JP2006182852A - 液晶ポリエステルからなる押出成形体 - Google Patents

液晶ポリエステルからなる押出成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006182852A
JP2006182852A JP2004375933A JP2004375933A JP2006182852A JP 2006182852 A JP2006182852 A JP 2006182852A JP 2004375933 A JP2004375933 A JP 2004375933A JP 2004375933 A JP2004375933 A JP 2004375933A JP 2006182852 A JP2006182852 A JP 2006182852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
extrusion
crystal polyester
molded article
crystalline polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004375933A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Yamashita
恭弘 山下
Hiroaki Kumada
浩明 熊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2004375933A priority Critical patent/JP2006182852A/ja
Priority to US11/288,209 priority patent/US20060141275A1/en
Priority to DE200560005269 priority patent/DE602005005269T2/de
Priority to EP20050257361 priority patent/EP1666517B1/en
Publication of JP2006182852A publication Critical patent/JP2006182852A/ja
Priority to US12/957,945 priority patent/US20110068302A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 液晶ポリエステルからなる外観の優れた押出成形体を提供すること。
【解決手段】 5量体以下の成分の重量基準の含有率が500ppm以下である液晶ポリエステルからなる押出成形体。押出成形体が、フィルムである該押出成形体。押出成形体が、ブロー成形体である該押出成形体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、液晶ポリエステルからなる押出成形体に関する。
液晶ポリエステルは、一般に溶融型液晶(サーモトロピック液晶)ポリマーと呼ばれ、強い分子間相互作用によって溶融状態で分子が配向することを特徴とするポリエステルである。その強い分子間相互作用、分子配向のために、液晶ポリエステルについてよく知られる高強度、高弾性率、高耐熱性といった性能に加えて、ガスバリア性等の機能を持ったフィルム等の成形体原料としての工業化が期待され、開発が進められてきた(例えば特許文献1)。
特開2001−106809号公報
しかし、液晶ポリエステルはポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートのような結晶性ポリエステルと異なって分子が剛直なために合成時の重合反応をその終点まで進めてしまうと成形温度が極めて高くなることから、比較的低温での成形加工性を維持するために反応を中断させ取り出す等の工程で製造される。そのため、従来から知られている樹脂に比べ、原料モノマーに由来する極めて多くの未反応物質が混在していることが通常(特に特許文献1の実施例で使用されているタイプの全芳香族液晶ポリエステルで顕著)であり、そのまま押出成形に供すると得られたフィルム、シート、ブロー成形体、管状成形体などは未反応成分、オリゴマー成分の分解発泡が生じるためか表面状態が悪化することがあった。
本発明は、液晶ポリエステルからなる外観の優れた押出成形体を提供することにある。
本発明は、5量体以下の成分の重量基準の含有率が500ppm以下である液晶ポリエステルからなる押出成形体に関する。
本発明によれば、液晶ポリエステルからなる外観の優れた押出成形体が提供される。
次に、本発明を更に詳細に説明する。
本発明における液晶ポリエステルは、サーモトロピック液晶ポリマーと呼ばれるポリエステルである。
具体的には、
(1)芳香族ジカルボン酸と芳香族ジオールと芳香族ヒドロキシカルボン酸との組み合わせを重合して得られるもの。
(2)異種の芳香族ヒドロシカルボン酸の組み合わせを重合して得られるもの。
(3)芳香族ジカルボン酸と核置換芳香族ジオールとの組み合わせを重合して得られるもの。
(4)ポリエチレンテレフタレートなどの結晶性ポリエステルに芳香族ヒドロキシカルボン酸を反応させて得られるもの。
