JP2006174648A - 回転速度制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧の低下に応じてICの省電力化およびモータの静音化ができる回転速度制御回路を提供する。
【解決手段】電源電圧の大きさに応じて、振幅の上限電圧または下限電圧のうち少なくとも一方が変化する三角波を発生する三角波発生回路と、電源電圧に依存しない基準電圧と三角波との大小比較を行い、三角波が基準電圧よりも大きい場合に一方の論理値を出力し、三角波が基準電圧より小さい場合に他方の論理値を出力する比較回路と、を備え、電源電圧の大きさに応じた駆動電流をモータの駆動コイルに供給する駆動電流供給回路は、比較回路の出力が一方の論理値である時に駆動コイルに駆動電流を供給し、比較回路の出力が他方の論理値である時に駆動コイルへの駆動電流の供給を停止し、電源電圧の低下に従って、比較回路の出力における一方の論理値のデューティを減少させることで、駆動コイルに供給する駆動電流を減少させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転速度制御回路に関する。
各種電子機器の内部には、当該電子機器が動作する際に熱を発生する発熱体が設けられている。また、発熱体を冷却するためのファンモータおよび、ファンモータを駆動するためのモータドライバが設けられている。
例えばノート型パーソナルコンピュータ(以下ノート型PCとする)では、発熱体となるCPU(Central Processig Unit)を冷却するためのファンモータ、およびそのファンモータを駆動するモータドライバが設けられている。そして、ノート型PCに用いられるファンモータは、CPUの発熱量が多いときには高速で回転し、CPUの発熱量が少ないときには低速で回転するようにモータドライバによって制御されている。
このような、ファンモータのモータドライバ(回転速度制御回路)は、例えば発熱体の発熱量に応じて大きさの変化する電源電圧を用いることで、モータの駆動電流および回転数を変化させている(例えば特許文献1参照)。
図11は従来の回転速度制御回路の構成を説明するための回路ブロック図である。図11に示す従来の回転速度制御回路は、駆動コイルLに接続されたNPN型バイポーラトランジスタ(以下NPNトランジスタとする)TA、TB、TC、TDと、制御回路600とを有している。
NPNトランジスタTAとNPNトランジスタTBは、直列接続されており、NPNトランジスタTAのコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタTBのエミッタは接地GNDされている。また、NPNトランジスタTAのエミッタとNPNトランジスタTBのコレクタとの接続点は駆動コイルLの一端が接続されている。
NPNトランジスタTCとNPNトランジスタTDは、直列接続されており、NPNトランジスタTCのコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタTDのエミッタは接地GNDされている。また、NPNトランジスタTCのエミッタとNPNトランジスタTDのコレクタとの接続点は駆動コイルLの他端が接続されている。なお電源電圧VCCは、例えば発熱体の発熱量に応じて電圧値が変化する。つまり、発熱体の発熱量が大きいときは電源電圧VCCが高くなり、発熱体の発熱量が小さいときには電源電圧VCCが低くなる。
制御回路600は、NPNトランジスタTA、TB、TC、TDのオン、オフを制御する。そして、制御回路600によってNPNトランジスタTB、TCがオフし、NPNトランジスタTA、TDがオンした場合には、電源電圧VCC→NPNトランジスタTA→駆動コイルL→NPNトランジスタTD→接地GNDの実線の径路の電流が流れる。また、NPNトランジスタTB、TCがオンし、NPNトランジスタTA、TDがオフした場合には、電源電圧VCC→NPNトランジスタTC→駆動コイルL→NPNトランジスタTB→接地GNDの破線の径路の電流が流れる。このように、NPNトランジスタTA、TB、TC、TDのオン、オフの制御で駆動コイルLに流れる電流を切り替えることによって、モータが駆動することになる。また、電源電圧VCCの大きさに応じた駆動電流が駆動コイルLに流れるため、モータの回転数は電源電圧VCCの大きさに応じて変化することになる。なお、図11に示す回転速度制御回路は、例えば駆動コイルLを除く部分がチップ上に集積化された集積回路を構成している(以下、集積回路をICとする)。
図12は従来の回転速度制御回路における電源電圧VCCとモータの回転数の特性を説明するための図である。横軸は電源電圧VCCの大きさ、縦軸はモータの回転数を示している。なお、図12において、V1は、例えばモータが駆動するのに必要な電源電圧VCCであり、V2は、例えばICに印加される電源電圧VCCの最大値である。電源電圧VCCがV1より大となることでモータが回転を始める。そして、電源電圧VCCがV2となるまで、モータの回転数は電源電圧VCCの大きさに応じて変化する。
このように、従来の回転速度制御回路は、発熱体の発熱量に応じて変化する電源電圧VCCによる駆動電流を駆動コイルLに供給することによって、モータの回転数を制御していた。
特開平11−15567号公報
前述のように空冷用に使用されるファンモータは、発熱体の発熱量によってモータの回転数を調整するため、発熱体の発熱量に合わせて変化する電源電圧VCCを用いている。そして、例えば発熱体の発熱量が小さい時には、電源電圧VCCが低くなることによってモータの回転数も低下する。しかし、ICの消費電力の削減およびファンモータの静音化のため、発熱体の発熱量が小さい時のモータの回転数をさらに低下させることが望ましい。一方、発熱体の発熱量が大きい時には、冷却効果を上げるため、できる限り高速で回転することが望ましい。つまり電源電圧VCCが高い時、例えばV2の時の回転数は維持することが望ましい。すなわち、電源電圧が低い時にICの消費電力の削減およびファンモータの静音化を実現するには、電源電圧VCCが低くなるのに従って、図11に示す特性よりも急な勾配でモータの回転数を低下させなければならない。例えば、電源電圧VCCがV2のときの回転数は変化させず、V3のときの回転数をP1から例えばP2に低下させなくてはならない。
