JP2006180748A - わさび残渣発酵資材の製造方法およびこの発酵資材を用いた農作物の栽培方法 - Google Patents

わさび残渣発酵資材の製造方法およびこの発酵資材を用いた農作物の栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】農作地への全面または部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材の製造方法を提供し、さらに、この資材を農作物の栽培に適用して高品質な農作物を多収穫に得るのみならず、ジャガイモそうか病率を低減させる農作物の栽培方法を提供する。
【解決手段】わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を得、これを水分含有率20%以下、粒径20mm以下に調整する。
【選択図】なし

Description

本発明はわさび由来の残渣を低温環境下で発酵させ、農作地への全面または部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材の製造方法に関し、さらに、このわさび残渣発酵資材を農作物の栽培に適用して高品質な農作物を多収穫に得るのみならず、ジャガイモそうか病率を低減させる農作物の栽培方法に関する。
西洋わさび、本わさび等、わさび由来の残渣はわさびの加工時に発生するものであり、製品として使用できない表皮や、細い根、痛んだ部分、付着土砂などからなり、従来では、これらは産業廃棄物として処理せざるを得なかった。
西洋わさびの場合、主に北海道などの寒冷地で栽培され、秋に収穫される。このため、一次加工が11月〜翌年3月の冬季に集中し、わさび残渣もこの時期に集中的に発生する。しかし、寒冷地の冬季という過酷な条件下では、従来のコンポスト処理では低温のため、菌の生育が不充分であり、発酵が進行せず、わさび残渣のコンポストには困難であった。また、外部からヒーターなどを用いて、菌の生育に必要な温度に加熱する方法もあるが、燃料費などのコストがかかり、採算に合わないという問題があった。
この問題を解決するために、従来、寒冷地型コンポスト製造に適した低温活性微生物およびコンポスト製造法が考案されている。(特開2003−212681参照)。これは特別に選別した低温発酵性微生物を発酵スターターとすることによって、わさび残渣の品温をまず5℃に保つ。これにより、これらの低温発酵性微生物はわさび残渣をもとに生育し、
発酵熱を発生して、60時間で60℃以上の品質にまで上昇させることができ、優良な資材を作ることが可能になる。
しかし、従来の上記方法では発酵期間が1週間のため、水分が20〜40%となり、半塊状になってしまうため、散布に使用できる農業機械が限定されてしまう。そのため、散布量は2トン以上になってしまい、例えば、10アール当たり100kgの散布といった
農業機械での適量少量散布は不可能であった。この方法は人手による少量散布は可能なものの、農業機械の使用が欠かせない北海道農業においては大変大きな問題であった。
一方、ジャガイモには、土壌中の放線菌が原因菌となるジャガイモそうか病が発生する。ジャガイモそうか病は、ジャガイモ表面に褐色のかさぶた状の病斑を作る。毒性はないが商品価値を著しく落とし、生食用では販売することができないため、デンプン用にしか販路がなくなってしまう。価格も大きく下落し、農家収入は減少する。
そうか病を防止および駆除する方法として、従来クロルピクリンなどの農薬や殺菌剤を
使用する方法がとられている。しかし、北海道のような広大な農地には不向きであり、効力も弱かった。また、農薬や殺菌剤の使用は、残留農薬や環境汚染、農作業従事者への危険性などの観点から避けたい方法であり、天然物由来で、安全なそうか病予防が望まれていた。
特開2003−212681号公報
本発明が解決しようとする課題はわさび由来の残渣を低温発酵性微生物を用いて発酵させ、散布機械や人力により農作地への全面または部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材の製造方法を提供することにある。
さらに、本願発明が解決しようとする課題は上記わさび残渣発酵資材を農作物の栽培に適用して高品質な農作物を多収穫に得るのみならず、ジャガイモそうか病率を低減させる
