JP2006174184A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】色成分画像間の位置誤差および倍率誤差を同時に補正できるようにすること。
【解決手段】画像信号処理部4は、可変PLL部21、A/D変換部22、タイミング切換部23およびデジタル信号処理部24を備え、可変PLL部21は、入力された画像信号に対応した同期信号をもとに、投影画像の色ずれに対応して位相および周波数の少なくとも一方を補正したクロック信号を生成し、A/D変換部22およびタイミング切換部23に出力するとともに、このクロック信号に対応した同期信号を生成し、タイミング切換部23に出力し、A/D変換部22は、可変PLL部21から入力されたクロック信号をサンプリングクロックとして、画像信号入力部3aから入力されたアナログ信号である画像信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部24に出力し、可変PLL部21およびA/D変換部22は、これらの処理を色成分画像信号毎に個別に実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カラー画像を表示するプロジェクタに関するものである。
従来、カラー画像を投影表示するプロジェクタでは、超高圧水銀ランプ等の白色光源からの光をダイクロイックミラー等によって互いに波長域の異なる3つの色成分光に分離し、液晶パネル等の光変調素子を用いて、分離した各色成分光を画像信号に対応して空間変調し、空間変調した各色成分光を合成して投射することによってカラー画像を投影表示している。通常、色成分光には、赤色光、緑色光および青色光の3原色が用いられる。
このようなプロジェクタでは、構成部品の組立誤差や加工誤差、光学系の色収差等によって、投影表示した各色成分光に対応する各色成分画像間の相対的な投影位置の誤差(以下、位置誤差)および投影倍率の誤差(以下、倍率誤差)である色ずれを生じ、たとえば表示画像の周辺部で原色の輝線を生じるなどして画質を著しく低下させるという問題がある。この問題を解決するため、光変調素子としての液晶パネルに画像を表示する際、各色成分画像を相対的にシフトして色成分間の位置誤差を補正するプロジェクタが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このプロジェクタでは、各色成分画像を液晶パネルに表示させるための水平タイミング信号および垂直タイミング信号の移相制御を行うことによって、水平方向および垂直方向の少なくとも一方に各色成分画像を相対的にシフトし、色成分間の位置誤差を補正するようにしている。
特開平5−14843号公報
しかしながら、従来のプロジェクタでは、水平タイミング信号および垂直タイミング信号の移相制御を行っているため、色成分間の倍率誤差を補正することができないという問題があった。また、基準の色成分画像に対応するPLL(Phase Locked Loop)回路によって生成した水平および垂直タイミング信号を基準信号とし、個別のPLL回路によって他の色成分画像に対する水平および垂直タイミング信号を生成しているため、各PLL回路で生じたジッタが累積され、投影画像に生じるエッジのちらつきが増大されるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、構成部品の組立誤差や光学系の色収差等によって生じる色成分画像間の位置誤差および倍率誤差を同時に補正できるようにするとともに、水平および垂直タイミング信号に蓄積されるジッタを低減させることができ、色ずれやちらつきのない鮮明な表示画像を得ることができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるプロジェクタは、入力されたアナログカラー画像信号に応じた画像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、照明光を出射する光源手段と、前記アナログカラー画像信号をA/D変換し色毎の投影画像信号を生成する信号処理手段と、前記光源手段から出射した照明光を前記色毎の投影画像信号に基づいて変調し色毎の変調光を生成する光変調手段と、前記光変調手段で生成された変調光をスクリーン面上に結像させて色毎の像を形成する投影手段と、スクリーン面上に結像された前記色毎の像間の位置ズレ量に基づいて、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整するサンプリング制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記色毎の像間の位置ズレ量を検出する検出手段を更に備え、前記サンプリング制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記検出手段は、前記光変調手段の像を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって撮像した画像をもとに前記色毎の像間の位置ズレ量を検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項4にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記検出手段は、前記光変調手段の像のうち前記スクリーン面の少なくとも略中央部の前記色毎の像間の位置ズレ量を検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項5にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記検出手段は、前記撮像した画像をもとに前記光変調手段の像を複数の領域に分割し、該分割した複数の領域毎に前記色毎の像間の位置ズレ量を検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項6にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記色毎の像間の位置ズレ量である倍率誤差および位置誤差にそれぞれ対応する前記サンプリング周波数および位相の少なくとも一方の補正量を記憶した補正量記憶テーブルを備え、前記サンプリング制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに前記補正量記憶テーブルを参照して該検出結果に対応する前記補正量を取得し、該取得した補正量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項7にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記投影手段を駆動して前記光変調手段の像の投影倍率およびフォーカスの少なくとも一方を調整する投影像調整手段を備え、前記サンプリング制御手段は、前記投影像調整手段が駆動する前記投影手段の駆動量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項8にかかるプロジェクタは、上記の発明において、入力された前記投影倍率およびフォーカスの少なくとも一方の調整量をもとに前記投影手段の駆動量を求め、該駆動量をもとに前記投影像調整手段を制御する投影像制御手段を備え、前記サンプリング制御手段は、前記駆動量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項9にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記投影像調整手段によって駆動された前記投影手段の駆動量を検出する駆動量検出手段を備え、前記サンプリング制御手段は、前記駆動量検出手段によって検出された前記駆動量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項10にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記駆動量に対応する前記位相および周波数の少なくとも一方の補正量を記憶した補正量記憶テーブルを備え、前記サンプリング制御手段は、前記駆動量をもとに前記補正量記憶テーブルを参照して該駆動量に対応する前記補正量を取得し、該取得した補正量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする。
