JP2006173575A - 配線基板および配線基板の位置合わせ方法 - Google Patents

配線基板および配線基板の位置合わせ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで基板の位置決め精度を向上させると共に、高精度での基板と露光装置の位置合わせが可能な配線基板および配線基板の位置決め方法を提供する。
【解決手段】配線基板30と露光装置10とを相互に位置合わせして、配線基板30に所要の露光パターンを露光するための位置決め用マークMが設けられた配線基板30であって、位置決め用マークMとして、粗位置決め用マークM1と、精密位置決め用マークM2が設けられていることを特徴とする配線基板30である。
【選択図】図2

Description

本発明は配線基板および配線基板の位置合わせ方法に関し、より詳細には、効率的に精密な配線基板の位置合わせが可能な配線基板および配線基板の位置合わせ方法に関する。
配線基板に配線を形成する場合には、基板上にフォトレジストを被着し、フォトレジストを所要の配線パターンに従って露光、現像してレジストパターンを形成し、配線基板にめっきを施し、フォトレジストを除去し、基板上に所要の配線パターンを形成する方法が広く用いられている。この製造工程においては、フォトレジストに配線パターンに従って露光する際に、基板と配線パターンに従って露光するフォトマスクとの位置合わせが重要となる。
特に近年においては、配線基板の配線パターンの微細化が進み、配線基板と露光装置との位置合わせをさらに精密に行う必要がある。このように、配線基板とフォトマスクとの精密な位置合わせを可能とする方法として、例えば、特許文献1にある方法や、特許文献2にある方法が提案されている。
特許文献1記載の発明は、正確に読み取ることが可能な大きさのマーク要素を基板に複数配設することにより位置決め用マークを構成し、CCDカメラにより位置決め用マークを読み取り、読み取った画像データに基づいて、位置決め用マークの基準位置を定め、基板を基準位置に合わせることにより位置決めを行うものである。
一方、特許文献2記載の発明は、基板に設けられたマークを広視野(低倍率)で撮像する第1のCCDカメラと、マークを高倍率で撮像する第2のCCDカメラを用い、基板を粗位置決めする際においては、第1のCCDカメラを用いてマークを広視野で撮像し、撮像した画像データに基づいて基板を第2のCCDカメラの撮像範囲内に移動させ、第2のCCDカメラを用いて基板の詳細位置決めを行うものである。
特開2000−112151号公報 特開2000−250232号公報
特許文献1記載の発明においては、位置決め用マークを構成する小さく形成されたマーク要素をそれぞれ認識し、画像データに基づいて位置決め用マークから基準位置を求めることによりある程度の精度で基板の位置決めが可能になるが、位置決め用マークを見るためには、結局のところ低倍率(広視野)のCCDを用いなければならず、低倍率のCCDカメラにより得られた画像データから得られる基準位置では位置決め精度の向上には限界がある。また、位置決め精度の向上については、CCDカメラの画像解像度に依存するため、より解像度の高いカメラを使用するとなると費用がかかるという課題がある。
特許文献2記載の発明において基板の位置決め精度を向上させるためには、マークを微細に形成し、第2のCCDカメラを高倍率にすればよい。しかしながら、マークを微細化してしまうと、第1のCCDではマークを見つけにくくなってしまうため、粗位置決めに要する時間がかかり、効率的な位置決め作業が困難になるといった課題がある。
本発明は、低コストで基板の位置決め精度を向上させると共に、高精度での基板と露光装置の位置合わせが可能な配線基板および配線基板の位置決め方法の提供を目的としている。
本発明は、配線基板と露光装置とを相互に位置合わせして、配線基板に所要の露光パターンを所定の位置に露光するための位置決め用マークが設けられた配線基板であって、前記位置決め用マークとして、粗位置決め用マークと、精密位置決め用マークが設けられていることを特徴とする配線基板である。
また、前記精密位置決め用マークは、前記粗位置決め用マークの内側中央部分に設けられていることを特徴とする。
これにより、粗位置決め作業後の精密位置決め作業への切り替えが容易になり、効率的な位置決め作業が可能になる。
