JP2006175428A - 高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造並びにこの装置を用いた含油廃水の処理方法 - Google Patents

高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造並びにこの装置を用いた含油廃水の処理方法 Download PDF

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徹志 山賀
Koji Yamada
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Abstract

【課題】被処理液が濃縮される一方で生成される凝縮液への不純物の混入を抑えることができ、更に油分含有廃水を扱った場合でも突沸現象を抑えながら高濃度まで濃縮することのできる、新規な高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造並びにこの装置を用いた含油廃水の処理方法の開発を技術課題とした。
【解決手段】蒸発缶2における液体成分L1及び蒸気成分Sの流入口23と、蒸気成分Sの排気口21との間には、旋回流によって蒸発缶2の内壁近傍に位置する蒸気成分Sが排気口21に移動する際に、この蒸気成分S中に含まれるミストMを衝突させるための衝突板24が具えられたことを特徴として成るものであり、蒸発缶2内において旋回流となって蒸発缶2の内壁近傍に位置する蒸気成分Sを、排気口21に至る前に確実に衝突板24に衝突させることができ、この蒸気成分Sの旋回流中に含まれるミストMを蒸気成分Sから高効率で分離することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種調味料、エキス類等の液体原料の濃縮や、し尿処理汚泥、食品加工廃棄物、畜糞等の有機性汚泥を処理する際に生じる廃液の濃縮や、金属切削廃水、機械部品洗浄廃水等の油分含有廃水の濃縮に供される装置に関するものであって、特に被処理液が濃縮される一方で生成される凝縮液への不純物の混入を抑えることのできる高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造並びにこの装置を用いた含油廃水の処理方法に係るものである。
従来より、漢方薬生薬エキス、各種調味料、動物エキス、魚介エキス、植物エキス、醗酵液等の各種液体物質や、アミノ酸、酵母、蛋白質等の水溶液あるいは各種廃液等を被処理液とし、この被処理液の濃縮を行う場合には種々の蒸発装置が用いられている。
このうち液膜上昇式の蒸発装置は、機械的な可動部分がない簡単な構造であるためイニシャルコストが低く済み、またほとんど故障しないため保守費用を含めたランニングコストも低く済むものであり、更には設置面積が少なく済むといったメリットがあるため広く普及しているものである。
このような状況の下、本出願人は図5に示すような新規な液膜上昇式の蒸発装置である高速旋回式蒸発装置D′を開発し、すでに特許出願に及んでいる(特許文献1参照)。
そしてこの新規な高速旋回式蒸発装置D′によれば、蒸発缶2′内において被処理液L0の発泡を防ぎ、更に濃縮された状態の被処理液L0と、新たに投入された被処理液L0との混合不足による焦げ付き等を防ぐことができ、発泡しやすい被処理液L0や、粘度の高い被処理液L0を取り扱うことが可能となっていた。
ところで前記高速旋回式蒸発装置D′は、し尿処理汚泥、食品加工廃棄物、畜糞等の有機性汚泥や高濃度廃液をメタン醗酵処理することにより、得られたメタンガスを処理施設自体のエネルギー源等として有効利用しながら運用されるシステムにおいて、メタン醗酵の際に生じる消化液の処理装置としても活用されるものである。
この際、被処理液L0としての消化液が濃縮される一方で、このとき生じた蒸気成分Sが凝縮されて生成される凝縮液L2への不純物の混入はできる限り抑えることが要求される。
これは、前記メタン醗酵の際に生ずる消化液には多量の有機物が含まれており、この消化液を下水や河川などに放流するにはBOD値を基準値以下にまで下げる必要があるため、消化液を濃縮処理して、得られた濃縮液L3は堆肥の原料として有効利用される一方、凝縮液L2については脱色、消毒、希釈等の措置が施された後、下水や河川に放流されているからである。
