JP2006182324A - 車両用警報装置 - Google Patents

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彰 服部
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Abstract

【課題】 運転者の警報対象物についての認識遅れを緩和する車両用警報装置を提供すること。
【解決手段】 自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置が、警報対象物の警報レベルを運転者の有効視野角及び有効注視距離に基づいて設定する。有効視野角及び有効注視距離より定まる有効視野範囲の外に位置する警報対象物の警報レベルは、有効視野範囲内に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定される。有効視野範囲外に位置する警報対象物の警報レベルは、有効視野範囲からのずれ量が大きいほど高く設定される。警報対象物の警報レベルが高いときほど、例えば、警報音の出力周期が短くされるか、或いは、警報音の周波数が高くされるか、或いは、警報音の出力タイミングが早められるか、或いは、これらの任意の組み合わせにより、運転者への注意喚起の程度が高められる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、概して、自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置に係り、特に、運転者の警報対象物についての認識遅れを緩和する車両用警報装置に関する。
従来、自車両と警報対象物(例えば先行車両など)との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された装置は、運転者の脇見運転及び居眠り運転を監視し、いずれかが検出されたときには警報音を出力するタイミングを通常時より早めるものである。
特開平3−260900号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された装置などの従来装置では、人間工学的な観点から運転者の視野特性等が考慮されていないため、警報対象物が運転者にとって見える(又は見やすい)領域に存在する場合と見えない(又は見にくい)領域に存在する場合とで警報レベルに差がつけられていない。
例えば、当業者には既知のように、車速が高くなると運転者の視野角は狭くなると共に、注視するポイントが遠くなるため、近距離において左右から交差してくる警報対象物については運転者にとってほぼ死角に近い。
警報音により注意喚起された運転者は、警報対象物を認識し、ブレーキ操作等の必要な操作を判断し、その操作を実行することになるが、上記のような死角、すなわち有効視野範囲外、に存在する警報対象物については、有効視野範囲内に存在する警報対象物に比して、運転者がその存在を認識するまでに要する時間が長く掛かる。
すなわち、警報対象物が有効視野範囲外に存在する場合に有効視野範囲内に存在する場合と同程度の警報レベル(緊急度、緊迫度)で運転者に注意喚起した場合、運転者に認識遅れが生じ、危険回避行動の実行が遅れるおそれがある。
換言すれば、このような認識遅れを予め考慮して、それが緩和されるように、運転者にとって認識しにくい有効視野範囲外に存在する警報対象物については、運転者により迅速な危険回避行動の実行を促すために、比較的認識しやすい有効視野範囲内に存在する警報対象物よりも高い警報レベルで運転者に注意喚起されるべきである。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、運転者の警報対象物についての認識遅れを緩和する車両用警報装置を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第一の態様は、自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置であって、警報対象物の警報レベルを運転者の有効視野角に基づいて設定する、車両用警報装置である。
この第一の態様においては、上記有効視野角外に位置する警報対象物の警報レベルが、該有効視野角内に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定される。また、上記有効視野角外に位置する警報対象物の警報レベルが、該有効視野角からのずれ量が大きいほど高く設定されることが好ましい。
上記目的を達成するための本発明の第二の態様は、自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置であって、警報対象物の警報レベルを運転者の有効注視距離に基づいて設定する、車両用警報装置である。
この第二の態様においては、上記有効注視距離より手前に位置する警報対象物の警報レベルが、該有効注視距離より遠方に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定される。また、上記有効注視距離より手前に位置する警報対象物の警報レベルが、該有効注視距離からの距離が長いほど高く設定されることが好ましい。
上記目的を達成するための本発明の第三の態様は、自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置であって、警報対象物の警報レベルを運転者の有効視野角及び有効注視距離に基づいて設定する、車両用警報装置である。
