JP2006177030A - 建物用ドア - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 表裏一対の面板7、6のうち、表面板7を、中央パネル8とその四周の側部パネル9、10、11、12とで構成し、これらパネルの連結部、例えば左側部パネル9と中央パネル8との連結部は、左側部パネル9の縁部をドア厚方向に折曲して第一折曲片9aに形成し、該第一折曲片9aの先端に、溝奥よりも溝幅が狭い溝入口部9cを備えた連結溝9bを形成する一方、中央パネル8の縁部にドア厚方向に折曲して第二折曲片8aを形成し、該第二折曲片8aの先端に、前記連結溝9bの溝幅H1よりも幅広な幅寸法H2を有した嵌入部8bを形成し、前記嵌入部8bを連結溝9bの溝入口部9cから溝奥に押し込んで連結する構成とする。
【選択図】 図2
Description
そして、このようにすることにより、分割面板同士の連結が容易であるばかりでなく、該連結を確実、かつ、堅固なものにできるうえ、作業性の向上が図れる。
請求項2の発明は、請求項1において、一方の分割面板の折曲片と他方の分割面板の折曲片とは、連結溝に嵌入部を押し込んだとき当接するように構成されているものであり、このようにすることにより、連結状態の分割面板同士の姿勢保持を一層図ることができる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、嵌入部は、他方の分割面板の折曲片の先端を折り返して形成されているものであり、このようにすることにより、別部材が不要になって構造の簡略化を果せる。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかにおいて、連結溝の溝入口部には、折曲片との対向間隔を次第に大きくするガイド片が形成されているものであり、このようにすることにより、連結作業が容易になって、作業性の向上が果せる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかにおいて、嵌入部は、嵌入方向後側ほど幅狭とするガイド面が形成されているものであり、このようにすることにより、連結作業が容易になって、作業性の向上が果せる。
請求項6の発明は、請求項2乃至5の何れかにおいて、連結溝と嵌入部とは、第一、第二折曲片に沿ってドア厚方向に延出して形成されているものであり、このようにすることにより、連結操作を容易に行うことができる。
請求項7の発明は、請求項2乃至5の何れかにおいて、連結溝と嵌入部とは、第一、第二折曲片に対して直交する方向に延出して形成されているものであり、このようにすることにより、確実、且つ、堅固な連結をすることができる。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れかにおいて、溝入口部は、連結溝に嵌入した嵌入部のガイド面を弾圧状に挟持するように構成されているものであり、このようにすることにより、連結した状態を仮保持できてドア製作の過程での移動が容易となり、作業性の向上を図れる。
請求項9の発明は、請求項4乃至8の何れかにおいて、分割面板の四周のうち、少なくとも対向する一対の縁部が他の分割面板に連結する場合、前記対向する一対の縁部の一方には連結溝が形成され、他方には嵌入部が形成されているものであり、このようにすることにより、寸法誤差を連結溝のガイド片により吸収できて精度よく分割面板を形成することができる。
請求項2の発明とすることにより、連結状態の分割面板同士の姿勢保持を一層図ることができる。
請求項3の発明とすることにより、別部材が不要になって構造の簡略化が実現する。
請求項4の発明とすることにより、連結作業が容易になって、作業性が向上する。
請求項5の発明とすることにより、連結作業が容易になって、作業性が向上する。
請求項6の発明とすることにより、連結操作を容易に行える。
請求項7の発明とすることにより、確実、且つ、堅固な連結ができる。