また、本発明の請求項11にかかるプロジェクタは、入力されたアナログカラー画像信号に応じた画像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、照明光を出射する光源手段と、前記アナログカラー画像信号をA/D変換し色毎の投影画像信号を生成する信号処理手段と、前記光源手段から出射した照明光を前記色毎の投影画像信号に基づいて変調し色毎の変調光を生成する光変調手段と、前記光変調手段で生成された色毎の変調光をスクリーン面上に結像させて像を形成する投影手段と、前記投影手段のズーム量およびフォーカス量の少なくとも一方を調整する調整手段と、前記信号処理手段の前段に電気的に接続され前記アナログカラー画像信号の周波数帯域を前記色毎に制限する帯域制限手段と、前記調整手段の調整量に応じて前記帯域制限手段のカットオフ周波数を切り替えて調整するフィルタ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項12にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記帯域制限手段は、制限する前記周波数帯域が互いに異なる複数の周波数フィルタを有し、前記フィルタ制御手段は、前記色毎に、前記複数の周波数フィルタから少なくとも1つの周波数フィルタを選択して前記周波数帯域を制限させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項13にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記光変調手段の像を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって撮像した画像をもとに前記調整量を検出する検出手段を更に備え、前記フィルタ制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに、前記色毎に前記周波数帯域を制限させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項14にかかるプロジェクタは、上記の発明において、前記調整量に対応する前記周波数帯域の制限量を記憶した制限量記憶テーブルを更に備え、前記フィルタ制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに前記制限量記憶テーブルを参照して該検出結果に対応する前記制限量を取得し、該取得した制限量をもとに、前記色毎に前記周波数帯域を制限させる制御を行うことを特徴とする。
本発明にかかるプロジェクタによれば、構成部品の組立誤差や光学系の色収差等によって生じる色成分画像間の位置誤差および倍率誤差を同時に補正できるようにするとともに、水平および垂直タイミング信号に蓄積されるジッタを低減させることができ、色ずれやちらつきのない鮮明な表示画像を得ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかるプロジェクタの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかるプロジェクタについて説明する。図1は、この実施の形態1にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。図1に示すように、この実施の形態1にかかるプロジェクタ1は、光源手段としてのランプ14に電力を供給して発光させるランプ駆動回路2と、外部装置との間で情報通信を行う通信部3と、入力された画像信号を処理する画像信号処理部4と、光変調素子としての液晶パネルであるLCD(Liquid Crystal Display)16R,16G,16Bを駆動するLCD駆動部5と、各種指示情報が入力される入力部6と、各種情報を表示する表示部7と、音声情報の入出力処理を行う音声入出力部8と、各種情報を記憶する記憶部9と、プロジェクタ1によって投影された画像を撮像して検出する投影像検出部10および投影像検出カメラ11と、プロジェクタ1の全体の処理および動作を制御する制御部12と、LCDによって空間変調された各色成分光を投射して画像を投影表示するプロジェクタ光学系13とを備える。ランプ駆動回路2、通信部3、画像信号処理部4、LCD駆動部5、入力部6、表示部7、音声入出力部8、記憶部9および投影像検出部10は、制御部12に電気的に接続され、制御部12は、これらの各構成部位を制御する。
通信部3は、ビデオ信号等の映像信号入力インターフェース、あるいはRS232C、USB、IEEE1394等の外部通信用インターフェース、あるいはIrDA規格に準拠した赤外線通信インターフェース等を用いて実現され、制御部12からの指示をもとに外部装置との間で画像情報、音声情報等の各種情報通信を行う。通信部3は、画像信号入力部3aを備え、この画像信号入力部3aは、プロジェクタ1で投影表示するカラー画像情報である画像信号の入力を受け付けるとともに、入力された画像信号を画像信号処理部4に出力する。
画像信号処理部4は、画像信号入力部3aから入力された画像信号を処理してLCD駆動部5に出力する。画像信号処理部4は、可変PLL部21、A/D変換部22、タイミング切換部23およびデジタル信号処理部24を備える。可変PLL部21は、入力された画像信号に対応した同期信号をもとに、表示画像の色ずれに対応して位相および周波数の少なくとも一方を補正したクロック信号を生成し、A/D変換部22およびタイミング切換部23に出力するとともに、このクロック信号に対応した同期信号を生成し、タイミング切換部23に出力する。A/D変換部22は、可変PLL部21から入力されたクロック信号をサンプリングクロックとして、画像信号入力部3aから入力されたアナログ信号である画像信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号処理部24に出力する。可変PLL部21およびA/D変換部22は、これらの処理を色成分画像信号毎に個別に実行する。タイミング切換部23は、可変PLL部21から入力されたクロック信号および同期信号のうち、制御部12からの指示に対応した色成分画像信号のクロック信号および同期信号を選択し、デジタル信号処理部24に出力する。デジタル信号処理部24は、A/D変換部22から入力されたデジタル信号である画像信号に対し、IP(Interlace to Progressive)変換、スケーリング、色変換、キーストーン補正、アスペクト比変換等の処理を行い、処理した画像信号をクロック信号および同期信号とともにLCD駆動部5に出力する。
LCD駆動部5は、赤LCD駆動回路5R、緑LCD駆動回路5Gおよび青LCD駆動回路5Bを備える。これらの各LCD駆動回路5R,5G,5Bは、デジタル信号処理部24から入力された各色成分画像信号をもとに、赤LCD16R、緑LCD16Gおよび青LCD16Bを駆動する。これによって赤LCD16R、緑LCD16Gおよび青LCD16Bは、空間的に透過率分布を変化させ、それぞれ赤色光、緑色光および青色光である3色の色成分光を個別に空間変調する。
入力部6は、ボタン型、トグル型等の各種スイッチ、入力キー、タッチパネル等を用いて実現され、制御部12が制御する各種処理および動作の指示情報の入力を受け付けるとともに、入力された指示情報を制御部12に出力する。入力部6が受け付ける指示情報には、プロジェクタ1の起動/終了、投影表示の開始/終了、投影画像の各種補正量、投影モードの設定等の情報がある。
表示部7は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、LED表示素子等を用いて実現され、各種情報を表示する。表示部7が表示する情報には、制御部12が制御する各種処理および動作の指示情報のメニュー、各種処理および動作の開始や完了を報知する報知情報、各種処理および動作で発生したエラーを報知するエラー情報等がある。なお、表示部7は、入力部6としてのタッチパネルをディスプレイ上に備え、入力を受け付ける指示情報に対応したメニュー表示を行うようにしてもよい。
