JP2006171813A - 顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置 - Google Patents

顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置 Download PDF

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浩 近藤
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Abstract

【課題】登録時の画像(標準パターン)と認証時の入力画像とを一致させて、正確な顔画像の認証を可能にする顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置を提供すること。
【解決手段】顔画像を認証する顔画像認証システムにおいて、登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理手段を備えることを特徴とする顔画像認証システム。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置に関し、詳しくは、登録時の画像(標準パターン)と認証時の入力画像とを一致させて、正確な顔画像の認証を可能にする顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置に関する。
従来、セキュリティ管理は各種方面でその必要性が増大している。例えば会社などでは
機密文書の無断外部持ち出しを制限するために、会社建物に入る人の確認をする必要性が
増大してきている。また病院のような場所では、不審者の進入の防止や患者の確認、病院
利用者の料金未払い防止などのために人の確認が必要となっている。また空港などでは、
不正入国者の摘発や、テロの防止のために、パスポートの利用者が真正な所持者であるか
を確認する必要性も増大してきている。
近年、人の確認手段として、人の顔による認証、識別が研究され、普及しつつある。
このような顔の識別は、データベース登録や写真貼付などの方法で予め登録した顔画像と本人の顔とを比較することによって、その人の認証がされてきた。予め登録した顔画像と本人の顔との比較は、認証したい人の顔画像を読み込んで予め登録された顔画像とをコンピュータアルゴリズムにより行う。このように当該比較はコンピュータ演算によるので、扱うデータの容量がコンピュータシステム上少なければ少ないほど演算の速度は速くなり、データベースに登録するための容量が少なくて済む。
しかし、従来の画像データはイメージデータであるため、その容量はとても大きいものとなり、比較判定するために時間がかかるという問題があり、また、予め登録するためのデータベースは容量の大きいものが要求されるという問題点があった。
この問題を解決するために、JPEG(静止画像世界標準符号化方式)やGIF等の従
来の画像圧縮手法により画像を圧縮する方法が考えられるが、このような従来の圧縮手法
を適用しても、多少の容量の減少は期待できるが、結局は画像データであることは変わら
ずその容量は依然大きいままである。
そこで、本発明者は、画像を含む任意の信号のDCT符号の性質を利用して、低容量で
画像特徴の識別信号が作成できる画像特徴の識別信号作成装置及び画像特徴の識別信号作
成方法を先に提案した(特許文献1)。
上記先提案の画像特徴の識別信号作成装置及び画像特徴の識別信号作成方法を具体化す
べく、鋭意検討した結果、登録時の画像(標準パターン)と認証時の入力画像とを実質的
に一致させることが正確な顔画像の認証を可能にする上で、極めて重要であることを見出
し、本発明に至った。
国際公開第03/049028号パンフレット
そこで、本発明は、登録時の画像(標準パターン)と認証時の入力画像とを一致させて、正確な顔画像の認証を可能にする顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置を提供することを課題とする。
本発明の課題を解決する上で、本発明者が見出した技術的課題ないし技術思想の第1は、登録時の画像(標準パターン)を作成するに際し、標準パターンの画像の特定であり、そのためのパラメータを設定した点である。具体的には、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3を設定した。
次に本発明者が見出した技術的課題ないし技術思想の第2は、認証用の画像の入力をいかにするかという点である。つまり、正確な認証を実施するには、いかなる認証用の画像を入力すべきかである。
認証用の画像の入力に際しては、チェックされる人物が自らCCDカメラの前に立って、顔画像が撮影される。この場合、チェックされている人物に対して全く無拘束な状態(自然体)で撮影するため、(1)人物と認証撮影用のCCDカメラとの距離は一定していない、(2)人物の高さが人によって異なる、(3)人物の顔の向きが認証撮影用のCCDカメラに対する角度と異なる、などの理由によって、上記の標準パターン顔画像のパラメータを満たす顔画像の撮影は困難である。
このため本発明者は、登録時の画像(標準パターン)と認証時の入力画像を一致させれば、正確な顔画像の認証ができることを見出した。
即ち、本発明の構成は、以下の通りである。
(請求項1)
顔画像を認証する顔画像認証システムにおいて、
登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、
