JP2004348563A - 顔画像照合装置、携帯端末装置、顔画像照合方法及び顔画像照合プログラム - Google Patents

顔画像照合装置、携帯端末装置、顔画像照合方法及び顔画像照合プログラム Download PDF

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政大 保黒
Sachihiro Yamashita
祥宏 山下
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和秀 中田
Taizo Umezaki
太造 梅崎
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Abstract

【課題】小型機器にも搭載可能で処理時間の速い顔画像照合装置を提供すること。
【解決手段】ビデオカメラで撮影された顔画像の両目位置を検出し(S3)、顔画像に重ねて表示する(S5)。その位置で正しいと使用者が指示すれば(S7:YES)、その顔画像データを正規化処理し(S9)、LPCケプストラムを求めて特徴量として抽出する(S11)。求めた特徴量とデータベースに登録されている特徴量をDPマッチングにより比較照合し(S13)、一致を判定して(S15)、結果を出力する(S17)。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、顔画像照合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
顔画像を利用した個人認識技術である顔画像照合装置は、利用時の抵抗感の少なさ、画像撮影機器が安価であること等から近年大きく注目されている。従来の技術としては、顔画像データをラスタスキャンした際のピクセルデータからなるベクトルを、主成分分析、部分空間法、KL変換等の特徴量変換により特徴量ベクトルの算出を行ない、この特徴量ベクトルの距離値によって類似度を評価するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、このような特徴量抽出を行なう前処理として、撮影された顔画像から目や鼻等の部位の位置関係を検出し、顔の位置や大きさを正規化している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−342760号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、計算量が膨大となり、リアルタイム処理が困難である。また、特徴量ベクトルの次元数も大きくなる傾向がある問題点がある。さらに、前処理である正規化を正確に行なう必要もある。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、小型機器にも搭載可能で処理時間の速い顔画像照合装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の顔画像照合装置は、入力された顔画像である照合対象画像を周波数解析することにより当該照合対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、当該特徴量抽出手段が抽出した特徴量を記憶する特徴量記憶手段と、入力された照合対象画像について前記特徴量抽出手段が抽出した照合対象特徴量と、予め前記特徴量記憶手段に記憶されている登録特徴量とを比較照合する照合手段とを備えている。
【0006】
この構成の顔画像照合装置では、特徴量抽出手段が入力された顔画像(照合対象画像)を周波数解析することによりその特徴量を抽出し、特徴量記憶手段が抽出された特徴量を記憶する。特徴量記憶手段には、比較照合のための登録特徴量が予め記憶されており、比較照合手段は、この登録特徴量と、特徴量抽出手段が抽出した照合対象特徴量とを比較照合する。
【0007】
請求項2に記載の顔画像照合装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記照合対象画像に対してアフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち少なくとも1つの処理を行なう前処理手段を備え、前記特徴量抽出手段は、当該前処理手段が処理した前処理後画像を周波数解析することを特徴とする。
【0008】
この構成の顔画像照合装置では、請求項1に記載の発明の作用に加え、前処理手段が、照合対象画像に対して特徴量抽出を行なうための前処理を行なう。前処理の種類としては、アフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち、1つ又はこれらの組み合わせを用いることができる。
【0009】
請求項3に記載の顔画像照合装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、顔画像を入力する入力手段と、当該入力手段から入力された顔画像を表示する表示手段と、前記入力手段により入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出手段と、当該位置検出手段の検出結果に基づいて、前記入力手段から顔画像を再入力するためのガイドを前記表示手段に表示させるガイド表示制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この構成の顔画像照合装置では、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、ビデオカメラ等の入力手段が顔画像を入力し、表示手段がその入力された顔画像を表示する。そして、位置検出手段が入力された顔の基準点の位置を検出し、この検出結果に基づいて、ガイド表示制御手段が顔画像を再入力するための表示手段にガイドを表示させる。操作者は、表示されたガイドに従って、表示手段の表示を見ながら顔の位置を調整し、顔画像を再入力することができる。
