JP2006178362A - 光学装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図りつつ、レンズの移動距離が比較的長い場合にも精度よくレンズ位置を検出可能な光学装置を提供する。
【解決手段】レンズ2を保持し、レンズ2の光軸方向に移動する移動枠3を備える光学装置1に、コイル6が印刷された絶縁基板8を光軸に平行に設けるとともに、基板8に対向する平板状の導電部材7を設ける。導電部材7はコイル6への投影面の光軸に直交する方向の幅が光軸方向の位置に応じて変化するように台形状に形成されており、レンズ2の移動に伴ってコイル6のインダクタンスは変化する。IC9は当該変化に基づいてレンズ2の位置を検出する。
【選択図】図1
【解決手段】レンズ2を保持し、レンズ2の光軸方向に移動する移動枠3を備える光学装置1に、コイル6が印刷された絶縁基板8を光軸に平行に設けるとともに、基板8に対向する平板状の導電部材7を設ける。導電部材7はコイル6への投影面の光軸に直交する方向の幅が光軸方向の位置に応じて変化するように台形状に形成されており、レンズ2の移動に伴ってコイル6のインダクタンスは変化する。IC9は当該変化に基づいてレンズ2の位置を検出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、カメラ等の光学装置、より詳細には光軸方向にレンズを移動可能であって、当該レンズ位置を検出可能な光学装置に関する。
レンズを光軸方向に移動可能とした光学装置において、レンズ位置を検出する方法が種々提案されている。
特許文献1では、レンズ移動枠及び固定枠の一方に光軸に直交する平面インダクタ部材を、他方に平面インダクタ部材に対向する平面状の導電部材を設け、平面インダクタ部材と導電部材との距離の変化に応じて変化する平面インダクタ部材のインダクタンスに基づいてレンズ移動枠と固定枠との相対位置を検出する技術が開示されている。なお、インダクタンスの変化は周波数の変化として検出される。
特許文献2では、相対移動する2つの鏡枠の一方に1次コイル、2次コイルを設け、他方に1次コイル、2次コイルに挿通されるコア部材を設けて差動トランスを形成し、レンズ位置を検出する技術が開示されている。また、相対移動する2つの鏡枠のそれぞれに互いに対向する電極を設けてキャパシタを形成し、電極間距離の変化に応じて変化するキャパシタの容量に基づいて鏡枠の位置を検出する技術も開示されている。
なお、レンズの位置検出装置に係る技術ではないが、図7に示すように、回転軸501の周囲に、径方向の長さが円周方向の位置に応じて変化する導電性の被検体502を設け、高周波コイル503から見たインピーダンスの変化に基づいて回転位置を検出する検出装置が知られている。
また、電気回路の性質を利用する位置検出技術ではないが、図8(a)の平面図、図8(b)の断面図に示すように、回転軸511を中心として回転する回転体512に、軸方向へ投影した面の径方向の幅が周方向の位置に応じて変化する磁石513を配置し、磁石513に対して軸方向において対向するように固定的に設けられた磁束検出センサ514の出力に基づいて回転位置を特定する技術、図9(a)の平面図、図9(b)の断面図に示すように、回転軸511を中心として回転する回転体522に、軸方向の高さが周方向の位置に応じて変化する磁石523を軸方向に面して設け、磁石523に対して軸方向において対向するように固定的に設けられた磁束検出センサ524の出力に基づいて回転位置を特定する技術も知られている。
特開2004−348061号公報
特開平5−5823号公報
特許文献1のように、平面インダクタ部材に対する導電部材の近接離間によるインダクタンス(周波数)の変化に基づいて距離を検出する装置では、図10に示すように、平面インダクタ部材と導電部材との距離が短い領域では周波数の変化量が比較的大きく、距離が長い領域では周波数の変化量が比較的小さい。従って、平面インダクタ部材と導電部材との相対移動を比較的長い距離に亘って検出しようとすると、平面インダクタと導電部材とが比較的大きく離間したときに位置検出精度が低下する。換言すれば、平面インダクタと導電部材との離間距離が比較的長い場合にも位置検出精度を高くしようとすると、平面インダクタ及び導電部材の面積を大きくせざるを得ない。そして、平面インダクタ及び平面状の導電部材はそれぞれ光軸に対して直交するように設けられているから、平面インダクタ及び導電部材の面積を大きくすれば、レンズの径方向に光学装置が肥大化する。
本発明の目的は、小型化を図りつつ、レンズの移動距離が比較的長い場合にも精度よくレンズ位置を検出可能な光学装置を提供することにある。