且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理装置を備えることを特徴とする顔画像認証システム。
(請求項2)
顔画像認証システムが、ユーザ端末と、データベースサーバと、認証サーバと、これらを互いに接続する通信回線網とからなり、
前記認証サーバが、前記前処理装置を備えることを特徴とする請求項1記載の顔画像認証システム。
(請求項3)
顔画像を認証する携帯端末において、
登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、
且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理装置を備えることを特徴とする携帯端末。
(請求項4)
顔画像を認証する認証装置において、
登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、
且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理装置を備えることを特徴とする認証装置。
本発明によると、登録時の画像(標準パターン)と認証時の入力画像とを一致させて、正確な顔画像の認証を可能にする顔画像認証システム、携帯端末及び認証装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の顔画像認証システムをPCログインに用いるハードウェアの一例を示す機能ブロック図である。
図1において、1はユーザ端末(クライアント端末ともいう)、2は認証サーバ、3はデータベースサーバあり、これらは互いに通信回線網4によって接続されている。図示の例は、ユーザ端末1、認証サーバ2、データベースサーバ3の各々の機能を分けて説明したものであるが、ハードウェアとしては、ユーザ端末1に認証サーバ2、データベースサーバ3の機能を保有していてもよいし、認証サーバ2、データベースサーバ3が一つのサーバで二つの機能を保有していてもよい。
ユーザ端末1は、登録及び認証のための顔画像データを入力する顔画像入力手段の一例である顔画像データ入力部10、前記顔画像に関連する登録及び認証のための識別データを入力する識別データ入力部101、モニターなどの表示部102、送信部103、受信部104を少なくとも備えている。表示部102はユーザ端末1の本体と一体であっても別体であってもよい。
本発明の顔画像認証システムでは、1)カメラで撮影して顔画像を登録・認証する手法と、2)顔写真をスキャナ読み込みして登録・認証する手法と、3)登録時に写真のスキャナ読み込み、認証時にカメラ撮影を用いる手法、4)登録時にカメラ撮影、認証時に写真のスキャナ読み込みを用いる手法などが挙げられる。
顔画像データ入力部10は、登録用の顔画像を入力する登録顔画像入力部と、認証用の顔画像を入力する認証顔画像入力部とを備える。
顔画像データ入力部10は、図2に示すように被写体を撮像する撮像手段10Aと、標準パターン顔画像取り込み処理部10Bと、画像処理部10C、画素数設定部10Dからなる。また10Eは、必要に応じて用いることができるスキャナである。
撮像手段10Aは例えばデジタルカメラやカメラ付携帯電話を用いることができる。デジタルカメラは人物の顔や顔写真のような被写体を、撮像レンズを介して撮影し、CCD(撮像素子)の撮像面上に結像し、CCDにより結像された光学像を画素単位で光量に応じた信号電荷に光電変換する。
光電変換された信号は画像処理部10Cに入力され、ノイズ低減処理、また利得調整処理、あるいは以下に記述する照明処理等が施され、更にA/D変換器によりデジタル信号に変換される。
カメラ10Aはユーザ端末1にログインするユーザを撮影できる位置に設けられ、ユーザ端末1本体の上部に着脱可能に取り付けられていてもよいし、あるいはユーザ端末1本体に近接した位置に固定しておいてもよい。またカメラ10Aは認証サーバ2に設けることも出来る。なお、撮影レンズの向きは自由に変更出来るように構成されていてもよい。
識別データ入力部101は、前記顔画像に関連する識別データを入力する役割を果たすのもので、例えばユーザインターフェースを用いることが出来る。ユーザインターフェース101としては、キーボード、マウス、タッチパネル等を用いることが出来る。
認証サーバ2は、ユーザ端末1にログインしようとするユーザに、ログインを許可するか否かの認証を行う認証部200と、認証情報生成部201と、送信部202と、受信部203を少なくとも備えている。
認証情報生成部201は、入力された顔画像を処理する前処理手段201Aと2値1次元信号生成手段201Bとを少なくとも備えている。
データベースサーバ3は、認証情報生成部201で生成された認証情報を保存するデータテーブル300、送信部301、受信部302を少なくとも備えている。
本発明に係るユーザ端末の顔画像認証システムは、登録処理と認証処理を含む。以下、登録処理と認証処理の各々について詳説する。
(1)登録処理
本態様では、カメラ撮影による登録処理の例について、図3に基づいて説明する。
最初に、登録画面を表示部102に表示する(S1)。表示部102には、顔画像を入力するユーザに関する識別データ入力の登録画面(図示せず)が表示される。
次に、ユーザインターフェース101から識別データを入力する(S2)。識別データとしては、ユーザ毎に重複しない個人情報であればよく、例えば社員番号、免許証番号、社会保険番号、納税者番号などのID番号が好ましい。また必要により氏名、生年月日、会社部署、役職などの利用者属性を入力しておいてもよい。
