JP2006175838A - 丸鋸システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 板材の切断作業の安全性を顕著に高めることができる丸鋸システムを提供すること。
【解決手段】 本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブル12と、支持テーブル12上に鋸歯13aの一部が突出するように配置された回転丸鋸13と、回転丸鋸13の鋸歯13aの一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯13aに沿って回転移動可能な安全カバー部材14と、を備える。作業用の手袋20に取り付けられたICタグ21と支持テーブル12に埋め込まれたICタグ検知アンテナ12aとの相対位置関係により、所定の安全条件を満たしているか否かが判別される。当該判別結果に基づいて、安全条件を満たしている場合にのみロック部材17のロックが解除されて、安全カバー部材14の回転移動が許容される。ロック部材17は、永久磁石の磁力によるロック状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によるロック解除状態と、を選択的にとる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、板材を切断するための回転丸鋸を備えた丸鋸システムに関する。
図14は、従来の丸鋸システムにおいて用いられている安全装置としての覆である。覆は、板材が載置される支持テーブル上に、振り子状に可動に吊り下げられている。覆は、板材によって押し付けられることによって当該板材と共に移動する。これにより、覆によってカバーされていた鋸歯が板材と接触可能となり、当該鋸歯による板材の切断が開始される。
次に、本件発明者が検討した丸鋸システムを、図12を参照しながら説明する。
図12に示すように、従来の丸鋸システム50は、切断用の板材60が載置される支持テーブル52と、当該支持テーブル52上に鋸歯53aの一部が突出するように配置された回転丸鋸53と、を備えている。
回転丸鋸53の鋸歯53aは、その全長の約8割程度の部分において(支持テーブル52上に突出した部分の略全てを含む)、安全カバー部材54によって覆われている。安全カバー部材54の一端部54aは、図12に示すように、支持テーブル52上に位置している。
また、図13に示すように、安全カバー部材54は、断面コの字型に形成されている。この安全カバー部材54は、作業者による外力によって、鋸歯53aの方向に沿って図12の矢印A方向に回転移動可能、すなわち、回転丸鋸53と同心に回転移動可能となっている。一方、安全カバー部材54は、図12の矢印B方向にバネ等で付勢されており、作業者による外力が除去された後には、図12に示す位置状態にまで戻るようになっている(図12に示す位置状態に対応してストッパが設けられている)。
次に、丸鋸システム50の作用について説明する。
作業者は、支持テーブル52上に木材などの板材60を載置し、支持テーブル52上で当該板材60を回転丸鋸53の鋸歯53aに向けて摺動移動させる。これにより、板材60が安全カバー部材54の一端部54aに当接する。作業者が更に板材60を回転丸鋸53の鋸歯53aに向けて摺動移動させると、板材60の移動に伴って安全カバー部材54がA方向に移動され(板材60と安全カバー部材54も互いに僅かに摺動する)、板材60は鋸歯53aに当接する。そして、作業者が更に板材60を回転丸鋸53の鋸歯53aに向けて摺動移動させると、板材60と共に安全カバー部材54も移動され、板材60が鋸歯53aによって切断される。
以上のように、安全カバー部材54が設置されていることにより、板材60の切断作業の安全が確保される。
また、何か危険な状況が発生した場合には、回転丸鋸53を緊急停止させる緊急停止ボタン55が利用され得る。
前記のように、安全カバー部材54を設置することにより、ある程度の作業の安全を提供することができる。
しかしながら、前記の安全カバー部材54は、板材60が押し当てられる場合のみならず、作業者の手が押し当てられる場合にも移動してしまう。つまり、板材60ではなく作業者の手を切断してしまうという可能性が十分に低減されていない。
また、回転丸鋸53は一般に高速に回転駆動されるので、回転丸鋸53を緊急停止させても、回転丸鋸53はしばらく惰性により回転を継続する。従って、何か危険な状況が発生した場合に回転丸鋸53を緊急停止させるだけでは、安全対策として十分でない可能性がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、板材の切断作業の安全性を顕著に高めることができる丸鋸システムを提供することを目的とする。