もちろん前記高速旋回式蒸発装置D′にあっても、蒸発缶2′における排気口21′の後段に外部デミスタ26′が設けられ、排気中に含まれるミストM(有機物)を除去する措置が採られてはいるものの、放流前の脱色、消毒、希釈を簡素化するために、更に高効率でミスト除去を行うことが望まれている。
更に金属切削廃水、機械部品洗浄廃水等の油分含有廃水を処分する場合に、これら廃水を突沸現象が起きないようにしながら濃縮して減容化を図るとともに、得られた濃縮液と凝縮液とをそれぞれ後処理する幾つかの手法が実用化されている(例えば特許文献2、3参照)。
このうち特許文献2に示された手法は、油水分離機で油分を除いた油分含有廃水(分離廃水)を、蒸発缶内の伝熱管の上方から散布して蒸発濃縮し、蒸発した水分を凝縮器で凝縮させる手法であり、気液分離が十分に行われずに凝縮水に油分が混ざってしまうため、凝縮水から油分を分離するための油分離機を設ける必要があった。
また特許文献3に示されたような、加熱蒸気によって含油廃水を加熱・蒸発させ、濃縮缶内の濃縮液の粘度が1〜5cpになった時点で排出する手法は、粘度が100cp程度となる高濃度にまで濃縮できるものではないため、減容化は不十分なものであった。
特開2003−326101公報 特開2002−336841公報 特開平9−314127公報
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、特に被処理液が濃縮される一方で生成される凝縮液への不純物の混入を抑えることができ、更に油分含有廃水を扱った場合でも突沸現象を抑えながら高濃度まで濃縮することのできる、新規な高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造並びにこの装置を用いた含油廃水の処理方法の開発を技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造は、加熱缶と蒸発缶との間を吹込管路及び戻り管路によって接続することにより循環経路を形成するとともに、前記加熱缶内に配した長管内に流入した液体原料を、この長管の外側に供給した加熱媒体からの伝導熱によって沸騰させることにより溶媒成分を蒸発させ、濃度の高まった液体成分と蒸気成分とを前記蒸発缶内に吹き込み、この蒸発缶内においてこれら液体成分と蒸気成分とを分離して高濃度の液体成分を得る蒸発装置において、前記蒸発缶は平面視で円形の横断面を有するものであり、この蒸発缶に対する前記吹込管路の接続形態は、蒸発缶内において液体成分及び蒸気成分の旋回流を生じされるように成され、更に前記蒸発缶における液体成分及び蒸気成分の流入口と、蒸気成分の排気口との間には、旋回流によって蒸発缶の内壁近傍に位置する蒸気成分が排気口に移動する際に、この蒸気成分中に含まれるミストを衝突させるための衝突板が具えられたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、蒸発缶内において旋回流となって蒸発缶の内壁近傍に位置する蒸気成分を、排気口に至る前に確実に衝突板に衝突させることができ、この蒸気成分の旋回流中に含まれるミストを蒸気成分から高効率で分離することができる。
また請求項2記載の高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造は、前記要件に加え、前記蒸発缶内における衝突板の上方には、内部デミスタが具えられたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、前記衝突板によって蒸気成分から分離されなかったミストは、内部デミスタによって再度、分離が試みられるため、より高効率で蒸気成分から分離されることとなる。
また請求項3記載の含油廃水の処理方法は、前記請求項1または2記載の高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造を用いて処理する方法であって、前記液体原料として油分含有廃水を対象とし、この油分含有廃水を前記高速旋回式蒸発装置に投入することにより濃縮するとともに、このとき生じる蒸気成分中にミスト状態で存在する油分を蒸気成分から分離するように処理することを特徴として成るものである。
