JP2006173738A - 画像読取装置、画像読取方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】固体撮像素子から画像情報を読み取る際の固体撮像素子の出力信号のサンプリング位置を最適化する。
【解決手段】画像形成装置は、画像情報を光信号から電気信号に変換する固体撮像素子10と、固体撮像素子10の出力信号から、画素単位でフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをサンプルホールドし、そのサンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルから画像信号期間の信号レベルを減算して画像信号を得るアナログ信号処理部11と、サンプルホールドで使用するサンプルパルスを供給するパルス発生部14と、サンプルパルスによる前記出力信号のサンプリング位置を制御する制御部2と、を備え、この制御部2は、サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置を最適化する。
【選択図】図2
【解決手段】画像形成装置は、画像情報を光信号から電気信号に変換する固体撮像素子10と、固体撮像素子10の出力信号から、画素単位でフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをサンプルホールドし、そのサンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルから画像信号期間の信号レベルを減算して画像信号を得るアナログ信号処理部11と、サンプルホールドで使用するサンプルパルスを供給するパルス発生部14と、サンプルパルスによる前記出力信号のサンプリング位置を制御する制御部2と、を備え、この制御部2は、サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置を最適化する。
【選択図】図2
Description
本発明は、固体撮像素子を用いた画像読取装置、画像読取方法及び画像形成装置に関する
近年、複写機等の画像形成装置の著しい高速化及び高分解能化が行われているが、これにより、画像形成装置内部の電子回路のさらなる高速化が求められている。特に、光の画像情報を感知する固体撮像素子から電気信号に変換された画像情報を読み取る際には、高分解能化によるデータ点数の増加及び高速化の二つの要求から、なお一層の高速化が必要とされ、画像情報を読み取る際の基本クロックを高速化することが行われる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−57581号公報
しかしながら、上述の従来の画像形成装置では、固体撮像素子から画像情報を読み取る際に、誤った画像情報を読み取ることがあった。即ち、固体撮像素子の画像情報は、出力タイミングチャート上のある画像信号期間だけ電気信号として出力されるので、サンプリング位置が画像信号期間に含まれない場合には、正確な画像情報のサンプリングが行われなかった。
特に、CCD(Charge Coupled Device)に代表される固体撮像素子では、高速化に伴い、基本クロックが高周波数化しており、ひいては、基本クロックから生成される前記信号期間も短縮する。また、サンプリング位置は、プリント基板上のアートワーク配線による信号遅延をも考慮して設計されるが、各種電気素子、特に半導体素子の電気的特性のばらつきを考慮して設計することには困難が伴っていた。これらのことから、固体撮像素子の出力電気信号を、画像信号期間内にサンプリングし、正確な画像情報を取得することをいかに実現するかが極めて重要となる。
本発明の課題は、固体撮像素子から画像情報を読み取る際の固体撮像素子の出力信号のサンプリング位置を最適化することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、画像情報を光信号から電気信号に変換する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の出力信号から、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド回路と、前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルと画像信号期間の信号レベルの減算処理を行って画像信号を得る相関二重サンプリング回路と、前記サンプルホールド回路へサンプルパルスを供給するパルス発生部と、前記サンプルパルスによる前記出力信号のサンプリング位置を制御する制御部と、を備え、前記パルス発生部は、前記制御部の制御により前記出力信号のサンプリング位置を変化させ、前記制御部は、前記サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置を最適化する最適化手段を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記最適化手段は、前記サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の任意画素から得られる画像信号を複数ライン取得し、当該複数ラインにおける当該任意画素の画像信号の変動量が最小のサンプリング位置を最適化されたサンプリング位置として算出することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像読取装置において、前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルを示すアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を備え、前記相関二重サンプリング回路は、前記A/D変換部で得られたデジタル信号で減算処理を行うことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記出力信号をフィールドスルー期間及び画像信号期間の各々でサンプリングするためのサンプリング条件を設定するサンプリング条件設定手段を備え、前記最適化手段は、前記設定されたサンプリング条件に従ってサンプリング位置を最適化することを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像読取装置において、前記サンプリング条件は、フィールドスルー期間及び画像信号期間の各々でのサンプリングを開始する位置、サンプリング点数及びサンプリング範囲であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記最適化手段により最適化された、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間でのサンプリング位置と、各サンプリング点における前記出力信号の変動量を記憶し、前記最適化手段を再度動作させる場合、前記サンプリング条件設定手段は、前記最適化手段の前回の動作で記憶されたサンプリング位置及び各サンプリング点における前記出力信号の変動量に基づいてサンプリング条件を再設定し、前記最適化手段は、前記再設定されたサンプリング条件に従ってサンプリング位置を最適化することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像読取装置において、オペレータが制御情報を入力するための操作部を備え、前記制御部は、前記操作部の操作により、前記最適化手段の起動条件を設定する起動条件設定手段を備え、前記設定された起動条件に従って前記最適化手段を起動することを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像読取装置において、前記起動条件は、前記最適化手段の起動時刻及び電源投入後の最適化動作の有無を示す情報であることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の画像読取装置において、前記制御部は、前記最適化手段を再度動作させる場合、前回の最適化動作で最適化されたサンプリング位置を前記パルス発生部に設定することを特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の画像読取装置において、前記画像信号はカラー画像信号であることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像読取装置において、前記パルス発生部は、前記カラー画像信号の成分色毎にサンプリング位置を変化させ、前記制御部は、前記カラー画像信号の成分色毎に前記最適化手段を備えることを特徴としている。
請求項12に記載の発明は、画像情報を光信号から電気信号に変換する撮像工程と、前記電気信号から、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド工程と、前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルと画像信号期間の信号レベルの減算処理を行って画像信号を得る相関二重サンプリング工程と、前記サンプルホールド工程を制御するサンプルパルスを供給するパルス発生工程と、前記サンプルパルスによる前記電気信号のサンプリング位置を制御する制御工程と、を含み、前記パルス発生工程では、前記制御工程における制御により前記電気信号のサンプリング位置を変化させ、前記制御工程では、前記サンプリング位置を変化させたときの前記電気信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置が最適化されることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、読取対象の原稿を画像情報として電気信号に変換し、当該電気信号をサンプリングする画像読取部と、前記画像情報に所定の画像処理を施す画像処理部と、前記画像情報を転写紙に転写する画像形成部と、を備える画像形成装置であって、前記画像読取部は、画像情報を光信号から電気信号に変換する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の出力信号から、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド回路と、前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルと画像信号期間の信号レベルの減算処理を行って画像信号を得る相関二重サンプリング回路と、前記サンプルホールド回路へサンプルパルスを供給するパルス発生部と、前記サンプルパルスによる前記出力信号のサンプリング位置を制御する制御部と、を備え、前記パルス発生部は、前記制御部の制御により前記出力信号のサンプリング位置を変化させ、前記制御部は、前記サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置を最適化する最適化手段を備えることを特徴としている。
本発明によれば、固体撮像素子の出力信号のサンプリング位置を可変にし、当該出力信号の各サンプリング位置での変動情報に基づいてサンプリング位置を最適化することにより、固体撮像素子の出力信号の画像信号期間内に位置するサンプリング位置を確実に抽出するとともに、固体撮像素子のリセット動作によるリセットノイズを除去することが可能となる。
特に、固体撮像素子の出力信号の変動量が最小となる時点を最適なサンプリング位置として検出することにより、リセットノイズ以外の変動要因に影響されることなく固体撮像素子のリセット動作によるレベル変動を最小限に抑えることができる。
更に、サンプリング位置の最適化処理を再度実行する場合、前回の最適化処理で得られた最適化されたサンプリング位置及び各サンプリング点の変動量に基づいてサンプリング条件を再設定することにより、2回目以降の最適化処理の動作時間を短縮することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
