JP2006177388A - ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ - Google Patents

ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ Download PDF

Info

Publication number
JP2006177388A
JP2006177388A JP2004368651A JP2004368651A JP2006177388A JP 2006177388 A JP2006177388 A JP 2006177388A JP 2004368651 A JP2004368651 A JP 2004368651A JP 2004368651 A JP2004368651 A JP 2004368651A JP 2006177388 A JP2006177388 A JP 2006177388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
inner cylinder
rubber member
deep groove
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004368651A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kurokawa
正彦 黒川
Masafumi Furuya
雅史 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
Priority to JP2004368651A priority Critical patent/JP2006177388A/ja
Publication of JP2006177388A publication Critical patent/JP2006177388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Springs (AREA)

Abstract

【課題】 別部材が必要無く安価を実現し、耐久性に優れ、高い軸方向ばね特性を得ると
共にねじりばね特性を低減させるブッシュ及びこれの両側締め込みブッシュを提供する。
【解決手段】 片フランジ2付の内筒3と片フランジ4付の外筒5との双方のフランジ2
、4を一側に揃え、これらの間にゴム部材6を介在させ、内筒側フランジ2と外筒側フラ
ンジ4との間に介在するゴム部材6の外筒側フランジ4寄りに、所定幅W1を有し且つ内
筒3の外周面3a近くまで達する深溝7Aを設けて、ブッシュ1Aを形成してなり、この
ブッシュ1Aをアーム11の両側から深溝7Aの所定幅W1よりも狭くなる位置まで圧入
して、両側締め込みブッシュ10を得て、これにより上記課題を達成出来る。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車のシャーシー等に使用される防振用のブッシュに関し、詳しくは、片
フランジの内筒と片フランジの外筒との間に介在するゴム部材に、0.1ないし1mmの
幅を有する深溝を設けてブッシュを形成し、このブッシュを被圧入部材の両側から深溝の
所定幅よりも狭い所定幅となる位置まで圧入したブッシュ及びこれの両側締め込みブッシ
ュに関する。
自動車のシャーシー等に使用される防振用のブッシュは、片フランジの内筒と片フラン
ジの外筒との間にゴム部材を介在させ、軸方向、軸直角方向、ねじり方向及びこじり方向
に所望のばね特性を得て、振動を和らげ、良好な乗り心地や操舵性を実現するためのもの
である。このブッシュを単独、あるいは2個を被圧入部材の両側から圧入して両側締め込
みブッシュとして利用される。このようなブッシュとして、下記に示すような技術が知ら
れている。
特開平11−63058号公報
図10に示したブッシュa1は、本願出願前から知られているもので、片フランジの内
筒bと片フランジの外筒cとの間にインターリングdを配設した状態でゴム部材eを介在
させたものであり、このブッシュa1を被圧入部材であるアームfの両側から圧入し、さ
らに内筒bにカラーgを嵌め込んだものである。このブッシュa1により、高い軸方向ば
ね特性を得ると共に、ねじりばね特性を低減させようとするものである。
図11に示したブッシュa2も、本願出願前から知られているもので、片フランジの内
筒bと片フランジの外筒cとの間にゴム部材eを介在させ、内筒側フランジhと外筒側フ
ランジiとの間のゴム部材eに溝jを設けたものである。このブッシュa2により、高い
軸方向ばね特性を得ると共に、ねじりばね特性を低減させようとするものである。
特許文献1のブッシュa3は、図12に示すように、内筒b1と外筒c1との間にゴム
部材eを介在させ、内筒b1の両側にフランジkにゴムリングLを取り付けてなるゴムス
トッパーmを嵌め込んだものである。このブッシュa3により、高い軸方向ばね特性を得
ると共に、ねじりばね特性を低減させようとするものである。
ところが、ブッシュa1は、インターリングdが別途必要となり、その組み付け工数も
必要となり、コストアップの要因となる。
また、ブッシュa2は、振動時の応力がどうしても溝jに集中し易く、この溝jに亀裂
