JP2006184024A - エンコーダおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高精度で位置検出が可能で、かつ確実にエンコーダと補正情報に対応を保つことができるエンコーダを提供する。
【解決手段】 回転する物体の角度を検知するためのエンコーダであって、位置マーカと補正データとを有するエンコーダ読み取り部と、前記位置マーカと補正データとを一括して読み取り、その読み取った位置マーカの情報を、その読み取った補正データによって補正する読取補正手段とを具備する構成となっている。
【選択図】 図5
【解決手段】 回転する物体の角度を検知するためのエンコーダであって、位置マーカと補正データとを有するエンコーダ読み取り部と、前記位置マーカと補正データとを一括して読み取り、その読み取った位置マーカの情報を、その読み取った補正データによって補正する読取補正手段とを具備する構成となっている。
【選択図】 図5
Description
この発明は、タンデム型カラープリンタ等の感光体ドラム周辺に設けられたエンコーダおよびその製造方法に関し、特に、高精度で位置検出が可能で、かつ確実にエンコーダと補正情報に対応を保つことができるエンコーダおよびその製造方法に関するものである。
一般に、タンデム型カラープリンタ等の感光体ドラム周辺にはエンコーダが設けられ、感光体ドラムの回転速度等を検出するようになっており、その検出精度を向上させる技術が色々と提案されている。
先行技術としては、特許文献1として、回転角を検出する回転角エンコーダから出力される信号を用いてモータを駆動するモータ駆動装置に、回転角エンコーダよりも回転角の高精度の検出が可能な高精度エンコーダを用いて計測された回転角エンコーダの回転角に応じたパルス位相の計測誤差データを誤差測定器によって測定し、それをPLL基準クロック生成部に内蔵された不揮発性メモリ(記憶部)に記憶させ、その計測誤差データを用いてDCモータを駆動する技術が開示されている。
特開2004−229486公報
先行技術としては、特許文献1として、回転角を検出する回転角エンコーダから出力される信号を用いてモータを駆動するモータ駆動装置に、回転角エンコーダよりも回転角の高精度の検出が可能な高精度エンコーダを用いて計測された回転角エンコーダの回転角に応じたパルス位相の計測誤差データを誤差測定器によって測定し、それをPLL基準クロック生成部に内蔵された不揮発性メモリ(記憶部)に記憶させ、その計測誤差データを用いてDCモータを駆動する技術が開示されている。
しかしながら、上記従来技術には、以下のような問題点があった。
すなわち、補正情報がエンコーダとは別のコントローラ側のメモリに格納されるため、エンコーダあるいはコントローラの部品交換によって、エンコーダの補正すべき情報と、実際にメモリに格納されている情報の対応がとれなくなることがあり、この対応を保つためには、管理が複雑になる。
本発明の目的は、高精度で位置検出が可能で、かつ確実にエンコーダと補正情報に対応を保つことができるエンコーダを提供することである。
すなわち、補正情報がエンコーダとは別のコントローラ側のメモリに格納されるため、エンコーダあるいはコントローラの部品交換によって、エンコーダの補正すべき情報と、実際にメモリに格納されている情報の対応がとれなくなることがあり、この対応を保つためには、管理が複雑になる。
本発明の目的は、高精度で位置検出が可能で、かつ確実にエンコーダと補正情報に対応を保つことができるエンコーダを提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、回転する物体の角度を検知するためのエンコーダであって、位置マーカと補正データマーカとを有するエンコーダ読み取り部と、前記位置マーカと補正データマーカとを一括して読み取り、読み取った位置マーカの情報を、読み取った補正データマーカによって補正する読取補正手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記補正データマーカが前記位置マーカの間に設けられたヘッダと補正データマーカのパルス列から成り、前記読取補正手段が前記エンコーダ読み取り部の位置マーカおよび前記ヘッダと補正データマーカのパルス列を読み取るマーカ読み取り装置、前記ヘッダのパターンを抽出するヘッダ抽出部、前記ヘッダ以降のデータを補正値コードとして分離抽出する補正データ分離装置、及び前記補正データ分離装置よりの前記位置マーカの情報および前記補正データマーカに基づき、通常の前記位置マーカの読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する読み取りマーカ位置補正装置から成ることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、前記補正データマーカが、所定位置に設けられたIDチップ内に記憶されており、前記読取補正手段が、前記エンコーダ読み取り部の位置マーカを読み取るマーカ読み取り装置、前記エンコーダ読み取り部のIDチップから補正データマーカを読み取るIDチップデータ読み取り装置、及び前記位置マーカの情報および前記補正データマーカに基づき、通常の位置マーカの読み取りタイミングに対して補