音声入出力部8は、マイクロフォンおよびスピーカーを用いて実現され、外部から音声情報の入力を受け付け、入力された音声情報を制御部12に出力するとともに、制御部12から入力された音声情報を外部に出力する。音声入出力部8が入出力を行う情報には、投影画像に対応した音声情報等がある。さらに、音声入出力部8は、各構成部位が行う処理の開始や完了を報知する所定の報知音の出力、各種処理および動作で発生したエラーを報知する所定の警告音の出力等を行うようにしてもよい。
記憶部9は、所定のOSを起動するプログラム、処理プログラム等の各種情報が予め記憶されたROMと、各処理の各種処理パラメータ、各構成部位に入出力される各種情報等を記憶するRAMとを用いて実現される。また、記憶部9は、投影表示された各色成分画像の位置誤差および倍率誤差に対応し、各クロック信号の位相および周波数の少なくとも一方の補正量を記憶した補正量記憶テーブル9aを備える。この他、記憶部9が記憶する情報として、投影表示する画像情報、画像情報に対応した音声情報等がある。なお、記憶部9は、プロジェクタ1の製造時に発生した各色成分画像の色ずれ量を記憶するようにしてもよい。
投影像検出部10は、投影像検出カメラ11から入力された画像信号をもとに、投影表示された各色成分画像の位置誤差および倍率誤差を画像処理によって検出し、検出結果を制御部12へ出力する。ここで、投影像検出部10は、プロジェクタ光学系13と画像を投影表示するスクリーンSC等とによって決まる表示領域を基準とした各色成分画像の位置誤差および倍率誤差を検出するとともに、各色成分画像間の相対的な色ずれを検出する。また、投影像検出部10は、制御部12からの指示をもとに、投影像検出カメラ11の処理および動作を制御する。
投影像検出カメラ11は、CCD、CMOS等の個体撮像素子と、被写体からの光を集光して個体撮像素子上に被写体像を結像する光学系と、個体撮像素子が撮像したアナログ信号である画像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを用いて実現される。投影像検出カメラ11は、投影像検出部10からの指示をもとに、プロジェクタ1が投影した表示画像を撮像し、撮像した画像信号を投影像検出部10に出力する。
制御部12は、記憶部9が記憶する処理プログラムを実行するCPU等によって実現される。制御部12は、サンプリング制御部12aおよびタイミング切換制御部12bを備える。サンプリング制御部12aは、投影像検出部10の検出結果を取得し、補正量記憶テーブル9aを参照して取得した検出結果に対応する各クロック信号の位相および周波数の少なくとも一方の補正量を取得する。さらに、サンプリング制御部12aは、可変PLL部21を制御し、色成分画像信号毎に、取得した補正量をもとに位相および周波数の少なくとも一方を補正したクロック信号を生成させるとともに、A/D変換部21を制御し、生成されたクロック信号を基準にして対応する各色成分画像信号をA/D変換させる。タイミング切換制御部12bは、タイミング切換部23を制御し、基準とする色成分画像信号のクロック信号および同期信号を選択して出力させる。このとき、タイミング切換制御部12bは、所定の色成分を常時基準として選択させるようにしてもよく、あるいは投影像検出部10の検出結果等をもとに基準とする色成分を随時選択させるようにしてもよい。なお、サンプリング制御部12aは、投影像検出部10の検出結果をもとに、所定の演算処理等によって各クロック信号の位相および周波数の少なくとも一方の補正量を求めるようにしてもよい。
プロジェクタ光学系13は、LCD16R,16G,16Bのそれぞれによって空間変調された各色成分光を投射し、LCD16R,16G,16Bの像を重ね合わせて投影表示する。プロジェクタ光学系13では、白色ランプ14が、複数の色成分光を有した多色光としての白色光を射出する。白色ランプ14には、超高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ等が用いられる。コールドミラーCMは、白色ランプ14から白色光とともに射出した赤外線を透過し、白色光を反射する。ダイクロイックミラーDM1は、コールドミラーCMが反射した白色光のうち、青色光を反射し、青色光以外の光を透過させる。全反射ミラーTM1は、ダイクロイックミラーDM1からの青色光を反射し、コンデンサレンズ15Bは、この青色光を集光してLCD16Bを照明する。LCD16Bは、青LCD駆動回路5Bからの信号をもとに、青色成分の画像信号に対応した空間的な透過率分布を形成し、コンデンサレンズ15Bによって照明された青色光を透過させるとともに空間変調する。
ダイクロイックミラーDM2は、ダイクロイックミラーDM1を透過した青色光以外の光のうち、緑色光を反射し、残りの赤色光を透過させる。コンデンサレンズ15Gは、ダイクロイックミラーDM2が反射した緑色光を集光してLCD16Gを照明し、LCD16Gは、緑LCD駆動回路5Gからの信号をもとに、緑色成分の画像信号に対応した空間的な透過率分布を形成し、コンデンサレンズ15Gによって照明された緑色光を透過させるとともに空間変調する。コンデンサレンズ15Rは、ダイクロイックミラーDM2が透過した赤色光を集光してLCD16Rを照明し、LCD16Rは、赤LCD駆動回路5Rからの信号をもとに、赤色成分の画像信号に対応した空間的な透過率分布を形成し、コンデンサレンズ15Rによって照明された赤色光を透過させるとともに空間変調する。全反射ミラーTM2は、LCD16Rを透過した赤色光を反射する。
ダイクロイックミラーDM3は、LCD16Bからの青色光を透過し、LCD16Gからの緑色光を反射して同軸に合成し、ダイクロイックミラーDM4は、この合成された青色光および緑色光を透過し、全反射ミラーTM2からの赤色光を反射して同軸に合成する。投影レンズ17は、ダイクロイックミラーDM4によって合成された赤色光、緑色光および青色光である各色成分光をスクリーンSCに投射および集光して、表示領域DA内にLCD16R,16G,16Bの像を重ね合わせて投影表示する。なお、各LCD16R,16G,16Bが空間変調可能な有効領域は、所望の表示領域DAに対応する領域にマージンを加えた領域とすることが望ましい。また、スクリーンSCは、ユーザーが任意に設定可能であり、投影像を映しだせるものであれば特に限定されるものではない。
つぎに、画像信号処理部4について説明する。図2は、画像信号処理部4の構成を示すブロック図である。図2に示すように、画像信号処理部4は、赤色、緑色および青色成分の各色成分画像信号に対応する可変PLL部21としての可変PLL21R,21G,21BおよびA/D変換部22としてのA/D変換器22R,22G,22Bを備える。また、タイミング切換部23は、各可変PLL21R,21G,21Bから出力される水平同期信号およびクロック信号のうち、1つの水平同期信号を選択する同期信号セレクタ23aと、1つのクロック信号を選択するクロック信号セレクタ23bとを備える。
可変PLL21Rは、入力された2つの信号の位相差に対応した差分信号を出力する位相比較器21Raと、ループフィルタとしての低域フィルタであるLPF(Low-Pass Filter)21Rbと、入力電圧に対応して発振周波数を変化させる電圧制御発振器であるVCO(Voltage Controlled Oscillator)21Rcと、入力された信号を可変の分周比Nrで1/Nrに分周する可変分周器21Rdと、入力された信号を可変の移相量φrだけ移相する可変遅延器21Reとを備える。分周比Nrおよび移相量φrは、サンプリング制御部12aからのサンプリング制御信号RCSをもとに設定される。
可変PLL21Rでは、画像信号に対応し、画像信号入力部3aから同期分離して出力された水平同期信号HS0と、VCO21Rcが発振し、可変分周器21Rdによって分周された信号とが、位相比較器21Raに入力される。位相比較器21Raは、これら2つの信号の位相差に対応した差分信号であるパルス信号をLPF21Rbに出力し、LPF21Rbは、このパルス信号を直流信号に変換してVCO21Rcに出力し、VCO21Rcは、入力された直流信号の電圧が一定となるように発振周波数を変化させる。VCO21Rcへの入力電圧が一定となったとき、位相比較器21Raでの位相差は0となり、VCO21Rcは、水平同期信号HS0と位相同期し周波数がNr倍であるクロック信号を発振する。さらに、VCO21Rcは、発振したクロック信号の一部を可変遅延器21Reに出力し、可変遅延器21Reは、入力されたクロック信号の位相を移相量φrだけ変化させる。これによって、水平同期信号HS0に対し移相量φrだけ移相し周波数がNr倍であるクロック信号が生成される。可変遅延器21Reは、このクロック信号をサンプリングクロックRSCとしてA/D変換器22Rに出力するとともに、クロック信号RCKとしてクロックセレクタ23bに出力する。また、可変分周器21Rdは、VCO21Rcからのクロック信号を分周した信号の一部を水平同期信号RHSとして同期信号セレクタ23aに出力する。