が生じることになり、充分な耐久性を得ることが難しい。
さらに、特許文献1に記載されたブッシュa3は、2個のゴムストッパーmが必要とな
り、その組み付け工数も必要となり、コストアップの要因となる。
そこで、本発明の目的は、別部材の必要性がなく安価を実現でき、耐久性に優れ、且つ
高い軸方向ばね特性を得ると共にねじりばね特性を低減させ得るブッシュ及びこれの両側
締め込みブッシュを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなるこ
とを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、片フランジの内筒と片フランジの外筒との双方のフランジ
を一方に揃え、これらの間にゴム部材を介在させ、内筒側フランジと外筒側フランジとの
間に介在する前記ゴム部材の前記外筒側フランジ寄りに、0.1ないし1mmの幅を有し
且つ前記内筒の外周面近傍に達する深溝を設けたことを特徴とするブッシュが提供される
また、本発明によれば、片フランジの内筒と片フランジの外筒との双方のフランジを一
方に揃え、これらの間にゴム部材を介在させ、内筒側フランジと外筒側フランジとの間に
介在する前記ゴム部材の前記外筒側フランジ寄りに、所定幅(W1)を有し且つ前記内筒
の外周面近くまで達する深溝を設けて、ブッシュを形成してなり、前記ブッシュを被圧入
部材の両側から前記深溝の所定幅(W1)よりも狭い所定幅(W2)となる位置まで圧入
したことを特徴とする両側締め込みブッシュが提供される。
また、本発明によれば、前記深溝の底面から前記内筒の外周面までの長さ(L1)は、
前記内筒と前記外筒との間に前記ゴム部材を介在させる成型加工の際、前記ゴム部材を流
すことが出来る必要最小限度の長さに設定した上記ブッシュが提供される。
また、本発明によれば、前記長さ(L1)は0.5ないし3mmの範囲である上記ブッ
シュが提供される。
また、本発明によれば、前記深溝は前記外筒側フランジから前記内筒側フランジに向け
所定長さ(L2)離れた位置にあり、前記所定長さ(L2)は、前記内筒と前記外筒との
間に前記ゴム部材を介在させる成型加工の際、前記ゴム部材を流すことが出来る必要最小
限度の長さ0.5ないし3mmの範囲である上記ブッシュが提供される。
また、本発明によれば、前記深溝の所定幅(W1)が2ないし5mmの範囲である両側
締め込みブッシュが提供される。
また、本発明によれば、前記深溝における圧入後の所定幅(W2)が0.1ないし1m
mの範囲である上記両側締め込みブッシュが提供される。
また、本発明によれば、前記深溝における底部はアール(R)形状となっている上記両
側締め込みブッシュが提供される。
本発明のブッシュは、ゴム部材の外筒側フランジ寄りに設けた0.1ないし1mmの幅
の内筒外周面近傍に達する深溝により、軸方向ばね特性を高くし、ねじり方向のばね特性
を低減させ、その上ブッシュに働く外力に対する応力を分散して、ゴム部材に亀裂を入り
難くする。したがって、別部材の必要性が無いため安価を実現でき、耐久性にも優れ、且
つ高い軸方向ばね特性を得ると共にねじりばね特性を低減させ得て、良好な乗り心地や操
舵性を実現することが出来る。
また、ゴム部材の外筒側フランジ寄りに設けた深溝の所定幅(W1)を、圧入により狭
い所定幅(W2)に調整出来て種々のばね特性を得、内筒外周面近くまである深溝により
、軸方向ばね特性を高くし、ねじり方向のばね特性を低減させ、その上、ブッシュに働く
外力に対する応力を分散して、ゴム部材に亀裂を入りにくくする。したがって、上記の効
果に加えて、深溝の狭い所定幅(W2)を得るのに金型を使用する必要が無く、しかも圧
入度合により深溝の狭い所定幅(W2)を調整でき、それにより得たいばね特性を得るこ
とが出来て設計の自由度が高まり、車種に合わせた乗り心地や操舵性を実現することが出
来る。また、金型は1種類あればよく、その上、深溝の狭い所定幅(W2)を得るための
薄い金型を用意しなくても良く、金型の変形や破損を考慮する必要もないから、生産技術
性が極めて高くなる。
また、深溝の底面から内筒の外周面までの長さ(L1)間に、ゴム部材を流して深溝を
形成することによって、上記効果に加えて、ゴム部材を流すのに必要な長さ(L1)が確
保されているから、金型を特殊な形状にしたり、金型に無理をかける必要が無く、さらに
高圧としたり、長時間流したりしなくても、深溝を形成することが出来る。
また、0.5ないし3mmの範囲の長さ(L1)間に、ゴム部材を流して深溝を形成す
ることによって、ゴム部材を流すのに0.5ないし3mmの範囲の長さ(L1)が確保さ
れているから、上記と同じ効果を得ることが出来る。
また、深溝の底面から内筒の外周面までの長さ(L1)間を流れたゴム部材は、さらに
、外筒側フランジから内筒側フランジに向け0.5ないし3mmの範囲の所定長さ(L2
)間を流れて、深溝を形成するため、上記効果に加えて、ゴム部材を流すのに必要な長さ
(L2)が確保されているから、金型を特殊な形状にしたり、金型に無理をかける必要が
無く、さらに高圧としたり、長時間流したりしなくても、深溝を形成することが出来る。
この際、深溝は2ないし5mmの範囲の所定幅(W1)を有するから、それに対応する
