JP2006174382A - 原稿読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力の増加を抑えながら、第1走行体をさらに小型化することができる画像読取装置を得る。
【解決手段】原稿を照明する照明光源40と、原稿からの反射光を結像する結像光学系18と、結像光学系18の結像位置に配置されかつ受光素子が一方向に配列された受光素子アレイ30と、原稿と結像光学系18の光路中に配置された少なくとも1枚のミラー16,22,23と、を有し、照明光源40からの照明光は、ミラーを介して原稿に照射される。照明光源40の遠視野領域における強度分布の最大である方向と、結像光学系18の光軸方向とは、原稿面の法線方向に対し、相対する略等しい角度になるように配置するとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、原稿を走査して読み取る原稿読取装置および画像形成装置に関するもので、デジタルファクシミリ,デジタル複写機、プリンタ等に適用可能なものである。
まず、原稿読取装置の概要を説明する。ここでは、受光素子、すなわち、入射した光信号を電気信号に変換する素子が一列に並んだ受光素子アレイを用いた原稿読取装置について説明する。受光素子アレイの例として、1ラインCCD(電荷結合素子:チャージ・カップルド・デバイス)や、3ラインCCD等がある。3ラインCCDは、透過波長の異なる色分離フィルタを用いて原稿の画像を各色に対応する画像に分解し、各色の画像を電気的なデータに変換する場合に用いられる。
このような原稿読取装置は、線状に伸びた照明光源を使用して原稿の読取る部分をスリット状に照明するようになっている。原稿面の照明方法の例として、原稿面の近傍に照明光源を配置し、照明光源からの照明光によって直接原稿面を照明するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。別の原稿照明方法として、原稿面の法線方向に対して光源と相対する位置に反射ミラーを設けて照明光を原稿面に導き、原稿面上の照射光量を増やす方法が知られている。
次に、上記のような照明手段を含む従来の画像読取装置の例について概要を説明する。図8において、原稿を載置するコンタクトガラス10の下方直近には、コンタクトガラス10の下面と平行に走行する第1走行体12が配置されている。第1走行体12には、コンタクトガラス10に載置される原稿の面を照明する照明光源14と、照明された原稿面からの反射光を側方に反射する第1ミラー16を一体に有している。第1ミラー16による反射光路上には、第2ミラー22と第3ミラー24による折り返し光学系を有する第2走行体20が、第1走行体12と同期して同じ方向にかつ第1走行体12の走行速度の1/2の速度で走行するように配置されている。第2、第3ミラー22,24によって折り返される光路上には結像光学系18が配置され、結像光学系18による結像位置には受光素子アレイ30が配置されている。
上記第1走行体12とともに照明光源14が走行しながら、照明光源14からの照明光がコンタクトガラス10上の原稿面をスリット状に照明していく。照明光は原稿面で反射され、この反射光は第1ミラー16、第2ミラー22、第3ミラー24で反射されて結像光学系18に導かれ、結像光学系18の像面位置に置かれた受光素子アレイ30の受光面に結像する。受光素子アレイ30は多数の受光素子を一列に並べたもので、受光面に結像される原稿の画像を、受光素子アレイ30の1ライン分ずつ受光し、原稿画像に応じて光電変換し原稿画像データを出力する。例えば、受光素子が4680個並んで受光素子アレイ30を構成しているものとすると、幅297mmのA3サイズの原稿画像を約400dpiの読取密度でデータ化することができる。原稿読取装置は、この1ライン分の原稿データを、第1ミラー16と、第2、第3ミラー22,24からなるミラーを走行させながら原稿面を走査し、原稿1枚分の画像データを取得する。
次に、上記各ミラーの走査方法について説明する。照明光源14と第1のミラー16は、第1走行体12に取り付けられて一体となって走行するように構成されている。第2,第3のミラー22,24も第2走行体20に取り付けられて一体となって走行するように構成されている。第1走行体12は、原稿を読み取る方向に走行し、第2走行体20は第1走行体12に追従するように原稿を読み取る方向に走査する。第1走行体12と第2走行体20の走行速度比は2:1であり、これによって、原稿面から結像面までの光路長を一定に保つことができる。このように各走行体12,20を走行させながら受光素子アレイ30で1ラインずつ原稿画像を逐次データ化し、原稿1枚分のデータを取得する。