【0011】
請求項4に記載の顔画像照合装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、顔画像を入力する入力手段と、当該入力手段から入力された顔画像を表示する表示手段と、前記入力手段により入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出手段と、当該位置検出手段の検出結果を、前記入力された顔画像とともに前記表示手段に表示させる位置表示制御手段と、前記表示手段に表示された顔画像を前記照合対象画像として確定させる指示を操作者から受け付ける指示受付手段と、当該指示受付手段により確定指示を受け付けた場合に、前記検出結果とともに前記表示手段に表示されている顔画像を前記照合対象画像として確定する対象画像確定手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
この構成の顔画像照合装置では、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、ビデオカメラ等の入力手段が顔画像を入力し、表示手段がその入力された顔画像を表示する。そして、位置検出手段が入力された顔の基準点の位置を検出し、位置表示制御手段がその位置検出結果を顔画像とともに表示手段に表示させる。操作者が位置検出結果を確認し、表示された顔画像を照合対象画像とするように指示を入力すると、指示受付手段がこの指示を受け付け、対象画像確定手段が表示されていた顔画像を照合対象画像として確定させる。
【0013】
請求項5に記載の顔画像照合装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記特徴量抽出手段は、周波数解析として線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いることを特徴とする。
【0014】
この構成の顔画像照合装置では、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の作用に加え、特徴量抽出手段が線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。
【0015】
請求項6に記載の顔画像照合装置は、請求項3又は4に記載の発明の構成に加え、前記特徴量抽出手段は、周波数解析として高速フーリエ変換を用いることを特徴とする。
【0016】
この構成の顔画像照合装置では、請求項3又は4に記載の発明の作用に加え、特徴量抽出手段が高速フーリエ変換を用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。
【0017】
請求項7に記載の顔画像照合装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記照合手段は、DP照合法を用いることを特徴とする。この構成の顔画像照合装置では、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の作用に加え、照合手段がDP照合法を用いて、登録特徴量と照合対象特徴量とを比較照合する。
【0018】
請求項8に記載の携帯端末装置は、請求項1乃至7のいずれかに記載の顔画像照合装置を搭載している。この構成の携帯端末装置では、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の作用を奏することができる。
【0019】
請求項9に記載の顔画像照合方法は、入力された顔画像である照合対象画像を周波数解析することにより当該照合対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、当該特徴量抽出ステップにおいて抽出された特徴量を記憶する特徴量記憶ステップと、入力された照合対象画像について前記特徴量抽出ステップにおいて抽出された照合対象特徴量と、予め記憶されている登録特徴量とを比較照合する照合ステップとからなる。
【0020】
この構成の顔画像照合方法では、入力された顔画像(照合対象画像)を周波数解析することによりその特徴量を抽出し、抽出された特徴量を記憶する。そして、抽出された照合対象特徴量と、予め記憶されている登録特徴量とを比較照合する。
【0021】
請求項10に記載の顔画像照合方法は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記照合対象画像に対してアフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち少なくとも1つの処理を行なう前処理ステップを備え、前記特徴量抽出ステップでは、当該前処理ステップにおいて処理された前処理後画像を周波数解析することを特徴とする。
【0022】
この構成の顔画像照合方法では、請求項9に記載の発明の作用に加え、照合対象画像に対して特徴量抽出を行なうための前処理を行なう。前処理の種類としては、アフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち、1つ又はこれらの組み合わせを用いることができる。
【0023】
請求項11に記載の顔画像照合方法は、請求項9又は10に記載の発明の構成に加え、顔画像を入力する入力ステップと、当該入力ステップにおいて入力された顔画像を表示する表示ステップと、前記入力ステップにおいて入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出ステップと、当該位置検出ステップにおける検出結果に基づいて、顔画像を再入力するためのガイドを表示させるガイド表示制御ステップとを備えたことを特徴とする。
【0024】
