JP2006178080A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2006178080A
JP2006178080A JP2004369673A JP2004369673A JP2006178080A JP 2006178080 A JP2006178080 A JP 2006178080A JP 2004369673 A JP2004369673 A JP 2004369673A JP 2004369673 A JP2004369673 A JP 2004369673A JP 2006178080 A JP2006178080 A JP 2006178080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
color component
amount
numerical aperture
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004369673A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoaki Tani
尚明 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004369673A priority Critical patent/JP2006178080A/ja
Publication of JP2006178080A publication Critical patent/JP2006178080A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】色成分光毎に個別の光源を用い、共通光路で開口数を制限して明るさおよびコントラストを調整しても、投影画像の色バランスを変化させないようにすること。
【解決手段】プロジェクタ1は、赤色光、緑色光および青色光の光源LED12R,12G,12Bと、照明する各色成分光を空間変調して反射するDMD22と、共通光路に配置されDMD22に対する照明光の開口数を制限する可変絞り18と、DMD22により空間変調された各色成分光を投射して画像を投影表示する投影レンズユニット23と、供給する電流量を変化させてLED12R,12G,12Bの発光量を変化させるLED駆動部2と、DMD22に対する開口数の情報を取得して対応する各色成分光の光量比を求め、求めた光量比をもとにLED駆動部2を制御する光量比制御部10aと、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カラー画像を投影表示するプロジェクタに関するものである。
従来、カラー画像を投影表示するプロジェクタでは、超高圧水銀ランプ等の白色光源からの光をダイクロイックミラー等によって互いに波長域の異なる3つの色成分光に分離し、液晶パネル等の空間変調素子を用いて、この分離した各色成分光を画像信号に対応して空間変調し、空間変調した各色成分光を再び同軸に合成して投射することによってカラー画像を投影表示している。
通常、プロジェクタでは、周囲の明るさなど使用環境や使用状態に応じて投影画像の明るさやコントラストを調整する機能が必要であり、さらに、この調整が投影画像の色バランスを崩すことなく行えることが要求される。この要求を実現するため、白色光源からの光を各色成分光に分離するまでの光路、あるいは分離した各色成分光を再び合成した後の光路に絞り等を配置したプロジェクタが提案されている(たとえば、特許文献1〜3参照)。これらのプロジェクタでは、光の入射角または射出角に対する光強度分布を示す配向特性が、空間変調素子に対して各色成分光でほぼ等しくなるように白色光源を使用するとともに、各色成分光が同軸である共通光路に配置した絞り等によって光束を制限し、空間変調素子に対する開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整することにより、色バランスが変化しないようにしている。
特開平6−14326号公報 特開2003−241311号公報 特開2004−151674号公報
ところで、近年、プロジェクタの利便性を促進するため、装置の小型化、低消費電力化等の要求が高まっており、この要求に対応するため、従来の白色光源に代えてLED等の半導体発光素子を各色成分光の光源に用いることが考えられている。しかし、この場合、色成分光毎に個別の発光素子を使用し、空間変調素子に対して各色成分光が異なる配向特性をもつことになるため、各色成分光の共通光路に配置した絞り等によって光束を制限し、空間変調素子に対する開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整すると、投影画像の色バランスを変化させてしまうという問題があった。この問題を解決するため、空間変調素子としての液晶パネルの駆動電圧を変化させ、各色成分光の透過率比を変化させることによって色バランスを調整することが考えられるが、この場合、画像信号がビット数の限られたデジタル信号であるため、投影画像の階調性が損なわれるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、色成分光毎に個別の光源を用いる場合、各色成分光の共通光路に配置した絞り等によって光束を制限し、空間変調素子に対する開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整するようにしても、投影画像の色バランスを変化させることがなく、また、投影画像の階調性を損なうことがなく、常に所望の画像を正確に投影することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるプロジェクタは、複数色の色成分光をそれぞれ発生する複数の光源と、入力された画像信号に応じて照明光である前記複数色の色成分光を変調する空間変調素子と、前記複数の光源が発生した複数色の色成分光によって前記空間変調素子を照明する照明光学手段と、前記空間変調素子によって変調された前記複数色の色成分光を投影する投影光学手段と、前記照明光学手段または前記投影光学手段のいずれかの光路に配置され前記空間変調素子に対する開口数を制限する1つの絞り手段と、前記開口数に応じて前記複数色の色成分光の光量バランスを制御する光量制御手段と、を有し前記複数の光源が発生した複数色の色成分光のうち少なくとも1つの色の色成分光が前記空間変調素子に対して他の色の色成分光と異なる配向特性を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記複数の光源が発生した各色成分光を共通の光路に合成する合成手段を更に有し、前記絞り手段は、前記合成手段によって合成された共通の光路に配置され前記空間変調素子に対する開口数を制限し、前記照明光学手段は、前記合成手段によって合成されると共に前記絞り手段によって光束を制限された前記各色成分光を照明光として前記空間変調素子を照明することを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記各色成分光の色毎に複数配置された前記空間変調素子によって色毎に変調された前記各色成分光を共通の光路に合成する合成手段を更に有し、前記絞り手段は、前記合成手段によって合成された共通の光路に配置され前記色毎に複数配置された各空間変調素子に対する開口数を制限し、前記投影光学手段は、前記合成手段によって合成されると共に前記絞り手段によって光束を制限された前記各色成分光を投影することを特徴とする。
また、本発明の請求項4にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記光量制御手段は、前記開口数の変化に対応した前記絞り手段の通過光量の変化が大きい前記色成分光ほど前記絞り手段に至るまでの光量の変化が小さくなるように前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項5にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記光量制御手段は、少なくとも前記開口数の変化に対応した前記通過光量の変化が最も大きい前記色成分光の前記光量の変化が最小となるように前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項6にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記光量制御手段は、少なくとも前記開口数の変化に対応した前記通過光量の変化が最も小さい前記色成分光の前記光量の変化が最大となるように前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項7にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記光量制御手段は、前記複数の光源の各発光量をそれぞれ変化させることによって前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項8にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記光量制御手段は、前記複数の光源に供給する電流量をそれぞれ変化させることによって前記各発光量を変化させて前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項9にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記複数の光源の少なくとも1つは、半導体発光素子であることを特徴とする。
