JP2006179236A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス拡散層とセパレータとの接触面にかかる面圧にばらつきがある場合にも、ガス拡散層とセパレータとの接触面積を確保する。
【解決手段】固体高分子電解質膜11と、固体高分子電解質膜11の両側にそれぞれ配置される電極としての機能とガス拡散機能とを有するガス拡散層12、13と、ガス拡散層12、13の外側に配置され、ガス拡散層12、13と対峙する面に反応ガス流路を有するセパレータ20と、固体高分子電解質膜11とセパレータ20との隙間を保持してガス拡散層12、13の外側に額縁状に配置されるガスシール部材16と、を積層して構成する燃料電池1において、前記ガス拡散層12、13は、前記積層する前には反応ガス流路(燃料ガス流路17、酸化剤ガス流路18)を画成するリブ部と対峙する部分の弾性係数を、反応ガス流路と対峙する部分の弾性係数よりも低くする。
【選択図】図2
【解決手段】固体高分子電解質膜11と、固体高分子電解質膜11の両側にそれぞれ配置される電極としての機能とガス拡散機能とを有するガス拡散層12、13と、ガス拡散層12、13の外側に配置され、ガス拡散層12、13と対峙する面に反応ガス流路を有するセパレータ20と、固体高分子電解質膜11とセパレータ20との隙間を保持してガス拡散層12、13の外側に額縁状に配置されるガスシール部材16と、を積層して構成する燃料電池1において、前記ガス拡散層12、13は、前記積層する前には反応ガス流路(燃料ガス流路17、酸化剤ガス流路18)を画成するリブ部と対峙する部分の弾性係数を、反応ガス流路と対峙する部分の弾性係数よりも低くする。
【選択図】図2
Description
本発明は、固体高分子型燃料電池のガス拡散層の構造に関する。
固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜(陽イオン交換膜)の両側にそれぞれアノード側電極およびカソード側電極を対設し、それぞれの外側にガス拡散層を配置し、更にその外側からセパレータで挟持することにより構成されている。通常は、上記の構成を単位燃料電池セルとして、これを所定数だけ積層して構成する燃料電池スタックとして使用する。
燃料電池の発電のメカニズムは以下のとおりである。アノード側電極に供給された燃料ガス(水素含有ガス)が触媒電極上で水素イオン化され、適度に加湿された電解質膜を介してカソード側電極側へと移動する。その間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。また、カソード側電極には、酸化剤ガス、例えば酸素含有ガスあるいは空気が供給されているために、このカソード側電極において、水素イオン、電子、および酸素ガスが反応して水が生成される。
上記の燃料電池スタックでは、電極面に対峙するセパレータ表面に形成されたガス流路からガス拡散層を介してアノード、カソードの各電極にそれぞれ燃料ガス、酸化ガスが供給され、同時にアノード側電極で生じた電子はアノードガス拡散層からアノードセパレータ、カソードセパレータ、カソードガス拡散層を介してカソード電極へと移動し、この電子が燃料電池スタックの両端部等に配置された集電板から取り出されて電気エネルギとして利用される。
すなわち、ガス拡散層は適度な空孔率を有することによってガス流路から電極面へガスを均等に供給するとともに、セパレータと密着してアノード電極からカソード電極へと電子をスムースに受け渡す電気回路の役割を担う。
ガス拡散層は、例えば特許文献1に記載されているように板状に成形され、セパレータのガス流路を形成した面と対峙するように配置される。
特開2004−6280号
ところで、セパレータのガス拡散層との接触面には上記のようにガス流路が形成されているため、ガス拡散層はセパレータのガス流路以外の部分(以下、リブ部という)と接触することになる(以下、このガス拡散層のリブ部と接触する部分をリブ面という)。
燃料電池セルが形成されると、上記のリブ面を介して電解質膜にて生じた電子がセパレータ側へ移動する。また、ガス拡散層のうちセパレータのガス流路と対峙する面(以下、流路面という)からガス拡散層の内部を通じてリブ面から電解質膜方向へとガスを拡散する。
ガス拡散層は一般的に数十ミクロン〜数百ミクロンの厚みの平板に成形され、リブ面、流路面を問わず、荷重に対する潰れ安さ(弾性係数)等の機械的特性は均一に成形される。