ところが、従来の回転速度制御回路では、電源電圧VCCの大きさとモータの回転数との関係を図11に示す特性から変更することができなかった。そのため、電源電圧VCCがV2の時の回転数を維持しつつ、電源電圧VCCがV3のときの回転数をP1から例えばP2に低下させることができなかった。
このように、従来の回転速度制御回路では、電源電圧VCCの変化に対するモータの回転数の変化の割合を任意に設定できないため電源電圧が低い時のICの省電力化およびモータの静音化に限界があるという問題点があった。
そこで、本発明は電源電圧の変化に対するモータの回転数の変化の割合を可変とすることで、電源電圧の低下に応じてICの省電力化およびモータの静音化ができる回転速度制御回路を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明は、電源電圧の大きさに応じた駆動電流をモータの駆動コイルに供給する駆動電流供給回路を備え、前記電源電圧に応じて前記モータの回転速度を可変とする回転速度制御回路において、前記電源電圧の大きさに応じて、振幅の上限電圧または下限電圧のうち少なくとも一方が変化する三角波を発生する三角波発生回路と、前記電源電圧に依存しない基準電圧と前記三角波との大小比較を行い、前記三角波が前記基準電圧よりも大きい場合に一方の論理値を出力し、前記三角波が前記基準電圧より小さい場合に他方の論理値を出力する比較回路と、を備え、前記駆動電流供給回路は、前記比較回路の出力が前記一方の論理値である時に前記駆動コイルに前記駆動電流を供給し、前記比較回路の出力が前記他方の論理値である時に前記駆動コイルへの前記駆動電流の供給を停止し、前記電源電圧の低下に従って、前記比較回路の出力における前記一方の論理値のデューティを減少させることで、前記駆動コイルに供給する前記駆動電流を減少させる、ことを特徴とする。
また、前記課題を解決するため本発明は、電源電圧の大きさに応じた駆動電流をモータの駆動コイルに供給する駆動電流供給回路を備え、前記電源電圧に応じて前記モータの回転速度を可変とする回転速度制御回路において、前記電源電圧に依存しない三角波を発生する三角波発生回路と、前記電源電圧に応じて電圧値が変化する直流電圧と、前記三角波との大小比較を行い、前記三角波が前記直流電圧よりも大きい場合に一方の論理値を出力し、前記三角波が前記直流電圧より小さい場合に他方の論理値を出力する比較回路と、を備え、前記駆動電流供給回路は、前記比較回路の出力が前記他方の論理値である時に前記駆動コイルに前記駆動電流を供給し、前記比較回路の出力が前記一方の論理値である時に前記駆動コイルへの前記駆動電流の供給を停止し、前記電源電圧の低下に従って、前記比較回路の出力における前記他方の論理値のデューティを減少させることで、前記駆動コイルに供給する前記駆動電流を減少させる、ことを特徴とする。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、電源電圧の変化に対する駆動電流の供給の変化の割合を可変とすることで、電源電圧の低下に応じてモータの回転数を任意に低下させることができる。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===全体構成===
図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態の回転速度制御回路の構成について説明する。図1は、本発明の回転速度制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
本発明の回転速度制御回路は、基準電圧発生回路100、三角波発生回路102、比較回路104、制御回路106、Hブリッジを構成するNPN型バイポーラトランジスタ(以下NPNトランジスタとする)108、110、112、114、ダイオード130、132、134、136を有している。なお、図1において駆動コイル116およびコンデンサ120を除く部分は、例えばチップ上に集積化されている。
NPNトランジスタ108とNPNトランジスタ112は直列接続されており、NPNトランジスタ108のコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタ112のエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタ108のエミッタとNPNトランジスタ112のコレクタとの接続点には駆動コイル116の一端が接続されている。
NPNトランジスタ110とNPNトランジスタ114は直列接続されており、NPNトランジスタ110のコレクタは電源電圧VCCに接続され、NPNトランジスタ114のエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタ110のエミッタとNPNトランジスタ114のコレクタとの接続点には駆動コイル116の他端が接続されている。
ダイオード130のアノードは駆動コイル116の一端に接続され、カソードはNPNトランジスタ108のコレクタに接続されている。
ダイオード132のアノードは駆動コイル116の他端に接続され、カソードはNPNトランジスタ110のコレクタに接続されている。
ダイオード134のアノードはNPNトランジスタ112のエミッタに接続され、カソードは駆動コイル116の一端に接続されている。
ダイオード136のアノードはNPNトランジスタ114のエミッタに接続され、カソードは駆動コイル116の他端に接続されている。
制御回路106は電源電圧VCCで動作し、NPNトランジスタ108、110、112、114のオン、オフを制御している。制御回路106によってNPNトランジスタ110、112がオフし、NPNトランジスタ108、114がオンすると、電源電圧VCC→NPNトランジスタ108→駆動コイル116→NPNトランジスタ114→接地GNDの径路の電流が流れる。また、NPNトランジスタ110、112がオンし、NPNトランジスタ108、114すると、電源電圧VCC→NPNトランジスタ110→駆動コイル116→NPNトランジスタ112→接地GNDの径路の電流が流れる。このように、NPNトランジスタ108、110、112、114のオン、オフで駆動コイル116に流れる電流を切り替えることによって、モータを駆動する。また、電源電圧VCCの大きさに応じた駆動電流が駆動コイル116に供給されるので、モータの回転数は電源電圧VCCの大きさに応じて変化する。