同様に、可変PLL21Gは、位相比較器21Ga、LPF21Gb、VCO21Gc、可変分周器21Gdおよび可変遅延器21Geを備え、可変分周器21Gdの分周比Ngおよび可変遅延器21Geの移相量φgは、サンプリング制御信号GCSをもとに設定される。可変PLL21Gは、水平同期信号HS0に対し移相量φgだけ移相し周波数がNg倍であるクロック信号を生成し、サンプリングクロックGSCとしてA/D変換器22Gに出力するとともに、クロック信号GCKとしてクロックセレクタ23bに出力する。また、可変PLL21Gは、水平同期信号GHSを同期信号セレクタ23aに出力する。さらに同様に、可変PLL21Bは、位相比較器21Ba、LPF21Bb、VCO21Bc、可変分周器21Bdおよび可変遅延器21Beを備え、可変分周器21Bdの分周比Nbおよび可変遅延器21Beの移相量φbは、サンプリング制御信号BCSをもとに設定される。可変PLL21Bは、水平同期信号HS0に対し移相量φbだけ移相し周波数がNb倍であるクロック信号を生成し、サンプリングクロックBSCとしてA/D変換器22Bに出力するとともに、クロック信号BCKとしてクロックセレクタ23bに出力する。また、可変PLL21Bは、水平同期信号BHSを同期信号セレクタ23aに出力する。
A/D変換器22Rは、サンプリングクロックRSCを基準として、画像信号入力部3aから入力された赤色成分のアナログ画像信号である赤画像信号RASをA/D変換し、変換した赤画像信号RDSをデジタル信号処理部24に出力する。このとき、サンプリング制御部12aは、サンプリング制御信号RCSによって分周比Nrおよび移相量φrを設定変更し、サンプリングクロックRSCの位相および周波数を変化させることによって、A/D変換器22Rによるサンプリング開始点およびサンプリング周波数を調整することができる。
同様に、A/D変換器22Gは、サンプリングクロックGSCを基準として緑色成分のアナログ画像信号である緑画像信号GASをA/D変換し、変換した緑画像信号GDSをデジタル信号処理部24に出力する。さらに同様に、A/D変換器22Bは、サンプリングクロックBSCを基準として青色成分のアナログ画像信号である青画像信号BASをA/D変換し、変換した青画像信号BDSをデジタル信号処理部24に出力する。サンプリング制御部12aは、サンプリング制御信号GCS,BCSによって、分周比Ng,Nbおよび移相量φg,φbを設定変更し、サンプリングクロックGSC,BSCの位相および周波数を変化させることによって、A/D変換器22G,22Bによるサンプリング開始点およびサンプリング周波数を調整することができる。
同期信号セレクタ23aは、タイミング切換制御部12bからの指示をもとに、水平同期信号RHS,GHS,BHSから1つの水平同期信号を選択し、水平同期信号HS1としてデジタル信号処理部24に出力する。同様に、クロック信号セレクタ23bは、タイミング切換制御部12bからの指示をもとに、クロック信号RCK,GCK,BCKから1つのクロック信号を選択し、クロック信号CK1としてデジタル信号処理部24に出力する。デジタル信号処理部24は、水平同期信号HS1およびクロック信号CK1を基準に赤、緑および青画像信号RDS,GDS,BDSを処理し、処理した画像信号を水平同期信号HS1およびクロック信号CK1とともにLDC駆動部5に出力する。ここで、タイミング切換制御部12bは、通常、同期信号セレクタ23aおよびクロック信号セレクタ23bに基準とする色成分を指示し、この色成分に対応する水平同期信号およびクロック信号を選択出力させることによって、デジタル信号処理部4およびLCD駆動部5にこの色成分を基準とした処理を行わせるようにしている。
このように、画像信号処理部4は、赤色、緑色および青色成分の各色成分画像信号に対し、それぞれ可変PLL21R,21G,21BによってサンプリングクロックRSC,GSC,BSCを生成し、さらに各サンプリングクロックRSC,GSC,BSCの位相および周波数をサンプリング制御信号RCS,GCS,BCSによって個別に変更できるようにしているため、色成分画像信号毎にA/D変換するサンプリング開始点およびサンプリング周波数を調整することができる。また、画像信号処理部4は、可変PLL21R,21G,21Bのそれぞれで水平同期信号HS0を基準信号として水平同期信号RHS,GHS,BHSを生成するようにしているため、PLL回路で生じるジッタを累積させることがなく、水平同期信号RHS,GHS,BHSに蓄積されるジッタを低減させることができる。
ここで、サンプリングクロックRSC,GSC,BSCの周波数は、それぞれ整数である分周比Nr,Ng,Nbを増減して調整されるため、基準とする水平同期信号HS0の周波数を単位量として調整される。たとえば、解像度がXGA(1024ピクセル×768ライン)、ノンインターレース時のフレームレートが60Hz、水平同期信号の周波数が48.5kHzである画像信号では、初期値としてVCO21Rcの発振周波数を65MHz、可変分周器21Rdの分周比をNr=1340に設定し、この分周比Nrを1ずつ増減させることによって、サンプリングクロックRSCの周波数を48.5kHz単位、すなわち、VCO21Rcの発振周波数の約1/1340の大きさの周波数を単位量として調整することができる。なお、一層微細に周波数を調整できるようにするため、たとえば、画像信号入力部3aから各位相比較器21Ra,21Ga,21Baまでの間に分周比がMである分周器を配置し、各位相比較器21Ra,21Ga,21Baに入力される水平同期信号HS0を1/Mに分周することによって、調整可能な周波数の単位量を1/M倍するようにしてもよい。ただし、この場合、水平同期信号RHS,GHS,BHSは、可変分周器21Rd,21Gd,21Bdからの出力をM倍周して出力する必要がある。
また、可変遅延器21Re,21Ge,21Beは、それぞれVCO21Rc,21Gc,21Bcから入力されるクロック信号に対し、たとえば、Dフリップフロップ回路によってN逓倍した正および反転クロックの少なくとも一方のクロック信号でラッチを掛けるようにしてもよく、あるいは、遅延タップを多段階設けて遅延量を選択するようにしてもよい。
なお、画像信号処理部4では、各色成分画像信号に対し可変PLL21R,21G,21BおよびA/D変換器22R,22G,22Bを個別に設けるようにしたが、たとえば、1組の可変PLLおよびA/D変換器によって各色成分画像信号を時分割的に順次処理するようにしてもよい。
また、画像信号処理部4では、水平同期信号HS0を基準信号としてサンプリングクロックRSC,GSC,BSCを生成し、各色成分画像信号の水平方向のサンプリング開始点およびサンプリング周波数を調整できるようにしたが、さらに、画像信号入力部3aから出力される垂直同期信号VS0を基準信号としてサンプリングクロックを生成し、各色成分画像信号の垂直方向のサンプリング開始点およびサンプリング周波数を調整できるようにしてもよい。