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する読み取りマーカ位置補正装置から成ることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、前記エンコーダが、画像形成装置内の感光体ドラムの速度ムラ検出に用いられることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、前記エンコーダが、画像形成装置のプロセスカートリッジ内の感光体ドラムの速度ムラ検出に用いられることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、回転する物体の角度を検知するためのエンコーダの製造方法であって、前記エンコーダの読み取り部にマーカ印刷装置を使って位置マーカを印刷する工程と、前記エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度読取装置を使って読み取る工程と、前記読み取った位置マーカから補正データマーカを抽出し、その補正データを前記マーカ印刷装置を使って前記エンコーダ読み取り部の位置マーカの間に書き込む工程とを具備することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、回転する物体の角度を検知するためのエンコーダの製造方法であって、前記エンコーダのIDチップを備えた読み取り部にマーカ印刷装置を使って位置マーカを印刷する工程と、前記エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度読取装置を使って読み取る工程と、前記読み取った位置マーカから補正データマーカを計算し、その補正データマーカを前記IDチップに書き込む工程とを具備することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記補正データマーカが前記位置マーカの間に設けられたヘッダと補正データマーカのパルス列から成り、前記読取補正手段が前記エンコーダ読み取り部の位置マーカおよび前記ヘッダと補正データマーカのパルス列を読み取るマーカ読み取り装置、前記ヘッダのパターンを抽出するヘッダ抽出部、前記ヘッダ以降のデータを補正値コードとして分離抽出する補正データ分離装置、及び前記補正データ分離装置よりの前記位置マーカの情報および前記補正データマーカに基づき、通常の前記位置マーカの読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する読み取りマーカ位置補正装置から成ることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、前記補正データマーカが、所定位置に設けられたIDチップ内に記憶されており、前記読取補正手段が、前記エンコーダ読み取り部の位置マーカを読み取るマーカ読み取り装置、前記エンコーダ読み取り部のIDチップから補正データマーカを読み取るIDチップデータ読み取り装置、及び前記位置マーカの情報および前記補正データマーカに基づき、通常の位置マーカの読み取りタイミングに対して補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する読み取りマーカ位置補正装置から成ることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、前記エンコーダが、画像形成装置内の感光体ドラムの速度ムラ検出に用いられることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、前記エンコーダが、画像形成装置のプロセスカートリッジ内の感光体ドラムの速度ムラ検出に用いられることを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、回転する物体の角度を検知するためのエンコーダの製造方法であって、前記エンコーダの読み取り部にマーカ印刷装置を使って位置マーカを印刷する工程と、前記エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度読取装置を使って読み取る工程と、前記読み取った位置マーカから補正データマーカを抽出し、その補正データを前記マーカ印刷装置を使って前記エンコーダ読み取り部の位置マーカの間に書き込む工程とを具備することを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、回転する物体の角度を検知するためのエンコーダの製造方法であって、前記エンコーダのIDチップを備えた読み取り部にマーカ印刷装置を使って位置マーカを印刷する工程と、前記エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度読取装置を使って読み取る工程と、前記読み取った位置マーカから補正データマーカを計算し、その補正データマーカを前記IDチップに書き込む工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、ラフな精度でエンコーダを作りこみ、さらに高精度で位置検出が可能であると共に、エンコーダ上に補正データマーカがあるため、実際の物と、補正データマーカの対応が常に取れる。