請求項8の発明とすることにより、連結した状態を仮保持できてドア製作の過程での移動が容易となり、作業性が向上する。
請求項9の発明とすることにより、寸法誤差を連結溝のガイド片により吸収できて精度よく分割面板を形成することができる。
図面において、1は住宅の玄関に設けられた建物用のドアであって、該ドア1は、躯体開口部に設けられた枠体2内を開閉するように構成されている。
つまり、ドア1は、左右方向一方の側部(右側部)であって、図1の正面図において図面向かって右側を吊り元側に設定し、該吊り元側部が、枠体2を構成する左右一対の左右枠材2a、2b、上下一対の上下枠材2c、2dのうち、右側枠材2bに、上下方向複数箇所に配設された丁番3により揺動自在に連結されている。
尚、前記裏表面板6、7間の戸尻側となる右縁部および上下縁部には、それぞれ一対の脚片13aとこれら脚片13aのあいだを連結する中間片13bとを備えた断面コ字状のフレーム材13が配設され、戸先側となる左縁部にも一対の脚片14aと中間片14bとを備えたフレーム材14が配されている。前記左縁部に配されるフレーム材14は、一方の脚片14aである表面板7側の脚片14aが、枠材2aに形成される戸当り部の対向部材となるよう左側に突出して形成されている。
また、15は表裏面板6、7間に介装されるコア材である。
尚、パネル8、9、10、11、12同士の連結構造の基本的構成は何れの連結部位においても同様であり、ここでは、左側部パネル9と中央パネル8との連結部について、図4の図面に基づいて詳しく説明し、他の連結部位についての詳細は省略する。
さらに、嵌入部8bを形成するべく折り返された折り返し先端縁部は、第二折曲片8aに当接するように折り返されており、これによって、嵌入部8bには嵌入方向先側ほど幅寸法が大きく(嵌入方向後側ほど幅寸法が小さく)なるガイド面8cが形成されている。
また、左側部パネル9側の第一折曲片9aの表裏方向長さは、中央パネル8側の第二折曲片8aの表裏方向長さよりも長く設定されており、嵌入部8bの嵌入先端を連結溝9bの溝底に当接するまで押し込んで嵌入させたとき、左側部パネル9と中央パネル8とのパネル面が略面一となるように設定されていえる。
因みに、嵌入部8bの幅寸法の調整、および、連結溝9bの溝入口部9cの溝幅の調整は、板材を折り返すことにより形成されるR部の曲率を適宜調整することにより、所望の寸法に設定することができる。
さらに、前記連結状態において、溝入口部9cが嵌入部8bのガイド面8cに当接しているとともに、前述したように嵌入部8b(中央パネル8)の幅寸法は連結溝9bの溝奥側部位ほど大きく(幅広)なっている。このため、嵌入部8b(中央パネル8)が連結溝9b(左側部パネル9)から抜け出そうとしても、嵌入部8bの幅寸法が次第に大きくなるため、溝入口部9cによる弾圧力が一層大きくなる状態で嵌入部8bの移動規制をし、もって中央パネル8の抜け止めをするように設定されている。さらには、溝入口部9cによる嵌入部8bの移動規制は、嵌入部8bの傾斜状のガイド面8cとの当接に基づくものであるため、嵌入部8bが表面方向に抜け出そうとする方向の力が作用したとき、ガイド面8cの傾斜によって中央パネル8を左側部パネル9側に押しやる方向の力となって作用することになり、第二折曲片8aを第一折曲片9a側に押し付けるように設定されている。これによって、嵌入部8bに抜け出し方向の負荷が作用した場合に、中央パネル8は、溝入口部9cによる移動規制を一層大きく受けて確実な抜け止めがなされることになり、もって、左側部パネル9と中央パネル8とが互いに近接した状態での連結が保持されるように設定されている。
左側部パネル9の右縁部と上側部パネル11の左縁部との連結部に対向する上フレーム材13の表面側部位は、各側部パネル9、11の隣接部に形成される板厚方向に突出する第一、第二折曲片9a、11cおよび連結溝9bと嵌入部11dとによる嵌入係止部を遊嵌するべく切り欠き部13cが形成される一方、該切り欠き部13c近傍の中間片13bに左右方向に長い長孔13dが開設されている。尚、11eは、嵌入部11dに形成されるガイド面である。
