JP2006177634A - 空気処理装置 - Google Patents

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【課題】パーティション(10)等で仕切られた空間を対象として空気処理を行う空気処理装置(6)であって、その空間の使用に影響を与えることなく設置することができる空気処理装置(6)を提供する
【解決手段】パーティション(10)を挟み込んでケーシング(3)をパーティション(10)に固定する挟持部材(16,16)をケーシング(3)に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーティション等で仕切られた空間を対象として空気処理を行う空気処理装置に関するものである。
従来より、オフィス等の室内空間においてパーティション等で仕切られた空間を対象として空気処理を行う空気処理装置が知られている。このような空気処理装置は、パーティションで仕切られた空間を使用する各個人を対象としたパーソナル空気処理装置として使用され、該空間の温度や湿度などを調節することができる。
特許文献1にはこの種の空気処理装置としての空気調和装置が開示されている。同文献の図1乃至図3には、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ及び蒸発器といった基本構成要素が函体の装置本体内に収容された空気調和装置が示されている。この空気調和装置は、上記基本構成要素を函体の装置本体内に一式として設けているので、函形にコンパクトにまとまった空気調和装置を構成することができ、移動や搬送を容易に行うことができる。この空気調和装置は、主に机の上に設置されることを前提として構成されている。
特開2004−286293号公報
ところで、オフィス等の室内空間においてパーティションで仕切られた空間は、広い空間が形成される場合はほとんどなく、必要最小限のコンパクトな空間として形成される場合がほとんどである。そして、このようなコンパクトに形成された空間では、机の上などの限られたスペースが有効活用されている。
しかしながら、従来のパーソナル空気処理装置としての空気処理装置は、設置するために安定した設置場所を必要とするため、限られたスペースである机の上などの場所に設置されていた。このため、このような空気処理装置をコンパクトに仕切られた空間に設置すれば、その空気処理装置が邪魔になり、該空間の使用に影響を与えるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パーティション等で仕切られた空間を対象として空気処理を行う空気処理装置であって、その空間の使用に影響を与えることなく設置することができる空気処理装置を提供することにある。
第1の発明は、吸込口(7)及び給気口(20)が形成されていて内部を空気が流通するケーシング(3)と、上記ケーシング(3)内に設置されて吸込口(7)から給気口(20)へ向って流れる空気に処理を施す空気処理部(23)とを備える空気処理装置(6)を対象とする。そして、上記ケーシング(3)には、室内空間を仕切るためのパーティション(10)を挟み込んで該パーティション(10)に該ケーシング(3)を固定する挟持部材(16,16)が設けられている。
第1の発明では、空気処理装置(6)のケーシング(3)に挟持部材(16,16)が設けられている。この空気処理装置(6)は、挟持部材(16,16)でパーティション(10)を挟み込むことで、パーティション(10)に固定される。つまり、この空気処理装置(6)は、パーティション(10)に固定されることにより、机の上などの作業スペースを狭めることなく設置される。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記空気処理部(23)として、空気の温度調節する温度調節部材(23)が設けられている。
第2の発明において、吸込口(7)からケーシング(3)内へ流入した空気は、その温度が温度調節部材(23)によって調節される。温度調節部材(23)によって温度調節された空気は、給気口(20)から室内へ供給される。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記ケーシング(3)の給気口(20)には、該給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度の調節が可能な風向調節機構が設けられている。
