JP2006172681A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】NOR型のメモリセルアレイを構成するメモリセルを4値データで使用し得る不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】メモリセルアレイ1を構成する複数のメモリセルMCと、メモリセルを選択するデコード回路2と、デコード回路により選択されたメモリセルにn値データ(nは4以上の正の整数)の中間状態を書き込む際に、1回目の書き込みはメモリセルのゲート電圧を初期ゲート電圧に、書き込み時間を初期書き込み時間にそれぞれ設定した後、2回目以降の書き込みはメモリセルのゲート電圧をステップアップさせることによって、メモリセルの閾値電圧の分布を制御するコントローラ10とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】メモリセルアレイ1を構成する複数のメモリセルMCと、メモリセルを選択するデコード回路2と、デコード回路により選択されたメモリセルにn値データ(nは4以上の正の整数)の中間状態を書き込む際に、1回目の書き込みはメモリセルのゲート電圧を初期ゲート電圧に、書き込み時間を初期書き込み時間にそれぞれ設定した後、2回目以降の書き込みはメモリセルのゲート電圧をステップアップさせることによって、メモリセルの閾値電圧の分布を制御するコントローラ10とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に係り、特にNOR型の不揮発性メモリセルアレイを構成するメモリセルに多値データを書き込む際の書き込みシーケンスの制御回路に関するもので、例えばNOR型フラッシュメモリに使用されるものである。
従来のNOR型フラッシュメモリにおいては、1個のメモリセルに1ビット(bit)で2値データ(“1”、“0”)を記憶させていた。メモリセルにデータを書き込む場合、電流を流すことが可能な閾値電圧に設定する“1”セルと、電流を流さない閾値電圧に設定する“0”セルの両者とも、メモリセルのゲートに高電圧を一定の書き込み時間にわたって与え、“1”セルのドレインには0V、“0”セルのドレインには高電圧を与える。
ところで、不揮発性半導体記憶装置を大容量化する場合、チップ面積の増大を抑制するために、1個のメモリセルに“11”、“10”、“01”、“00”の4値データを書き込む技術が、特許文献1に記載されている。
また、特許文献2には、複数のメモリセルを直列接続してメモリセルアレイを構成したNAND型フラッシュメモリにおいて、複数のパルスからなる書き込みまたは消去信号をメモリセルに印加することにより書き込みまたは消去を行い、パルス印加毎に電圧レベルを徐々に大きくする設定することで、書き込みまたは消去時間の短縮を図る技術が記載されている。
1個のメモリセルに4値データを記憶させる場合、2値データを記憶させる場合に比べて、メモリセルの閾値電圧を一層精度良く制御する必要がある。しかし、閾値電圧を高精度に調整するために、書き込み及びベリファイを繰り返す必要があり、従来の書き込み電圧を段階的に増加する方法では、調整に長時間を必要とする。従って、書き込みの高速化の要求と相反するため、多値データを記憶させる場合、書き込みシーケンスの最適化が重要になる。
特開平10−241380号公報
特開平11−39887号公報
本発明は前記した従来の問題点を解決すべくなされたもので、NOR型のメモリセルアレイを構成するメモリセルにn値データ(nは4以上の正の整数)のうちの中間状態を書き込むためのシーケンスの最適化を図る不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、NOR型不揮発性メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルと、前記複数のメモリセルを選択するデコード回路と、前記デコード回路により選択されたメモリセルにn値データ(nは4以上の正の整数)の中間状態を書き込むデータ書き込みの際に、1回目の書き込みはメモリセルのゲート電圧を初期ゲート電圧に、書き込み時間を初期書き込み時間にそれぞれ設定した後、2回目以降の書き込みはメモリセルのゲート電圧をステップアップさせることによって、前記メモリセルの閾値電圧の分布状態を制御する制御回路とを具備する。