また、本発明の請求項10にかかるプロジェクタは、上記の発明において、取り付けられた前記投影光学手段を識別する識別情報を判別する投影光学判別手段を更に有し、前記絞り手段は、前記投影光学手段と一体的に構成され、前記投影光学手段は、交換可能に取り付けられ、前記光量制御手段は、前記投影光学判別手段が判別した識別情報と前記開口数とに応じて前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項11にかかるプロジェクタは、上記発明において、所定の光学特性を変化させる操作手段と、前記操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、を備え、前記光量制御手段は、前記操作量検出手段の検出結果をもとに前記開口数の情報を取得し、該取得した開口数の情報に応じて前記光量バランスを制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項12にかかるプロジェクタは、上記発明において、前記操作手段は、前記開口数、前記投影光学手段のフォーカス位置および前記投影光学手段の焦点距離のうち少なくとも1つを変化させることを特徴とする。
また、本発明の請求項13にかかるプロジェクタは、上記発明において、前記開口数に対応した前記各発光量の制御量を記憶した記憶テーブルを備え、前記光量制御手段は、前記開口数の情報を取得し、前記記憶テーブルを参照して該取得した開口数の情報に対応する前記各発光量の制御量を選択し、該選択した各発光量の制御量をもとに前記光量バランスを制御することを特徴とする。
本発明にかかるプロジェクタによれば、色成分光毎に個別の光源を用いる場合、各色成分光の共通光路に配置した絞り等によって光束を制限し、空間変調素子に対する開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整するようにしても、投影画像の色バランスを変化させることがなく、また、投影画像の階調性を損なうことがなく、常に所望の画像を正確に投影することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかるプロジェクタの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかるプロジェクタについて説明する。図1は、この実施の形態1にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。図1に示すように、この実施の形態1にかかるプロジェクタ1は、各色成分光の光源であるLEDを駆動するLED駆動部2と、可変絞り18を駆動する可変絞り駆動部3と、空間変調素子であるDigital Micromirror Device(以下、DMDとする)22を駆動するDMD駆動回路4と、各種指示情報が入力される入力部5と、各種情報を表示する表示部6と、音声情報の入出力処理を行う音声入出力部7と、外部装置との間で情報通信を行う通信部8と、各種情報を記憶する記憶部9と、プロジェクタ1の全体の処理および動作を制御する制御部10と、DMD22によって空間変調された各色成分光を投射して画像を投影表示するプロジェクタ光学系11とを備える。LED駆動部2、可変絞り駆動部3、DMD駆動部4、入力部5、表示部6、音声入出力部7、通信部8および記憶部9は、制御部10に電気的に接続され、制御部10は、これらの各構成部位を制御する。
LED駆動部2は、赤LED駆動回路2R、緑LED駆動回路2Gおよび青LED駆動回路2Bを備える。赤LED駆動回路2R、緑LED駆動回路2Gおよび青LED駆動回路2Bは、それぞれ色成分光の光源としてのLED12R,12G,12Bに電流を供給して発光させるとともに、供給する電流量を変化させることによってLED12R,12G,12Bの発光量を変化させる。
可変絞り駆動部3は、圧電素子、ボイスコイルモーター、ステッピングモーター等を用いて実現され、入力部5から入力された絞り量の設定情報をもとに、可変絞り18の開口部を駆動して開口径を変化させるとともに、操作手段としてDMD22に対する開口数を変化させる。なお、可変絞り駆動部3は、通信部8を介して取得した絞り量の情報をもとに可変絞り18を駆動するようにしてもよい。
DMD駆動回路4は、通信部8を介して取得した画像情報をもとにDMD22を駆動する。このとき、DMD駆動回路4は、カラー画像を構成する色成分光毎の画像情報をもとにDMD22の空間的な反射特性を順次変化させる。なお、「DMD」とは、半導体基板上に微小なミラーがマトリクス状に形成された光反射素子である。微小ミラーのそれぞれが、駆動回路からのオン/オフ信号により所定の角度範囲内で傾斜して光を反射する。
入力部5は、ボタン型、トグル型等の各種スイッチ、入力キー、タッチパネルなどを用いて実現され、プロジェクタ1が行う各種処理および動作の指示情報の入力を受け付けるとともに、入力された指示情報を制御部10に出力する。入力部5が受け付ける指示情報には、プロジェクタ1の起動/終了、画像投影の開始/終了、投影画像の明るさおよびコントラストの設定、可変絞り18の絞り量の設定、投影画像の色バランスの設定、投影モードの設定等の情報がある。
表示部6は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、LED表示素子等を用いて実現され、各種情報を表示する。表示部6が表示する情報には、制御部10が制御する各種処理および動作の開始や完了を報知する報知情報、各種処理および動作で発生したエラーを報知するエラー情報等がある。なお、入力部5としてのタッチパネルを表示装置のディスプレイ上に備えるようにしてもよく、この場合、表示部6は、指示情報の入力依頼を行う情報を表示するようにしてもよい。
音声入出力部7は、マイクロフォンおよびスピーカーを用いて実現され、外部から音声情報の入力を受け付け、入力された音声情報を制御部10に出力するとともに、制御部10から入力された音声情報を外部に出力する。音声入出力部7が入出力を行う情報には、投影画像に対応した音声情報等がある。なお、音声入出力部7は、各構成部位が行う処理の開始や完了を報知する所定の報知音の出力、各種処理および動作で発生したエラーを報知する所定の警告音の出力等を行うようにしてもよい。
通信部8は、ビデオ信号等の映像信号入力インターフェース、あるいはRS232C、USB、IEEE1394等の外部通信用インターフェース、あるいはIrDA規格に準拠した赤外線通信インターフェース等を用いて実現され、制御部10からの指示に基づいて外部装置との間で画像情報、音声情報等の各種情報通信を行う。
記憶部9は、所定のOSを起動するプログラム、処理プログラム等の各種情報が予め記憶されたROMと、各処理の各種処理パラメータ、各構成部位に入出力される各種情報等を記憶するRAMとを用いて実現される。記憶部9は、DMD22に対する開口数に対応した各色成分光の光量比を記憶した記憶テーブルとしての光量比テーブル9aを備える。この他、記憶部9が記憶する情報として、投影する画像情報、画像情報に対応する音声情報、可変絞り18の絞り量の設定情報等がある。
制御部10は、記憶部9が記憶する処理プログラムを実行するCPU等によって実現される。制御部10は、光量比制御手段としての光量比制御部10aを備え、光量比制御部10aは、入力された絞り量の設定情報をもとにDMD22に対する開口数の情報を取得し、取得した開口数の情報に対応する各色成分光の光量比を光量比テーブル9aから選択し、選択した光量比をもとにLED駆動部2を制御する。なお、光量比制御部10aは、取得した開口数の情報をもとに、あらかじめ記憶した変換係数と所定の演算プログラム等を用いて、各色成分光の光量比を求めるようにしてもよい。
プロジェクタ光学系11は、各色成分光によってDMD22を照明し、DMD22によって空間変調された各色成分光を投射して画像を投影表示する光学系を備える。プロジェクタ光学系11では、LED12R,12G,12Bが、それぞれ発散光である赤色光、緑色光および青色光を発光する。集光素子13R,13G,13Bは、LED12R,12G,12Bのそれぞれと一体にして配置され、発散して発光された各色成分光の発散角を小さくする。ダイクロイックプリズム14は、各集光素子13R,13G,13Bから射出した各色成分光のうち赤色光および青色光を反射し、緑色光を透過させ、各色成分光の光路を同軸にして共通光路に合成する。集光レンズ15は、共通光路に合成された各色成分光を集光し、インテグレータロッド16に入射させる。インテグレータロッド16は、ガラスあるいはプラスチックで形成された四角柱状のロッドであり、入射した各色成分光を射出端面で空間的に一様な強度分布をもつ光に変換する。このとき、入射した各色成分光の配向特性は、射出端で保存されている。なお、インテグレータロッド16は、たとえば、4枚のミラーを内向きに配置して形成した中空ロッドであってもよい。
