで蓄積制御を行い、所定レベルに達した後に蓄積制御を終了させる自動利得制御動作(以降、AGC動作と称する)を行っている。そして、AGC動作を行うに当たり、一般的には、測距エリア内にスポット的に強い光があった場合にそれに引っ張られることを防ぐために、相関演算範囲よりも狭いAGC領域を、監視対象の範囲として設定している。
しかし、これらの技術を組み合わせると、大デフォーカス状態において、相関演算範囲のみを拡大すると、測距演算範囲とAGC領域とが整合しない場合があり、かかる場合に、正しく合焦状態を検出できないことがある。
そこで、ラインセンサ上に複数のAGC領域を設けておき、あるAGC領域において焦点検出を行うことができなかった場合には、相関演算範囲及びそれに適切なAGC領域を変更して、再度、蓄積動作及び焦点検出処理動作を行う技術が、特許文献2に開示されている。
このような技術によれば、大デフォーカス状態でも適正なAGC動作が可能となり、適正にデフォーカス状態を検出することが可能となるものの、測距動作(蓄積動作)を2回以上行う必要があり、シャッターチャンスを逃してしまうことにつながってしまう。特に、輝度が低輝度になればなるほど、それらの蓄積時間が長くなって、許容しがたいものとなる。
また、焦点検出装置として、撮影画面上の複数エリアに対して、夫々独立に合焦状態を検出可能な装置(所謂、多点焦点検出装置)も広く使われている。このような多点焦点検出装置では、多点測距を行うために、各測距エリアに独立したラインセンサが設けられ、更に、各ラインセンサに対してAGC領域及び測距演算領域が設定されている。
しかしながら、このようなラインセンサでは、一つの測距エリアに対して、大デフォーカスに対応するために長いラインセンサを設けると、センサのチップ面積の増大を招き、ひいてはコストアップを招いてしまう。
また、複数の測距エリアを隣接させると、それに対応したラインセンサも隣接したり、それらのラインセンサがつながったりする。このため、大デフォーカス用の長いラインセンサを設けようとしても、隣接する測距エリアのラインセンサ同士が互いに重なってしまい、実質的に必要な長さを確保できないという問題も生じる。
更に、測距エリアにかからない被写体を減らすためには、多点化して測距エリアを増やすことも考えられるが、このような設計を行うと、測距エリアを増やすほど、ラインセンサの長さが短くなり、大デフォーカス状態の検知が困難となる。
特開昭62−133409号公報 特開昭63−172206号公報
本発明は、大幅にピントがずれた場合であっても容易に短時間で測距位置を検出することができる焦点検出装置及び焦点検出方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
本発明に係る第1の焦点検出装置は、第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサと、夫々、前記1対の第1乃至第nのラインセンサ内の各画素の出力を蓄積する1対の第1乃至第nの蓄積手段と、夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積量が飽和する前に蓄積を停止させる1対の第1乃至第nの蓄積制御手段と、夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積時間を計測する1対の第1乃至第nの蓄積時間計測手段と、前記第1乃至第nの蓄積手段により蓄積された前記各画素の出力から被写体までの距離データの演算を行う演算手段と、を有し、予め選択された1対の第m(1≦m≦n)のラインセンサからの出力を用いて前記演算手段が距離データを得る場合のほか、前記第mのラインセンサとは異なるラインセンサからの出力を、当該ラインセンサに対応する蓄積時間計測手段により計測された蓄積時間を任意の一定の時間とした場合のものに変換した上で、当該ラインセンサからの変換後の出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする。
本発明に係る第2の焦点検出装置は、第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサと、夫々、前記1対の第1乃至第nのラインセンサ内の各画素の出力を蓄積する1対の第1乃至第nの蓄積手段と、夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積量が飽和する前に蓄積を停止させる1対の第1乃至第nの蓄積制御手段と、前記第1乃至第nの蓄積手段により蓄積された前記各画素の出力から被写体までの距離データの演算を行う演算手段と、を有し、予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、1対の第mの蓄積制御手段が1対の第mのラインセンサによる蓄積を終了させる際に、前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を終了させ、前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて前記演算手段が距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする。