従来の原稿読取装置では、図8について説明したとおり、通常、第1走行体12中に第1ミラー16とともに照明光源14が配置されている。照明光源14が第1走行体12中にあると、第1走行体12が大きくなってしまい、第1走行体12が通過する部分を空間として大きく空ける必要があるため、原稿読取装置自体を大きくせざるを得ない。
この改善策として、すなわち第1走行体の小型化を図ることを目的として、照明光源としての蛍光灯の、原稿台とは反対側の背面を、剛性が高く導電性を有する材料からなる補強部材で囲み、この補強部材に反射率の高い反射面を設けることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。かかる構成により、照明光源の径を小さくすることができる。しかし、原稿面上の照射される光量を増やすために、反射面を持つ補強部材で蛍光灯を保持し、さらには、発熱体を第1走行体に併設することから、余分な消費電力が発生する難点がある。
特開2001−245110号公報 特許第3040850号公報
本発明は、原稿読取装置全体で小型化させることを目的とし、より具体的には、消費電力の増加を抑えながら、第1走行体をさらに小型化することを課題とする。
請求項1記載の発明は、原稿を照明する照明光源と、原稿からの反射光を結像する結像光学系と、結像光学系の結像位置に配置されかつ受光素子が一方向に配列された受光素子アレイと、原稿と結像光学系の光路中に配置された少なくとも1枚のミラーと、を有する原稿読取装置において、上記照明光源からの照明光は、上記ミラーを介して原稿に照射されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記照明光源の遠視野領域における強度分布の最大である方向と、結像光学系の光軸方向とは、原稿面の法線方向に対し、相対する略等しい角度になるように配置されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記受光素子アレイは複数の受光素子アレイからなり、この複数の受光素子アレイは、受光素子の配列方向に対し直交する方向に配置され、各受光素子アレイの前方には、照明光源からの光の波長を分離するためのフィルタが配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記受光素子アレイは複数の受光素子アレイからなり、この複数の受光素子アレイは、受光素子の配列方向に対し直交する方向に配置され、各受光素子アレイの前方には、照明光源からの光の波長を分離するためのフィルタが配置され、前記照明光源は、上記各フィルタの透過波長と略等しい波長を有する複数の照明光源であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、上記複数の発光素子アレイ前方に配置したフィルタの並び順と、複数の照明光源の並び順とは、原稿面の法線からの並び順が相等しいことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記照明光源は、複数の発光素子を並べたアレイ光源であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記受光素子アレイは、単一の受光素子アレイであるのに対し、照明光源は発光波長の異なる複数の照明光源であり、複数の照明光源は時間で分割されて順次点灯し、それぞれの照明光源で原稿を読取ることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記受光素子アレイは、単一の受光素子アレイであるのに対し、照明光源は発光波長の異なる複数の照明光源であり、任意の照明光源毎に原稿を照明して原稿全体を読取った後、照明光源を換えて繰り返し原稿を読取ることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、電子写真方式の画像形成装置であって、電子写真装置の露光部に入力される原稿データが、請求項1ないし6のいずれかに記載の原稿読取装置によって読み取られた画像データであることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、電子写真方式の画像形成装置であって、電子写真装置の露光部に入力される原稿データが、請求項7ないし9のいずれかに記載の原稿読取装置によって読み取られた画像データであることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、走行体に照明光源を配置する必要がなく、走行体を小さくすることができるので、原稿読取装置を小型化することができる。また、照明光源の位置を固定することができるため、電源供給の安定性を高めることができ、さらに、走行体が走行するときに発生する振動による原稿面の照度むらの影響を小さく抑えることができる。