などが挙げられ、通常400℃以下の温度で異方性溶融体を形成するものである。なお、これらの芳香族ジカルボン酸、芳香族ジオール及び芳香族ヒドロキシカルボン酸の代わりに、それらのエステル形成性誘導体が使用されることもある。
該液晶ポリエステルの繰返し構造単位としては、下記の(1)芳香族ジカルボン酸に由来する繰返し構造単位、(2)芳香族ジオールに由来する繰返し構造単位、(3)芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰返し構造単位を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
(1)芳香族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位:
Figure 2006182852
Figure 2006182852
(2)芳香族ジオールに由来する繰返し構造単位:
Figure 2006182852
Figure 2006182852
(3)芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する繰返し構造単位:
Figure 2006182852
耐熱性、機械的特性、加工性のバランスから特に好ましい液晶ポリエステルは

Figure 2006182852
なる繰り返し構造単位を含むものであり、さらに好ましくはかかる繰り返し構造単位を少なくとも全体の30モル%以上含むものである。具体的には繰り返し構造単位の組み合わせが下記(I)〜(VI)のいずれかのものが好ましい。
Figure 2006182852
Figure 2006182852
Figure 2006182852
Figure 2006182852
Figure 2006182852
Figure 2006182852
該液晶ポリエステル(I)〜(VI)の製法については、例えば特公昭47−47870号公報、特公昭63−3888号公報、特公昭63−3891号公報、特公昭56−18016号公報、特開平2−51523号公報などに記載されている。これらの中で好ましくは(I)、(II)または(IV)の組み合わせであり、さらに好ましくは(I)または(II)の組み合わせであり、特に、高いガスバリア性が期待できるが通常は5量体以下の成分の含有量が多い(II)の液晶ポリエステルが最も好適に本発明に適用される。
本発明に使用する液晶ポリエステルにおいては、所望により無機充填剤が用いられる。このような無機充填剤としては、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリカ、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナ、石膏、ガラスフレーク、ガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維、ホウ酸アルミニウムウィスカ、チタン酸カリウム繊維等が例示される。
本発明に使用する液晶ポリエステルに、必要に応じて、さらに、有機充填剤、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、無機または有機系着色剤、防錆剤、架橋剤、発泡剤、蛍光剤、表面平滑剤、表面光沢改良剤、フッ素樹脂などの離型改良剤などの各種の添加剤を製造工程中あるいはその後の加工工程において添加することができる。
本発明で使用される液晶ポリエステルは、上記のような液晶ポリエステルであって、5量体以下の成分の重量基準の含有率が500ppm以下のものである。該液晶ポリエステルを用いることにより押出成形体の発泡痕の量が低減されるなど外観に優れた押出成形体が得られる。その含有率は400ppm以下であればさらに好ましく、300ppm以下であればなお好ましい。
ここで「5量体以下の成分」とは、液晶ポリエステルを構成するモノマーに由来する繰り返し構造単位の数が5以下の成分であることを意味する。
本発明において、液晶ポリエステルに含まれる5量体以下の成分の重量基準の含有率を求めるには、本明細書の実施例に記載した測定方法の(iv)に準拠した方法で行う。
本発明に使用される5量体以下の成分の重量基準の含有率が500ppm以下である液晶ポリエステルは、具体的には次の方法により得ることができる。例えば、溶剤を使用して液晶ポリエステルから5量体以下の成分を抽出除去する方法、液晶ポリエステルの製造の際に気体流通下で加熱処理する方法、液晶ポリエステルの脱揮混練、液晶ポリエステルに含まれる5量体以下の成分のみが溶解する温度での溶剤を用いた液晶ポリエステルペレットの洗浄、液晶ポリエステルに含まれる5量体以下の成分とそれ以上の成分とを化学的に結合させるような化学物質で液晶ポリエステルを処理することによる除去方法等が挙げられる。これらの方法を繰り返しても、組み合わせてもよい。気体流通下で加熱処理する方法としては、具体的には加熱炉容量の2.5%〜100%の体積容量の窒素やアルゴン等の不活性気体を毎分流通させて5量体以下の成分が揮発する温度で加熱処理する方法を例示することができる。また、脱揮混練としては具体的には1軸もしくは2軸の押出機において十分な減圧度および温度で脱揮混練を行う方法が挙げられ、2軸押出機を用いて混練に十分な温度でかつ0.05mpa以下の減圧下での脱揮混練を行う方法が好ましい。