本発明の光学装置は、レンズと、前記レンズを保持し、前記固定部に対して前記レンズの光軸方向に移動するレンズ移動体と、前記固定部及び前記レンズ移動体のうち一方に設けられ、前記光軸方向に分布するインダクタと、前記固定部及び前記レンズ移動体のうち他方に設けられ、前記光軸方向に延びて前記インダクタに対向し、前記光軸に直交する方向の幅が前記光軸方向の位置に応じて変化する導電部材と、前記インダクタのインダクタンスの変化に応じた信号を生成する信号生成手段と、前記信号生成手段により生成された信号に基づいて前記レンズ移動体の前記固定部に対する位置を検出する位置検出手段と、を備える。
好適には、前記インダクタ及び前記導電部材はそれぞれ、前記レンズの移動領域に対向するように設けられている。
好適には、前記導電部材は更に、前記インダクタとの距離が前記光軸方向の位置に応じて変化する。
好適には、前記インダクタは前記固定部に設けられ、前記導電部材は前記レンズ移動体に設けられ、前記レンズ及び前記レンズ移動体の組は同一光軸上に複数設けられ、前記複数の前記レンズ移動体は互いに独立に前記固定部に対して前記光軸方向に移動可能であり、前記インダクタ、前記導電部材及び前記信号生成手段は前記複数のレンズ移動体に対応して複数設けられ、前記位置検出手段は前記複数の信号生成手段により生成された信号に基づいて前記複数のレンズ移動体の前記固定部に対する位置をそれぞれ検出し、前記固定部は前記光軸に平行に設けられる一つの基板であり、前記複数のインダクタは前記基板に設けられている。
好適には、前記インダクタは前記レンズ移動体に設けられ、前記導電部材は前記固定部に設けられ、前記レンズ及び前記レンズ移動体の組は同一光軸上に複数設けられ、前記複数の前記レンズ移動体は互いに独立に前記固定部に対して前記光軸方向に移動可能であり、前記インダクタ及び前記信号生成手段は前記複数のレンズ移動体に対応して複数設けられ、前記導電部材は前記複数のインダクタに対向する一つの部材である。
本発明の光学装置によれば、小型化を図りつつ、レンズの移動距離が比較的長い場合にも精度よくレンズ位置を検出できる。
第1の実施形態
図1は、本発明の第1の実施形態の光学装置1の要部を模式的に示す図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は平面図である。光学装置1は、例えばカメラ等の撮像光学系やファインダ光学系に利用されるものであり、不図示のカメラ本体内部に設けられる。
図1は、本発明の第1の実施形態の光学装置1の要部を模式的に示す図であり、図1(a)は斜視図、図1(b)は平面図である。光学装置1は、例えばカメラ等の撮像光学系やファインダ光学系に利用されるものであり、不図示のカメラ本体内部に設けられる。
光学装置1は、レンズ2と、レンズ移動体としての移動枠3とを備えている。移動枠3は、レンズ2の光軸方向に延びるガイド軸4を挟持する挟持部(被ガイド部)3aと、レンズ2の光軸方向に延びるガイド軸5に挿通される被挿通部(被ガイド部)3bとを有しており、ガイド軸4及び5に案内されてカメラ本体等に対して光軸方向に移動可能である。移動枠3は手動で、あるいは、所定の駆動源から駆動力を与えられて光軸方向に移動する。例えば、高分子アクチュエータやピエゾアクチュエータにより駆動される。
光学装置1は、レンズ2の位置を検出するために、基板8に設けられるインダクタとしてのコイル6と、導電部材7と、IC9とを備えている。
コイル6は、例えば、絶縁基板8にスパイラル状の導体パターンが印刷されることにより形成される。基板8はレンズ2の移動領域に対向するように、光軸に平行に且つ光軸の径方向に直交するように設けられており、基板8に印刷されたコイル6もレンズ2の移動領域に対して対向するように光軸に平行に分布する。また、基板8は不図示のカメラ本体に対して固定的に設けられている。コイル6には例えば銅等の導体を用いてよい。基板8には例えば樹脂、ガラス等の絶縁体を用いてよい。なお、基板8は本発明の固定部として機能する。
導電部材7は、銅等の導電物質を用いた厚さ一様の板により構成されている。導電部材7は、基板8(コイル6)に対向するように、光軸に平行に移動枠3の被挿通部3bに設けられており、移動体3の基板8に対する移動に伴って導電部材7もコイル6に対して移動する。
導電部材7は平面形状が台形状に形成され、互いに平行な縁部7a、7bが光軸に直交するように、縁部7a、7bに直行する縁部7cが光軸に平行になるように配置されている。また、縁部7a、7bのうち、長い方の縁部7aはコイル7の直径(光軸に直交する方向の幅)と同等又はこれよりも長く設定され、短い方の辺7bはコイル6の直径よりも短く(例えばコイル6の半径程度)設定されている。