照明レンズ17,19は、ミラー20およびフィールドレンズ22を介し、インテグレータロッド16の射出端面の像をDMD22上に形成する。これによって、インテグレータロッド16から射出した各色成分光は、空間的に一様な強度分布をもった光量ムラのない照明光としてDMD22を照明する。可変絞り18は、照明レンズ17,19の瞳近傍に配置され、インテグレータロッド16から射出して照明レンズ17を透過した各色成分光の光束径を制限し、DMD22に対する照明光の開口数を制限する。ミラー20は、照明レンズ19からの各色成分光を所定角度で反射して光路を折り曲げる。フィールドレンズ21は、ミラー20で反射した各色成分光を屈折させ、所定角度でDMD22を照明するように光路を折り曲げる。DMD22は、投影する画像情報に対応したDMD駆動回路4からの駆動信号をもとに、照明する各色成分光を空間変調して反射する。投影レンズユニット23は、DMD22で反射されフィールドレンズ21を透過した各色成分光を前方の図示しないスクリーン等に投射し、DMD22の像を拡大投影する。投影レンズユニット23は、フォーカス調整リング23aを回転することによって光軸方向に移動し、投影画像のフォーカス調整を行うが、この移動量はわずかであり、投射する各色成分光を制限することはない。
つぎに、集光素子13R,13G,13Bから射出される各色成分光の強度分布について説明する。図2−1および図2−2は、それぞれLED12Rと集光素子13R、およびLED12Gと集光素子13Gの構成の一例を示す断面図である。図2−1に示すように、LED12Rの図上、上面部に発散光である赤色光を発光するLEDチップ12Raが配置され、ボンディングワイヤBWRによってLED12Rの本体に電気的に接続されている。光軸HRを中心とした回転対称の集光ミラー13Raおよび集光レンズ13Rbを一体に形成した集光素子13Rは、LED12Rの上部に配置されている。集光ミラー13Raは、光軸HR上に配置されたLEDチップ12Raの中心近傍を焦点とする反射鏡であり、LEDチップ12Raが放射した発散角の大きい赤色光を反射して集光素子13の前方に射出する。集光レンズ13Rbは、LEDチップ12Raの中心近傍を焦点とするレンズであり、LEDチップ12Raが放射した発散角の小さい赤色光を屈折させて集光素子13の前方に射出する。このため、集光素子13Rの射出面上には、集光ミラー13Raからの光と集光レンズ13Rbからの光とによって、光軸HRを中心とした同心円状の光強度分布が生じる。一方、LED12Gおよび集光素子13Gも同様に構成され、図2−2に示すように、LEDチップ12Gが放射した発散光のうち、発散角の大きい緑色光を集光ミラー13Gaが集光素子13Gの前方に射出し、発散角の小さい緑色光を集光レンズ13Gbが集光素子13Gの前方に射出する。このため、集光素子13Gの射出面上に、集光ミラー13Gaからの光と集光レンズ13Gbからの光とによって、光軸HGを中心とした同心円状の光強度分布が生じる。なお、LED12Bおよび集光素子13Bも同様の構成であり、集光素子13Bの射出面上に光軸を中心とした同心円状の光強度分布が生じる。
また、LEDチップ12RaとLEDチップ12Gaとは、チップサイズ、チップ形状、光を放射する際に遮蔽物となるボンディングワイヤの配置等が異なるため、発散角の大きい光と小さい光との光量割合も異なる。たとえば、LEDチップ12Raは、図2−1に示すように、チップサイズが小さく、発光面の中心付近にボンディングワイヤBWRが接続されるため、集光素子13Rの射出面上の光強度分布は、図2−3に示す分布曲線IR1のように、中心部が周辺部に比べて暗い分布となる。一方、LEDチップ12Gaは、図2−2に示すように、チップサイズが大きく、発光面の周辺部にボンディングワイヤBWGが接続されるため、集光素子13Gの射出面上の光強度分布は、図2−3に示す分布曲線IG1のように、中心部が周辺部に比べて明るい分布となる。また、LED12BのLEDチップは、LEDチップ12Gaと同様にチップサイズが大きく、発光面の周辺部にボンディングワイヤが接続されるため、集光素子13Bの射出面上の光強度分布は、分布曲線IG1と同様に中心部が周辺部に比べて明るい分布となる。なお、これらの光強度分布は、一般に、集光素子に対するLEDチップの位置のばらつき等によって個体差を生じる。
集光素子13R,13G,13Bからの各色成分光は、集光レンズ15によってインテグレータロッド16の入射端面に集光されるため、集光素子13R,13G,13Bのそれぞれの射出面上の光強度分布は、インテグレータロッド16に入射する各色成分光の配向特性となる。インテグレータロッド16では、入射した各色成分光の配向特性が射出端でほぼ保存されるため、射出する各色成分光の配向特性は入射端の配向特性とほぼ等しい。さらに、インテグレータロッド16の射出端面の像が、照明レンズ17,19およびフィールドレンズ22によってDMD22上に結像されるため、インテグレータロッド16から射出した各色成分光の配向特性は、DMD22を照明する各色成分光の配向特性となる。また、インテグレータロッド16から射出した各色成分光の配向特性は、照明レンズ17によって変換され、可変絞り18の絞り面上の光強度分布となる。結果的に、可変絞り18の絞り面上の各色成分光の光強度分布は、DMD22を照明する各色成分光の配向特性となる。
この可変絞り18は、たとえば図3に示すように、6枚の絞り羽根18b1〜18b6を有した虹彩絞りで実現され、可変絞り駆動部3からの駆動信号をもとに絞り羽根18b1〜18b6を開閉し、設定された絞り量に対応して絞り開口18aの絞り開口径Dを変化させる。なお、可変絞り18の絞り羽根の枚数は6枚に限定されず、もっと多数の絞り羽根を用いてもよい。また、図3に示した可変絞り18では、絞り開口18aの形状を略円形としたが、楕円形状など任意形状でよい。さらに、虹彩絞りに限定されず、たとえば、多数の開口部を有したプレートを回転あるいはスライド等して開口部を切り換えるようにしてもよい。
なお、絞り開口径DとDMD22の照明光の開口数とは、可変絞り18とDMD22との間にあるレンズ系によって決まる所定の関係で一意的に対応し、たとえば、DMD22の照明光の開口数をNAとし、照明レンズ19およびフィールドレンズ21からなるレンズ系の合成焦点距離をfとして、式(1)で表わされる。
NA=D/2f ・・・(1)
また、DMD22の照明光の開口数NAは、この照明光の光軸を基準としたDMD22への入射角θを用いて、式(2)で表わされる。
NA=sinθ ・・・(2)
この入射角θは、DMD22の照明光の配向特性を示す変数になる。
つぎに、絞り開口径DとDMD22の照明光の色バランスとの関係について説明する。図4は、可変絞り18の絞り面上の赤色光および緑色光の光強度分布IR2,IG2を示す図である。図4に示すように、可変絞り18が開放状態である絞り開口径D1の場合、各色成分光は、可変絞り18によって遮られることなくすべてDMD22を照明する。この場合、予め調整された色バランスで各色成分光がDMD22を照明する。一方、絞り開口径D2の場合、各色成分光のうち絞り開口18aの外側の光束は遮られ、絞り開口18aを通過した各色成分光の一部がDMD22を照明する。赤色光は、緑色光に比べて光軸に近い中心部の光強度が弱いため、絞り開口径D1からD2への変化にともない、絞り開口18aを通過する光量が緑色光よりも大きく低下し、このため、DMD22の照明光の色バランスが変化する。可変絞り18より後段の光学系では各色成分光を遮るものがなく、このDMD22の照明光の色バランスの変化がそのまま投影画像の色バランスの変化となる。なお、光強度分布IR2,IG2は、DMD22の照明光の配向特性に対応し、横軸をDMD22の照明光の入射角θあるいは開口数NAと読みかえることができる。また、青色光の光強度分布は、緑色光の光強度分布IG2とほぼ同じ特性を示す。
図5は、絞り開口径Dと絞り開口18aの通過光量との関係を示す図である。図5に示すように、絞り開口径がD1から減小するのにともない、絞り開口18aを通過する赤色光および緑色光の通過光量はそれぞれ特性曲線IR3,IG3にしたがって低下し、赤色光の通過光量の低下率は緑色光に比べて大きい。たとえば、絞り開口径をD1からD2へ変化させた場合、赤色光は通過光量I1からI2Rに変化し、緑色光は通過光量I1からI2Gに変化し、赤色光の緑色光に対する通過光量比は「1」からI2R/I2G(<1)に変化する。この通過光量比の変化は、DMD22を照明する赤色光と緑色光の色バランスの変化であり、投影画像の赤色光と緑色光の色バランスの変化となる。なお、特性曲線IR3,IG3では、絞り開口径D1の場合の赤色光および緑色光の通過光量が等しくなるように規格化している。また、青色光の通過光量を示す特性曲線は、緑色光の特性曲線IG3とほぼ等しい。