つぎに、サンプリングクロックの位相および周波数と、投影表示する画像との関係について説明する。図3−1〜図3−3は、A/D変換する画像信号、サンプリングクロックおよび投影画像との関係を示す模式図である。投影画像は、所定間隔離れた垂直方向の2本線の画像を示し、画像信号は、この投影画像の任意の走査線に対応するアナログ信号を示している。図3−1に示すように、周波数がf0であるサンプリングクロックによって画像信号をA/D変換した基準画像を得た状態から、たとえば、サンプリングクロックの位相を遅らせ、2本線のサンプリング点を時点t1からt3、および時点t2からt4にそれぞれ早めた場合、図3−2に示すように、投影画像上で2本線を基準画像に対し右方向にシフトさせることができる。一方、サンプリングクロックの周波数をf0からf1に増加させ、2本線のサンプリング間隔を期間T0(=t2−t1)から期間T1(=t6―t5)に減少させた場合、図3−3に示すように、投影画像上で2本線の間隔を基準画像に対し水平方向に拡大することができる。すなわち、この場合、投影画像の左端を基準に水平方向の倍率を拡大させることができる。また、サンプリングクロックの位相を進めて投影画像を左方向にシフトさせることも可能であり、サンプリングクロックの周波数を減少させて水平方向の倍率を縮小させることも可能である。このように、A/D変換で基準とするサンプリングクロックの位相および周波数を変化させることによって、それぞれ投影画像の水平方向の位置および倍率を調整することができる。
このプロジェクタ1では、画像信号処理部4によって色成分画像信号毎に個別にサンプリングクロックの位相および周波数を変化させることができるため、投影画像の位置および倍率の調整を色成分毎に行うことができる。図4−1および図4−2は、サンプリングクロックの位相および周波数を調整して投影画像に生じた色ずれを補正する一例を示す模式図である。プロジェクタ光学系13の組立誤差、色収差等によって投影画像に色ずれが生じた場合、たとえば図4−1に示すように、緑色および青色成分のGB画像に対し、赤色成分のR画像は位置および倍率がずれた状態で投影される。この場合、図4−2に示すように、緑色および青色成分のサンプリングクロック(GB)に対し、赤色成分のサンプリングクロック(R)の位相を進ませるとともに周波数をf0からf2に減少させ、対応するサンプリング間隔を期間T0(=t2−t1)から期間T2(=t8−t7)に変更させることによって、投影画像上でR画像を左方向にシフトし、水平方向の倍率を縮小させることができ、GB画像に対するR画像の色ずれを補正することができる。
この補正する色ずれ量は、投影像検出カメラ11が撮像した画像をもとに投影像検出部10が検出し、この検出結果をもとにサンプリング制御部12aが補正量記憶テーブル9aを参照して対応する補正量を取得する。補正量記憶テーブル9aが記憶する補正量は各色成分画像間の相対的な色ずれ量に対応した分周比および移相量であって、サンプリング制御部12aは、補正すべき色成分画像に対応する可変PLLに対し取得した分周比および移相量を設定させることによって、サンプリングクロックの位相および周波数を変更し、投影画像の色ずれを補正する。サンプリング制御部12aは、投影像検出部10によって検出される投影像の色ずれが所定値以下あるいは極小値となるまで、この色ずれの補正制御を繰り返す。なお、補正量記憶テーブル9aは、プロジェクタ光学系13による投影画像の表示領域DAを基準とした各色成分画像の絶対的な色ずれ量に対応する分周比および移相量の補正量を記憶するようにしてもよく、この場合、投影像検出部10は、表示領域DAに対する各色成分画像の位置および倍率を検出するようにすればよい。
さらに、このプロジェクタ1では、表示領域DAを複数の領域に分割し、分割した領域毎に投影画像の色ずれを補正することができる。図5−1〜図5−3は、表示領域DAを3つの領域に分割し、分割した領域毎に投影画像上の色ずれを補正する一例を示す図である。図5−1に示すように、緑色および青色成分のGB画像に対して赤色成分のR画像が色ずれを生じている場合、投影像検出部10は、表示領域DAを水平方向に3分割した左領域LA、中領域CAおよび右領域RAの各領域について色ずれ量を検出する。このとき、投影像検出部10は、色ずれ量とともに各領域の水平方向の開始点および終了点を検出し、検出した各情報を制御部11に出力する。その後、サンプリング制御部12aは、投影像検出部10の検出結果をもとに補正量記憶テーブル9aを参照し、領域毎かつ色成分画像毎にサンプリングクロックの位相および周波数を調整して投影画像の色ずれを補正する。
具体的には、たとえば図5−2に示すように、投影像検出部10から取得した各領域LA,CA,RAの開始点および終了点の情報をもとに、サンプリング制御部12aは、まず各領域のアクティブ信号を生成する。つづいて、サンプリング制御部12aは、このアクティブ信号と補正量記憶テーブル9aから取得した各領域の補正量とをもとに可変PLL21Rを制御し、可変PLL21Rは、LA領域のR画像信号に対して位相および周波数をそれぞれ初期値から(−α)および(−β2)変化させたクロック信号を生成し、CAおよびRA領域に対してアクティブ信号によりクロック信号にマスクをかける。同様に、可変PLL21Rは、CA領域のR画像に対して位相を初期値から変えず周波数を初期値から(−β1)変化させたクロック信号を生成し、RAおよびLA領域に対してアクティブ信号によりクロック信号にマスクをかけ、LA領域のR画像に対して位相および周波数をそれぞれ初期値から(+α)および(−β2)変化させたクロック信号を生成し、LAおよびCA領域に対してアクティブ信号によりクロック信号にマスクをかける。その後、可変PLL21Rは、これら3つのクロック信号を合成して領域毎に異なる位相および周波数を有したサンプリングクロックRSCを生成する。このサンプリングクロックRSCを基準にA/D変換器22Rが赤画像信号RASをサンプリングすることによって、投影画像上の左領域LAでは、R画像が全体的に右方向にシフトするとともに倍率が縮小され、中領域CAでは、R画像の中心位置が不動で倍率が縮小され、右領域RAでは、R画像が全体的に左方向にシフトするとともに倍率が縮小される。この結果、図5−3に示すように、各領域でGB画像に対してR画像の位置および倍率が補正され、すべての色成分画像が重なった色ずれのないRGB画像が投影表示される。なお、この場合、GB画像に対するサンプリングクロックは、位相および周波数とも初期値から不変であり、すべての領域に対して共通である。
なお、図5−1〜図5−3では、表示領域DAを3分割して領域毎に色ずれを補正するようにしたが、2分割または4分割以上にして補正するようにしてもよい。
また、この実施の形態1では、投影画像の色ずれの補正について、水平方向の位置誤差および倍率倍率を補正できるようにしたが、さらに、垂直方向の位置誤差および倍率誤差を補正することもできる。この場合、可変PLL部21は、画像信号入力部3aから出力される垂直同期信号VS0を基準信号としてサンプリングクロックを生成し、各色成分画像信号の垂直方向のサンプリング開始点およびサンプリング周波数を調整できるようにすればよい。また、この場合、表示領域DAを垂直方向に複数の領域に分割し、分割した領域毎に垂直方向の色ずれを補正するようにしてもよく、水平方向および垂直方向に同時に複数の領域に分割し、分割した領域毎に各方向の色ずれを補正するようにしてもよい。
以上説明したこの実施の形態1にかかるプロジェクタ1では、赤色、緑色および青色成分の各色成分画像信号に対し、個別の可変PLL回路を用いてサンプリングクロックを生成し、各サンプリングクロックの位相および周波数を個別に変更できるようにしているため、色成分画像信号毎にサンプリング開始点およびサンプリング周期を調整することができ、これによって、投影画像上の色成分画像間の位置誤差および倍率誤差を同時に補正することができる。さらに、投影画像の表示領域を複数の領域に分割し、分割した領域毎に色ずれを補正することができる。また、入力された画像信号の水平および垂直同期信号を基準信号として各色成分画像信号に対応するサンプリングクロックを生成するようにしているため、PLL回路で生じるジッタを累積させることがなく、投影画像の水平および垂直同期信号に蓄積されるジッタを低減させることができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、投影像検出カメラ11および投影像検出部10によって投影画像の色ずれを検出し、この検出した色ずれ量をもとにサンプリングクロックの位相および周波数を調整して投影画像の色ずれを補正するようにしていたが、この実施の形態2では、さらに投影レンズのズーム位置、フォーカス位置および開口数を参照して色ずれを補正するようにしている。