この発明によれば、油分含有廃水を液体原料として扱った場合でも、突沸現象を抑えながら高濃度まで濃縮することができる。また凝縮液への油分の混入を確実に防止することができる。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
本発明によれば、特に被処理液が濃縮される一方で生成される凝縮液への不純物の混入を抑えることのできるため、凝縮液の河川や下水への放流や洗浄水等としての再利用が可能となり、また被処理液の減容度を高めることができ、処理コストを低減することができる。
以下本発明を実施するための最良の形態について図示の実施例に基づいて説明するものであり、高速旋回式蒸発装置の構成を異ならせた実施例ごとに説明を行う。なお以下に示す実施例に対して、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
まず圧縮機9を用いて被処理液L0から発生した蒸気成分Sを圧縮し、得られた加熱蒸気Hを加熱缶1に供給するタイプの高速旋回式蒸発装置Dに対して本発明が適用された実施例について説明を行う。
図1中符号Dで示すものは本発明が適用される高速旋回式蒸発装置であり、この装置は加熱缶1と蒸発缶2との間を吹込管路3によって接続して成るものである。そして前記加熱缶1内に配された長管11内に流入する被処理液L0を、この長管11の外側に供給された加熱媒体(加熱蒸気H)からの伝導熱によって沸騰させることにより溶媒成分を蒸発させ、濃度の高まった状態の液体成分L1と蒸気成分Sとを前記蒸発缶2内に吹き込み、この蒸発缶2内においてこれら液体成分L1と蒸気成分Sとの分離を行う装置である。
以下高速旋回式蒸発装置Dを構成する諸部材について詳しく説明する。
まず前記加熱缶1について説明すると、このものは密閉性が確保された筐体10内に、金属等の耐熱素材から成る管路である長管11が複数本具えられるものであり、この長管11の下端部は給液口12と連通状態とされ、一方、長管11の上部は排出口13と連通状態とされて成るものである。また前記筐体10の側周部分には蒸気口14及びドレン口15が形成される。
次に前記蒸発缶2について説明すると、このものは円筒下部に逆円錐を接続した形状の中空部材である筐体20の上部に排気口21が形成され、下部に流出口22が形成され、更に側周部に流入口23が形成されて成るものである。
そして図2、3に示すように、前記流入口23と排気口21との間に衝突板24が配されるものであり、この衝突板24は一例として、筐体20の内径と略同一の外形寸法で形成された環状のフランジ24aの下面に、筐体20の内径よりも約5%程小さな径の円筒状部材であるカラー24bを組み付けて構成されたものである。また前記フランジ24aの外周面と筐体20の内周面との間が密接するように適宜、溶接や接着剤の充填等が行われる。
なおこの実施例では、前記カラー24bを非通気性の金属素材により形成するようにしたが、後述する内部デミスタ25のメッシュ材25bと同様の網体によって形成するようにしてもよい。
そして前記蒸発缶2内における衝突板24の上方には、内部デミスタ25が具えられるものであり、このものは図3に示すように、金属素材等によって形成された枠体25aによって、メッシュ材25bを保持して成るものである。
なお前記メッシュ材25bは、ステンレス、アルミニウム等の金属あるいはポリプロピレン等の合成樹脂、更にはグラスファイバー等を素材とした網体を、複数積層して形成されるものであって、気体中に含まれる微粒子を捕捉するための部材である。
そして前記加熱缶1における排出口13と、蒸発缶2における流入口23との間が吹込管路3によって連通状態に接続され、また前記加熱缶1における給液口12と、蒸発缶2における流出口22との間が戻り管路5によって連通状態に接続される。この結果、蒸発缶2、戻り管路5、加熱缶1及び吹込管路3を要素とした循環経路が形成されるものである。
ここで前記吹込管路3及び流入口23の好ましい形態例について説明すると、まず前記吹込管路3は図2に示すように、蒸発缶2に対して円形横断面の接線方向に流路を形成するように接続されることにより、蒸発缶2内において液体成分L1及び蒸気成分Sの旋回流が生じるように構成される。なお吹込管路3における加熱缶1との接続部位は先細り状のダクト31によって構成され、流速の増加が図られている。