図5に示した絞り開口径Dと絞り開口18aの通過光量との関係から、たとえば、絞り開口径をD1からD2へ変化させた場合、緑色光の通過光量I2Gが赤色光の通過光量I2Rに等しくなるようにLED12Gの発光量を低下させると、赤色光の緑色光に対する通過光量比を絞り開口径D1の場合と等しく「1」とすることができる。あるいは、赤色光の通過光量I2Rが緑色光の通過光量I2Gに等しくなるようにLED12Rの発光量を増大させても、同様に通過光量比を「1」とすることができる。さらに、青色光についても同様に、絞り開口径D2での通過光量が赤色光もしくは緑色光の通過光量と等しくなるようにLED12Bの発光量を変化させることによって、各色成分光の通過光量比を絞り開口径D1の場合と等しく「1」とすることができる。このように、絞り開口径Dの変化に対応して各色成分光の発光量を変化させることにより、絞り開口径18aの各色成分光の通過光量比を一定にすることができ、この結果、DMD22の照明光および投影画像の色バランスを一定にすることができる。
図6は、絞り開口径Dに対して光量比制御部10aが行う各色成分光のLEDの発光量制御の一例を示す図である。図6に示すLEDの発光量制御で、光量比制御部10aは、絞り開口径Dを変化させたときの絞り開口18aの通過光量の変化が最も大きい赤色光のLED12Rの発光量を一定とし、緑色光および青色光のLED12G,12Bの発光量を変化させることによって、任意の絞り開口径Dに対して各色成分光の絞り開口18aの通過光量比が一定となるようにLED駆動部2を制御している。たとえば、絞り開口径をD1からD2へ変化させた場合、光量比制御部10aは、赤色光のLED12Rの発光量を変えずに、緑色光のLED12Gの発光量をP1GからP2Gへ低下させ、青色光のLED12Bの発光量をP1BからP2Bへ低下させる。これによって、絞り開口径D2での緑色光および青色光の通過光量を赤色光の通過光量I2Rと等しくし、各色成分光の通過光量比を絞り開口径D1の場合と等しく「1」とすることができ、この結果、DMD22の照明光および投影画像の色バランスを一定にすることができる。
なお、図6に示すLEDの発光量制御では、赤色光のLED12Rの発光量が上限に達した場合でも、全体光量の低下を最小限に抑えて各色成分光の通過光量比を一定にすることができる。さらに、赤色光のLED12Rの発光量を増加させることができる場合には、LED12Rの発光量を増加させるとともに、緑色光および青色光のLED12G,12Bの発光量を低下させることによって、全体光量を低下させることなく各色成分光の通過光量比を一定にすることができる。また、緑色光と青色光とで絞り開口径Dに対する通過光量の変化が異なる場合には、通過光量の変化が大きい色成分光ほどLEDの発光量の変化を小さくするように制御することが好ましい。
プロジェクタ1では、たとえば、図6に示した特性曲線IG4,IB4をもとに、絞り開口径Dと、DMD22の照明光の開口数と、各色成分光のLED発光量との対応関係を光量比テーブル9aが記憶する。光量比制御部10aは、設定された可変絞り18の絞り量から絞り開口径DまたはDMD22の照明光の開口数の情報を取得し、光量比テーブル9aを参照して、取得した絞り開口径DまたはDMD22の照明光の開口数の情報に対応する各色成分光のLED発光量を選択し、各色成分光のLED発光量が選択した発光量となるようにLED駆動部2を制御する。あるいは、各色成分光のLED発光量に対応するLED駆動電流量を光量比テーブル9aがさらに記憶するようにし、光量比制御部10aは、このLED駆動電流量を選択してLED駆動部2を制御するようにしてもよい。なお、絞り開口径D、DMD22の照明光の開口数、各色成分光のLED発光量およびLED駆動電流量の対応関係は、プロジェクタ1に固有の特性値であり、予め測定することができる。
図7は、図6に示した各色成分光のLEDの発光量制御に対応し、画像を1フレーム投影する場合の各色成分光のLED発光量の一例を示す図である。図7に示すように、光量比制御部10aは、画像を1フレーム投影するために、赤色光、緑色光および青色光を所定期間ずつ順次発光させ、絞り開口径をD1からD2へ変化させた場合、各色成分光の発光期間内で対応するLEDの発光量を変化させる。なお、DMD22は、この各色成分光の発光期間に同期して色成分光毎の画像情報に対応した空間変調を行う。
図8−1は、各色成分光の光源部の変形例を示す図である。図8−1に示す各色成分光の光源部は、LED12R,12G,12Bと集光素子13R,13G,13Bとに代えて、射出光の指向性が高い砲弾型のLEDを2次元的に配列したLEDアレイ25R,25G,25Bを用いている。このLEDアレイ25R,25G,25Bでは、単一のLED12R,12G,12Bを用いる場合に比べて、個々のLEDの発光光量を少なくさせられるため安価なLEDを使用することができるとともに、各LEDの発光色のばらつきを低減させることができ、また、各色成分光の明るさを増大させることができる。ところが、LEDアレイ25R,25G,25Bでは、絞り開口径D1のときの投影画像の色バランスを最適化するため、配列するLEDの数が各色成分光で異なる場合が生じる。このため、たとえば図8−2に示すように、赤色光および緑色光のLDEアレイ25R,25Gの射出面上の光強度分布は、LEDの配列数に依存した異なる分布を示す。実際には、個々のLEDの明るさのばらつきにも依存した光強度分布となる。この光強度分布は、集光レンズ15によってインテグレータロッド16の入射端の配向特性となり、結果的にDMD22の照明光の配向特性となって、絞り開口径Dの変化に対して投影画像に複雑な色バランスの変化を生じさせる。しかしながら、この場合も、光量比制御部10aが、絞り開口径DまたはDMD22の照明光の開口数の情報に対応して各色成分光のLEDアレイ25R,25G,25Bの発光量を変化させることにより、DMD22の照明光および投影画像の色バランスを一定にすることができる。
以上説明したこの実施の形態1にかかるプロジェクタ1では、各色成分光で個別の光源であるLED12R,12G,12Bを用い、各色成分光の共通光路にある照明レンズ17,19の瞳近傍に配置した可変絞り18により光束を制限し、空間変調素子であるDMD22の照明光の開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整するようにしても、絞り開口径Dに対応して各色成分光のLED発光量を変化させるようにしているため、投影画像の色バランスを変化させることがなく、また、投影画像の階調性を損なうことがなく、常に所望の画像を正確に投影することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、空間変調素子としてDMD22を用い、可変絞り18によってDMD22の照明光の開口数を制限するようにしていたが、この実施の形態2では、空間変調素子として液晶パネルを用い、投影レンズユニットに内蔵した可変絞りによって液晶パネルの射出光の開口数を制限するようにしている。
図9は、本発明の実施の形態2にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。図9に示すように、この実施の形態2にかかるプロジェクタ31は、プロジェクタ1が備えたLED駆動部2、可変絞り駆動部3、DMD駆動部4、記憶部9、制御部10およびプロジェクタ光学系11のそれぞれに代えて、LED駆動部32、可変絞り駆動部33、LCD駆動部34、記憶部39、制御部40およびプロジェクタ光学系41を備える。また、LED駆動部32は、赤LED駆動回路2R、緑LED駆動回路2Gおよび青LED駆動回路2Bに代えて、赤LED駆動回路32R、緑LED駆動回路32Gおよび青LED駆動回路32Bを備え、記憶部39は、光量比テーブル9aに代えて、光量比テーブル39aを備え、制御部40は、光量比制御部10aに代えて、光量比制御部40aを備える。
さらに、プロジェクタ31は、投影レンズユニット53のフォーカス調整量およびズーム調整量を検出する検出部54をさらに備える。その他の構成は、プロジェクタ1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
可変絞り駆動部33は、入力部5から入力された絞り量の設定情報をもとに、投影レンズユニット53に内蔵された可変絞り53cに駆動信号を出力し、可変絞り53cは、圧電素子、ボイスコイルモーター、ステッピングモーター等によって開口部を駆動して開口径を変化させるとともに、LCD52R,52G,52Bに対する開口数を変化させる。なお、可変絞り駆動部33は、通信部8を介して取得した絞り量の情報をもとに可変絞り53cを駆動するようにしてもよい。
LCD駆動回路34は、赤LCD駆動回路34R、緑LCD駆動回路34Gおよび青LCD駆動回路34Bを備え、各LCD駆動回路はそれぞれ、通信部8を介して取得した画像情報をもとに、各色成分光に対応する空間変調素子としての液晶パネルであるLCD52R,52G,52Bを駆動する。LCD駆動回路34は、カラー画像を構成する色成分光毎の画像情報をもとに、LCD52R,52G,52Bの空間的な透過率分布を同時に変化させる。
検出部54は、フォーカス検出部54aおよびズーム検出部54bを備える。フォーカス検出部54aおよびズーム検出部54bは、ロータリーエンコーダ、フォトリフレクタ等を用いて実現され、それぞれ投影レンズユニット53が有するフォーカス調整リング53aおよびズーム調整リング53bの操作量である回転量を検出する。さらに、フォーカス検出部54aは、検出したフォーカス調整リング53aの回転量に対応する投影レンズユニット53のフォーカス位置を制御部40に出力し、ズーム検出部54bは、検出したズーム調整リング53bの回転量に対応する投影レンズユニット53の焦点距離を制御部40に出力する。
プロジェクタ光学系41は、各色成分光の光源からの光によってLCD52R,52G,52Bを照明し、LCD52R,52G,52Bのそれぞれによって空間変調された各色成分光を投射して画像を投影表示する光学系を備える。プロジェクタ光学系41では、赤色光、緑色光および青色光の光源として、それぞれLED12R,12G,12Bを複数配置し、個々のLED12R,12G,12Bには、それぞれ集光素子13R,13G,13Bが一体にして配置されている。導光ロッド46R,46G,46Bは、それぞれ入射した赤色光、緑色光および青色光の光源からの光をLCD52R,52G,52Bへ導光する。このとき、導光ロッド46R,46G,46Bは、それぞれ入射端面で空間的な光強度のムラが大きい光を射出端面で空間的にほぼ一様な強度分布をもつ光に変換する。また、導光ロッド46R,46G,46Bは、入射端面での配向特性を射出端面でほぼ保存するため、LCD52R,52G,52Bのそれぞれを照明する光の配向特性は、赤色光、緑色光および青色光の光源の配向特性とほぼ等しくなる。さらに、導光ロッド46R,46G,46Bは、それぞれ入射端面を複数の集光素子13R,13G,13Bの配置に合わせた大きさとし、射出端面をLCD52R,52G,52Bの画像表示領域に合わせた大きさとしているため、光源からの光を無駄なく対応するLCDへ導光する。なお、赤色光および青色光の光路では、それぞれ導光ロッド46R,46Bの射出端からLCD52R,52Bの間に全反射プリズム50R,50Bを備え、光路を直角に折り曲げている。
LCD52R,52G,52Bは、LCD駆動回路34からの駆動信号をもとに、それぞれ照明する色成分光を空間変調して透過する。ダイクロイックプリズム44は、各LCD52R,52G,52Bから射出した各色成分光のうち赤色光および青色光を反射し、緑色光を透過させ、各色成分光の光路を同軸にして共通光路に合成する。投影レンズユニット53は、ダイクロイックプリズム44から射出した各色成分光を前方の図示しないスクリーン等に投射し、各LCD52R,52G,52Bの合成した像を拡大投影する。投影レンズユニット53の内部の瞳近傍には可変絞り53cが配置されており、この可変絞り53cは、各LCD52R,52G,52Bから射出した各色成分光の光束を制限し、各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数を制限する。また、投影レンズユニット53は、フォーカス調整リング53aを回転することによって光軸方向に移動し、投影画像のフォーカス調整を行い、ズーム調整リング53bを回転することによって内部の所定レンズ群を個別に光軸方向に移動し、投影レンズユニット53の焦点距離を変化させ、投影倍率の調整を行う。
つぎに、集光素子13R,13G,13Bから射出される各色成分光の配向特性について説明する。図10−1,10−2は、それぞれLED12Rと集光素子13R、およびLED12Gと集光素子13Gの構成の一例を示す断面図である。集光素子13Rは、光軸HR上にある焦点からの光を光軸HRに平行な光として射出し、焦点から軸外にずれた位置からの光を光軸HRに対して角度を持った光として射出するため、図10−1に示すように、LEDチップ12Raの中心が軸外へ偏心量δだけずれると、集光素子13Rの射出光は全体として光軸HRから傾いた光となる。また、LDEチップ12Raのチップサイズが小さいため、集光素子13Rからの射出光は、発散角の小さい発散光となり、図10−3に示す特性曲線IR6またはIR6’のような広がりの小さい配向特性をもつことになる。一方、図10−2に示すように、LEDチップ12Gaはチップサイズが大きいため、集光素子13Gからの射出光は、発散角が大きな発散光となり、図10−3に示す特性曲線IG6のような広がりの大きい配向特性をもつことになる。
ここで、可変絞り53cと空間変調素子の射出光の開口数との関係について説明する。図11は、投影レンズユニット53の内部構成を示す概略断面図である。また、図12−1,12−2は、投影レンズユニット53の一部構成を示す断面図である。投影レンズユニット53は、図11に示すように、投影レンズ53d,53eで構成され、可変絞り53cは、このレンズ系の瞳近傍に配置されている。LCD52は、LCD52R,52G,52Bに代えて示す空間変調素子であり、ここでは、LCD52R,52G,52Bと投影レンズユニット53との間に配置されるダイクロイックプリズム44は省略して示している。可変絞り53cは、たとえば、図3に示した可変絞り18と同様の虹彩絞りであり、LCD52から射出し投影レンズ郡53dを透過した光の光束を制限し、LCD52の射出光の開口数を制限する。可変絞り53cは、開放状態の場合、図12−1に示すように、LCD52の射出光のうち法線を中心とした角度αの範囲内にある光を通過させる。このとき、LCD52の射出光の開口数NA1は、NA1=sin(α/2)となる。一方、可変絞り53cは、開口部を絞った場合、図12−2に示すように、LCD52の射出光のうち法線を中心とした角度β(<α)の範囲内にある光を通過させる。このとき、LCD52の射出光の開口数NA2は、NA2=sin(β/2)(<NA1)となる。どちらの場合も、可変絞り53cの絞り開口径は、式(1)の用い、投影レンズ53dの焦点距離をfに代入して求めることができる。なお、投影レンズ53d,53eは、実際には複数のレンズを組み合わせて構成される。
このような投影レンズユニット53では、可変絞り53cの絞り開口径を変化させなくても、フォーカス調整あるいはズーム調整を行うことによって、LCD52の射出光の開口数が変化する。これは、フォーカス調整あるいはズーム調整した場合に、投影レンズ53dがLCD52と可変絞り53cとの間で光軸方向に位置を変化させることにともない、可変絞り53cに入射する光束径が変化するために生じるものであり、カメラレンズ等でフォーカス調整あるいはズーム調整を行ったときにF値が変化するのと同じ理由によるものである。このため、光量比制御部40aは、入力部5または通信部8から入力された絞り量の設定情報からLCD52の射出光の開口数の情報を取得するばかりでなく、フォーカス検出部54aおよびズーム検出部54bの検出結果からもLCD52の射出光の開口数の情報を取得し、取得した開口数の情報に対応する各色成分光の光量比を求め、求めた光量比をもとにLED駆動部32を制御する。
プロジェクタ31では、たとえば、予め測定した可変絞り53cの絞り開口径と、LCD52の射出光の開口数と、投影レンズユニット53のフォーカス調整量およびズーム調整量と、各色成分光のLED発光量との対応関係を光量比テーブル39aが記憶する。光量比制御部40aは、設定された可変絞り53cの絞り量と、フォーカス検出部54aおよびズーム検出部54bの検出結果とからLCD52の射出光の開口数の情報を取得し、光量比テーブル39aを参照して、取得したLCD52の射出光の開口数の情報に対応する各色成分光のLED発光量を選択し、各色成分光のLED発光量が選択した発光量となるようにLED駆動部32を制御する。あるいは、各色成分光のLED発光量に対応するLED駆動電流量を光量比テーブル39aがさらに記憶するようにし、光量比制御部40aは、このLED駆動電流量を選択してLED駆動部32を制御するようにしてもよい。
なお、フォーカス検出部54aおよびズーム検出部54bによる操作量の検出は、連続的な検出であっても段階的な検出であってもよい。投影レンズユニット53のフォーカス調整を行った場合、LCD52の射出光の開口数の変化が小さく、投影画像の色バランスへの影響が十分小さければ、フォーカス検出部54aの操作量の検出は段階的な検出としてよい。また、ズーム検出41bの操作量の検出は、フォーカス検出部54aと同様の検出機構としてよい。
また、投影レンズユニット53のフォーカス調整およびズーム調整では、それぞれ対応するフォーカス調整リング53aおよびズーム調整リング53bを手動で操作するばかりでなく、たとえば、各調整リング53a,53bを電動で駆動する機構を設け、入力部5もしくは通信部8から入力された調整量の情報をもとに、それぞれ調整リング53a,53bを駆動するようにしてもよい。
さらに、可変絞り53cの絞り開口部の駆動では、可変絞り駆動部33によって電気的に駆動するばかりでなく、たとえば、投影レンズユニット53にフォーカス調整リング53a等と同様に可変絞り53cの絞り開口部を駆動する機構を設け、手動で駆動するようにしてもよい。この場合、たとえば、フォーカス検出41aと同様に可変絞り53cの絞り開口部の駆動量を検出する機構をさらに設け、この検出機構の検出結果をLCD52に対する開口数の情報として制御部40に出力するようにすればよい。