さらに、制御回路106は、比較回路104の出力によって、シンク側の一方のトランジスタがオンしている期間にソース側の他方のトランジスタをPWM(Pulse Width Modulation)制御する。例えばNPNトランジスタ114がオンしている期間に、NPNトランジスタ108をオン、オフさせるPWM制御を行う。NPNトランジスタ108、114がともにオンして、電源電圧VCC→NPNトランジスタ108→駆動コイル116→NPNトランジスタ114→接地GNDの径路の電流が流れている状態で、NPNトランジスタ108をオフすると、駆動コイル116は電流を流し続けようとするため、接地GND→ダイオード134→駆動コイル116→NPNトランジスタ114→接地GNDの回生電流が流れる。よって、駆動コイル116に流れる電流は減少する。
また同様に、制御回路106は、比較回路104の出力によって、NPNトランジスタ112がオンしている期間にNPNトランジスタ110をオン、オフさせるPWM制御を行う。この場合、NPNトランジスタ110をオフすると接地GND→ダイオード136→駆動コイル116→NPNトランジスタ112→接地GNDの回生電流が流れる。
なお、ソース側の一方のトランジスタがオンしている期間に、比較回路104の出力によってシンク側の他方のトランジスタをPWM制御してもよい。例えば、NPNトランジスタ108、114がともにオンして、電源電圧VCC→NPNトランジスタ108→駆動コイル116→NPNトランジスタ114→接地GNDの径路の電流が流れている状態で、NPNトランジスタ114をオン、オフしてもよい。NPNトランジスタ114をオフすることで、電源電圧VCC→NPNトランジスタ108→駆動コイル116→ダイオード132→電源電圧VCCの回生電流が流れる。
また、Hブリッジを構成するNPNトランジスタ108、110にPNP型バイポーラトランジスタを使用してもよい。さらに、Hブリッジを構成するトランジスタとしてバイポーラトランジスタの代わりにMOSFETを使用することも可能である。なお、MOSFETを使用する場合には、プロセス上、ドレイン−ソース間にダイオードが自動的に形成されるため、ダイオード130、132、134、136を設けなくてもよい。
なお、制御回路106、NPNトランジスタ108、110、112、114は駆動電流供給回路を構成している。
基準電圧発生回路100は、電源電圧VCCから一定の基準電圧VREGを発生する。基準電圧発生回路100としては、バンドギャップ型基準電圧回路で構成することが可能である。図3は、バンドギャップ型基準電圧回路の一例を示す回路図である。図3において、基準電圧発生回路100は、定電流回路I、抵抗R1、R2、R3、NPNトランジスタQ1、Q2、Q3とからなる。そして、NPNトランジスタQ1、Q2は電流ミラー接続されており、ダイオード接続された側のNPNトランジスタQ1のコレクタは抵抗R1および定電流回路Iを介して電源電圧VCCと接続され、NPNトランジスタQ1のエミッタは接地されている。また、NPNトランジスタQ2のコレクタは抵抗R2を介して定電流回路Iと抵抗R1の接続点と接続されており、NPNトランジスタQ2のエミッタは抵抗R3を介して接地されている。また、NPNトランジスタQ3のベースはトランジスタQ2のコレクタと接続され、NPNトランジスタQ3のコレクタは定電流回路Iと抵抗R1の接続点と接続され、NPNトランジスタQ3のエミッタは接地されている。そして、定電流回路Iが定常状態で動作するようにバイアスされた状態で、NPNトランジスタQ3のコレクタから一定の基準電圧VREGが発生する。
ここで、NPNトランジスタQ2を流れる出力電流がNPNトランジスタQ1を流れる出力電流よりも小さくなるように、NPNトランジスタQ1、Q2のサイズを設定する。すると、NPNトランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧がNPNトランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧よりも大きくなり、抵抗R3の両端にΔVBEが発生する。同時に、NPNトランジスタQ2のコレクタ負荷となる抵抗R2の両端には、ΔVBE・R2/R3の増幅電圧が発生する(数式で表されるR2、R3は、抵抗R2、R3の抵抗値とする)。従って、基準電圧VREGは、NPNトランジスタQ3のベース・エミッタ間電圧VBEと、NPNトランジスタQ2の増幅電圧ΔVBE・R2/R3の和になる。そして、抵抗R2、R3を適当に選択すれば、増幅電圧ΔVBE・R2/R3はΔVBEを反転増幅したものとなることから、基準電圧VREGとして温度変化の影響を受けることのない電圧値(例えば1.3ボルト)を発生することが可能となる。
なお、電源電圧VCC以外の電源から基準電圧VREGを発生してもよい。
三角波発生回路102は、コンデンサ120における充電と放電を交互に行うことによって、三角波を発生する。なお、この三角波は電源電圧VCCの大きさに依存して電圧振幅の上限電圧および下限電圧が変化する。
比較回路104は、基準電圧発生回路100から出力される基準電圧VREGと、三角波発生回路102から出力される三角波との大小を比較し、その比較結果を制御回路106に出力する。
なお、基準電圧発生回路100に、バンドギャップ型の基準電圧回路を使用して基準電圧VREGを得る場合について説明したが、バンドギャップ型以外の基準電圧発生回路100を使用して、電源電圧VCCに依存しない基準電圧VREGを発生してもよい。
以下、図2および図4(a)、(b)を参照しつつ、三角波発生回路102および比較回路104について説明する。図2は、三角波発生回路102および比較回路104の構成の一例を示す回路図である。図4(a)、(b)は、三角波発生回路102および比較回路104の動作を説明するための図である。
===三角波発生回路===
三角波発生回路102は、定電流回路200、218、222、PNP型バイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタとする)202、204、NPNトランジスタ206、208、216、224、抵抗210、212、214、逆流防止用のダイオード220を有している。
定電流回路200は電源電圧VCCに接続され定電流I1を発生する。