本発明に係る第3の焦点検出装置は、第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサと、夫々、前記1対の第1乃至第nのラインセンサ内の各画素の出力を蓄積する1対の第1乃至第nの蓄積手段と、夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積量が飽和する前に蓄積を停止させる1対の第1乃至第nの蓄積制御手段と、前記第1乃至第nの蓄積手段により蓄積された前記各画素の出力から被写体までの距離データの演算を行う演算手段と、を有し、予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、1対の第(m−i)の蓄積制御手段から1対の第(m+i)の蓄積制御手段のいずれかが当該蓄積制御手段に対応するラインセンサによる蓄積を終了させる際に、前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を終了させ、前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて前記演算手段が距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする。
本発明によれば、コストアップに繋がる大デフォーカス検知用のラインセンサを用いなくても、複数の測距エリアを測距可能なラインセンサ及びアルゴリズム処理を組み合わせることで、大幅にピントがずれた場合であっても容易に短時間で測距位置を検出することができる。また、繰り返し測距動作を行うことなく大デフォーカス状態での測距動作が可能となるので、シャッターチャンスを逃すことなく撮影することが可能となる。更に、測距エリアの数を増やしても、大デフォーカス状態での測距動作が可能である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る焦点検出装置を用いた測距原理を示す図である。
第1の実施形態においては、測距ユニット110の前段に撮影レンズ103が配置されている。被写体101と測距ユニット110との間で、撮影レンズ103の位置を変化させることにより、図1では、垂直方向(図中の矢印方向)に撮影レンズ103を動かすことによって、ピントの状態を変化させることができる。なお、図1に示す例では、被写体101として、1本バーチャート板(1本バーのあるチャート板)を採用している。
測距ユニット110には、フィールドレンズ111、絞り112、2個レンズが結合された2次結像メガネレンズ113及び受光センサ114が設けられている。撮影レンズ103の射出瞳は、絞り112を介して余分な光束が削除された後に、2次結像メガネレンズ113によって受光センサ114に2次結像される。受光センサ114には、2組のラインセンサ群114a及び114bが設けられており、メガネレンズ113によって2次結像された左右の像(以降、夫々A像、B像とも称する)がラインセンサ群114a、114bによって受光される。そして、種々の処理回路(図1に図示せず)を経て、ラインセンサ画素出力が出力される。
受光センサ114からのラインセンサ画素出力がA/D変換器20によってデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ21によって、A像とB像との相関演算が行われ、被写体101のデフォーカス状態(又は距離情報)が検出される。
次に、受光センサ114の構成について説明する。図2は、受光センサ114の内部回路及びその周辺回路を示すブロック図である。なお、A像を受光する部分の構成と、B像を受光する部分の構成とは互いに同じものであるため、図2には、簡略化のため、A像を受光する部分のみを示す。
受光センサ114には、n個のラインセンサ111、112、・・・、11m-1、11m、11m+1、・・・、11nがこの順で一列に配列されており、これらに対応するようにして、n個の測距エリアが設定されている。また、図示しないが、各ラインセンサ111〜11nには、当該ラインセンサより狭いAGC領域が設定されている。そして、これらのn個のラインセンサ111〜11nからラインセンサ群114aが構成されている。ラインセンサ群111bについても、上記n個の測距エリアに対応するようにしてn個のラインセンサが設けられている。
受光センサ114には、更に、ラインセンサ111〜11nの夫々に対応するようにして、蓄積回路121〜12n、AGC回路131〜13n、蓄積時間計測回路141〜14nが設けられている。蓄積回路121〜12nは、ラインセンサ111〜11nにより光電変換された電気エネルギを画素毎に蓄積する。AGC回路131〜13nは、蓄積回路121〜12nにおける蓄積のリセット/スタート等の制御を行うと共に、各画素の蓄積量を検出し、信号が飽和する直前で蓄積を停止させる。蓄積時間計測回路141〜14nは、AGC回路131〜13nにより検出された蓄積時間を計測する。
また、受光センサ114には、増幅回路・出力切り換え回路15が設けられており、この増幅回路・出力切り換え回路15により、蓄積回路121〜12nからの画素情報信号が適正に増幅され、所定のラインの出力が出力される。
更に、増幅回路・出力切り換え回路15の後段には、出力バッファとなる出力アンプ16が設けられている。そして、この出力アンプ16から出力されたアナログ信号がA/D変換器20によってデジタル信号に変換された後、マイクロコンピュータ21によって相関演算が行われ、デフォーカス状態又は測距情報が算出される。マイクロコンピュータは、各種処理用の制御信号を作成し、各部の制御及び制御信号を送信する。
また、受光センサ114には、マイクロコンピュータ21から送信された制御信号のデコード等の処理を行う制御ロジック回路17が設けられている。
このように構成された受光センサ114に関し、図1にラインセンサを被写体101に逆投影した像102を示すと、図3に示すようになる。なお、図3には、ラインセンサ11m-1〜11m+1の逆投影と共に、これらに対して設けられたAGC領域30m-1〜30m+1の逆投影も示してある。