第3の発明では、上記風向調節機構が設けられているので、該給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度が、風向調節機構によって調節される。
第4の発明は、上記第2又は第3の発明において、上記ケーシング(3)には、排気口(21)が形成され、上記温度調節部材(23)には、空気から吸熱する吸熱部と空気へ放熱する放熱部とが設けられており、上記吸熱部で冷却された空気と上記放熱部で加熱された空気との一方が給気口(20)から、他方が排気口(21)からそれぞれ室内へ吹き出される。
第4の発明では、温度調節部材(23)が吸熱部で空気から吸熱して、放熱部で空気へ放熱する。すなわち、吸熱部では空気が冷却され、放熱部では空気が加熱される。そして、冷房する場合は、吸熱部で冷却された空気が給気口(20)から、放熱部で加熱された空気が排気口(21)から吹き出される。また、暖房する場合は、放熱部で加熱された空気が給気口(20)から、吸熱部で冷却された空気が排気口(21)から吹き出される。
第5の発明は、上記第4の発明において、上記ケーシング(3)の排気口(21)から空気が上方へ吹き出されるように構成されている。
第5の発明では、空調対象者にとって必要のない排気口(21)からの空気が、空調対象者から離れるように上方へ吹き出される。
第6の発明は、上記第2乃至第5いずれか1つの発明において、上記温度調節部材(23)としてペルチェ効果素子が用いられている。
第6の発明において、上記温度調節部材(23)として用いられたペルチェ効果素子に通電すると、このペルチェ効果素子は、その一方の面側から吸熱し、他方の面側へ放熱する。
第7の発明は、上記第2又は第3の発明において、上記温度調節部材(23)には、空気から吸熱する吸熱部が設けられおり、上記吸熱部の温度を計測する温度センサ(29)と、吸熱部を空気の露点温度以上に保つ制御手段と備えている。
第7の発明では、制御手段によって上記温度調節部材(23)の吸熱部の温度が空気の露点以上に保たれる。このため、吸熱部で空気中の水蒸気が凝縮することなく、結露水の発生が防止される。
本発明によれば、挟持部材(16,16)によってパーティション(10)に空気処理装置(6)を設置することができるようにしている。従って、パーティション(10)で仕切られた空間に空気処理装置(6)を設置しても邪魔になることはないので、該空間の使用に影響を与えることなく空気処理装置(6)を設置して、該空間における各個人の快適空間の形成に寄与することができる。
また、上記第3の発明によれば、上記風向調節機構を調節することで給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度を調節することができるようにしている。従って、空調対象者の好みや生理状態に応じて給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度を調節することができるので、パーティション(10)で仕切られた空間における各個人の快適空間の形成にさらに寄与することができる。
また、上記第5の発明によれば、空調対象者にとって必要のない排気口(21)からの空気が、空調対象者の近くに滞留しないように上方へ吹き出されるようにしている。従って、少ないエネルギーで効率的に空調対象者の周辺の温度調節を行うことができる。
また、上記第6の発明によれば、ペルチェ効果素子によって温度調節部材(23)を構成するようにしている。これによって、コンパクトで且つ軽量な空気処理装置(6)を構成することができるので、より安定してパーティション(10)に空気処理装置(6)を設置することができる。また、空気処理装置(6)の移動や搬送等もさらに容易に行うことができる。
また、上記第7の発明によれば、上記温度センサ(29)と上記制御手段とによって、温度調節部材(23)の吸熱部における空気中の水蒸気の凝縮を防止することができるようにしている。従って、ケーシング(3)内において結露水の発生を防止することができ、その処理を行う手間をなくすことができる。また、結露水を貯留するドレンタンクを設ける必要がないので、空気処理装置(6)をコンパクトに構成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。図1は、本実施形態の空気処理装置(6)の斜視図を示している。図2は、本実施形態の空気処理装置(6)の断面図を示している。この空気処理装置(6)は、パーティション(10)の上部を跨ぐように設置され、該パーティション(10)を挟み込んで固定されている。この空気処理装置(6)は、パーティション(10)で仕切られた空間の温度調節を行う空気調和装置として冷房運転を行なうことができるように構成されている。