この第三の態様においては、上記有効視野角及び上記有効注視距離より定まる有効視野範囲の外に位置する警報対象物の警報レベルが、該有効視野範囲内に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定される。また、上記有効視野範囲外に位置する警報対象物の警報レベルが、該有効視野範囲からのずれ量が大きいほど高く設定されることが好ましい。
これら第一乃至第三の態様によれば、車速に応じて変化し得る運転者の視野特性を考慮して、運転者にとって認識しにくい警報対象物ほど設定される警報レベルが高められるため、その警報レベルの高さに応じた警報音を生成・出力することができるようになり、運転者の認識遅れの緩和を図ることができる。
なお、上記第一乃至第三の態様においては、警報対象物の警報レベルが高いときほど、例えば、警報音の出力周期が短くされるか、或いは、警報音の周波数が高くされるか、或いは、警報音の出力タイミングが早められるか、或いは、これらの任意の組み合わせにより、運転者への注意喚起の程度(運転者に与える緊迫感の度合)が高められる。
本発明によれば、運転者の警報対象物についての認識遅れを緩和する車両用警報装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
以下、図1〜11を用いて、本発明に係る車両用警報装置の一実施例について説明する。
本実施例に係る車両用警報装置は、既述のような運転者の認識遅れを考慮して、車速に応じて変化する運転者の有効視野範囲に基づいて、従来は距離と相対速度により設定していた警報対象物の警報レベルを、有効視野範囲外に位置する警報対象物については有効視野範囲内に位置する警報対象物より警報レベルが高くなるように設定するものである。
まず、本実施例にて前提とする運転者(人間)の視野特性について確認する。当業者には既知のように、車両を高速で運転しているときには、近く(手前)の光景は高速のために目に像が結ぶ前に流れてしまい、はっきりと見えるのはフロントガラス中心付近の遠景のみとなる。この傾向は、車速が増すほど高まり、高速になるほど視界は狭くなる。
具体的計測によれば、図1に示すように、車速V=50km/hでは視野角θeye=90°程度であったものが、車速V=100km/hになると視野角θeye=40°程度へと狭まることが判っている。
また、同じく当業者には既知のように、車両を高速で運転しているときには、より遠方の情報を収集するために運転者が注視するポイントが遠方(奥)となる。この傾向は、車速が増すほど高まり、高速になるほど注視点までの距離は長くなる。
具体的計測によれば、図2に示すように、車速V=50km/hでは注視距離L=230m程度であったものが、車速V=100km/hになると注視距離L=500m程度へと延びることが判っている。
この視野角θeye及び注視距離Lを1つの図にまとめたものが図3及び4であり、図3は車速V=50km/hの場合、図4は車速V=100km/hである。運転者は、運転中、視野角θeyeの範囲内であって且つ注視点Pより遠方の領域しかほとんど視認できない状態であるのが通常であり、運転中の運転者の有効視野範囲Aは図3及び4にそれぞれ斜線で示した領域となる。そして、警報対象物の位置がこの有効視野範囲Aからの変位して(ずれて)いるほど、運転者がその警報対象物を認識するのにより長い時間が掛かるものと考えることができる。
本実施例では、警報対象物がこの有効視野範囲A内に存在するか否かに応じて、その警報対象物の警報レベルを変え、それに伴い警報音による注意喚起レベルをも変える。具体的には、有効視野範囲A内に存在しない警報対象物についての警報音は、有効視野範囲A内に存在する警報対象物よりも警報レベルを上げる。
以下、このような処理を実現する構成及び具体的動作について説明する。
図5は、本実施例に係る車両用警報装置500の概略構成図である。車両用警報装置500は、自車両と衝突可能性のある先行車両などの警報対象物を検出し、検出された警報対象物と自車両との間の距離や相対速度などを算出するために、レーダセンサ501、画像センサ502、車速センサ503などの種々のセンサを有する。さらに、舵角センサやヨーレートセンサなど自車両状態を検出するセンサ類(図示せず)を有してもよい。また、これらセンサ類は、他の車載システムと共用であってもよい。
車両用警報装置500は、更に、例えば運転者の顔を画像カメラで撮像し、撮像された画像を解析処理するなどの手法で、運転者の顔の向き又は視線方向θdrを検出する視線方向検出部504を有する。このような視線方向を検出する構成・手法については、種々のものが提案されており、当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。本実施例では任意の手法を採用することができる。
車両用警報装置500は、更に、上記センサ類の出力信号を分析して、警報対象物を検出し、検出された警報対象物と自車両との衝突可能性を判断する衝突判定部505を有する。本実施例において、衝突判定部505は、例えば、ECU(Electronic Control Unit;電子制御装置)である。
車両用警報装置500は、更に、衝突可能性を運転者に注意喚起するための警報音を生成する警報処理部506を有する。本実施例において、警報処理部506は、例えば、ECUである。
車両用警報装置500は、更に、警報処理部506により生成された警報音を運転者に提供する出力部507を有する。本実施例において、出力部507は、1つ以上のスピーカを有する。
このような概略構成を有する車両用警報装置500において、警報処理部506は、上述のように警報対象物が運転者の有効視野範囲A内に存在しない場合に警報レベルを上げて警報音を生成する。
このような警報音の生成方法について、図6を用いて詳述する。図6は、本実施例に係る車両用警報装置500の警報処理部506による警報処理の流れを示すフローチャートである。
なお、以下では、図6に示す警報生成処理の前提として、図7に示すような状況における警報生成処理を例に挙げて説明する。ここでは、図示するように、1)警報対象物iが存在し、2)警報対象物iまでの距離Lはそのときの車速での標準注視距離LSTDより短く(L<LSTD)、3)警報対象物iの運転者正面からの角度θはそのときの車速での標準視野角θSTDより大きく(θ>θSTD)、4)運転者は視線を正面からθdr°回転させており、注視点Pは注視点P’へ移動している、ものとする。
衝突判定部505が、センサ出力から自車両と衝突可能性のある警報対象物iを検出し、警報対象物iとの衝突可能性が所定のレベルにまで高まった段階で警報処理部506に警報音生成を指示すると、この指示をトリガとして警報処理部506が本フローを開始する。
また、本実施例において、衝突判定部505は、上記警報音生成指示と共に、センサ出力から算出した自車両と警報対象物iとの相対速度ΔVと、自車両と警報対象物iとの距離Lと、警報対象物iの正面からの角度θと、自車両の車速Vとを警報処理部506へ渡す。
警報処理部506は、まず、そのときの車速Vを予め保持する標準視野角マップに照らして、そのときの車速Vにおける標準的な視野角θSTDを求める(S601)。標準視野角マップの一例を図8にグラフ形式で示す。既述のように、標準視野角θSTDは車速Vの関数であり、対象物角度θの値がそのグラフ線より下のとき、その警報対象物は運転者の視野角の範囲内に存在すると判断される。図7の警報対象物iの場合、図8に示すように、θが判定線より上となる。
また、警報処理部506は、同じように、そのときの車速Vを予め保持する標準注視距離マップに照らして、そのときの車速Vにおける標準的な注視距離LSTDを求める(S602)。標準注視距離マップの一例を図9にグラフ形式で示す。既述のように、標準注視距離LSTDは車速Vの関数であり、対象物距離Lの値がそのグラフ線より上のとき、その警報対象物は運転者の注視距離より遠方に存在すると判断される。図7の警報対象物iの場合、図9に示すように、Lが判定線より下となる。
警報処理部506は、次いで、視線方向角θdrと、対象物角度θと、標準視野角θSTDとから、以下の式により対象物視野レベルElev_iを算出する(S603):
lev_i=1+α×(|(θ−θdr)−θSTD|/θSTD)。
この式からわかるように、対象物視野レベルElev_iとは、運転者が顔を向けているそのときの正面θdrから対象物角度θまでの角度の大きさが標準視野角θSTDに対してどの程度ずれているか、その割合を示している。この対象物視野レベルElev_iが大きいほど有効視野範囲Aからの逸脱度合が大きく、認識に必要な時間も増えると判断する。
常数αは適合等により任意に設定することができる。対象物視野レベルElevの一例を図10にグラフ形式で示す。対象物角度θがθ=θSTDとなるところを境界として、θ≦θSTDの領域では、標準視野角θSTDの範囲内に警報対象物iが存在するため、対象物視野レベルElev=1.0となる。θ>θSTDの領域では、警報対象物iが標準視野角θSTDの外に位置するため、所定レベルに達するまで、ずれ量(θ−θSTD)が大きくなるほど対象物視野レベルElevの値は増加する。
例えば、図11に示すような警報対象物1及び2の場合、図10に示すように、警報対象物1の対象物視野レベルElevは、警報対象物1の角度θがθ<θSTDであるため、Elev=1.0となる。他方、警報対象物2の対象物視野レベルElevは、警報対象物2の角度θがθ>θSTDであるため、Elev>1.0となる。
また、警報処理部506は、同じように、対象物距離Lと、標準注視距離LSTDとから、以下の式により対象物注視レベルLlev_iを算出する(S604):
lev_i=1+β×(|L−LSTD|/LSTD)。
この式からわかるように、対象物注視レベルLlev_iとは、対象物距離Lの長さが標準注視距離LSTDに対してどの程度ずれているか、その割合を示している。この対象物注視レベルLlev_iが大きいほど有効視野範囲Aからの逸脱度合が大きく、認識に必要な時間も増えると判断する。
常数βは適合等により任意に設定することができる。対象物注視レベルLlevの一例を図12にグラフ形式で示す。対象物距離LがL=LSTDとなるところを境界として、LがLSTDより大きい領域では、標準注視距離LSTDよりも遠くに警報対象物iが存在するため、所定レベルに達するまで、対象物注視レベルLlev=1.0となる。L<LSTDの領域では、警報対象物iが標準注視距離LSTDより手前に位置するため、ずれ量(LSTD−L)が大きくなるほど対象物注視レベルLlevの値は増加する。
例えば、図11に示すような警報対象物1及び2の場合、図12に示すように、警報対象物1の対象物注視レベルLlevは、警報対象物1の距離LがL>LSTDであるため、Llev=1.0となる。他方、警報対象物2の対象物注視レベルLlevは、警報対象物2の距離LがL<LSTDであるため、Llev<1.0となる。