農作物の栽培方法を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明のわさび残渣発酵資材の製造方法によれば、わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を製造し、このわさび残渣発酵資材を水分含有量20%以下および粒径20mm以下に調整し、散布機械または人力による農作地への全面散布または農作物の生育する領域に限定した部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材を得ることを特徴とする。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明の農作物の栽培方法によれば、わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を製造し、あるいはわさび残渣発酵資材を水分含有量20%以下および粒径20mm以下に調整して、散布機械または人力による農作地への全面散布または農作物の生育する領域に限定した部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材を製造し、これらわさび残渣発酵資材を農作物の栽培に適用して商品質な農作物を多収穫に得ることを特徴とする。
さらにまた、上述の課題を解決するため、本発明の農作物の栽培方法によれば、わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を製造し、あるいはこのわさび残渣発酵資材を水分含有量20%以下および粒径20mm以下に調整して、散布機械または人力による農作地への全面散布または農作物の生育する領域に限定した部分散布を容易なわさび残渣発酵資材を製造し、これらわさび残渣発酵資材をジャガイモの栽培に適用してジャガイモそうか病率を低減させることを特徴とする。
本発明は、わさび残渣発酵資材を用いて、野菜や果物を栽培し、より優良なる農作物を収穫するものであって、わさび残渣という産業廃棄物が有益な資材としてリサイクルできるとともに、農作物の付加価値が向上するという利点がある。
また、本発明のわさび残渣発酵資材の製造方法は、サラサラな状態のわさび残渣発酵資材を製造することが可能となり、農業機械での散布および散布量の調整が可能になり、これにより、適量適法の散布が可能になる。また、わさび残渣発酵資材が均一に散布されることにより、発酵資材に含まれる栄養成分の土への均一かつ速やかな拡散、浸透を図ることができ、より効率的に、農作物の収量の向上、および品質の向上を促すことができる。品質の向上においては、美味しさに大きな影響を与える遊離アミノ酸を増加させることにより、市場価値の向上が期待できる。
また、このわさび残渣発酵資材を使用した栽培方法によって、ジャガイモの品質低下につながるそうか病を予防することが可能となる。さらに、本発明のわさび残渣発酵資材は天然物由来の資材であることから、農薬や殺菌剤のような残留農薬や土壌汚染、農業作業者への危険性の心配がない。特に、農薬や殺菌剤を使用できないオーガニック栽培にも非常に有益である。
以下、本発明を具体的に詳述する。
本発明に用いられるわさび加工残渣は、わさびの原料処理時、もしくは加工わさび製品の製造時に排出される残渣であって、具体的には原料の洗浄、選別時や加工わさび製造過程で出る、製品に使用できない表皮や細かい根、痛んだ部分、付着土砂などである。
上述のわさび加工残渣としては西洋わさび、もしくは本わさび、もしくは西洋わさびと本わさびの混合物であっても構わない。さらに、ながいも屑やジャガイモ屑などの農産廃棄物を単独で、もしくは複数を混合して使用することも可能である。
このわさび加工残渣に、低温環境下でも発酵、熱生産するスターター微生物群、具体的には「キャンディダ・アストロマリナ」「ロネラsp.」「シュードモナスsp.」「ゲオトリクム・カンディダム」を単独もしくは複数接種し、必要日数発酵させることにより、このわさび残渣発酵資材を製造する。このわさび残渣発酵資材の製造は一般の堆肥化装置でも製造が可能であるが、発酵層へのわさび加工残渣の投入から、攪拌、わさび残渣発酵資材の送り出しまでの一連の製造工程を自動化した装置を用いるのが作業効率上望ましい。
わさび加工残渣の投入から1週間で排出し、2〜3カ月程堆積する従来法でもわさび残渣発酵資材の製造は可能であるが、この場合の資材の水分は20〜40%で、粒径は20〜50mmと大きな粒も存在し、かつバラツキが大きい。この状態では一般的な農業機械を用いて、農作地全体に平均的に全層散布、および、作物の生育する領域に限定して散布する部分散布を行うことは困難である。
