JP2006177601A - 電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 小さな装置で充分に冷却することができ、しかも結露水による漏電、ショート等の問題もない電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供する。
【解決手段】 IGBT(E、K、S、…)が取り付けられるアルミニウム合金製の冷却板(1)と、冷却液貯留用のリザーブタンク(10)と、リザーブタンク(10)中の冷却液を冷却板(1)に所定量宛圧送するポンプ(8)と、冷却液を冷水により冷却する熱交換器(30)とから構成する。このとき、冷却液の温度が、冷却板(1)の近傍の周囲温度との差が5℃以上にならないように、熱交換器(30)に送られる冷水の流量の方を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 IGBT(E、K、S、…)が取り付けられるアルミニウム合金製の冷却板(1)と、冷却液貯留用のリザーブタンク(10)と、リザーブタンク(10)中の冷却液を冷却板(1)に所定量宛圧送するポンプ(8)と、冷却液を冷水により冷却する熱交換器(30)とから構成する。このとき、冷却液の温度が、冷却板(1)の近傍の周囲温度との差が5℃以上にならないように、熱交換器(30)に送られる冷水の流量の方を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、IGBTを含んだサーボアンプが取り付けられる金属製の冷却板と、冷却液貯留用のリザーブタンクと、冷却液を冷水により冷却する熱交換器とを備え、前記リザーブタンク中の冷却液が前記熱交換器により所定温度に冷却され、所定温度に冷却された前記リザーブタンク中の冷却液が前記冷却板と前記リザーブタンクとの間を循環して前記サーボアンプが冷却されるようになっている電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置に関するものである。
射出成形機は、従来は周知のように、型開閉ユニット、射出ユニット等からなっている。型開閉ユニットは、固定金型、この固定金型に対して型開閉される可動金型、成形品を突き出すエジェクタ装置等からなり、射出ユニットは加熱シリンダ、この加熱シリンダ内で回転方向と軸方向とに駆動されるスクリュ等からなっている。そして、電動射出成形機においては、上記の可動金型を型開閉するための駆動源、エジェクタ装置の駆動源、スクリュを回転駆動して可塑化する駆動源、スクリュを軸方向に駆動する駆動源等の動力源は、サーボモータから構成されている。
このようなサーボモータの制御には、サーボ制御装置から出力される制御信号に基づいて電流をオンオフするIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が使用されている。IGBTをスイッチングして電流を流すと、IGBTはスイッチング時と導通時に発熱する。
ところで、前述したようなサーボモータは、NC工作機、産業用ロボット等にも使用されているが、電動出成形機に使用されるサーボモータの出力は、NC工作機等に使用されているサーボモータのそれよりも遙かに大きく、最低でも4台のIGBTを含んだサーボアンプと、AC/DCコンバータを必要としている。サーボモータの出力が15kwになると、IGBTで発生する熱は、1台のサーボモータを駆動するだけで1000w程度も発生する。IGBTは熱に対して弱く、ジャンクション温度が150℃を越えると破壊するので、120℃程度を上限として使用しなければならない。IGBTを含んだサーボアンプあるいは動力用半導体の冷却は、電動射出成形機にとって重要な問題となっている。
ところで、前述したようなサーボモータは、NC工作機、産業用ロボット等にも使用されているが、電動出成形機に使用されるサーボモータの出力は、NC工作機等に使用されているサーボモータのそれよりも遙かに大きく、最低でも4台のIGBTを含んだサーボアンプと、AC/DCコンバータを必要としている。サーボモータの出力が15kwになると、IGBTで発生する熱は、1台のサーボモータを駆動するだけで1000w程度も発生する。IGBTは熱に対して弱く、ジャンクション温度が150℃を越えると破壊するので、120℃程度を上限として使用しなければならない。IGBTを含んだサーボアンプあるいは動力用半導体の冷却は、電動射出成形機にとって重要な問題となっている。
このようなIGBTの冷却には、空冷式も採用されている。空冷式は、IGBTが取り付けられる冷却板と、この冷却板の側部に並列的に設けられている冷却風ダクトと、冷却風ダクトの終端部に設けられている冷却フアンとからなっている。したがって、冷却フアンを駆動すると、外気あるいは冷却風が冷却ダクトの一方の端部から吸い込まれ、そして他端部から大気中へ排出される。このとき冷却板は外気により冷却される。これによりIGBTが間接的に冷却される。