本発明における押出成形体とは、液晶ポリエステルのペレットを直接成形加工して得てもよいし、いったんある押出成形法で得た成形体を2次加工して得てもよい。
本発明において、かかる液晶ポリエステルを成形加工する方法としては、例えばTダイ法、溶融紡糸、ブロー成形法、およびインフレーション成形法からなる群から選ばれるいずれかの成形方法が挙げられる。
特に近年市場から求められているガソリン、アルコールなどの有機溶剤のバリア性が求められる中空容器を得る目的では、ブロー成形法が好適に用いられるまた同じくガソリン、アルコールなどの有機溶剤のバリア性が求められる輸送チューブを得る目的では押出し機の先端にチューブの外径、内径を規定するダイ、ピンを備えたチュービングダイを用いるチューブ成形法が好適に用いられる。また複数種の樹脂を押し出す機構を備えた押出機を用いれば当該液晶ポリエステルからなる層を少なくとも1層含む多層成形体を形成することも可能である。なお、複数種の樹脂層間の接着力を高める目的で樹脂層間にこれら樹脂と接着性を示す接着樹脂を用いることもできる。
また当該液晶ポリエステルを用い、フィルムやシート状物を成形する方法としてTダイ法、またはインフレーション成形法を用いることができる。
本発明においては、発泡痕、ブツが極めて少ないフィルムも得られ、その結果酸素、水蒸気、有機溶剤、および、そのガス状物に対し高いバリア性を保持することもできる。
各種成形方法の中では、Tダイ法、インフレーション法、ブロー成形法等の押出成形法により成形体を得ることが、本発明の効果発現のうえで好適である。本発明の押出成形体として好ましくはフィルムまたはブロー成形体であり、フィルムはTダイ成形フィルムもしくはインフレーション成形フィルムであることが好ましい。
以下、実施例により本発明を説明するが、これらは単なる例示であり、本発明はこれらに限定されることはない。
[測定方法] 以下の要領で測定を行った。
(i)流動温度
島津社製高化式フローテスターCFT−500型を用いて、4℃/分の昇温速度で加熱された樹脂を、荷重100kgf/cm2のもとで、内径1mm、長さ10mmのノズルから押し出し、溶融粘度が48000ポイズを示す温度を記録した。
(ii)溶融粘度
東洋精機製キャピログラフ 1Bでノズル径1mmで測定した。特に記述が無い限りせん断速度、1000sec-1とする。
(iii)樹脂圧力(インフレーション)
東洋精機社製 ラボプラストミルに30mmの二軸押し出し機を設置、ヘッド部に25mm径、ダイギャップ1mmのインフレーションダイを取り付けて製膜、その際のダイヘッド部で測定した。
(iv)5量体以下の成分の含有量の分析
サンプル樹脂(約2g)を容積11mlのSUS製容器に充填し、高速溶媒抽出装置(ダイオネクス社製、ASE−200型)を用いて、下記パラメータにより測定した。
抽出溶媒;2−プロパノール(HPLC用)
設定温度;140℃
設定圧力;6.9MPa
静置時間;10分
フラッシュ;100%(対11mLセル)
N2パージ;100秒
サイクル;2
得られた5量体以下の成分を含む2−プロパノール溶液(合計約30ml)を先の抽出溶液を合わせて減圧下濃縮し、テトラヒドロフランにて5mlに定容して以下の分析条件により、分離・分析した。
分析条件:アジレント社製液体クロマトグラフ1100方に化学物質評価研究機構製L−カラムODS型カラム(内径4.6mm、長さ15cm、充填材粒径5μm)を充填し、5量体以下の成分を含む分析試料溶液10μlを注入して、カラム温度40℃、流速1.0ml/分で後述する勾配溶離条件で5量体以下の成分を分離し、該クロマトグラフ装置に接続された紫外線検出器に導入し、検出器の検出波長を254nmに設定した際に検出された成分の面積の和を求めた。5量体以下の含有成分については、樹脂の原料であるモノマー成分のうちの主成分であるp−ヒドロキシ安息香酸を用いて一次近似の検量線を作成し、この検量線を用いてp−ヒドロキシ安息香酸換算値として用いた。
なお、勾配溶離条件は、移動相を0.1%酢酸水溶液と0.1%酢酸のアセトニトリル溶液として、勾配開始後0分後、10分後、20分後、35分後、40分後において0.1%アセトニトリル溶液の割合がそれぞれ、10%、10%、30%、100%、100%となるよう設定した。
(v)発泡痕、ブツ個数の測定
成形体の一部を切り出し、10mm平方角に区切った後、発泡痕およびブツの個数を目視にて数えた。なお発泡痕の大きさの基準として透明の樹脂板に直径2mm、または直径3mmの円を描きその円より大きいか小さいかをもって大きさの判断をした。
[参考例1] 液晶ポリエステル(A−1)の製造
p−ヒドロキシ安息香酸1208.9g(8.76モル)と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸609.1g(3.24モル)および無水酢酸1346.4g(13.21モル)を櫛型撹拌翼付きの重合槽に仕込み、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら昇温し、150℃で3時間、そしてさらに1℃/分の昇温速度で320℃まで昇温し、攪拌した。そしてさらに320℃で1時間重合させた。この間に、副生する酢酸を系外へ留出し続けた。その後、系を除々に冷却し、180℃で得られたポリマーを系外へ取り出した。
