JP2006173308A - 携帯電子機器用のストラップ - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルカメラや携帯電話機等の携帯電子機器に取り付けられるストラップであって、携帯電子機器に接続したケーブルが携帯電子機器から抜けることを防止できるストラップを提供する。
【解決手段】ストラップ40は、カメラ10のストラップ取付部30に取り付けられ、そのカメラ10には、USBケーブル38が着脱自在に接続される。ストラップ40にはホルダ44が設けられ、このホルダ44によってUSBケーブル38が挟持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は携帯電子機器用のストラップに係り、特に携帯電話機やデジタルカメラ等の携帯電子機器に取り付けられるストラップに関する。
デジタルカメラには一般に、電源入力端子、USB端子、ビデオ端子等が設けられ、これらの端子にそれぞれACアダプター、USBケーブル、ビデオケーブルが接続される。USBケーブルやビデオケーブルがカメラに接続されると、カメラから外部装置に映像データが送信される。また、ACアダプターが接続されると、データの送信中に電源が切れることを防止できる。
ところで、データの送信中に各ケーブルが各端子から抜けてしまうと、通信が切断されたり、電源が切れたりして、データが破壊されるおそれがある。このため、特許文献1では、装置本体にケーブル類の巻きかけ用フックを設け、このフックにケーブル類を巻きかけることによってケーブル類が抜けることを防止している。また、特許文献2では抜止具を用い、ケーブル類を隣接のスリーブに固定することによって、ケーブル類が抜けることを防止している。
特開平11−326071号公報 特開平11−102746号公報
しかしながら、特許文献1は、装置本体にフック等の抜け止め機構を設けたので、装置が大型化するという問題があった。また、特許文献2は、抜止具を別途、用意しなければならないという問題や、スリーブが隣接位置にない場合にケーブルを固定することができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、デジタルカメラや携帯電話機等の携帯電子機器に取り付けられるストラップであって、携帯電子機器に接続したケーブルが携帯電子機器から抜けることを防止できるストラップを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、携帯電子機器に取り付けられるストラップにおいて、前記携帯電子機器に接続されるケーブルの抜け止め部を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ケーブルの抜け止め部をストラップに設けたので、携帯電子機器からストラップが抜けることを防止できる。また、ケーブルの抜け止め部をストラップに設けたことによって、携帯電子機器には抜け止め手段を設ける必要がなくなり、携帯電子機器を小型化することができる。また、携帯電子機器に取り付けて携帯するストラップに、ケーブルの抜け止め部を設けたので、必要時にいつでもケーブルの抜け止め部を使用することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記抜け止め部は、前記ケーブルを挟持するホルダであることを特徴とする。したがって、請求項2に記載の発明によれば、ホルダでケーブルを挟持することによって、ケーブルが携帯電子機器から抜けることを防止できる。
請求項3に記載の発明は請求項2の発明において、前記ホルダは、前記ケーブルを複数本束ねた状態で挟持することを特徴とする。したがって、請求項3に記載の発明によれば、一本のケーブルを湾曲させてループ部を形成し、ケーブルの複数箇所をホルダで挟持することができる。これにより、ケーブルを引っ張った際にその引っ張り力を分散させることができ、ケーブルが携帯電子機器から抜けることをより確実に防止できる。また請求項3の発明によれば、複数本のケーブルを同時に抜け止めすることができる。