次に、焦点検出装置のデフォーカス状態に応じたラインセンサと画像データとの関係について説明する。図4は、焦点検出装置のデフォーカス状態に応じたラインセンサと画像データとの関係を示す図である。
図4(a)に示すように、被写体101が合焦状態にある場合には、A像及びB像は、夫々ラインセンサ群114a及び114b上の斜線で示すラインセンサ11m上の同一位置にある。このため、これらの像をシフトさせなくても、2つの像は重なっている。
一方、図4(b)に示すように、被写体101のピントが若干ずれている場合、即ちデフォーカス量が小さい場合には、ピントのずれが後ピントであれば、A像はラインセンサ11mの中央部分から若干左側にずれ、B像はラインセンサ11mの中央部分から若干右側にずれる。また、ピントのずれが前ピントであれば、逆側にずれる。但し、このようなずれが生じても、デフォーカス量が小さく、A像及びB像のいずれもがラインセンサ11m上に位置するため、斜線で示すラインセンサ11mの像データ(A像及びB像)をシフトさせることにより、2つの像を互いに一致させることができる。このため、ラインセンサ11mにて正しい測距データが求めることができる。
更に、図4(c)に示すように、被写体101のピントが大きくずれている場合、即ちデフォーカス量が大きい場合には、ピントのずれが後ピントであれば、A像はラインセンサ11mの中央部分から大きく左側にずれ、ラインセンサ11m-1まで移動してしまう。同様に、B像はラインセンサ11mの中央部分から大きく右側にずれ、ラインセンサ11m+1まで移動してしまう。また、ピントのずれが前ピントであれば、逆側にずれる。このような場合には、斜線で示すラインセンサ11mの像データ(A像及びB像)をシフトさせるだけでは、2つの像を一致させることができない。このため、ラインセンサ11mだけでは、測距データを求めることができない。以下、測距データを求めることができないことを、測距NGとも称する。
但し、このような場合であっても、後述のように、ラインセンサ11m、11m-1及び11m+1の蓄積時間を実質的に同一にして像の変換を行い、演算範囲を拡大すれば、ラインセンサ11m、11m-1及び11m+1の像データ(A像及びB像)をシフトさせることで像を一致させることができる。即ち、ラインセンサ11m、11m-1及び11m+1を用いることで正しい測距データを求めることができるのである。以下、このような処理の詳細について説明する。図5は、第1の実施形態に係る焦点検出装置の動作を示すフローチャートである。
測距動作を開始すると、先ず、マイクロコンピュータ21は受光センサ114に信号を送り、受光センサ114は制御ブロック回路17を介してAGC回路131〜13nに制御信号を伝達する。その後、AGC回路131〜13nは蓄積回路121〜12nにラインセンサ111〜11nからの信号の蓄積を開始させる(ステップS101)。即ち、ラインセンサ111〜11nが、夫々に対応する測距エリアを透過した光を受光した後、これを光電変換し、その出力信号を蓄積回路121〜12nが蓄積し始める。また、これに伴って蓄積時間計測回路141〜14nが蓄積時間の計測を開始する。
AGC回路131〜13nは、各ラインセンサ111〜11nに対応した蓄積回路121〜12nの画素毎の蓄積量をリアルタイムで検出し、ラインセンサ111〜11n毎に、蓄積信号の振幅が適正振幅になったかどうかを判定する(ステップS102)。即ち、ラインセンサ111〜11n毎にそのラインセンサ内の画素の最大値と最小値との差である振幅幅が所定の振幅幅になるように、AGC回路13が蓄積制御を行う。AGC回路131〜13nは、蓄積信号の振幅が適正振幅になるとその旨の信号を発生するように構成されており、適正振幅になったという信号をAGC回路131〜13nのうちのAGC回路(i)が発生すると、マイクロコンピュータ21は、当該AGC回路(i)が対応するラインセンサ(i)からの信号の蓄積を停止させる(ステップS103)。また、これに伴って蓄積時間計測回路(i)が蓄積時間の計測を終了する。
マイクロコンピュータ21は、全てのラインセンサ111〜11nの蓄積動作が終了したかどうかを監視し(ステップS104)、蓄積終了していないラインセンサがあれば、全てのラインセンサ111〜11nの蓄積動作が終了するまで、蓄積の継続及び蓄積終了信号の判定(ステップS102)及び蓄積終了処理(ステップS103)を行う。
その後、ステップS104にて全てのラインセンサ111〜11nからの蓄積が終了したと判断すると、増幅回路出力切り換え回路15が増幅及び出力の切り換えを行い、出力アンプ16を介して各ラインセンサ111〜11nの各画素データ(アナログ信号)を出力する。そして、A/D変換器20がこのアナログ信号をデジタル信号に変換し、マイクロコンピュータ21に出力する(ステップS105)。
マイクロコンピュータ21は、デフォーカス状態(又は測距データ)を取得する所定のラインセンサ11mの画素情報を基に相関演算を行い、デフォーカス状態(又は測距データ)を算出する(ステップS106)。なお、所定のラインセンサ11mは、任意に決定することができる。
続いて、マイクロコンピュータ21は、この測距結果がNGであるかどうか、即ち、画素データをシフトしてもラインセンサ11mの中でA像とB像とを一致させることができないかどうかを判定し(ステップS107)、もし測距NGでなければ、即ち、正しい測距データを求められた場合には、測距動作を終了する。
一方、ステップS107にて測距NGと判断した場合には、マイクロコンピュータ21は、蓄積時間計測回路141〜14nにより計測された蓄積時間を出力するように受光センサ114に信号を送り、受光センサ114は各蓄積時間計測回路141〜14nによって計測された蓄積時間をマイクロコンピュータ21に出力する(ステップS108)。