本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な安全カバー部材と、前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記安全カバー部材に前記板材を押し当てて前記安全カバー部材を回転移動させながら前記板材の切断作業を行うための手袋と、前記手袋に取り付けられたICタグと、前記支持テーブルに埋め込まれたICタグ検知アンテナと、前記ICタグと前記ICタグ検知アンテナとの相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、前記安全カバー部材に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記相対位置関係が前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、を備え、前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されていることを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、作業用の手袋に取り付けられたICタグと支持テーブル内のICタグ検知アンテナとの相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別することにより、作業者の手が危険領域に存在しないことを確認することができる。そして、作業者の手が危険領域に存在する場合、すなわち、前記相対位置関係が前記安全条件を満たしていない場合には、ロック部材のロックが解除されず、安全カバー部材の回転移動がロックされるため、これに伴って板材の移動もロックされ、作業の安全性が顕著に高められる。
更に本発明によれば、ロック部材が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力でロック部材を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。
好ましくは、前記ICタグは、作業者ID情報をも記憶している。この場合、ICタグの情報を検出して作業者を特定することにより、作業者の作業時間等を容易に記録することができる。これは、いわゆる労働管理を容易にして、労災事故が発生した場合の対処を極めて円滑にする。
また、好ましくは、前記ICタグ検知アンテナは、前記支持テーブルにマトリクス状に配置されている。このような配置とすることにより、作業用の手袋の位置をより高い精度で把握することができ、結果的に所定の安全条件を満たしているか否かをより高い安全度で判別することができる。
また、本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な安全カバー部材と、前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記安全カバー部材に前記板材を押し当てて前記安全カバー部材を回転移動させながら前記板材の切断作業を行うための手袋と、前記手袋に取り付けられた信号惹起素子と、前記支持テーブルに埋め込まれ前記信号惹起素子により惹起される信号を検出する信号検出素子と、前記信号惹起素子と前記信号検出素子との相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、前記安全カバー部材に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記相対位置関係が前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、を備え、前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されていることを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、作業用の手袋に取り付けられた信号惹起素子と支持テーブル内の信号検出素子との相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別することにより、作業者の手が危険領域に存在しないことを確認することができる。そして、作業者の手が危険領域に存在する場合、すなわち、前記相対位置関係が前記安全条件を満たしていない場合には、ロック部材のロックが解除されず、安全カバー部材の回転移動がロックされるため、これに伴って板材の移動もロックされ、作業の安全性が顕著に高められる。
更に本発明によれば、ロック部材が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力でロック部材を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。
好ましくは、前記信号検出素子は、前記支持テーブルにマトリクス状に配置されている。このような配置とすることにより、作業用の手袋の位置をより高い精度で把握することができ、結果的に所定の安全条件を満たしているか否かをより高い安全度で判別することができる。
例えば、前記信号惹起素子は、永久磁石であり、前記信号検出素子は、ホール素子である。
また、本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記板材の切断作業を行うための手袋と、前記手袋に取り付けられたICタグと、前記支持テーブルに埋め込まれたICタグ検知アンテナと、前記ICタグと前記ICタグ検知アンテナとの相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、を備えたことを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、作業用の手袋に取り付けられたICタグと支持テーブル内のICタグ検知アンテナとの相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別することにより、作業者の手が危険領域に存在しないことを確認することができる。