一方、左側部パネル9と上側部パネル11との上端部には、裏面側に向けて折り返された折り返し片9e、11fが形成されており、左側部パネル連結溝9bと上側部パネル嵌入部11dとの嵌入係止部を切り欠き部13cに遊嵌せしめるとともに、各折り返し片9e、11fを上フレーム材中間片13bの上面に突き当てるようにして各パネル9、11を組み込み、折り返し片9e、11fに開設された貫通孔9f、11gおよび上フレーム材中間片13bの長孔13dを貫通する図示しない止め具を止着することで、左側部パネル9と上側部パネル11とが上フレーム材13に一体化されるように設定されている。このとき、左側部パネル9と上側部パネル11とに形成される連結溝9bと嵌入部11dとは、それぞれ上端部位が切り欠かれており、連結作業がし易いように配慮されている。
尚、上下のフレーム13と一対のパネル9と11、11と10、9と12、12と10の各連結部との一体化構造は、各箇所とも同様の構造となっており、前記パネル9と10の説明をもって他の部位における説明は省略する。
前記上側部パネル11は、前述したように、左縁部には第二折曲片11cの先端に嵌入部11dが、下縁部には第一折曲片11aの先端に連結溝11bがそれぞれ形成されている。また、中央パネル8の左縁部には第二折曲片8aを介して嵌入部8bが、上縁部には第二折曲片8aの先端に嵌入部8bがそれぞれ形成されている。そして、中央パネル8上縁部の嵌入部8bと、上側部パネル11下縁部の連結溝11bとの左端部位には、それぞれ切り欠き部8f、11hが形成されており、これらの嵌入連結部が、上側部パネル11と中央パネル8との左縁部に形成される嵌入部11d、8bに干渉しないように構成されている。そして、上側部パネル11と中央パネル8との左縁部に形成される嵌入部11d、8bを、左側部パネル9の連結溝9bに押し込むことになるが、上側部パネル11と中央パネル8との連結部に対向する部位の連結溝9bには切り欠き9gが形成されており、上側部パネル11と中央パネル8との連結部への干渉を回避するように構成されている。
因みに、中央パネル8と上側部パネル11とに形成された切り欠き部8f、11hとは、第二、第一折曲片8a、11aのパネル面に至るまでを全て切り欠くのではなく、パネル面側の部位を少し残す状態で切り欠かれている。さらに、中央パネル8については、切り欠き部8fの左端面8gが左縁部に形成された第二折曲片8aの外面と略面一状になるように形成され、上側部パネル11については、切り欠き部11hの左端面(図示せず)が左縁部に形成された第二折曲片11cの外側面と略面一状になるように形成されている。これによって、中央パネル8と上側部パネル11とを突き合せたとき、左縁部の第二折曲片8a、11c同士のあいだに切り欠き部8f、11hが挟まれるとともに、第二折曲片8a、11cの外面と、前記切り欠き部8fの左端面8gそして切り欠き部11gの左端面とが略面一状になるように形成されている。
尚、中央パネル8の他のコーナ部においても前記左上方のコーナー部と同様の構成で連結されており、ここでの詳細な説明は省略する。
また、図8(D)、(E)、(F)に示す第四の実施の形態のものは、一方の面板22の第一折曲片22aの先端に連結溝22b、該連結溝22bの折り返し端部に形成される係止片22cが形成され、他方の面板23の第二折曲片23aの先端に嵌入部23bが形成され、連結溝22bの溝入口部22dの溝幅が嵌入部23bの幅寸法よりも小さく設定されていることは、前記第四の実施の形態の面のと同様の構成となっている。そして、本実施の形態のものでは、連結溝22bと嵌入部23bとは、板厚方向を向く第一、第二折曲片22a、23aに直交する方向に延出しており、これによって、面板22、23同士の連結方向が面板に沿って行われるように設定されている。そして、このようにすることにより、面板22、23同士の連結が一層確実、かつ、堅固となって、面板22、23を連結させた状態で移動させても、位置ズレ等の惧れがないようにできる。