更に吹込管路3における蒸発缶2との接続部位近傍の開口断面積を、前記複数本の長管11の開口断面積の総和よりも小さくなるように設定することにより流速の増大を図るようにしてもよい。
また前記流入口23は図2(c)に示すように、垂直辺が水平辺よりも長い長方形状のスリットとされ、一方、吹込管路3における蒸発缶2との接続部位の開口断面の形状も、垂直辺が水平辺よりも長い長方形状のスリットとされ、蒸発缶2内に吹き込まれる液体成分L1と蒸気成分Sとが薄層状態に成るように構成される。
なお前記戻り管路5の途中には濃縮液排出口51が形成されるものであり、バルブ52が開放されることにより、濃縮された状態の液体成分L1すなわち濃縮液L3が外部に排出されるように構成される。
また、蒸発缶2における排気口21と加熱缶1における蒸気口14との間は蒸気循環路6によって接続され、更にその途中に圧縮機9が具えられる。そしてこの圧縮機9から筐体10内に供給された加熱蒸気Hが、長管11内に位置する被処理液L0(濃縮が進行した液体成分L1も含む)に対して熱を伝導し、その結果加熱蒸気Hは凝集して凝縮液L2となり、ドレン口15から外部に排出される。
なお前記ドレン口15の後段部分には、凝集液排出ポンプを兼用する真空ポンプPが具えられる。
更に前記排気口21と圧縮機9との間には外部デミスタ26が具えられるものであり、このものは筐体26a内に衝突板26bとメッシュ材26cとを具えて成るものである。
更にまたこの実施例においては、前記蒸発缶2における筐体20内に被処理液L0が供給されるものであり、給液タンク8に貯留された被処理液L0は、バルブ81の開度が調整されることにより、筐体20内に配したノズル82から噴出されるものである。
この実施例で示す高速旋回式蒸発装置Dは、一例として上述したように構成されるものであり、以下この装置の作動態様について説明する。
まず圧縮機9を起動して加熱缶1内に加熱蒸気Hを供給するものであり、長管11を加熱した加熱蒸気Hは凝集して凝縮液L2となり、ドレン口15から外部に排出される。なお装置の始発状態において蒸気循環路6内に蒸気成分Sが存在しない場合には、適宜の蒸気供給装置を併設し、ここから蒸気循環路6内に蒸気を供給する等の措置を施す。
次いで真空ポンプPを起動して被処理液L0及び液体成分L1の循環経路内の減圧を行い、被処理液L0の沸点低下を図り、この状態でバルブ81の開度を調節して、漢方薬生薬エキス、各種調味料、動物エキス、魚介エキス、植物エキス、醗酵液等の各種液体物質や、アミノ酸、酵母、蛋白質等の水溶液あるいは各種廃液等を被処理液L0としてノズル82から蒸発缶2内に供給する。なお被処理液L0の種類等によっては減圧を要さない場合もある。
すると被処理液L0は、戻り管路5を経由して加熱缶1に至って長管11内に供給され、加熱蒸気Hから伝導される熱によって長管11内部で沸騰し、発生した蒸気成分Sが長管11内を上昇する際に、濃縮された状態の液体成分L1を引き上げるものである。
そしてこれら蒸気成分Sと液体成分L1とは長管11内を上昇して排出口13に至りここから吹込管路3内に入り込むものであり、このとき先細り状のダクト31を通過するとともに、吹込管路3を通過するため流速が増すものである。なおこの実施例では、吹込管路3内における蒸気成分Sと液体成分L1との流速が、100〜250m/sとなるようにした。
次いで蒸気成分Sと液体成分L1とは、蒸発缶2における流入口23から筐体20内に流入するものであり、このとき図2に示すように、蒸発缶2は平面視で円形の横断面を有し、この蒸発缶2に対して吹込管路3が円形横断面の接線方向に流路を形成するように接続されているため、蒸発缶2内において液体成分L1の旋回流を生じさせることができる。なおこの実施例では前記旋回流の回転数は、小型の装置で20000rpm程度、大型の装置で1000rpm程度と、既存の装置と比べて高い値とすることができるため、遠心効果により液体成分L1の発泡を効果的に抑えることができるものである。
また前記吹込管路3における蒸発缶2との接続部位の開口断面を、垂直辺が水平辺よりも長い長方形形状としたため、蒸発缶2内に吹き込む液体成分L1と蒸気成分Sとが薄層状態となり、流入口23から排気口21に向けて移動する蒸気成分Sの流れが、流入口23から流出口22に向けて移動する液体成分L1の流れに干渉してしまうことがない。