また、ガス拡散層とセパレータとを積層する際の面圧は、同一接触面内であっても、各部品の寸法のばらつきや締結方法によるばらつきがある。
したがって、すべてのリブ面を確実にセパレータに接触させるためには、面圧の低い部分が確実に接触するように高い荷重をかけなければならず、これにより、もとから高い面圧がかかる部分には過剰な荷重がかかっていた。
このように過剰な荷重がかかることにより、ガス拡散層が変形してガス拡散層の流路面がセパレータのガス流路へはみ出し、流路の圧力損失が増加して発電性能が損なわれる懸念がある。
そこで、本発明では、ガス拡散層とセパレータとを確実に接触させつつ、ガス拡散層がガス流路にはみ出すことを防止することを目的とする。
本発明の燃料電池は、固体高分子電解質膜と、前記固体高分子電解質膜の両側にそれぞれ配置されるアノード電極およびカソード電極と、前記各電極の外側に配置されるガス拡散層と、前記ガス拡散層の外側に配置され、前記ガス拡散層と対峙する面に反応ガス流路を有するセパレータと、前記固体高分子電解質膜と前記セパレータとの隙間を保持して前記ガス拡散層の外側に額縁状に配置されるガスシール部材と、を積層して構成する燃料電池において、前記積層する前の、前記ガス拡散層の前記反応ガス流路を画成するリブ部と対峙する部分の弾性係数を、前記反応ガス流路と対峙する部分の弾性係数よりも小さくする。
本発明によれば、前記ガス拡散層の、前記反応ガス流路を画成するリブ部と対峙する部分は、反応ガス流路と対峙する部分に比べて弾性係数が低いので、例えば、リブ部と対峙する部分のみが潰れる程度の荷重を積層する際にかけると、リブ部と対峙する部分は潰れることによってリブ部への追随性が向上するので、リブ部との接触面積が大きくなる。また、このとき反応ガス流路と対峙する部分は、弾性係数が相対的に高いので、変形して反応ガス流路にはみ出すことがない。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態を適用する燃料電池スタックの構成を表す斜視図である。
本発明の燃料電池は固体高分子型燃料電池であり、例えば燃料電池自動車に搭載される。もちろん、自動車以外に用いることも可能である。
図1に示すように、燃料電池スタック1は、起電力を生じる単位電池としてのセル10を所定数だけ積層した積層電池の形態で形成される。セル10はそれぞれ固体高分子型燃料電池として形成されており、各セルが1V程度の起電力を生じる。
図2は固体高分子型燃料電池のセル10の構造を示す斜視図である。イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜(以下、「電解質膜」という)11の両面には触媒が塗布され、その両側にはそれぞれアノード電極、カソード電極としての機能と触媒面へのガス拡散機能を有するアノードガス拡散層(燃料極)12とカソードガス拡散層(空気極)13が配置され、膜−電極アッセンブリ(MEA)14を構成する。MEA14の外側には電極に燃料ガス(水素)および酸化ガス(空気または酸素)を供給するための反応ガス流路を備えるセパレータ20が配置される。MEA14とセパレータ20との間のガス拡散層12、13の外側に額縁状のガスシール部材16が配置され、各部品を積層した際にMEA14とセパレータ20との間のガスをシールする。
電解質膜11は、固体高分子材料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。電解質膜11の表面には、触媒としての白金又は白金と他の金属からなる合金が担持されている。
アノードガス拡散層12およびカソードガス拡散層13は、ガス拡散電極である。これらは、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスや、カーボンペーパなど、十分なガス拡散性および導電性を有する部材によって構成される。なお、本実施形態では、カーボンペーパを用いることとする。これは、カーボンクロス等に比べて強度が高い、比較的薄く成形可能、厚みを高い精度で管理することができる、といった理由による。
セパレータ20は、十分な導電性と強度と耐食性とを有する材料により形成され、例えばカーボン材料をプレス成形することによって形成してもよいし、十分な耐食性を実現可能であれば金属等の他の材料によって形成してもよい。
セパレータ20には、アノードガス拡散層12との間には燃料ガス流路17が、カソードガス拡散層13との間には酸化剤ガス流路18が形成されており、また、必要に応じて冷却媒体流路19が形成されている。