また、本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記板材の切断作業を行うための手袋と、前記手袋に取り付けられた信号惹起素子と、前記支持テーブルに埋め込まれ前記信号惹起素子により惹起される信号を検出する信号検出素子と、前記信号惹起素子と前記信号検出素子との相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、を備えたことを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、作業用の手袋に取り付けられた信号惹起素子と支持テーブル内の信号検出素子との相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別することにより、作業者の手が危険領域に存在しないことを確認することができる。
また、本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な安全カバー部材と、所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、前記安全カバー部材に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、を備え、前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されていることを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、ロック部材が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力でロック部材を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。
また、本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な上部安全カバー部材と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な下部安全カバー部材と、を備え、前記上部安全カバー部材は、当該上部安全カバー部材の一端が前記支持テーブルの面の上から下へと向かう方向に第1付勢力によって付勢されている一方、当該上部安全カバー部材の当該一端が前記支持テーブルの面と同じ高さの位置となる状態で位置決めされるようになっており、前記下部安全カバー部材は、当該下部安全カバー部材の一端が前記上部安全カバー部材の前記一端と当接する方向に前記第1付勢力より弱い第2付勢力によって付勢されており、下部安全カバー部材の前記一端と上部安全カバー部材の前記一端とは、互いに当接可能になっており、前記板材の前面が前記支持テーブル上で前記上部安全カバー部材の前記一端に当接した状態で当該板材が移動される時、前記下部安全カバー部材の前記一端は前記上部安全カバー部材から離れた後前記板材の後面に当接しながら前記支持テーブル上に現れるようになっていることを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、下部安全カバー部材の一端が、上部安全カバー部材から離れた後、板材の後面と当接しながら支持テーブル上に現れるようになっているため、板材の前方のみならず後方においても鋸歯をカバーすることができ、作業の安全性をより高めることができる。
また、本発明は、切断用の板材が載置される支持テーブルと、前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な上部安全カバー部材と、前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な下部安全カバー部材と、所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、前記上部安全カバー部材及び前記下部安全カバー部材の少なくとも一方に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記上部安全カバー部材または前記下部安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、を備え、前記上部安全カバー部材は、当該上部安全カバー部材の一端が前記支持テーブルの面の上から下へと向かう方向に第1付勢力によって付勢されている一方、当該上部安全カバー部材の当該一端が前記支持テーブルの面と同じ高さの位置となる状態で位置決めされるようになっており、前記下部安全カバー部材は、当該下部安全カバー部材の一端が前記上部安全カバー部材の前記一端と当接する方向に前記第1付勢力より弱い第2付勢力によって付勢されており、下部安全カバー部材の前記一端と上部安全カバー部材の前記一端とは、互いに当接可能になっており、前記板材の前面が前記支持テーブル上で前記上部安全カバー部材の前記一端に当接した状態で当該板材が移動される時、前記下部安全カバー部材の前記一端は前記上部安全カバー部材から離れた後前記板材の後面に当接しながら前記支持テーブル上に現れるようになっており、前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されていることを特徴とする丸鋸システムである。
本発明によれば、下部安全カバー部材の一端が、上部安全カバー部材から離れた後、板材の後面と当接しながら支持テーブル上に現れるようになっているため、板材の前方のみならず後方においても鋸歯をカバーすることができ、作業の安全性をより高めることができる。