本発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、NOR型のメモリセルアレイを構成するメモリセルにn値データ(nは4以上の正の整数)のうちの中間状態を書き込むためのシーケンスを最適化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。この説明に際して、全図にわたり共通する部分には共通する参照符号を付す。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリ全体の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施形態に係るNOR型フラッシュメモリ全体の構成を示すブロック図である。
このフラッシュメモリは、複数個の不揮発性メモリセルが設けられたメモリセルアレイ(MCA)1、メモリセルを選択するデコード回路2、ベリファイ用センスアンプ(S/A)3A、読み出し用センスアンプ(S/A)3B、及びデータデコーダ4を有している。また、メモリセルアレイ1内にはデータ線5が配置されている。
デコード回路2はアドレスバス線6に接続されている。このデコード回路2は、コントローラ10から供給されるアドレス信号に応じてメモリセル1内のワード線(行線)及びビット線(列線)を選択してメモリセルを選択する。
ベリファイ用センスアンプ3A、及び読み出し用センスアンプ3Bは共にデータ線5に接続されている。ベリファイ用センスアンプ3A、及び読み出し用センスアンプ3Bは、1個のメモリセルにn値(nは4以上の正の整数)、例えば4値、すなわち2ビットのデータを記憶させる場合、例えば3つの基準電流を生成するため、少なくとも1つのリファレンスセルを用いた基準電流生成回路を有している。これらセンスアンプ3A、3Bは、基準電流生成回路から供給される基準電流と、選択されたメモリセルに流れる電流とを比較してデータをセンスする。
ベリファイ用センスアンプ3Aは、さらにデータバス線7に接続されている。ベリファイ用センスアンプ3Aは、データの書き込み時、又は消去時に、メモリセルから読み出された信号を検出し、コントローラ10に供給する。読み出し用センスアンプ3Bは、さらにデータデコーダ4に接続されている。データデコーダ4は、読み出し用センスアンプ3Bから出力された信号をデコードし、出力信号を生成する。データデコーダ4は、入出力部(I/O)11に接続されている。データの読み出し時にデータデコーダ4から出力された信号は、入出力部11を介して外部に出力される。
アドレスバス線6、データバス線7は、コントローラ10に接続されている。コントローラ10には、入出力部11、CUI(Command User Interface)12、ROM13、第1、第2の電圧生成回路8、9が接続されている。入出力部11は、外部から供給されるコマンドCMDをCUI12に供給し、メモリセルの書き込みデータをコントローラ10に供給する。さらに、入出力部11は、読み出し用センスアンプ3Bから供給される読み出しデータを外部に出力する。
CUI12は、外部から入力されるチップイネーブル信号CE、ライトイネーブル信号WEなどの信号、アドレス信号Add、及び加速モード時のページ書き込みの際に供給される高電圧Vppを受け取り、これらを処理してコントローラ10に供給する。ROM13には、コントローラ10の動作を制御するための各種プログラムが格納されている。コントローラ10は、コマンドCMD及びプログラムに応じてフラッシュメモリ全体の動作を制御する。すなわち、アドレス信号をアドレスバス線6に供給し、書き込みデータ及び高電圧Vppをデータバス線7に供給する。
さらに、コントローラ10は、データの書き込み時、ベリファイ時、読み出し時、及び消去時に第1、第2の電圧生成回路8、9を制御し、所定の電圧を生成させる。