図6は、本発明の実施の形態2にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。図6に示すように、この実施の形態2にかかるプロジェクタ31は、プロジェクタ1が備えた記憶部9、制御部12およびプロジェクタ光学系13のそれぞれに代えて、記憶部39、制御部42およびプロジェクタ光学系43を備えるとともに、新たに投影レンズ駆動部48を備える。記憶部39は、記憶部9aに代えて記憶部39aを備え、制御部42は、サンプリング制御部12aに代えてサンプリング制御部42aを備えるとともに、さらに投影レンズ制御部42cを備える。プロジェクタ光学系43は、投影レンズ17に代えて投影レンズ47を備え、投影レンズ47の各部を駆動する投影レンズ駆動部48は、ズーム駆動部48a、フォーカス駆動部48bおよび開口絞り駆動部48cを備える。その他の構成は、プロジェクタ1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
投影レンズ47は、レンズ47a〜47dによってズームレンズとして構成されている。レンズ47b,47cは、ズーム駆動部48aによって光軸方向に個別に駆動され、投影レンズ47の焦点距離および投影画像の投影倍率を連続的に変化させる。レンズ47dは、フォーカス駆動部48bによって光軸方向に駆動され、投影レンズ47の投影画像に対するフォーカスを変化させる。また、投影レンズ47は、内部に開口絞りASを備え、この開口絞りASは、開口絞り駆動部48cによって絞り径を変化させ、投影レンズ47のLCD16R,16G,16Bおよび投影画像に対する開口数を変化させる。ズーム駆動部48a、フォーカス駆動部48bおよび開口絞り駆動部48cは、圧電素子、ボイスコイルモーター、ステッピングモーター等を用いて実現され、入力部6等から入力されたズーム、フォーカスおよび開口数の各設定情報に基づいた投影レンズ制御部42cからの指示情報にしたがって、対応するレンズ47b〜47dまたは開口絞りASを駆動させる。なお、図6では、レンズ47a〜47dを単レンズとして示したが、この例に限定されず、たとえば、それぞれ複数のレンズ群によって構成するようにしてもよい。また、ズーム駆動部48aおよびフォーカス駆動部48bは、さらに多くのレンズまたはレンズ群を駆動するようにしてもよく、たとえば、フォーカス駆動部48bは、投影レンズ47の全体を光軸方向に駆動するようにしてもよい。
このプロジェクタ31では、サンプリング制御部42aが、投影レンズ47のズーム、フォーカスおよび開口数の設定情報を取得し、取得した各設定情報をもとに補正量記憶テーブル39aを参照する。補正量記憶テーブル39aは、補正量記憶テーブル9aが記憶した補正量の情報に加え、投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数に応じて発生する投影画像の色ずれに対する補正量である可変PLL部21の分周比および移相量を記憶している。サンプリング制御部42aは、取得したズーム、フォーカスおよび開口数の設定情報に対応する補正量を補正量記憶テーブル39aから取得し、取得した補正量をもとに可変PLL部21を制御して色成分画像信号毎にサンプリングクロックを生成し、投影画像の色ずれを補正する。ここで、サンプリング制御部42aは、入力部6等から入力されるズーム、フォーカスおよび開口数の各設定情報をもとにレンズ47b,47c,47dおよび開口絞りASの駆動量を求め、この各駆動量から投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数を取得する。なお、補正量記憶テーブル39aが記憶する補正量は、たとえば、プロジェクタ31の製造段階で予め測定し求めることができる。
また、補正量記憶テーブル39aは、投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数に対応する投影画像の色ずれ量を予め記憶し、サンプリング制御部42aは、ズーム、フォーカスおよび開口数の設定情報に対応する色ずれ量を補正量記憶テーブル39aから取得し、取得した色ずれ量と投影像検出部10が検出した色ずれ量との差を求め、この色ずれ量の差が所定の閾値より大きい場合、投影レンズ47のズーム、フォーカスおよび開口数の再調整を行うようにし、色ずれ量の差が所定の閾値よりも小さくなるまでこの調整を繰り返すようにしてもよい。色ずれ量の差が所定の閾値よりも小さくなった場合、サンプリング制御部42aは、投影像検出部10が検出した色ずれ量をもとに、可変PLL部21を制御して色成分画像信号毎にサンプリングクロックを生成し、投影画像の色ずれを補正することによって、投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数に対応して最適な色ずれ補正を行うことができる。
なお、プロジェクタ31では、投影レンズ駆動部48を備え、投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数を自動設定できるようにしたが、たとえば、図7に示すプロジェクタ51のように、投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数を手動設定し、この手動設定時に駆動した投影レンズ47の各部の駆動量を投影レンズ検出部68によって検出するようにしてもよい。ここで、投影レンズ検出部68は、ズーム位置を設定するレンズ47b、47cの駆動量、フォーカス位置を設定するレンズ47dの駆動量および開口数を設定する開口絞りASの駆動量を、それぞれズーム検出部68a、フォーカス検出部68bおよび開口絞り検出部68cによって検出し、検出した各駆動量を制御部62に出力する。制御部62は、サンプリング制御部42aに代えてサンプリング制御部62aを備え、サンプリング制御部62aは、投影レンズ検出部68から出力された投影レンズ47の各部の駆動量を取得して、この取得した各駆動量から投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数を求め、その後、サンプリング制御部42aと同様に動作して投影画像の色ずれを補正する。なお、投影レンズ駆動部48,68を同時に備え、投影レンズ47のズーム位置、フォーカス位置および開口数の自動設定と手動設定との両方に対応できるようにしてもよい。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態1では、投影像検出カメラ11および投影像検出部10によって投影画像の色ずれを検出し、検出した色ずれ量をもとにサンプリングクロックの位相および周波数を調整して色ずれを補正するようにしていたが、この実施の形態3では、投影画像の色成分毎のぼけを検出し、検出したぼけ量をもとにA/D変換する各色成分画像信号の周波数帯域を制限して、投影画像のぼけ量を調整するようにしている。
図8は、本発明の実施の形態3にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。図8に示すように、この実施の形態3にかかるプロジェクタ71は、プロジェクタ1が備えた画像信号処理部4、記憶部9、投影像検出部10および制御部12のそれぞれに代えて、画像信号処理部74、記憶部79、投影像検出部80および制御部82を備える。画像信号処理部74は、タイミング切換部23を削除し、新たにフィルタ切換部25を備え、記憶部79は、記憶部9aに代えて記憶部79aを備え、制御部82は、サンプリング制御部12aおよびタイミング切換制御部12bを削除し、新たにフィルタ切換制御部82dを備える。その他の構成は、プロジェクタ1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
投影像検出部80は、投影像検出カメラ11が撮像した画像をもとに投影画像の色成分毎のぼけ量を検出する。フィルタ選択テーブル79aは、投影画像のぼけ量と、フィルタ切換部25が有する複数のフィルタのカットオフ周波数との対応関係を記憶している。フィルタ切換部25は、たとえば図9に示すように、赤色、緑色および青色成分の画像信号に対応し、それぞれフィルタ切換部25R,25G,25Bを備える。さらに、この各フィルタ切換部はカットオフ周波数が異なる複数のローパスフィルタを有しており、フィルタ切換部25RはRフィルタ25R−1〜25R−i、フィルタ切換部25GはGフィルタ25G−1〜25G−j、フィルタ切換部25BはBフィルタ25G−1〜25B−kをそれぞれ有する。一般に、信号のA/D変換を行う場合、サンプリングによる折り返し歪を防止するため、入力信号のうちサンプリング周波数の1/2の周波数であるナイキスト周波数以上の高周波成分を遮断するローパスフィルタがA/D変換器の前段に配置される。これと同様に、フィルタ切換部25R,25G,25Bは、それぞれ赤、緑および青画像信号RAS,GAS,BASのナイキスト周波数以上の高周波成分を遮断するローパスフィルタとしてA/D変換機22R,22G,22Bの前段に配置されている。Rフィルタ25R−1〜25R−i、Gフィルタ25G−1〜25G−jおよびBフィルタ25G−1〜25B−kは、それぞれフィルタ切換制御部82dからのフィルタ切換信号RFC,GFC,BFCによって選択切換される。