このようにして、警報対象物iについて、標準視野角θSTDからのずれの程度を表す対象物視野レベルElev−iと、標準注視距離LSTDからのずれの程度を表す対象物注視レベルLlev−iとが算出されると、警報処理部506は、次いで、これらの値を用いて、以下の式から、警報対象物iの警報レベルWlev−iを算出する(S605):
lev_i=γ×Elev_i+(1−γ)×Llev_i
上記式から明らかなように、定数γ(0<γ<1)は警報レベルWlev_iに反映される対象物視野レベルElev_iの割合を表しており、任意に設定することができる。
このようにして算出される警報レベルWlev_iは、上述のように、警報対象物iの位置がそのときの車速V及びそのときの運転者の視線方向θdrにより求められた有効視野範囲からどの程度外れているかを表している。したがって、車速V又は運転者の視線方向θdrが変化すれば、それに伴って有効視野範囲Aも変化するため、警報対象物iの位置と有効視野範囲Aとの位置関係が変化して、警報レベルWlev_iも変化し得る。
例えば、車速Vが下がったことによって有効視野範囲A外だった警報対象物iが有効視野範囲A内に入り、よって警報レベルが下がる、或いは、運転者が視線方向θdrを変えたことによって有効視野範囲A内だった警報対象物iが有効視野範囲A外となり、よって警報レベルが上がる、などの場合が考えられる。
このようにして警報対象物iの警報レベルWlev_iが算出されると、次いで、警報処理部506は、警報対象物iの自車両との相対速度ΔV及び対象物距離L並びに自車両の車速Vを予め保持する所定の警報マップに照らして(S606)、警報タイミングを設定する(S607)。
警報処理部506は、次いで、警報レベルWlev_i及び警報タイミングに基づいて、警報対象物iについての警報音を生成し(S608)、出力部507へ出力する。
警報レベルの違い(高低)は、警報レベルが高いときほど運転者への注意喚起の程度(運転者に与える緊迫感の度合)が強まるようにされる限り、任意の手法で警報音に反映させることができる。例えば、警報レベルWlev_iが高い場合に、相対速度ΔVに基づく警報タイミングより出力を早める、警報音の出力周期を短くする、警報音の周波数を上げる(高音にする)、警報音の音量を上げる、気が付き易い音源が変える、などの手法を用いることができる。当業者には明らかなように、これらの手法は任意に組み合わせて実施することが可能である。
さらに、この警報レベルWlev_iに基づく別の警報として、シートやシートベルト又はステアリングハンドルなどの振動やディスプレイ等での視覚的表示などによって運転者に注意喚起されてもよい。
このようにして生成された警報音は、出力部508によって増幅され、スピーカより出力される。運転者は、出力された警報音により注意喚起を受け、警報対象物iを認識し、必要な操作を判断して、該操作を実行する。
なお、ここでは、図7に示すような標準視野角から外れていると共に標準注視距離よりも手前に存在する警報対象物iを例に挙げたが、上記説明から明らかなように、本実施例は、標準視野角内であるが標準注視距離よりも手前の警報対象物、及び、標準注視距離より遠方であるが標準視野角外の警報対象物、についても警報レベルを高める。すなわち、視野角に関する条件と注視距離に関する条件はOR条件である。
このように、本実施例によれば、車速及び運転者の視線方向に応じて刻々と変化し得る運転者の有効視野範囲が判断され、警報音出力により運転者に注意喚起すべき警報対象物が存在する場合には、その警報対象物が運転者の有効視野範囲内に位置するか否か、及び、範囲外の場合にはどの程度離れているか、に基づいて警報レベルが変更され、運転者が認識しにくいと判断された警報対象物ほど高い警報レベルで注意喚起されるため、車速が高いときほど増える運転者の死角に存在する警報対象物について運転者の認識遅れを緩和することができる。
なお、上記一実施例においては、図1、2、8、及び9に示したように人間の視野角θSTD及び注視距離LSTDが車速に対して予め決まった変化をするものとして扱ったが、当業者には既知のように、これらの値には個人差が当然生じる。
そこで、上記実施例に係る警報装置に当該車両の運転者に固有の視野角θSTD及び注視距離LSTDのマップを持たせ、これらマップにそのときの車速を照らして、運転者個人に適合した視野角θSTD及び注視距離LSTDを用いて、運転者の有効視野範囲Aをより精度よく求めるようにしてもよい。車速に応じた運転者個人の視野角及び注視距離の変化は、例えば新車購入時や車検時にディーラー等の業者において、例えばシミュレーションマシンなどを用いて測定しておき、その測定データから個人マップを作成して、警報装置に記憶させておく。
さらに、この場合、1台の車両を複数人で利用するユーザのために、各運転者の視野角マップ及び注視距離マップをユーザ情報と関連付けて予め記憶しておき、乗車時に運転者の個人認証を行ってその運転者に関連付けて記憶された各マップを呼び出して使用するようにすることが好ましい。この場合の運転者の個人認証は、例えば、スマートキー(登録商標)や生体認証を利用して行われてもよく、或いは、ドライビング・ポジション・メモリ機能と連動させて、シート・ポジション(前後、上下、リクライニング角等)、ステアリング・ハンドル位置(チルト機構/テレスコピック機構による)、及びミラー角度(ドアミラー、ルームミラー等)などと共に設定されるようにしてもよい。