PNPトランジスタ202のエミッタは定電流回路200に接続され、PNPトランジスタ202のコレクタはNPNトランジスタ206のコレクタと接続されている。またPNPトランジスタ202のベースは電源電圧VCCと接地GND間に直列接続された抵抗210と抵抗212の接続点(以下A点とする)と接続されている。
PNPトランジスタ204のエミッタは定電流回路200に接続され、PNPトランジスタ204のコレクタはNPNトランジスタ208のコレクタと接続されている。また、PNPトランジスタ204のベースは、コンデンサ120の非接地側の電極(以下B点とする)と接続されている。
NPNトランジスタ206とNPNトランジスタ208は、NPNトランジスタ208がダイオード接続された電流ミラー回路を構成しており、NPNトランジスタ206とNPNトランジスタ208のエミッタは共に接地GNDされている。なお、NPNトランジスタ206とNPNトランジスタ208はトランジスタサイズ比が等しいこととする。
定電流回路218(『第1の定電流回路』)は電源電圧VCCとダイオード220のアノードとの間に接続され、定電流I2(『第1の定電流』)を発生する。
定電流回路222(『第2の定電流回路』)はB点と接地GNDとの間に接続され、定電流I2より小さい定電流I3(『第2の定電流』)を発生する(例えば定電流I2:定電流I3=2:1とする)。
ダイオード220のアノードはNPNトランジスタ224のコレクタに接続され、ダイオード220のカソードはB点に接続されている。
NPNトランジスタ216のコレクタは抵抗214を介してA点に接続されている。またNPNトランジスタ216、224のエミッタは共に接地GNDされている。
次に三角波発生回路102の動作について説明する。
≪A点の電圧がB点の電圧より高い場合≫
A点の電圧(『比較電圧』)がB点の電圧より高い場合、PNPトランジスタ204がオンとなりPNPトランジスタ202がオフとなる。そして、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ208、NPNトランジスタ206がオンし、NPNトランジスタ206は、PNPトランジスタ208のコレクタ電流と等倍の電流を流そうとする。よってNPNトランジスタ216とNPNトランジスタ224はベースに電流が供給されないので、ともにオフとなる。
NPNトランジスタ224(『充放電切替回路』)がオフとなるので、コンデンサ120は定電流回路218で発生する定電流I2と定電流回路222で発生する定電流I3の差分の電流で充電されることになる。
また、NPNトランジスタ216(『比較電圧設定回路』)がオフとなるので、A点の電圧は電源電圧VCCを抵抗210と抵抗212で分圧した電圧(A1とする)となる。
≪A点の電圧がB点の電圧より低い場合≫
A点の電圧がB点の電圧より低い場合、PNPトランジスタ202がオンとなりPNPトランジスタ204がオフとなる。PNPトランジスタ204がオフするので、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ208、NPNトランジスタ206がともにオフとなる。
NPNトランジスタ202のコレクタ電流はNPNトランジスタ216とNPNトランジスタ224のベースに供給され、NPNトランジスタ216とNPNトランジスタ224はともにオンとなる。
NPNトランジスタ224がオンするので、定電流I2がNPNトランジスタ224のコレクタ電流として流れる。よって、コンデンサ120は定電流回路222で発生する定電流I3で放電されることになる。
また、NPNトランジスタ216がオンするので、A点の電圧は抵抗210の抵抗値と、抵抗212および抵抗214を並列接続した抵抗値とによって電源電圧VCCを分圧した電圧(A2とする)になる。なお、A2はA1より低い電圧である。
つまり、三角波発生回路102は、A点の電圧がB点の電圧より高い場合には、A点の電圧をA1に設定するとともにコンデンサ120を定電流I2と定電流I3の差分の電流で充電する。やがて、B点の電圧がA点より高くなる。すると、A点の電圧をA1より低いA2に設定とするとともに、コンデンサ120を定電流I3で放電する。やがて、B点の電圧がA点より低くなる。すると、A点の電圧をA1に設定とするとともに、コンデンサ120を定電流I2と定電流I3の差分の電流で充電する。
以下、同様にA点の設定電圧と、コンデンサ120の充電、放電を交互に切り替えていく。このようにコンデンサ120における充電と放電を交互に行うことによって、B点の電圧は、図4(a)の実線に示すように、振幅の上限電圧がA1で下限電圧がA2の三角波となる。
なお、前述のように、この三角波の上限電圧A1は電源電圧VCCを抵抗210と抵抗212で分圧した値であり、下限電圧A2は電源電圧VCCを抵抗210と、抵抗212と抵抗214の並列接続による抵抗で分圧した値である。従って三角波の上限電圧A1および下限電圧A2は、電源電圧VCCの大きさによって変化することになる。
例えば、電源電圧VCCが、図4(a)の実線の時における電源電圧VCCよりも低くなると、それに伴って上限電圧A1と下限電圧A2も低くなる。上限電圧A1が例えばA3に低下し、下限電圧A2が例えばA4に低下した場合には、B点の電圧は4(a)の破線で示すように上限電圧A3で下限電圧がA4の三角波となる。なお、電源電圧VCCが低下することで、三角波の振幅および周期(周波数)も変化する。例えば図4(a)の場合、電源電圧VCCが高い場合の三角波の振幅(A1−A2)より、電源電圧VCCが低くなった場合の三角波の振幅(A3−A4)の方が小さくなる。また、三角波の振幅が小さくなることによって、三角波の1周期も図4(a)に示すように短くなる。
===比較回路===
比較回路104は、定電流回路230、PNPトランジスタ232、234、NPNトランジスタ236、238、抵抗240、242を有している。
定電流回路230は電源電圧VCCに接続され定電流I4を発生する。
PNPトランジスタ232のエミッタは定電流回路230に接続され、PNPトランジスタ232のコレクタは、NPNトランジスタ236のコレクタに接続されている。また、PNPトランジスタ232のベースには三角波発生回路102のB点の電圧が印加される。