また、本発明によれば、ロック部材が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力でロック部材を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。
前記ロック部材は、前記上部安全カバー部材及び前記下部安全カバー部材の両方に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記上部安全カバー部材及び前記下部安全カバー部材の両方の回転移動を許容するようになっていることが好ましい。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の丸鋸システム10は、切断用の板材30が載置される支持テーブル12と、当該支持テーブル12上に鋸歯13aの一部が突出するように配置された回転丸鋸13と、を備えている。
回転丸鋸13の鋸歯13aは、その全長の約8割程度の部分において(支持テーブル12上に突出した部分の略全てを含む)、安全カバー部材14によって覆われている。安全カバー部材14の一端部14aは、図1に示すように、支持テーブル12上に位置している。
また、図2に示すように、安全カバー部材14は、断面コの字型に形成されている。この安全カバー部材14は、作業者による外力によって、鋸歯13aの方向に沿って図1の矢印A方向に回転移動可能、すなわち、回転丸鋸13と同心に回転移動可能となっている。一方、安全カバー部材14は、図1の矢印B方向にバネ等で付勢されており、作業者による外力が除去された後には、図1に示す位置状態にまで戻るようになっている(図1に示す位置状態に対応してストッパが設けられている)。
また、図3に示すように、作業用の手袋20の左右の各々の各指部には、ICタグ21が取り付けられている。ICタグ21の手袋20における取り付け位置は、各指部に限定されるものではないが、手袋20の全体の位置を把握できるような個数及び配置であることが望ましい。そして、図4に示すように、支持テーブル12の上面近傍には、ICタグ検出アンテナ12aが内蔵されている。本実施の形態では、ICタグ検出アンテナ12aは2×3のマトリクス状に配置され、部分的に鉛直方向に重なっている。各ICタグ検出アンテナ12aは、φ327(mm)の検出面を有しており、当該検出面内の各位置におけるICタグ21の検出可能距離は、図5に示す通りである。
各ICタグ検出アンテナ12aは、判別部16に接続されている。判別部16は、ICタグ21と各ICタグ検出アンテナ12aとの相対位置関係に基づく各ICタグ検出アンテナ12aによるICタグ21の検出状況に基づいて、ICタグ21すなわち左右の手袋20の位置を認識するようになっている。本実施の形態では、左右の2つのICタグ21が共に検出されている状態を、安全条件を満たす安全状態と認識するようになっている。それ以外の状態は、安全状態とは認識しない。
また、安全カバー部材14には、ロック部材17が設けられている。ロック部材17は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されている。そして、当該ロック部材17は、判別部16に接続されており、当該判別部16の判別結果に基づいて、安全条件を満たしている安全状態の場合にのみロックが解除されて安全カバー部材14の回転移動を許容するようになっている。
その他、13sは、回転丸鋸13を起動または停止するためのスイッチであり、15は、回転丸鋸13を緊急停止させる緊急停止ボタンである。
次に、本実施の形態の丸鋸システム10の作用について説明する。
作業者は、作業用の手袋20を左右の手に嵌め、支持テーブル12上に木材などの板材30を載置する。また、左右の手の安全確認をした後で、回転丸鋸13のスイッチ13sを入れて、回転丸鋸13の鋸歯13aを回転させる。
続いて、作業者は、支持テーブル12上で当該板材30を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させる。これにより、板材30が安全カバー部材14の一端部14aに当接する。
ここで、作業者の両手は、図6に示すように、図4に示すICタグ検出アンテナ12aの配置状態に対応して、鋸歯13aの左右にて板材30を保持しているものとする。この場合、作業者の両手に嵌められている手袋20のICタグ21が、それぞれ支持テーブル12のICタグ検出アンテナ12aによって検出されるため、判別部16によって安全状態が認識される。これにより、ロック部材17のロックが解除されて、安全カバー部材14の回転移動が許容された状態となる。
そして、作業者が更に板材30を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させると、板材30と共に安全カバー部材14も移動され(板材30と安全カバー部材14も互いに僅かに摺動する:このため、安全カバー部材14の一端部14aにおける板材30との接触部分には回転ローラ等が設けられることが好ましい)、板材30は鋸歯13aに当接する。そして、作業者が更に板材30を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させると、板材30と共に安全カバー部材14も移動され、板材30が鋸歯13aによって切断される。