このように空冷式は、外気を吸引し、そして排出するだけでIGBTが冷却され、冷却熱媒体を必要としない特徴があり、また結露が生じないので水滴による漏電、ショート等の問題がないという利点もある。しかしながら、空気は熱容量が小さく電動射出成形機用のIGBTを冷却するには、大量の冷却風を取り込まなければならず、この多量の空気に含まれている塵埃等によりIGBT端子部分が汚れる。また、多量の冷却空気を吸引するためのダクトが大きくなり、制御盤が大きくなる欠点もある。さらには、冷却フアンの騒音の問題、冷却能力の計算が困難になる問題、冷却フアンの大型化による重量の問題、冷却風を大量に必要とするのでクリーンルームには適さない、等の問題がある。これに対し、特許文献1により水冷式の冷却装置も提案されている。
特許文献1には、ポンプで液体(水)を圧送するための配管の内部に、放熱フインを臨ませ、配管の外部に取り付けた動力用半導体で発生する熱を、前記放熱フインを介して配管内の液体に放熱すようにした冷却装置が示されている。
上記水冷式の冷却方法によると、ポンプで取り扱われる液体により冷却されるので、前述した空冷式の問題はない。また、ポンプで取り扱われる液体により冷却されるようになっているので、冷却源を格別に必要としない利点も認められる。さらには、ポンプで取り扱われる液体の温度は、ほとんどの場合常温であるので、動力用半導体が取り付けられている取付座の温度と、周囲の温度との差は小さく、結露の問題が少ないという利点も認められる。
しかしながら、問題もある。例えば、液体は空気に比較して熱容量が大きいので、ある程度の冷却効果は認められるが、液体の温度が常温であるので、発熱量の大きい動力用半導体を冷却するには、大きな配管系、大面積の放熱フイン等を必要とし、装置が大型化する恐れがある。また、配管を有効に利用することはできても、動力用半導体の配置に融通性がない。
本発明は、上記したような問題を解決した電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供することを目的としている。具体的には、小さな装置で充分に冷却することができ、しかも結露水による漏電、ショート等の問題もない電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供することを目的としている。また、冷却されるIGBTの配置に融通性のある冷却装置を提供することも目的としている。
しかしながら、問題もある。例えば、液体は空気に比較して熱容量が大きいので、ある程度の冷却効果は認められるが、液体の温度が常温であるので、発熱量の大きい動力用半導体を冷却するには、大きな配管系、大面積の放熱フイン等を必要とし、装置が大型化する恐れがある。また、配管を有効に利用することはできても、動力用半導体の配置に融通性がない。
本発明は、上記したような問題を解決した電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供することを目的としている。具体的には、小さな装置で充分に冷却することができ、しかも結露水による漏電、ショート等の問題もない電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供することを目的としている。また、冷却されるIGBTの配置に融通性のある冷却装置を提供することも目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、IGBTを含んだサーボアンプが取り付けられる金属製望ましくはアルミニウム合金製の冷却板は、冷却液あるいは例えば錆防剤等が混入された冷却水により循環式に冷却されるように構成される。冷却液は冷水と熱交換することにより冷却される。このとき、冷却液の温度は、冷却板の近傍の周囲温度との差が一定範囲に収まるように、例えば5℃以上にならないように冷水の供給量が制御される。
かくして、請求項1に記載の発明は、前記発明の目的を達成するために、IGBTを含んだサーボアンプが取り付けられる金属製の冷却板と、冷却液貯留用のリザーブタンクと、冷却液を冷水により冷却する熱交換器とを備え、前記リザーブタンク中の冷却液が前記熱交換器により所定温度に冷却され、所定温度に冷却された前記リザーブタンク中の冷却液が前記冷却板と前記リザーブタンクとの間を循環して前記サーボアンプが冷却されるようになっている冷却装置であって、冷却液の温度は、前記冷却板の近傍の周囲温度との差が所定範囲に収まるように、前記熱交換器に送られる冷水の流量が制御される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷却装置において、冷却板は、冷却液の流れに対して並列に設けられた複数個の冷却板からなり、そのそれぞれに1個宛または複数個宛のIGBTを含んだサーボアンプが取り付けられ、そして請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷却装置において、リザーブタンク中に、冷却液を冷水により冷却する熱交換器が組み込まれている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷却装置において、冷却板は、冷却液の流れに対して並列に設けられた複数個の冷却板からなり、そのそれぞれに1個宛または複数個宛のIGBTを含んだサーボアンプが取り付けられ、そして請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の冷却装置において、リザーブタンク中に、冷却液を冷水により冷却する熱交換器が組み込まれている。
以上のように、本発明によると、IGBTを含んだサーボアンプが取り付けられる金属製の冷却板と、冷却液貯留用のリザーブタンクと、冷却液を冷水により冷却する熱交換器とを備え、前記リザーブタンク中の冷却液が前記熱交換器により所定温度に冷却され、所定温度に冷却された前記リザーブタンク中の冷却液が前記冷却板と前記リザーブタンクとの間を循環して前記サーボアンプが冷却されるようになっているので、空冷式の欠点が解消されている。すなわち冷却液により冷却されるので、熱容量が大きく冷却装置を小型化できる。これにより、サーボアンプ用の冷却装置を安価に提供できる。また、冷却フアンの騒音の問題もない。小型化されるので、サーボアンプの配置に自由度が広がる。さらには、空気中に含まれる塵埃による汚れの問題もない。
そして、本発明によると、冷却液の温度は、冷却板の近傍の周囲温度との差が所定範囲に収まるように、例えば5℃内に収まるように制御されるので、冷却液を使用しているにも拘わらず、結露水による漏電、ショート等の事故が発生する恐れがない、という本発明に特有の効果が得られる。このとき、冷却液の温度は熱交換器に送られる冷水の流量により制御されるので、換言すると、リザーブタンクから常に一定量の冷却液を冷却板間に循環させることができるので、冷却の過不足が生じるようなこともない。また、電動射出成形機は、一般に冷却源を備えているので、この冷却源により冷水を得ることができ、ユーザに格別の負担を強いることもない。他の発明によると、リザーブタンク中に、冷却液を冷水により冷却する熱交換器が組み込まれているので、上記のような効果に加えて、安価に電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供できる効果がさらに得られる。
そして、本発明によると、冷却液の温度は、冷却板の近傍の周囲温度との差が所定範囲に収まるように、例えば5℃内に収まるように制御されるので、冷却液を使用しているにも拘わらず、結露水による漏電、ショート等の事故が発生する恐れがない、という本発明に特有の効果が得られる。このとき、冷却液の温度は熱交換器に送られる冷水の流量により制御されるので、換言すると、リザーブタンクから常に一定量の冷却液を冷却板間に循環させることができるので、冷却の過不足が生じるようなこともない。また、電動射出成形機は、一般に冷却源を備えているので、この冷却源により冷水を得ることができ、ユーザに格別の負担を強いることもない。他の発明によると、リザーブタンク中に、冷却液を冷水により冷却する熱交換器が組み込まれているので、上記のような効果に加えて、安価に電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を提供できる効果がさらに得られる。
以下、添付図面により本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる電動射出成形機用サーボアンプの冷却装置を模式的に示す図であるが、この図に示されているように、第1の実施の形態に係わるサーボアンプの冷却装置は、例えばアルミニウム合金のような熱の良導体から構成されている複数個の独立した冷却板1、1、…を備えている。そして、これらの冷却板1、1、…にはリザーブタンク10中の冷却液が循環供給されるようになっている。また、本実施の形態に係わる冷却装置は、冷凍サイクル20も備え、この冷凍サイクル20で得られる冷水と冷却液は、熱交換器30で熱交換されるようになっている。さらには、所定温度の冷却液を得るために、冷水の供給量が制御される。以下、さらに詳しく説明する。