PNPトランジスタ234のエミッタは定電流回路230に接続され、PNPトランジスタ232のコレクタは、NPNトランジスタ238のコレクタに接続されている。また、PNPトランジスタ234のベースには、基準電圧VREGを抵抗240と抵抗242で分圧したC点の電圧が印加される。基準電圧VREGは、電源電圧VCCに依存しない一定の電圧なので、C点の電圧も電源電圧VCCに依存しない一定の電圧となる。
NPNトランジスタ236とNPNトランジスタ238は、NPNトランジスタ236がダイオード接続された電流ミラー回路を構成しており、NPNトランジスタ236とNPNトランジスタ238のエミッタは共に接地GNDされている。また、NPNトランジスタ236とNPNトランジスタ238はトランジスタサイズ比が等しいとする。
そして、NPNトランジスタ238のコレクタから比較回路104の出力電圧が出力される。
なお、比較回路104において定電流回路230、PNPトランジスタ232、234は差動回路を構成し、NPNトランジスタ236、238は出力回路を構成している。
次に比較回路104の動作について説明する。
≪B点の電圧がC点の電圧より低い場合≫
B点の電圧がC点の電圧より低い場合には、PNPトランジスタ232がオンとなりPNPトランジスタ234がオフとなる。PNPトランジスタ232がオンとなるので、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ236、238が共にオンとなる。NPNトランジスタ238はNPNトランジスタ236のコレクタ電流と等倍のコレクタ電流を流そうとする。従ってNPNトランジスタ238のコレクタの電圧レベルが低下し、比較回路104の出力は「LOWレベル(以下Lとする)」となる。
≪B点の電圧がC点の電圧より高い場合≫
B点の電圧がC点の電圧より高い場合には、PNPトランジスタ234がオンとなりPNPトランジスタ232がオフとなる。PNPトランジスタ232がオフとなるので、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ236、NPNトランジスタ238が共にオフとなる。従って、NPNトランジスタ234のコレクタ電流によってNPNトランジスタ238のコレクタの電圧レベルが上昇し、比較回路104の出力は「HIGHレベル(以下Hとする)」となる。
比較回路104は、この比較結果を制御回路106に出力する。ここで、基準電圧発生回路100において電源電圧VCCから基準電圧VREGを発生する場合、電源電圧VCCが低下しても、少なくとも図5のVaまでは一定の基準電圧VREGが得られるものとする。するとVaとV2の電源電圧範囲内で、基準電圧VREGは一定の電圧となり基準電圧VREGを分圧したC点の電圧も一定となる。
よって、電源電圧VCCが低くなり図4(a)のB点の電圧が、実線から例えば破線に変化した場合には、比較回路104の出力は図4(b)の実線から破線に変化する。この図4(b)に示すように、比較回路104の出力が破線ときの1周期(Tb)における「H」の割合は、実線ときの1周期(Ta)における「H」の割合より小さくなる。つまり、電源電圧VCCを低くすることで図4(b)に示す比較回路104の出力の1周期当たりにおける「H」の割合が減少することになる。なお、電源電圧VCCが高い場合の三角波の下限電圧は、C点より低くてもよいしC点より高くてもよい。電源電圧VCCが高いとき、例えばV2の時に三角波の下限電圧がC点より高くなるように設定すると、電源電圧VCCがV2の時の比較回路104の出力の「H」のデューティが100%となり、電源電圧VCCが高いときのモータの回転速度を従来と同じにすることができる。
===回転速度制御回路の動作===
図1、図2、図4(a)、(b)を用いて回転速度制御回路の動作について説明する。
基準電圧発生回路100で発生する一定の基準電圧VREGを所定の分圧比で分圧したC点の電圧と、三角波発生回路のB点の電圧とが図4(a)に示すように比較回路104で比較される。
そして、図4(b)に示すようにB点の電圧の方がC点より高い場合には比較回路から「H」の信号が出力され、B点の電圧の方がC点より低い場合には「L」の信号が出力される。
制御回路106は、NPNトランジスタ108、110、112、114のオン、オフを制御することで電源電圧VCCに応じた駆動電流を駆動コイル116に供給している。さらに制御回路106は、例えばNPNトランジスタ114がオンとなる期間において、比較回路104の出力が「H」の時にはNPNトランジスタ108をオンさせ、比較回路104の出力が「L」の時にはNPNトランジスタ108をオフさせる。
このように、例えばNPNトランジスタ108とNPNトランジスタ114がオン、NPNトランジスタ110とNPNトランジスタ112がオフとなり、電源電圧VCC→NPNトランジスタ108→駆動コイル116→NPNトランジスタ114→接地GNDの電流が流れる期間の場合、NPNトランジスタ114がオンしている時にNPNトランジスタ108を比較回路104の出力によってPWM制御する。このPWM制御でNPNトランジスタ108をオフした場合、駆動コイル116は電流を流し続けようとするため、接地GND→ダイオード134→駆動コイル116→NPNトランジスタ114→接地GNDの回生電流が流れ、駆動電流は減少する。そして、このNPNトランジスタ108のオン期間とオフ期間との比率(デューティ)、つまり比較回路104の出力の「H」と「L」の比によって駆動コイル116に流れる駆動電流の量が制御されることになる。
なお、同様にNPNトランジスタ112がオンとなる場合には、制御回路106の出力によってNPNトランジスタ110をPWM制御する。また、ソース側のトランジスタの一方がオンしている時にシンク側のトランジスタの他方をPWM制御してもよい。
本発明の回転速度制御回路では、このように電源電圧VCCの大きさに応じて駆動電流を制御するのに加えて、比較回路104の出力のデューティで、例えばNPNトランジスタ108をPWM制御することによって駆動コイル116に流れる駆動電流を制御している。そして、比較回路104の出力の「H」の期間が短くてPWM制御されるトランジスタのオンする期間が短いほど、駆動電流は減少することになる。つまり電源電圧VCCが低くなる程、モータの回転数の減少量が多いということになる。