上記空気処理装置(6)は、略直方体の箱形のケーシング(3)を外壁として備えている。このケーシング(3)の上部の片側には、ケーシング(3)の長手方向に延びる略筒形の給気口(20)が形成されている。一方、反対側のケーシング(3)の上面には排気口(21)が形成されている。この排気口(21)は、吹出空気が上方へ吹き出されるように構成されている。また、給気口側のケーシング(3)の側面と、排気口(21)側のケーシング(3)の側面には、それぞれ長方形の吸込口(7,8)が形成されている。この両吸込口(7,8)の内側には、フィルタ(31,31)が設けられている。
上記ケーシング(3)内には、短手方向の中央に本発明に係る空気処理部を構成する温度調節部材としてのペルチェユニット(23)と、香り発生器(22)とが設けられている。上記ペルチェユニット(23)は、ケーシング(3)の長手方向に延びて設けられており、ケーシング(3)の下部に配置されている。上記香り発生器(22)は、ペルチェユニット(23)の上側に配置されている。この香り発生器(22)には、該発生器本体(22a)の内部で発生した香りを放出するノズル(22b)が給気口側に設けられている。また、ケーシング(3)内のペルチェユニット(23)の両側(給気口側と排気口側)には、それぞれ送風機(11,12)が設けられている。
上記ペルチェユニット(23)は、中央に仕切壁(15)を備え、その仕切壁(15)を挟んで給気口側に吸熱ヒートシンク(吸熱側熱交換器)(14)、排気口側に放熱ヒートシンク(放熱側熱交換器)(13)が設けられている。そして、上記両ヒートシンクは、仕切壁(15)に埋設された図示しない複数のペルチェ効果素子で接続されている。吸熱ヒートシンク(14)はペルチェユニット(23)の吸熱部を構成し、放熱ヒートシンク(13)はペルチェユニット(23)の放熱部を構成する。
上記ケーシング(3)の短手方向の中央には、ペルチェユニット(23)の仕切壁(15)と香り発生器(22)と共に、該ケーシング(3)の内部空間を給気口側と排気口側とに区画する断熱仕切壁(9)が設けられている。これによって、ケーシング(3)内には給気口側の空気通路(34)と排気口側の空気通路(33)とが形成される。給気口側の空気通路(34)では、給気口側の送風機(11)によって吸込口(7)から吸い込まれた空気が、ペルチェユニット(23)の吸熱ヒートシンク(14)の間を流通して、給気口(20)から吹き出される。排気口側の空気通路(33)では、排気口側の送風機(12)によって吸込口(8)から吸い込まれた空気が、ペルチェユニット(23)の放熱ヒートシンク(13)の間を流通して、排気口(21)から吹き出される。
上記給気口(20)には、風向調節機構としての風向調節部材が設けられている。この風向調節部材は、ケーシング(3)の長手方向に沿った回転軸を有している。風向調節部材を回転させると、吹出空気の上下方向の吹出角度が変化する。また、給気口側におけるケーシング(3)の外側面の上部には、赤外線センサ(30)が設けられている。この赤外線センサ(30)は、空調対象者(この空気処理装置(6)の給気口(20)の前にいる人)の顔面放射温度(Tg)を計測する。この計測値は図示しない給気口制御部に送られる。
給気口側のフィルタ(31)の内側には温度センサ(29)が設けられている。この温度センサ(29)は、本発明に係る温度センサを構成しており、給気口側の吸熱ヒートシンク(14)の温度を計測する。また、図示しないが室内空気用の温度センサと、室内空気用の湿度センサが設けられている。室内空気用の温度センサの検出値と室内空気用の湿度センサの検出値から空気の露点温度が計算されている。この温度センサ(29)の計測値は、図示しないペルチェユニット制御部に送られる。このペルチェユニット制御部は、本発明に係る制御手段を構成している。このペルチェユニット制御部は、この空気処理装置(6)の運転中に、温度センサ(29)で計測した温度が空気の露点温度以下になればペルチェ効果素子に通電している電流の強さを弱めるように構成されている。