また、他の発明は、上記いずれかの配線基板を用いて、前記配線基板に所要の露光パターンを露光する際に前記配線と前記露光装置とを相互に位置合わせする配線基板の位置合わせ方法であって、前記粗位置決め用マークが認識可能に設けられた低倍率撮影手段により、前記粗位置決め用マークを認識し、前記配線基板の粗位置決めを行った後、前記精密位置決め用マークが認識可能に設けられた高倍率撮影手段により、前記精密位置決め用マークを認識し、前記配線基板の精密位置決めを行うことを特徴とする配線基板の位置合わせ方法である。
また、他の発明は、粗位置決め用マークと、精密位置決め用マークが形成されたマスクと、粗位置決め用マークと、精密位置決め用マークが形成された配線基板を用い、前記配線基板に所要の露光パターンを露光する際に前記マスクと前記配線基板とを相互に位置合わせする配線基板の位置合わせ方法であって、前記配線基板の上に前記マスクを重ね合わせた後、前記それぞれの粗位置決め用マークが認識可能に設けられた低倍率撮影手段により、前記ぞれぞれの粗位置決め用マークを認識し、前記配線基板の粗位置決めを行った後、前記それぞれの精密位置決め用マークが認識可能に設けられた高倍率撮影手段により、前記それぞれの精密位置決め用マークを認識し、前記配線基板の精密位置決めを行うことを特徴とする配線基板の位置合わせ方法である。
また、前記粗位置決め用マークがそれぞれ異なる大きさに形成されたマスクと配線基板を用いていることを特徴とする。
これにより、粗位置決めの際においてマスクおよび/または配線基板を移動させるべき方向を容易に判断することができる。
また、前記精密位置決め用マークがそれぞれ異なる大きさに形成されたマスクと配線基板を用いていることを特徴とする。
これにより、精密位置決めの際においてマスクおよび/または配線基板を移動させるべき方向を容易に判断することができる。
また、前記低倍率撮影手段の視野範囲は、前記粗位置決め用マークの外周縁が収まる範囲に設定されていることを特徴とする。
これにより、粗位置決め作業において、粗位置決め用のマークが探しやすくなると共に、粗位置決めをすばやく行うことができる。
また、前記高倍率撮影手段の視野範囲は、前記粗位置決め用のマークの内周縁範囲より狭くなるように設定されていることを特徴とする。
これにより、精密位置決め作業においては、粗位置決め用のマークが視野に入らなくなるため、位置決め用のマークの誤認を防止することができる。
また、前記高倍率撮影手段と前記低倍率撮影手段は、同一の撮像装置により切り換えて設定可能に設けられていることを特徴とする。
これにより、撮影手段を一系統にすることができるので、位置決め装置のコストを抑えることができる。また、粗位置決め作業と精密位置決め作業の切り替えがすばやく行えるので、効率的な位置決め作業が可能になる。
本発明にかかる配線基板および配線基板の位置決め方法によれば、配線基板の粗位置決め作業は低倍率撮影手段および粗位置決め用マークにより迅速に行うことができ、詳細な位置決め作業においては、高倍率撮影手段および詳細位置決め用マークにより迅速に行うことができる。しかも、位置決め精度の向上を低コストでしかも容易に行うことができる。
以下、配線基板の位置決め操作の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本実施の形態においては、配線基板に塗布されたフォトレジストに、フォトマスクを接触させて露光する際における配線基板とフォトマスクとの位置合わせ方法について説明する。図1は、本実施の形態における露光装置の概略構成を示す説明図である。図2は、配線基板に設けられた位置決め用マークの平面図である。図3は、図2のA−A線における模式的な断面図である。
本実施の形態における露光装置10は、配線パターンを形成する配線基板30を載置すると共に、X−Y平面内を移動自在に設けられたステージ12と、配線基板30に形成された位置決め用マークMを撮影する撮影手段14と、撮影手段14により撮影された画像データに基づいて配線基板30の位置決めをした後、露光する露光手段16と、撮影手段14により撮影された画像データを表示する画像表示装置18と、これらの動作を制御する制御手段20とを有している。
なお、露光手段16はX−Y平面内を移動自在に設けられていてもよい。
配線基板30を載置するステージ12は、図示しない駆動手段によりX−Y方向およびX−Y平面内における回転角θ方向に配線基板30を移動可能に設けられている。ステージ12の動作は、制御手段20により制御されている。制御手段20は、撮影手段14により撮影された画像を画像表示装置18に表示させ、撮影手段14により撮影された画像データに基づいて、ステージ12の移動量および回転角を算出し、ステージ12の駆動手段の動作を制御している。制御手段20は、例えばCPUやマイクロコンピュータ等の演算装置により構成される。制御手段20が参照する、撮影手段14により撮影された画像データの画像処理プログラムや、画像データに基づいてステージ12の移動量を算出するためのプログラムは、予め、図示しない記憶手段に記憶されている。