この構成の顔画像照合方法では、請求項9又は10に記載の発明の作用に加え、入力した顔画像を表示させ、その顔の基準点の位置を検出する。そして、検出結果に基づいて、顔画像の再入力のためのガイドが表示される。操作者は、表示されたガイドに従って、顔の位置を調整し、顔画像を再入力することができる。
【0025】
請求項12に記載の顔画像照合方法は、請求項9又は10に記載の発明の構成に加え、顔画像を入力する入力ステップと、当該入力ステップにおいて入力された顔画像を表示する表示ステップと、前記入力ステップにおいて入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出ステップと、当該位置検出ステップにおける検出結果を、前記入力された顔画像とともに表示させる位置表示制御ステップと、前記表示ステップにおいて表示された顔画像を前記照合対象画像として確定させる指示を操作者から受け付ける指示受付ステップと、当該指示受付ステップにおいて確定指示を受け付けた場合に、前記検出結果とともに表示されている顔画像を前記照合対象画像として確定する対象画像確定ステップとを備えたことを特徴とする。
【0026】
この構成の顔画像照合方法では、請求項9又は10に記載の発明の作用に加え、入力した顔画像を表示させ、その顔の基準点の位置を検出する。そして、検出結果を顔画像とともに表示させる。操作者が位置検出結果を確認し、表示された顔画像を照合対象画像とするように指示を入力すると、この指示を受け付けて、表示されていた顔画像を照合対象画像として確定させる。
【0027】
請求項13に記載の顔画像照合方法は、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記特徴量抽出ステップでは、周波数解析として線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いることを特徴とする。
【0028】
この構成の顔画像照合方法では、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の作用に加え、線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。
【0029】
請求項14に記載の顔画像照合方法は、請求項11又は12に記載の発明の構成に加え、前記特徴量抽出ステップでは、周波数解析として高速フーリエ変換を用いることを特徴とする。
【0030】
この構成の顔画像照合方法では、請求項11又は12に記載の発明の作用に加え、高速フーリエ変換を用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。
【0031】
請求項15に記載の顔画像照合方法は、請求項9乃至14のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記照合ステップでは、DP照合法を用いることを特徴とする。
【0032】
この構成の顔画像照合方法では、請求項9乃至14のいずれかに記載の発明の作用に加え、DP照合法を用いて、登録特徴量と照合対象特徴量とを比較照合する。
【0033】
請求項16に記載の顔画像照合プログラムは、請求項9乃至15のいずれかに記載の顔画像照合方法をコンピュータに実行させる。この構成の顔画像照合プログラムでは、請求項9乃至15のいずれかに記載の発明の作用を奏することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態の顔画像照合装置1の構成を示す外観図であり、図2は、顔画像照合装置1の電気的構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の顔画像照合装置1は、パソコン2と、パソコン2に接続された小型のビデオカメラ4とから構成されている。
【0035】
パソコン2は、図2に示すように、周知のパーソナルコンピュータの一般的な構成からなっている。パソコン2には、パソコン2の制御を司るCPU30が設けられ、CPU30には、各種のデータを一時的に記憶するRAM31と、BIOS等を記憶したROM32と、データの受け渡しの仲介を行うI/Oインターフェース33とが接続されている。I/Oインターフェース33には、ハードディスク装置38が接続され、ハードディスク装置38には、CPU30で実行される各種のプログラムを記憶したプログラム記憶エリア380と、登録されている顔画像の特徴量をデータベースとして記憶した登録データベース記憶エリア381と、プログラムを実行して作成されたデータ等の情報が記憶されたその他の情報記憶エリア382とが設けられている。本発明の顔画像照合プログラムは、プログラム記憶エリア380に記憶されている。尚、登録データベース記憶エリア381には、特徴量の他に、顔画像データそのものも登録しておいてもよい。顔画像データも記憶させておくと、照合結果を出力する際に、一致した画像も出力して操作者に示すような構成にすることもできる。
【0036】
また、I/Oインターフェース33には、ビデオコントローラ34と、キーコントローラ35と、CD−ROMドライブ36とが接続され、ビデオコントローラ34にはディスプレイ93が接続され、キーコントローラ35にはキーボード94が接続されている。CD−ROMドライブ36に挿入されるCD−ROM37には、本発明の顔画像照合プログラムが記憶されており、導入時には、CD−ROM37から、ハードディスク装置38にセットアップされてプログラム記憶エリア380に記憶されるようになっている。尚、顔画像照合プログラムが記憶される記録媒体としては、CD−ROMに限らず、DVDやFD(フレキシブルディスク)等でもよい。このような場合には、パソコン2はDVDドライブやFDD(フレキシブルディスクドライブ)を備え、これらのドライブに記録媒体が挿入される。また、顔画像照合プログラムはCD−ROM37等の記録媒体に記憶されているものに限らず、パソコン2をLANやインターネットに接続してサーバからダウンロードして使用するように構成してもよい。