まず、本実施形態における構成について説明する。
まず、本実施形態における構成について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す。画像形成装置1は、原稿に書かれた文字或いは図等を画像情報として転写紙に複写するもので、図1に示すように、制御部2、操作部3、画像読取部4、画像処理部5、画像形成部6、画像メモリ7により構成される。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等により構成され、メモリに記憶された制御処理プログラムに従って画像形成装置1を構成する各部の制御を行い、原稿の読み取りから転写までの工程を管理、運行する。
操作部3は、コピースタートキー、テンキー等の各種操作キーを備え、これらのキーの操作信号を制御部2に出力する。また、操作部3は、タッチパネルを有し、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として制御部2に出力する。この操作部3は、例えば、オペレータによるキー操作又はタッチ指示により指示された転写枚数、転写濃度、転写用紙の選択等の各種の制御情報を制御部2に出力する。
画像読取部4は、原稿の画像情報を読み取り、画像情報を示すデジタル信号を取得する。画像読取部4の内部構成については後に図2を参照して詳細に説明する。
画像処理部5は、制御部2から入力される制御信号に従って、画像読取部4での読み取りによって得られた画像信号に対し、拡大、縮小、回転等の各種の画像処理を施す。画像読取部4、制御部2及び操作部3により、本発明の画像読取装置が構成される。
画像形成部6は、画像処理部5で画像処理された画像情報を転写用紙に転写し、転写原稿を作成する。画像メモリ7は、画像読取部4で読み取られた画像信号及び画像処理部5で画像処理された画像信号を蓄積、保存する。
図2に、画像読取部4の内部構成を示す。画像読取部4は、原稿の画像情報を光信号からアナログの電気信号に変換し、更にデジタル信号に変換する機能を有し、図2に示すように、固体撮像素子10、アナログ信号処理部11、A/D変換部12、ゲートアレイ13及びパルス発生部14から構成される。
固体撮像素子10は、CCD(Charge Coupled Device)光センサより構成され、ランプ(図示略)により照明される原稿の光画像情報をフォトダイオードアレイで読み取り、電気信号に変換する。これらの電気信号は、フォトダイオードアレイ間に設けられた、CCD及びアナログ信号レジスタにより、順次読み出される。
アナログ信号処理部11は、固体撮像素子10から読み出された電気信号(アナログ信号)を、パルス発生部14から供給されるサンプルパルスに同期してサンプリングする。アナログ信号処理部11の内部構成については後に図3を参照して詳細に説明する。
A/D変換部12は、アナログ信号処理部11でサンプリングされた電気信号を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。
ゲートアレイ13は、画像読取部4と画像形成装置1の他の処理部とのインターフェースをなすもので、A/D変換部12でデジタル信号に変換された電気信号を制御部2或いは通信バス(図示略)を介して画像メモリ7等に振り分けて転送する。
制御部2は、基本クロックを生成する発振器を備えており、画像読取部4全体の制御を司る信号を生成する。特に、固体撮像素子10、アナログ信号処理部11及びA/D変換部12を制御する信号は、精度の高いタイミングが要求されるため、パルス発生部14を介して生成される。制御部2は、固体撮像素子10の出力信号(電気信号)C_OUTの変動情報に基づいて当該出力信号のサンプリング位置を最適化する処理を行い、サンプリング位置が最適化されたパルスを発生するように、ゲートアレイ13を介してパルス発生部14に指示する。サンプリング位置の最適化処理については、後に図6〜図11を参照して詳細に説明する。
パルス発生部14は、制御部2からの制御信号に基づいて、固体撮像素子10、アナログ信号処理部11及びA/D変換部12を制御する信号(パルス)を生成する。このパルス発生部14は、例えば、ディレイライン及びセレクタを組み合わせることにより、高精度のタイミングを有するパルスを生成することができる。
図3に、アナログ信号処理部11の内部構成を示す。アナログ信号処理部11は、図3に示すように、クランプ回路20、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング)回路21、アンプ22、クランプ回路23により構成される。
クランプ回路20は、パルス発生部14から供給されるパルスCP1に同期して、固体撮像素子10の出力信号C_OUTの直流電位を次段のサンプルホールド回路に対して適正な直流電位にシフトする。
固体撮像素子10の出力信号C_OUTは、概ね数十nsecの繰り返し周期を有する水位同期パルスに同期した電気信号であり、図5に示すように、リセット期間、フィールドスルー期間、固体撮像素子10のCCD内部のフォトダイオードに蓄積した電荷量に比例した電圧を出力する画像信号期間の3つの期間が周期的に繰り返されている。
CDS回路21は、パルス発生部14から供給されるサンプルパルスSH1、SH2に同期して、それぞれ、固体撮像素子10の出力信号C_OUTのフィールドスルー期間、画像信号期間における信号レベル(電圧)を画素単位でサンプルホールドし、それぞれの信号レベルを減算処理する。CDS回路21の内部構成については、後に図4を参照して詳細に説明する。
アンプ22は、サンプルホールドされたCDS回路21の出力を、A/D変換部12でのA/D変換に適した電圧(設定電圧)に増幅する。このアンプ22は、制御部2からの制御信号により増幅利得を変化させる。
クランプ回路23は、パルス発生部14から供給されるパルスCP2に同期して、アンプ22の出力信号の直流電位のシフトを行う。
図4に、CDS回路21の内部構成を示す。CDS回路21は、図4に示すように、サンプルホールド回路25、26、27、差動アンプ28により構成される。