なお、可変絞り53cは固定絞りであってもよく、この場合、光量比制御部40aは、投影レンズユニット53のフォーカス調整およびズーム調整にともなうLCD52の射出光の開口数の変化に起因する投影画像の色バランスの補正のみ行うようにすればよい。
さらに、LCD52に対して開口数が変化する操作であれば、投影レンズユニット53のフォーカス調整およびズーム調整と同様に操作量を検出し、投影画像の色バランスの補正を行うことができる。この場合、たとえば、投影レンズ53d,53e等のレンズシフト等を操作し、この操作量を検出して投影画像の色バランスの補正を行うようにしてもよい。
以上説明したこの実施の形態2にかかるプロジェクタ31では、各色成分光で個別の光源であるLED12R,12G,12Bをそれぞれ複数配列して用い、各色成分光の共通光路にある投影レンズユニット53の瞳近傍に配置した可変絞り53cにより光束を制限し、空間変調素子であるLCD52R,52G,52Bの射出光の開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整するようにしても、可変絞り53cの絞り開口径ならびに投影レンズユニット53のすべてのフォーカス位置およびズームポジションに対応して各色成分光のLED発光量を変化させるようにしているため、投影画像の色バランスを変化させることがなく、また、投影画像の階調性を損なうことがなく、常に所望の画像を正確に投影することができる。
さらに、各色成分光のLED駆動電流量を変化させて投影画像の光量バランスを補正しているので、プロジェクタとして最も電力消費が大きい光源での無駄な電力消費が抑えられ、消費電力が低いプロジェクタを実現することができる。また、各色成分光の光源の発熱を抑制することもできるので、冷却ファンなどの冷却能力を低く抑えられ、低騒音のプロジェクタを実現することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、投影レンズユニット53がプロジェクタ31に固定され固有のものとされていたが、この実施の形態3では、投影レンズユニットを交換可能にするとともに、各投影レンズユニットを識別できるようにしている。
図13は、本発明の実施の形態3にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。図13に示すように、この実施の形態3にかかるプロジェクタ61は、プロジェクタ31が備えた記憶部39、制御部40および投影レンズユニット54のそれぞれに代えて、記憶部69、制御部70および投影レンズユニット83を備える。また、記憶部69は、光量比テーブル39aに代えて、光量比テーブル69aを備えるとともに、投影レンズIDテーブル69bをさらに備え、制御部70は、光量比制御部40aに代えて、光量比制御部70aを備える。投影レンズユニット83は、フォーカス調整リング53a、ズーム調整リング53b、可変絞り53cのそれぞれに代えて、フォーカス調整リング83a、ズーム調整リング83b、固定絞り83cを備えるとともに、接続電極83f、投影レンズID情報83g、フォーカス検出部84aおよびズーム検出部84bをさらに備える。また、プロジェクタ61は、投影レンズ取付部85をさらに備える一方で、プロジェクタ31が備えた可変絞り駆動部33および検出部54をなくしている。その他の構成は、プロジェクタ31と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
投影レンズユニット83は、プロジェクタ61の本体側に備える投影レンズ取付部85に取り付けられ、接続電極83fを介して電気的に接続される。投影レンズユニット83は、ダイクロイックプリズム44から射出した各色成分光を前方の図示しないスクリーン等に投射し、各LCD52R,52G,52Bの合成した像を拡大投影する。投影レンズユニット53の内部の瞳近傍には固定絞り83cが配置されており、この固定絞り83cは、各LCD52R,52G,52Bから射出した各色成分光の光束を制限し、各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数を制限する。また、投影レンズユニット83は、投影レンズユニット53と同様に、フォーカス調整リング83aを回転することによって投影画像のフォーカス調整を行い、ズーム調整リング83bを回転することによって投影レンズユニット83の焦点距離を変化させ、投影倍率の調整を行う。投影レンズユニット83に内蔵されたフォーカス検出部84aおよびズーム検出部84bは、それぞれフォーカス検出部54aおよびズーム検出部54bと同様の機能を有し、フォーカス調整リング83aおよびズーム調整リング83bの回転量を検出し、これらの検出結果に対応する投影レンズユニット83のフォーカス位置および焦点距離を接続電極83fを介して制御部70に出力する。
投影レンズID情報83gは、フラッシュメモリ等を用いて実現され、投影レンズユニット83を識別する情報として、たとえば、交換可能な各投影レンズユニットに固有のID情報を記憶する。制御部70は、投影レンズユニット83が取り付けられた場合、投影レンズID情報83gから固有のID情報を取得し、記憶部69が記憶する投影レンズIDテーブルを参照し、取得したID情報に対応する投影レンズユニット83に関する各種情報を取得する。このとき、光量比制御部70aは、少なくとも固定絞り83cが制限する各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数の情報を取得する。さらに、光量比制御部70aは、フォーカス検出部84aおよびズーム検出部84bの検出結果からも各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数の情報を取得し、取得した開口数の情報に対応する各色成分光の光量比を求め、求めた光量比をもとにLED駆動部32を制御する。
プロジェクタ61では、たとえば、投影レンズID情報に対応する固定絞り83cの絞り開口径を投影レンズIDテーブル69bが記憶し、予め測定した固定絞り83cの絞り開口径と、各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数と、投影レンズユニット83のフォーカス調整量およびズーム調整量と、各色成分光のLED発光量との対応関係を光量比テーブル69aが記憶する。光量比制御部70aは、投影レンズID情報をもとに投影レンズID情報テーブルから取得した固定絞り83cの絞り開口径と、フォーカス検出部84aおよびズーム検出部84bの検出結果とから、各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数の情報を取得し、光量比テーブル39aを参照して、取得した各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数の情報に対応する各色成分光のLED発光量を選択し、各色成分光のLED発光量が選択した発光量となるようにLED駆動部32を制御する。あるいは、各色成分光のLED発光量に対応するLED駆動電流量を光量比テーブル69aがさらに記憶するようにし、光量比制御部70aは、このLED駆動電流量を選択してLED駆動部32を制御するようにしてもよい。
なお、投影レンズID情報83gは、投影レンズユニット83に固有のID情報を記憶する代わりに、たとえば、固定絞り83cの絞り開口径、ワイドもしくはテレのズーム端で制限する各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数等を記憶するようにしてもよい。また、この場合、投影レンズユニット83が取り付けられたときに、光量比制御部70aは、投影レンズID情報83gからこれらの各LCD52R,52G,52Bの射出光の開口数に関する情報を取得し、投影レンズIDテーブル69bを参照することなく、光量比テーブル69aを参照するようにしてもよい。
以上説明したこの実施の形態3にかかるプロジェクタ61では、各色成分光で個別の光源であるLED12R,12G,12Bをそれぞれ複数配列して用い、各色成分光の共通光路にあり交換可能な投影レンズユニット83の瞳近傍に配置した固定絞り83cにより光束を制限し、空間変調素子であるLCD52R,52G,52Bの射出光の開口数を制限して投影画像の明るさおよびコントラストを調整するようにしても、可変絞り53cの絞り開口径ならびに投影レンズユニット83のすべてのフォーカス位置およびズームポジションに対応して各色成分光のLED発光量を変化させるようにしているため、投影画像の色バランスを変化させることがなく、また、投影画像の階調性を損なうことがなく、常に所望の画像を正確に投影することができる。