流動温度が280℃の下記繰り返し構造単位を持つ芳香族液晶ポリエステルを得た。以下該液晶ポリエステルをA−1と略記する、この液晶ポリエステルは加圧下280℃以上で光学異方性を示した。A−1中に含まれる5量体以下の成分の合計重量の比率はA−1の重量に対して1000ppmであった。
Figure 2006182852
[参考例2] 液晶ポリエステルのオリゴマーの製造
参考例1の場合と同様に操作を進め、しかし320℃での重合を5分間にとどめ、オリゴマーを得た。この得られたオリゴマーを細川ミクロン製ハンマーミルで粉砕し、2.5mm以下の粒子とした。得られたオリゴマーは8量体未満であった。
[実施例1] インフレーション成形
A−1をシリンダー部に減圧部を設けた日本製鋼(株)製TEX−30型二軸押出機を用いて、シリンダー設定温度305℃、スクリュー回転数250rpmで、0.04MPaの減圧下で脱揮溶融混練を行い、ペレットを得た。該ペレットの流動温度は270℃であり、加圧下で280℃以上で光学的異方性を示した。該ペレットの液晶ポリエステルをA−2と呼ぶことがある。A−2中に含まれる5量体以下の成分の合計重量の比率はA−2の重量に対して250ppmであった。
A−2を、円筒ダイを備えた60mmφの単軸押出機を用いてシリンダー設定温度300℃、スクリュー回転数60rpmで溶融押出して、直径50mm、リップ間隔1.0mm、ダイ設定温度290℃の円筒ダイから上方へ溶融樹脂を押出し、得られた筒状フィルムの中空部へ乾燥空気を圧入し、膨張させ、次に冷却させたのちニップロールに通してフィルムを得た。ブロー比4、ドローダウン比10であり、フィルムの実測平均厚みは26μmであった。該フィルムの外観はブツが少なく、発泡痕が少なかった。目視で確認し得た発泡痕は10mm角中0個であった。
[比較例1]
A−1を実施例1と同様の装置を用いて、常圧で溶融混練を行い、ペレットを得た。該ペレットの流動温度は270℃であり、加圧下で280℃以上で光学的異方性を示した。該ペレットをA−3と呼ぶことがある。A−3中に含まれる5量体以下の成分の合計重量の比率はA−3の重量に対して800ppmであった。
A−3を、円筒ダイを備えた60mmφの単軸押出機を用いてシリンダー設定温度300℃、スクリュー回転数60rpmで溶融押出して、直径50mm、リップ間隔1.0mm、ダイ設定温度290℃の円筒ダイから上方へ溶融樹脂を押出し、得られた筒状フィルムの中空部へ乾燥空気を圧入し、膨張させ、次に冷却させたのちニップロールに通してフィルムを得た。ブロー比4、ドローダウン比10であり、フィルムの実測平均厚みは26μmであった。該フィルムの外観は発泡痕が多かった。目視で確認し得た発泡痕は10mm角中に直径2mm以下の大きさのものが23個、直径2〜3mmの発泡痕が1個、直径3mm以上の大きさの発泡痕は0個であった。
[比較例2]
参考例1のペレットのA−1(100重量部)に参考例2で得た液晶ポリエステルのオリゴマー(0.1重量部)を添加し、5量体以下の成分の合計含有量を1800ppmにして、実施例1と同様の装置を用い、常圧で溶融混練を行い、ペレットを得た。該ペレットの流動温度は270℃であり、加圧下で280℃以上で光学的異方性を示した。この組成物をA−4と呼ぶことがある。
A−4を、円筒ダイを備えた60mmφの単軸押出機を用いてシリンダー設定温度300℃、スクリュー回転数60rpmで溶融押出して、直径50mm、リップ間隔1.0mm、ダイ設定温度290℃の円筒ダイから上方へ溶融樹脂を押出し、得られた筒状フィルムの中空部へ乾燥空気を圧入し、膨張させ、次に冷却させたのちニップロールに通してフィルムを得た。ブロー比4、ドローダウン比10であり、フィルムの実測平均厚みは26μmであった。該フィルムの外観は発泡痕が多かった。目視で確認し得た発泡痕は10mm角中に直径2mm以下の大きさのものが35個、直径2〜3mmの発泡痕が2個、直径3mm以上の大きさの発泡痕は0個であった。
またフィルム成形時、樹脂圧力が不安定で、発泡痕からバブルが破裂し、バブル形状が成形途中に大きく変化することがあった。
[実施例2] ブロー成形
実施例1で得た液晶ポリエステルのペレットA−2を用い、(株)プラコー製、ブロー成形機BM−304型を使用し、スクリュー径50mm、スクリュー回転数30rpm、ダイ径25.5mm、ノズル径22mm、シリンダー設定温度290℃、ダイ温度295℃、空気吹き込み圧2.2kgf/cm2 、サイクル時間25秒、冷却時間15秒の条件で該ペレットの押出ブロー成形を行い、容量500ccの円形ボトルを成形した。得られたボトルの外観は良好であり、発泡痕は認められなかった。
[比較例3]
液晶ポリエステルとしてA−1を用いた以外は実施例2と同様にして円形ボトルを得た。ボトル表面に発泡痕が見られた。得られた円形ボトルを切り開きその液晶ポリエステル層を熱プレスにより平板化した後、発泡痕の数を測定したところ、10mm角中に直径2mm以下の大きさのものが10個であった。またボトルを得るために空気を吹き込んだところ、発泡痕から破裂しボトル形成に至らないことがあった。