そして蒸気成分Sは旋回流の状態で上方に向かうものであり、このとき蒸気成分S及び蒸気成分S中に含まれるミストM(液体成分L1の飛沫粒子)は、遠心作用によって筐体20の内壁近傍に位置することとなる。
やがて蒸気成分S及び蒸気成分S中に含まれるミストMは、衝突板24におけるフランジ24aによって上昇が阻害され、カラー24bを乗り越えて排気口21に向かうものであり、このときミストMは衝突板24にぶつかって液滴となり、蒸気成分Sから分離されることとなる。
更に前記衝突板24によって分離されなかったミストMは、内部デミスタ25を通過する際に、メッシュ材25bによって捕捉され、蒸気成分Sから分離されることとなる。
やがて蒸気成分Sは排気口21から蒸気循環路6内を移動して外部デミスタ26に至り、ここで更にミストMの除去が成されて圧縮機9に至り、この圧縮機9の圧縮作用により高温の加熱蒸気Hとなって、蒸気口14に供給されるものである。
一方、液体成分L1は流出口22に至り、ここから戻り管路5内に移動するものであり、濃縮された状態の液体成分L1は、前記ノズル82から供給された新たな被処理液L0を伴って再び加熱缶1における長管11内に位置することとなる。なおこの際、濃縮された状態の液体成分L1は、新たに供給された液体原料Lと混ざり合うこととなり、濃度が均一となった状態で加熱缶1に供給され、複数の長管11での流量が不均一になることがなく、液切れによる過熱や焦げ付きが生じない。
そして以上のような操作を継続し、液体成分L1が所望の濃度となった時点でバルブ52を開放し、濃縮された状態の液体成分L1を濃縮液L3として外部に排出するものである。
次に蒸気供給装置90を用いて加熱缶1に蒸気を供給するタイプの高速旋回式蒸発装置Dに対して本発明が適用された実施例について説明を行う。
なおこの実施例で示す高速旋回式蒸発装置Dは、図1に示した高速旋回式蒸発装置Dと基本構成を同一とするものであるため、ここでは構成の異なる部分についてのみ説明を行うものとする。
具体的には図4に示すように、前記加熱缶1に形成された蒸気口14に蒸気供給装置90が接続されるものであり、ここから筐体10内に供給された蒸気が、長管11内に位置する被処理液L0(濃縮が進行した液体成分L1も含む)に対して熱を伝導し、その結果蒸気は凝集してドレン口15から外部に排出されるものである。
また前記蒸発缶2における排気口21の後段部分には外部デミスタ26及びコンデンサ7が接続され、更にその後段に真空ポンプPが接続される。
この実施例で示す高速旋回式蒸発装置Dは、一例として上述したように構成されるものであり、以下この装置の作動態様について説明する。
まず蒸気供給装置90から加熱缶1内に蒸気を供給するものであり、長管11を加熱した蒸気は凝集してドレンとなり、ドレン口15から外部に排出される。
次いで真空ポンプPを起動して被処理液L0及び液体成分L1の循環経路内の減圧を図り、この状態でバルブ81の開度を調節して、廃液等の被処理液L0をノズル82から蒸発缶2内に供給する。なおこの実施例では、真空ポンプPを用いて循環経路内の減圧を行い、被処理液L0の沸点低下を図ったが、被処理液L0の種類等によっては減圧を要さない場合もある。
すると被処理液L0は、戻り管路5を経由して加熱缶1に至って長管11内に供給され、蒸気から伝導される熱によって長管11内部で沸騰し、発生した蒸気成分Sが長管11内を上昇する際に、濃縮された状態の液体成分L1を引き上げるものである。
そしてこれら蒸気成分Sと液体成分L1とは長管11内を上昇して排出口13に至りここから吹込管路3内に入り込むものであり、このとき先細り状のダクト31を通過するとともに、吹込管路3を通過するため流速が増すものである。なおこの実施例では、吹込管路3内における蒸気成分Sと液体成分L1との流速が、100〜250m/sとなるようにした。
次いで蒸気成分Sと液体成分L1とは、蒸発缶2における流入口23から筐体20内に流入するものであり、蒸気成分Sは旋回流の状態で上方に向かい、このとき蒸気成分S及び蒸気成分S中に含まれるミストM(液体成分L1の飛沫粒子)は、遠心作用によって筐体20の内壁近傍に位置することとなる。