【0037】
入力手段であるビデオカメラ4は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサからなり、パソコン2に接続されている。ビデオカメラ4は、顔を含む部分の画像を撮影して、その画像データをI/Oインターフェース33を介してパソコン2に出力する。
【0038】
次に、RAM31の構成について説明する。図3は、RAM31の構成を示す模式図である。図3に示すように、RAM31には、ビデオカメラ4から取得した白黒濃淡画像を記憶する入力画像記憶エリア311、照合対象画像として確定された画像データを記憶する照合対象画像記憶エリア312、照合対象画像について抽出された特徴量を記憶する特徴量記憶手段としての照合対象特徴量記憶エリア313、入力画像について検出された瞳の位置座標を記憶する瞳位置記憶エリア314等の記憶エリアが用意されている。
【0039】
次に、本実施形態の顔画像照合装置1において実行される顔画像照合処理について図4乃至図7のフローチャートに基づいて説明する。まずビデオカメラ4で使用者の顔を撮影し、パソコン2に画像データを出力する。パソコン2では、入力画像の両目の位置を基準として顔画像を正規化し、正規化された顔画像の特徴量(照合対象特徴量)を抽出する。抽出された特徴量を登録データベース記憶エリア381に記憶されている登録特徴量と比較し、一致するかどうかの判定を行ない、結果を出力する。以下、フローチャートの各ステップについては、「S」と略す。
【0040】
図4は、顔画像照合処理のメインのフローチャートである。まず、ビデオカメラ4で撮影した顔を含む部分の画像を取得する(S1)。ここで取得される画像は、白黒濃淡画像である。一般的に白黒濃淡画像は256階調の白黒濃淡を有するが、これに限られるものではない。また、白黒濃淡画像に限らず、カラー画像であってもよい。顔画像データを取得すると、次に、その顔画像の瞳の色特徴を利用して両目の位置を検出する(S3)。
【0041】
図5は、S3の両目位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。図5に示すように、両目位置検出処理では、まず、図4のS1で取得した画像データの左上の画素から右下の画素に向かって順に画素値をチェックし、その画素値の度数に加算する画素値度数算出処理を行なう(S31)。この処理の結果、白黒階調における全ての画素値(階調)について、画像内に発生する度数が得られる。
【0042】
画素値度数算出処理が終了すると、次に、取得画像のコントラストをあげて処理をしやすくするための画像補正処理を行なう(S33)。画像補正処理では、上限及び下限の補正値を決定し、これら上下の補正値に基づいて全画素について変換用のパラメータを決定し、決定されたパラメータを使って各画素値の階調補正処理を行ない、コントラストを上げる。
【0043】
階調補正処理が終了すると、階調補正した画像データを二値化するための閾値を決定する処理を行なう(S35)。本実施の形態では、瞳の位置を検出するために、取得した画像の各画素が黒いか白いかを識別し、横方向(列方向)・縦方向(行方向)について黒い画素の数を集計する。そして、黒い画素の多い列と行の交点を瞳の位置として処理する。このため、各画素の白黒を識別するために、白黒濃淡画像の階調値で得られている画像データを白と黒の二値に変換する処理を行なう。本実施の形態では、各画素値の度数が突出している度数分布のピークを検索し、この値を閾値として採用している。閾値としては、画素値が0に近い側のピークを用いてもよいし、ピークが2つ以上ある場合に、2つめのピークを採用してもよい。
【0044】
二値化閾値が決定すると、次に、この決定された閾値に基づいて画像補正処理後の各画素の画素値を二値化する処理を行なう(S37)。二値変換処理では、補正処理をされた画像の左上の画素から右下の画素に向かって順に補正後の画素値をチェックし、その画素値が二値化閾値以上であれば、画素値を最大値である255にする。本実施の形態では、これは白となる。画素値が二値化閾値未満であれば、画素値を最小値である0にする。本実施の形態では、これは黒となる。
【0045】
二値変換処理が終了すると、撮影した画像データのうち瞳の位置を検出するための対象とする部分を特定する端部決定処理を行なう(S39)。処理を高速化するため、瞳のある可能性のある領域に絞り込むように、目の端部(目尻と目頭)を検出する処理を行なう。端部検出処理では、二値変換処理(S37)で二値化された画像データに対してフラクタル解析処理を行なって反応値を算出し、その反応値を画像の列方向で合計し、得られた合計値に基づいて画像の横方向について目の端部を決定する。フラクタル解析処理では、二値化された画像を1〜20画素の間の値を取り得る辺長の正方形のブロックに分け、フラクタル解析処理を行なう。
【0046】
フラクタル解析処理で反応値が得られると、算出された反応値を列ごとに合計してフラクタル解析反応合計値を算出する。そしてこの合計値を、中央から左端及び右端に向かって順に閾値と比較し、閾値を上回った位置が目の両端部であると判定する。判定された目の端部に囲まれた領域が横方向の特徴量抽出領域、すなわち瞳位置検出処理の対象領域となる。本実施の形態では、画像の横方向にのみ領域を絞り込んでいるが、同様の方法で縦方向についても行なうように構成してもよい。
【0047】
端部検出処理が終了すると、次に、特徴量抽出処理を行なう(S41)。特徴量抽出処理では、二値変換処理(S37)にて得られた二値画像から、瞳の位置を判定するのに必要である特徴量を抽出する。特徴量は、二値画像に対して、横方向と縦方向について抽出される。横方向の各列の黒とされている画素の数の合計を算出し、合計値の配列を横方向の特徴量とする。また、縦方向の各行の黒の画素値を有する画素の数の合計を算出し、合計値の配列を縦方向の特徴量とする。