撮影手段14は、配線基板30の複数箇所(本実施の形態においては2箇所)に設けられた位置決め用マークMのそれぞれに対応するように設けられている。また撮影手段14は、低倍率(広視野F1)の撮影手段14aと、高倍率(狭視野F2)の撮影手段14bの2種類の撮影手段14a、14bが一体化された構成となっている。
位置決め用マークMは、配線基板30の上面(露光面)にレーザ加工等により穴をあけることにより形成される。絶縁層を介して配線層を積層して形成する多層配線基板においては、位置決め用マークMは配線基板30の絶縁層にレーザ加工によりヴィア穴を形成する際に同時に形成すれば効率的である。このようにして形成された位置決め用マークMは、粗位置決め用に形成されたマークM1と、精密位置決め用に粗位置決め用マークM1よりも小さく形成されたマークM2とにより構成される。
図2に示すように、本実施の形態における粗位置決め用のマークM1は円環状に形成され、精密位置決め用のマークM2は単一点に形成されている。なお、精密位置決め用マークM2は、粗位置決め用のマークM1の中心点に設けられている。
粗位置決め用のマークM1は、低倍率の撮影手段14aによる視野F1に収まる大きさに形成されていると共に、粗位置決め用のマークM1の内周縁部によって囲まれた範囲が、高倍率の撮影手段14bによる視野F2よりも大きくなるように形成されている。さらには、粗位置決め用のマークM1は、外周縁部が低倍率の撮影手段14aによる視野F1よりも若干内側に入りこむ程度の大きさであることが好ましい。本実施の形態においては、粗位置決め用マークM1の大きさは幅が約1mmで直径が約5mmに形成され、精密位置決め用マークM2の大きさは直径30μm〜200μmの大きさに形成されている。
精密位置決め用のマークM2は高倍率の撮影手段14bによる視野F2よりも小さく形成されていることはいうまでもない。
図3は、配線基板に位置決め用マークMを形成した断面図を示す。基板31上に導体層32が形成され、導体層32の上に絶縁層33が形成された後、絶縁層33にはレーザ加工によりリング状の粗位置決め用マークM1と、精密位置決め用マークM2が導体層32に達するように設けられている。
図3は、粗位置決め用マークM1と精密位置決め用マークM2とを構成する凹部を形成した後、絶縁層33に無電解銅めっきを施して絶縁層33の表面と前記凹部の内面を給電層34によって被覆し、フォトレジスト35をラミネートした状態を示す。
(第1実施形態)
次に本実施の形態における露光装置10を用いた配線基板30への露光工程について説明する。なお、本実施の形態においては、複数箇所に位置決め用マークMが形成されている配線基板30についての露光処理工程を説明する。
図4は、フォトマスクと配線基板の粗位置決め用マークを重ねた状態を示す平面図である。図5は、粗位置決めが完了した状態における精密位置決め用マーク部分を示す拡大平面図である。なお、本実施の形態において用いているフォトマスクは、透明な材料により形成されている。
本実施の形態におけるフォトマスクには、図5に示すように粗位置決め用のマークMM1と、精密位置決め用のマークMM2が形成されている。また、配線基板30にも粗位置決め用のマークM1と精密位置決め用のマークM2が形成されている。また、本実施の形態においては、フォトマスクの粗位置決め用のマークMM1よりも配線基板30の粗位置決め用のマークM1の方が大きく形成されている。さらには、フォトマスクの粗位置決め用のマークMM1が塗りつぶしの円形であるのに対し、配線基板30の粗位置決め用のマークM1は所要幅を有する線によって円を描いたものとなっている(図4参照)。
一方、フォトマスクの精密位置決め用のマークMM2と配線基板30の精密位置決め用のマークM2については、配線基板30の精密位置決め用マークM2の方が小さく形成されている。フォトマスクの精密位置決め用マークMM2は粗位置決め用のマークMM1の中央部分をくり抜いて透視窓とすることにより、下面にコンタクトする配線基板30の精密位置決め用のマークM2が確認可能に形成されている(図5参照)。
このように、互いの粗位置決め用のマークの形状および/または大きさを異にすることで、撮影手段14による撮影画像の解析後において、フォトマスクと配線基板30をどのように移動させればよいのかを短時間で判断することができる。