[実施例3] 多層ブロー成形
実施例1で得た液晶ポリエステルのペレットA−2を用い、多層ブロー成形機BM−304型を使用し、液晶ポリエステルA−2はスクリュー径50mm、スクリュー回転数30rpm、シリンダー設定温度290℃、で押し出し、また別の押出機から三井化学製高密度ポリエチレンB3000をスクリュー径70mm、スクリュー回転数40rpm、シリンダー設定温度260℃で押出し、またさらに別の押し出し機から接着樹脂として住友化学製ボンドファースト7Lをスクリュー径40mm、スクリュー回転数20rpm、シリンダー設定温度170℃で押し出し、ノズル径22mm、ダイ径25.5mm、ダイ温度295℃に設定した多層成形ダイ中で多層化させたのち、空気吹き込み圧2.2kgf/cm2 、サイクル時間25秒、冷却時間15秒の条件で押出ブロー成形を行い、内側から高密度ポリエチレン、ボンドファースト、液晶ポリエステルの順に積層した多層の容量500ccの円形ボトルを成形した。得られたボトルの外観は良好であり、発泡痕は認められなかった。

Claims (3)

  1. 5量体以下の成分の重量基準の含有率が500ppm以下である液晶ポリエステルからなる押出成形体。
  2. 押出成形体が、フィルムである請求項1記載の押出成形体。
  3. 押出成形体が、ブロー成形体である請求項1記載の押出成形体。
JP2004375933A 2004-12-02 2004-12-27 液晶ポリエステルからなる押出成形体 Pending JP2006182852A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375933A JP2006182852A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 液晶ポリエステルからなる押出成形体
US11/288,209 US20060141275A1 (en) 2004-12-02 2005-11-29 Shaped article
DE200560005269 DE602005005269T2 (de) 2004-12-02 2005-11-30 geformter Artikel
EP20050257361 EP1666517B1 (en) 2004-12-02 2005-11-30 Shaped article
US12/957,945 US20110068302A1 (en) 2004-12-02 2010-12-01 Shaped article

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004375933A JP2006182852A (ja) 2004-12-27 2004-12-27 液晶ポリエステルからなる押出成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006182852A true JP2006182852A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36736207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004375933A Pending JP2006182852A (ja) 2004-12-02 2004-12-27 液晶ポリエステルからなる押出成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006182852A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194225A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステルフィルムの製造方法及び液晶ポリエステルフィルム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106809A (ja) * 1999-07-30 2001-04-17 Sumitomo Chem Co Ltd ガスバリア性フィルムおよびその製造方法
JP2002020497A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Akio Kobayashi 精製熱可塑性ポリエステル樹脂の製造方法
JP2004182920A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶ポリマー樹脂組成物およびその成形体
JP2004354318A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sumitomo Chem Co Ltd ハンダブリスター発生温度の予測方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106809A (ja) * 1999-07-30 2001-04-17 Sumitomo Chem Co Ltd ガスバリア性フィルムおよびその製造方法