【0048】
特徴量抽出処理の終了後、ヒストグラムとして抽出されたそれぞれの特徴量の最大値を検索し、最大値が得られる要素の座標を瞳の位置の座標であると判定し(S43)、RAM31の瞳位置記憶エリア314に記憶する。そして、図4のメインルーチンに戻る。
【0049】
以上により、瞳の位置が検出されたので(図4、S3)、次に、検出された両目の位置を図8に示すように、画像に重ねて表示する(S5)。図8は、両目の位置を顔画像上に表示した表示画面の例である。使用者は、このようにして表示された両目の位置が正しいかどうかを確認し、正しい場合は表示されている顔画像を照合対象画像として確定するよう指示を入力する。正しくない場合は、再度顔画像を撮影するように指示する。なお、確定の指示が無い場合は正しく位置検出ができていないと判断し、自動的に顔画像を再採取してもよい。パソコン2が照合対象画像の確定指示を受けた場合には(S7:YES)、現在の画像を照合対象画像として確定してRAM31の照合対象画像記憶エリア312に記憶し(S8)、画像の正規化処理(S9)を行なう。確定指示がない場合には(S7:NO)、S1に戻って、再度画像を取得し、両目位置を検出して表示する処理を行なう(S1〜S5)。
【0050】
照合対象画像が確定すると、画像正規化処理を行なう(S9)。画像正規化処理では、撮影時にばらつきが発生する画像の大きさ・傾きを補正し、特徴量を抽出しやすい大きさに揃え、照明条件の影響を抑えるために濃度を補正する。図6は、画像正規化処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0051】
図6に示すように、画像正規化処理では、まず両目位置検出処理(図4、S5)にて検出した両目の位置を基準とし、両目の間隔が一定の距離となるよう拡大・縮小・回転処理をするアフィン変換を行う(S91)。次に、アフィン変換処理(S91)後の画像において、両目位置が特定の位置となるよう、例えば128x128[pixel]の大きさの矩形領域を切り出す(S93)。次いで、後に行われる特徴量抽出処理(図4、S9)における周波数解析における誤差を少なくするため、不足するデータ領域に値0を挿入するパディング処理を行なう(S95)。尚、このパディング処理は省略しても構わない。
【0052】
次に、周波数解析に使用するデータ量を削減するため,間引くなどして縮小する(S97)。尚、この縮小処理は省略しても構わない。次いで、濃度正規化処理を行う(S99)。ここでは、解析対象画素の画素値を統計的に解析し、値の偏りをなくす。これによって、照明条件の違いによる影響を抑えることができる。具体的には、各画素から最小画素値を引き算し、最大画素値と最小画素値の差で割り、階調数である256を乗ずる。尚、本処理は省略しても構わない。濃度正規化処理が終了すると、図4のメインルーチンに戻る。
【0053】
以上のようにして画像正規化処理(図4、S9)が終了すると、正規化された顔画像データに対して特徴量を抽出する(S11)。本実施の形態では、周波数解析法として、画像の横の1ラインの濃度値を一次元の信号としてLPCケプストラムを算出し特徴量としている。図7は、特徴量抽出処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0054】
図7に示すように、特徴量抽出処理は、まず前処理として窓掛けを行なう(S111)。ここでは例えばハミング窓やハニング窓として知られるフィルタ処理を施す。次に、窓掛けの済んだデータの自己相関関数を求める(S113)。そして、得られた自己相関関数に基づいて、線形予測分析(LPC:Linear Predictive Cording)を行ない、LPC係数を求める(S115)。次に、得られたLPC係数を逆フーリエ変換してLPCケプストラムを求める(S117)。そして、得られたLPCケプストラムを照合対象画像の特徴量(照合対象特徴量)とする。そして、この照合対象特徴量をRAM31の照合対象特徴量記憶エリア313に記憶する。以上により特徴量が抽出されたので、図4のメインルーチンに戻る。
【0055】
尚、本実施形態では、特徴量抽出に使用する周波数解析としてLPCケプストラムを用いているが、これに限られるものではなく、周知の群遅延スペクトルやLPCスペクトル等の線形予測分析を用いてもよい。また、高速フーリエ変換を用いてもよい。
【0056】
特徴量抽出処理が終了すると(図4、S11)、RAM31の照合対象特徴量記憶エリア313に記憶された照合対象特徴量と、ハードディスク装置38の登録データベース記憶エリア381に記憶されている特徴量とを比較照合する。比較照合には、DPマッチングを用いる(S13)。本実施形態で求められる特徴量であるLPCケプストラムでは、横方向の位置ずれは、周波数領域では位相成分となるために影響しない。そこで、縦方向の位置ずれを吸収するため、各ライン間のユークリッド距離を局所距離としてDPマッチングにより正規化最小累積距離を計算する。
【0057】
次に、DPマッチング(S13)で得られた正規化最小累積距離をあらかじめ設定してある閾値と比較し、閾値よりも小さい場合には、照合対象画像と登録画像が一致すると判定し、閾値よりも大きい場合には不一致と判定する(S15)。そして、得られた判定結果をディスプレイ93に出力する(S17)。
【0058】