その後、マイクロコンピュータ21は、この蓄積時間に基づいて、各ラインセンサ111〜11nの画素データが同一蓄積時間で得られたものとなるように、画素データを正規化する(ステップS109)。
次に、所定のラインセンサ11mに対してどれだけ演算範囲を拡大して相関演算するかを求める。ここでは、先ず、その拡大係数kを0と設定する(ステップS110)。
その後、拡大係数kにk+1の値を代入し(ステップS111)、ラインセンサ11mが対応する測距エリアmに対し、ラインセンサ11m-k〜11m+kが撮影レンズ及び測距光学系から設定される最大デフォーカス範囲内にあるかを判定する(ステップS112)。そして、最大デフォーカス量を超えた範囲まで拡大しようとしていた場合には、測距動作を終了する。
一方、ステップS112で撮影レンズ及び測距光学系から設定される最大デフォーカス範囲内にあると判断した場合には、ラインセンサ11m-k〜11m+kの範囲内で、ステップS109にて正規化した画素データで結合させて相関演算を行い、測距データを算出する(ステップS113)。その結果、測距OKとなれば(ステップS114)、測距動作を終了する。
ステップS114にて測距OKとならない場合には、まだA像とB像とのずれ量が複数のラインセンサを結合させた範囲よりも大きくずれていると想定されるので、再度ステップS111に戻って相関演算範囲の拡大を行う。具体的には、拡大係数kにk+1を代入し、更に1つ外側のラインセンサまで演算範囲を拡大する(ステップS111)。そして、それが最大デフォーカス量以内であるかを判定し(ステップS112)、最大デフォーカス以上であれば測距終了させ、それ以内であれば拡大された範囲で相関演算を行う(ステップS113)。以降、測距OKとなるか、最大デフォーカス量以上に演算範囲が拡大するか、拡大するラインセンサが存在しなくなるまで、この動作を繰り返す。
ここで、具体的な例を参照しながら、図5に示すフローチャートの内容について説明する。図6−1〜図6−4は、大デフォーカス状態の像波形に対する処理内容を示す図である。
なお、図6−1は、各ラインセンサにおいて同一の蓄積時間によって蓄積された場合の画素データ(画像IMG)を示す図である。ここでは、大デフォーカス状態における動作について説明するため、画像IMGはそのピントが大きくぼけたものとなっており、A像及びB像のいずれにおいても、所定ラインセンサ11mにからその相対位置が大きくずれているものとする。なお、図6−1〜図6−4では、簡易的にラインセンサ11m-1〜11m+1までを示し、相対位置ずれはラインセンサ11mの範囲よりは大きいものの、ラインセンサ11m-1〜11m+1の範囲内にはあるものとする。
図5に示すフローチャートによれば、先ず、各ラインセンサ111〜11nからの出力信号の蓄積を開始し(ステップS101)、ステップS102からステップS104までにおいて、ラインセンサ111〜11n毎に適正な蓄積量の画素データとなるように制御を行い、そのデータを出力する(ステップS105)。この結果、図6−2に示すようなA像及びB像の画像データが、マイクロコンピュータ21にデジタル値として入力される。
この際、ラインセンサ毎にそのラインセンサ内の画素の最大値Vpeakと最小値Vbottomが所定の振幅幅Vpbになるように、AGC回路13が蓄積制御を行う。例えば、A像に関し、ラインセンサ11mにおける最大値VpeakAmと最小値VbottomAmとの差、ラインセンサ11m-1における最大値VpeakAm-1と最小値VbottomAm-1との差、及び、ラインセンサ11m+1における最大値VpeakAm+1と最小値VbottomAm+1との差が一致するように、AGC回路13が蓄積制御を行う。同様に、B像に関し、ラインセンサ11mにおける最大値VpeakBmと最小値VbottomBmとの差、ラインセンサ11m-1における最大値VpeakBm-1と最小値VbottomBm-1との差、及び、ラインセンサ11m+1における最大値VpeakBm+1と最小値VbottomBm+1との差が一致するように、AGC回路13が蓄積制御を行う。このため、図6−2に示すように、隣り合うラインセンサ間において、画素データが必ずしも連続したものとはならない。
その後、図5に示すステップS106において、所定のラインセンサ11mについての相関演算を行い、測距データの算出を行う。この様子を図6−3に示す。この例では、デフォーカス量が大きいため、ラインセンサ11mにより得られるA像(画像IMGAm)とB像(画像IMGBm)との相関演算を行っても、ラインセンサ11m上ではシフト量が不足し、正しい測距データを出すことはできない。従って、ステップS107では、測距NGと判断することとなる。この結果、ステップS108にて蓄積時間計測回路141〜14nから蓄積時間情報を取得し、これを基に、ステップS109にて、画像IMGA1〜画像IMGAn及び画像IMGB1〜画像IMGBnに対して、各ラインセンサ111〜11nの画素データを同一蓄積時間になるように正規化する。この結果の一部を図6−4に示す。但し、図6−4には、画像IMGAm-1、画像IMGAm及び画像IMGAm+1、並びに、画像IMGBm-1、画像IMGBm、画像IMGBm+1に対する正規化の結果を示してある。図6−4に示すように、上述のような正規化を行うことにより、A像及びB像のいずれにおいても、連続した画像データの曲線(画像IMGA及び画像IMGB)が得られる。