この問題を解消するためには、わさび加工残渣の投入、排出、すなわち発酵期間を2週間に延長することにより、水分は20%以下にするとともに発酵熟度を向上させる。さらに、必要に応じて、排出時に粉砕し、篩別などの方法を用い粒径を調整する。一般的な農業機械を用いて農作地全体に平均的に全層散布、および、作物の生育する領域に限定して散布する部分散布を行うには、粒径20mm以下が良く、特に10mm以下のものを回収することが望ましい。これにより、農業機械での散布が容易になり、例えば、10アール当たり100kgの散布といった農業機械での適量少量散布も可能である。
わさび残渣発酵資材の散布方法として、全層散布および部分散布がある。全層散布の場合は、元々の土壌条件および作物によって違いがあるが、10アール当たり100kgから4トンの使用範囲で効果がある。部分散布の場合においても、10アール当たり100kgから4トンの使用範囲で効果が現れる。さらに作物によっては、作物の生育の途上において追加散布することも効果がある。一方、わさび残渣発酵資材に加えて種々の肥料(硫安、塩安など)を同時に施肥することも効果がある。
さらに、粒径は上述のように調整することにより、発酵資材に含まれる栄養成分の土への均一かつ速やかな拡散、浸透を図ることができ、より効率的に、農作物の収量の向上、および品質の向上を促すことができる。さらに粒度を調整することにより、袋詰も可能になり、収納や移動など扱いやすさが向上する効果もある。
本発明のわさび残渣発酵資材による農作物の品質向上においては、おいしさに大きな影響を与える遊離アミノ酸を増加させることができ、市場価値の向上が期待できる。さらに、わさび加工残渣という産業廃棄物が、有効な資材として活用、リサイクルができ、産業廃棄物の低減、処理費の削減、ごみ埋立地の削減につながる。
また、このわさび残渣発酵資材を使用した栽培方法によって、土壌中の放線菌が原因となって発生するジャガイモの品質低下につながるそうか病を予防し、そうか病羅病率を低減させることが可能となる。これは、わさび残渣発酵資材が農作物(栽培作物)表面のグラム陽性菌を増加させることによるものである。わさび残渣発酵資材は天然物由来の資材であることから、農薬や殺菌剤のような残留農薬や土壌汚染、農業作業者への危険性の心配がない。特に、農薬や殺菌剤を使用できないオーガニック栽培では、そうか病の低減効果は非常に有益である。
ジャガイモそうか病を予防もしくは罹病率低減のために、本発明のわさび発酵残渣を使用する場合には、上述の収量向上のためのわさび発酵残渣使用の場合と同様の方法で使用することで効果が期待できる。すなわち、全層散布する場合は、10アール当たり100kgから4トンの使用範囲で効果がある。部分散布の場合においても、10アール当たり100kgから4トンの使用範囲で効果がある。さらに、作物の生育の途上において追加散布することも可能である。
以下の実施例の実施に当って、まず、わさび残渣発酵資材を次のようにして製造した。
本わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖させてわさび残渣発酵資材を製造した。
次に、従来コンポストとわさび残渣発酵資材の比較試験を行った。従来コンポストはわさび加工残渣に、低温環境下でも発酵、熱生産するスターター微生物群、具体的には「キャンディダ・アストロマリナ」「ロネラsp.」「シュードモナスsp.」「ゲオトリクム・カンディダム」を単独もしくは複数接種し、投入から1週間で排出し、2〜3カ月程堆積して製造したものである。また、わさび残渣発酵資材は従来コンポストの製造工程に加え、投入から排出まで2週間に延長し、排出時に粉砕工程を加えた。
比較試験はジャガイモ(男爵、メークイン)で行った。従来コンポストは10アール当たり3トン、わさび残渣発酵資材10アール当たり200kgいずれも全層で散布した。対照としてコンポスト、わさび残渣発酵資材ともに散布しない資材無区も試験した。結果を表1に示す。
Figure 2006180748
以上から、資材無に比較して従来コンポスト、わさび残渣発酵資材は収量増の効果があった。また、従来コンポストの方が、わさび残渣発酵資材より収量が微増となったが、散布量を考慮すると、わさび残渣発酵資材の方が効果があったと判断できる。