次に、顔画像データ入力部10のカメラ10Aを起動させて顔画像を入力する(S3)。S3で入力された顔画像は、ユーザ端末1の送信部103から認証サーバ2に送信され、認証サーバ2の受信部203を介して認証情報生成部201に送られる。認証情報生成部201は、登録用の顔画像データと識別データを取得する(S4)。
次に、認証情報生成部201において、2値1次元テンプレートの作成処理を行う(S5)。
以下に、2値1次元テンプレートを作成処理のシステムフローを図4に基づいて説明する。
登録処理における前処理手段としては、以下に説明する標準パターン顔画像の生成、照明処理、平滑化処理、顔位置の検出や回転、拡大、縮小、平行移動のような画像変換処理などを含む。
先ず、前処理手段201Aにおいて、標準パターン生成処理を行う(S20)。
具体的には、入力された登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する。
入力された顔画像について、照明処理を施すことが認証率を向上させる上で好ましい。本発明者の実験結果によると、認証率を向上させるためには、登録時の照明条件と認証時の照明条件は一致、又はできるだけ変動を少なくすることが好ましいことがわかった。しかし、ユーザが認証システムを使用する際、同レベルの照明条件を設置するのは困難である。従ってシステムの中でこの問題を解決することが必要となる。
本発明の好ましい態様としては、濃淡ヒストグラムによる画像の平滑化処理による照明処理を行うことが挙げられる。
図5に示す濃淡ヒストグラムは、階調画像(例えば階調値:0〜255)から階調値と画像に含まれるその階調の画素の数(頻度)との関係図である。濃淡ヒストグラムから元の画像の濃淡分布を知ることができる。ここで濃淡ヒストグラムを用いる各階調の分布をほぼ等しい値にする濃度補正法としてヒストグラム平滑化を行う。
具体的に図6に示すように平滑化閾値を用いて平滑化を行う。平滑化閾値の設定は、以下の式によって行える。
平滑化閾値=画像の横画素数×縦画素数/表現階調数
平滑化処理のプロセスにおいて、ある階調値の画素数が平滑化閾値より大きい時、それらの画素を幾つかの新しい階調値に割り振る必要があるが、一般に処理が複雑になり、さらに処理時間も長くなってしまう。このため、処理後の画像の階調数を例えば128階調などに制限に平滑化閾値を大きくし、平滑化閾値に満たない階調を幾つか合わせて近い値にし、目標値を越える階調について分割などの処理を行わない方法も用いられる。
本発明において、画像入力の手段は、デジタルカメラに代えてスキャナ読み込み部10Eを用いることも出来る(図2参照)。
入力又は読み込まれたデータは多値化デジタルデータである。カメラ10A又はスキャナ読み込み部10Eによって得られた多値化デジタルデータは、標準パターン顔画像取り込み処理部10Bにおいて、標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像データになるように処理される。
画素数設定部10DではM×N画素のように画素数が設定される。M、Nは対象によって異なり、32,64,128,256,512のうちのいずれかとする。
標準パターン顔画像取り込み処理部10Bにおいて、標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像を入力するには、登録の際に、標準パターン顔画像の下記条件1、2、3(パラメータ)を達成することができるように、登録(入力)顔画像を撮影する。
本発明において、標準パターン条件は、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3である。
条件1は、画素数設定部10Dにおいて、M×N(pixel)画素のように画素数を設定する。
条件2は、顔画像が座標を有する条件であり、例えば、図9(A)に示すように、x−y座標軸において、顔画像Fの例えば両瞳I,I’が所定座標位置(x1、y1)、(x2、y2)となるように設定する。
条件3は、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件であり、例えば、顔画像の中で対称性を有する部位を両瞳を選定する場合は、図9(A)に示すように、その顔画像の両瞳I,I’を連結する直線Lが水平線、即ち、横軸(x軸)との角度が0となるように設定する。
上記条件1−3の設定は、撮影オペレータが行ってもよいが、好ましくは自動で撮影できるようにすることである。自動で撮影する場合は、上記条件1−3を設定しておくようにする。
次に、前処理手段201Aは、標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像を生成するには、顔位置検出処理が好ましく採用される。
図7において、111は、撮影された顔画像の顔位置を検出する検出処理部である。顔位置の検出処理部111を設けるのは、顔認証の認証率を向上させるため、顔位置の検出することが重要であるからである。
顔位置の検出方法としては、以下のように幾つかの手段がある。
第1は、目検出である。目検出は以下のような条件の何れか一つ又はそれらの組み合わせに基づいて行う。
ア 目と目の周辺との色差(肌色)
イ 目の特徴(対称性、形状等)
ウ 目と他の領域(例えば、鼻、口、眉等)との関係
第2は、瞳検出である。目検出より更に正確性を求める場合、瞳検出を行うことは好ましい。