このような個人個人へのカスタマイズは、警報音の周波数についても同様に行うことができる。すなわち、例えば高齢になると高音が聞き取りにくくなるなどの運転者ごとの聴覚特性を考慮して、上記の視野特性と同様に、本実施例において使用される警報音の周波数を運転者個人の聴覚測定結果に基づいてカスタマイズすることも可能である。
本発明は、車両用警報装置に利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
なお、本発明は、自動二輪車にも応用が可能である。この場合、出力部の少なくともスピーカは運転者着用のヘルメットに内蔵され、車両に搭載された警報装置により生成された警報音信号は無線にてそのヘルメット内蔵スピーカへ飛ばされることになる。
車速と視野角の関係を示すグラフである。 車速と注視距離の関係を示すグラフである。 有効視野範囲の一例を示す図である。 有効視野範囲の別の一例を示す図である。 本発明の一実施例に係る車両用警報装置の概略構成図である。 本発明の一実施例に係る車両用警報装置による警報処理の流れを示すフローチャートである。 警報対象物の位置を説明するための図である。 標準視野角を示すグラフである。 標準注視距離を示すグラフである。 対象物視野レベルの一例を示すグラフである。 2つの警報対象物の位置を説明するための図である。 対象物注視レベルの一例を示すグラフである。
符号の説明
500 車両用警報装置
501 レーダセンサ
502 画像センサ
503 車速センサ
504 視線方向検出部
505 衝突判定部
506 警報処理部
507 出力部

Claims (12)

  1. 自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置であって、
    警報対象物の警報レベルを運転者の有効視野角に基づいて設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  2. 請求項1記載の車両用警報装置であって、
    前記有効視野角外に位置する警報対象物の警報レベルを、該有効視野角内に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  3. 請求項2記載の車両用警報装置であって、
    前記有効視野角外に位置する警報対象物の警報レベルを、該有効視野角からのずれ量が大きいほど高く設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  4. 自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置であって、
    警報対象物の警報レベルを運転者の有効注視距離に基づいて設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  5. 請求項4記載の車両用警報装置であって、
    前記有効注視距離より手前に位置する警報対象物の警報レベルを、該有効注視距離より遠方に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  6. 請求項5記載の車両用警報装置であって、
    前記有効注視距離より手前に位置する警報対象物の警報レベルを、該有効注視距離からの距離が長いほど高く設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  7. 自車両と警報対象物との衝突可能性を警報音で運転者に注意喚起する車両用警報装置であって、
    警報対象物の警報レベルを運転者の有効視野角及び有効注視距離に基づいて設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  8. 請求項7記載の車両用警報装置であって、
    前記有効視野角及び前記有効注視距離より定まる有効視野範囲の外に位置する警報対象物の警報レベルを、該有効視野範囲内に位置する警報対象物の警報レベルより高く設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  9. 請求項8記載の車両用警報装置であって、
    前記有効視野範囲外に位置する警報対象物の警報レベルを、該有効視野範囲からのずれ量が大きいほど高く設定する、ことを特徴とする車両用警報装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項記載の車両用警報装置であって、
    警報対象物の警報レベルが高いときほど、警報音の出力周期を短くする、ことを特徴とする車両用警報装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項記載の車両用警報装置であって、
    警報対象物の警報レベルが高いときほど、警報音の周波数を高くする、ことを特徴とする車両用警報装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項記載の車両用警報装置であって、
    警報対象物の警報レベルが高いときほど、警報音の出力タイミングを早める、ことを特徴とする車両用警報装置。
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