また、本発明によれば、補正データマーカをパルス状にすることで、エンコーダ位置信号読み取りセンサを使って読み取ることができ、補正データマーカ読み取り用の専用センサが不要である。
また、本発明によれば、位置マーカ書き込み信号と同じ印刷装置で補正信号を書き込むことにより、補正データ書き込みのための専用装置が不要になる。
また、本発明によれば、補正データをエンコーダ上の不揮発メモリに格納するので、補正データ書き込み時にパルス列にコード化する手段、読み出し時に補正データをパルス列の中から分離する手段が不要になる。
また、本発明によれば、容易に着脱できるジョイントで構成されているプロセスカートリッジの場合、このジョイント等の影響をなくすことができ、カートリッジの入れ替えによっても補正データの対応が狂うことがない。
また、本発明によれば、補正データマーカをパルス状にすることで、エンコーダ位置信号読み取りセンサを使って読み取ることができ、補正データマーカ読み取り用の専用センサが不要である。
また、本発明によれば、位置マーカ書き込み信号と同じ印刷装置で補正信号を書き込むことにより、補正データ書き込みのための専用装置が不要になる。
また、本発明によれば、補正データをエンコーダ上の不揮発メモリに格納するので、補正データ書き込み時にパルス列にコード化する手段、読み出し時に補正データをパルス列の中から分離する手段が不要になる。
また、本発明によれば、容易に着脱できるジョイントで構成されているプロセスカートリッジの場合、このジョイント等の影響をなくすことができ、カートリッジの入れ替えによっても補正データの対応が狂うことがない。
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
(実施例)
まず、本発明の実施形態を説明する前に、本発明によるエンコーダが適用される種々のプリンタのドラム構成について、図1−3を参照して説明する。図1は、本発明によるエンコーダが適用されるタンデム型カラープリンタのドラム構成の概略図である。
図1に示すように、このタンデム型カラープリンタのドラム構成は、YMCKの4個の感光体ドラム1のそれぞれをダイレクトで駆動するモータ3が設けられており、この各感光体ドラム1のドラム軸にエンコーダ5が取り付けられており、このエンコーダ5によって各感光体ドラム1の一回転の速度ムラを検出する。このエンコーダ5によるダイレクト駆動制御を行うには、エンコーダの一回転あたりのパルス数、位置精度、が両方必要になる。
図2は、本発明によるエンコーダが適用されるタンデム型カラープリンタのギアで減速する駆動タイプのドラム構成の概略図である。
図2に示すように、このギアで減速する駆動タイプのドラム構成は、モータ3のモータ軸7に設けられたモータ軸エンコーダ9は、一周50パルス程度のエンコーダ(FG:フレクエンシージェネレータ)で、モータ3の速度を一定に制御する。一方、感光体ドラム1側にもエンコーダ11が取り付けられており、このエンコーダ11は、ドラム駆動ギア13の偏芯に起因する回転速度ムラの検出を行う。この二つのエンコーダ9、11により感光体ドラム1の回転速度を常に一定に保つ。
(実施例)
まず、本発明の実施形態を説明する前に、本発明によるエンコーダが適用される種々のプリンタのドラム構成について、図1−3を参照して説明する。図1は、本発明によるエンコーダが適用されるタンデム型カラープリンタのドラム構成の概略図である。
図1に示すように、このタンデム型カラープリンタのドラム構成は、YMCKの4個の感光体ドラム1のそれぞれをダイレクトで駆動するモータ3が設けられており、この各感光体ドラム1のドラム軸にエンコーダ5が取り付けられており、このエンコーダ5によって各感光体ドラム1の一回転の速度ムラを検出する。このエンコーダ5によるダイレクト駆動制御を行うには、エンコーダの一回転あたりのパルス数、位置精度、が両方必要になる。
図2は、本発明によるエンコーダが適用されるタンデム型カラープリンタのギアで減速する駆動タイプのドラム構成の概略図である。
図2に示すように、このギアで減速する駆動タイプのドラム構成は、モータ3のモータ軸7に設けられたモータ軸エンコーダ9は、一周50パルス程度のエンコーダ(FG:フレクエンシージェネレータ)で、モータ3の速度を一定に制御する。一方、感光体ドラム1側にもエンコーダ11が取り付けられており、このエンコーダ11は、ドラム駆動ギア13の偏芯に起因する回転速度ムラの検出を行う。この二つのエンコーダ9、11により感光体ドラム1の回転速度を常に一定に保つ。
図3は、本発明によるエンコーダが適用されるタンデム型カラープリンタのジョイントを介してプロセスカートリッジ内の感光体ドラムを駆動するタイプのドラム構成の概略図である。
図3に示すように、このジョイントを介してプロセスカートリッジ内の感光体ドラムを駆動するタイプのドラム構成は、モータ3のモータ軸7に設けられたモータ軸エンコーダ9は、一周50パルス程度のエンコーダ(FG:フレクエンシージェネレータ)で、モータ3の速度を一定に制御する。一方、プロセスカートリッジ15内に収納された感光体ドラム1側にもエンコーダ11が取り付けられており、このエンコーダ11は、ドラム駆動ギア13およびジョイント17の偏芯に起因する回転速度ムラの検出を行う。この二つのエンコーダ9、11を読み取って感光体ドラム1の回転速度を常に一定に保つ。