やがて蒸気成分S及び蒸気成分S中に含まれるミストMは、衝突板24におけるフランジ24aによって上昇が阻害され、カラー24bを乗り越えて排気口21に向かうものであり、このときミストMは衝突板24にぶつかって液滴となり、蒸気成分Sから分離されることとなる。
更に前記衝突板24によって分離されなかったミストMは、内部デミスタ25を通過する際に、メッシュ材25bによって捕捉され、蒸気成分Sから分離されることとなる。
やがて蒸気成分Sは排気口21から外部デミスタ26に至り、ここで更にミストMの除去が成されてコンデンサ7に至り、凝縮液L2となって外部に排出されるものである。
一方、液体成分L1は流出口22に至り、ここから戻り管路5内に移動するものであり、濃縮された状態の液体成分L1は、前記ノズル82から供給された新たな被処理液L0を伴って再び加熱缶1における長管11内に位置することとなる。
なおこの際、濃縮された状態の液体成分L1は、新たに供給された液体原料Lと混ざり合うため、濃度が均一となった状態で加熱缶1に供給されることとなり、複数の長管11での流量が不均一になることがなく、液切れによる過熱や焦げ付きが生じない。
そして以上のような操作を継続し、液体成分L1が所望の濃度となった時点でバルブ52を開放し、濃縮された状態の液体成分L1を濃縮液L3として外部に排出するものである。
次に液体原料として、金属切削廃水、機械部品洗浄廃水等の油分含有廃水を用いる実施例について説明する。なおここで使用する高速旋回式蒸発装置Dは、図1に示した圧縮機9を用いるタイプの装置でも、図4に示した蒸気供給装置90を用いるタイプの装置でもどちらでもよいが、以下、図1に示したタイプの装置を用いて説明する。
なおこの実施例では、前記液体原料として油分含有廃水を用いるため、油分含有廃水を高速旋回式蒸発装置Dに投入する前に、この油分含有廃水に加圧浮上分離法等の油分分離操作を前処理として施し、油分の含有率を低下させた分離廃液を得て、この分離廃液を被処理液L0として高速旋回式蒸発装置Dに投入するようにしたが、油分含有廃水の性状によっては前処理を省略することもできる。
まず圧縮機9を起動して加熱缶1内に加熱蒸気Hを供給するものであり、長管11を加熱した加熱蒸気Hは凝集して凝縮液L2となり、ドレン口15から外部に排出される。
次いで真空ポンプPを起動して被処理液L0及び液体成分L1の循環経路内の減圧を行い、被処理液L0の沸点低下を図り、この状態でバルブ81の開度を調節して、前記分離廃液を被処理液L0としてノズル82から蒸発缶2内に供給する。
すると被処理液L0は、戻り管路5を経由して加熱缶1に至って長管11内に供給され、加熱蒸気Hから伝導される熱によって長管11内部で沸騰し、発生した蒸気成分Sが長管11内を上昇する際に、濃縮された状態の液体成分L1を引き上げる。
そしてこれら蒸気成分Sと液体成分L1とは長管11内を上昇して排出口13に至りここから吹込管路3内に入り込む。
次いで蒸気成分Sと液体成分L1とは、蒸発缶2における流入口23から筐体20内に流入するものであり、このとき図2に示すように、蒸発缶2は平面視で円形の横断面を有し、この蒸発缶2に対して吹込管路3が円形横断面の接線方向に流路を形成するように接続されているため、蒸発缶2内において液体成分L1の旋回流を生じさせることができる。なおこの実施例では前記旋回流の回転数は、小型の装置で20000rpm程度、大型の装置で1000rpm程度と、既存の装置と比べて高い値とすることができるため、遠心効果により液体成分L1の発泡が効果的に抑えられる。
そして蒸気成分Sは旋回流の状態で上方に向かうものであり、このとき蒸気成分S及び蒸気成分S中に含まれるミストM(液体成分L1の飛沫粒子や油分)は、遠心作用によって筐体20の内壁近傍に位置することとなる。
やがて蒸気成分S及び蒸気成分S中に含まれるミストMは、衝突板24におけるフランジ24aによって上昇が阻害され、カラー24bを乗り越えて排気口21に向かうものであり、このときミストMは衝突板24にぶつかって液滴となり、蒸気成分Sから分離されることとなる。
更に前記衝突板24によって分離されなかったミストMは、内部デミスタ25を通過する際に、メッシュ材25bによって捕捉され、蒸気成分Sから分離されることとなる。