上記ケーシング(3)の底面には、該空気処理装置(6)をパーティション(10)に設置するための2枚の平板状の支持部材(5,5)が、ケーシング(3)の給気口側の側面と排気口側の側面とにそれぞれ連続して設けられている。上記両支持部材(5,5)の対向する内面同士は互いに平行に形成されている。上記両支持部材(5,5)の間のケーシング(3)の底面は、パーティション(10)の上面より幅広になっている。そうして、上記両支持部材(5,5)の間には、パーティション(10)を挿入するための空間が形成される。
上記両支持部材(5,5)には、パーティション(10)を両側から挟み込んで該ケーシング(3)をパーティション(10)に固定するための固定ネジ(4,4)が2つずつ設けられている。これらの固定ネジ(4,4)は、それぞれ対向する位置に設けられ、ケーシング(3)の長手方向における支持部材(5,5)の両端付近の下寄りの位置に設けられている。上記固定ネジ(4,4)の先端部は、その直径が先端に向って大きくなる形状になっている。そして、固定ネジ(4)の先端面は、パーティション(10)を押さえつける接触面(4a,4a)になっている。
この空気処理装置(6)をパーティション(10)の上部に設置する場合、上記両支持部材(5,5)の間のケーシング(3)の底面をパーティション(10)の上面に載せ、この状態で上記両ネジ(4,4)を締め付けてパーティション(10)を両側から挟み込めば、該ケーシング(3)をパーティション(10)に固定することができる。上記支持部材(5,5)と上記固定ネジ(4,4)とは、本発明に係る挟持部材(16,16)を構成している。
−運転動作−
次に、本実施形態の空気処理装置(6)の運転動作について説明する。この空気処理装置(6)では、運転の開始と共に給気口側の送風機(11)と排気口側の送風機(12)とが駆動される。また、ペルチェユニット(23)のペルチェ効果素子は、給気口側が吸熱部となって排気口側が放熱部となるように通電される。
給気口側の送風機(11)が駆動されると、給気口側の吸込口(7)からフィルタ(31)を通過して、給気口側の空気通路(34)に空気が流入する。一方、排気口側の送風機(12)が駆動されると、排気口側の吸込口(8)からフィルタ(31)を通過して、排気口側の空気通路(33)に空気が流入する。
給気口側の空気通路(34)に流入した空気は、ペルチェユニット(23)の吸熱部を構成する吸熱ヒートシンク(14)の間を流通する。また、排気口側の空気通路(33)に流入した空気は、ペルチェユニット(23)の放熱部を構成する放熱ヒートシンク(13)の間を流通する。この時、ペルチェユニット(23)は、吸熱ヒートシンク(14)の間を流通する給気口側の空気から吸熱し、その熱を放熱ヒートシンク(13)の間を流れる排気口側の空気に放出する。これによって、給気口側の空気が冷却され、排気口側の空気が加熱される。
吸熱ヒートシンク(14)で冷却された空気は、ケーシング(3)内を上方へ流通する。ケーシング(3)の上部では、冷却された空気に香り発生器(22)で発生した香りが供給される。そして、冷却された空気は、香りと共に給気口(20)から室内へ吹き出される。一方、放熱ヒートシンク(13)で加熱された空気は、ケーシング(3)内を上方へ流通し、排気口(21)から室内へ吹き出される。この時、吹き出される空気は、排気口(21)から真っ直ぐ上方へ吹き出される。
また、この空気処理装置(6)では、上記赤外線センサ(30)の計測値をもとに上記給気口制御部で上記風向調節機構の制御が行われている。上記給気口制御部での風向調節機構の制御は、図3のフローチャートに従って行われる。顔面放射温度(Tg)が34.5℃以上であれば吹出角度は0°に調節され、顔面放射温度(Tg)が34.5℃未満であれば吹出角度は85°に調節される。また、空調対象者の指示があれば、その指示値によって吹出角度は調節される。なお、給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度だけでなく、上記赤外線センサ(30)の計測値をもとに給気口(20)からの空気の温度や風量を調節するようにしてもよい。
−実施形態1の効果−
上記実施形態1によれば、パーティション(10)を挟持部材(16,16)を構成する固定ネジ(4,4)で挟み込むことによってケーシング(3)を該パーティション(10)に固定することができるので、パーティション(10)に空気処理装置(6)を設置することができる。従って、パーティション(10)で仕切られた空間に空気処理装置(6)を設置しても邪魔になることはないので、該空間の使用に影響を与えることなく空気処理装置(6)を設置して、該空間における各個人の快適空間の形成に寄与することができる。