請求項4に記載の発明は請求項1の発明において、前記抜け止め部は、紐状或いはベルト状のストラップ本体によって狭窄可能に形成されたリング部であり、該リング部に前記ケーブルを挿通させて狭窄することによって前記ケーブルを保持することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は請求項4に記載の発明において、前記ストラップ本体は、前記リング部の内側に前記ケーブルとの摩擦を増加する摩擦増加手段を設けたことを特徴とする。したがって、請求項5の発明によれば、ケーブルとリング部との摩擦が増加するので、ケーブルをより確実に抜け止めすることができる。なお、摩擦増加手段としては、例えば、リング部の内側にゴム等の弾性部材を貼り付けたり、或いはリング部の内側に凹凸を設けて摩擦抵抗を大きくしたりすることがあげられる。
本発明に係る携帯電子機器用のストラップによれば、ケーブルの抜け止め部を備えているので、携帯電子機器に接続されたケーブルが抜けることを防止することができる。
以下添付図面に従って本発明に係る携帯電子機器用のストラップの好ましい実施形態について説明する。まず、本発明に係るストラップが取り付けられる携帯電子機器の実施例として、図1に示すデジタルカメラをあげて説明する。
図1は、カメラ10の斜視図である。このカメラ10は、静止画及び動画の記録再生機能を備えたデジタルカメラである。図1に示すようにカメラ10の正面には、沈胴式の撮影レンズ12、ファインダー窓14、ストロボ調光センサ16、ストロボ発光部18、及び電源スイッチ20が設けられる。電源スイッチ20は、横方向にスライド自在に設けられ、この電源スイッチ20をスライドさせることによって、電源のON/OFFが切り替えられる。撮影レンズ12には、沈胴位置で開閉されるレンズカバー(不図示)が設けられている。
カメラ10の上面にはシャッターボタン22が設けられ、このシャッターボタン22の半押し操作によってピント合わせが行われ、シャッターボタン22の全押し操作によって撮影の実行が行われる。
カメラ10の側面には、映像用ケーブル34が接続されるビデオ端子24と、電源アダプター36が接続される電源入力端子26と、USBケーブル38が接続されるコネクタ28が設けられる。コネクタ28は、不図示のクレードルとの接続端子として兼用される。また、カメラ10の側面には、ストラップ取付部30が設けられ、本発明に係るストラップ40が係合できるようになっている。
図2は本発明に係るストラップの第1の実施形態を示す斜視図である。同図に示すように、ストラップは、ベルト状のストラップ本体42を有し、このストラップ本体42がカメラ10のストラップ取付部30に係合される。
ストラップ本体42にはホルダ44が取り付けられている。ホルダ44は、ホルダ本体46とこれに開閉自在に設けられた蓋部材48とから成り、樹脂によって一体的に形成されている。ホルダ本体46には係合突起46Aが形成され、蓋部材48には、その係合突起46Aが係合される係合部材48Aが取り付けられている。したがって、蓋部材48をホルダ本体46に閉じた際に係合突起46Aと係合部材48Aが係合され、閉じた状態が保持される。
ホルダ本体46の両側面の上部には、二つの半円を繋げた形状の溝46Bが形成され、蓋部材48の両側面の下部には、二つの半円を繋げた形状の溝48Bが形成されている。したがって、蓋部材48を閉じてホルダ本体46に合わせることによって、溝46B、48Bが合わさり、二つの円を繋げた形状の開口部が形成される。この開口部の各円は、USBケーブル38の断面よりも若干小さい大きさで形成されており、この開口部にUSBケーブル38を配置することによって蓋部材48とホルダ本体46とで挟持できるようになっている。
上記の如く構成されたストラップ40において、USBケーブル38の抜け止めを行う場合、まず、ホルダ44の蓋部材48を開く。そして、図2に示すようにUSBケーブル38を湾曲させて二本束ね、束ねた二本のUSBケーブル38をホルダ本体46の溝46Bに配置する。次いで、図3に示すように蓋部材48を閉じて係合部材48Aを係合突起46Aに係合させる。これにより、USBケーブル38が蓋部材48とホルダ本体46とで挟持されて保持される。
この保持状態でUSBケーブル38が引っ張られると、その引っ張り力はホルダ44、ストラップ本体42を介してストラップ取付部30に加わるので、USBケーブル38のコネクタ39には伝わらない。したがって、USBケーブル38のコネクタ39がカメラ10のUSB端子28から抜け落ちることを防止できる。
以上説明したように、本実施の形態のストラップ40によれば、ホルダ44を備えているので、ホルダ44によってUSBケーブル38を保持することができ、USBケーブル38のコネクタ39がカメラ10のUSB端子28から抜け落ちることを防止することができる。