このものは、表面板を、第一の実施の形態と同様に中央パネル24の左右、上下に側部パネル25、26、27、28を連結した構成となっているが、中央パネル24のパネル面が、四周の側部パネル25、26、27、28のパネル面よりも裏面側に退避した位置関係となるように構成されている。このため、中央パネル24の左右、上下の縁部に形成される連結溝24aまたは嵌入部24bに至る折曲片24cの長さが、側部パネル25、26、27、28に形成される連結溝25a、嵌入部26a、連結溝27a、嵌入部28aに至る折曲片25b、26b、27b、28bの長さよりも短く設定され、該短くした長さに相当する段差が中央パネル24のパネル面と側部パネル25、26、27、28のパネル面とのあいだに形成されるように設定されている。
そして、このものでも前記各実施の形態と同様に、パネル24、25、26、27、28同士の連結が確実、かつ、堅固なものにできるばかりでなく、ドア1の面に段差をつけるのが容易になって、意匠性の優れたドアを容易に提供することができる。さらには、これらパネル24、25、26、27、28の各連結部において、短い寸法の折曲片は長い寸法の折曲片に対して全域において当接する構成であるので、これらを連結させた状態で移動させても、位置ズレ等の惧れがなく、連結した状態を安定して仮保持することができる。
さらには、前記第六の実施の形態のような連結構成を用いることにより、図11(A)〜(H)のドアの表面に段差を形成することもでき、このように、本発明の連結構成を用いることにより、連結状態が堅固でかつ水仕舞いがよく、しかも、多様化した意匠の建物用ドアを容易に提供することができる。
2 枠体
6 裏面板
7 表面板
8 中央パネル
8a 第二折曲片
8b 嵌入部
9 左側部パネル
9a 第一折曲片
9b 連結溝
13 フレーム材
15 コア材
Claims (9)
- 表裏一対の面板で構成される建物用ドアの少なくとも一方の面板を、複数の金属製の分割面板を連結して構成するにあたり、連結する一方の分割面板の縁部をドア厚方向に折曲し、該折曲した折曲片の先端に、溝奥よりも溝幅が狭い溝入口部を備えた連結溝を形成する一方、連結する他方の分割面板の縁部をドア厚方向に折曲し、該折曲した折曲片の先端に、前記溝入口部の溝幅よりも幅広な嵌入部を形成し、前記嵌入部を連結溝の溝入口部から溝奥に押し込むことで分割面板同士の連結をした建物用ドア。
- 請求項1において、一方の分割面板の折曲片と他方の分割面板の折曲片とは、連結溝に嵌入部を押し込んだとき当接するように構成されている建物用ドア。
- 請求項1または2において、嵌入部は、他方の分割面板の折曲片の先端を折り返して形成されている建物用ドア。
- 請求項1乃至3の何れかにおいて、連結溝の溝入口部には、折曲片との対向間隔を次第に大きくするガイド片が形成されている建物用ドア。
- 請求項1乃至4の何れかにおいて、嵌入部は、嵌入方向後側ほど幅狭とするガイド面が形成されている建物用ドア。
- 請求項2乃至5の何れかにおいて、連結溝と嵌入部とは、第一、第二折曲片に沿ってドア厚方向に延出して形成されている建物用ドア。
- 請求項2乃至5の何れかにおいて、連結溝と嵌入部とは、第一、第二折曲片に対して直交する方向に延出して形成されている建物用ドア。
- 請求項1乃至7の何れかにおいて、溝入口部は、連結溝に嵌入した嵌入部のガイド面を弾圧状に挟持するように構成されている建物用ドア。
- 請求項4乃至8の何れかにおいて、分割面板の四周のうち、少なくとも対向する一対の縁部が他の分割面板に連結する場合、前記対向する一対の縁部の一方には連結溝が形成され、他方には嵌入部が形成されている建物用ドア。
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