もし、作業者の両手が、図4に示すICタグ検出アンテナ12aの配置状態に対応しない位置に移動した場合、作業者の両手に嵌められている手袋20のICタグ21は支持テーブル12のICタグ検出アンテナ12aによって検出されなくなる。このとき、判別部16によって安全状態が認識されなくなる。これにより、ロック部材17がロックされて、安全カバー部材14の回転移動が許容されない状態となる。すなわち、安全カバー部材14の回転移動がロックされ、これに伴って板材30の移動もロックされる。これにより、板材切断作業の安全性が顕著に高められる。
また、本実施の形態では、ロック部材17が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力でロック部材17を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。なお、本実施の形態では、ロック部材17の永久磁石は、安全カバー部材14に直接的に作用する(直接的に吸着する)ようになっている。
その他、回転丸鋸13のスイッチ13sの操作についても、ICタグ21を利用して検出される手袋20の位置に基づいて制限することが好ましい。すなわち、回転丸鋸13のスイッチ13sを入れる操作も、手袋20が所定の位置あるいは領域内にある時だけ許容されるようになっていることが好ましい。また、板材は、木材の他、金属材などであってもよい。
なお、図6において、40は、回転丸鋸13の鋸歯13aの上方部分を覆う上方安全カバーである。
以上の実施の形態の制御フローの一例を、図7に示す。
また、本実施の形態のようにICタグ21を用いる場合には、当該ICタグ21に作業者ID情報をも記憶させておくことが好ましい。この場合、ICタグ21の情報を検出して作業者を特定することも可能となる。これにより、作業者の作業時間等を容易に記録することができる。これは、いわゆる労働管理を容易にして、労災事故が発生した場合の対処を極めて円滑にする。
次に、本発明の第2の実施の形態の丸鋸システムについて、図8及び図9を用いて説明する。
図8に示すように、作業用の手袋120の左右の各々の各指部には、信号惹起素子としての永久磁石121が取り付けられている。永久磁石121の手袋120における取り付け位置は、各指部に限定されるものではないが、手袋120の全体の位置を把握できるような個数及び配置であることが望ましい。そして、図9に示すように、支持テーブル112の上面近傍には、信号検出素子としてのホール素子112aが内蔵されている。本実施の形態では、ホール素子112aは4×6のマトリクス状に配置されている。
各ホール素子112aは、判別部16に接続されている。判別部16は、永久磁石121と各ホール素子112aとの相対位置関係に基づく各ホール素子112aによる永久磁石121の検出状況に基づいて、永久磁石121すなわち左右の手袋120の位置を認識するようになっている。本実施の形態では、左右の2つの永久磁石121が共に検出されている状態を、安全条件を満たす安全状態と認識するようになっている。それ以外の状態は、安全状態とは認識しない。
本実施の形態のその他の構成については、図1乃至図7を用いて説明した前記の実施の形態と略同様である。
次に、本実施の形態の丸鋸システムの作用について説明する。
作業者は、作業用の手袋120を左右の手に嵌め、支持テーブル112上に木材などの板材30を載置する。また、回転丸鋸13のスイッチ13sを入れて、回転丸鋸13の鋸歯13aを回転させる。
続いて、作業者は、支持テーブル112上で当該板材30を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させる。これにより、板材30が安全カバー部材14の一端部14aに当接する。
ここで、作業者の両手は、図6に示すように、図9に示すホール素子112aの配置状態に対応して、鋸歯13aの左右にて板材30を保持しているものとする。この場合、作業者の両手に嵌められている手袋120の永久磁石121が、それぞれ支持テーブル112のホール素子112aによって検出されるため、判別部16によって安全状態が認識される。これにより、ロック部材17のロックが解除されて、安全カバー部材14の回転移動が許容された状態となる。
そして、作業者が更に板材30を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させると、板材30と共に安全カバー部材14も移動され(板材30と安全カバー部材14も互いに僅かに摺動する)、板材30は鋸歯13aに当接する。そして、作業者が更に板材30を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させると、板材30と共に安全カバー部材14も移動され、板材30が鋸歯13aによって切断される。
もし、作業者の両手が、図9に示すホール素子112aの配置状態に対応しない位置に移動した場合、作業者の両手に嵌められている手袋120の永久磁石121は支持テーブル112のホール素子112aによって検出されなくなる。このとき、判別部16によって安全状態が認識されなくなる。これにより、ロック部材17がロックされて、安全カバー部材14の回転移動が許容されない状態となる。すなわち、安全カバー部材14の回転移動がロックされ、これに伴って板材30の移動もロックされる。これにより、板材切断作業の安全性が顕著に高められる。
また、本実施の形態でも、ロック部材17が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力でロック部材17を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。