また、給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度は、上記風向調節機構によって調節することができる。さらに、上記風向調節機構は、空調対象者の指示や赤外線センサ(30)で計測した顔面放射温度(Tg)に応じて上記給気口制御部で制御されている。従って、パーティション(10)で仕切られた空間における各個人の快適空間の形成にさらに寄与することができる。例えば、給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度を空調対象者の頭上に向けて調節すれば、冷却された空気が空調対象者に向けて吹き出されることなく、ドライアイやドラフト感を防止することができる。
また、香り発生器(22)で発生した香りが、給気口(20)からの空気と共に吹き出されるようにしているので、パーティション(10)で仕切られた空間における各個人の快適空間の形成にさらに寄与することができる。
また、空調対象者にとって必要のない排気口(21)からの空気が、空調対象者の近くに滞留しないように上方へ吹き出されるようにしている。従って、少ないエネルギーで効率的に空調対象者の周辺の温度調節を行うことができる。
また、上記温度センサ(29)と上記ペルチェユニット制御部とによって、温度調節部材(23)の吸熱部における凝縮を防止することができるようにしている。従って、ケーシング(3)内において結露水の発生を防止することができ、その処理を行う手間をなくすことができる。これによって、使い勝手のよい空気処理装置(6)にすることができる。また、結露水を貯留するドレンタンクを設ける必要がないので、空気処理装置(6)をコンパクトに構成することができる。
−実施形態1の変形例1−
実施形態1の変形例1について説明する。この変形例1の空気処理装置(6)は、上記実施形態1とは異なり、冷房運転だけでなく暖房運転も行なうことができるように構成されている。すなわち、この空気処理装置(6)は、上記ペルチェユニット(23)において放熱部と吸熱部との切り替えを行うために、該ペルチェユニット(23)のペルチェ効果素子における電流の向きを反転させることができるように構成されている。
排気口側の吸込口(8)のフィルタ(31)の内側に温度センサが設けられている。この温度センサは、排気口側の放熱ヒートシンク(13)の温度を計測する。この温度センサで計測された温度はペルチェユニット制御部に送られる。これによって、暖房運転時に吸熱部となる排気口側の放熱ヒートシンク(13)における空気中の水蒸気の凝縮を防止することができる。
−実施形態1の変形例2−
実施形態1の変形例2について説明する。この変形例2の空気処理装置(6)のケーシング(3)内には、本発明に係る空気処理部を構成する温度調節部材として圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ及び蒸発器といった基本構成要素が設けられている。上記基本構成要素は冷媒回路で接続されている。この冷媒回路では、冷媒を循環させて蒸気圧縮型冷凍サイクルが行われる。この空気処理装置(6)は、冷房運転と暖房運転とを行なうことができる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。図4は、本実施形態の空気処理装置(6)の断面図を示している。この空気処理装置(6)は、上記実施形態1の空気処理装置(6)と同様にパーティション(10)の上部を跨ぐように設置され、該パーティション(10)を挟み込んで固定される。この空気処理装置(6)は、パーティション(10)で仕切られた空間の空気浄化を行うことができるように、本発明に係る空気処理部としてイオン化部(38)、集塵フィルタ(39)及び放電装置(40)を備えている。
上記空気処理装置(6)は、略直方体の箱形のケーシング(3)を外壁として備えている。このケーシング(3)は、上面に吸入口(37)が形成され、片側の側面に給気口(20)が形成されている。この吸込口(37)の内側には、フィルタ(31)が設けられている。このケーシング(3)内には、空気を吸込口(37)から給気口(20)まで流通させるための空気通路(42)が形成されている。この空気通路(42)には、送風機(41)が設けられている。