金型は充分な強度を確保でき、成型加工時に金型の変形が無く、加えて、圧入によるゴム
部材の変形は容易であり、深溝を所定幅(W2)に狭め得て幅狭の深溝を得ることが可能
である。
また、所定幅(W1)を有する深溝を圧入により、0.1ないし1mmの範囲の所定幅
(W2)を有する深溝にすることによって、上記効果に加えて、圧入によるゴム部材の変
形は容易であり、幅狭の深溝を極めて容易に得ることが出来る。
さらに、圧入によるゴム部材の変形の際、深溝の底部のアール(R)形状によってスム
ーズに底部が折り曲がり深溝を得るため、上記効果に加えて、幅狭の深溝を極めて容易に
得ることが出来る。
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明のブッシュの断面図、図2は本発明の両側締め込みブッシュに圧入する前
のブッシュの断面図、図3は本発明の両側締め込みブッシュの断面図である。図において
、ブッシュ1は、片フランジ2の内筒3と片フランジ4の外筒5との双方のフランジ2、
4を一方に揃え、これらの間にゴム部材6を介在させ、内筒側フランジ2と外筒側フラン
ジ4との間に介在するゴム部材6の外筒側フランジ4寄りに、0.1ないし1mmの幅を
有し且つ内筒3の外周面3a近傍に達する深溝7を設けたものである。
前記内筒3は、比較的厚肉の金属などにより構成されており、形状は円筒体であるが、
一端に内筒側フランジ2を一体に形成している。この内筒3は材質、形状共に特に限定さ
れるものではない。唯一、内筒3と前記外筒5との間にゴム部材6を介在させる際、電熱
加硫プレスにて170ないし180℃で成型するから、その温度で内筒3が変形したり溶
融しないことが必要となる。
また、前記外筒5も、比較的薄肉の金属、ガラス繊維入りの樹脂などにより構成されて
おり、前記内筒3と同様に形状は円筒体であるが、一端に外筒側フランジ4を一体に形成
している。この外筒5は、内筒3と同様に材質、形状共に特に限定されるものではない。
唯一、内筒3と同様に、これと外筒5との間にゴム部材6を介在させる際、電熱加硫プレ
スにて170ないし180℃で成型するから、その温度で内筒3が変形したり溶融しない
ことが必要となる。
前記ゴム部材6は、内筒3や外筒5と同様に形状は円筒体であるが、内筒3や外筒5の
一端に内筒及び外筒側フランジ2及び4があるから、これらの間にもゴム部材6が介在し
一体に形成している。既述のとおり、内筒側フランジ2と外筒側フランジ4との間に介在
するゴム部材6に設けられている深溝7は、少なくとも0.1ないし1mmの幅を有し、
且つ内筒3の外周面3a近くまで達し、さらに外筒側フランジ4寄りであれば良く、成型
方法などの他の条件は特にない。
そして、この深溝7は、これの底面7aから内筒3の外周面3aまでの長さL1が、内
筒3と外筒5との間にゴム部材6を介在させる成型加工の際、ゴム部材6を流すことが出
来る必要最小限度の長さ、例えば、0.5ないし3mmの範囲であることが望ましい。ま
た、この深溝7の位置は、外筒側フランジ2から内筒側フランジ4に向け所定長さL2離
れた位置にあり、この所定長さL2は、上記長さL1と同様に、内筒3と外筒5との間に
ゴム部材6を介在させる成型加工の際、ゴム部材6を流すことが出来る必要最小限度の長
さ0.5ないし3mmの範囲であることが望ましい。このように規定された深溝7がゴム
部材6にあることにより、ブッシュ1に荷重がかかっても、深溝7に応力が集中せず、こ
の深溝7によりゴム部材6に亀裂を生じさせて損傷させたりせず、ゴム部材6に更なる耐
久性を付与することが出来る。
なお、このゴム部材6の硬度は、JIS A 40度ないし75度の範囲であることが
望ましく、そのゴム部材6の具体的な材質は、NR(天然ゴム)、NR+BR(天然ゴム
とブタジエンゴムのブレンド)、NR+SBR(天然ゴムとスチレンブタジエンゴムのブ
レンド)が主として使用されるが、他のゴム材質でも上記した範囲の硬度が確保できるも
のであれば同様に使用することができる。
ゴム部材6に上記のような深溝7を有するブッシュ1は、金型で対応して成型加工する
ことは、通常困難であり、成型加工の長時間化や金型の変形などの不具合を来たし、好ま
しくない。したがって、ゴム部材6の変形性を見越し、まず、図2に示すようなブッシュ
1Aを製作し、このブッシュ1Aを被圧入部材であるアーム11の両側から圧入し、深溝
7の幅が0.1ないし1mmの範囲となるまで圧入して、両側締め込みブッシュ10とす
れば、上記不具合の無いものを得ることが出来る。
すなわち、この両側締め込みブッシュ10は、片フランジ2の内筒3と片フランジ4の
外筒5との双方のフランジ2、4を一方に揃え、これらの間にゴム部材6を介在させ、内
筒側フランジ2と外筒側フランジ4との間に介在するゴム部材6の外筒側フランジ4寄り
に、所定幅W1を有し且つ内筒3の外周面3a近くまで達する深溝7Aを設けて、ブッシ
ュ1Aを形成してなり、このブッシュ1Aをアーム11の両側から深溝7Aの所定幅W1
よりも狭い所定幅(W2)となる位置まで圧入したものである。
前記ブッシュ1Aは、圧入後に前記ブッシュ1と同形状になるものであり、そのゴム部
材6の深溝7Aは、圧入前、所定幅W1が例えば2ないし5mmの範囲であるから、現在