使用したわさび残渣発酵資材の分析結果を、表2に示した。
Figure 2006180748
カボチャの栽培において、わさび残渣発酵資材の効果を調べた。対照区では、依頼した耕作者が通常使用しているバーク堆肥を用い、10アール当たり3トン散布した。試験区には、わさび残渣発酵資材を散布した。試験区1では、10アール当たり1トン全層で散布し、試験区2では、10アール当たり3トン全層で散布した。
遊離アミノ酸など各分析方法は下の通りに行い、分析結果は表2に示した。
収穫したカボチャを皮および種を除去し、みじん切りにし、さらにフード・プロセッサーで細かくペースト状にした。等量の蒸留水を加え、ガラス棒で良く攪拌した後、濾紙で濾過してサンプルとした。
サンプルのBrixは、Brix計(手持ち屈折式IN−20E井内)で測定した。測定値を2倍してもとのBrixを算出した。遊離アミノ酸の分析は、高速液体クロマトグラフィー(8020、TOSO)を用いた。分離カラムは、TSKgel ODS80TS(内径4.6mm、長さ250mm)を用い蛍光検出器で測定した。還元糖量は、サンプルを熱水抽出した後、ソモギネルソン法で定量した。ショ糖量は、0.1N塩酸で10分間加水分解したサンプルをソモギネルソン法で測定し、還元糖量を減じて0.95を乗じて算出した。澱粉含量は、サンプルを2%塩酸で3時間加水分解し、還元糖量およびショ糖量を減じて0.9を
乗じて算出した。
β−カロテンの定量は、サンプルをメタノール:クロロホルム(1:9)溶液で抽出し、減圧濃縮した後、高速液体クロマトグラフィー(カラムCOSMOSIL ODS 80TS、内径4.6mm、長さ 150mm)を用い、紫外吸収検出器および蛍光検出器を
用いて分析した。定量はビタミンA標品とした検量線を作成し、行った。
また、官能評価は11人で行い、蒸し器で蒸かしたカボチャをそのまま試食した。このとき、栽培の履歴が分からないように番号のみの表示として、美味しいと感じたカボチャを投票した。
Figure 2006180748
表3の結果によれば、散布の種類によって、糖分(ショ糖、還元糖およびBrix)には、差が見られなかった。β−カロテンの含量は、多いものと少ないものとが、存在し、散布との関係は見られなかった。しかし、遊離アミノ酸濃度には大きな差が見られ、わさび残渣発酵資材の試験区では大きく増加した。官能評価の結果から、わさび残渣発酵資材を散布した試験区のカボチャは美味しいと評価された。
メロン(品種:ルピアレッド)の栽培において、わさび残渣発酵資材の効果を調べた。対照区には、依頼した耕作者が通常使用しているバーク堆肥を用い、10アール当たりバーク堆肥4トン全層散布した。試験区には、わさび残渣発酵資材を用いた。試験区3では
、わさび残渣発酵資材を10アール当たり4トン全層散布した。試験区4では、4トン部分散布した。いずれにおいても肥料は、10アール当たり30kgを施肥した。収穫したメロンは、熟度をそろえて測定した。熟度は、ヒッティングによる音によるものとした。メロンの遊離アミノ酸などの分析結果は表4に示した。分析方法は、実施例1と同様である。官能評価は11人で行い、皮および種を除去し生で試食した。評価の方法は実施例1と同様である。
Figure 2006180748
メロンの遊離アミノ酸の濃度やBrixは、わさび残渣発酵資材を散布した試験区でも、通常使用しているバーク堆肥を散布した区でも有意な差は見られなかった。しかし、メロンの外観は、皮が厚くしっかりとしたメロンになっていた。さらに、官能評価では、わさび残渣発酵資材を散布したメロンが美味しいと評価された。また、わさび残渣発酵資材を散布した試験区3と試験区4はともに以前は収量が少ない小玉になってしまう場所で行った。それが対照区と同等またはそれ以上に大きいものができ、土壌改良による収量増加の効果があった。
ジャガイモ(男爵)の栽培における、わさび残渣発酵資材の効果を調べた。対照区では、
依頼した耕作者が通常使用しているバーク堆肥を用い、10アール当たり3トン全層散布した。試験区5では、わさび残渣発酵資材を10アール当たり3トン全層散布した。ジャガイモ(男爵)の遊離アミノ酸他分析結果は表5に示した。栄養成分についての分析は実施例1と同様である。官能評価は表6に示した。官能評価は、18人で行い、実施例1と同様にして試食した。評価方法は、試食した感想を美味しい、普通、まずいのいずれかを選択して評価した。