サンプルホールド回路25は、パルス発生部14から供給されるサンプルパルスSH1に同期して、固体撮像素子10の出力信号C_OUTから画素単位でフィールドスルー期間における信号レベルをサンプルホールドする。
サンプルホールド回路26は、パルス発生部14から供給されるサンプルパルスSH2に同期して、サンプルホールド回路25で得られたフィールドスルー期間における信号レベルを再びサンプルホールドする。サンプルホールド回路26の出力信号は、差動アンプ28の正入力端子に入力される。
サンプルホールド回路27は、パルス発生部14から供給されるサンプルパルスSH2に同期して、固体撮像素子10の出力信号C_OUTから画素単位で画像信号期間における信号レベルをサンプルホールドする。サンプルホールド回路27の出力信号は、差動アンプ28の負入力端子に入力される。サンプルホールド回路26及び27では同一のサンプルパルスSH2でサンプルホールドが行われるため、フィールドスルー期間と画像信号期間の信号レベルが同タイミングで得られ、両者は差動アンプ28に出力される。
差動アンプ28は、サンプルホールド回路26の出力信号から、サンプルホールド回路27の出力信号を減算して、演算結果をアンプ22に出力する。
図5に、CDS回路21におけるサンプリング動作を表すタイミングチャートを示す。図5では、サンプルホールド回路25、26、27の出力信号を、それぞれ、DAT1、DAT2、DAT3とし、差動アンプ28の出力信号をCDS_OUTとし、DAT1及びDAT2が表すフィールドスルー期間における信号レベルをPi(i=0、1、2、…)、DAT3が表す画像信号期間における信号レベルをDi(i=0、1、2、…)としている。
CDS回路21は、固体撮像素子10のCCDのリセット動作によりその後の画像信号期間の信号レベルがフィールドスルー期間の信号レベルとともに変動する画素単位のリセットノイズを除去するためのもので、上述のように、画素単位でフィールドスルー期間と画像信号期間の信号レベルをサンプリングして、それぞれの信号レベルを減算処理する。しかしながら、このフィールドスルー期間にも様々なノイズが混入しており、そのノイズの大きさによっては、CDS回路21の本来の目的が達成されない場合もあり得る。
フィールドスルー期間は、図5又は図11(a)に示すように、リセット動作によるパルス状波形の終了から画像信号期間の開始の間に位置している。よって、リセット動作及び画像信号出力動作のそれぞれからの影響を受け、リセットノイズ以外の変動要因が存在する。このため、画像信号期間だけでなく、フィールドスルー期間においてもノイズ量が少ない最適なサンプリング位置が存在する。
次に、図6〜図11を参照して、画像信号期間におけるサンプリング位置の最適化処理と、フィールドスルー期間におけるサンプリング位置の最適化処理について詳細に説明する。CDS回路21では、フィールドスルー期間でのサンプリングと、画像信号期間でのサンプリングを行って、各期間でのサンプリングで得られた信号レベルから減算処理を行っているため、フィールドスルー期間におけるサンプリング位置の最適化処理を行う前に、画像信号期間におけるサンプリング位置の最適化処理を行う必要がある。
まず、図6のフローチャート及び図7を参照して、画像信号期間におけるサンプリング位置の最適化処理について説明する。
まず、制御部2により、画像信号期間におけるサンプリング点数及びサンプリング間隔が設定される(ステップS1)。ステップS1では、サンプリング点数及びサンプリング間隔が、オペレータによる操作部3の操作によって設定されてもよいし、パルス発生部14の仕様限界に基づいて予め設定されていてもよい。但し、サンプリング点数とサンプリング間隔の積であるサンプリング範囲として、画像信号期間を充分に越える範囲に設定されることが好ましい。
次いで、サンプルパルスSH2の初回サンプリング位置(サンプリングの開始位置)が設定される(ステップS2)。この初回サンプリング位置は、概ねフィールドスルー期間直後に設定される。以下では、サンプリング点数、サンプリング範囲及び初回サンプリング位置をまとめて「サンプリング条件」と呼ぶことにする。
次いで、パルス発生部14により、ステップS2で設定されたサンプリング位置のサンプルパルスSH2がCDS回路21に供給され、CDS回路21のサンプルホールド回路27では、サンプルパルスSH2に同期して、固体撮像素子10の出力信号C_OUTがサンプルホールドされる(ステップS3)。図7(a)に、固体撮像素子10の出力信号C_OUTの一周期分の波形を示す。固体撮像素子10の出力信号C_OUTは、クランプ回路20により、フィールドスルー期間中に直流電位が移動されるため、ステップS3では、画像信号期間のサンプリング結果として、図7(a)に示すように、フィールドスルー期間の電圧と画像信号期間のサンプリング位置の電圧との差分を示すサンプリング電圧(画像信号振幅)が取得される。
次いで、アンプ22により、ステップS3で取得されたサンプリング電圧が予め設定された出力電圧に利得調整され(ステップS4)、制御部2により、ステップS4で得られた増幅利得値がアンプ22から取得され、メモリに記憶される(ステップS5)。
サンプリング電圧の利得調整後、ステップS1で設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了したか否かが判定される(ステップS6)。ステップS6において、設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了していないと判定された場合(ステップS6;NO)、サンプリング位置が、ステップS1で設定されたサンプリング間隔だけ変更され(ステップS7)、設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了するまでステップS3〜S7の工程が繰り返される。