次に、本発明の第3の実施の形態の丸鋸システムについて、図10及び図11を用いて説明する。
図10に示すように、回転丸鋸13の鋸歯13aは、その全長の約5割強の部分において上部安全カバー部材141によって覆われていると共に、その全長の約5割強の部分において下部安全カバー部材142によって覆われている。上部安全カバー部材141と下部安全カバー部材142とは、それぞれ断面Cの字型に形成され、下部安全カバー部材142が上安全カバー部材141より一回り小さい。そして、上部安全カバー部材141と下部安全カバー部材142とは、部分的に二重になっている。
上部安全カバー部材141は、作業者による外力によって、鋸歯13aの方向に沿って図10の矢印A方向に回転移動可能、すなわち、回転丸鋸13と同心に回転移動可能となっている。一方、上部安全カバー部材141は、上部安全カバー部材141の一端141aが支持テーブル12の面の上から下へと向かう方向に、すなわち、図10の矢印B方向に、バネ等の第1付勢力によって付勢されている。そして、上部安全カバー部材141は、上部安全カバー部材141の当該一端141aが支持テーブル12の面と同じ高さの位置となる状態で、位置決めされるようになっている(図10に示す位置状態に対応してストッパが設けられている)。すなわち、作業者による外力が除去された後には、上部安全カバー部材141は図10に示す位置状態にまで戻るようになっている。
下部安全カバー部材142は、バネ150によって、下部安全カバー部材142の一端142aが上部安全カバー部材141の前記一端141aと当接する方向に、第1付勢力より弱い第2付勢力によって付勢されている。また、下部安全カバー部材142の前記一端142aと上部安全カバー部材141の前記一端141aとは、互いに当接するようになっている。
また、上部安全カバー部材141及び下部安全カバー部材142には、それぞれ、ロック部材17が設けられている。ロック部材17は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されている。そして、当該ロック部材17は、判別部16に接続されており、当該判別部16の判別結果に基づいて、安全条件を満たしている安全状態の場合にのみロックが解除されて、それぞれ対応する安全カバー部材141または142の回転移動を許容するようになっている。
本実施の形態のその他の構成については、図1乃至図7を用いて説明した第1の実施の形態と略同様である。
次に、本実施の形態の丸鋸システムの作用について説明する。
作業者は、作業用の手袋20を左右の手に嵌め、支持テーブル12上に木材などの板材130を載置する。また、左右の手の安全確認をした後で、回転丸鋸13のスイッチ13sを入れて、回転丸鋸13の鋸歯13aを回転させる。
続いて、作業者は、支持テーブル12上で当該板材130を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させる。これにより、板材130が上部安全カバー部材141の一端部141aに当接する。
ここで、作業者の両手は、図6に示すように、図4に示すICタグ検出アンテナ12aの配置状態に対応して、鋸歯13aの左右にて板材130を保持しているものとする。この場合、作業者の両手に嵌められている手袋20のICタグ21が、それぞれ支持テーブル12のICタグ検出アンテナ12aによって検出されるため、判別部16によって安全状態が認識される。これにより、各ロック部材17のロックが解除されて、上部安全カバー部材141及び下部安全カバー部材142の回転移動が許容された状態となる。
そして、作業者が更に板材130を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させると、板材130と共に上部安全カバー部材141も移動され(板材130と上部安全カバー部材141も互いに僅かに摺動する:このため、上部安全カバー部材141の一端部141aにおける板材130との接触部分には回転ローラ等が設けられることが好ましい)、また、下部安全カバー部材142の前記一端142aが上部安全カバー部材141から離れ板材130の下面と当接する。作業者が更に板材130を回転丸鋸13の鋸歯13aに向けて摺動移動させると、下部安全カバー部材142の前記一端142aは板材130の後面に当接しながら支持テーブル12の面の上方へと上がってくる。このように、板材130は、上部安全カバー部材141及び下部安全カバー部材142によって前後を挟まれるような形態で、鋸歯13aによって切断される。
もし、作業者の両手が、図4に示すICタグ検出アンテナ12aの配置状態に対応しない位置に移動した場合、作業者の両手に嵌められている手袋20のICタグ21は支持テーブル12のICタグ検出アンテナ12aによって検出されなくなる。このとき、判別部16によって安全状態が認識されなくなる。これにより、各ロック部材17がロックされて、上部安全カバー部材141及び下部安全カバー142の回転移動が許容されない状態となる。すなわち、上部安全カバー部材141及び下部安全カバー142の回転移動がロックされ、これに伴って板材130の移動もロックされる。これにより、板材切断作業の安全性が顕著に高められる。
また、本実施の形態では、各ロック部材17が、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されているため、ロック解除のための電磁力を解消することによって、強大な永久磁石の磁力で各ロック部材17を瞬時にロック状態とすることが可能である。このような構成は、応答速度とロック力との両方の点で顕著に優れた効果を奏する。なお、本実施の形態では、各ロック部材17の永久磁石は、各安全カバー部材141または142に直接的に作用する(直接的に吸着する)ようになっている。
