JP2006171923A - 個人特定機能を備えた電子申請システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子申請サーバで利用者アクセスを受け付け、申請情報ファイルを作成して内部事務システムに送信する電子申請システムの場合、内部事務システムにおいて申請情報から該当する個人を特定する処理に時間がかかるという問題があった。
【解決手段】 電子申請サーバと内部事務システムとの間に中継サーバを設け、このサーバに電子申請サーバの利用者IDと内部事務システムの個人IDの対応付けを持たせ、利用者IDから個人IDを特定して申請情報と共に内部事務システムに送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明はインターネット等通信回線を利用して一般利用者からの電子申請を受け付ける電子申請システムに関し、特に電子申請システムと連携する内部事務システムへのセキュリティを考慮した電子申請システムに関する。
近年官公庁、自治体等の受付窓口業務において、一般利用者からインターネットを介して申請を受け付ける電子申請が実現している。電子申請内容に応じた処理を行なうためには、官公庁、自治体の内部事務システムで申請内容を審査し、該当する処理を行なう必要がある。この時利用者からの電子申請情報を直接、または宛先選択のみの中間システム経由でそのまま内部事務システムに送信する方式を取ると、内部事務システムで用いる個人番号や他の個人情報等秘匿性の高い情報を保持している内部事務システムのセキュリティ上、危険が大きい。そこで、特許文献1に示すような利用者からの電子申請情報を受信して中間ファイルである申請ファイルを作成し、それを該当する内部事務システムに送信するような、受付用の電子申請システムを設定することが一般的になっている。この方式では利用者は電子申請システムにのみアクセスでき、電子申請システムには利用者を認証したり、申請内容に応じた送信先内部事務システムを判別したりする程度の情報しか含まれていないので、内部事務システムの情報を安全に保つことができる。
特開2000−194706号公報
近年公共の事務手続きの迅速化が進み、電子申請においても利用者がオンラインで接続したままで申請に対する結果を返したり、少なくとも申請内容に不備が無いかどうか回答する程度のサービスが求められている。しかし上記従来の電子申請システムでは、利用者からのアクセス受付時に個人を特定できるにも関わらず、内部事務システムに送信するのは申請情報のファイルであり、内部事務システムではこの情報から該当する個人を特定する必要がある。この際、個人情報の内1つだけでは同姓同名や同住所等があって特定できない可能性があるので、複数の情報で照合する必要があり、内部事務システムでの申請処理に時間がかかるという問題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、内部事務システムの安全を保つと共に迅速に個人を特定して申請処理を行なうことが可能となる個人特定機能を備えた電子申請システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の電子申請システムは、利用者を認証してアクセスを受け付ける電子申請サーバと、複数ある内部事務システムとの間に、データの振り分けを行なう機能を持った中継サーバを設ける。
電子申請サーバには従来のシステムと同様に利用者を認証する情報を備え、利用者を認証してアクセスを許可する機能と申請情報を取得して申請ファイルを作成する機能と、中継サーバと情報を送受信する機能を備える。利用者を認証する情報には、利用者に一意に付された利用者IDが含まれる。
複数ある内部事務システムには、それぞれ事務データベースを備え、その中には各事務システム内で共通に用いる個人に一意に付された個人IDが含まれる。内部事務システムは、中継サーバと送受信する機能を備える。
中継サーバには、申請内容に応じて送信先の内部事務システムを判別する情報と、前記利用者IDと前記それぞれの事務システムの個人IDを対応付けた情報を備える。中継サーバは、少なくとも電子申請サーバから申請情報と利用者IDを受信する機能と、申請内容に対応する内部事務システムに申請情報及び利用者IDに対応する個人IDを送信する機能を備える。さらに中継サーバは、内部事務システムから個人IDと申請処理結果等の情報を受信し、電子申請サーバに利用者IDと申請処理結果等の情報を送信する機能を備えても良い。
上記利用者IDとそれぞれの事務システムの個人IDを対応付けた情報は、電子申請サーバに備えた利用者認証情報と、それぞれの内部事務システムに備えた個人情報を定期的に取得し、それぞれの個人を識別する情報の対応から新たに登録された利用者IDとそれぞれの内部事務システムの個人IDとを対応付けて作成する。
本発明の個人特定機能を備えた電子申請システムを利用した電子申請処理の流れは下記のようになる。まず、利用者が電子申請サーバにアクセスし、利用者認証を行い、申請情報を入力して電子申請サーバに送信する。電子申請サーバは利用者IDを付与した申請情報ファイルを中継サーバに送信する。中継サーバは、申請情報から送信すべき内部事務システムを判別し、上記利用者IDと個人IDを対応付けた情報から該内部事務システムの個人IDを取得し、個人IDを付与した申請情報ファイルを該内部事務システムに送信する。この時リアルタイムに処理できるような申請内容の場合は内部システムからの回答情報受信を受けて電子申請サーバに回答情報を送信し、審査に人的処理が必要である等時間がかかる申請の場合は、該内部事務システムに情報を送信した時点で「送信済」情報を電子申請サーバに送信することとしても良い。内部事務システムは、申請情報に個人IDが付与されているため迅速に該当するデータを探し出すことが可能であり、迅速に申請処理を行なうことができる。リアルタイムに処理できるような申請内容の場合は個人IDを付与した回答情報を中継サーバに送信する。中継サーバは、個人IDに対応する利用者IDを付与して回答情報や送信済情報を電子申請サーバに送信する。利用者は、電子申請サーバから申請に対する回答や、申請が事務システムに送信された旨の通知を受信する。