この場合は、容易に着脱可能に構成されたジョイント17の影響も受けるので、感光体ドラム1の回転速度ムラは、さらに大きくなることが考えられ、感光体軸側のエンコーダ11による制御の効果は大きい。
ここで、ドラム軸エンコーダ5は、ドラム一回転周期の回転ムラを測定するものなので、細かい分解能はいらない。例えば、図4に示すような、一回転8パルス程度の位置情報(位置マーカ)があれば良い。図4は、位置マーカを有するエンコーダの読み取り部の概略図である。
しかし、速度ムラを検出するには、各マーカの絶対位置情報が必要になる。つまり、高精度で位置マーカを印刷するか、又は、すでに印刷されている位置マーカの理想位置からのズレ情報が必要になる。ただ、高精度に位置マーカを印刷するのは非常に困難でコストアップにつながる。
そこで、本発明では、エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度エンコーダを使って読み取り、そこから補正データマーカ(以下、単に補正データと記す)を抽出し、その補正データを同じマーカ印刷機を使ってエンコーダ読み取り部の位置マーカの間に書き込むようにし、その補正データを読み取って分離し、その分離した補正データに基づいて位置マーカの読み取りズレを補正するようにしている。
図5は、図4に示した位置マーカを有する感光体ドラム側エンコーダ11の読み取り部に補正データを書き込んだ様子を示す図である。
図6は、位置マーカの理想の位置からのズレを計測し、ヘッダ+補正データのパルス列に変換し、これを同じエンコーダ読み取り部上に書き込んで読み出す様子を示すパルス波形図である。なお、この読み出されたパルス波形から補正データを分離し、位置マーカの読み取りタイミングに対して補正を行うわけである。
図3に示すように、このジョイントを介してプロセスカートリッジ内の感光体ドラムを駆動するタイプのドラム構成は、モータ3のモータ軸7に設けられたモータ軸エンコーダ9は、一周50パルス程度のエンコーダ(FG:フレクエンシージェネレータ)で、モータ3の速度を一定に制御する。一方、プロセスカートリッジ15内に収納された感光体ドラム1側にもエンコーダ11が取り付けられており、このエンコーダ11は、ドラム駆動ギア13およびジョイント17の偏芯に起因する回転速度ムラの検出を行う。この二つのエンコーダ9、11を読み取って感光体ドラム1の回転速度を常に一定に保つ。
この場合は、容易に着脱可能に構成されたジョイント17の影響も受けるので、感光体ドラム1の回転速度ムラは、さらに大きくなることが考えられ、感光体軸側のエンコーダ11による制御の効果は大きい。
ここで、ドラム軸エンコーダ5は、ドラム一回転周期の回転ムラを測定するものなので、細かい分解能はいらない。例えば、図4に示すような、一回転8パルス程度の位置情報(位置マーカ)があれば良い。図4は、位置マーカを有するエンコーダの読み取り部の概略図である。
しかし、速度ムラを検出するには、各マーカの絶対位置情報が必要になる。つまり、高精度で位置マーカを印刷するか、又は、すでに印刷されている位置マーカの理想位置からのズレ情報が必要になる。ただ、高精度に位置マーカを印刷するのは非常に困難でコストアップにつながる。
そこで、本発明では、エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度エンコーダを使って読み取り、そこから補正データマーカ(以下、単に補正データと記す)を抽出し、その補正データを同じマーカ印刷機を使ってエンコーダ読み取り部の位置マーカの間に書き込むようにし、その補正データを読み取って分離し、その分離した補正データに基づいて位置マーカの読み取りズレを補正するようにしている。
図5は、図4に示した位置マーカを有する感光体ドラム側エンコーダ11の読み取り部に補正データを書き込んだ様子を示す図である。
図6は、位置マーカの理想の位置からのズレを計測し、ヘッダ+補正データのパルス列に変換し、これを同じエンコーダ読み取り部上に書き込んで読み出す様子を示すパルス波形図である。なお、この読み出されたパルス波形から補正データを分離し、位置マーカの読み取りタイミングに対して補正を行うわけである。
以下に、図7を参照して、図5に示した位置マーカおよび補正データ入り感光体ドラム側エンコーダ読み取り部の作成プロセスを説明する。図7は、図5に示した位置マーカおよび補正データ入りの感光体ドラム側エンコーダ11の読み取り部の作成プロセスの説明図である。
図7に示すように、まずマーカ印刷装置21によりまだ何も印刷されていない感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11aに位置マーカ41を印刷する。次に、この位置マーカ41の印刷された感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11bから位置マーカ41を高精度読取装置(高精度エンコーダ)23を使って読み取り、マイコン等からなる制御装置25によって正規の位置からのズレを抽出し格納し、この値をコード化し、通常マーカと区別するためのヘッダを追加して補正データとし、同じマーカ印刷装置21へ送る。そして、このマーカ印刷装置21は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11b上の位置マーカ41の間に補正データ43を上書き印刷する。