第1の電圧生成回路8は、データの書き込み時、ベリファイ時、及び読み出し時に、メモリセルの制御ゲートに供給される電圧、すなわち、ワード線電圧を生成すると共に、データの書き込み時にメモリセルのドレインに供給されるドレイン電圧を生成する。第1の電圧生成回路8で生成されるワード線電圧は、デコード回路2内の行デコーダを介してワード線に供給される。また、第1の電圧生成回路8で生成されるドレイン電圧は、デコード回路2内の列プリデコーダ・カラムゲートを介してメモリセルのドレインに供給される。
第2の電圧生成回路9は、データの書き込み時に、非選択状態のメモリセルの制御ゲートに供給される負極性のワード線電圧を生成する。第2の電圧生成回路9で生成される負極性のワード線電圧は、デコード回路2内の行デコーダを介して対応するワード線に供給される。
図2は、図1中のメモリセルアレイ1の構成を示している。メモリセルアレイ1は、複数のメモリセルMCが、例えば512行×1024列の行列状に配置されている。そして、512本のワード線と1024本のビット線の交差部に個々のメモリセルMCが配置されている。そして、同一行のメモリセルMCの各制御ゲートは対応するワード線WLに共通に接続され、同一列のメモリセルMCの各ドレインは対応するビット線BLに共通に接続され、同一列のメモリセルMCの各ソースは共通ソース線に接続されている。本例では、同一行のメモリセルMCは、Page0〜Page7の8ページ(1ページ当り128ビット)に割り付けられている。
さらに、メモリセルアレイ1に隣接して、メモリセルMCを選択するために、行デコーダ21及び列プリデコーダ・カラムゲート22が設けられている。上記行デコーダ21及び列プリデコーダ・カラムゲート22は、図1中のデコード回路2内に設けられている。
また、図1中のコントローラ10は、行デコーダ21及び列プリデコーダ・カラムゲート21により選択されたメモリセルMCに対し、“11”、“10”、“01”、“00”からなる4値データのうちの中間状態のデータ“10”、“01”を書き込む際、選択されたメモリセルMCのドレイン(ビット線BL)に例えば5Vを印加し、1回目の書き込みはメモリセルMCの制御ゲートの電圧を初期ゲート電圧に、書き込み時間を初期書き込み時間にそれぞれ設定する。そして、2回目以降の書き込みは、メモリセルMCの制御ゲートの電圧をステップアップさせる書き込みシーケンスを採用することによって、メモリセルMCの閾値電圧が一定の範囲内に分布するように制御する。
また、コントローラ10は、4値データのうちでセル電流を流さない最大の閾値電圧となるデータ、すなわち“00”のデータをメモリセルMCに書き込む際、バックグラウンド処理(並列処理)で別のメモリセルMCに途中経過書き込みとして4値データの中間状態のデータ“10”及び“01”の書き込みを順次行う機能を有する。
さらに、コントローラ10は、メモリセルMCの全てに、セル電流を流さない最大の閾値電圧となるデータ“00”を書き込む際に、2分割書き込みを行う機能を有する。
さらに、コントローラ10は、ページ書き込みに際して、複数のページの一括書き込み・一括ベリファイを行う機能を有する。
さらに、コントローラ10は、ページ書き込みに際して、全てのメモリセルMCにセル電流を流さない最大の閾値電圧となるデータ“00”を書き込む時には、外部から供給される高電圧Vppを用いて一括書き込みを行う機能を有する。
図3は、図1のフラッシュメモリにおいて、選択セルに4値データを書き込む際のシーケンスの一例を示す図であり、図4は同じく選択セルに4値データを書き込む際の動作を示すフローチャートである。また、図5は、4値データを書き込む際に、選択セルの制御ゲートの電圧をステップアップさせる様子を示す図であり、図6は、4値データを書き込む際に、選択セルと非選択セルの制御ゲートに供給される電圧(選択セルワード線電圧、非選択セルワード線電圧)を示す図である。
ここで、“10”データ状態の“10”セルの閾値電圧は例えば3.5V、“01”データ状態の“01”セルの閾値は例えば4.5V、“00”データ状態の“00”セルの閾値は例えば9Vであるとする。
次に、図1のフラッシュメモリにおいて、選択セルに4値データを書き込む動作の一例について、図3乃至図6を参照して説明する。
なお、4値データのうちの中間状態のデータ“10”、“01”を書き込む際の制限としては、閾値電圧の分布幅を狭くし、書き込み時間を短くしなければならない。