請求項2記載の発明によれば、原稿面からの反射光を、照明光源による反射の正反射成分と等しくすることにより、照明光の利用効率を高くすることができ、照明光源の消費電力を抑える効果が得られる。
請求項3記載の発明によれば、原稿の色成分を読取ることが可能となり、請求項1記載の原稿読取装置のカラー化が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、各色に対応した受光素子アレイが必要とする波長成分のみを利用することができるため、光の利用効率が高くすることができ、消費電力を抑えることができる。さらに、照明光源の波長の広がりを小さくすることを同時に行えば、被視界深度を深くすることができ、原稿の浮き上がり等による原稿読取エラーを軽減することができる。
請求項5記載の発明によれば、各色に対応した受光素子アレイが受光する原稿面からの反射光は、各々が必要とする波長成分を持つ照明光源が原稿面で反射する反射光のうち正反射成分に近づけることが可能となり、照明光の利用効率をさらに上げることが可能となり、消費電力を低減できる効果が得られる。
請求項6記載の発明は、発光素子が並んだ発光素子アレイを利用することにより、従来照明光源に用いられているランプよりも発熱を抑えることが可能である。また、波長の広がりの小さい照明光も容易に得られる。さらに、発光素子ごとに発光量を変えることができることから、原稿面上の照度むらを低減させるという効果も得られる。
請求項7記載の発明は、単一の受光素子アレイを用いたカラーの原稿読取装置を可能とする一つの手段であり、受光素子アレイを減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
請求項8記載の発明は、単一の受光素子アレイを用いたカラーの原稿読取装置を可能とする一つの手段であり、受光素子アレイの数を少なくすることができ、低コスト化を図ることができる。
請求項9記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の原稿読取装置を利用して画像形成装置を構成することにより、画像形成装置の小型化を図ることができる。
請求項10記載の発明は、請求項7ないし9のいずれかに記載の原稿読取装置を利用して画像形成装置を構成することにより、カラー画像形成装置を構成することができるとともに、カラー画像形成装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明にかかる原稿読取装置および画像形成装置の実施例について図面を参照しながら説明する。なお、図8に示す従来例の構成と同じ構成部分には同じ符号を付した。
図1において、符号10はコンタクトガラス、12は第1走行体、16は第1ミラー、20は第2走行体、22は第2ミラー、24は第3ミラー、18は結像光学系、30は受光素子アレイをそれぞれ示している。これらの部材は、図8に示す従来例の共通の符号を付した部材と同じものと考えてよい。図1に示す実施例が図8に示す従来例と異なる点は、照明光源40を第1走行体12中に配置するのではなく、結像光学系18の近傍に配置して、照明光源40からの照明光を、原稿を読み取るためのミラーを用いて原稿面に導く構成になっていることである。すなわち、照明光源30は結像光学系18の近傍から照明光を第3ミラー24に向かって投射するように配置され、第3、第2ミラー24,22で折り返された照明光が第1ミラー16で反射され、原稿面に照射されるように構成されている。原稿面は照明光を反射し、この反射光は、従来例と同様に第1ミラー16、第2ミラー22、第3ミラー24の順番で反射されて結像光学系18に入射し、受光素子アレイ30上に結像される。
このように各光学素子を配置することにより、原稿に照明光を照射する光学系と、原稿を読み取る光学系をほぼ共通化しているため、照明用の光学系を設けることなく、第1走行体12を小型化し、軽量化することが可能となる。そして、第1走行体12を小型化することにより、原稿読取装置全体の大きさを小さくすることが可能となる。