次に、ステップS110〜S112にて相関演算範囲をラインセンサ11mからラインセンサ11m-1〜ラインセンサ11m+1に拡大した後、ステップS113にて、拡大された画像IMGAm-1〜画像IMGAm+1と画像IMGBm-1〜画像IMGAm+1とを用いた相関演算を行い、測距データを算出する。図6−4に示すように、この状態で矢印の分だけシフトすれば2つの像が重なり合うので、正しい測距データが得られる。従って、ステップS114を介して測距動作を終了する。
このように、第1の実施形態によれば、複数のエリアを測距可能な焦点検出装置のラインセンサ配列とアルゴリズム処理との組み合わせにより、コストアップに繋がる大デフォーカス検知用のラインセンサを用いなくとも、従来の測距動作だけでなく、大デフォーカス状態での測距動作も可能となる。また、大デフォーカス状態での測距においても、蓄積を複数回行う必要もない。このため、レンズを駆動させながら測距動作を繰り返して測距可能な範囲を探す動作を行う必要も、大デフォーカス蓄積と通常蓄積とを2回行う必要もない。従って、大幅な測距時間の短縮を行うことができ、シャッターチャンスを逃すことなく撮影することが可能となる。更に、多点焦点検出のために測距エリアを増やしても、大デフォーカス状態での測距動作が可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、多点測距動作を行いながら所定測距エリアの大デフォーカス検知を同時に行っているが、第2の実施形態では、大デフォーカス検知モードになった場合に、所定測距エリアの大デフォーカス検知を、多点測距の隣接ラインセンサを用いて行うこととする。図7は、第2の実施形態に係る焦点検出装置の動作を示すフローチャートである。
測距動作を開始すると、先ず、マイクロコンピュータ21は撮影レンズ103及び測距ユニット110の情報を基に、ピントがぼける最大デフォーカス量を算出する(ステップS201)。
次に、ステップS201での最大デフォーカス量の算出結果に基づいて、必要な相関演算の範囲を算出する(ステップS202)。なお、ここでは、相関演算範囲を、所定のラインセンサ11mから左右に連続してi個だけ拡大したラインセンサ11m-iからラインセンサ11m+iまでの範囲とする。
そして、マイクロコンピュータ21は受光センサ114に信号を送り、受光センサ114は制御ブロック回路17を介してAGC回路13m-i〜13m+iに制御信号を伝達する。その後、AGC回路13m-i〜13m+iは蓄積回路12m-i〜12m+iにラインセンサ11m-i〜11m+iからの信号の蓄積を開始させる(ステップS203)。即ち、ラインセンサ11m-i〜11m+iが、夫々に対応する測距エリアを透過した光を受光した後、これを光電変換し、その出力信号を蓄積回路12m-i〜12m+iが蓄積し始める。
AGC回路13mは、ラインセンサ11mに対応した蓄積回路12mの画素毎の蓄積量をリアルタイムで検出し、その蓄積信号の振幅が適正振幅になったかどうかを判定し、適正振幅になるまで蓄積を継続させる(ステップS204)。
そして、ステップS204にてラインセンサ11mにおける振幅が適正振幅になったと判定すると、各ラインセンサ11m-i〜11m+iからの信号の蓄積を停止させる(ステップS205)。
そして、増幅回路出力切り換え回路15が増幅及び出力の切り換えを行い、出力アンプ16を介して各ラインセンサ11m-i〜11m+iの各画素データ(アナログ信号)を出力する。続いて、A/D変換器20がこのアナログ信号をデジタル信号に変換し、マイクロコンピュータ21に出力する(ステップS206)。
マイクロコンピュータ21は、デフォーカス状態(又は測距データ)を取得する所定のラインセンサ11mの画素情報を基に相関演算を行い、デフォーカス状態(又は測距データ)を算出する(ステップS207)。
続いて、マイクロコンピュータ21は、この測距結果がNGであるかどうか、即ち、画素データをシフトしてもラインセンサ11mの中でA像とB像とを一致させることができないかどうかを判定し(ステップS208)、もし測距NGでなければ、即ち、正しい測距データを求められた場合には、測距動作を終了する。
一方、ステップS208にて測距NGと判断した場合には、マイクロコンピュータ21は、所定のラインセンサ11mに対してどれだけ演算範囲を拡大して相関演算するかを求める。ここでは、先ず、その拡大係数kを0と設定する(ステップS209)。
その後、拡大係数kにk+1の値を代入し(ステップS210)、拡大係数kがステップS201及びS202で求めた最大デフォーカス量に相当する拡大ラインセンサ数iよりも小さいかどうかを判定する(ステップS211)。そして、最大ラインセンサ数i以上の場合には、測距動作を終了する。
一方、ステップS211で拡大係数kが拡大ラインセンサ数iより小さいと判断した場合には、ラインセンサ11m-k〜11m+kの範囲内で相関演算を行い、測距データを算出する(ステップS212)。その結果、測距OKとなれば(ステップS213)、測距動作を終了する。
ステップS213にて測距OKとならない場合には、まだA像とB像とのずれ量が複数のラインセンサを結合させた範囲よりも大きくずれていると想定されるので、再度ステップS210に戻って相関演算範囲の拡大を行う。具体的には、拡大係数kにk+1を代入し、更に1つ外側のラインセンサまで演算範囲を拡大する(ステップS210)。そして、それが最大デフォーカス量以内であるかを判定し(ステップS211)、最大デフォーカス以上であれば測距終了させ、それ以内であれば拡大された範囲で相関演算を行う(ステップS212)。以降、測距OKとなるか、最大デフォーカス量以上に演算範囲が拡大するか、拡大するラインセンサが存在しなくなるまで、この動作を繰り返す。