瞳検出は目検出した上に行うことは更に好ましい。具体的に以下のような条件の何れか一つ又はそれらの組み合わせを用いて瞳検出を行う。
ア 瞳の形状(円)
イ 瞳とその周辺とのコントラスト(瞳のエッジの強さ)
瞳検出するのは、人種の違いによって条件イを使いにくいところがある。従って、正常に瞳検出が可能の場合に検出精度は目検出より高いと考えられるが、使用者の瞳色によって検出できなくなる可能性がある。
第3に、鼻及び鼻孔検出である。鼻及び鼻孔検出の特徴として、それらの位置は不変である。それは顔表情が幾ら変化しても鼻及び鼻孔には影響を与えないことである。つまり、鼻及び鼻孔の位置は顔の中で非常に安定したパターンと考えられる。
鼻及び鼻孔検出では以下の条件の何れか一つ又はそれらの組み合わせに基づいて行う。
ア 鼻は顔から突き出ていて顔の他の部分より照明を受けやすく、ほとんどの画像で顔の中で最も明るい部分となっている
イ 鼻の形状はほとんど変化しない
ウ 鼻とその周辺とのコントラストは鮮明である
エ 鼻孔の形状(円)
オ 鼻孔の対称性
一般的に、鼻位置を確定してから鼻孔の正確な位置検出を行うことが好ましい。
図7において、112は、該検出処理部111で検出された顔画像の顔位置座標と、標準パターン顔画像の位置座標とから変換パラメータを算出するパラメータ算出部である。
113は、該パラメータ算出部112で得られたパラメータにより回転、平行移動、拡大・縮小の少なくとも何れか一つの処理を行う画像変換処理部である。
本発明においては、回転、平行移動、拡大・縮小の処理は、何れか一つの処理を行う場合を含み、好ましくは全ての処理を行うことである。全ての処理を行う場合、回転、平行移動、拡大・縮小の順に行うことが好ましい。
本発明において、画像の回転、拡大、縮小、平行移動のような画像変換を行うには、座標の変換を行う幾何学的変換がある。幾何学的変換には画像の回転、拡大、縮小、平行移動、歪みの補正などの処理がある。
幾何学的変換の中でも、画像の拡大・縮小、回転、座標の移動などには、アフイン変換(affine transformation)が最もよく用いられている。
(アフイン変換)
変換前の画像の座標系を(x,y)、変換後の座標系を(x*,y*)とすると、座標変換は
x*=g(x,y)
y*=h(x,y) (1)
で表される。特に
x*=ax+by+c
y*=dx+ey+f (2)
すなわち
と表せるときに、これをアフイン変換という。
拡大・縮小、平行移動、回転などの処理に対応する、a〜fの値はそれぞれ下記表1のようになる。
表中、平行移動におけるtx,tyはそれぞれx軸,y軸方向への移動量を表す。
拡大・縮小におけるSx,Syはそれぞれx軸,y軸方向への拡大(あるいは縮小)率を表す。
回転におけるθは座標原点を中心とする回転角を表す。
反転における2ax、2ayは点(ax,ay)に関して反転することを表す。
スキュー(skew)は、画像を平方四辺形につぶす処理であり、スキュー角θvで鉛直方向に変形を行う。
アフイン変換の上記式(3)は次式(4)のように3×3行列を用いて表すこともできる。
上記の表記法を同次座標(homogeneous coordinate)と呼び、表の変換を組み合わせて行う場合は、単純に上記マトリックスを掛け合わせて演算すればよい。
次に、拡大処理を行う場合には、画素の補間を行う必要があり、その画素の補間方法としては、図8に示すような線形補間法を採用できる。
この方法は、図8に示すように、求められたアドレスが格子点に一致しない場合、近傍の4個の格子点からの距離の比を求め、この比率で近傍4画素の濃度値から補間するものである。
式で表すと、下記数式で表される。
ここで、d(x,y)は座標(x,y)における濃度値を示す。[x],[y]は、それぞれx,yを越えない整数を示す。
この補間を近傍4点ではなく、近傍の9点や16点を使って行う高次の補間法もある。
次に、本発明における回転、平行移動、拡大・縮小処理の好ましい態様を以下に説明する。
回転処理を行う場合、前記パラメータ算出部112は、前記検出処理部111で検出された顔画像の座標と、標準パターン顔画像の水平座標パラメータ計算アルゴリズムによって求めた標準パターン顔画像の水平座標パラメータとの角度差値Δθを計算する角度差値算出部を含み、前記画像変換処理部113は、該角度差値算出部による計算結果によって標準パターン顔画像の水平座標パラメータと検出された顔画像の座標との角度差値を0°になるまで顔画像を画像の水平軸に基づいて回転させる回転処理部を含む。
平行移動を行う場合、前記パラメータ算出部112は、前記検出処理部111で検出された顔画像の座標と、標準パターン顔画像の垂直座標パラメータ計算アルゴリズムによって求めた標準パターン顔画像の垂直座標パラメータとの座標差値α、βを計算する座標差値算出部を含み、前記画像変換処理部113は、該座標差値算出部の計算結果によって顔画像を画像の垂直対称軸に基づいて平行(垂直)に移動させる平行移動処理部を含む。
拡大・縮小処理を行う場合、前記パラメータ算出部112は、前記検出処理部111で検出された顔画像の座標と、標準パターン顔画像の水平座標パラメータ計算アルゴリズムによって求めた標準パターン顔画像の水平座標パラメータとの座標差値を計算する座標差値算出部を含み、前記画像変換処理部113は、該座標差値算出部の計算結果によって入力した顔画像は標準パターン顔画像との倍率φを求め、該倍率によって拡大・縮小する拡大・縮小処理部を含む。
ここで、回転、平行移動、拡大・縮小の各処理の方法を図9〜12に基づいて説明する。