さらに、照明光源40は、走行体以外の場所に固定して配置することができることから、照明光源40に電源を供給するための配線の這いまわしを工夫する必要がなくなり、電源供給が容易になるという効果も得られる。
さらに、走行体が走行中に振動したとき、従来例によれば、照明の明るい位置と読取位置がずれてしまうことがあったが、本発明の上記実施例によれば、照射光と反射光が同じミラーを経由して導かれるため、照明光の照射位置と、原稿画像の読取位置のずれを小さく抑えることができるという効果も得られる。
図1では、原稿面の法線方向を一点鎖線で示している。この法線に対して照明光源40の遠視野領域における発光強度の強い方向がなす角度と、上記法線に対して結像光学系18の光軸方向がなす角度を等しくし、原稿面の法線に対して、各々相対する位置に照明光源40と結像光学系18を配置している。従来例では、照明光源で照らされた原稿からの反射光のうち乱反射成分を結像光学系で受光素子アレイに結像していた。これに対し、図1に示す実施例では、照明光源40と結像光学系18を上記の配置関係とすることにより、照明光源40により照明された原稿からの反射光のうち、正反射成分に近い強度の強い反射光を受光素子アレイ30に入射させることができるため、従来の画像読取装置における照明方法に比べて、照明光の利用効率を高くすることが可能となる。
次に、本発明をカラー原稿の読取りに適用する場合の実施例について説明する。図2はその一例を示す。図2において、受光素子アレイ30は、3列の受光素子アレイ31,32,33からなり、これらの受光素子アレイを、受光素子の配列方向に対し直交する方向に、かつ結像光学系18の像平面上に並べてなる。そして、透過波長が異なるフィルタ、例えば、赤色の波長のみ透過するフィルタ、緑色の波長のみ透過するフィルタ、青色の波長のみを透過するフィルタ、の3つのフィルタを用い、各フィルタを3列の受光素子アレイのそれぞれに配置して、赤用の受光素子アレイ31、緑用の受光素子アレイ32、青用の受光素子アレイ33としている。一方、照明光源40は、3色の波長を内包する照明光を放射するようになっていて、この照明光を原稿に照射することにより、原稿の色情報を上記それぞれのフィルタで分離し、上記各受講素子アレイ31,32,33で読取る。このようにして、カラーの原稿を読み取り、それぞれの色に対応した画像データを得ることができるように構成されている。
次に、実施例3について説明する。この実施例も、本発明をカラー原稿の読取りに適用可能なものであって、複数の受光素子アレイに配置されたそれぞれのフィルタとほぼ同等の波長の光を発光する照明光源を、フィルタと同数配置することを特徴としている。例えば、先述のように、赤、緑、青の3色のフィルタを用い、照明光源に3色を包含する白色に発光する光源を使用した場合は、3色のフィルタを透過する波長成分以外の光は、無駄になってしまい、光の利用効率が悪い。そこで、図3に示す実施例3では、照明光源40として、3個の照明光源41,42,43を配置し、各照明光源を、赤、緑、青、それぞれの光を発する照明光源としている。このような構成にすることにより、無駄になる波長成分を抑えることができる。
また、3つの照明光源41,42,43から放射される照明光の、波長の広がりが広いときは、例えば、原稿面から原稿が浮き上がった場合、結像光学系18の色収差の影響で、正しく原稿を読み取ることができなくなることがある。そこで、3つの照明光源41,42,43から放射される3色それぞれの照明光の波長の広がりを小さく抑えておくとよい。こうしておけば、例えば、原稿面から原稿が浮き上がった場合でも、結像光学系18の色収差の影響を小さくすることができるので、被写界深度を深く取ることができ、原稿面の浮き上がりに対しても十分対応できる。
図3に示す実施例では、原稿面の法線(一点鎖線で示す)からの3色の照明光源40の並び順と、原稿面の法線からの3色の照明光源40に対応したそれぞれの受光素子アレイ31,32,33の並び順が等しくなっている。このような配置にすれば、各色において、原稿面の法線方向に対し、原稿面での照明光の原稿面への入射角度と、受光素子アレイ30に取り込まれる原稿面からの反射角度との関係が、正反射となるため、全ての波長において光の利用効率を高くすることができる。