図6は、露光処理工程の手順を示すフロー図である。続いて、図6に沿って、露光方法の手順について説明する。
位置決め用マークMが形成された配線基板30は、図示しない搬送手段により露光装置10のステージ12に搬送され、ステージ12上にセットし(ステップ1)、ステージ12上にセットした配線基板30をフォトマスクに近接させる(ステップ2)。次に、低倍率撮影手段14aによりフォトマスクと配線基板30に設けられた粗位置決め用のマークM1およびMM1の画像を撮影する(ステップ3)。粗位置決めマークの画像を撮影した後、制御手段20が画像データを数値解析し、粗位置決めのための移動量を算出する(ステップ4)。続いて制御手段20は、配線基板30および/またはフォトマスクをステップ4において算出された移動量だけ移動させる(ステップ5)。
粗位置決めが完了したら、フォトマスクと配線基板30をコンタクトさせ(ステップ6)、高倍率撮影手段14bによりフォトマスクと配線基板30に設けられた精密位置決め用のマークM2およびMM2の画像を撮影する(ステップ7)。精密位置決め用マークの画像を撮影した後、制御手段20が画像データを数値解析し、精密位置決めのための移動量を算出する(ステップ8)。そして、制御手段20が、ステップ8において算出した移動量と、図示しない記憶手段に予め記憶されている精密位置決めとしての移動許容量とを比較する(ステップ9)。ステップ8で得られた精密位置決め移動量が移動許容量より大きい場合(No側)には、配線基板30とフォトマスクのコンタクトを解消させ(ステップN−1)た後、ステップ5に戻り、以降はステップ9までの動作を繰り返す。なお、ステップ8において得られた精密位置決め移動量が許容値より小さい場合(Yes側)には、露光手段16により露光がなされる(ステップ10)。
このようにして露光処理された配線基板30は、図示しない搬送手段により露光装置10から取り出される。
本実施の形態における露光装置10における位置決め用マークMの認識精度は、撮影手段14のピクセルの5分の1が3σ(σは標準偏差)に相当すると仮定した場合、0.5μmの精度を実現した。
また本実施の形態において、粗位置決め処理(ステップ5)においては、配線基板30とフォトマスクがコンタクトした状態ではなく、互いに近接させただけの状態になっているので、ステップ4において移動量が決定した後に、実際に移動するまでの時間を短縮することができる。これにより露光処理に要する時間を短縮することができる。
このようにして露光処理された配線基板30は、露光されて硬化した部分以外の部分を現像処理により除去した後、電解めっき処理が施され、フォトレジスト35の除去とフォトレジスト35下部の給電層34の除去を経て配線パターンに形成される。
本実施の形態においては、位置決め用マークMが配線基板30の2箇所のみに配設されているため、撮影手段14により撮影された画像データとステージ12の移動量を算出するプログラムにおいては、単純に2点の撮影データを用いてステージ12のX方向、Y方向、θ方向の移動量をそれぞれ算出することができる。しかしながら、位置決め用マークMが配線基板30に3箇所以上形成されている場合、精密位置決め作業時においては、3箇所以上の画像データおよびステージ12の移動量を算出するプログラムに基づいて算出した移動量となるように、ステージ12を移動させても、必ずしもすべての精密位置決め用マークM2a、M2b、M2cの中心位置どうしが一致するとは限らない。
このような場合においては、各精密位置決め用マークM2a、M2b、M2cにおいて、M2aとM2b、M2aとM2c、M2bとM2cといったすべての2点の組み合わせにおいて、ステージ12の移動量をそれぞれ算出し、それぞれの移動量の平均値を実際の移動量とする処理をステージ12の移動量を算出するプログラムに組み込んでおくことが好ましい。
(第2実施形態)
次に、ダイレクトイメージング露光方式について説明する。図7は、ダイレクトイメージング露光方式における手順を示すフロー図である。本実施の形態においては、配線基板30に形成された位置決め用マークM(M1,M2)のみで位置決めを行う。配線基板30には、粗位置決め用マークM1および精密位置決め用マークM2がそれぞれ複数個設けられている。