図5は本発明の回転速度制御回路における電源電圧VCCと回転数の特性の一例を示す図である。図5の実線aおよび実線bは、本発明の回転速度制御回路によってモータの回転数を制御したときの電源電圧VCCとモータの回転数との関係を示す一例である。また、図5の破線は、電源電圧VCCの大きさのみでモータの回転数を制御した従来の特性を示している。
図5の実線aに示すように、本発明の回転速度制御回路は、電源電圧VCCが高い時(V2)には従来と同じ回転数を維持しつつ、電源電圧VCCが低くなるにつれて従来よりも回転数を低下させることが出来る。なお、電源電圧VCC−回転数特性の傾きは、三角波の上限電圧と下限電圧の設定、つまり抵抗210、212、216の抵抗値の設定によって任意に変更することができる。例えば、抵抗210、212、216の抵抗値を変更することで三角波の振幅、つまり上限電圧A1と下限電圧A2との差を図5の実線aのときより小さくすることによって、図5の実線bで示すように回転数を電源電圧VCCに応じてaよりも急な傾きで変化させることができる。つまり、図5の実線aにおける電源電圧VCCがVa−V2間の回転数の変化を、電源電圧VCCがVaより高いVbとV2との間で実行することになる。
===第2実施形態===
図6は本発明の第2実施形態における三角波発生回路および比較回路の構成の一例を示す回路図である。なお、第1実施形態と同じ構成の部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図6に示す本発明の第2実施形態における三角波発生回路302は、図2に示す三角波発生回路102の抵抗214を、逆流防止用ダイドード250としたものである。なおダイオード250のアノードは、A点に接続され、ダイオード250のカソードはNPNトランジスタ216のコレクタに接続されている。
A点の電圧>B点の電圧の場合、NPNトランジスタ216がオフとなり、A点には、電源電圧VCCを抵抗210と抵抗212で分圧した値が三角波の上限電圧として設定される。この場合A点の電圧は電源電圧VCCの大きさに応じて変化する。
一方、B点の電圧>A点の電圧の場合、NPNトランジスタ216がオンとなる。すると、A点には、NPNトランジスタ216のコレクタ−エミッタ間電圧と、ダイオード250の順方向電圧との加算電圧が三角波の下限電圧として設定される。従って、この場合A点の電圧は電源電圧VCCに依存しない一定の値となる。
図7(a)、(b)は本発明の第2実施形態における三角波発生回路302および比較回路104の動作を説明するための図である
なお、図7(a)はB点の電圧とC点の電圧との関係を説明するための図であり、図7(b)は比較回路104の出力を示す図である。
三角波発生回路302のB点の電圧は、下限電圧が一定で、上限電圧が電源電圧VCCに依存して変化する三角波となる。従って電源電圧VCCが低下すると、三角波は、図7(a)に示す実線から、例えば破線に変化する。なお、このとき三角波の下限電圧が一定で上限電圧が低くなるため、図7(a)に示すように三角波の1周期は短くなる。
一方、C点の電圧は一定であるので、このB点の電圧とC点の電圧との大小を比較した比較回路104の出力は図7(b)に示す実線から、例えば破線に変化する。つまり、電源電圧VCCが低下すると、比較回路104の出力の1周期当たりにおける「H」の割合が減少することになる。そして、比較回路104の比較結果は制御回路106に出力される。
このように下限電圧を電源電圧VCCに依存しない一定の電圧とし、上限電圧のみ電源電圧VCCに依存して変化するようにしてもよい。この場合にも、電源電圧VCCが低くなるに従って、比較回路104の出力の1周期における「H」のデューティは減少するので、第1実施形態と同様にモータの回転数を制御することができる。
また、上限電圧を一定の電圧とし、下限電圧のみ電源電圧VCCに依存して変化させても、同様に電源電圧VCCの変化に対するモータの回転速度の変化の割合を可変とすることができる。
===第3実施形態===
また、図8は本発明の第3実施形態における回転速度制御回路の構成の一例を示すブロック図である。なお、第1実施形態と同じ構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
図8に示す回転速度制御回路は、基準電圧発生回路400、三角波発生回路402、比較回路404、制御回路106、NPNトランジスタ108、110、112、114を有している。
基準電圧発生回路400は、電源電圧VCCから一定の基準電圧REGを発生する。なお、電源電圧VCC以外の電源から基準電圧REGを発生してもよい。
三角波発生回路402は、コンデンサ120における充電と放電を交互に行うことによって、三角波を発生する。なお、この三角波は、後述するように基準電圧REGを用いて発生するので、電源電圧VCCの大きさに依存せず一定の電圧振幅となる。
比較回路404は、電源電圧VCCと、三角波発生回路402から出力される三角波との大小の比較を行い、比較結果を制御回路106に出力する。
図9は本発明の第3実施形態における三角波発生回路402と比較回路404の構成を説明するための回路図である。なお、三角波発生回路402は三角波発生回路102において印加される電圧を電源電圧VCCから基準電圧REGに変更したものであり、構成および動作は三角波発生回路102と同じである。すなわち、A点の電圧は、基準電圧REGを抵抗210と抵抗212で分圧した上限電圧、または基準電圧REGを抵抗210と、抵抗212、214の並列接続による抵抗値で分圧した下限電圧が設定されることになる。従って、A点に設定される上限電圧および下限電圧は電源電圧VCCに依存しない電圧となる。
比較回路404は、電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ436、438を有している。ダイオード接続されたNPNトランジスタ438のコレクタはPNPトランジスタ234のコレクタに接続され、NPNトランジスタ436のコレクタはPNPトランジスタ232のコレクタに接続されている。NPNトランジスタ436およびNPNトランジスタ438のエミッタは共に接地GNDされている。なお、NPNトランジスタ436のコレクタが比較回路404の出力となる。
また、C点に現れる電圧は電源電圧VCCを抵抗240と抵抗242で分圧した電圧となり、PNPトランジスタ234のベースに印加される。