上記方法によれば、位置マーカ書き込み信号と同じ印刷装置で補正信号を書き込むことにより、補正データ書き込みのための専用装置が不要になる。
また、エンコーダ読み取り部上に補正データを文字等で書き込むようにすると、それを手動、又は自動的に読み取る手段が必要になるが、上記方法によれば、そのような文字認識手段を使わず簡単な方法で補正データを読み取ることができる。
図7に示すように、まずマーカ印刷装置21によりまだ何も印刷されていない感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11aに位置マーカ41を印刷する。次に、この位置マーカ41の印刷された感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11bから位置マーカ41を高精度読取装置(高精度エンコーダ)23を使って読み取り、マイコン等からなる制御装置25によって正規の位置からのズレを抽出し格納し、この値をコード化し、通常マーカと区別するためのヘッダを追加して補正データとし、同じマーカ印刷装置21へ送る。そして、このマーカ印刷装置21は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11b上の位置マーカ41の間に補正データ43を上書き印刷する。
上記方法によれば、位置マーカ書き込み信号と同じ印刷装置で補正信号を書き込むことにより、補正データ書き込みのための専用装置が不要になる。
また、エンコーダ読み取り部上に補正データを文字等で書き込むようにすると、それを手動、又は自動的に読み取る手段が必要になるが、上記方法によれば、そのような文字認識手段を使わず簡単な方法で補正データを読み取ることができる。
次に、図8を参照して、この位置マーカ41の間に補正データ43の書き込まれた感光体ドラム側エンコーダ読み取り部を使った回転速度ムラの検出について説明する。図8は、図5に示した位置マーカおよび補正データ入りの感光体ドラム側エンコーダ11の読み取り部の検出プロセスの説明図である。
図8に示すように、マーカ読み取り装置29で感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11の位置マーカ41および補正データ43を読み取る。すなわち、まず位置マーカ41を読み取ったのち、ヘッダ抽出部31によりヘッダ特有のパターンを抽出し、補正データ分離装置33により、そのヘッダ以降のデータを補正値コードとして分離抽出して読み取りマーカ位置補正装置35へ送る。次に、読み取りマーカ位置補正装置35は、補正データ分離装置33よりの位置マーカ41の情報および補正データ43に基づき、通常の位置マーカ41の読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する。
ここで、感光体ドラム側エンコーダ11は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部と、マーカ読み取り装置29と、ヘッダ抽出部31と、補正データ分離装置33と、読み取りマーカ位置補正装置35とから成るものとする。
図9は、位置マーカの理想の位置からのズレを計測し、ヘッダ+補正データのパルス列に変換し、これを同じエンコーダ読み取り部上に書き込んで読み出し、その補正データに基づいて補正されたエンコーダ信号を得る様子を示すパルス波形図である。
なお、上記本発明によるエンコーダをタンデム型カラープリンタのジョイントを介してプロセスカートリッジ内の感光体ドラムを駆動するタイプのドラム構成に適用した場合、容易に着脱できるジョイント等の影響をなくすことができ、カートリッジの入れ替えによっても補正データの対応が狂うことがない。
図8に示すように、マーカ読み取り装置29で感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11の位置マーカ41および補正データ43を読み取る。すなわち、まず位置マーカ41を読み取ったのち、ヘッダ抽出部31によりヘッダ特有のパターンを抽出し、補正データ分離装置33により、そのヘッダ以降のデータを補正値コードとして分離抽出して読み取りマーカ位置補正装置35へ送る。次に、読み取りマーカ位置補正装置35は、補正データ分離装置33よりの位置マーカ41の情報および補正データ43に基づき、通常の位置マーカ41の読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する。
ここで、感光体ドラム側エンコーダ11は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部と、マーカ読み取り装置29と、ヘッダ抽出部31と、補正データ分離装置33と、読み取りマーカ位置補正装置35とから成るものとする。
図9は、位置マーカの理想の位置からのズレを計測し、ヘッダ+補正データのパルス列に変換し、これを同じエンコーダ読み取り部上に書き込んで読み出し、その補正データに基づいて補正されたエンコーダ信号を得る様子を示すパルス波形図である。