ガスシール部材16はシリコーンゴム、EPDMまたはフッ素等のゴム状弾性材料によって形成されている。
燃料電池スタック1は、前述のセル10を所定数だけ積層したものの両端に集電板2、絶縁板3、エンドプレート4を配置し、これらとセル積層体の内部を貫通するように設けた貫通孔に図示しないテンションロッドを挿通し、テンションロッドの端部にナット30を螺合して締結することによって形成される。
テンションロッドは剛性を備えた材料、例えば鋼等の金属材料によって形成され、セル10同士の電気的短絡を防止するために表面には絶縁の処理を施す。
集電板2には、緻密質カーボンや銅板等ガス不透過な導電性部材によって形成され、絶縁板3はゴムや樹脂等の絶縁性部材によって形成されている。エンドプレート4は剛性を備えた材料、例えば鋼等の金属材料によって形成されている。また、2枚の集電板2にはそれぞれ出力端子2Aが設けられており、スタック1で生じた起電力を出力可能となっている。
ただし、締結方法はタイロッドをスタック1内部に貫通する必要はなく、スタック1の外部でエンドプレート4同士をテンションロッドにより締め付ける機構であってもよい。
また、いずれか一方のエンドプレート4には、燃料ガス流路17、酸化ガス流路18、冷却媒体流路19にそれぞれ連通する燃料ガス入口31、燃料ガス出口32、酸化剤ガス入口33、酸化剤ガス出口34、冷却水入口35、冷却水出口36が設けられている。
次に本実施形態のガス拡散層12、13とセパレータ20との積層面周辺の形状およびガス拡散層12の弾性係数について説明する。なお、アノードガス拡散層12とセパレータ20との積層面、カソードガス拡散層13とセパレータ20との積層面は同様の構造であるので、以下、アノードガス拡散層(以下、単にガス拡散層という)12とセパレータ20について説明する。また、燃料ガス流路17、酸化剤ガス流路18をガス流路23という。
図4はガス拡散層12とセパレータ20の断面図であり、図4(a)は積層前、図4(b)は積層後の様子を示す。図5は荷重に対する潰れやすさの特性を表す図であり、横軸に荷重、縦軸にガス拡散層12の潰れ代をとったものである。
図4(a)に示すように、セパレータ20のガス拡散層12と接触する面には溝状のガス流路23が設けられており、実際にガス拡散層12と接触するのはリブ部21の上面のみである。
ガス拡散層12のリブ部21に対向する位置には、セパレータ20に向けて凸状のリブ面22を設ける。
リブ面22の成形は、例えば、ガス拡散層12を構成する略均一な厚さのカーボンプレートを、MEA14を組み立てる前に積層時の厚さ、形状に近づけるために行う予備圧縮工程時に行う。凸状のリブ面22に対応する凹状部分を設けた型を用いて予備圧縮を行えば、予備圧縮工程を利用してリブ面22を成形することができる。
このようにして凸状のリブ面22を設けると、予備圧縮時の圧縮率の違いによりリブ面22と流路面24とで後述する空孔率が異なり、これによりリブ面22と流路面24とで弾性係数が異なる。具体的には図5に示すようにリブ面22の方が流路面24に比べて潰れやすい特性となる。
したがって、MEA14を組み立てる際に、リブ面22が潰れるた程度の荷重をかければ、リブ面22はリブ部21に当接しながら潰れてリブ部21の表面形状に沿った形状となる。
これに対して、均一な厚さに予備圧縮したガス拡散層12をセパレータ20と積層する場合では、リブ面22は予備圧縮によって既に空孔率が低くなっており、また、ガス拡散層12を構成するカーボンペーパ自体が高い硬度を持つために、MEA14組み立て時に荷重をかけてもリブ面22のリブ部21の表面形状への追随性が低くなる。したがって、リブ面22とリブ部21とを確実に接触させるためには、リブ面22をリブ部21の表面形状に沿った形状に変形させる程度の高い荷重を与えなければならない。
また、本実施形態では上述したように相対的に弾性係数の低いリブ面22が潰れる程度の荷重をかければよいので、MEA14組み立て時にかける荷重に応じてガス拡散層12とセパレータ20との接触面内にかかる面圧にばらつきがあり、相対的に高い面圧がかかる部分であっても、弾性係数の高い流路面24が変形することはなく、流路面24が変形して流路にはみ出すことを防止できる。これに対して均一な厚さに予備圧縮した場合には、Mea14組み立て時に高い荷重をかけることにより、前記接触面内で相対的に面圧が高くなる部分では、従来のガス拡散層12とセパレータ20の接触部の拡大図である図3に示すように、ガス拡散層12が変形してガス流路23にはみ出してしまうことがある。