上記ケーシング(3)内には、上側から順にイオン化部(38)、集塵フィルタ(39)、放電装置(40)が設けられている。イオン化部(38)は、フィルタ(31)で捕集、除去できなかった比較的小さな塵埃等を帯電させる。集塵フィルタ(39)は、イオン化部(38)で帯電した塵埃等を捕集、除去する。放電装置(40)は、図示しない、放電電極及び該放電電極に対向して配置された対向電極を備えている。この放電装置(40)は、上記両電極間でプラズマを発生させて、該放電装置(40)を通過する空気に含まれる有害物質や臭気成分を分解、除去する。
上記ケーシング(3)の底面には、上記実施形態1と同様に、支持部材(5,5)と固定ネジ(4,4)とから構成された本発明に係る挟持部材(16,16)が設けられている。挟持部材(16,16)でパーティション(10)を挟み込んでケーシング(3)を該パーティション(10)に固定することによって、この空気処理装置(6)をパーティション(10)に設置することができる。
−運転動作−
次に、本実施形態の空気処理装置(6)の運転動作について説明する。この空気処理装置(6)では、運転の開始と共に送風機(41)が駆動され、上記イオン化部(38)と上記放電装置(40)とに電圧が印加される。
送風機(41)が駆動されると、吸込口(37)からフィルタ(31)を通過して、ケーシング(3)内の空気通路(42)に空気が流入する。この際、該空気中に含まれる比較的大きな塵埃等が捕集、除去される。次に、空気通路(42)に流入した空気はイオン化部(38)を通過する。この際、フィルタ(31)で捕集、除去できなかった比較的小さな塵埃等が帯電する。次に、イオン化部(38)を通過した空気は集塵フィルタ(39)を通過する。この際、上記の帯電した塵埃等が捕集、除去される。これらの物理的処理をもって、吸い込まれた空気中の塵埃等は概ね捕集、除去される。
上記物理的処理によって塵埃等が概ね除去された空気は、放電装置(40)を通過する。この放電装置(40)には、図示しない電源により上記放電電極と上記対向電極との間に電圧が印加されている。これによって、上記両電極の間では放電によってプラズマが発生する。このような状態の放電装置(40)を空気が通過すると、該空気に含まれる有害物質や臭気成分が分解、除去される。そして、有害物質や臭気成分が分解、除去された空気は、給気口(20)から外部へ吹き出される。
《発明の実施形態3》
本発明の実施形態3について説明する。図5は、本実施形態の空気処理装置(6)の断面図を示している。この空気処理装置(6)は、上記実施形態1及び上記実施形態2の空気処理装置(6)と同様に、パーティション(10)の上部を跨ぐように設置され、該パーティション(10)を挟み込んで固定される。この空気処理装置(6)は、パーティション(10)で仕切られた空間に霧化させた液体を供給することができるように、本発明に係る空気処理部として液滴発生装置(43)を備えている。
上記空気処理装置(6)は、略直方体の箱形のケーシング(3)を外壁として備えている。このケーシング(3)は、上面に吸入口(37)が形成され、片側の側面に給気口(20)が形成されている。この吸込口(37)の内側には、フィルタ(31)が設けられている。このケーシング(3)内には、空気を吸込口(37)から給気口(20)まで流通させるための空気通路(42)が形成されている。この空気通路(42)には、送風機(41)が設けられている。
上記ケーシング(3)内における給気口(20)の上側には、液滴発生装置(43)が設けられている。液滴発生装置(43)は、液体を貯留するタンク(44)、正電極の導電性のノズル(46)、該タンク(44)の液体を該ノズルに供給するための液流路(45)、及び該ノズル(46)に対向して配置された負電極の対向電極(47)を備えている。このノズル(46)とこの対向電極(47)との間に電圧が印加されると、ノズル(46)の先端から対向電極(47)に向って液体が放出されて液滴となる。
この液滴発生装置(43)で使用される液体としては、GABA、テアニンなどのアミノ酸、カテキン、プロアントシアニジンなどの抗酸化剤、微生物の繁殖を抑制または死滅させる機能を持つ物質、空気中の臭気分子を無香成分にならしめる物質、アレルゲンとなるタンパク質の抗原部位を変化させる物質、空気中の有害な成分を無害化させる物質、香料などの物質を含んだものが考えられる。
−運転動作−