JP2002020497A (ja) * 2000-07-07 2002-01-23 Akio Kobayashi 精製熱可塑性ポリエステル樹脂の製造方法
JP2004182920A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Sumitomo Chem Co Ltd 液晶ポリマー樹脂組成物およびその成形体
JP2004354318A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Sumitomo Chem Co Ltd ハンダブリスター発生温度の予測方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194225A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶ポリエステルフィルムの製造方法及び液晶ポリエステルフィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI379856B (en) Compositions for the preparation of void-containing articles
US7648748B2 (en) Liquid crystalline resin composition for blow molding
EP1081173B1 (en) Process for producing aromatic liquid crystalline polyester and film thereof
EP2271695B1 (en) Extruded foams made with polylactides that have high molecular weights and high intrinsic viscosities
EP1980384A1 (en) Process for production of pressure container liners and liners made of liquid-crystalline resin
JP2008162220A (ja) 成型同時転写用ポリエステルフィルム
EP2028232A1 (en) Thermoplastic resin composition
JP4946066B2 (ja) 芳香族液晶ポリエステル及びそれから得られるフィルム
JP4576644B2 (ja) 芳香族液晶性ポリエステルおよびその製造方法
JP2006182852A (ja) 液晶ポリエステルからなる押出成形体
JP2003128899A (ja) 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体
US20110068302A1 (en) Shaped article
JP2000080254A (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物、並びに、液晶ポリエステル樹脂組成物フィルムおよびその製造方法
CN114685963A (zh) 一种tlcp材料及其制备方法和制得的tlcp薄膜
JP3988775B2 (ja) 液晶ポリマー
JP2009292852A (ja) 全芳香族ポリエステル
JP5274761B2 (ja) 全芳香族ポリエステル
JP2001342243A (ja) 芳香族液晶性ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP4869860B2 (ja) ブロー成形用液晶性樹脂組成物
JP3650459B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物フィルムおよびその製造方法
EP1072631A2 (en) Gas barrier film and method for producing the same
JP7083122B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物及びそれからなる成形体
TW201402298A (zh) 液晶聚酯薄膜之製造方法及液晶聚酯薄膜
JP2007326325A (ja) 中空成形体及びその製造法
JP3735951B2 (ja) 液晶ポリエステル樹脂組成物およびフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071217

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Effective date: 20080131

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101029

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110920

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120131