やがて蒸気成分Sは排気口21から蒸気循環路6内を移動して外部デミスタ26に至り、ここで更にミストMの除去が成されて圧縮機9に至り、この圧縮機9の圧縮作用により高温の加熱蒸気Hとなって、蒸気口14に供給され、長管11を加熱した加熱蒸気Hは凝集して凝縮液L2となり、ドレン口15から外部に排出される。このとき、凝縮液L2中には、油分が含まれないため、後処理が不要となるとともに、洗浄水等として再利用される。
一方、液体成分L1は流出口22に至り、ここから戻り管路5内に移動するものであり、濃縮された状態の液体成分L1は、前記ノズル82から供給された新たな被処理液L0を伴って再び加熱缶1における長管11内に位置することとなる。なおこの際、濃縮された状態の液体成分L1は旋回流となっているため、新たに供給された液体原料Lと混ざり合うこととなり、濃度が均一となった状態で加熱缶1に供給され、複数の長管11での流量が不均一になることがなく、液切れによる過熱や焦げ付きが生じず、更には突沸現象が防止される。このため濃縮液L3を、粘度が100cp程度となる高濃度にまで濃縮することが可能となり、著しい減容化を図ることができる。
そして以上のような操作を継続し、液体成分L1が所望の濃度となった時点でバルブ52を開放し、濃縮された状態の液体成分L1を濃縮液L3として外部に排出し、適宜後処理を施すようにする。
圧縮機を用いた高速旋回式蒸発装置を骨格的に示す側面図である。 蒸気缶に対する戻り管路の接続の様子を示す斜視図、平面図及び側面図である。 蒸発缶における衝突板及び内部デミスタの周辺を拡大して示す斜視図及び側面図である。 蒸気供給装置を用いた高速旋回式蒸発装置を骨格的に示す側面図である。 既存の高速旋回式蒸発装置を骨格的に示す側面図である。
符号の説明
D 高速旋回式蒸発装置
1 加熱缶
10 筐体
11 長管
12 給液口
13 排出口
14 蒸気口
15 ドレン口
2 蒸発缶
20 筐体
21 排気口
22 流出口
23 流入口
24 衝突板
24a フランジ
24b カラー
25 内部デミスタ
25a 枠体
25b メッシュ材
26 外部デミスタ
26a 筐体
26b 衝突板
26c メッシュ材
3 吹込管路
31 ダクト
5 戻り管路
51 濃縮液排出口
52 バルブ
6 蒸気循環路
7 コンデンサ
8 給液タンク
81 バルブ
82 ノズル
9 圧縮機
90 蒸気供給装置
H 加熱蒸気
L0 被処理液
L1 液体成分
L2 凝縮液
L3 濃縮液
M ミスト
P 真空ポンプ
S 蒸気成分

Claims (3)

  1. 加熱缶と蒸発缶との間を吹込管路及び戻り管路によって接続することにより循環経路を形成するとともに、前記加熱缶内に配した長管内に流入した液体原料を、この長管の外側に供給した加熱媒体からの伝導熱によって沸騰させることにより溶媒成分を蒸発させ、濃度の高まった液体成分と蒸気成分とを前記蒸発缶内に吹き込み、この蒸発缶内においてこれら液体成分と蒸気成分とを分離して高濃度の液体成分を得る蒸発装置において、前記蒸発缶は平面視で円形の横断面を有するものであり、この蒸発缶に対する前記吹込管路の接続形態は、蒸発缶内において液体成分及び蒸気成分の旋回流を生じされるように成され、更に前記蒸発缶における液体成分及び蒸気成分の流入口と、蒸気成分の排気口との間には、旋回流によって蒸発缶の内壁近傍に位置する蒸気成分が排気口に移動する際に、この蒸気成分中に含まれるミストを衝突させるための衝突板が具えられたことを特徴とする高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造。
  2. 前記蒸発缶内における衝突板の上方には、内部デミスタが具えられたことを特徴とする請求項1記載の高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造。
  3. 前記請求項1または2記載の高速旋回式蒸発装置におけるミスト除去構造を用いて処理する方法であって、前記液体原料として油分含有廃水を対象とし、この油分含有廃水を前記高速旋回式蒸発装置に投入することにより濃縮するとともに、このとき生じる蒸気成分中にミスト状態で存在する油分を蒸気成分から分離するように処理することを特徴とする含油廃水の処理方法。
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