の成型加工技術では成型加工の長時間化や金型の変形などの不具合を来たすことがなく、
スムーズにブッシュ1Aを製作できる。そして、圧入後の深溝7Aの所定幅W2が例えば
0.1ないし1mmの範囲であるから、それを見越して、外筒5の反フランジ端面5aが
所定幅W1−所定幅W2=(2〜5mm)−(0.1〜1mm)分、内筒3の反フランジ
端面3bより外側に出ている。また、このゴム部材6の深溝7Aは、その底部形状がアー
ル(R)となっているから、圧入によるゴム部材6の変形の際スムーズに折り曲がり、上
記した深溝7を極めて容易に得ることが出来る。なお、ブッシュ1Aにおける所定長さL
1、L2は、ブッシュ1の場合と同様なので、その説明を省略する。
上記のような両側締め込みブッシュ10は、以下のようにして製作される。
まず、内筒3はアルミダイキャスト製、外筒5はステンレス製、ゴム部材6はNR+B
R(天然ゴムとブタジエンゴムのブレンド品)で、ゴム硬度、ショアーA、Hs 50度の
ゴム素材を使用した。次に、内筒3はその外周面3aを脱脂しショットブラスト機にて粗
面化し、ゴム部材6の接着面となる内筒3の粗面化した外周面3aに接着剤を塗布し乾燥
させる。外筒5も内筒3と同じように、その内周面を脱脂しショットブラスト機にて粗面
化し、さらに燐酸亜鉛等による化成処理をしてゴム部材6の接着面となる外筒5の粗面化
した内周面に接着剤を塗布し乾燥させる。これらをブッシュ成型金型内に内側から内筒3
、外筒5の並びとなるようにセットし、直ちにブッシュ成型金型を閉じて、電熱加硫プレ
スにて、温度170℃、時間15分、圧力200kg/cm2 の条件で成型して、ブッシ
ュ1Aを得る。
そして、図4に示すように、このブッシュ1Aを被圧入部材であるアーム11の両側の
孔にあてがい、深溝7Aの所定幅W1よりも狭い所定幅W2の位置まで圧入すれば、両側
締め込みブッシュ10を得ることが出来る。さらに、図3では内筒3の両側の孔からカラ
ー12、13を差し込んでいる。このような両側締め込みブッシュ10は、自動車のシャ
ーシーなどに装着され、振動を緩和しより良好な乗り心地や操舵性を実現し、さらに耐久
性をも有するものである。
次に、本発明の両側締め込みブッシュ10について説明する。
〈実験例1〉
図3の本発明の両側締め込みブッシュについて、公知の試験方法により、軸直角ばね特
性、軸方向ばね特性及びねじりばね特性を測定する。
〈対照例1〉
図10に示す従来の両側締め込みブッシュについて、実験例1と同様の試験方法により
、軸直角ばね特性、軸方向ばね特性及びねじりばね特性を測定する。
〈対照例2〉
図11の従来例とほぼ同様の図5に示す両側締め込みブッシュについて、実験例1と同
様の試験方法により、直角ばね特性、軸方向ばね特性及びねじりばね特性を測定する。
〈対照例3〉
図6に示すゴム部材に溝の無い両側締め込みブッシュについて、実験例1と同様の試験
方法により、直角ばね特性、軸方向ばね特性及びねじりばね特性を測定する。
以上の結果を図7、8、9に示す。
図7、8、9により、本発明による実験例1は、対照例1に軸直角ばね特性の初期値(
0から1mm区間)を合わせているために、深溝の所定幅W2が存在する分、軸方向ばね
特性の初期値が対照例1より下がっているが、最終的には高い軸方向ばね特性となってい
る。逆に、深溝の所定幅W2を調整することで、軸方向ばね特性を自動車の特性に合わせ
ることが出来る。一方、実験例1は、対照例1ないし3よりも明らかに低ねじりばね特性
を達成している。また、実験例1、対照例2、3を比較すると、ゴム部材の溝が深いほど
、換言すれば溝の底面から内筒の外周面に近いほど、ねじりばね特性が低減していること
がわかる。
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明のブッシュ及びこれの両側締め込みブッシュは、充分な耐久性に加えて、自動車
の特性に合わせた高い軸方向ばね及び低いねじりばね特性が要求され、しかも高い生産技
術性や低コストが要求されるような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
本発明の実施例1に示したブッシュの断面図である。 実施例1に示した両側締め込みブッシュに圧入する前のブッシュの断面図である。 図2の厚入場タイの両側締め込みブッシュの断面図である。 本発明の両側締め込みブッシュの組み立て状態を示す断面図である。 対照例2のブッシュを示す断面図である。 対照例3のブッシュを示す断面図である。 試験例及び対照例の軸直角ばね特性を示す特性図である。 試験例及び対照例の軸方向ばね特性を示す特性図である。 試験例及び対照例のねじりばね特性を示す特性図である。 従来例のブッシュの断面図である。 従来例のブッシュの断面図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1,1A,a1,a2,a3 ブッシュ
2,h 内筒側フランジ(片フランジ)
3,b,b1 内筒
3a 外周面
3b,5a 反フランジ端面
4,i 外筒側フランジ(片フランジ)
5,c,c1 外筒
6,e ゴム部材
7,7A 深溝
10 両側締め込みブッシュ
11,f アーム
12,13,g カラー
d インターリング
j 溝
k フランジ
L ゴムリング
m ゴムストッパー