図7(b)に、サンプリング位置とアンプ22の増幅利得値の関係を示す。図7(b)に示すサンプリング位置は、図7(a)の横軸(時間)と同期している。概ねフィールドスルー期間の直後に設定される初回サンプリング位置a点は、サンプリング電圧が極めて小さいため、増幅利得値は大きくなる。その後、サンプリング間隔分だけサンプリング位置を遅らせ、次のサンプリング位置(例えば、b点)においてサンプリング電圧を取得し自動利得調整を行う。この時の増幅利得値は、サンプリング電圧に反比例して小さくなる。この操作をサンプリング点数だけ繰り返すことにより、サンプリング位置が、概ね画像信号期間を越える位置に達する。
図6に戻り、ステップS6において、設定された点数のサンプリングが終了したと判定された場合(ステップS6;YES)、制御部2により、ステップS5で取得された各サンプリング点における増幅利得値の中から最小の値が算出され(ステップS8)、この最小の増幅利得値を有するサンプリング位置が、ゲートアレイ13を介してパルス発生部14に設定される(ステップS9)。
次いで、制御部2により、ステップS9で設定されたサンプリング位置が、画像信号期間における最適化されたサンプリング位置としてメモリに記憶され(ステップS10)、本最適化処理が終了する。図7の例では、サンプリング位置c点が増幅利得値が最小の時点であり、サンプリング電圧が最大となる画像信号期間内に位置している。従って、ステップS9では、サンプリング位置c点がパルス発生部14に設定される。
次に、図8のフローチャート及び図9を参照して、図6に示したサンプリング位置の最適化処理を再度実行する場合の処理について説明する。図9は、前回のサンプリング位置の最適化処理におけるサンプリング点、増幅利得値及びサンプリング位置の関係の一例を示す図である。
まず、前回の最適化処理(図6)のステップS10で記憶された最適化されたサンプリング位置と、ステップS5で記憶された各サンプリング点における増幅利得値が制御部2内のメモリから読み出される(ステップS20)。
次いで、予め設定されたサンプリング条件が制御部2のメモリから読み出される(ステップS21)。図7(b)及び図9の場合、ステップS21で読み出されるサンプリング条件は、初回サンプリング位置(サンプリングの開始位置)がa点、サンプリング範囲がa〜d点間、サンプリング点数が10点となる。
次いで、ステップS20及びS21で読み出された、最適化されたサンプリング位置、各サンプリング点での増幅利得値及びサンプリング条件に基づいて、サンプリング条件の再設定が行われる(ステップS22)。ステップS22では、まず、前回の最適化処理で最適化されたサンプリング位置を基準とした場合の増幅利得値の変化が比較的平坦な範囲のサンプリング点が選び出され、その選び出されたサンプリング点に基づいてサンプリング条件が再設定される。
例えば、図7及び図9によると、前回最適化されたサンプリング位置c点を基準として、増幅利得値の変化が+0.2ポイントの範囲内であるe〜f点の範囲のサンプリング点が選び出される。従って、ステップS22では、初回サンプリング位置がe点、サンプリング範囲がe〜f点、サンプリング点数を6点としたサンプリング条件が設定される。
次いで、ステップS22で再設定されたサンプリング条件に基づいて、サンプリング位置が再設定され(ステップS23)、図6のステップS3の処理へ移行する。
次に、図10のフローチャート及び図11を参照して、フィールドスルー期間におけるサンプリング位置の最適化処理について説明する。
まず、制御部2により、フィールドスルー期間におけるサンプリング点数及びサンプリング間隔が設定される(ステップS30)。ステップS30では、サンプリング点数及びサンプリング間隔が、オペレータによる操作部3の操作によって設定されてもよいし、パルス発生部14の仕様限界に基づいて予め設定されていてもよい。
次いで、サンプルパルスSH1の初回サンプリング位置(サンプリングの開始位置)が設定される(ステップS31)。この初回サンプリング位置は、概ねリセット期間直後(リセットノイズからの立下り部分)に設定される。
次いで、パルス発生部14により、ステップS31で設定されたサンプリング位置のサンプルパルスSH1がCDS回路21に供給され、CDS回路21のサンプルホールド回路25では、サンプルパルスSH1に同期して、任意画素(例えば、オプティカルブラック画素の一画素)がサンプルホールドされる(ステップS32)。ステップS32では、所定ライン数(m)分の任意画素がサンプルホールドされる。以下、この任意画素の各ラインでサンプルホールドされた信号レベルをPj(j=1、2、…、m)とする。
ステップS32でのサンプリング結果P1〜Pmは、制御部2のメモリに記憶される(ステップS33)。次いで、ステップS33で記憶された所定ラインのサンプリング結果の中から、最大値Pmaxと最小値Pminが抽出され、最大値Pmaxから最小値Pminを引いた変動量Δ=Pmax−Pminと、現在のサンプリング位置のデータがメモリに記憶される(ステップS34)。
次いで、ステップS30で設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了したか否かが判定される(ステップS35)。ステップS35において、設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了していないと判定された場合(ステップS35;NO)、サンプリング位置が、ステップS30で設定されたサンプリング間隔だけ変更され(ステップS36)、設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了するまで、ステップS32〜S36の処理が繰り返される。
ステップS35において、設定されたサンプリング点数のサンプリングが終了したと判定された場合(ステップS35;YES)、制御部2により、ステップS34で記憶された各サンプリング位置での変動量Δが最小のサンプリング位置が、ゲートアレイ13を介してパルス発生部14に設定される(ステップS37)。そして、ステップS37で設定されたサンプリング位置が、フィールドスルー期間における最適化されたサンプリング位置として制御部2のメモリに記憶され(ステップS38)、本最適化処理が終了する。