ここで、画像信号をフィルタリングするローパスフィルタのカットオフ周波数と、フィルタリングした画像信号をもとに投影表示される投影画像との関係について説明する。図10は、カットオフ周波数をパラメータとして、ローパスフィルタ通過後の画像信号と、この画像信号をもとに表示される投影画像との関係を示した模式図である。図10に示すように、カットオフ周波数がfc1からfc4まで段階的に増加し、これにともなってローパスフィルタを通過する高周波成分が多くなるにしたがって、ローパスフィルタを通過した画像信号の波形の鈍りと、投影画像としての縦縞の線像に生じるぼけ量とが減少し、細く鮮明な線像が表示されるようになる。すなわち、この特性を利用し、折り返し歪が生じない範囲でカットオフ周波数を調整することによって、投影画像に生じるぼけを補正して投影画像を鮮明にすることができる。また逆に、投影画像に生じるぼけを増大させて故意に投影画像をぼやかすこともできる。さらに、カットオフ周波数を色成分画像信号毎に調整することによって、投影画像のぼけを色成分毎に調整することができる。
フィルタ切換部82dは、たとえば、投影像検出部80が検出した投影画像の色成分毎のぼけ量を取得し、フィルタ選択テーブル79aを参照し、取得したぼけ量を補正するために最適なローパスフィルタの選択情報を取得し、この取得した選択情報をもとにフィルタ切換部25R,25G,25Bにそれぞれローパスフィルタを選択設定させ、A/D変換する各色成分画像信号の周波数帯域を制限する制御を行う。このような投影画像のぼけの補正は、投影レンズ17のフォーカス調整で十分に調整しきれずに投影画像にぼけが残存した場合の補正として効果的である。また、フィルタ切換部82dは、投影像検出部80から投影画像の色ずれ量を取得し、色ずれ量に対応したローパスフィルタの選択情報をフィルタ選択テーブル79aから取得し、この取得した選択情報をもとにフィルタ切換部25R,25G,25Bにローパスフィルタを選択設定させるようにしてもよい。これによって、フィルタ切換部82dは、たとえば、投影レンズ17のフォーカス調整によって発生した投影画像のわずかな色ずれをぼかして目立たなくさせることができる。
なお、図9に示したように、フィルタ切換部25R,25G,25Bは、それぞれカットオフ周波数が異なる複数のローパスフィルタを有し、フィルタ切換制御部82dからの指示をもとに選択設定するように構成したが、たとえば、それぞれカットオフ周波数が可変なローパスフィルタを用い、フィルタ切換制御部82dからの指示をもとにカットオフ周波数を設定するようにしてもよい。
また、入力信号をカットオフ周波数付近で急激に減衰させるために生じるリンギングの影響を避けるため、フィルタ切換部25R,25G,25Bで設定するローパスフィルタのカットオフ周波数は、所望の遮断周波数に対してマージンをもたせた周波数に設定することが望ましい。
ところで、プロジェクタ71では、投影画像の色成分毎のぼけを検出し、検出したぼけ量をもとにA/D変換する各色成分画像信号の周波数帯域を制限して、投影画像のぼけ量を調整するようにしたが、さらに、投影画像の色ずれを検出し、検出した色ずれ量をもとにサンプリングクロックの位相および周波数を調整して色ずれを補正するようにしてもよく、たとえば、図11に示すプロジェクタ101のように構成してもよい。このプロジェクタ101は、上述したプロジェクタ31,71を複合した構成および機能を備え、同一構成部分には同一符号を付している。ただし、画像信号処理部4,74を画像信号処理部104に、記憶部39,79を記憶部109に、投影像検出部10,80を投影像検出部110に、制御部42,82を制御部112にそれぞれ統合して置き換えている。また、投影像検出部110が備える像ずれ検出部110aは投影像検出部10に対応し、像ぼけ検出部110bは投影像検出部80に対応する。このプロジェクタ101によって、プロジェクタ光学系43で発生した組立誤差、色収差等による投影画像の色ずれが補正できるとともに、投影レンズ47のフォーカス位置、ズーム位置および開口数の各設定等によって発生もしくは残存した投影画像のぼけを補正することができるようになる。
なお、上述した実施の形態1〜3で示したプロジェクタ1,31,51,71,101では、光変調素子としてLCDを用いたが、これに代えて、たとえば、反射型液晶素子であるLCOS(Liquid Crystal on Silicon)、多数の微少ミラーを一体に形成したDMD(Digital Micromirror Device)等を用いるようにしてもよい。
また、プロジェクタ1,31,51,71,101では、赤色光、緑色光および青色光である色成分光を射出する光源として白色ランプ14を用いたが、たとえば、赤色光、緑色光および青色光を発光するLEDを用いるようにしてもよく、さらに白色光を発光するLEDを備えるようにしてもよい。この場合、各色成分のLED光源として、複数のLEDを配列し一体構成したLEDアレイを用いるようにしてもよい。また、色成分光として赤色光、緑色光および青色光を用いたが、この他の色の光を色成分光に用いるようにしてもよい。
なお、プロジェクタ1,31,51,71,101では、投影表示する画像情報および画像情報に対応する音声情報等を通信部3から取得するようにしていたが、たとえば、各種フラッシュメモリ等からなる携帯型情報記憶媒体を電気的に接続可能な機構をさらに備え、この携帯型記憶媒体から画像情報および音声情報等を取得するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。 図1に示した画像信号処理部の構成を示すブロック図である。 A/D変換する画像信号、サンプリングクロックおよび投影画像との関係を示す模式図である。 図3−1に示したサンプリングクロックの位相を変化させ、投影画像の位置調整を行った状態を示す図である。 図3−1に示したサンプリングクロックの周波数を変化させ、投影画像の倍率調整を行った状態を示す図である。 A/D変換する画像信号、サンプリングクロックおよび投影画像との関係であって、投影画像に色ずれが生じた状態を示す模式図である。 図4−1に示したサンプリングクロックの位相および周波数を変化させ、投影画像の色ずれを補正した状態を示す図である。 色ずれが生じた投影画像を示す図である。 図5−1に示した投影画像を複数の領域に分割し、分割した領域毎に色ずれを補正する処理の一例を示す図である。 図5−2に示した補正処理によって色ずれを補正した結果の投影画像を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態2にかかるプロジェクタの変形構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態3にかかるプロジェクタの構成を示す模式図である。 図8に示したフィルタ切換部の構成を示すブロック図である。 画像信号に対するカットオフ周波数をパラメータとして、ローパスフィルタ通過後の画像信号と投影画像との関係を示す模式図である。 本発明の実施の形態3にかかるプロジェクタの変形構成を示す模式図である。
符号の説明
1,31,51,71,101 プロジェクタ
2 ランプ駆動回路
3 通信部
3a 画像信号入力部
4,74,104 画像信号処理部
5 LCD駆動部
5R 赤LCD駆動回路
5G 緑LCD駆動回路
5B 青LCD駆動回路
6 入力部
7 表示部
8 音声入出力部
9,39,79,109 記憶部
9a 補正量記憶テーブル
10,80,110 投影像検出部
11 投影像検出カメラ
12,42,62,82,112 制御部
12a,42a,62a サンプリング制御部