Claims (8)

  1. 片フランジの内筒と片フランジの外筒との双方のフランジを一方に揃え、これらの間に
    ゴム部材を介在させ、内筒側フランジと外筒側フランジとの間に介在する前記ゴム部材の
    前記外筒側フランジ寄りに、0.1ないし1mmの幅を有し且つ前記内筒の外周面近傍に
    達する深溝を設けたことを特徴とするブッシュ。
  2. 片フランジの内筒と片フランジの外筒との双方のフランジを一方に揃え、これらの間に
    ゴム部材を介在させ、内筒側フランジと外筒側フランジとの間に介在する前記ゴム部材の
    前記外筒側フランジ寄りに、所定幅(W1)を有し且つ前記内筒の外周面近くまで達する
    深溝を設けて、ブッシュを形成してなり、前記ブッシュを被圧入部材の両側から前記深溝
    の所定幅(W1)よりも狭い所定幅(W2)となる位置まで圧入したことを特徴とする両
    側締め込みブッシュ。
  3. 前記深溝の底面から前記内筒の外周面までの長さ(L1)は、前記内筒と前記外筒との
    間に前記ゴム部材を介在させる成型加工の際、前記ゴム部材を流すことが出来る必要最小
    限度の長さに設定した請求項1または2記載のブッシュ。
  4. 前記長さ(L1)は0.5ないし3mmの範囲である請求項3記載のブッシュ。
  5. 前記深溝は前記外筒側フランジから前記内筒側フランジに向け所定長さ(L2)離れた
    位置にあり、前記所定長さ(L2)は、前記内筒と前記外筒との間に前記ゴム部材を介在
    させる成型加工の際、前記ゴム部材を流すことが出来る必要最小限度の長さ0.5ないし
    3mmの範囲である請求項1ないし4のいずれか1項記載のブッシュ。
  6. 前記深溝の所定幅(W1)は2ないし5mmの範囲である請求項2記載の両側締め込み
    ブッシュ。
  7. 前記深溝における圧入後の所定幅(W2)は0.1ないし1mmの範囲である請求項2
    または6記載の両側締め込みブッシュ。
  8. 前記深溝における底部はアール(R)形状となっている請求項2、6または7記載の両
    側締め込みブッシュ。