まず、位置決め用マークM(M1,M2)が形成された配線基板30は、図示しない搬送手段により露光装置10のステージ12に搬送され、ステージ12上にセットされる(ステップ1)。次に、低倍率撮影手段14aによりフォトマスクと配線基板30に設けられた粗位置決め用のマークM1の画像を撮影する(ステップ2)。粗位置決め用のマークの画像が撮影されると、制御手段20が画像データを数値解析し、各粗位置決め用マークM1の現在位置の座標値を算出すると共に、各精密位置決め用マークM2へのおおよその移動量を算出する(ステップ3)。各精密位置決め用マークM2までの移動量の算出は、制御手段20の記憶手段(図示せず)に各精密位置決め用マークM2の設計座標が予め記憶されているので、設計座標と画像を数値解析することにより算出した座標値の差分をとればよい。制御手段20は、ステージまたは撮影手段14を、制御手段20により算出された移動量に従って移動させる(ステップ4)。
次に、高倍率撮影手段により精密位置決め用マークM2の画像を撮影する(ステップ5)。精密位置決め用マークの画像が撮影されると、制御手段20が、画像データを数値解析し、精密位置決め用マークM2の現在位置における正確な座標値を算出する(ステップ6)。これにより、現状における精密位置決め用マークM2間の離間距離が求められる。
また、制御手段20の記憶手段(図示せず)には、設計露光パターンの座標値と、位置決め用マークMの各点間の離間距離も予め記憶されている。これにより制御手段20は、ステップ6で得られた現状における精密位置決め用マークM2間の離間距離と、設計における精密位置決め用マークM2間の離間距離とにより、配線基板30の伸縮率と、配線基板30の水平面内における回転角度を算出することができる(ステップ7)。
つづいて制御手段20は、ステップ7により算出された配線基板の伸縮率および水平面内における配線基板30の回転角度に対する設計露光パターンの補正を行い、配線基板30にダイレクトイメージング露光をする(ステップ8)。
なお、露光処理以降の処理については、先の実施の形態と同様にして行うことができるのでここでは詳細な説明を省略する。本実施の形態によれば、配線基板30の伸縮や回転についての補正を実施しているので、さらに高精度な露光処理が可能となる。
(第3実施形態)
図8は、第3の実施形態における露光処理の手順を示すフロー図である。図8に沿って本実施形態について説明する。なお、本実施の形態においては、ステップ1からステップ6までの内容は等しいため、ここではステップ7からの手順について説明することにする。
(ステップ6で得られた)現状における精密位置決め用マークM2間の離間距離と、設計における精密位置決め用マークM2間の離間距離とにより、配線基板30の伸縮率および水平面内における回転角度と、フォトマスクの移動量を算出する(ステップ7)。ここに、フォトマスクの事前位置は予め位置決め用マークを計測することにより算出されていることはもちろんである。
次に、制御手段20は、ステージもしくはフォトマスクをステップ7で算出した移動量にしたがって移動させる(ステップ8)。また、制御手段20は、ステップ7で算出した配線基板30の伸縮率に基づいて配線基板30に投影する投影露光パターンの倍率調整を行う(ステップ9)。なお、この倍率調整は、フォトマスクと配線基板30の光路間に設けられている光学系を操作することにより実現される。
その後、配線基板30とフォトマスクの位置を正確に位置合わせするために、配線基板30の精密位置決め用マークの画像撮影(ステップ10)とフォトマスクの精密位置決め用マークの画像撮影を行い(ステップ11)、制御手段20がステップ10およびステップ11の撮影画像を数値解析して、配線基板30とフォトマスク間における移動量(精密位置決め移動量)を算出する(ステップ12)。
制御手段20は、ステップ12で算出した移動量を図示しない記憶手段に予め記憶されている精密位置決めとしての移動許容量とを比較する(ステップ13)。ステップ8で得られた精密位置決め移動量が移動許容量より大きい場合(No側)には、ステップ8に戻り、以降はステップ8からステップ13までの動作を繰り返す。なお、ステップ12において算出した精密位置決め移動量が許容値より小さい場合(Yes側)には、露光手段16により投影露光がなされる(ステップ14)。
以上に、実施の形態に基づいて本願発明を詳細に説明してきたが、本願発明の技術的範囲は、以上の実施の形態に限定されるものではないのはもちろんである。例えば、フォトマスクと配線基板30に形成する各位置決め用のマークは、以上に示した実施の形態で説明している形状に限定されるものではない。撮影手段14により撮影した画像データを数値解析した後において、フォトマスクまたは配線基板30を移動させる方向が確認できるような形状であれば先述の形状に限らず他の形状であっても良いのはもちろんである。