12b タイミング切換制御部
13,43 プロジェクタ光学系
14 白色ランプ
15R,15G,15B コンデンサレンズ
16R,16G,16B LCD
17,47 投影レンズ
21 可変PLL部
21R,21G,21B 可変PLL
21Ra,21Ga,21Ba 位相比較器
21Rb,21Gb,21Bb LPF
21Rc,21Gc,21Bc VCO
21Rd,21Gd,21Bd 可変分周器
21Re,21Ge,21Be 可変遅延器
22 A/D変換部
22R,22G,22B A/D変換器
23 タイミング切換部
23a 同期信号セレクタ
23b クロック信号セレクタ
24 デジタル信号処理部
25,25R,25G,25B フィルタ切換部
25R−1〜25R−i Rフィルタ
25G−1〜25G−j Gフィルタ
25B−1〜25B−k Bフィルタ
39a 補正量記憶テーブル
42c 投影レンズ制御部
47a,47b,47c,47d レンズ
48 投影レンズ駆動部
48a ズーム駆動部
48b フォーカス駆動部
48c 開口絞り駆動部
68 投影レンズ検出部
68a ズーム検出部
68b フォーカス検出部
68c 開口絞り検出部
79a フィルタ選択テーブル
82d フィルタ切換制御部
110a 像ずれ検出部
110b 像ぼけ検出部
AS 開口絞り
BAS,BDS 青画像信号
CK1,RCK,GCK,BCK クロック信号
CM コールドミラー
DA 表示領域
DM1,DM2,DM3,DM4 ダイクロイックミラー
GAS,GDS 緑画像信号
HS0,HS1,RHS,GHS,BHS 水平同期信号
RAS,RDS 赤画像信号
RCS,GCS,BCS サンプリング制御信号
RFC,GFC,BFC フィルタ切換信号
SC スクリーン
TM1,TM2 全反射ミラー
VS0 垂直同期信号

Claims (14)

  1. 入力されたアナログカラー画像信号に応じた画像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、
    照明光を出射する光源手段と、
    前記アナログカラー画像信号をA/D変換し色毎の投影画像信号を生成する信号処理手段と、
    前記光源手段から出射した照明光を前記色毎の投影画像信号に基づいて変調し色毎の変調光を生成する光変調手段と、
    前記光変調手段で生成された変調光をスクリーン面上に結像させて色毎の像を形成する投影手段と、
    スクリーン面上に結像された前記色毎の像間の位置ズレ量に基づいて、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整するサンプリング制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記色毎の像間の位置ズレ量を検出する検出手段を更に備え、
    前記サンプリング制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記検出手段は、前記光変調手段の像を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって撮像した画像をもとに前記色毎の像間の位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記検出手段は、前記光変調手段の像のうち前記スクリーン面の少なくとも略中央部の前記色毎の像間の位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 前記検出手段は、前記撮像した画像をもとに前記光変調手段の像を複数の領域に分割し、該分割した複数の領域毎に前記色毎の像間の位置ズレ量を検出することを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  6. 前記色毎の像間の位置ズレ量である倍率誤差および位置誤差にそれぞれ対応する前記サンプリング周波数および位相の少なくとも一方の補正量を記憶した補正量記憶テーブルを備え、
    前記サンプリング制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに前記補正量記憶テーブルを参照して該検出結果に対応する前記補正量を取得し、該取得した補正量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする請求項2に記載のプロジェクタ。
  7. 前記投影手段を駆動して前記光変調手段の像の投影倍率およびフォーカスの少なくとも一方を調整する投影像調整手段を備え、
    前記サンプリング制御手段は、前記投影像調整手段が駆動する前記投影手段の駆動量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  8. 入力された前記投影倍率およびフォーカスの少なくとも一方の調整量をもとに前記投影手段の駆動量を求め、該駆動量をもとに前記投影像調整手段を制御する投影像制御手段を備え、
    前記サンプリング制御手段は、前記駆動量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
  9. 前記投影像調整手段によって駆動された前記投影手段の駆動量を検出する駆動量検出手段を備え、
    前記サンプリング制御手段は、前記駆動量検出手段によって検出された前記駆動量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
  10. 前記駆動量に対応する前記位相および周波数の少なくとも一方の補正量を記憶した補正量記憶テーブルを備え、
    前記サンプリング制御手段は、前記駆動量をもとに前記補正量記憶テーブルを参照して該駆動量に対応する前記補正量を取得し、該取得した補正量をもとに、前記A/D変換時のサンプリング周波数および位相の少なくとも一方を前記色毎に調整することを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
  11. 入力されたアナログカラー画像信号に応じた画像をスクリーンに投影するプロジェクタであって、
    照明光を出射する光源手段と、
    前記アナログカラー画像信号をA/D変換し色毎の投影画像信号を生成する信号処理手段と、
    前記光源手段から出射した照明光を前記色毎の投影画像信号に基づいて変調し色毎の変調光を生成する光変調手段と、
    前記光変調手段で生成された色毎の変調光をスクリーン面上に結像させて像を形成する投影手段と、
    前記投影手段のズーム量およびフォーカス量の少なくとも一方を調整する調整手段と、
    前記信号処理手段の前段に電気的に接続され前記アナログカラー画像信号の周波数帯域を前記色毎に制限する帯域制限手段と、
    前記調整手段の調整量に応じて前記帯域制限手段のカットオフ周波数を切り替えて調整するフィルタ制御手段と、
    を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  12. 前記帯域制限手段は、制限する前記周波数帯域が互いに異なる複数の周波数フィルタを有し、
    前記フィルタ制御手段は、前記色毎に、前記複数の周波数フィルタから少なくとも1つの周波数フィルタを選択して前記周波数帯域を制限させる制御を行うことを特徴とする請求項11に記載のプロジェクタ。
  13. 前記光変調手段の像を撮像する撮像手段を有し、該撮像手段によって撮像した画像をもとに前記調整量を検出する検出手段を更に備え、
    前記フィルタ制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに、前記色毎に前記周波数帯域を制限させる制御を行うことを特徴とする請求項11に記載のプロジェクタ。
  14. 前記調整量に対応する前記周波数帯域の制限量を記憶した制限量記憶テーブルを更に備え、
    前記フィルタ制御手段は、前記検出手段の検出結果をもとに前記制限量記憶テーブルを参照して該検出結果に対応する前記制限量を取得し、該取得した制限量をもとに、前記色毎に前記周波数帯域を制限させる制御を行うことを特徴とする請求項13に記載のプロジェクタ。
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