このような第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第2の実施形態において、複数のラインセンサのAGC制御を所定のラインセンサ11mの蓄積終了に基づいて行っているが、例えば、ラインセンサ11m-i〜11m+iのうちで最も蓄積終了が早いものに基づいてAGC制御を行っても同様の効果を得ることができる。
また、第1及び第2の実施形態のいずれにおいても、所定のラインセンサ11mで測距NGになった場合にそのラインセンサに隣り合うラインセンサ1つ分まで相関演算範囲の拡大を行うこととしているが、例えばこれを隣接するラインセンサの2つ以上にまで拡大してもよいし、また、最大デフォーカス範囲内の最大ラインセンサ数まで相関演算範囲の拡大を行っても同様の効果を得ることができる。なお、第1の実施形態では、このような相関演算範囲の拡大に伴って画素データの蓄積時間の正規化を行う対象も拡大する必要がある。また、拡大する範囲を所定のラインセンサ11mから左右対称に拡大しているが、重み付けをしながら拡大しても、非対称に拡大しても同様の効果を得ることができる。
また所定のラインセンサ11mで測距OK/NGの判定を行わずに、初めから最大デフォーカス範囲内の最大ラインセンサ数(第2の実施形態では、i)まで相関演算範囲の拡大を行っても同様の効果を得ることができる。なお、第1の実施形態では、このような相関演算範囲の拡大に伴って画素データの蓄積時間の正規化を行う対象も拡大する必要がある。
更に、画素データの蓄積時間の正規化をマイクロコンピュータ21にて行っているが、本発明はこれに限定されない。例えば、受光センサ114内に、通常の蓄積時間に応じた画素データの出力、及び選択された複数のラインセンサの画素データの出力を同一蓄積時間相当に正規化した場合の画素データに変換する変換回路を設けても同様の効果を得ることができる。即ち、ラインセンサ11mの蓄積時間がt、ラインセンサ11m+1の蓄積時間が2t(tの2倍)となった場合、通常の蓄積時間に応じた画素データの出力は、夫々t、2tの間に蓄積した画素データのそのままの出力であるが、それらの信号を同一の蓄積時間に正規化するために、ラインセンサ11mの画素データの出力を1/2に変換し、インセンサ11m+1の画素データの出力をそのままとする変換回路を受光センサ114内に設けてもよい。
また、ラインセンサの配列も水平方向の1列に限定されるものではない。
なお、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
本発明の第1の実施形態に係る焦点検出装置を用いた測距原理を示す図である。 受光センサ114の内部回路及びその周辺回路を示すブロック図である。 ラインセンサを被写体101に逆投影した像102を示す図である。 焦点検出装置のデフォーカス状態に応じたラインセンサと画像データとの関係を示す図である。 第1の実施形態に係る焦点検出装置の動作を示すフローチャートである。 大デフォーカス状態の像波形に対する処理内容を示す図である。 同じく、大デフォーカス状態の像波形に対する処理内容を示す図である。 同じく、大デフォーカス状態の像波形に対する処理内容を示す図である。 同じく、大デフォーカス状態の像波形に対する処理内容を示す図である。 第2の実施形態に係る焦点検出装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
111〜11n:ラインセンサ
121〜12n:蓄積回路
131〜13n:AGC回路
141〜14n:蓄積時間計測回路
15:増幅回路・出力切り換え回路
16:出力アンプ
17:制御ロジック回路
20:A/D変換回路
21:マイクロコンピュータ
101:被写体
102:被写体側に逆投影された像
103:撮影レンズ
110:測距ユニット
111:フィールドレンズ
112:絞り
113:メガネレンズ
114:受光センサ
114a、114b:ラインセンサ群

Claims (20)

  1. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサと、
    夫々、前記1対の第1乃至第nのラインセンサ内の各画素の出力を蓄積する1対の第1乃至第nの蓄積手段と、
    夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積量が飽和する前に蓄積を停止させる1対の第1乃至第nの蓄積制御手段と、
    夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積時間を計測する1対の第1乃至第nの蓄積時間計測手段と、
    前記第1乃至第nの蓄積手段により蓄積された前記各画素の出力から被写体までの距離データの演算を行う演算手段と、
    を有し、
    予め選択された1対の第m(1≦m≦n)のラインセンサからの出力を用いて前記演算手段が距離データを得る場合のほか、
    前記第mのラインセンサとは異なるラインセンサからの出力を、当該ラインセンサに対応する蓄積時間計測手段により計測された蓄積時間を任意の一定の時間とした場合のものに変換した上で、当該ラインセンサからの変換後の出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記変換の対象に第mのラインセンサからの出力も含まれることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記第mのラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、