更に、本実施の形態では、下部安全カバー部材142の一端142aが、上部安全カバー部材141から離れた後、板材130の後面に当接しながら支持テーブル12の上に現れるため、板材130の前方のみならず後方においても鋸歯13aをカバーすることができ、作業の安全性をより高めることができる。
本発明の第1の実施の形態の丸鋸システムの概略断面図。 安全カバー部材の断面図。 作業用の手袋の概略図。 ICタグ検出アンテナの配置状態を示す概略図。 ICタグとICタグ検出アンテナとの通信特性を説明する図。 本実施の形態の丸鋸システムの使用状態を説明する概略斜視図。 本実施の形態の丸鋸システムの制御フローの一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態の作業用の手袋の概略図。 ホール素子の配置状態を示す概略図。 本発明の第3の実施の形態の丸鋸システムの概略断面図。 本発明の第3の実施の形態の丸鋸システムの板材切断中における概略断面図。 本件発明者が検討した丸鋸システムの概略断面図。 図12の安全カバー部材の断面図。 従来の丸鋸システムの安全装置を示す概略図。
符号の説明
10 丸鋸システム
12、112 支持テーブル
12a ICタグ検出アンテナ
13 回転丸鋸
13a 鋸歯
13s スイッチ
14 安全カバー部
14a 一端部
15 緊急停止ボタン
16 判別部
17 ロック部材
20、120 手袋
21 ICタグ
30 板材
40 上方安全カバー
50 丸鋸システム
52 支持テーブル
53 回転丸鋸
53a 鋸歯
54 安全カバー部材
55 緊急停止ボタン
60 板材
112a ホール素子
121 永久磁石
130 板材
141 上部安全カバー
141a 一端部
142 下部安全カバー
142a 一端部
150 バネ部材

Claims (12)

  1. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な安全カバー部材と、
    前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記安全カバー部材に前記板材を押し当てて前記安全カバー部材を回転移動させながら前記板材の切断作業を行うための手袋と、
    前記手袋に取り付けられたICタグと、
    前記支持テーブルに埋め込まれたICタグ検知アンテナと、
    前記ICタグと前記ICタグ検知アンテナとの相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、
    前記安全カバー部材に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記相対位置関係が前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、
    を備え、
    前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されている
    ことを特徴とする丸鋸システム。
  2. 前記ICタグは、作業者ID情報をも記憶している
    ことを特徴とする請求項1に記載の丸鋸システム。
  3. 前記ICタグ検知アンテナは、前記支持テーブルにマトリクス状に配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の丸鋸システム。
  4. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な安全カバー部材と、
    前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記安全カバー部材に前記板材を押し当てて前記安全カバー部材を回転移動させながら前記板材の切断作業を行うための手袋と、
    前記手袋に取り付けられた信号惹起素子と、
    前記支持テーブルに埋め込まれ前記信号惹起素子により惹起される信号を検出する信号検出素子と、
    前記信号惹起素子と前記信号検出素子との相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、
    前記安全カバー部材に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記相対位置関係が前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、
    を備え、
    前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されている
    ことを特徴とする丸鋸システム。
  5. 前記信号検出素子は、前記支持テーブルにマトリクス状に配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の丸鋸システム。
  6. 前記信号惹起素子は、永久磁石であり、
    前記信号検出素子は、ホール素子である
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の丸鋸システム。
  7. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記板材の切断作業を行うための手袋と、