さらに、交換可能な投影レンズユニット83が、各投影レンズユニットに固有の投影レンズID情報を記憶し、この投影レンズID情報に対応したLCD52R,52G,52Bの射出光の開口数の情報を取得し、取得した開口数の情報に対応して各色成分光のLED発光量を変化させるようにしているため、投影レンズユニット83を交換しても投影画像の色バランスを変化させることがなく、プロジェクタの使用状態に適した画角や焦点距離の投影レンズユニットを使用して、常に最適な画像を正確に投影することができる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、投影する画像情報および画像情報に対応する音声情報等を通信部8から取得するようにしていたが、たとえば、各種フラッシュメモリ等からなる携帯型情報記憶媒体を電気的に接続可能な機構をさらに備え、この携帯型記憶媒体から画像情報および音声情報等を取得するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。 赤色光の光源の構成を示す断面図である。 緑色光の光源の構成を示す断面図である。 集光素子の射出面上の光強度分布を示す図である。 可変絞りの一例を示す平面図である。 可変絞りの絞り面上の光強度分布を示す図である。 可変絞りの絞り開口径と絞り通過光量との関係を示す図である。 可変絞りの絞り開口径に対して制御するLED発光量の一例を示す図である。 画像を1フレーム投影する場合のLDE発光量の一例を示す図である。 各色成分光の光源部の変形例を示す模式図である。 図8−1に示したLEDアレイの射出面上の光強度分布を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。 赤色光の光源の構成を示す断面図である。 緑色光の光源の構成を示す断面図である。 集光素子の射出面上の配向特性を示す図である。 可変絞りを備えた投影レンズユニットの構成を示す断面図である。 図11に示した投影レンズユニットの一部構成を示す図である。 図11に示した投影レンズユニットの一部構成を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。
符号の説明
1,31,61 プロジェクタ
2,32 LED駆動部
2R,32R 赤LED駆動回路
2G,32G 緑LED駆動回路
2B,32B 青LED駆動回路
3,33 可変絞り駆動部
4 DMD駆動回路
5 入力部
6 表示部
7 音声入出力部
8 通信部
9,39,69 記憶部
9a,39a,69a 光量比テーブル
10,40,70 制御部
10a,40a,70a 光量比制御部
11,41 プロジェクタ光学系
12R,12G,12B LED
12Ra,12Ga LEDチップ
13R,13G,13B 集光素子
13Ra,13Ga 集光ミラー
13Rb,13Gb 集光レンズ
14,44 ダイクロイックプリズム
15 集光レンズ
16 インテグレータロッド
17,19 照明レンズ
18,53c 可変絞り
18a 絞り開口
18b1〜18b6 絞り羽根
20 ミラー
21 フィールドレンズ
22 DMD
23,53,83 投影レンズユニット
23a,53a,83a フォーカス調整リング
25R,25G,25B LEDアレイ
34 LCD駆動回路
34R 赤LCD駆動回路
34G 緑LCD駆動回路
34B 青LCD駆動回路
46R,46G,46B 導光ロッド
50R,50B 全反射プリズム
52,52R,52G,52B LCD
53b,83b ズーム調整リング
53d,53e 投影レンズ
54 検出部
54a,84a フォーカス検出部
54b,84b ズーム検出部
69b 投影レンズIDテーブル
83c 固定絞り
83f 接続電極
83g 投影レンズID情報
85 投影レンズ取付部
D,D1,D2 絞り開口径

Claims (13)

  1. 複数色の色成分光をそれぞれ発生する複数の光源と、
    入力された画像信号に応じて照明光である前記複数色の色成分光を変調する空間変調素子と、
    前記複数の光源が発生した複数色の色成分光によって前記空間変調素子を照明する照明光学手段と、
    前記空間変調素子によって変調された前記複数色の色成分光を投影する投影光学手段と、
    前記照明光学手段または前記投影光学手段のいずれかの光路に配置され前記空間変調素子に対する開口数を制限する1つの絞り手段と、
    前記開口数に応じて前記複数色の色成分光の光量バランスを制御する光量制御手段と、
    を有し
    前記複数の光源が発生した複数色の色成分光のうち少なくとも1つの色の色成分光が前記空間変調素子に対して他の色の色成分光と異なる配向特性を有することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記複数の光源が発生した各色成分光を共通の光路に合成する合成手段を更に有し、
    前記絞り手段は、前記合成手段によって合成された共通の光路に配置され前記空間変調素子に対する開口数を制限し、
    前記照明光学手段は、前記合成手段によって合成されると共に前記絞り手段によって光束を制限された前記各色成分光を照明光として前記空間変調素子を照明することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記各色成分光の色毎に複数配置された前記空間変調素子によって色毎に変調された前記各色成分光を共通の光路に合成する合成手段を更に有し、
    前記絞り手段は、前記合成手段によって合成された共通の光路に配置され前記色毎に複数配置された各空間変調素子に対する開口数を制限し、
    前記投影光学手段は、前記合成手段によって合成されると共に前記絞り手段によって光束を制限された前記各色成分光を投影することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  4. 前記光量制御手段は、前記開口数の変化に対応した前記絞り手段の通過光量の変化が大きい前記色成分光ほど前記絞り手段に至るまでの光量の変化が小さくなるように前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  5. 前記光量制御手段は、少なくとも前記開口数の変化に対応した前記通過光量の変化が最も大きい前記色成分光の前記光量の変化が最小となるように前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記光量制御手段は、少なくとも前記開口数の変化に対応した前記通過光量の変化が最も小さい前記色成分光の前記光量の変化が最大となるように前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  7. 前記光量制御手段は、前記複数の光源の各発光量をそれぞれ変化させることによって前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  8. 前記光量制御手段は、前記複数の光源に供給する電流量をそれぞれ変化させることによって前記各発光量を変化させて前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
  9. 前記複数の光源の少なくとも1つは、半導体発光素子であることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ。
  10. 取り付けられた前記投影光学手段を識別する識別情報を判別する投影光学判別手段を更に有し、
    前記絞り手段は、前記投影光学手段と一体的に構成され、
    前記投影光学手段は、交換可能に取り付けられ、
    前記光量制御手段は、前記投影光学判別手段が判別した識別情報と前記開口数とに応じて前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  11. 所定の光学特性を変化させる操作手段と、
    前記操作手段の操作量を検出する操作量検出手段と、
    を備え、
    前記光量制御手段は、前記操作量検出手段の検出結果をもとに前記開口数の情報を取得し、該取得した開口数の情報に応じて前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  12. 前記操作手段は、前記開口数、前記投影光学手段のフォーカス位置および前記投影光学手段の焦点距離のうち少なくとも1つを変化させることを特徴とする請求項11に記載のプロジェクタ。
  13. 前記開口数に対応した前記各発光量の制御量を記憶した記憶テーブルを備え、
    前記光量制御手段は、前記開口数の情報を取得し、前記記憶テーブルを参照して該取得した開口数の情報に対応する前記各発光量の制御量を選択し、該選択した各発光量の制御量をもとに前記光量バランスを制御することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