図4のフローチャートに示すように、書き込み動作が開始されると、まず、“10”書き込みであるか否かが判断される(ST1)。“10”データ状態の“10”セルを作るためにメモリセルに“10”書き込みを行う際には、図3に示すように、閾値電圧が最小状態の“11”セルから書き込みが行われる。“10”書き込みの場合には、選択セル以外の全ての非選択セルの制御ゲートに負極性の電圧が印加され(ST2)、選択セルの制御ゲートに初期電圧が印加される(ST3)。この際、まず、1回目の書き込みとして、図5に示すように、“11”セルのうちで書き込み速度の速いセルが狙い目の“10”セルの分布内に到達する(分布を越えない)ような初期ゲート電圧、例えば3V(Init Vg)、初期書き込み時間(Init tpw)がセットされる。次に、ビット線BLに“10”データ書き込み用の一定電圧が印加され、その電圧がメモリセルのドレインに印加されて書き込みが行われる(ST4)。次に、ベリファィ(Verify)が行われ、メモリセルの閾値電圧が書き込みデータに対応した電圧に達したか否かが判断される(ST5)。この結果、書き込み不足である場合には、制御ゲートの電圧が一定値だけ上昇され(ステップアップ)(ST6)、その後、再びビット線BLに“10”データ書き込み用の一定電圧が印加されて書き込みが行われる(ST4)。
図5に示すように、2回目以降の書き込みでは、メモリセルの制御ゲートの電圧が初期の3Vから一定値Vstep、例えば0.125Vずつ上昇され、一定時間(tpw)の書き込み時間だけ印加される。そして、ベリファィ時に、選択セルの閾値電圧が“10”セルの所望する分布範囲内に到達したと判断されると、“10”データの書き込み動作が終了する。この場合、書き込み回数は、書き込み速度の速いセルが狙い目の分布に達した後、書き込み速度の遅いセルがゲート電圧のステップアップを行った回数となる。従って、書き込み速度の速いセルと遅いセルの書き込み速度の差が少なければ、書き込み回数も少なくなる。
一方、ST1において“10”書き込みでないと判断されると、次に、“01”書き込みであるか否かが判断される(ST7)。“01”データ状態の“01”セルを作るためにメモリセルに“01”書き込みを行う際も、図3に示すように、閾値電圧が最小状態の“11”セルから書き込みが行われる。“01”書き込みの場合にも、選択セル以外の全ての非選択セルの制御ゲートに負極性の電圧が印加され(ST8)、選択セルの制御ゲートに初期電圧が印加される(ST9)。この場合にも、1回目の書き込みとして、図5に示すように、“11”セルのうちで書き込み速度の速いセルが狙い目の“01”セルの分布内に到達するような初期ゲート電圧、例えば4〜5V(Init Vg)、初期書き込み時間(Init tpw)がセットされる。次に、ビット線BLに“01”データ書き込み用の一定電圧が印加され、その電圧がメモリセルのドレインに印加されて書き込みが行われる(ST10)。次に、ベリファィ(Verify)が行われ、メモリセルの閾値電圧が書き込みデータに対応した電圧に達したどうかが判断される(ST11)。この結果、書き込み不足である場合には、制御ゲートの電圧が一定値だけ上昇され(ステップアップ)(ST12)、その後、再びビット線BLに“01”データ書き込み用の一定電圧が印加されて書き込みが行われる(ST10)。
この場合にも、図5に示すように、2回目以降の書き込みでは、メモリセルの制御ゲートの電圧が初期電圧(4〜5V)から一定値Vstep、例えば0.125Vずつ上昇され、一定時間(tpw)の書き込み時間だけ印加される。そして、ベリファィ時に、選択セルの閾値電圧が“01”セルの所望する分布範囲内に到達したと判断されると、“01”データの書き込み動作が終了する。
ここで、“01”書き込みを行う際に、“10”セルを経由せずに“11”セルから書き込みを行う理由を述べる。書き込み時には、4値データの全てを順に書き込むこともあるが、“01”や“10”のデータだけを書き込むことがある。従って、“01”書き込みを行う前に別のメモリセルに“10”書き込みを行う機会がなかった時には、“01”書き込みを行う際にわざわざ“10”書き込みを経由すると、その分だけ書き込み回数が多くなり、書き込み時間が長くなる。