本実施の形態における露光装置の概略構成を示す説明図である。 配線基板に設けられた位置決め用マークの平面図である。 図2のA−A線における模式的な断面図である。 フォトマスクと配線基板の粗位置決め用マークを重ねた状態を示す平面図である。 粗位置決めが完了した状態における精密位置決め用マーク部分を示す拡大平面図である。 露光処理工程の第1実施形態における手順を示すフロー図である。 第2実施形態における露光方法の手順を示すフロー図である。 第3実施形態における露光方法の手順を示すフロー図である。
符号の説明
10 露光装置
12 ステージ
14 撮影手段
16 露光手段
18 画像表示装置
20 制御手段
30 配線基板
31 基板
32 導体層
33 絶縁層
34 給電層
35 フォトレジスト

Claims (9)

  1. 配線基板と露光装置とを相互に位置合わせして、配線基板に所要の露光パターンを露光するための位置決め用マークが設けられた配線基板であって、
    前記位置決め用マークとして、粗位置決め用マークと、精密位置決め用マークが設けられていることを特徴とする配線基板。
  2. 前記精密位置決め用マークは、前記粗位置決め用マークの内側中央部分に設けられていることを特徴とする請求項1記載の配線基板。
  3. 請求項1または2記載の配線基板を使用し、
    前記配線基板に所要の露光パターンを露光する際に前記配線基板と前記露光装置とを相互に位置合わせする配線基板の位置合わせ方法であって、
    前記粗位置決め用マークが認識可能に設けられた低倍率撮影手段により、前記粗位置決め用マークを認識し、前記配線基板の粗位置決めを行った後、
    前記精密位置決め用マークが認識可能に設けられた高倍率撮影手段により、前記精密位置決め用マークを認識し、前記配線基板の精密位置決めを行うことを特徴とする配線基板の位置合わせ方法。
  4. 粗位置決め用マークと、精密位置決め用マークが形成されたマスクと、粗位置決め用マークと、精密位置決め用マークが形成された配線基板を用い、
    前記配線基板に所要の露光パターンを露光する際に前記マスクと前記配線基板とを相互に位置合わせする配線基板の位置合わせ方法であって、
    前記配線基板の上に前記マスクを重ね合わせた後、
    前記それぞれの粗位置決め用マークが認識可能に設けられた低倍率撮影手段により、前記ぞれぞれの粗位置決め用マークを認識し、前記配線基板の粗位置決めを行った後、
    前記それぞれの精密位置決め用マークが認識可能に設けられた高倍率撮影手段により、前記それぞれの精密位置決め用マークを認識し、前記配線基板の精密位置決めを行うことを特徴とする配線基板の位置合わせ方法。
  5. 前記粗位置決め用マークがそれぞれ異なる大きさに形成されたマスクと配線基板を用いていることを特徴とする請求項4記載の配線基板の位置合わせ方法。
  6. 前記精密位置決め用マークがそれぞれ異なる大きさに形成されたマスクと配線基板を用いていることを特徴とする請求項4または5記載の配線基板の位置合わせ方法。
  7. 前記低倍率撮影手段の視野範囲は、前記粗位置決め用マークの外周縁が収まる範囲に設定されていることを特徴とする請求項3〜6のうちいずれか一項記載の配線基板の位置合わせ方法。
  8. 前記高倍率撮影手段の視野範囲は、前記粗位置決め用のマークの内周縁範囲より狭くなるように設定されていることを特徴とする請求項3〜7のうちいずれか一項記載の配線基板の位置合わせ方法。
  9. 前記高倍率撮影手段と前記低倍率撮影手段は、同一の撮像装置により切り換えて設定可能に設けられていることを特徴とする請求項3〜8のうちいずれか一項記載の配線基板の位置合わせ方法。
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JPH0792696A (ja) * 1993-09-24 1995-04-07 Sony Corp 画像認識自動アライメント方法
JPH09230578A (ja) * 1996-02-26 1997-09-05 Ibiden Co Ltd ワークフィルム及びワークフィルムを用いた多層プリント配線板の製造方法
JP2000112151A (ja) * 1998-08-06 2000-04-21 Sanee Giken Kk 位置決め用マ―ク、位置決め方法および位置合わせ方法
JP2000250232A (ja) * 1999-02-25 2000-09-14 Ono Sokki Co Ltd パターン形成装置

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