    前記1対の第mのラインセンサの両側に隣接するラインセンサからの出力を、前記第mのラインセンサからの出力も含めて、当該ラインセンサに対応する蓄積時間計測手段により計測された蓄積時間を任意の一定の時間とした場合のものに変換した上で、これらのラインセンサからの変換後の出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記ラインセンサからの出力の変換及び距離データの演算を、前記距離データが得られるまで、前記出力の変換の対象とするラインセンサを増やしながら繰り返し行うことを特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
  5. 前記ラインセンサからの出力の変換及び距離データの演算を、撮影レンズの最大デフォーカスに達するまで前記出力の変換の対象とするラインセンサを増やしながら繰り返し行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の焦点検出装置。
  6. 前記第mのラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、
    前記1対の第mのラインセンサの両側に隣接するラインセンサのうちで撮影レンズの最大でフォーカスに相当する範囲内にあるものからの出力に対して前記変換を行った上で、これらのラインセンサからの変換後の出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする請求項3に記載の焦点検出装置。
  7. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサと、
    夫々、前記1対の第1乃至第nのラインセンサ内の各画素の出力を蓄積する1対の第1乃至第nの蓄積手段と、
    夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積量が飽和する前に蓄積を停止させる1対の第1乃至第nの蓄積制御手段と、
    前記第1乃至第nの蓄積手段により蓄積された前記各画素の出力から被写体までの距離データの演算を行う演算手段と、
    を有し、
    予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、
    1対の第mの蓄積制御手段が1対の第mのラインセンサによる蓄積を終了させる際に、前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を終了させ、
    前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて前記演算手段が距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  8. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサと、
    夫々、前記1対の第1乃至第nのラインセンサ内の各画素の出力を蓄積する1対の第1乃至第nの蓄積手段と、
    夫々、前記1対の第1乃至第nの蓄積手段による蓄積量が飽和する前に蓄積を停止させる1対の第1乃至第nの蓄積制御手段と、
    前記第1乃至第nの蓄積手段により蓄積された前記各画素の出力から被写体までの距離データの演算を行う演算手段と、
    を有し、
    予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、
    1対の第(m−i)の蓄積制御手段から1対の第(m+i)の蓄積制御手段のいずれかが当該蓄積制御手段に対応するラインセンサによる蓄積を終了させる際に、前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を終了させ、
    前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて前記演算手段が距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて前記演算手段が距離データの演算を行うことを特徴とする焦点検出装置。
  9. 複数のラインセンサのうち、所定のラインセンサで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、前記複数のラインセンサの蓄積時間が同一の蓄積時間になるように夫々の測距データを変換し、前記所定のラインセンサ以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出することを特徴とする焦点検出装置。
  10. 複数のラインセンサの蓄積時間を同一になるように制御すると共に、前記複数のラインセンサのうち、前記所定のラインセンサで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、前記所定のラインセンサ以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出することを特徴とする焦点検出装置。
  11. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサを用いた焦点検出方法であって、
    予め選択された1対の第m(1≦m≦n)のラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、
    前記第mのラインセンサとは異なるラインセンサからの出力を、当該ラインセンサからの出力の蓄積時間を任意の一定の時間とした場合のものに変換した上で、当該ラインセンサからの変換後の出力を用いて距離データの演算を行うことを特徴とする焦点検出方法。
  12. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサを用いた焦点検出方法であって、