つまり、本実施形態のようにリブ面22を凸状に、かつ潰れやすく成形することによって、従来に比べて低い荷重でも確実にガス拡散層12とセパレータ20とを接触させることができ、かつガス拡散層12が変形してガス流路23にはみ出すことを防止できる。
また、リブ面22は予備圧縮後は空孔率が低いが、セパレータ20と積層してMEA14を組み立てると、組み立て時の荷重によってリブ面22が潰されてガス拡散層12の厚さが略均一になるので、リブ面22と流路面24の空孔率が同等になる。つまり、セパレータ20と積層した状態でガス拡散層12全体のガス拡散性能等が均一になるので発電性能の低下を防止することができる。
なお、空孔率とは、単位体積当たりのカーボンペーパに含まれる空間の割合である。つまり、空孔率が小さければカーボンが密な状態を、大きければ疎な状態であることを表す。
以上により本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
セパレータ20のリブ部21に対向するガス拡散層12のリブ面22を、リブ面22以外の部分に比べて相対的に潰れやすくすることによって、ガス拡散層12のセパレータ20への追随性の向上を図ることができるので、セパレータ20とガス拡散層12との接触面積を確保でき、接触抵抗の増大を防止し、燃料電池スタック1の発電性能の向上を図ることができる。また、ガス流路23に対向する流路面24を相対的に潰れにくくすることによって、ガス拡散層12がガス流路23にはみ出すことを防止できるので、リブ面22近傍のガス拡散性能や排水性能の低下が抑制され、発電性能をより改善することができる。
従来から行っている予備圧縮工程においてリブ面22を凸状に成形するので、新たな工程を設ける必要がなく、製造コストへの跳ね返りがない。
第2実施形態について説明する。
本実施形態を適用する燃料電池スタック1のガス拡散層12は、基本的に第1実施形態と同様である。ただし、リブ面22の弾性係数が異なる。
本実施形態では、ガス拡散層12とセパレータ20とを積層する際にかかる面圧分布を考慮してリブ面22を成形することとする。
図6はガス拡散層12のセル10面内での面圧分布の一例を表す図である。図に示すように、外周に近い領域26は中央に近い領域27に比べて面圧が高くなっている。これは、セル10を積層するためのテンションロッド、エンドプレート4等の構造部品や、ガス拡散層12やセパレータ20の機械的特性によるものである。
そこで、面圧が高い部分(領域26)は、面圧が低い部分(領域27)に比べて、同じ荷重がかけられた場合の潰れが小さくなるようにリブ面22を成形する。より望ましくは、ガス拡散層12とセパレータ20とを積層してリブ面22が潰れた状態で、領域26と領域27のリブ面22とリブ部21との接触面積が同程度になるように形成する。
これにより、図6に示すようにセル10の面内で面圧分布のばらつきがあり、領域27の面圧が低い場合であっても、領域27のリブ面22は接触抵抗を低く抑えるのに十分な程度潰れ、領域26と同等の接触面積を確保することができ、ガス拡散層12全体のガス拡散性能等が均一になるので発電性能の低下を防止することができる。また、領域26は相対的に弾性係数が高いため面圧によって変形することがない。
以上により本実施形態では、第1実施形態と同様の効果に加え、さらに、リブ面22の弾性係数を、ガス拡散層12とセパレータ20との接触面内での面圧のばらつきに応じて設定するので、積層後のガス拡散層12の空孔率をより一様に近づけることができ、ガス透過性を一様にすることができる。
第3実施形態について説明する。
図7に本実施形態の燃料電池スタック1の斜視図を示す。本実施形態の燃料電池スタック1は図1に示した燃料電池スタック1と基本的に同様であるが、ガス拡散層12のリブ面22が異なる。
図7の領域28、29では、ガス拡散層12とセパレータ20との接触面圧が異なる領域であり、領域28は領域29に比べて接触面圧が大きくなっている。
これは、前述したように、セル10を積層するためのテンションロッド、エンドプレート4等の構造部品や、ガス拡散層12やセパレータ20の機械的特性によるものである。
そこで、本実施形態では、接触面圧の小さな領域29のガス拡散層12のリブ面22を、接触面圧の大きな領域28のガス拡散層12のリブ面22よりも潰れやすく成形する。