JP2004369673A 2004-12-21 2004-12-21 プロジェクタ Withdrawn JP2006178080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004369673A JP2006178080A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 プロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004369673A JP2006178080A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 プロジェクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006178080A true JP2006178080A (ja) 2006-07-06

Family

ID=36732259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004369673A Withdrawn JP2006178080A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 プロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006178080A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008288714A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Ohira Giken:Kk 映像投影システム
JP2009237077A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fujifilm Corp レーザ光源装置
JP2010511903A (ja) * 2006-12-07 2010-04-15 トムソン ライセンシング 一方が開口変調段である2つの変調段を有する投影画像表示装置
JP2011010114A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Sanyo Electric Co Ltd 投射型映像表示装置および投射レンズユニット
JP2012177846A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Canon Inc 画像投射装置
JP2014021227A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Seiko Epson Corp プロジェクター、及び、プロジェクターにおける発光制御方法
JP2015040871A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 セイコーエプソン株式会社 プロジェクターおよびプロジェクターの製造方法
US9581886B2 (en) 2012-07-17 2017-02-28 Seiko Epson Corporation Projector and light emission control method in projector
JP2018040961A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 キヤノン株式会社 画像投射装置
CN108663877A (zh) * 2017-03-31 2018-10-16 扬明光学股份有限公司 照明系统及投影装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010511903A (ja) * 2006-12-07 2010-04-15 トムソン ライセンシング 一方が開口変調段である2つの変調段を有する投影画像表示装置
JP2008288714A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Ohira Giken:Kk 映像投影システム
JP2009237077A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Fujifilm Corp レーザ光源装置
JP2011010114A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Sanyo Electric Co Ltd 投射型映像表示装置および投射レンズユニット
JP2012177846A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Canon Inc 画像投射装置
JP2014021227A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Seiko Epson Corp プロジェクター、及び、プロジェクターにおける発光制御方法
US9581886B2 (en) 2012-07-17 2017-02-28 Seiko Epson Corporation Projector and light emission control method in projector
US9621863B2 (en) 2012-07-17 2017-04-11 Seiko Epson Corporation Projector and light emission control method in the projector
JP2015040871A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 セイコーエプソン株式会社 プロジェクターおよびプロジェクターの製造方法
JP2018040961A (ja) * 2016-09-08 2018-03-15 キヤノン株式会社 画像投射装置
CN108663877A (zh) * 2017-03-31 2018-10-16 扬明光学股份有限公司 照明系统及投影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3992268B2 (ja) 投写型画像表示装置
US9823463B2 (en) Light source unit emitting the three primary colors of light and projector including the light source unit
EP2440972B1 (en) Multi-source optical projector
KR20100105404A (ko) 발광장치 및 광원장치와 이 광원장치를 이용한 프로젝터
US20180088452A1 (en) Light source device, projection display unit, and display system
JP4239107B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4277232B2 (ja) 光源装置及び光源ユニット並びにプロジェクタ
US8376553B2 (en) Image display apparatus having stop shape control
JP2006178080A (ja) プロジェクタ
JP5136820B2 (ja) 光源ユニット及びプロジェクタ
JP4998785B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP4687990B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
JP2009237455A (ja) 光源装置及びプロジェクタ
US10133166B2 (en) Light source unit including a light source with multiple light emitting elements, different numbers of which can be turned on, and projector
JP4941704B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
US11397375B2 (en) Image projection apparatus
JP5051416B2 (ja) 可動絞り付き移動レンズ機構及びこのレンズ機構を備えたプロジェクタ
JP4796803B2 (ja) 投写型表示装置の光学系とその光学系を備えた投写型表示装置
JP5505705B2 (ja) 表示素子調整機構及びプロジェクタ
US6834967B2 (en) Optical system for projection display
KR101873748B1 (ko) 프로젝터 및 프로젝터에서 이미지 처리 방법
US20230367190A1 (en) Projection type display device
JP2015232677A (ja) 光源装置及び投影装置
JP2018063448A (ja) 光源装置及び投影装置
JP4662161B2 (ja) 導光装置及びプロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304