    予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、
    1対の第mのラインセンサによる蓄積を終了させる際に、前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を終了させ、
    前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて距離データの演算を行うことを特徴とする焦点検出方法。
  13. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサを用いた焦点検出方法であって、
    予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、
    前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を同時に終了させ、
    前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて距離データの演算を行うことを特徴とする焦点検出方法。
  14. 複数のラインセンサのうち、所定のラインセンサで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、前記複数のラインセンサの蓄積時間が同一の蓄積時間になるように測距データを変換し、前記所定のラインセンサ以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出することを特徴とする焦点検出方法。
  15. 複数のラインセンサの蓄積時間を同一になるように制御すると共に、前記複数のラインセンサのうち、前記所定のラインセンサで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、前記所定のラインセンサ以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出することを特徴とする焦点検出方法。
  16. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサを用いた焦点検出をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    コンピュータに、
    予め選択された1対の第m(1≦m≦n)のラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、
    前記第mのラインセンサとは異なるラインセンサからの出力を、当該ラインセンサからの出力の蓄積時間を任意の一定の時間とした場合のものに変換した上で、当該ラインセンサからの変換後の出力を用いて距離データの演算を行う手順を実行させることを特徴とするプログラム。
  17. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサを用いた焦点検出をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    コンピュータに、
    予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、
    1対の第mのラインセンサによる蓄積を終了させる際に、前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を終了させ、
    前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて距離データの演算を行う手順を実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 第1乃至第nの特定エリアを測距する1対の第1乃至第nのラインセンサを用いた焦点検出をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    コンピュータに、
    予め選択された1対の第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサ(1≦m≦n、i<m、i<n−m)により同時に蓄積を開始し、
    前記第(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサによる蓄積を同時に終了させ、
    前記1対の第mのラインセンサからの出力を用いて距離データを得る場合のほか、前記(m−i)のラインセンサから第(m+i)のラインセンサまでからの出力を用いて距離データの演算を行う手順を実行させることを特徴とするプログラム。
  19. コンピュータに、複数のラインセンサのうち、所定のラインセンサで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、前記複数のラインセンサの蓄積時間が同一の蓄積時間になるように測距データを変換し、前記所定のラインセンサ以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
  20. コンピュータに、複数のラインセンサの蓄積時間を同一になるように制御すると共に、前記複数のラインセンサのうち、前記所定のラインセンサで測距した測距結果が所望のものでなかった場合には、前記所定のラインセンサ以外の領域まで演算範囲を拡大して距離情報を算出する手順を実行させることを特徴とするプログラム。
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