回転処理の好ましい態様としては、顔位置の検出処理部111で、認証用に撮影された顔画像に対して図9(B)に示すように、両瞳I、I’の検出を行い、該検出処理部111で検出された顔画像の両瞳座標を求める。両瞳I、I’の位置座標をそれぞれ(x3、y3)、(x4、y4)のように求める。
次いで、角度差値算出部において、図9(A)の標準パターン顔画像Fの水平座標パラメータ計算アルゴリズムによって求めた標準パターン顔画像Fの水平座標パラメータと両瞳I、I’の位置座標の角度差値を計算する。
次いで、回転処理部において、該角度差値算出部による計算結果によって、標準パターン顔画像Fの水平座標パラメータと検出された顔画像の両瞳座標との角度差値を0°になるまで顔画像を画像の水平軸に基づいて回転させる。
回転処理の結果、図9(C)のようになり、図9(A)に示す標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像Fに実質的に一致している。ここで、実質的とは、最小限、水平座標軸が一致していればよいので、多少画像の大きさが異なっても良いことを意味している。
次に、平行移動の好ましい態様としては、顔位置の検出処理部111で、撮影された顔画像に対して図10(B)に示すように、両瞳I、I’の検出を行い、両瞳I、I’の位置座標をそれぞれ(x1、y1)、(x2、y2)のように求める。
次いで、座標差値算出部において、図10(A)の標準パターン顔画像Fの垂直座標パラメータ計算アルゴリズムによって求めた標準パターン顔画像Fの垂直座標パラメータと両瞳I、I’の位置座標の座標差値を計算する。
次いで、平行移動処理部において、該座標差値算出部の計算結果によって、顔画像Fを顔画像の垂直対称軸に基づいて平行及び又は垂直に移動させる。
平行移動処理の結果、図10(C)のようになり、図10(A)に示す標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像Fに実質的に一致している。ここで、実質的とは、最小限、垂直座標軸が一致していればよいので、多少画像の大きさが異なっても良いことを意味している。
次に、拡大・縮小処理の好ましい態様としては、顔位置の検出処理部111で、撮影された顔画像に対して図11(B)に示すように、両瞳I、I’の検出を行い、両瞳I、I’の位置座標をそれぞれ(x1、y1)、(x2、y2)のように求める。
次いで、座標差値算出部において、図11(A)の標準パターン顔画像Fの水平座標パラメータ計算アルゴリズムによって求めた標準パターン顔画像Fの水平座標パラメータと両瞳I、I’の位置座標の座標差値を計算する。
次いで、拡大・縮小処理部において、座標差値算出部で座標差値を求め、該座標差値算出部の計算結果によって、入力した顔画像と標準パターン顔画像Fとの倍率を求め、倍率<1の場合、入力した顔画像に対して拡大処理を行う。
図11(C)には、拡大処理した結果が示されており、図11(A)に示す標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像Fに実質的に一致している。
次に、図12(B)の顔画像を縮小処理する例について説明する。
拡大・縮小処理部において、倍率>1の場合、入力した顔画像に対して縮小処理を行い、その結果が図12(C)に示されている。
図12(C)の縮小処理した結果は、図12(A)に示す標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致している。
図13に基づいて、回転、平行移動、拡大・縮小の各処理を連続的に行う処理フローについて説明する。
最初に、パラメータ算出部から登録用顔画像と標準パターンとの角度差値Δθを読取り(S101)、Δθが0であるか否か判断する(S102)。Δθが0でない場合、回転処理を行う(S103)。
パラメータ算出部から登録用顔画像と標準パターンとのx−y軸座標差値α、βを読取り(S104)、α=0かどうか及びβ=0かどうかを判断する(S105)。α=0でなく、且つβ=0でない場合は、平行移動処理を行う(S106)。
パラメータ算出部から登録用顔画像と標準パターンとの倍率値φを読取り(S107)、φ=1かどうかを判断する(S108)。φ=1でない場合、拡大・縮小処理を行う(S109)。φ<1の場合は、拡大処理、φ>1の場合は縮小処理を行う。
次に、図4のフローに戻り、標準パターンに生成された登録顔画像データの2次元の離散コサイン変換(DCT変換)を行う(S21)。M×N画素の入力顔画像情報(デジタル画像情報)の場合に、横方向位置mと縦方向位置nの画像信号(画素値)をfmnとしたとき、周波数軸上の横方向位置u、縦方向vのDCT係数はFuvとして与えられる。
2次元DCTは、次数式で定義される。但し、信号fmnはm=0・・・M-1,n=0・・・N-1 である。
ここで、C(k)は次数式で示すような正規化定数である。
uvは実数であるから、その振幅部と符号部との分離可能関数(Separable function)
として記述できる。ただし、
である。
以上のDCT変換によってDCT係数を求める(S22)。そのDCT係数FuvからDCT振幅とDCT符号(正・負)を求めることができる。
DCT振幅は各成分(周波数)位置でのパワーを表すものであり、いいかえれば原信号の中に含まれているその成分の大きさを表すものである。即ち、DCT振幅は原信号のエネルギーに関した情報を担っているといえる。