従って、図1(b)に示すように、縁部7a、7bに対して傾斜する縁部7dは光軸に対して傾斜するとともにコイル9を横断しており、導電部材7のコイル9への投影面(基板8に直交する方向に投影した面)の光軸に直交する方向の幅は光軸方向の位置に応じて変化する。つまり、光軸方向の一方(図1の左方向)へ向かうほど幅が増加し、他方(図1の右方向)へ向かうほど幅が減少する。これにより、図中において2点鎖線で示すように、導電部材7の光軸方向の移動に伴ってコイル6に対する導電部材7の投影面積は増減する。具体的には、導電部材7が一方(図1の右方向)に移動すると投影面積が増加し、他方(図1の左方向)に移動すると投影面積が減少する。
IC9は基板8のコイル6が設けられる面とは反対側に設けられ、コイル6に電気的に接続されている。
光学装置1における位置検出の原理を説明する。
コイル6に電流が流れると、静電誘導の効果により導電部材7にも電流が流れる。導電部材7の電流の向きはコイル6の電流の向きとは逆向きであるから、コイル6の電流によって生じる磁力は導電部材の磁力によってある程度打ち消される。従って、コイル6の自己インダクタンスは等価的に減少することになる。
そして、コイル6に対する導電部材7の投影面積が大きくなるほど、コイル6と導電部材7との距離が短くなるほど、導電部材7において静電誘導される電荷は増加し、コイル6の自己インダクタンスは減少する。一方、上述のように、光学装置1では、レンズ2の移動に伴って導電部材7もコイル6に対して移動し、当該移動に伴って導電部材7のコイル6への投影面積は変化するから、コイル6のインダクタンスの変化に基づいてレンズ2の位置を特定することができる。なお、検出精度を向上させるために、コイル6と導電部材7との距離は短く(例えば1mm)することが望ましい。
コイル6のインダクタンスの変化に基づく位置の特定は、種々の物理量に基づいて行うことができる。例えば、インダクタンスの変化を電圧や周波数の変化として検出することができる。以下では、周波数の変化として検出する例を述べる。
図2は、IC9の構成の一例を示すブロック図である。コイル6にコンデンサーである集中型キャパシタ11が直列に接続されてLC回路17を構成する。LC回路17からの出力信号は増幅器12に入力される。増幅器12の出力はフィードバック・ネットワーク13と周波数カウンタ14に入力される。フィードバック・ネットワークは例えば複数の抵抗を含んで構成され、入力された信号を所定量だけ減衰して出力する。フィードバック・ネットワーク13の出力信号が、コイル6にポジティブ・フィードバックされることにより、発振器18を構成する。周波数カウンタ14はカウントした周波数に応じた信号をバッファ15に出力し、制御回路16はバッファ15に格納されたデータを読み出すことによりレンズ2の位置を特定する。
なお、キャパシタ11、増幅器12、フィードバック・ネットワーク13は、本発明の信号生成手段として機能し、周波数カウンタ14、バッファ15、制御回路16は位置検出手段として機能する。
以上に説明した第1の実施形態によれば、コイル6が設けられる基板8及びコイル6に対向する平面状の導電部材7を光軸に平行に配置し、コイル6と導電部材7との重複する面積の増減によりレンズ位置の検出を行うから、コイル6と導電部材7とを比較的近い位置に保ちつつレンズ位置の検出が可能であり、光学装置の小型化を図りつつ、レンズの移動距離が比較的長い場合にもレンズの位置検出の精度を向上させることができる。特に、基板8(コイル6)及び導電部材7をレンズ2の移動領域に対して対向するように設けていることから、コイル6や導電部材7の面積を大きくしてもレンズの径方向に光学装置が肥大化することがない。
第2の実施形態
図3は、本発明の第2の実施形態の光学装置21の要部を模式的に示す図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は側面図である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態の光学装置21の要部を模式的に示す図であり、図3(a)は斜視図、図3(b)は側面図である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態においては、導電部材22は、コイル6に平行な方向に見て略直角三角形に形成され、当該直角三角形の直角を構成する平面22aがレンズ2の光軸に平行になるように移動枠3の被挿通部3bに設けられる。一方、コイル6は第1の実施形態と同様に光軸に平行に設けられ、コイル6には平面22aに対して傾斜する傾斜面22bが対向する。従って、傾斜面22bはコイル6に対して傾斜し、導電部材22とコイル6との距離は光軸方向の位置に応じて変化する。つまり、傾斜面22bの一方(図3の左方)ほど導電部材22とコイル6との距離は短くなり、他方ほど当該距離は長くなる(図3の右方)。これにより、図3(b)に示すように、レンズ2の光軸方向の移動に伴って導電部材22とコイル6との距離は変化する。具体的には、レンズ2が光軸方向の一方(図3の左方)に移動すると導電部材22とコイル6との距離は長くなり、レンズ2が光軸方向の他方(図3の右方)に移動すると導電部材22とコイル6との距離は短くなる。