以上説明したように、本実施形態の顔画像照合装置1では、ビデオカメラ4で撮影した顔画像をディスプレイ93に表示し、あわせて瞳の位置を顔の基準点として検出し、検出結果を顔画像に重ねて表示する。これによって使用者は瞳の位置が正しく検出されているか否かを確認し、確認結果を顔画像照合装置1に対してフィードバックできる。顔画像照合装置1では、フィードバック情報に基づいて、位置がずれている場合には再度画像を撮影して位置検出をやり直して表示するプロセスを繰り返す。また、正しい位置であると確認された場合には、その表示されている画像データを照合対象画像として周波数解析を行ない、LPCケプストラムを特徴量として抽出する。得られた特徴量(LPCケプストラム値)と登録データベース記憶エリア381に記憶されている登録特徴量とをDPマッチングにより比較照合して、判定結果を出力する。特徴量として音声認識に用いられているLPCケプストラムを用いることにより、短時間で高速に処理を行ない、照合結果を出力することができる。さらに、特徴量を抽出する前処理である正規化処理を行なう際に、位置検出結果をあらかじめ出力して、正しく位置が検出されているか否かを使用者に確認させることにより、さらに処理速度を上げて照合率を向上させることができる。
【0059】
尚、本実施の形態において、図4のS11及び図7のサブルーチンにおいて特徴量抽出処理を実行するCPU30が特徴量抽出手段として機能する。また、図4のS13でDPマッチング処理を実行するCPU30が照合手段として機能する。さらに、図4のS9及び図6のサブルーチンで画像正規化処理を実行するCPU30が前処理手段として機能する。また、図4のS3及び図5のサブルーチンにおいて両目位置検出処理を実行するCPU30が位置検出手段として機能する。さらに、図4のS7で確定指示判定処理を実行するCPU30が指示受付手段として機能する。また、図4のS8で照合対象画像確定処理を実行するCPU30が対象画像確定手段として機能する。さらに、図4のS5で画像・両目表示処理を実行するCPU30がガイド表示制御手段として機能する。
【0060】
次に、本発明の第二の実施形態について図9及び図10を参照して説明する。図9は、本発明の顔画像照合装置を搭載した携帯端末装置である携帯電話100の外観図である。図10は、携帯電話100の回路のブロック図である。図9に示すように、携帯電話100には、表示手段としての液晶表示装置から成る表示画面101と、テン・キー入力部102と、ジョグポインタ103と、通話開始ボタン104と、通話終了ボタン105と、アンテナ106と、マイク107と、スピーカー108と、ビデオカメラ110の撮影ボタンを兼ねる機能選択ボタン108,照合対象画像確定手段としての機能選択ボタン109と、入力手段としてのビデオカメラ110とが設けられている。ビデオカメラ110は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサからなっている。尚、テン・キー入力部102、ジョグポインタ103、通話開始ボタン104、通話終了ボタン105、機能選択ボタン108、109等によりキー入力部138が構成される。
【0061】
次に、図10を参照して、携帯電話100の回路の構成を説明する。図10に示すように、携帯電話100には、マイク107からの音声信号の増幅及びスピーカ108から出力する音声の増幅等を行うアナログフロントエンド136と、アナログフロントエンド136で増幅された音声信号のデジタル信号化及びモデム134から受け取ったデジタル信号をアナログフロントエンド136で増幅できるようにアナログ信号化する音声コーディック部135と、変復調を行うモデム部134と、アンテナ106から受信した電波の増幅及び検波を行い、また、キャリア信号をモデム134から受け取った信号により変調し、増幅する送受信部133が設けられている。
【0062】
また、携帯電話100には、携帯電話100全体の制御を行う制御部120が設けられ、制御部120には、CPU121と、データを一時的に記憶するRAM122と、時計機能部123とが内蔵されている。RAM122には、ビデオカメラ110から取得した白黒濃淡画像を記憶する入力画像記憶エリア1221、照合対象画像として確定された画像データを記憶する照合対象画像記憶エリア1222、照合対象画像について抽出された特徴量を記憶する特徴量記憶手段としての照合対象特徴量記憶エリア1223、入力画像について検出された瞳の位置座標を記憶する瞳位置記憶エリア1224等の記憶エリアが用意されている。さらに、制御部120には、文字等を入力するキー入力部138と、表示画面101と、不揮発メモリ130と、着信音を発生するメロディ発生器132が接続されている。メロディ発生器132には、メロディ発生器132で発生した着信音を発声するスピーカ137が接続されている。不揮発メモリ130には、制御部120のCPU121で実行される顔画像照合プログラム記憶エリア1301と、登録されている顔画像の特徴量をデータベースとして記憶した登録データベース記憶エリア1302が設けられている。
【0063】
次に、携帯電話100を用いた顔画像照合の作用について説明する。処理の流れは第一の実施の形態と同様であるため、図4乃至図7のフローチャートを参照し、同一のステップ番号を用いて説明する。
【0064】
図4は、顔画像照合処理のメインのフローチャートである。まず、使用者が携帯電話100を顔に向け、表示画面101に表示される顔画像を見ながら機能選択ボタン108を押して撮影すると、ビデオカメラ110から顔を含む部分の画像が取得される(S1)。ここで取得される画像は、白黒濃淡画像である。一般的に白黒濃淡画像は256階調の白黒濃淡を有するが、これに限られるものではない。また、白黒濃淡画像に限らず、カラー画像であってもよい。顔画像データを取得すると、次に、その顔画像の瞳の色特徴を利用して両目の位置を検出する(S3)。
【0065】
図5は、S3の両目位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。図5に示すように、両目位置検出処理では、まず、図4のS1で取得した画像データの左上の画素から右下の画素に向かって順に画素値をチェックし、その画素値の度数に加算する画素値度数算出処理を行なう(S31)。この処理の結果、白黒階調における全ての画素値(階調)について、画像内に発生する度数が得られる。
【0066】