また、本実施の形態によれば、カメラ10に常時取り付けておくストラップ40にホルダ44を設けたので、ホルダ44は、カメラ10とともに常時携帯される。よって、必要に応じていつでもホルダ44を使用することができる。
なお、上述した実施の形態は、USBケーブル38を二本束ねてホルダ44で挟持するようにしたが、これに限定するものではなく、束ねずに一本を挟持したり、或いは三本を束ねて挟持するようにしてもよい。
図3は、本発明に係るストラップの第2の実施形態を示す斜視図である。同図に示すように、第2の実施形態のストラップ50は、ベルト状のストラップ本体52と、このストラップ本体52に取り付けられた長さ調整部材54と、ロック部材56で構成されている。長さ調整部材54は、金属或いは樹脂から成り、ストラップ本体52が二本重ねた状態で挿通され、且つ、その挿通させたストラップ本体52が長さ調整部材54の内部で屈曲されることによって所望の摩擦力が得られるようになっている。このような長さ調整部材54は、側面にストラップ本体52が露出しており、その露出したストラップ本体52を緩めることによってストラップ本体52の長さを調節することができる。
一方、ロック部材56には、ストラップ本体52が二本重ねた状態で挿通されており、ストラップ本体52に沿ってスライド自在に取り付けられている。ロック部材56の上面は、長さ調整部材54側の先端56Aが下方に湾曲されており、さらに、その先端56Aが波形に形成されている。
長さ調整部材54とロック部材56に二本のストラップ本体52が挿通されているため、図4の如く長さ調整部材54とロック部材56との間隔を狭めると、二本のストラップ本体52、52によってリング部Xが形成される。このリング部Xの大きさは、ロック部材56をストラップ本体52に沿ってスライドさせることによって拡縮することができる。
上記の如く構成されたストラップ50でUSBケーブル38の抜け止めを行う場合、まず、ストラップ50のロック部材56をストラップ本体52に沿って、長さ調整部材54から離れる方向にスライドさせる。次いで、ロック部材56と長さ調整部材54の間隔を狭めることによって、ストラップ本体52でリング部Xを形成する。次に、カメラ10に接続されたUSBケーブル38を湾曲させ、図4に示す如く、その湾曲部分をまとめてリング部Xに挿通させる。その後、ストラップ本体52を持ってロック部材56を長さ調整部材54側にスライドさせ、リング部Xを狭窄する。これにより、USBケーブル38がリング部Xによって把持される。なお、リング部Xを狭窄した際、USBケーブル38自身の復元力によってリング状部材Xを広げようとするが、ロック部材56の先端56Aが波形に形成されているため、ロック部材56の先端56Aとリング部Xのストラップ本体52とが摩擦係合し、リング部Xが広がることを防止する。よって、狭窄したリング部Xが広がることがなく、リング部XによってUSBケーブル38を把持した状態に保つことができる。また、リング部Xが狭窄した状態では、リング部Xに挿通されたUSBケーブル38は、円弧状に湾曲してループ部を形成した状態になっている。したがって、狭窄したリング部XからUSBケーブル38のループ部を引き抜くことができず、USBケーブル38を強固に把持することができる。
このように本実施の形態のストラップ50によれば、ストラップ本体52によって狭窄可能なリング部Xを形成し、このリング部XにUSBケーブル38を湾曲させて挿通させた後、リング部Xを狭窄するようにしたので、USBケーブル38を確実に把持することができる。よって、USBケーブル38を引き抜く方向に引っ張ると、その引っ張り力はリング部Xを介してストラップ取付部30にかかる。よって、引っ張り力がコネクタ39にかかることを防止することができ、USBケーブル38が抜け落ちることを防止することができる。
なお、上述した第2の実施形態は、USBケーブル38を湾曲してループ部を形成し、このループ部をリング部Xに挿通させるようにしたが、これに限定するものではなく、例えば、図5に示すように、USBケーブル38をそのまま束ねずにリング部Xに挿通させて把持するようにしてもよい。この場合、USBケーブル38のコネクタ39をリング部Xに挿通させた後、カメラ10に接続する。このようにしてもUSBケーブル38がカメラ10から抜け落ちることを防止することができる。また、この場合には、USBケーブル38の太さが変わる部分を利用するとよい。例えば、USBケーブル38のコネクタ39側を二重皮膜にして太く形成し、途中から細くなる場合、太さが変化する部分をリング部Xに係合させるとよい。