ST7において“01”書き込みでないと判断されると、次に、“00”書き込みであるか否かが判断される(ST13)。“00”データ状態の“00”セルを作るためにメモリセルに“00”書き込みを行う際は、まず、ST2〜ST6の“10”書き込み動作、及びST8〜ST12の“01”書き込み動作が順次行われ(ST14)、次に“00”書き込みが行われる。すなわち、“00”書き込みの場合にも、選択セル以外の全ての非選択セルの制御ゲートに負極性の電圧が印加され(ST15)、選択セルの制御ゲートに一定の電圧が印加される(ST16)。次に、ビット線BLに“00”データ書き込み用の一定電圧が印加され、その電圧がメモリセルのドレインに印加されて書き込みが行われる(ST17)。次に、ベリファィ(Verify)が行われ、メモリセルの閾値電圧が書き込みデータに対応した電圧に達したどうかが判断される(ST18)。この結果、書き込み不足である場合には、再び制御ゲートに一定電圧が印加され(ST16)、その後、ビット線BLに“00”データ書き込み用の一定電圧が印加されて書き込みが行われる(ST18)。
この場合には、2回目以降の書き込みでも、メモリセルの制御ゲートには1回目の場合と同様の電圧が一定の書き込み時間だけ印加される。そして、ベリファィ時に、選択セルの閾値電圧が“00”セルの所望する分布範囲内に到達したと判断されると、“00”データの書き込み動作が終了する。
すなわち、“00”データ状態の“00”セルを作るためにメモリセルに“00”書き込みを行う際には、“11”セルから直接に“00”セルを作るための書き込みを行うと、書き込み電流が多くなる。これを避けるために、予め別のメモリセルに“10”書き込みまたは“01”書き込みを行っている時に、ST14において、バックグラウンド処理(並列処理)で4値データの中間状態である“01”状態の書き込み(途中経過書き込み)を行っておき、この後、“00”書き込みを行う際に上記中間状態から“00”書き込みが行われる。全てのセルトランジスタに“00”書き込みを行う場合は、図3に示すように、2分割して“00”書き込みを2回行うことにより電流を削減させる。
ST13において“00”書き込みでないと判断されると、この場合は“11”書き込みなので、この後、“11”書き込みが行われる(ST19)。“11”書き込みを行う際には、2値データの書き込み時と同様に、メモリセルのドレインに電圧を供給しないで行われる。
上記実施形態のフラッシュメモリによれば、NOR型のメモリセルアレイを構成するメモリセルのそれぞれに4値データを記憶させることができ、チップ面積が縮小できる。
また、メモリセルに4値データのうちの中間状態(“01”、“10”)を書き込むためのシーケンスの最適化が図られている。具体的には、1回目の書き込みはメモリセルの制御ゲートの電圧を初期ゲート電圧に、書き込み時間を初期書き込み時間にそれぞれ設定した後、2回目以降の書き込みはメモリセルの制御ゲートの電圧をステップアップさせている。これにより、メモリセルの閾値電圧が最適な分布状態となるように制御できる。
また、4値データのうちでセル電流を流さない最大の閾値電圧となる“00”データをメモリセルに書き込む際、予め別のメモリセルに対する書き込み時にバックグラウンド処理(並列処理)で4値データの中間状態の書き込み(途中経過書き込み)を行うことにより、書き込み電流を削減することができる。
さらに、全てのメモリセルに、セル電流を流さない最大の閾値電圧となる“00”データを書き込む際に、2分割書き込みを行うことにより、書き込み電流を削減することができる。
また、多値データの書き込み時、従来では、選択セルのワード線とビット線に高電圧が印加され、選択ビット線に繋がる非選択セルのワード線は0Vに設定される。
しかし、多値のNOR型フラッシュメモリでは、消去状態(“11”)のメモリセルの閾値電圧が、2値データを記憶させるメモリに比べて低くなる。このため、非選択セルのワード線が0Vであっても、この非選択セルがオン状態になり、非選択セルを介してリーク電流がビット線に流れる。ビット線には数多くの非選択セルが接続されているので、選択メモリセルのドレインに十分な電圧が加わらず、書き込みが不十分となる。