画素値度数算出処理が終了すると、次に、取得画像のコントラストをあげて処理をしやすくするための画像補正処理を行なう(S33)。画像補正処理では、上限及び下限の補正値を決定し、これら上下の補正値に基づいて全画素について変換用のパラメータを決定し、決定されたパラメータを使って各画素値の階調補正処理を行ない、コントラストを上げる。
【0067】
階調補正処理が終了すると、階調補正した画像データを二値化するための閾値を決定する処理を行なう(S35)。各画素値の度数が突出している度数分布のピークを検索し、この値を閾値として採用する。閾値としては、画素値が0に近い側のピークを用いてもよいし、ピークが2つ以上ある場合に、2つめのピークを採用してもよい。
【0068】
二値化閾値が決定すると、次に、この決定された閾値に基づいて画像補正処理後の各画素の画素値を二値化する処理を行なう(S37)。この二値変換処理では、補正処理をされた画像の左上の画素から右下の画素に向かって順に補正後の画素値をチェックし、その画素値が二値化閾値以上であれば、画素値を最大値である255にする。画素値が二値化閾値未満であれば、画素値を最小値である0にする。
【0069】
二値変換処理が終了すると、撮影した画像データのうち瞳の位置を検出するための対象とする部分を特定する端部決定処理を行なう(S39)。ここでは、処理を高速化するため、瞳のある可能性のある領域に絞り込むように、目の端部(目尻と目頭)を検出する処理を行なう。端部検出処理では、二値変換処理(S37)で二値化された画像データに対してフラクタル解析処理を行なって反応値を算出し、その反応値を画像の列方向で合計し、得られた合計値に基づいて画像の横方向について目の端部を決定する。フラクタル解析処理では、二値化された画像を1〜20画素の間の値を取り得る辺長の正方形のブロックに分け、フラクタル解析処理を行なう。
【0070】
フラクタル解析処理で反応値が得られると、算出された反応値を列ごとに合計してフラクタル解析反応合計値を算出する。そしてこの合計値を、中央から左端及び右端に向かって順に閾値と比較し、閾値を上回った位置が目の両端部であると判定する。判定された目の端部に囲まれた領域が横方向の特徴量抽出領域、すなわち瞳位置検出処理の対象領域となる。本実施の形態では、画像の横方向にのみ領域を絞り込んでいるが、同様の方法で縦方向についても行なうように構成してもよい。
【0071】
端部検出処理が終了すると、次に、特徴量抽出処理を行なう(S41)。特徴量抽出処理では、二値変換処理(S37)にて得られた二値画像から、瞳の位置を判定するのに必要である特徴量を抽出する。特徴量は、二値画像に対して、横方向と縦方向について抽出される。横方向の各列の黒とされている画素の数の合計を算出し、合計値の配列を横方向の特徴量とする。また、縦方向の各行の黒の画素値を有する画素の数の合計を算出し、合計値の配列を縦方向の特徴量とする。
【0072】
特徴量抽出処理の終了後、ヒストグラムとして抽出されたそれぞれの特徴量の最大値を検索し、最大値が得られる要素の座標を瞳の位置の座標であると判定し(S43)、RAM122の瞳位置記憶エリア1224に記憶する。そして、図4のメインルーチンに戻る。
【0073】
以上により、瞳の位置が検出されたので(図4、S3)、次に、検出された両目の位置を図10に示すように、撮影画像に重ねて表示する(S5)。図10は、両目の位置を顔画像上に表示した表示画面101の例である。使用者は、このようにして表示された両目の位置が正しいかどうかを確認し、正しい場合は表示されている顔画像を照合対象画像として確定するよう機能選択ボタン109を押下げて指示を入力する。正しくない場合は、再度顔画像を撮影するように指示する。なお、確定の指示が無い場合は正しく位置検出ができていないと判断し、自動的に顔画像を再採取してもよい。照合対象画像の確定指示を受けた場合には(S7:YES)、現在の画像を照合対象画像として確定してRAM122の照合対象画像記憶エリア1222に記憶し(S8)、画像の正規化処理(S9)を行なう。確定指示がない場合には(S7:NO)、S1に戻って、再度画像を取得し、両目位置を検出して表示する処理を行なう(S1〜S5)。
【0074】
照合対象画像が確定すると、画像正規化処理を行なう(S9)。画像正規化処理では、撮影時にばらつきが発生する画像の大きさ・傾きを補正し、特徴量を抽出しやすい大きさに揃え、照明条件の影響を抑えるために濃度を補正する。図6は、画像正規化処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0075】
図6に示すように、画像正規化処理では、まず両目位置検出処理(図4、S5)にて検出した両目の位置を基準とし、両目の間隔が一定の距離となるよう拡大・縮小・回転処理をするアフィン変換を行う(S91)。次に、アフィン変換処理(S91)後の画像において、両目位置が特定の位置となるよう、例えば128x128[pixel]の大きさの矩形領域を切り出す(S93)。次いで、後に行われる特徴量抽出処理(図4、S9)における周波数解析における誤差を少なくするため、不足するデータ領域に値0を挿入するパディング処理を行なう(S95)。尚、このパディング処理は省略しても構わない。
【0076】
次に、周波数解析に使用するデータ量を削減するため,間引くなどして縮小する(S97)。尚、この縮小処理は省略しても構わない。次いで、濃度正規化処理を行う(S99)。ここでは、解析対象画素の画素値を統計的に解析し、値の偏りをなくす。これによって、照明条件の違いによる影響を抑えることができる。具体的には、各画素から最小画素値を引き算し、最大画素値と最小画素値の差を乗ずる。尚、本処理は省略しても構わない。濃度正規化処理が終了すると、図4のメインルーチンに戻る。
【0077】