JP2004368651A 2004-12-21 2004-12-21 ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ Pending JP2006177388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368651A JP2006177388A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004368651A JP2006177388A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006177388A true JP2006177388A (ja) 2006-07-06

Family

ID=36731671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004368651A Pending JP2006177388A (ja) 2004-12-21 2004-12-21 ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006177388A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2320107A3 (de) * 2009-11-04 2014-03-19 Jörn GmbH Elastisches Lager mit einer Elastomer-Metall-Buchse, insbesondere Lagerung einer Wankstütze eines Schienenfahrzeugs
CN103821860A (zh) * 2014-03-06 2014-05-28 安徽中鼎减震橡胶技术有限公司 一种新型汽车副车架衬套
CN104608821A (zh) * 2015-01-30 2015-05-13 安徽江淮汽车股份有限公司 一种副车架安装总成
CN104691262A (zh) * 2015-01-12 2015-06-10 许云飞 一种汽车摆臂与车架的连接机构

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2320107A3 (de) * 2009-11-04 2014-03-19 Jörn GmbH Elastisches Lager mit einer Elastomer-Metall-Buchse, insbesondere Lagerung einer Wankstütze eines Schienenfahrzeugs
DE102009051833B4 (de) * 2009-11-04 2015-04-09 Alstom Transport S.A. Elastisches Lager mit einer Elastomer-Metall-Buchse, insbesondere Lagerung einer Wankstütze eines Schienenfahrzeugs
CN103821860A (zh) * 2014-03-06 2014-05-28 安徽中鼎减震橡胶技术有限公司 一种新型汽车副车架衬套
CN104691262A (zh) * 2015-01-12 2015-06-10 许云飞 一种汽车摆臂与车架的连接机构
CN104608821A (zh) * 2015-01-30 2015-05-13 安徽江淮汽车股份有限公司 一种副车架安装总成

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6867138B2 (ja) 防振ブッシュ
US6363613B1 (en) Torsion bar shoulder bearing
US8382129B2 (en) Vehicle stabilizer
US8979082B2 (en) Vibration damping bushing and manufacturing method thereof
JP4004512B2 (ja) ゴムブッシュ付きスタビライザーバーの製造方法
US20200108682A1 (en) Bushing and vehicle suspension device
US11473646B2 (en) Bushing and vehicle suspension device
JP2006177388A (ja) ブッシュ及びその両側締め込みブッシュ
JP2004144150A (ja) 防振ブッシュ
CN111102311B (zh) 防振衬套
JP2008168756A (ja) 防振ブッシュ付スタビライザバー及びその製造方法
JP4177251B2 (ja) インターリング入りブッシュ
JP4614255B2 (ja) スタビライザブッシュの成形方法
JP2002276714A (ja) 防振装置
JP3543674B2 (ja) 防振ブッシュ
JP4833908B2 (ja) 防振ブッシュ
JP4358874B2 (ja) 防振ブッシュ
JP4131975B2 (ja) 防振装置の取付構造
JP4699294B2 (ja) 防振装置
JP2006170257A (ja) 防振装置及びその取付方法
JP4413028B2 (ja) 防振装置及びその製造方法
JP4303297B2 (ja) 防振ブッシュ
JP2010060023A (ja) 防振ブッシュ
JP2004360825A (ja) すぐりブッシュ
JP2006183768A (ja) 防振装置の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070813

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071108

A621 Written request for application examination

Effective date: 20071203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20090612

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090618

A521 Written amendment

Effective date: 20090612

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302