同じDCT振幅でも、DCT符号が異なれば明らかに異なった信号となる。DCT符号は、信号の構成に際してその信号の骨格となる情報を有している。即ち、DCT符号の正・負の配置で原信号を識別でき、正・負のDCT符号のみから、その画像の輪郭線画が得られる。このことはDCT符号の特徴的性質を示す符号のみの逆変換であるsign-Onlysynthesis(SOSともいう)画像をみると明らかとなる。SOSの数式を参考までに以下に示す。
従って、DCT符号によって、顔の輪郭や、顔の部品である目、鼻、口、眉、頬等の各々の輪郭も明らかとなる。
例えば図14に示す8×8画素の画像をDCT変換した場合の例を図15及び図16に示す。
図15には、DCT係数と番地の関係が示されている。また図16には、DCT係数を算出した時の符号点のみの分布図が示されている。
次に、DCT係数の絶対値の上位から所定数までの該DCT係数に1対1対応する番地(アドレス)とDCT符号を求める(S23)。ここで所定数というのは、画素数によっても異なるが、本発明で好ましく適用できる128×128画素の場合で、DCT係数の絶対値の上位(大きい方)から0.1〜1%(例えば、16点〜164点程度)の範囲で決められる数(番地数)である。0.1%未満であると顔画像の特徴点を抽出する上では十分と言えず、また1%を越えてもデータ容量が増えるだけで効果の向上は認められない。なお、図示の例では8×8画素であり、所定値は便宜上14点とした。即ち、本発明は、DCT符号の全てを用いることなく、DCT係数の絶対値の上位から所定数までの該DCT係数に1対1対応する番地(アドレス)とDCT符号を求めることにより、少ないデータ容量で顔画像の特徴点を抽出することができる。
S23の処理を理解しやすくするために、図17には、顔画像の特徴点を抽出した結果の抽出点分布図が示されている。同図には、8×8画素の画像の場合に14点を抽出した結果が示されている。
次に、S23の処理によって得られる特徴点の符号を元に「0」、「1」の2値1次元情報で表された登録用の2値1次元テンプレートを作成する(S24)。この2値1次元テンプレートの作成過程について図18を用いて説明する。即ち、図16における符号点に図17の抽出点を重ね合わせると図18のように表わせる。図18において、左上から右に向かって順に、行ごとに、二値化したデータを取得し、2値1次元情報を得る。その結果をもとに図19に示すような2値1次元テンプレートを作成することができる。
以上のようにして、図3のフローにおけるS5の処理である2値1次元テンプレートを作成したら、図3の処理に戻り、作成された2値1次元テンプレートと該2値1次元テンプレートに対応した前記取得した識別データ(例えばIDなど)からなる登録用テンプレートを作成する(S6)。
図20には作成された登録用テンプレートの一例が示されている。図20において、500は識別データであり、501は2値1次元テンプレートであり、502は識別データ500と2値1次元テンプレート501からなる登録用テンプレートである。
登録用テンプレート502は、認証サーバ2の送信部202からデータベースサーバ3に送信される(S7)。データベースサーバ3の受信部302が受信したら、データテーブル300に保存される(S8)。
図21には、データテーブル300に複数の登録用テンプレートが保存されている例が示されている。
(2)認証処理
次に、ユーザ端末にログインする場合のユーザの認証処理について説明する。
図22には認証処理の処理フロー図が示されている。はじめにユーザ端末1の電源を入れる(S30)と、表示部102に図23に示すPCログイン画面を表示する(S31)。PCログイン画面には、ユーザIDの入力欄102Aと決定ボタン102Bを備えている。
ユーザインターフェース101を操作して入力欄102AにユーザIDを入力し(S32)、決定ボタン102Bを押す(S33)と、CCDカメラ100が起動し(S34)、撮影状態になる。
次にカメラ10Aによりログインしようとするユーザの顔画像を入力する(S35)。入力された顔画像とユーザIDをユーザ端末1の送信部103から認証サーバ2の認証部200に送信する(S36)。
認証部200は、顔画像を取得したら、顔画像を認証情報生成部201に送り(S37)、認証情報生成部201の前処理手段201Aの認証顔画像データ生成部は、登録処理と同様に、標準パターン生成処理を行う(S38)。
具体的には、登録処理と同様に、認証用の顔画像データを標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるような前処理を行って認証用の顔画像データを生成する。
認証処理における前処理手段としては、上記以外に、登録処理で説明した照明処理、平滑化処理、顔位置の検出や回転、拡大、縮小、平行移動のような画像変換処理などを含む。
次に、認証情報生成部201の2値1次元生成手段201Bで、登録時と同様な手法でDCT変換を行う(S39)。次いでDCT係数算出を行う(S40)。図24にはDCT係数を算出した時の符号点のみの分布図が示されている。
次いで該DCT係数の絶対値の上位から所定数までの該DCT係数に1対1対応するDCT符号を求める(S41)。この処理は、登録処理と同様であり、また所定数の定義も登録処理と同様である。S41の処理は顔画像の特徴点を抽出する処理である。
S41の処理を理解しやすくするために、図25には、顔画像の特徴点を抽出した結果の抽出点分布図が示されている。同図には8×8画素の画像の場合に14点を抽出した結果が示されている。