図3に示す実施例において、3色の照明光源41,42,43は、これをLED,LD(レーザーダイオード),EL(エレクトロ・ルミネッセンス)等の自発光素子を並べた発光素子アレイとすることができる。例えば、従来、原稿読取装置に用いられているXe(キセノン)ランプでは、ランプの中心部で照らされた原稿面の位置と周辺部で照らされた原稿面の位置とで明るさに差が生じてしまう。これを解決するために、例えば、前記特許文献1記載の発明では、曲率を持ったミラーを付加して照明光を均一化している。
しかし、上記の例のように、自発光素子を並べた発光素子アレイを照明光源とすることにより、周辺部の発光素子と中心部の発光素子の輝度を個別に変化させることができるので、例えば、原稿面の周辺部の明るさが暗い場合は、周辺部の発光素子のみ、発光光量を高くして原稿面の明るさのばらつきを補正するように構成するとよい。こうすることにより、新たに部品を追加させることなく原稿面の明るさのばらつきを低減させることが可能となる。
また、従来の読取装置に照明光源として用いられているXeランプは、発熱が問題になっていたが、発光素子アレイによる光源であれば発熱は小さく抑えることができる。さらに、発光素子アレイはXeランプに比べ光の指向性が高く、また本発明の照明方法であれば、光量の多い正反射成分に近い反射光を利用できるため、従来使用されていたXeランプに比べて、小電力による発光であっても原稿の読取が可能となる。
図4は、複数の発光素子46が配列されることによって構成された発光素子アレイ45の前面に、発光素子46の配列方向と直交する方向にのみ曲率を有するシリンドリカルレンズ47を配置してなる照明光源の例を示す。かかる構成の、照明光源を用いれば、照明光源からの光の広がりを抑えることができ、原稿面から反射する正反射成分の光量を上げるのに有効である。
受光素子アレイとして、3ラインの受光素子アレイを用いなくても、カラー原稿を読み取ることができる。図5に示す実施例はその例であって、1つの受光素子アレイで済むため、コストを抑えることができる。図5において、複数色、例えば赤、緑、青の3色の照明光源40を、赤、緑、青、赤、緑、青、・・・の順で点灯させる。受光素子アレイ30側は照明光源40の発光パターンと同期して、例えば、図5(a)に示すように、赤の照明光源の時は赤のときの原稿データ、図5(b)に示すように、緑の照明光源のときは緑のときの原稿データ、図5(c)に示すように、青の照明光源のときは青のときの原稿データ・・・というように順に読み取っていく。各色に対応する画像データを1ラインごとに合成することにより、3ライン構成の受光素子アレイを用いた場合と同様に、1回の原稿の走査でカラー原稿を読み取ることが可能となる。
また、上記実施例4とは異なり、図6に示す実施例5のように、受光素子アレイ30は受光素子を1列のみとし、照明光源40を、赤、緑、青の3色の照明光源としたものである。そして、3色の照明光源のうち、例えば、図6(a)に示すように、赤の照明光源で、一旦1枚の原稿全部を読取り、次に図6(b)に示すように、緑での照明光源で同様に1枚の原稿を読取り、最後に図6(c)に示すように、青の照明光源で同様に1枚の原稿を読取るようになっている。これらの読取りデータを最後に合成すれば、カラーの原稿を読み取ることができる。このように、図6に示す実施例5でも、カラー原稿の読み取りが可能となる。
以上説明してきた本発明にかかる原稿読取装置の各実施例は、これを複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に適用することができ、画像形成装置の小型化をはかることができる。図7は、本発明にかかる原稿読取装置を用いた電子写真方式の画像形成装置の例を示す。図7において、符号50は本発明にかかる原稿読取装置を、符号60は画像形成部を示している。原稿読取装置50は、前述のとおり、コンタクトガラス10、第1走行体12、第1ミラー16、第2走行体20、第2ミラー22、第3ミラー23、結像光学系18、受光素子アレイ30、照明光源40を有してなる。
原稿読取装置50と組み合わせられる画像形成部60は、像担持体であるドラム状の感光体80の周りに、帯電部62、露光部64、現像部66、転写部68、クリーナー部72、徐電部74を有する。感光体80は、図7において時計方向に回転駆動され、帯電部62で感光体80の表面に一定の電荷を均一に与えられる。感光体80は、帯電部62で与えられた電荷を保持しているが、露光部64において、原稿読取装置50で読み取った原稿データ52に従った光信号が照射されることにより、光が照射された部分の電荷を失い、感光体80には原稿データに従った電荷のみが残る。これを潜像と呼ぶ。上記露光部64は、例えば、光走査装置からなり、原稿読取装置50で読み取られた原稿データ52にしたがって1ラインずつ光走査が行われ、感光体80の表面が露光される。