そして、比較回路404は、B点の電圧と、電源電圧VCC依存するC点の電圧との大小の比較を行う。
図10(a)、(b)は本発明の第3実施形態における三角波発生回路402および比較回路404の動作を説明するための図である。
三角波発生回路402のA点に上限電圧が設定される場合には定電流I2と定電流I3の差分の電流でコンデンサ120を充電し、またA点に下限電圧が設定される場合には定電流I3でコンデンサ120を放電する。以上の動作を繰り返すことによって、B点の電圧は図10(a)に示すように電源電圧VCCに依存しない三角波となる。
B点の電圧>C点の電圧の場合、PNPトランジスタ234、および電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ436、438がオン、PNPトランジスタ232がオフ、となる。よって、比較回路404から「L」の信号が出力される。
一方、B点の電圧<C点の電圧の場合、PNPトランジスタ232がオン、PNPトランジスタ234、および電流ミラー回路を構成するNPNトランジスタ436、438がオフとなる。よって、比較回路404から「H」の信号が出力される。
すなわち、電源電圧VCCが低くなることによって、C点の電圧が図10(a)に示す実線から、例えば破線に変化した場合、比較回路404の出力は図10(b)の実線から破線に変化する。つまり、電源電圧VCCが低くなるに従って、比較回路404の出力の「H」のデューティは低くなることになる。
このように、電源電圧VCCに依存しない三角波と、電源電圧VCCに依存する基準電圧REGとを比較することでも、第1実施形態と同様に、電源電圧VCCの変化に対するモータの回転速度の変化の割合を可変とすることができる。
なお、本発明の実施形態では回転速度制御回路を単相モータに適用した場合について説明したが、3相モータにも適用することができる。3相モータの場合には、出力段として接続された3相分のソーストランジスタとシンクトランジスタのうち、ソーストランジスタの一つがオンしている期間に、それに対応してオンとなるシンクトランジスタを比較回路104の出力によってPWM制御する。なお、シンクトランジスタの一つがオンしている期間に、それに対応してオンとなるソーストランジスタを比較回路104の出力によってPWM制御してもよい。
以上、説明したように、本発明の回転速度制御回路は、電源電圧VCCに依存しない基準電圧VREGと電源電圧VCCに依存する三角波との大小比較によって駆動コイル116に供給される駆動電流の量を制御することで、電源電圧VCCの変化に対するモータの回転速度の変化の割合を可変とすることができる。よって、電源電圧の低下に応じてモータの回転数を従来より大きな割合で減少させることで、ICの省電力化およびモータの静音化を実現することが可能となる。
また、三角波発生回路102においてA点の電圧がB点の電圧より高い場合はA点を上限電圧A1とし、定電流I2と定電流I3の差分の電流でコンデンサ120を充電する。一方A点の電圧がB点の電圧より低い場合はA点を下限電圧A2とし、定電流I3でコンデンサ120を放電する。この繰り返しによって、コンデンサ120の充電、放電を繰り返すことによって上限電圧がA1で下限電圧がA2の三角波を得ることができる。なお、この三角波の上限電圧は電源電圧VCCを抵抗210と抵抗212で分圧した値であり、下限電圧は電源電圧VCCを抵抗210と、抵抗212と抵抗214の並列接続による抵抗とで分圧した値である。よって電源電圧VCCの大きさに応じて三角波の上限電圧A1と下限電圧A2の値を変化させることができる。そして、抵抗210、212、214の抵抗値によって三角波の振幅を任意に設定することができ、それに応じて電源電圧VCCとモータの回転数の特性も変化させることができる。
さらに、制御回路106が比較回路104の出力の「H」と「L」のデューティによって例えばNPNトランジスタ108をPWM制御させることによって、駆動コイル116に流れる駆動電流を制御することができる。そして、電源電圧VCCが低くなるにつれて、比較回路104の出力の「H」のデューティが減少することによって、例えば図5の破線から実線aまたは実線bのようにモータの回転数を減少させることができる。
また、基準電圧発生回路100をバンドギャップ型基準電圧回路とすることで、温度変化の影響を受けない一定の基準電圧VREGを得ることができる。
さらに、電源電圧VCCに依存しない三角波と、電源電圧VCCに依存する基準電圧REGとの大小比較を行うことによっても、同様に電源電圧VCCの変化に対するモータの回転速度の変化の割合を可変とすることができる。
以上、本実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明の一実施形態にかかる回転速度制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかる三角波発生回路および比較回路の構成を示す回路図である。 基準電圧発生回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかる三角波発生回路および比較回路の動作を説明するための図である。 本発明の回転速度制御回路における電源電圧VCCと回転数の特性を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる三角波発生回路および比較回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかる三角波発生回路および比較回路の動作を説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる回転速度制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかる三角波発生回路および比較回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態にかかる三角波発生回路および比較回路の動作を説明するための図である。 従来の回転速度制御回路の構成を説明するための回路ブロック図である。 従来の回転速度制御回路における電源電圧と回転数の特性を説明するための図である。
符号の説明
100 基準電圧発生回路
102 三角波発生回路
104 比較回路
106 制御回路
108、110、112、114 NPNトランジスタ