1個の冷却板1は、図1の(ロ)に示されているように、一対の板材2、2と、冷却板1の中で往復している第1、2の冷却液管4、5とからなっている。すなわち、一対の板材2、2は、所定幅で所定長さを有し、その合わせ面に所定径の凹溝3、3を軸方向に有するように、例えばアルミニウム合金により押出成形されている。そして、これら凹溝3、3に金属管例えば銅合金製の第1、2の冷却管4、5がセットされ、そして一対の板材2、2の合わせ面がブレージングにより接合されている。これにより、一対の板材2、2間に第1、2の冷却液管4、5が密に接触された冷却板1が得られる。このようにして得られる第1の冷却液管4の一方は、冷却液供給管6に接続され、第2の冷却液管5の一方は冷却液戻り管7にそれぞれ接続されている。一方、第1、2の冷却液管4、5の他方は冷却板1の外部においてリターン管8により接続されている。これにより、冷却液供給管6から供給される冷却液は、冷却板1の間を往復することになる。第1、2、…の冷却板1、1、…も同様に構成され、そして多岐管により冷却液の流れに対して並列に接続されている。このように構成されている冷却板1、1、…の表面にIGBTを含んだエジェクタ用サーボアンプE、型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS,射出用サーボアンプJ等がそれぞれ独立して取り付けられている。
冷水を得る冷却源には、電動射出成形機に備わっている冷却源を利用することもできるが、本実施の形態では冷凍サイクル20が適用されている。冷凍サイクル20は、従来周知のように、冷媒を圧縮する圧縮機21、凝縮器22、キャピラリチューブ23、蒸発器24等から構成され、これらは冷媒管で接続されている。そして、本実施の形態では蒸発器24が冷水を得る水側熱交換器24となっている。この水側熱交換器24には、冷水供給管25と冷水戻り管26とが接続され、これらの管25、26は熱交換器30の第1のインポート31と第1のアウトポート32にそれぞれ接続されている。一方、冷却液戻り管7は熱交換器30の第2のインポート34に接続され、第2のアウトポート35にはリザーブタンク10に接続されている戻り管7’が取り付けられている。
このように構成されている冷却液供給管6には、水ポンプ8’が介装され、そしてリザーブタンク10の底壁近傍まで達している。また、この冷却液供給管6には冷却板1、1、…の方へ流れる冷却液の温度を計測する温度センサWSが設けられている。また、冷却板1、1、…の近傍の適所には環境温度あるいは周囲温度を測定する温度センサASが、また冷水戻り管26には流量制御弁27がそれぞれ設けられている。これらの温度センサAS、WSと制御装置36は信号ラインa,bによりそれぞれ接続され、流量制御弁27とは信号ラインcにより接続されている。この流量制御弁27により、後述するように冷水の循環量が制御される。
次に、上記第1の実施の形態の作用について説明する。リザーブタンク10に所定量の冷却液例えば防錆剤等を混入した水を蓄え、そして所定容量の水ポンプ8’を起動する。そうすると、所定流量宛の冷却液が、リザーブタンク10から吸引され、そして冷却液供給管6から冷却板1、1、…の中の第1、2の冷却液管4、5を通って冷却液戻り管7から熱交換器30を経てリザーブタンク10へ戻る。このように、冷却液が循環する間に冷却板1、1、…に取り付けられているエジェクタ用サーボアンプE、型開閉用サーボアンプK、可塑化用サーボアンプS、射出用サーボアンプJ等が間接的に冷却される。このとき、冷凍サイクル20も起動する。そうすると、従来周知のように冷媒が状態変化をして水側熱交換器24により冷水が得られる。流量制御弁27により調整された流量の冷水が、熱交換器30の方へ流れる。熱交換器30において、可塑化用サーボアンプS、射出用サーボアンプJ等を冷却して温度が上昇した冷却液は、冷水と熱交換され、所定温度に冷却される。
上記のようにして、型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS等が冷却されているときに、冷却板1、1、…の周囲温度は温度センサASにより、冷却液供給管6中の冷却液の温度は温度センサWSにより計測され、そして制御装置36に入力される。制御装置36において、周囲温度と冷却液温度とが比較され、周囲温度と冷却液温度の差が、所定範囲になるように、例えば温度差が5℃以上になると結露するので、5℃以下に保たれるように、流量制御弁27に出力される。冷水の流量は制御され、リザーブタンク10中の冷却液すなわち冷却水供給管6中の冷却液の温度が周囲温度よりも5℃以上下がらないように制御される。これにより、結露水による漏電、ショート等の事故が防止される。
本実施の形態によると、冷水の流量により冷却水の温度が制御されるので、冷却板1、1、…には常に一定量の冷却液を流すことができる。これにより、冷却板1、1、…間における冷却液のアンバランスの供給が回避できる。また、本実施の形態によると、複数個の冷却板1、1、…のそれぞれに型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS等が取り付けられているので、型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS等の配置に融通生が得られる。さらには、型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS等の発熱量が小さいときは、図1の(ロ)において点線で示されているように冷却板1、1、…の裏面にも取り付けることもできる。