現像部66では、上記潜像にトナーを付着させ、感光体80上にトナー像を形成する。形成されたトナー像は、転写部68で、紙搬送路に沿って送られてきた記録紙76上に転写される。この後、転写されることなく感光体80の表面に残ったトナー像をクリーナー部72で落とし、徐電部74では帯電の残りを除去する。その後、感光体80は再び帯電部62で帯電され、これらの一連の作業を繰り返して画像を形成する。
トナー像が転写された記録紙76は、紙搬送路の下流側にある定着部70で、熱と圧力が加えられ、トナー像が記録紙76に固着されて搬出されることにより原稿の複写が完成する。
本発明にかかる画像読取装置の実施例1を示す光学配置図である。 本発明にかかる画像読取装置の実施例2を示す光学配置図である。 本発明にかかる画像読取装置の実施例3を示す光学配置図である。 本発明に適用可能な発光素子アレイの例を示す斜視図である。 本発明にかかる画像読取装置の実施例4を示すもので、(a)(b)(c)はデータ読取り動作を順に示す光学配置図、(d)は原稿画像の例を示す正面図である。 本発明にかかる画像読取装置の実施例5を示すであって、(a)(b)(c)はデータ読取り動作を順に示す光学配置図、(d)は原稿画像の例を示す正面図である。 本発明にかかる画像形成装置の実施例を示す概念図である。 従来の画像読取装置の例を示す光学配置図である。
符号の説明
12 第1走行体
16 第1ミラー
18 結像光学系
20 第2走行体
22 第2ミラー
24 第3ミラー
30 受光素子アレイ
40 照明光源

Claims (10)

  1. 原稿を照明する照明光源と、原稿からの反射光を結像する結像光学系と、結像光学系の結像位置におかれかつ一方向に配列された受光素子アレイと、原稿と結像光学系の光路中に配置された少なくとも1枚のミラーと、を有する原稿読取装置において、
    上記照明光源からの照明光は、上記ミラーを介して原稿に照射されることを特徴とする原稿照明方法。
  2. 前記照明光源の遠視野領域における強度分布の最大である方向と、結像光学系の光軸方向とは、原稿面の法線方向に対し、相対する略等しい角度になるように配置することを特徴とする請求項1記載の原稿照明方法。
  3. 前記受光素子アレイは、照明光源からの光の波長を分離するためのフィルタを受光素子アレイの素子前方に配置した複数の受光素子アレイをアレイ方向と直交する方向に複数列配置していることを特徴とする請求項1記載の原稿照明方法。
  4. 前記受光素子アレイは、照明光源からの光の波長を分離するためのフィルタを受光素子アレイの素子前方に配置した複数の受光素子アレイをアレイ方向と直交する方向に複数列配置しており、前記照明光源は、前記フィルタの透過波長と略等しい波長を有する複数の照明光源であることを特徴とする請求項1記載の原稿照明方法。
  5. 前記複数の発光素子アレイ前方に配置したフィルタの並び順と、複数の照明光源の並び順とは、原稿面の法線からの並び順が相等しいことを特徴とする請求項4記載の原稿照明方法。
  6. 前記照明光源は、複数の発光素子を並べたアレイ光源であることを特徴とする請求項1記載の原稿照明方法。
  7. 請求項1ないし、6記載の原稿照明方法を用いた画像読取装置。
  8. 前記受光素子アレイは、単一の受光素子アレイであるのに対し、前記照明光源は発光波長の異なる複数の照明光源であり、複数の照明光源は時間で分割して、順次点灯し、それぞれの照明光源で原稿を読取ることを特徴とする原稿読取装置。
  9. 前記受光素子アレイは、単一の受光素子アレイであるのに対し、前記照明光源は発光波長の異なる複数の照明光源であり、一度任意の照明光源毎に原稿全体を読取った後、照明光源を換えて繰り返し原稿を読取ることを特徴とする原稿読取装置。
  10. 請求項7ないし9記載の原稿読取装置を具備したことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7446953B2 (en) 2006-03-06 2008-11-04 Ricoh Company, Ltd. Imaging lens, image reading apparatus and image forming apparatus

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