次に、本実施形態の空気処理装置(6)の運転動作について説明する。この空気処理装置(6)では、運転の開始と共に送風機(41)が駆動され、上記液滴発生装置(43)に電圧が印加される。
送風機(41)が駆動されると、吸込口(37)からフィルタ(31)を通過して、ケーシング(3)内の空気通路(42)に空気が流入する。この際、該空気中に含まれる塵埃等が概ね捕集、除去される。次に、空気通路(42)に流入した空気は液滴発生装置(43)を通過する。この液滴発生装置(43)は、電源(48)により上記ノズル(46)と上記対向電極(47)との間に電圧が印加されている。これによって、液滴発生装置(43)付近に液滴が発生し、そこを通過する空気に液滴が供給される。そして、液滴が供給された空気は、給気口(20)から外部へ吹き出される。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、挟込部材(16,16)を取り外し可能、又はケーシング(3)と底面とフラットになるように折り畳み可能に構成してもよい。これによって、空気処理装置(6)をパーティション(10)だけでなく、机の上などのフラットな場所にも安定して設置することができる。
また、パーティション(10)の側部を挟み込んで空気処理装置(6)を設置できるように、ケーシング(3)の側面に挟持部材(16,16)を設けてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、パーティション(10)等で仕切られた空間を対象として空気処理を行う空気処理装置(6)について有用である。
本発明の実施形態1に係る空気処理装置の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る空気処理装置の断面図である。 本発明の実施形態1に係る給気口制御部での風向調節機構の制御に係るフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る空気処理装置の断面図である。 本発明の実施形態3に係る空気処理装置の断面図である。
符号の説明
3 ケーシング
4 固定ネジ
5 支持部材
6 空気処理装置
7 吸込口
10 パーティション
16 挟持部材
20 給気口
21 排気口
23 ペルチェユニット(空気処理部、温度調節部材)

Claims (7)

  1. 吸込口(7)及び給気口(20)が形成されていて内部を空気が流通するケーシング(3)と、
    上記ケーシング(3)内に設置されて吸込口(7)から給気口(20)へ向って流れる空気に処理を施す空気処理部(23)とを備える空気処理装置(6)であって、
    上記ケーシング(3)には、室内空間を仕切るためのパーティション(10)を挟み込んで該パーティション(10)に該ケーシング(3)を固定する挟持部材(16,16)が設けられていることを特徴とする空気処理装置。
  2. 請求項1において、
    上記空気処理部(23)として、空気の温度調節する温度調節部材(23)が設けられていることを特徴とする空気処理装置。
  3. 請求項2において、
    上記ケーシング(3)の給気口(20)には、該給気口(20)からの空気の上下方向の吹出角度の調節が可能な風向調節機構が設けられていることを特徴とする空気処理装置。
  4. 請求項2又は3において、
    上記ケーシング(3)には、排気口(21)が形成され、
    上記温度調節部材(23)には、空気から吸熱する吸熱部と空気へ放熱する放熱部とが設けられており、
    上記吸熱部で冷却された空気と上記放熱部で加熱された空気との一方が給気口(20)から、他方が排気口(21)からそれぞれ室内へ吹き出されることを特徴とする空気処理装置。
  5. 請求項4において、
    上記ケーシング(3)の排気口(21)から空気が上方へ吹き出されるように構成されていることを特徴とする空気処理装置。
  6. 請求項2乃至5の何れか1つにおいて、
    上記温度調節部材(23)としてペルチェ効果素子が用いられていることを特徴とする空気処理装置。
  7. 請求項2又は3において、
    上記温度調節部材(23)には、空気から吸熱する吸熱部が設けられおり、
    上記吸熱部の温度を計測する温度センサ(29)と、吸熱部を空気の露点温度以上に保つ制御手段と備えていることを特徴とする空気処理装置。
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