次に、S41の処理によって得られる特徴点の符号を元に「0」、「1」の2値1次元情報で表された認証用2値1次元情報を作成する(S42)。この認証用2値1次元情報を作成過程について図26を用いて説明する。即ち、図24における符号点に図25の抽出点を重ね合わせると図26のように表わせる。図26において、左上から右に向かって順に、行ごとに、二値化したデータを取得し、2値1次元情報を得る。その結果をもとに図27の上段に示すような認証用2値1次元情報を作成することができる。
次に、認証部200は、データテーブル300から、登録用テンプレートのうちユーザID(例えばGSD0001)に対応する2値1次元テンプレートを呼び出す(S43)。
次に、呼び出した2値1次元テンプレートと認証用2値1次元情報(図27の上段)とを比較する(S44)。なお図27の下段には比較対象の2値1次元テンプレートを示した。
比較の際の閾値は、例えば95%と設定しておく。比較の結果、14点のうち1点が違っているだけで、その他は一致しているので、一致率は99%以上である。従って、閾値以上であるので、ログインしたユーザは認証の結果、ログイン許可される(S45)。
比較の結果、閾値未満である場合は、ログイン不許可となる(S46)。
認証結果(許可、不許可)は認証部200からユーザ端末1の受信部104に送られ、表示部102に表示される。
S46でログイン不許可となった場合、再度ログイン操作を行うか否かの判断する(S47)。ログイン操作をやる旨の指示があった場合は、再度S31の処理からやり直す。ログイン操作をやらない旨の指示があった場合は、PCログインの処理を終了させる旨を表示部102に表示させて、処理を終了する。
(第2の態様)
以下、本発明の第2の態様について説明する。第2の態様において、第1の態様と同様の構成及び処理については、第1の態様の説明を援用し、その説明を省略する。
(1)登録処理
登録処理に採用するハードウェアは基本的に図1のハードウェアを採用する。第2の態様における登録処理のシステムフローを図28に示す。
最初、第1の態様と同様に、S1〜S4までの処理フローを行う。次に、認証情報生成部201で番地付テンプレート作成処理を行う(S50)。
以下に、番地付テンプレート作成処理のシステムフローを図29に基づいて説明する。
第1の態様と同様にS20〜S24までの処理を行う。
第1の態様の処理では、S23の処理は、2値1次元テンプレートを作成するための補助手段であるため、2値1次元テンプレートの中には情報として入れられていない。これに対し、第2の態様では、第1の態様におけるS23の処理で抽出した番地をテンプレートの中に入れる点で第1の態様と異なっている。
次いで、得られる番地(特徴点)の符号を元に「0」、「1」の2値1次元情報で表された2値1次元テンプレートを作成し(S24)、更に2値1次元テンプレートと、S23で得られた番地からなる番地付テンプレートを生成する(S60)。番地付テンプレートの一形態は図30に示されている。
以上のようにS60の処理である番地付テンプレートを生成したら、図28の処理に戻り、S50の処理の結果、作成された番地付テンプレートと該番地付テンプレートに対応した前記取得した識別データ(例えばID)などからなる登録用テンプレートを作成する(S51)。図31には作成された第2の態様における登録用テンプレートの一例が示されている。
図31において、500は識別データであり、501は2値1次元テンプレートであり、503は番地であり、504は2値1次元テンプレート501と番地503からなる番地付テンプレートである。従って、第2の態様における登録用テンプレート502は識別データ500と番地付テンプレート504からなる構成である。
次に、第1の態様と同様にS7、S8の処理フローを行う。
図32には、データテーブル300に第2の態様における複数の登録用テンプレートが保存されている例が示されている。
(2)認証処理
次に、第2の態様の認証処理について説明する。
図33には第2の態様に係る認証処理の処理フロー図が示されている。
第1の態様と同様に、図22におけるS30〜S37までの処理を行う。
次に、認証部200は、登録用テンプレートのうちユーザID(例えばGSD001)に対応する番地付テンプレートをデータテーブル300から呼び出す(S70)。呼び出した番地付テンプレートのうち、番地の部分を認証情報生成部に送る(S71)。
次に、図22におけるS38〜S40まで同様に処理を行う。
認証情報生成部201は、S40でDCT係数を算出したら、S71で取得した番地を基にDCT符号を求め、該DCT符号の特徴点の符号を基に「0」、「1」の2値1次元情報で表された認証用2値1次元情報を作成する(S72)、作成された認証用2値1次元情報を認証部200に送る。
次に、図22におけるS44〜S47までは同様の処理を行う。
(その他の態様)
以下、本発明のその他の好ましい態様について説明する。
以上の実施の形態において、図19及び図30に示す2値1次元テンプレート例は、8×8画素の例であるが、画素数が多い実際の写真認証やカメラ認証ではテンプレートのバイト数は異なる。例えば顔写真をスキャナ読み込みして登録・認証する写真認証の場合には、例えば16バイトの2値1次元テンプレートを使用することができ、またカメラで撮影して顔画像を登録・認証するカメラ認証の場合には、例えば128バイトの2値1次元テンプレートを使用することができる。
図34(A)には16バイトの2値1次元テンプレート例が示され、図34(B)には128バイトの番地付テンプレート例が示されている(番地も2値化されている)。