より望ましくは、スタック1を組み立てた状態で、領域28、29のリブ面22とリブ部21との接触面積が同程度になるようにする。
これにより、スタック1の長手方向で接触面圧のばらつきがあり、領域29の面圧が低い場合であっても、領域29のリブ面22は接触抵抗を抑えるのに十分な程度潰れ、領域28と同等の接触面積を確保することができ、ガス拡散層12全体のガス拡散性能等が均一になるので、発電性能の低下を防止することができる。
なお、各セル10の面内においても、第2実施形態と同様に接触面圧のばらつきに応じてリブ面22の潰れやすさを異ならせる。
以上により本実施形態では、第1、2実施形態と同様の効果に加え、さらに、スタック1の長手方向(セル積層方向)の接触面圧のばらつきも吸収できるので、発電性能をより向上させることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 燃料電池スタック
2 集電板
3 絶縁板
4 エンドプレート
10 セル
11 電解質膜
12 アノードガス拡散層
13 カソードガス拡散層
14 膜−電極アッセンブリ(MEA)
16 ガスシール部材
17 燃料ガス流路
18 酸化剤ガス流路
19 冷却媒体流路
20 セパレータ
21 リブ部
22 リブ面
23 ガス流路
24 流路面
2 集電板
3 絶縁板
4 エンドプレート
10 セル
11 電解質膜
12 アノードガス拡散層
13 カソードガス拡散層
14 膜−電極アッセンブリ(MEA)
16 ガスシール部材
17 燃料ガス流路
18 酸化剤ガス流路
19 冷却媒体流路
20 セパレータ
21 リブ部
22 リブ面
23 ガス流路
24 流路面
Claims (7)
- 固体高分子電解質膜と、
前記固体高分子電解質膜の両側にそれぞれ配置されるアノード電極およびカソード電極と、
前記各電極の外側に配置されるガス拡散層と、
前記ガス拡散層の外側に配置され、前記ガス拡散層と対峙する面に反応ガス流路を有するセパレータと、
前記固体高分子電解質膜と前記セパレータとの隙間を保持して前記ガス拡散層の外側に額縁状に配置されるガスシール部材と、を積層して構成する燃料電池において、
前記ガス拡散層は、前記積層する前には前記反応ガス流路を画成するリブ部と対峙する部分の弾性係数が、前記反応ガス流路と対峙する部分の弾性係数よりも小さいことを特徴とする燃料電池。 - 前記積層する前の前記ガス拡散層の前記リブ部と対峙する部分に、前記リブ部に向けて突出した凸部を設ける請求項1に記載の燃料電池。
- 前記凸部は前記積層する際にかかる荷重によって潰れ、ガス透過性が前記凸部以外の部分と略同等になる請求項2に記載の燃料電池。
- 前記凸部は前記積層する際にかかる荷重によって潰れ、前記ガス拡散層を構成するガス拡散性および導電性を有する部材の密度が前記凸部以外の部分と略同等になる請求項2または3に記載の燃料電池。
- 前記ガス拡散層は、前記積層する前にプレス成形による予備成形が行われており、
前記凸部は前記予備成形時に成形される請求項2〜4のいずれか一つに記載の燃料電池。 - 前記積層する前の前記ガス拡散層の前記リブ部と対峙する部分の弾性係数は、前記単位燃料電池セルを積層した際に生じる単位燃料電池セルの面方向の荷重のばらつきに応じて異なり、高い荷重がかかる部分ほど弾性係数が高くなっている請求項1〜5のいずれか一つに記載の燃料電池。
- 前記積層する前の前記ガス拡散層の、前記リブ部と対峙する部分の弾性係数は、前記単位燃料電池セルを積層した際に生じる前記単位燃料電池セルの積層方向の荷重のばらつきに応じて異なり、高い荷重がかかる部分ほど弾性係数が高くなっている請求項1〜6のいずれか一つに記載の燃料電池。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008047295A (ja) * | 2006-08-10 | 2008-02-28 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池およびその製造方法 |
JP2008059784A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Seiko Instruments Inc | 燃料電池 |
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