上述のように、コイル6のインダクタンスは導電部材との距離により変化する。従って、第1の実施形態と同様に、コイル6のインダクタンスの変化を検出することにより、レンズ2の位置が特定される。
なお、コイル6のインダクタンスの変化は、コイル6を導電部材22へ投影した領域の影響が大きいのであるから、コイル6と導電部材22との距離の変化によるインダクタンスの変化は、コイル6と導電部材22との距離を、コイル6を導電部材22へ投影した領域に亘って平均した平均距離の変化として捉えることもできる。
以上に説明した第2の実施形態によれば、コイル6が設けられる基板8及びコイル6を光軸に平行に配置するとともに、光軸に沿って延びる導電部材22を配置し、コイル6と導電部材22との距離の増減によりレンズ位置の検出を行うから、光学装置の小型化を図りつつ、レンズの移動距離が比較的長い場合にもレンズの位置検出の精度を向上させることができる。
第3の実施形態
図4は、本発明の第3の実施形態の光学装置31の要部を模式的に示す斜視図である。なお、光学装置31の要部の平面図は図1(b)と同様であり、側面図は図3(b)と同様である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の第3の実施形態の光学装置31の要部を模式的に示す斜視図である。なお、光学装置31の要部の平面図は図1(b)と同様であり、側面図は図3(b)と同様である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態では、導電部材32は、第1の実施形態の導電部材と第2の実施形態の導電部材とを組み合わせた形状、すなわち、コイル6に直交する方向に見て略台形に形成されるとともに、コイル6に平行な方向であって光軸に直交する方向に見て略直角三角形に形成されている。
従って、レンズ2の移動に伴ってコイル6への導電部材32の投影面積が変化するとともに、コイル6と導電部材32との距離も変化する。このため、比較的小さなレンズ2の移動によりコイル6のインダクタンスが比較的大きく変化し、第1及び第2の実施形態に比較してレンズの位置検出の精度が向上する。
第4の実施形態
図5は、本発明の第4の実施形態の光学装置41の要部を模式的に示す図であり、図5(a)は斜視図、図5(b)は平面図である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。ただし、第1の実施形態と同様の部材等であって複数設けられるものについては、第1の実施形態と同一の符号にA、Bの符号を付加している。なお、複数設けられる同一部材等について、特に区別する必要がない場合は、A、Bの符号を省略する場合がある。
図5は、本発明の第4の実施形態の光学装置41の要部を模式的に示す図であり、図5(a)は斜視図、図5(b)は平面図である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。ただし、第1の実施形態と同様の部材等であって複数設けられるものについては、第1の実施形態と同一の符号にA、Bの符号を付加している。なお、複数設けられる同一部材等について、特に区別する必要がない場合は、A、Bの符号を省略する場合がある。
第4の実施形態では、レンズ2及び移動枠3の組が同一光軸上に2個設けられている。また、これに対応して、コイル6、導電部材7も2個ずつ設けられている。これらレンズ2、移動枠3、コイル6、導電部材7の構成や配置は第1の実施形態と同様である。なお、移動枠3A、3Bは互いに独立に光軸上を移動可能である。例えば、移動枠3A、3Bはそれぞれに対応して設けられた2個の駆動源によりそれぞれ駆動され、互いに独立に移動する。
図5(b)に示すように、導電部材7Aの移動範囲と導電部材7Bの移動範囲とは互いに重ならないように設定されている。具体的には、導電部材7Aと導電部材7Bとは光軸に直交する方向(図5(b)の上下方向)の位置が互いにずれるように配置されている。換言すれば、導電部材7Aと導電部材7Bは光軸を挟むように配置されている。なお、光軸方向においては、導電部材7Aの移動範囲と、導電部材7Bの移動範囲とは一部重複する。また、コイル6A、6Bの位置も導電部材の位置に対応して光軸に直交する方向の位置が互いにずれるように配置されている。