116 駆動コイル
120 コンデンサ
200、218、222、230 定電流回路
202、204、232、234 PNPトランジスタ
206、208、216、224、236、238 NPNトランジスタ
130、132、134、136、220 ダイオード
210、212、214、240、242 抵抗

Claims (6)

  1. 電源電圧の大きさに応じた駆動電流をモータの駆動コイルに供給する駆動電流供給回路を備え、前記電源電圧に応じて前記モータの回転速度を可変とする回転速度制御回路において、
    前記電源電圧の大きさに応じて、振幅の上限電圧または下限電圧のうち少なくとも一方が変化する三角波を発生する三角波発生回路と、
    前記電源電圧に依存しない基準電圧と前記三角波との大小比較を行い、前記三角波が前記基準電圧よりも大きい場合に一方の論理値を出力し、前記三角波が前記基準電圧より小さい場合に他方の論理値を出力する比較回路と、
    を備え、
    前記駆動電流供給回路は、
    前記比較回路の出力が前記一方の論理値である時に前記駆動コイルに前記駆動電流を供給し、前記比較回路の出力が前記他方の論理値である時に前記駆動コイルへの前記駆動電流の供給を停止し、
    前記電源電圧の低下に従って、前記比較回路の出力における前記一方の論理値のデューティを減少させることで、前記駆動コイルに供給する前記駆動電流を減少させる、
    ことを特徴とする回転速度制御回路。
  2. 前記三角波発生回路は、
    コンデンサに直列接続され、第1の定電流で前記コンデンサを充電する第1の定電流回路と、
    前記コンデンサに並列接続され、前記第1の定電流より小さい第2の定電流で前記コンデンサを放電させる第2の定電流回路と、
    前記三角波の前記上限電圧または下限電圧となる比較電圧と、前記コンデンサの充電電圧との大きさの比較を行う三角波用比較回路と、
    前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より大であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記コンデンサへの前記第1の定電流の供給を禁止し、前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より小であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記コンデンサに前記第1の定電流を供給させる充放電切替回路と、
    前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より大であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記比較電圧を前記下限電圧に設定し、前記コンデンサの充電電圧が前記比較電圧より小であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記比較電圧を前記上限電圧に設定する比較電圧設定回路と、
    を備え、
    前記三角波は、
    前記上限電圧と前記下限電圧の間で前記コンデンサを交互に充電、放電させることによって得られる電圧である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転速度制御回路。
  3. 前記上限電圧および前記下限電圧は、
    前記電源電圧を、異なる分圧比で分圧することによって得られる電圧であり、
    前記比較電圧設定回路は、
    前記コンデンサの充電電圧が前記上限電圧より大であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記比較電圧を前記下限電圧に設定し、前記コンデンサの充電電圧が前記下限電圧より小であることを示す前記三角波用比較回路の出力に基づいて、前記比較電圧を前記上限電圧に設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転速度制御回路。
  4. 前記比較回路は、
    前記コンデンサの充電電圧と、前記基準電圧との大小に応じて動作する差動回路と、
    前記コンデンサの充電電圧が前記基準電圧より大であることを示す前記差動回路の出力に基づいて前記一方の論理値を出力し、前記コンデンサの充電電圧が前記基準電圧より小であることを示す前記差動回路の出力に基づいて前記他方の論理値を出力する出力回路と、
    を備え、
    前記駆動電流供給回路は、
    前記出力回路の出力が前記一方の論理値である時に前記駆動コイルに前記駆動電流を供給し、前記出力回路の出力が前記他方の論理値である時に前記駆動コイルへの前記駆動電流の供給を停止することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の回転速度制御回路。
  5. 前記基準電圧は、
    バンドギャップ型基準電圧回路によって得られる電圧であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の回転速度制御回路。
  6. 電源電圧の大きさに応じた駆動電流をモータの駆動コイルに供給する駆動電流供給回路を備え、前記電源電圧に応じて前記モータの回転速度を可変とする回転速度制御回路において、
    前記電源電圧に依存しない三角波を発生する三角波発生回路と、
    前記電源電圧に応じて電圧値が変化する直流電圧と、前記三角波との大小比較を行い、前記三角波が前記直流電圧よりも大きい場合に一方の論理値を出力し、前記三角波が前記直流電圧より小さい場合に他方の論理値を出力する比較回路と、
    を備え、
    前記駆動電流供給回路は、
    前記比較回路の出力が前記他方の論理値である時に前記駆動コイルに前記駆動電流を供給し、前記比較回路の出力が前記一方の論理値である時に前記駆動コイルへの前記駆動電流の供給を停止し、
    前記電源電圧の低下に従って、前記比較回路の出力における前記他方の論理値のデューティを減少させることで、前記駆動コイルに供給する前記駆動電流を減少させる、
    ことを特徴とする回転速度制御回路。

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