Figure 2006180748
Figure 2006180748
ジャガイモ(男爵)の遊離アミノ酸濃度は差が見られ、わさび残渣発酵資材を散布した試験区で増加した。Brixおよびデンプンでは有意的な差が見られなかった。また、官能評価ではわさび残渣発酵資材を散布したジャガイモの方が美味しいと感じる人が多い結果となり、より品質の良いものができていることとなる。
さらに、興味深い結果が得られている。ジャガイモには、土壌中の放線菌が原因菌となるジャガイモそうか病が発生する。ジャガイモそうか病は、ジャガイモ表面に真っ黒い病斑を作り、毒性はないが商品価値を著しく落とし、生食用では販売することができずデンプン用にしか販路がなくなってしまう。価格も大きく下落し、農家収入は減少する。
ジャガイモの栽培において、わさび残渣発酵資材を用いた場合のジャガイモそうか病に対する抑制効果を調べた。堆肥などの資材を無散布とした。試験区では、わさび残渣発酵資材を用いた。品種は圃場Aでコナフブキ、圃場Bでは男爵を栽培した。
圃場Aにおいて試験区6ではわさび残渣発酵資材を10アール当たり3トン全層散布した。試験区7ではわさび残渣発酵資材を10アール当たり100kg部分散布した。試験区8ではわさび残渣発酵資材を6月に10アール当たり100kg全層散布した。ジャガイモそうか病率および収量を表7に示した。ジャガイモそうか病率は全体(無病+病芋)の重量に占める病芋の重量割合で算出した。
圃場Bにおいて、試験区9ではわさび残渣発酵資材を10アール当たり2トン全層散布した。試験区10ではわさび残渣発酵資材を10アール当たり150kg部分散布した。
試験区11ではわさび残渣発酵資材を10アール当たり200kg全層散布した。ジャガイモそうか病率および収量を表8に示した。ジャガイモそうか病率算出は圃場Aと同様にした。
また、圃場Aおよび圃場Bそれぞれにおいて、ジャガイモそうか病の病調を図1および図2に示した。ジャガイモそうか病の病調は病斑の合計面積の大きさで判定し、軽度、中度、重度とした。軽度は0.5cm未満、中度は0.5〜1.0cm、重度は1.0cm以上と、病芋全体の重量に占めるそれぞれの重量の割合を算出した。
Figure 2006180748
Figure 2006180748
表7の結果からジャガイモそうか病の発生率が減少した。表8のように頻度がさほど下がっていない畑でも、図2のようにジャガイモそうか病の病調の程度が低くなり、わさび残渣発酵資材は、ジャガイモそうか病率を減少させ、生食可能なジャガイモを増加させることができ、収入増加に寄与することができる。
一般に病原菌において、病体部位から分離した菌であっても病原性を持たない場合があることが知られている。このことは土壌やジャガイモから分離された放線菌が、分類学的にジャガイモそうか病菌であっても、感染性をもたないことも考えられる。そこで、病原性遺伝子Nec−1の存在を調べ、感染原因を調べた。
調査の対象は、前述のジャガイモそうか病の発病率の高い圃場Aおよびジャガイモそうか病の発病率が数%で低い圃場Cのジャガイモを用いて行った。まず、土壌放線菌分離用ヒッキ−トレスナ−培地を含む寒天プレート上に、ジャガイモそうか病に感染した馬鈴薯病徴部を白金線で塗抹し、出てくるコロニーのうち、形態的に放線菌と判断されるものを分離保存した。このとき分離した放線菌株、すなわち、ジャガイモそうか病に感染したジャガイモ病微部から分離した放線菌株数は、圃場A:12株、 圃場C:13株である。
次に、ジャガイモ表面病徴から分離した放線菌をヒッキ−トレスナ−改変寒天培地上で単一コロニーとして分離し、さらに新鮮な同種の培地に移植した。27℃、3日間培養で出現した単一コロニーを鋳型とし、コロニーPCRを行った。ジャガイモそうか病表面から分離した菌のコロニーPCRによる同定と検出を表9に示す。
Figure 2006180748
ジャガイモそうか病の発病率の高い圃場Aと発病率の低い圃場Cを比較したその結果、どちらの圃場にもジャガイモそうか病菌と同じ種類の放線菌が存在する。しかし、ジャガイモそうか病の発病率の高い圃場Aにおいては、病原性遺伝子Nec−1を持った放線菌が多く存在していたことが判明した。わさび残渣発酵資材によって病原性遺伝子Nec−1をもつ放線菌の活動が抑制されている可能性が示唆された。
ジャガイモそうか病を促進する微生物の存在について。