また、導電部材7の光軸に対して傾斜する縁部7dは、他方の導電部材が設けられている側(基板8の中央側)に設けられるとともに、互いに平行な縁部7a、7bのうち、短い縁部7aが他方の導電部材が設けられている側(基板8の中央側)に設けられている。すなわち、導電部材7の面積を減少させた側を互いに対向させるように配置されている。これにより、一方の導電部材7が他方の導電部材7に対応するコイル6に及ぼす影響が縮小される。
一方、基板8は、レンズ2の数に対応して複数設けられず、単数である。そして単数の基板8にコイル6A、6Bが設けられる。
IC9も単数である。また、その構成も第1の実施形態と同様である。ただし、図2に示した、キャパシタ11、増幅器12、フィードバック・ネットワーク13に対応する部分、すなわち、信号生成手段として機能する部分については、レンズ2の数に対応して2つずつ設けられる。なお、位置検出手段として機能する部分、すなわち、周波数カウンタ14、バッファ15、制御回路16は、それぞれ単数でもよいし、レンズ2の数に対応して2つずつ設けられていてもよい。
以上に説明した第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、複数のレンズに対応して複数の基板を設けることをせず、単数の基板8に複数のコイル6を設けて複数のレンズの位置を検出可能としたことから、光学装置の小型化が図られるともに、コストが抑制される。
第5の実施形態
図6は、本発明の第5の実施形態の光学装置51の要部を模式的に示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は平面図である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。ただし、第1の実施形態と同様の部材等であって複数設けられるものについては、第1の実施形態と同一の符号にA、Bの符号を付加している。なお、複数設けられる同一部材等について、特に区別する必要がない場合は、A、Bの符号を省略する場合がある。
図6は、本発明の第5の実施形態の光学装置51の要部を模式的に示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は平面図である。第1の実施形態の光学装置1と同様の構成については第1の実施形態と同一符号を付して説明を省略する。ただし、第1の実施形態と同様の部材等であって複数設けられるものについては、第1の実施形態と同一の符号にA、Bの符号を付加している。なお、複数設けられる同一部材等について、特に区別する必要がない場合は、A、Bの符号を省略する場合がある。
第5の実施形態では、第4の実施形態と同様に互いに独立に光軸上を移動するレンズ2A、移動枠3Aの組と、レンズ3B、移動枠3Bの組とが設けられている。ただし、コイル6及び基板8が移動枠3に設けられ、導電部材52が不図示のカメラ本体に対して設けられている。そして、コイル6及び基板8は、2つのレンズ2に対応して2つずつ設けられ、導電部材は単数である。
第5の実施形態では、コイル6が移動枠3に、導電部材52が固定部としての不図示のカメラ本体に設けられているが、位置検出の原理は第1の実施形態と同様である。すなわち、導電部材52はコイル6への投影面の光軸に直交する方向の幅が光軸方向の位置に応じて変化するように形成されており、レンズ2の移動に伴って導電部材52のコイル6への投影面積は増減し、コイル6のインダクタンスが変化する。このインダクタンスの変化に基づいてレンズの位置検出がなされる。
IC9は不図示のカメラ本体に設けられ、内部構成は第4の実施形態と同様である。ただし、基板8A、8Bにそれぞれ設けるようにしてもよい。
以上に説明した第5の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、複数のレンズに対応して複数の導電部材を設けることをせず、単数の導電部材により位置検出をしているために、生産工程の簡素化や光学装置の構造強化が図られる。
本発明は以上の第1〜第5の実施形態に限定されず、種々の態様で実施可能である。
レンズは単レンズであっても組み合わせレンズであってもよい。固定部は、レンズ移動体と相対移動するものであればよく、基板やカメラ本体等の光学装置の基体に限定されない。例えばレンズ鏡筒における、移動枠と相対移動する固定枠であってもよい。また、固定部に対するレンズ移動体の移動もガイド軸及び被ガイド部によるものに限定されず、適宜な構成を用いてよい。