図2に本発明の第2の実施の形態の要部が示されている。第1の実施の形態の構成要素と同じ要素あるいは同じような要素には同じ参照文字を付けて重複説明はしないが、第2の実施の形態によると、1個の冷却板1、1に3個の型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS、エジェクタ用サーボアンプE等が取り付けられている。第2の実施の形態によると、型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS等は冷却液の流れ方向に対して直列的に配置されて、冷却にアンバランスが生じることが懸念されるが、冷却板1はアルミニウム合金等の熱の良導体から構成されているので、冷却に支障を来すようなアンバランスは生じない。本実施の形態によると、冷却板1の数が少なくてコストダウンができる。
図3の(イ)、(ロ)に、1個の冷却板1に複数個の型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS、エジェクタ用サーボアンプE等が取り付けられた第3実施の形態が示されている。第1の実施の形態の構成要素と同じ要素あるいは同じような要素には同じ参照文字を付けて重複説明はしない。本実施の形態によると、冷却板1の面積が広いので、第1の冷却液管4、4、…と第2の冷却液管5、5、…とが対をなして複数組並列的に設けられている。第3の実施の形態によると、型開閉用サーボアンプK,可塑化用サーボアンプS、エジェクタ用サーボアンプE等の配置に融通性に欠ける嫌いがあるが、冷却板1のコストダウンになり、また管理も容易になる。
図4に、冷却板1’の他の実施の形態が示されている。本実施の形態によると、一対の板材2’、2’は、図4の(ロ)に示されているように、仕切壁11により仕切られた一対の凹部12、13を有するように例えばアルミニウム合金から成形されている。仕切壁11の図4の(イ)において上部11’は切り欠かれている。このように成形されている板材2’、2’は、凹部12、13を囲むようにしてブレージング等により接合されている。これにより、第1、2の冷却液管部4’、5’が形成される。第1、2の冷却液管部4’、5’のそれぞれに冷却液供給管6と冷却液戻り管7とを接続すると、第1〜3の実施の形態と同様に作用することは明らかである。本実施の形態によると、第1、2の冷却液管4、5が不要となり、また伝熱面積が広く熱交換が良くなる。このとき、第1、2の冷却液管部4’、5’の内部に突起物等を一体的に成形し、冷却液の短絡を防止するように実施することもできる。
図1に示されている実施の形態によると、リザーブタンク10と熱交換器30は別体になっているが、リザーブタンク10に熱交換器30を組み込んだ形の実施の形態が図5に示されている。すなわち、冷水供給管25の一部が銅管からなり、その銅管がリザーブタンク10内でコイル状に巻かれて熱交換器30’が構成されている。このコイル状の熱交換器30’に、冷却液戻り管7から冷却液が直接注がれるようになっている。本実施の形態によると、熱交換器30が不要となり、コストダウンができると共に、熱感効率も向上する。
1 冷却板 4 第1の冷却液管
5 第2の冷却液管 6 冷却液供給管
7 冷却液戻り管 10 リザーブタンク
30 熱交換器 30’ コイル状の熱交換器
36 制御装置
AS、WS 温度センサ
5 第2の冷却液管 6 冷却液供給管
7 冷却液戻り管 10 リザーブタンク
30 熱交換器 30’ コイル状の熱交換器
36 制御装置
AS、WS 温度センサ
Claims (3)
- IGBTを含んだサーボアンプが取り付けられる金属製の冷却板と、冷却液貯留用のリザーブタンクと、冷却液を冷水により冷却する熱交換器とを備え、
前記リザーブタンク中の冷却液が前記熱交換器により所定温度に冷却され、所定温度に冷却された前記リザーブタンク中の冷却液が前記冷却板と前記リザーブタンクとの間を循環して前記サーボアンプが冷却されるようになっている冷却装置であって、
冷却液の温度は、前記冷却板の近傍の周囲温度との差が所定範囲に収まるように、前記熱交換器に送られる冷水の流量が制御されることを特徴とする射出成形機用サーボアンプの冷却装置。 - 請求項1に記載の冷却装置において、冷却板は、冷却液の流れに対して並列に設けられた複数個の冷却板からなり、そのそれぞれに1個宛または複数個宛のIGBTを含んだサーボアンプが取り付けられる射出成形機用サーボアンプの冷却装置。
- 請求項1または2に記載の冷却装置において、リザーブタンク中に、冷却液を冷水により冷却する熱交換器が組み込まれている射出成形機用サーボアンプの冷却装置。
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