また、本発明の他の好ましい態様としては、登録用テンプレートに、顔位置データ及び/又は顔撮影条件を含むことである。顔位置データ及び/又は顔撮影条件としては、瞳検出時のデータ(座標データ等)、瞳の位置からの顔の切り出し距離データ、画像の回転、拡大、縮小、平行移動のような画像処理の際の変換データ、画像の平滑化・照明処理データ等、画像入力時のカメラ照度、カメラから顔(瞳)までの距離、傾きなどが挙げられる。
更に本発明の他の好ましい態様としては、ユーザがログイン許可された後、ログアウト(図示せず)しないで、ログイン対象のパソコンを一時的に離れた場合(例えばユーザインターフェースからの入力が所定時間なかった場合など)に、再度パソコン使用を開始する場合には、自動的に本発明のログインシステムを作動させるようにして、セキュリティーを向上させることもできる。このときユーザIDなどの入力を省略できるようにするとユーザに便利である。またスクリーンセーバからの復帰の場合にも、自動的に本発明のログインシステムを作動させることもできる。
次に、携帯端末を用いて認証する態様について説明する。即ち、本発明の携帯端末は、顔画像を認証する携帯端末において、登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、且つ前述の前処理手段を備えており、詳細は前述の説明を援用できる。本発明において、携帯端末が前述の登録処理(前処理を含む)及び認証処理の両方を実施する構成を採用することは好ましいことである。
次に、認証装置を用いて認証する態様について説明する。即ち、本発明の認証装置は、顔画像を認証する認証装置において、登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、且つ前述の前処理手段を備えており、詳細は前述の説明を援用できる。本発明において、認証装置が前述の登録処理(前処理を含む)及び認証処理の両方を実施する構成を採用することは好ましいことである。
第1の態様におけるハードウェアの構成を示す図 顔画像入力部の一例を示すブロック図 同上の登録処理に係るシステムフロー図 同上の登録処理における2値1次元テンプレート作成処理に係るシステムフロー図 画素数と階調値との関係図 平滑化閾値を用いた平滑化処理を示す図 前処理手段 画素の補間法を示す図 回転処理の例を示す図 平行移動処理の例を示す図 拡大処理の例を示す図 縮小処理の例を示す図 連続処理例のフロー図 同上の登録処理に用いた8×8画素の画像例を示す図 DCT変換した後のDCT係数と番地を示した分布図 DCT係数のうちDCT符号のみを示した分布図 画像の特徴点を抽出した結果の抽出点分布図 図16と図17を重ね合わせた分布図 第1の態様における2値1次元テンプレートを示した図 同上における登録用テンプレートを示した図 同上におけるデータテーブルを示した図 同上における認証処理を示したシステムフロー図 同上における認証処理のログイン開始画面を示した図 同上における認証処理の入力画像のDCT係数のうちDCT符号のみを示した図 同上における認証時の画像の特徴点を抽出した結果の抽出点分布図 図24と図25を重ね合わせた分布図 比較するテンプレートを示した図 第2の態様における登録処理に係るシステムフロー図 同上の登録処理における番地付テンプレート作成処理に係るシステムフロー図 同上における番地付テンプレートを示した図 同上における登録用テンプレートを示した図 同上におけるデータテーブルを示した図 同上における認証処理を示したシステムフロー図 16バイト及び128バイトの2値1次元テンプレート例を示す図
符号の説明
1:ユーザ端末
2:認証サーバ
3:データベースサーバ
4:通信回線網

Claims (4)

  1. 顔画像を認証する顔画像認証システムにおいて、
    登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、
    且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理手段を備えることを特徴とする顔画像認証システム。
  2. 顔画像認証システムが、クライアント端末と、データベースサーバと、認証サーバと、これらを互いに接続する通信回線網とからなり、
    前記認証サーバが、前記前処理手段を備えることを特徴とする請求項1記載の顔画像認証システム。
  3. 顔画像を認証する携帯端末において、
    登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、
    且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理手段を備えることを特徴とする携帯端末。
  4. 顔画像を認証する認証装置において、
    登録用の顔画像データと認証用の顔画像データを入力する顔画像データ入力手段を備え、
    且つ、前記登録用の顔画像データを、顔画像サイズがM×N(pixel)からなる条件1と、顔画像が座標を有する条件2と、顔画像の中で対称性を有する部位を結ぶ連結線が水平線となる条件3からなる標準パターン条件を満たすように標準パターン顔画像を生成する登録用の顔画像データ生成部と、前記認証用の顔画像データを前記標準パターン条件を満たす標準パターン顔画像に実質的に一致させるように認証用の顔画像データを生成する認証用の顔画像データ生成部とからなる前処理手段を備えることを特徴とする認証装置。
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