上記システム構成において、電子申請システムと中継サーバと内部事務システム間をそれぞれ専用線で接続し、インターネット等通信回線からの直接のアクセスを防ぐことにより、高いセキュリティを確保することができる。
以上、本発明の個人特定機能を備えた電子申請システムによれば、電子申請サーバの利用者IDと内部事務システムの個人IDを予め関連付けておくことにより、迅速に個人を特定して申請処理を行なうことが可能となる。また、利用者のアクセスは電子申請サーバのみに許可し、内部事務システムとの間は直接連携せずに中継サーバを通じて連携しているので、内部事務システムの安全を保つことが可能である。
さらに本発明の個人特定機能を備えた電子申請システムでは、既存の電子申請システムと既存の内部事務システムとの間に新たに中継サーバを設けることで、既存システムに大幅な変更を加えることなくセキュアな電子申請システムを実現することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面により説明する。
図1は本発明を適用した電子申請システムの実施の一形態を示したものである。図1において100は申請者端末、102は電子申請サーバ、106は中継サーバ(インターフェースサーバ)、110は内部事務システム、112は審査者端末、101は申請者端末と電子申請サーバ102を結ぶインターネット等の公衆通信回線、105及び109は内部LANなどの専用回線である。この図では説明簡易化のため内部事務システムを1つにしてあるが、実際には中継サーバ106は複数の内部事務システムと連携することが可能である。また、電子申請サーバ102が複数の中継サーバ106と連携することも可能である。
電子申請サーバ102は申請者端末100から各内部事務システムへ種々の申請を行なう際に、ユーザ認証と申請データの受付、申請書式確認、及び中継サーバ106への申請送信を実施する。申請書を受け取った中継サーバ106はその申請書に該当する内部事務システム110を特定し、その内部事務システム110へ申請書を送信する。電子申請サーバ102は、申請書振り分け機能103、電子申請サーバ用利用者管理データベース104を有する。申請書振り分け機能103は申請者端末100から送信された申請書と申請者の申請者用IDを中継サーバ107へ送信する。電子申請サーバ用利用者管理データベース104は電子申請サーバ102へのアクセスを許可した発行済みの申請者用IDとパスワードを登録するためのデータベースである。中継サーバ106は内部事務システム宛申請書振り分け機能107、個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース108を有する。内部事務システム宛申請書振り分け機能107は申請書振り分け機能103によって送信された申請書と申請者の申請者用IDに対応する内部システムの個人番号を関連する内部事務システム110に対し送信する。個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース108は電子申請システム用利用者管理データベース104の申請者用IDと、内部事務システム110が備える個人情報データベース111の個人番号を関連付けする為のデータベースである。内部事務システム110は申請書の審査機能と、それぞれのシステム毎の固有機能を持ったシステムである。個人情報データベース111は個人番号や内部事務システム110で必要な申請者個人の情報、例えば住所、氏名等を蓄積しておく為のデータベースである。審査者端末112は、人的審査が必要な場合にそれぞれの内部事務システム110にアクセスし審査を行なう為のものである。
次に、本発明の電子申請システムにおいて迅速に申請者個人を特定するための機能である、個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース108を作成する処理を図2に従って説明する。
利用者が電子申請システムを利用する為には電子申請サーバ用利用者管理データベース104に申請者用IDとパスワードを登録しておく必要がある。また、個人情報データベース111には予め内部事務システムで必要な利用者個人情報を登録しておく必要がある。中継サーバ106は、この電子申請サーバ用利用者管理データベース104に格納されている申請者用IDを取得し(処理202)、併せて個人情報データベース111に格納されている個人番号を取得する(処理203)。中継サーバ106は、取得した申請者用IDと個人番号の関連付けを、電子申請サーバ用利用者管理データベース104の持つ個人の氏名等の個人情報と、個人情報データベース111の持つ個人情報によって行い、個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース108に格納する(処理204)。中継サーバ106が連携する内部事務システム110が複数ある場合、個人情報データベース111も複数あり、それぞれの個人番号が異なる場合には、個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース108に申請者用IDと個人番号と内部事務システムを特定する情報とを対応付けて持たせる。
次に、電子申請サーバへのログイン処理を図3に示すフローチャートに従って説明する。