    前記手袋に取り付けられたICタグと、
    前記支持テーブルに埋め込まれたICタグ検知アンテナと、
    前記ICタグと前記ICタグ検知アンテナとの相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、
    を備えたことを特徴とする丸鋸システム。
  8. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記支持テーブル上で前記板材を前記回転丸鋸の鋸歯に向けて摺動移動させ、前記板材の切断作業を行うための手袋と、
    前記手袋に取り付けられた信号惹起素子と、
    前記支持テーブルに埋め込まれ前記信号惹起素子により惹起される信号を検出する信号検出素子と、
    前記信号惹起素子と前記信号検出素子との相対位置関係が所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、
    を備えたことを特徴とする丸鋸システム。
  9. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な安全カバー部材と、
    所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、
    前記安全カバー部材に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、
    を備え、
    前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されている
    ことを特徴とする丸鋸システム。
  10. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な上部安全カバー部材と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な下部安全カバー部材と、
    を備え、
    前記上部安全カバー部材は、当該上部安全カバー部材の一端が前記支持テーブルの面の上から下へと向かう方向に第1付勢力によって付勢されている一方、当該上部安全カバー部材の当該一端が前記支持テーブルの面と同じ高さの位置となる状態で位置決めされるようになっており、
    前記下部安全カバー部材は、当該下部安全カバー部材の一端が前記上部安全カバー部材の前記一端と当接する方向に前記第1付勢力より弱い第2付勢力によって付勢されており、
    下部安全カバー部材の前記一端と上部安全カバー部材の前記一端とは、互いに当接可能になっており、
    前記板材の前面が前記支持テーブル上で前記上部安全カバー部材の前記一端に当接した状態で当該板材が移動される時、前記下部安全カバー部材の前記一端は前記上部安全カバー部材から離れた後前記板材の後面に当接しながら前記支持テーブル上に現れるようになっている
    ことを特徴とする丸鋸システム。
  11. 切断用の板材が載置される支持テーブルと、
    前記支持テーブル上に鋸歯の一部が突出するように配置された回転丸鋸と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な上部安全カバー部材と、
    前記回転丸鋸の鋸歯の一部を覆うように配置されると共に、当該鋸歯に沿って回転移動可能な下部安全カバー部材と、
    所定の安全条件を満たしているか否かを判別する判別部と、
    前記上部安全カバー部材及び前記下部安全カバー部材の少なくとも一方に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記上部安全カバー部材または前記下部安全カバー部材の回転移動を許容するようになっているロック部材と、
    を備え、
    前記上部安全カバー部材は、当該上部安全カバー部材の一端が前記支持テーブルの面の上から下へと向かう方向に第1付勢力によって付勢されている一方、当該上部安全カバー部材の当該一端が前記支持テーブルの面と同じ高さの位置となる状態で位置決めされるようになっており、
    前記下部安全カバー部材は、当該下部安全カバー部材の一端が前記上部安全カバー部材の前記一端と当接する方向に前記第1付勢力より弱い第2付勢力によって付勢されており、
    下部安全カバー部材の前記一端と上部安全カバー部材の前記一端とは、互いに当接可能になっており、
    前記板材の前面が前記支持テーブル上で前記上部安全カバー部材の前記一端に当接した状態で当該板材が移動される時、前記下部安全カバー部材の前記一端は前記上部安全カバー部材から離れた後前記板材の後面に当接しながら前記支持テーブル上に現れるようになっており、
    前記ロック部材は、永久磁石の磁力によりロックされた状態と、当該永久磁石の磁力を上回る電磁力によりロックが解除された状態と、を選択的にとるように構成されている
    ことを特徴とする丸鋸システム。
  12. 前記ロック部材は、前記上部安全カバー部材及び前記下部安全カバー部材の両方に設けられ、前記判別部の判別結果に基づいて、前記安全条件を満たしている場合にのみロックが解除されて前記上部安全カバー部材及び前記下部安全カバー部材の両方の回転移動を許容するようになっている
    ことを特徴とする請求項11に記載の丸鋸システム。
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