また、上述した第2の実施形態の場合には、ストラップ本体52のリング部XとUSBケーブル38とが大きな摩擦力で係合するように構成することが好ましい。例えば、リング部Xを形成するストラップ本体52の内周面側に、ゴム等の摩擦係数の高い素材を貼り付けるとよい。或いは、リング部Xを成すストラップ本体52の内周面側に凹凸を形成するとよい。これにより、USBケーブル38がリング部Xから抜け落ちることを確実に防止することができる。
また、上述した第2の実施形態は、長さ調整部材54とロック部材56によってストラップ本体52のリング部Xを形成したが、狭窄可能なリング部Xを形成するのであれば、上述した構成に限定されるものではない。例えば、長さ調整部材54の側面から露出するストラップ本体52を引っ張ってリング部を形成し、このリング部でUSBケーブル38を把持するようにしてもよい。
なお、上述した第1、第2の実施形態は、ストラップ40、50によってUSBケーブル38の抜け落ちを防止したが、抜け落ち防止するケーブルはこれに限定するものではなく、カメラ10に接続されるケーブルであればよい。したがって、図1の映像用ケーブル34や電源アダプター36等、他のケーブル類をストラップ40、50によって抜け止めするようにしてもよい。
また、本発明に係るストラップ40、50が取り付けられる携帯電子機器はカメラ10に限定されるものではなく、携帯電話等であってもよい。すなわち、ケーブル類が着脱自在に接続される携帯機具であればよい。
本発明に係るストラップが取り付けられるカメラ10の斜視図 本発明に係るストラップの第1の実施形態を示す斜視図 図2のストラップでUSBケーブルを保持した状態を示す斜視図 本発明に係るストラップの第2の実施形態を示す斜視図 図4と異なる使用方法を示す斜視図
符号の説明
10…カメラ、12…撮影レンズ、20…電源スイッチ、24…ビデオ端子、26…電源入力端子、28…コネクタ、30…ストラップ取付部、34…映像用ケーブル、36…電源アダプター、38…USBケーブル、40…ストラップ、42…ストラップ本体、44…ホルダ、46…ホルダ本体、48…蓋部材、50…ストラップ、52…ストラップ本体、54…長さ調整部材、56…ロック部材

Claims (5)

  1. 携帯電子機器に取り付けられるストラップにおいて、
    前記携帯電子機器に接続されるケーブルの抜け止め部を有することを特徴とする携帯電子機器用のストラップ。
  2. 前記抜け止め部は、前記ケーブルを挟持するホルダであることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器用のストラップ。
  3. 前記ホルダは、前記ケーブルを複数本束ねた状態で挟持することを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器用のストラップ。
  4. 前記抜け止め部は、紐状或いはベルト状のストラップ本体によって狭窄可能に形成されたリング部であり、該リング部に前記ケーブルを挿通させて狭窄することによって前記ケーブルを保持することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器用のストラップ。
  5. 前記ストラップ本体は、前記リング部の内側に前記ケーブルとの摩擦を増加する摩擦増加手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器用のストラップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008098882A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Olympus Imaging Corp カメラ、アクセサリおよび携帯型電子機器
JP2020182608A (ja) * 2019-05-01 2020-11-12 森田 妙子 モバイル機器のハンガー

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