利用者は申請者端末100から電子申請サーバ102へのログイン作業として、予め発行されている申請者用ID,パスワードを入力する(ステップ300)。電子申請サーバ102は入力された申請者用ID,パスワードを電子申請システム用利用者管理データベース104に登録されている申請者用ID,パスワードと照合し(ステップ301)、入力された申請者用ID,パスワードが正しいか判断する(ステップ302)。申請者用IDもしくはパスワードが正しくない場合、申請者端末100に対しログイン不可の通知を行なう(ステップ303)。申請者用ID,パスワードが正しく入力された場合、申請者端末100に対しログイン許可の通知を行なう(ステップ304)。ログイン完了後、利用者は申請者端末100から申請データを送信し、申請書作成作業を行なう(ステップ305)。
次に、電子申請システムへの申請書送付の処理を図4に示すフローチャートに従って説明する。
利用者は申請者端末100を利用し、電子申請サーバ102で提供している申請書テンプレートを元に申請書を作成し、申請書データを電子申請サーバ102へ送信する(ステップ400)。電子申請サーバ102は申請書振り分け機能103により、申請書データが正しく入力されているかを確認する(ステップ401)。申請書データに不備があり、受領不可の場合はその不備に関する通知を申請者端末100に行なう(ステップ402)。申請書データが正しく入力されており、受領可能であった場合は申請書の受付通知を申請者端末100に行なう(ステップ403)。申請書受領後、申請書振り分け機能103は該当する中継サーバ106へ申請者用IDを含む申請書データを送信する(ステップ404)。
次に、中継サーバ106により電子申請サーバ102から内部事務システム110へ迅速に申請データを送る為の個人特定処理を図5に示すフローチャートに従って説明する。
中継サーバ106の内部事務システム宛申請書振り分け機能107は電子申請サーバ102の申請書振り分け機能103から申請者用IDを含む申請書データを受取り、この申請者用IDと個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース108にある申請用IDから対応する内部システムの個人番号を特定する(ステップ500)。特定された個人番号と申請書データを内部事務システム110へ送信する(ステップ501)。中継サーバ106が内部事務システム複数と連携する場合、申請書データをどの内部事務システムに送るかは、中継サーバ106内に予め申請タイトルや申請書ファイル名と送信先内部事務システム名を対応つけたテーブルを備え、それに従って判断する。また、内部事務システム毎に個人番号が異なる場合、ステップ500の処理において送信先である内部事務システムに対応する個人番号を取得する。
次に、内部事務システム110での申請審査処理を図6に示すフローチャートに従って説明する。
内部事務システム110は中継サーバ106の内部事務システム宛申請書振り分け機能107から個人番号と申請書データを受領し、個人情報データベース111にある個人番号と比較し、個人情報を取得する(ステップ600)。ここでは申請内容を審査者が確認して申請を受領する処理とする。内部事務システム110は、取得した個人情報と申請書のデータ及び申請に対応する事務データベースの該当する個人のデータを審査者が確認する形式に変換して審査者端末112に表示する(ステップ601)。審査者は審査者端末に表示された申請書の審査作業を行なう(ステップ602)。これにより、内部事務システム110において申請書データを審査する際に、改めて申請書データの中の申請者名等から個人を特定してデータを検索する必要が無くなり、迅速な申請処理が可能となる。
また上記実施の形態では、審査終了後にオンラインで利用者に申請結果を返すのではなく別途通知するような申請を想定したが、上記処理の後に審査者が審査者端末から申請受理の旨を入力して、内部事務システム110が申請受理情報を作成して個人番号と共に中継サーバ106に送信し、中継サーバ106が個人番号から申請者用IDを特定して申請受理情報を申請者用IDと共に電子申請サーバ102に送信し、電子申請サーバ102が申請者用IDから該当する申請者に申請受理情報を通知するという、返信の処理機能を備えても良い。
本発明の電子申請システムの一形態を示すブロック図。 申請者用IDと個人番号関連付けの処理図。 電子申請サーバへのログインの手順を示すフローチャート。 電子申請サーバへの申請書送付の手順を示すフローチャート。 個人特定機能の手順を示すフローチャート。 内部事務システム内の手順を示すフローチャート。
符号の説明
100…申請者端末、101…インターネット、102…電子申請サーバ、103…申請書振り分け機能、104…電子申請サーバ用利用者管理データベース、105…専用線、106…中継サーバ(インターフェースサーバ)、107…内部事務システム宛申請書振り分け機能、108…個人特定機能用利用者−個人番号関連付け用データベース、109…専用線、110…内部事務システム、111…個人情報データベース、112…審査者端末。

Claims (1)

  1. 利用者からの電子申請を受け付ける電子申請サーバと、該電子申請サーバと情報を送受信し、1以上の内部事務システムと情報を送受信する中継サーバを備えた電子申請システムにおいて、前記電子申請サーバ内に利用者を一意に識別する識別情報を備え、前記それぞれの内部事務システム内に個人を一意に識別する他の識別情報を備え、前記中継サーバ内に前記電子申請サーバ内の識別情報と前記内部事務システム内の他の識別情報を対応付けた情報を備えたことを特徴とする個人特定機能を備えた電子申請システム。
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