図11(a)に、固体撮像素子10の出力信号C_OUTのフィールドスルー期間における拡大波形を示し、図11(b)に、サンプリング位置と当該出力信号の変動量(ノイズ量)との関係を示す。図11(b)に示すサンプリング位置は、図11(a)の横軸(時間)と同期している。
リセットノイズからの立下り部分に対応する初回サンプリング位置α点では、例えば、回路のインピーダンス、リセットパルス波形等の要因で、アンダーシュート等の波形変動が生じ、その影響によってフィールドスルー期間における波形が乱れ、出力波形C_OUTの変動量(ノイズ量)が大きくなっている。また、画像信号期間への立下り部分に対応する最終サンプリング位置γ点では、回路のインピーダンス、転送パルス波形等の要因で、フィールドスルー期間における波形が乱れ、出力波形C_OUTの変動量(ノイズ)が大きくなっている。図11では、サンプリング位置α点からγ点の中間に位置するサンプリング位置β点において、出力信号C_OUTの変動量(ノイズ量)が最小となり、このサンプリング位置β点が最適なサンプリング位置となる。
なお、フィールドスルー期間においても、図8と同様に、サンプリング条件を再設定し、サンプリング位置の最適化処理を再度実行することが可能である。即ち、フィールドスルー期間において前回最適化されたサンプリング位置(例えば、図11(b)のβ点)を基準として、出力信号C_OUTの変動量が所定範囲にあるサンプリング範囲を選び出し、このサンプリング範囲での初回サンプリング位置、サンプリング点数を新たなサンプリング条件として設定する。そして、この再設定されたサンプリング条件に基づいてサンプリング位置を再設定し、図10のステップS32へ移行するようにすればよい。
〈変形例〉
上述の実施形態では、画像形成装置1で使用するCDS回路をアナログ回路として構成した場合を示したが、CDS回路をデジタル回路として構成した場合においても、上述(図6〜図11)と同様なサンプリング位置の最適化処理を適用することが可能である。図12に、上記実施形態の変形例として、CDS回路をデジタル回路として構成した場合の画像読取部4内のアナログ信号処理部11d及びゲートアレイ13dの内部構成を示す。
上述の実施形態では、画像形成装置1で使用するCDS回路をアナログ回路として構成した場合を示したが、CDS回路をデジタル回路として構成した場合においても、上述(図6〜図11)と同様なサンプリング位置の最適化処理を適用することが可能である。図12に、上記実施形態の変形例として、CDS回路をデジタル回路として構成した場合の画像読取部4内のアナログ信号処理部11d及びゲートアレイ13dの内部構成を示す。
アナログ信号処理部11dは、図12に示すように、クランプ回路30、サンプルホールド回路31、アンプ32、クランプ回路33により構成される。
クランプ回路30は、パルス発生部14から供給されるパルスCP1に同期して、固体撮像素子10の出力信号C_OUTの直流電位を次段のサンプルホールド回路に対して適正な直流電位にシフトする。
サンプルホールド回路31は、パルス発生部14から供給されるサンプルパルスSH1/2に同期して、固体撮像素子10の出力信号C_OUTから、画素単位でフィールドスルー期間及び画像信号期間における信号レベル(電圧)を交互にサンプルホールドする。
アンプ32は、サンプルホールド回路31の出力信号を、A/D変換部12でのA/D変換に適した電圧(設定電圧)に増幅する。このアンプ32は、制御部2からの制御信号により増幅利得を変化させる。
クランプ回路33は、パルス発生部14から供給されるパルスCP2に同期して、アンプ32の出力信号の直流電位のシフトを行い、アンプ32により生じた画像情報以外の直流成分を調節する。
A/D変換部12は、パルス発生部14から供給されたパルスADCKにより、アナログ信号処理部11dから入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
ゲートアレイ13dは、CDS回路をデジタル回路として構成したもので、図12に示すように、ラッチ回路34、35、36、37と、減算回路38により構成される。
ラッチ回路34は、パルス発生部14から供給されるパルスL1に同期して、A/D変換部12の出力信号をラッチし、ラッチ回路35及び36に出力する。ラッチ回路35は、パルス発生部14から供給されるパルスL1に同期して、ラッチ回路34の出力信号をラッチし、ラッチ回路37に出力する。ラッチ回路36は、パルス発生部14から供給されるパルスL2に同期して、ラッチ回路34の出力信号をラッチし、減算回路38に出力する。ラッチ回路37は、パルス発生部14から供給されるパルスL2に同期して、ラッチ回路35の出力信号をラッチし、減算回路38に出力する。
減算回路38は、ラッチ回路37の出力信号から、ラッチ回路36の出力信号を減算し、減算結果を相関二重サンプリングデータとして出力する。
図13に、図12のアナログ信号処理部11d、A/D変換部12及びゲートアレイ13dの動作を表すタイミングチャートを示す。図13では、A/D変換部12の出力信号をDAT6とし、ラッチ回路34、35の出力信号を、それぞれ、DAT7a、DAT7bとし、減算回路38の出力信号をCDS_OUTとしている。また、フィールドスルー期間における信号レベルをPi(i=0、1、2、…)、画像信号期間における信号レベルをDi(i=0、1、2、…)としている。なお、図13では、パルスADCKについて立下りエッジ、パルスL1及びL2について立上りエッジである場合を示しているが、これに限定されるものではない。
以上のように、本実施形態及びその変形例の画像形成装置1によれば、固体撮像素子10の出力信号のサンプリング位置を可変にし、当該出力信号の各サンプリング位置での変動情報に基づいてサンプリング位置を最適化することにより、固体撮像素子10の出力信号の画像信号期間内に位置するサンプリング位置を確実に抽出する。よって、固体撮像素子10の画像情報を誤りなく電気信号として抽出することができる。また、固体撮像素子10のリセット動作によるリセットノイズを除去することができる。