インダクタは、起電力を発生する性質を有するものであればよく、コイルに限定されない。例えば、いわゆるメアンダ型の平面インダクタでもよい。また、インダクタは、光軸方向に沿って少なくとも2次元状に分布していればよく、平面状のインダクタに限定されない。例えば、曲面状に分布するインダクタでもよいし、3次元コイルであってもよい。
導電部材のインダクタへの投影面の光軸に直交する方向の幅、あるいは、導電部材とインダクタとの距離における、光軸方向の位置に応じた変化は、当該変化に基づいてレンズ位置を検出できればよく、線形的な変化に限定されない。例えば、第1の実施形態の縁部7dを曲線に、第2の実施形態の傾斜面22bを曲面としてもよい。第1の実施形態の縁部7dだけでなく、縁部7cも光軸に傾斜するようにしてもよい。
インダクタンスと導電部材との光軸方向の距離の変化は、光軸方向におけるインダクタンスと導電部材の表面との距離が変化すればよく、導電部材の厚さを光軸方向の位置に応じて変化させるものに限定されない。例えば、一様厚さの導電部材を平面インダクタンスに対して傾斜して設けてもよい。
インダクタに対する導電部材の投影面積の変化やコイルと導電部材との距離の変化によるインダクタのインダクタンスの変化は、インダクタと導電部材とにより形成されるキャパシタの容量の変化として捉えることもできる。なぜなら、インダクタのインダクタンスの減少は、導電部材において静電誘導される電荷によるものであり、キャパシタの容量が大きくなればインダクタのインダクタンスの減少量も大きくなるからである。従って、本発明は、インダクタと導電部材とにより形成されるキャパシタの容量に基づいてレンズ位置を特定する技術を含む。
第1〜第5の実施形態は適宜組み合わせることが可能である。例えば、第4及び第5の実施形態において第2の実施形態のようにインダクタと導電部材との距離を光軸方向の位置に応じて変化させることによりレンズ位置を検出してもよいし、第4及び第5の実施形態において第3の実施形態のようにインダクタと導電部材との投影面積の変化及び距離の変化を併用する技術を利用してもよい。
8…固定部、2…レンズ、3…レンズ移動体、6…インダクタ、7…導電部材、9…信号生成手段、位置検出手段。
Claims (5)
- 固定部と、
レンズと、
前記レンズを保持し、前記固定部に対して前記レンズの光軸方向に移動するレンズ移動体と、
前記固定部及び前記レンズ移動体のうち一方に設けられ、前記光軸方向に分布するインダクタと、
前記固定部及び前記レンズ移動体のうち他方に設けられ、前記光軸方向に延びて前記インダクタに対向し、前記光軸に直交する方向の幅が前記光軸方向の位置に応じて変化する導電部材と、
前記インダクタのインダクタンスの変化に応じた信号を生成する信号生成手段と、
前記信号生成手段により生成された信号に基づいて前記レンズ移動体の前記固定部に対する位置を検出する位置検出手段と、
を備えた光学装置。 - 前記インダクタ及び前記導電部材はそれぞれ、前記レンズの移動領域に対向するように設けられている請求項1に記載の光学装置。
- 前記導電部材は更に、前記インダクタとの距離が前記光軸方向の位置に応じて変化する請求項1又は2に記載の光学装置。
- 前記インダクタは前記固定部に設けられ、
前記導電部材は前記レンズ移動体に設けられ、
前記レンズ及び前記レンズ移動体の組は同一光軸上に複数設けられ、前記複数の前記レンズ移動体は互いに独立に前記固定部に対して前記光軸方向に移動可能であり、
前記インダクタ、前記導電部材及び前記信号生成手段は前記複数のレンズ移動体に対応して複数設けられ、
前記位置検出手段は前記複数の信号生成手段により生成された信号に基づいて前記複数のレンズ移動体の前記固定部に対する位置をそれぞれ検出し、
前記固定部は前記光軸に平行に設けられる一つの基板を含み、
前記複数のインダクタは前記基板に設けられている
請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学装置。 - 前記インダクタは前記レンズ移動体に設けられ、
前記導電部材は前記固定部に設けられ、
前記レンズ及び前記レンズ移動体の組は同一光軸上に複数設けられ、前記複数の前記レンズ移動体は互いに独立に前記固定部に対して前記光軸方向に移動可能であり、
前記インダクタ及び前記信号生成手段は前記複数のレンズ移動体に対応して複数設けられ、
前記導電部材は前記複数のインダクタに対向する一つの部材である
請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学装置。
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