なお、上記本発明によるエンコーダをタンデム型カラープリンタのジョイントを介してプロセスカートリッジ内の感光体ドラムを駆動するタイプのドラム構成に適用した場合、容易に着脱できるジョイント等の影響をなくすことができ、カートリッジの入れ替えによっても補正データの対応が狂うことがない。
次に、図10、11を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
この第2実施形態は、図7、8に示した第1実施形態における補正データ43のマーカをIDチップ51に置き換えたものである。
すなわち、所定位置にIDチップ51を備えた感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11cにマーカ印刷装置21により位置マーカ41を印刷し、この位置マーカ41の印刷された感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dから位置マーカ41を高精度読取装置(高精度エンコーダ)23を使って読み取り、マイコン等からなる制御装置25によって補正データを計算し、IDチップデータ書き込み装置45へ送り、このIDチップデータ書き込み装置45は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11d上のIDチップ51のメモリに補正データを書き込む。
そして、マーカ読み取り装置29で感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dの位置マーカ41を読み取ると共に、IDチップデータ読み取り装置47で感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dのIDチップ51から補正データを読み取り、読み取りマーカ位置補正装置35により、位置マーカ41の情報および補正データに基づき、通常の位置マーカ41の読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正が加えられ、補正されたエンコーダ信号が出力される。
ここで、感光体ドラム側エンコーダ11は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dと、マーカ読み取り装置29と、IDチップデータ読み取り装置47と、読み取りマーカ位置補正装置35とから成るものとする。
この方式の利点は、パルス列からのヘッダの分離、等の変換作業が不要で直接かつ確実にIDチップ51のメモリからデータが読み取れ、しかも個別のエンコーダと補正データの一対一対応が確実に取れるということである。また、このIDチップにその他の情報(製品番号、使用履歴等)を格納することができる利点がある。
この第2実施形態は、図7、8に示した第1実施形態における補正データ43のマーカをIDチップ51に置き換えたものである。
すなわち、所定位置にIDチップ51を備えた感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11cにマーカ印刷装置21により位置マーカ41を印刷し、この位置マーカ41の印刷された感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dから位置マーカ41を高精度読取装置(高精度エンコーダ)23を使って読み取り、マイコン等からなる制御装置25によって補正データを計算し、IDチップデータ書き込み装置45へ送り、このIDチップデータ書き込み装置45は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11d上のIDチップ51のメモリに補正データを書き込む。
そして、マーカ読み取り装置29で感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dの位置マーカ41を読み取ると共に、IDチップデータ読み取り装置47で感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dのIDチップ51から補正データを読み取り、読み取りマーカ位置補正装置35により、位置マーカ41の情報および補正データに基づき、通常の位置マーカ41の読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正が加えられ、補正されたエンコーダ信号が出力される。
ここで、感光体ドラム側エンコーダ11は、感光体ドラム側エンコーダ読み取り部11dと、マーカ読み取り装置29と、IDチップデータ読み取り装置47と、読み取りマーカ位置補正装置35とから成るものとする。
この方式の利点は、パルス列からのヘッダの分離、等の変換作業が不要で直接かつ確実にIDチップ51のメモリからデータが読み取れ、しかも個別のエンコーダと補正データの一対一対応が確実に取れるということである。また、このIDチップにその他の情報(製品番号、使用履歴等)を格納することができる利点がある。
1…感光体ドラム、3…モータ、5…ドラム軸エンコーダ、7…モータ軸、9…モータ軸エンコーダ、11…感光体ドラム側エンコーダ、13…ドラム駆動ギア、15…プロセスカートリッジ、17…ジョイント、21…マーカ印刷装置、25…制御装置、31…ヘッダ抽出部、33…補正データ分離装置、35…マーカ位置補正装置、41…位置マーカ、43…補正データ、51…IDチップ