特に、固体撮像素子10の出力信号のフィールドスルー期間における変動量が最小となる時点を最適なサンプリング位置として検出することにより、リセットノイズ以外の変動要因に影響されることなくCCDのリセット動作によるレベル変動を最小限にすることができ、CDS回路本来の目的を達成することができる。
更に、サンプリング位置の最適化処理を再度実行する場合、前回の最適化処理で得られた最適化されたサンプリング位置及び各サンプリング点の変動量に基づいてサンプリング条件を再設定することにより、2回目以降の最適化処理の動作時間を短縮することができる。これにより、画像読取部4又は画像形成装置1全体の動作の高速化を図ることができる。
なお、画像読取部4及び画像形成装置1全体の動作をより高速にするには、サンプリング条件の再設定を行わずに、前回の最適化処理で得られた最適化されたサンプリング位置をそのままパルス発生部14に設定して、再度サンプリングを行うようにすればよい。
また、本実施形態によるサンプリング位置の最適化は、制御部2により行われるので、オペレータが操作部3から制御部2に指示を与えることにより、電源投入後の任意時刻に行うことができる。また、制御部2は、操作部3から入力される指示信号に基づいて、サンプリング位置の最適化処理の起動条件として、最適化処理の起動時刻及び電源投入後の最適化動作の有無を示す情報を設定し、その設定された起動条件に従って、サンプリング位置の最適化処理を行うことができる。
また、本実施形態では、制御部2でサンプリング位置の最適化処理を行うようにしたが、画像読取部4内部にCPUを備え、制御部2とは別に、画像読取部4内でローカルに行うようにしてもよい。
更に、本実施形態では、画像読取部4での最適なサンプリング位置が一つである場合を示したが、カラー画像の場合には、固体撮像素子の特性が成分色ごとに異なること、更にランプ光量の経時変化により、固体撮像素子が出力する成分色毎の信号波形が異なってくる等の理由により、この成分色情報毎に最適なサンプリング位置が異なる。従って、成分色情報毎に、フィールドスルー期間及び画像信号期間におけるサンプリング位置の最適化を行うことで、リセットノイズ以外の変動要因に影響されることなくリセットノイズを効率的に除去し、より正確な成分色の画像情報を抽出することが可能となる。
1 画像形成装置
2 制御部
3 操作部
4 画像読取部
5 画像処理部
6 画像形成部
7 画像メモリ
10 固体撮像素子
11、11d アナログ信号処理部
12 A/D変換部
13、13d ゲートアレイ
14 パルス発生部
20、23、30、33 クランプ回路
21 CDS回路(相関二重サンプリング回路)
22、32 アンプ
25、26、27、31 サンプルホールド回路
28 差動アンプ
34、35、36、37 ラッチ回路
38 減算回路
2 制御部
3 操作部
4 画像読取部
5 画像処理部
6 画像形成部
7 画像メモリ
10 固体撮像素子
11、11d アナログ信号処理部
12 A/D変換部
13、13d ゲートアレイ
14 パルス発生部
20、23、30、33 クランプ回路
21 CDS回路(相関二重サンプリング回路)
22、32 アンプ
25、26、27、31 サンプルホールド回路
28 差動アンプ
34、35、36、37 ラッチ回路
38 減算回路
Claims (13)
- 画像情報を光信号から電気信号に変換する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の出力信号から、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルと画像信号期間の信号レベルの減算処理を行って画像信号を得る相関二重サンプリング回路と、
前記サンプルホールド回路へサンプルパルスを供給するパルス発生部と、
前記サンプルパルスによる前記出力信号のサンプリング位置を制御する制御部と、を備え、
前記パルス発生部は、前記制御部の制御により前記出力信号のサンプリング位置を変化させ、
前記制御部は、前記サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置を最適化する最適化手段を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記最適化手段は、前記サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の任意画素から得られる画像信号を複数ライン取得し、当該複数ラインにおける当該任意画素の画像信号の変動量が最小のサンプリング位置を最適化されたサンプリング位置として算出することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルを示すアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部を備え、
前記相関二重サンプリング回路は、前記A/D変換部で得られたデジタル信号で減算処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。 - 前記制御部は、前記出力信号をフィールドスルー期間及び画像信号期間の各々でサンプリングするためのサンプリング条件を設定するサンプリング条件設定手段を備え、
前記最適化手段は、前記設定されたサンプリング条件に従ってサンプリング位置を最適化することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像読取装置。 - 前記サンプリング条件は、フィールドスルー期間及び画像信号期間の各々のサンプリングを開始する位置、サンプリング点数及びサンプリング範囲であることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
- 前記制御部は、前記最適化手段により最適化された、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間でのサンプリング位置と、各サンプリング点における前記出力信号の変動量を記憶し、