また、ジャガイモそうか病の発病は放線菌のみによるものかどうかは、学問的にも疑問が残っている部分である。土壌には、多数の微生物が共存しているので、それらの微生物についても調べた。ジャガイモそうか病に感染している、もしくは、感染していないジャガイモにおいて、ジャガイモそうか病の原因菌である放線菌以外の土壌微生物の動き、具体的には、グラム陽性菌に対するグラム陰性菌の比率を調べた。この結果を表10に示した。
Figure 2006180748
表10より顕著な違いが見られた。すなわち、ジャガイモそうか病感染芋では、非発病芋に比べて、グラム陰性菌の存在比率が2倍から10倍多かった。この差異が、ジャガイモそうか病の発症と関連している可能性がある。わさび残渣発酵資材によって、ジャガイモ表面の微生物環境が変化して、防除効果を発揮した可能性がある。
ニンニク栽培においてわさび残渣発酵資材を用いて、その効果を調べた。散布量は、10アール当たり1トンを使用したほかは、両試験区の差はない。収穫後、乾燥保存した後、遊離アミノ酸量、Brixを測定したところ、わさび残渣発酵資材を散布した試験区においては、アミノ酸量もBrixも高い値を示し、効果があることがわかった。
Figure 2006180748
わさび残渣発酵資材を圃場に散布して作物を生育させれば、より美味しい作物や、収量をより向上させたり、農業にとって収入を増加させることができる。
圃場Aでのジャガイモそうか病の病調を表したグラフである。 圃場Bでのジャガイモそうか病の病調を表したグラフである。

Claims (9)

  1. わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を製造し、このわさび残渣発酵資材を水分含有量20%以下および粒径20mm以下に調整し、散布機械または人力による農作地への全面散布または農作物の生育する領域に限定した部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材を得ることを特徴とするわさび残渣発酵資材の製造方法。
  2. 請求項1において、わさび由来の残渣が西洋わさび由来の残渣、本わさび由来の残渣またはこれらの混合残渣である請求項1に記載のわさび残渣発酵資材の製造方法。
  3. わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を製造し、あるいはこのわさび残渣発酵資材を水分含有量20%以下および粒径20mm以下に調整して散布機械または人力による農作地への全面散布または農作物の生育する領域に限定した部分散布を容易にしたわさび残渣発酵資材を製造し、これらわさび残渣発酵資材を農作物の栽培に適用して高品質な農作物を多収穫に得ることを特徴とする農作物の栽培方法。
  4. 請求項3において、農作物がジャガイモ、ニンニク、メロン、西洋わさび、本わさび、キャベツ、ハクサイまたはトマトである請求項3に記載の農作物の栽培方法。
  5. 請求項3において、わさび由来の残渣が西洋わさび由来の残渣、本わさび由来の残渣またはこれらの混合残渣である請求項3に記載の農作物の栽培方法。
  6. 請求項3において、農作物表面のグラム陽性菌のグラム陰性菌に対する存在比率を増加
    させる請求項3に記載の農作物の栽培方法。
  7. わさび由来の残渣に、酵母の一種であるキャンディダ・アストロマリナ、細菌の一種であるロネラsp.、細菌の一種であるシュードモナスsp.、および糸状菌類の一種であるゲオトリクム・カンディダムの群から選択される一種または複数種のスターター微生物を低温環境下で接種し、増殖してわさび残渣発酵資材を製造し、あるいはこのわさび残渣発酵資材を水分含有量20%以下および粒径20mm以下に調整して散布機械または人力による農作地への全面散布または農作物の生育する領域に限定した部分散布の容易なわさび残渣発酵資材を製造し、これらわさび残渣発酵資材をジャガイモの栽培に適用してジャガイモそうか病率を低減させることを特徴とする農作物の栽培方法。
  8. 請求項7において、ジャガイモの品種がコナフブキ、男爵、メークインまたはレッドアンデスである請求項7に記載の農作物の栽培方法。
  9. 請求項7において、わさび由来の残渣が西洋わさび由来の残渣、本わさび由来の残渣またはこれらの混合残渣である請求項7に記載の農作物の栽培方法。
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