上記実施形態のフラッシュメモリによれば、非選択セルが接続されるワード線には負極性の電圧が印加されるので、非選択セルはオン状態にはならず、非選択セルを介してリーク電流がビット線に発生することがない。従って、選択セルのドレインには十分な電圧が加わり、十分な書き込みが行われて、書き込みが不十分となることが防止される。
次にページ書き込み時の動作を説明する。図7は、図1のフラッシュメモリにおいてメモリセルに4値データのページ書き込みを行う際の様子を示す図である。ページ書き込みを行う際には、図2中に示す32本の書き込み信号PRG<31>〜PRG<0>によって、まず、例えばPage0〜Page3の4ページ(32ビット)分が一括して書き込まれる。その後、上記と同様に、32本の書き込み信号PRG<31>〜PRG<0>によって、残りのPage4〜Page7の4ページ分が一括して書き込まれる。次に、行アドレスが変化され、4ページ分の一括書き込みが8回繰り返される。これにより、合計32ページ分の書き込みが行われたことになる。この後、ベリファイ(Verify)が行われる。このベリファイも、前記した書き込みと同様に、4ページ分の一括ベリファイが8回繰り返される。これにより、合計32ページ分のベリファイが行われたことになる。
このように4ページ分の一活書込み・4ページ分の一活ベリファイがそれぞれ8回繰り返されることにより、一度に多ビットの書き込み・ベリファイが行えるので、書込み時間の短縮が実現できる。
すなわち、ページ書き込みに際して、複数のページの一括書き込み・一括ベリファイが行われることにより、書き込み時間が短縮できる。
さらに、ページ書き込みに際して、全てのメモリセルにセル電流を流さない最大の閾値電圧となる“00”データを書き込む時には、大きな書き込み電流を必要とする。本実施の形態のフラッシュメモリでは、外部から供給される高電圧Vppを用いて一括書き込みが行われるので、書き込み時間が短縮できる。
なお、上記実施形態では、4値データの書き込みを説明したが、これに限らず、本発明は、16値データなどのn値データ(nは4以上の正の整数)の書き込みにも適用できる。
1…メモリセルアレイ、2…デコード回路、3A…ベリファイ用センスアンプ、3B…読み出し用センスアンプ、4…データデコーダ、5…データ線、6…アドレスバス線、7…データバス線、8…第1の電圧生成回路、9…第2の電圧生成回路、10…コントローラ、11…入出力部、12…CUI(Command User Interface)、13…ROM。
Claims (5)
- NOR型不揮発性メモリセルアレイを構成する複数のメモリセルと、
前記複数のメモリセルを選択するデコード回路と、
前記デコード回路により選択されたメモリセルにn値データ(nは4以上の正の整数)の中間状態を書き込むデータ書き込みの際に、1回目の書き込みはメモリセルのゲート電圧を初期ゲート電圧に、書き込み時間を初期書き込み時間にそれぞれ設定した後、2回目以降の書き込みはメモリセルのゲート電圧をステップアップさせることによって、前記メモリセルの閾値電圧の分布状態を制御する制御回路
とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、前記データ書き込みの際に、前記デコード回路により選択されない非選択セルのゲートの電圧を負極性に設定することを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記制御回路は、前記n値データのうちでセル電流を流さない閾値状態となるデータを前記メモリセルに書き込む際に、予め別のメモリセルに対する書き込み時にバックグラウンド処理でn値データの中間状態の書き込みを行うことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記制御回路は、全ての前記メモリセルに、セル電流を流さない閾値電圧となるデータを書き込む際に、2分割書き込みを行うことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記制御回路は、ページ書き込みに際して、複数のページの一括書き込み・一括ベリファイを行うことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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