Claims (7)
- 回転する物体の角度を検知するためのエンコーダであって、
位置マーカと補正データマーカとを有するエンコーダ読み取り部と、
前記位置マーカと補正データマーカとを一括して読み取り、読み取った位置マーカの情報を、読み取った補正データマーカによって補正する読取補正手段とを具備することを特徴とするエンコーダ。 - 前記補正データマーカが前記位置マーカの間に設けられたヘッダと補正データマーカのパルス列から成り、前記読取補正手段が前記エンコーダ読み取り部の位置マーカおよび前記ヘッダと補正データマーカのパルス列を読み取るマーカ読み取り装置、前記ヘッダのパターンを抽出するヘッダ抽出部、前記ヘッダ以降のデータを補正値コードとして分離抽出する補正データ分離装置、及び前記補正データ分離装置よりの前記位置マーカの情報および前記補正データマーカに基づき、通常の前記位置マーカの読み取りタイミングに対してその補正コードを使って補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する読み取りマーカ位置補正装置から成ることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
- 前記補正データマーカが、所定位置に設けられたIDチップ内に記憶されており、前記読取補正手段が、前記エンコーダ読み取り部の位置マーカを読み取るマーカ読み取り装置、前記エンコーダ読み取り部のIDチップから補正データマーカを読み取るIDチップデータ読み取り装置、及び前記位置マーカの情報および前記補正データマーカに基づき、通常の位置マーカの読み取りタイミングに対して補正を加え、補正されたエンコーダ信号を出力する読み取りマーカ位置補正装置から成ることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
- 前記エンコーダが、画像形成装置内の感光体ドラムの速度ムラ検出に用いられることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
- 前記エンコーダが、画像形成装置のプロセスカートリッジ内の感光体ドラムの速度ムラ検出に用いられることを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
- 回転する物体の角度を検知するためのエンコーダの製造方法であって、
前記エンコーダの読み取り部にマーカ印刷装置を使って位置マーカを印刷する工程と、
前記エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度読取装置を使って読み取る工程と、
前記読み取った位置マーカから補正データマーカを抽出し、その補正データを前記マーカ印刷装置を使って前記エンコーダ読み取り部の位置マーカの間に書き込む工程とを具備することを特徴とするエンコーダの製造方法。 - 回転する物体の角度を検知するためのエンコーダの製造方法であって、
前記エンコーダのIDチップを備えた読み取り部にマーカ印刷装置を使って位置マーカを印刷する工程と、
前記エンコーダの読み取り部の位置マーカを高精度読取装置を使って読み取る工程と、
前記読み取った位置マーカから補正データマーカを計算し、その補正データマーカを前記IDチップに書き込む工程とを具備することを特徴とするエンコーダの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004374870A JP2006184024A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | エンコーダおよびその製造方法 |
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CN104132672A (zh) * | 2013-05-02 | 2014-11-05 | 发那科株式会社 | 具备精度校正功能的编码器 |
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2004
- 2004-12-24 JP JP2004374870A patent/JP2006184024A/ja active Pending
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CN104132672A (zh) * | 2013-05-02 | 2014-11-05 | 发那科株式会社 | 具备精度校正功能的编码器 |
JP2014219232A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | ファナック株式会社 | 精度補正機能を備えたエンコーダ |
US10409670B2 (en) | 2013-05-02 | 2019-09-10 | Fanuc Corporation | Encoder with accuracy correction function |
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