前記最適化手段を再度動作させる場合、前記サンプリング条件設定手段は、前記最適化手段の前回の動作で記憶されたサンプリング位置及び各サンプリング点における前記出力信号の変動量に基づいてサンプリング条件を再設定し、
前記最適化手段は、前記再設定されたサンプリング条件に従ってサンプリング位置を最適化することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像読取装置。 - オペレータが制御情報を入力するための操作部を備え、
前記制御部は、前記操作部の操作により、前記最適化手段の起動条件を設定する起動条件設定手段を備え、前記設定された起動条件に従って前記最適化手段を起動することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像読取装置。 - 前記起動条件は、前記最適化手段の起動時刻及び電源投入後の最適化動作の有無を示す情報であることを特徴とする請求項7に記載の画像読取装置。
- 前記制御部は、前記最適化手段を再度動作させる場合、前回の最適化動作で最適化されたサンプリング位置を前記パルス発生部に設定することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像読取装置。
- 前記画像信号はカラー画像信号であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の画像読取装置。
- 前記パルス発生部は、前記カラー画像信号の成分色毎にサンプリング位置を変化させ、
前記制御部は、前記カラー画像信号の成分色毎に前記最適化手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の画像読取装置。 - 画像情報を光信号から電気信号に変換する撮像工程と、
前記電気信号から、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド工程と、
前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルと画像信号期間の信号レベルの減算処理を行って画像信号を得る相関二重サンプリング工程と、
前記サンプルホールド工程を制御するサンプルパルスを供給するパルス発生工程と、
前記サンプルパルスによる前記電気信号のサンプリング位置を制御する制御工程と、を含み、
前記パルス発生工程では、前記制御工程における制御により前記電気信号のサンプリング位置を変化させ、
前記制御工程では、前記サンプリング位置を変化させたときの前記電気信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置が最適化されることを特徴とする画像読取方法。 - 読取対象の原稿を画像情報として電気信号に変換し、当該電気信号をサンプリングする画像読取部と、前記画像情報に所定の画像処理を施す画像処理部と、前記画像情報を転写紙に転写する画像形成部と、を備える画像形成装置であって、
前記画像読取部は、
画像情報を光信号から電気信号に変換する固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の出力信号から、画素単位のフィールドスルー期間及び画像信号期間の信号レベルをそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド回路と、
前記サンプルホールドされたフィールドスルー期間の信号レベルと画像信号期間の信号レベルの減算処理を行って画像信号を得る相関二重サンプリング回路と、
前記サンプルホールド回路へサンプルパルスを供給するパルス発生部と、
前記サンプルパルスによる前記出力信号のサンプリング位置を制御する制御部と、を備え、
前記パルス発生部は、前記制御部の制御により前記出力信号のサンプリング位置を変化させ、
前記制御部は、前記サンプリング位置を変化させたときの前記出力信号の変動情報に基づいて当該サンプリング位置を最適化する最適化手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
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JP2004359862A JP2006173738A (ja) | 2004-12-13 | 2004-12-13 | 画像読取装置、画像読取方法及び画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008283257A (ja) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 位相調整装置、位相調整方法およびデジタルカメラ |
JP2008311985A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Panasonic Corp | 位相調整装置およびデジタルカメラ |
WO2012050115A1 (ja) * | 2010-10-14 | 2012-04-19 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 内視鏡及び内視鏡システム |
-
2004
- 2004-12-13 JP JP2004359862A patent/JP2006173738A/ja active Pending
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US8786688B2 (en) | 2010-10-14 | 2014-07-22 | Olympus Medical Systems Corp. | Endoscope and endoscope system |
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