以上のようにして画像正規化処理(図4、S9)が終了すると、正規化された顔画像データに対して特徴量を抽出する(S11)。本実施の形態では、周波数解析法として、画像の横の1ラインの濃度値を一次元の信号としてLPCケプストラムを算出し特徴量としている。図7は、特徴量抽出処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0078】
図7に示すように、特徴量抽出処理は、まず前処理として窓掛けを行なう(S111)。ここでは例えばハミング窓やハニング窓として知られるフィルタ処理を施す。次に、窓掛けの済んだデータの自己相関関数を求める(S113)。そして、得られた自己相関関数に基づいて、線形予測分析(LPC:Linear Predictive Cording)を行ない、LPC係数を求める(S115)。次に、得られたLPC係数を逆フーリエ変換してLPCケプストラムを求める(S117)。そして、得られたLPCケプストラムを照合対象画像の特徴量(照合対象特徴量)とする。そして、この照合対象特徴量をRAM122の照合対象特徴量記憶エリア1223に記憶する。以上により特徴量が抽出されたので、図4のメインルーチンに戻る。
【0079】
尚、本実施形態では、特徴量抽出に使用する周波数解析としてLPCケプストラムを用いているが、これに限られるものではなく、周知の群遅延スペクトルやLPCスペクトル等の線形予測分析を用いてもよい。また、高速フーリエ変換を用いてもよい。
【0080】
特徴量抽出処理が終了すると(図4、S11)、RAM122の照合対象特徴量記憶エリア1223に記憶された照合対象特徴量と、不揮発メモリ130の登録データベース記憶エリア1302に記憶されている特徴量とを比較照合する。比較照合には、DPマッチングを用いる(S13)。本実施形態で求められる特徴量であるLPCケプストラムでは、横方向の位置ずれは、周波数領域では位相成分となるために影響しない。そこで、縦方向の位置ずれを吸収するため、各ライン間のユークリッド距離を局所距離としてDPマッチングにより正規化最小累積距離を計算する。
【0081】
次に、DPマッチング(S13)で得られた正規化最小累積距離をあらかじめ設定してある閾値と比較し、閾値よりも小さい場合には、照合対象画像と登録画像が一致すると判定し、閾値よりも大きい場合には不一致と判定する(S15)。そして、得られた判定結果を表示画面101に出力する(S17)。
【0082】
以上説明したように、本実施形態の携帯電話100では、ビデオカメラ110で撮影した顔画像を表示画面101に表示し、あわせて瞳の位置を顔の基準点として検出して検出結果を顔画像に重ねて表示する。これによって使用者は瞳の位置が正しく検出されているか否かを確認し、確認結果を携帯電話100に対してフィードバックできる。携帯電話100では、フィードバック情報に基づいて、位置がずれている場合には再度画像を撮影して位置検出をやり直して表示するプロセスを繰り返す。また、正しい位置であると確認された場合には、その表示されている画像データを照合対象画像として周波数解析を行ない、LPCケプストラムを特徴量として抽出する。得られた特徴量(LPCケプストラム値)と登録データベース記憶エリア1302に記憶されている登録特徴量とをDPマッチングにより比較照合して、判定結果を表示画面101に出力する。特徴量として音声認識に用いられているLPCケプストラムを用いることにより、短時間で高速に処理を行ない、照合結果を出力することができる。さらに、特徴量を抽出する前処理である正規化処理を行なう際に、位置検出結果をあらかじめ出力して、正しく位置が検出されているか否かを使用者に確認させることにより、さらに処理速度を上げて照合率を向上させることができる。以上のような構成にすることにより、小型の携帯端末にも搭載でき、リアルタイムに顔画像の照合をすることができる。
【0083】
尚、上記第二の実施の形態において、図4のS11及び図7のサブルーチンにおいて特徴量抽出処理を実行するCPU121が特徴量抽出手段として機能する。また、図4のS13でDPマッチング処理を実行するCPU121が照合手段として機能する。さらに、図4のS9及び図6のサブルーチンで画像正規化処理を実行するCPU121が前処理手段として機能する。また、図4のS3及び図5のサブルーチンにおいて両目位置検出処理を実行するCPU121が位置検出手段として機能する。さらに、図4のS7で確定指示判定処理を実行するCPU121が指示受付手段として機能する。また、図4のS8で照合対象画像確定処理を実行するCPU121が対象画像確定手段として機能する。さらに、図4のS5で画像・両目表示処理を実行するCPU121がガイド表示制御手段として機能する。
【0084】
次に、本発明の第三の実施の形態について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、本発明の顔画像照合装置200を組み込んだ電子錠システム300の概念図、図13は、電子錠システム300のブロック図である。図12に示すように、電子錠システム300は、顔画像照合装置200と、これに接続された電子錠271とから構成されている。顔画像照合装置200には、入力手段としてのビデオカメラ240と、表示手段としてのディスプレイ250と、照合対象画像確定手段としての操作スイッチ260とが設けられている。ビデオカメラ240は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサからなっている。
【0085】
また、図13に示すように、顔画像照合装置200には、電子錠システム300の全体の制御を行なうCPU210が設けられ、CPU210には、RAM221や不揮発メモリ222等のメモリを制御するメモリ制御部220と、周辺機器を制御する周辺制御部230が接続されている。周辺制御部230には、ビデオカメラ240と、ディスプレイ250と、操作スイッチ260と、電子錠271を制御する錠制御部270とが接続されている。メモリ制御部220に接続するRAM221には、ビデオカメラ240から取得した白黒濃淡画像を記憶する入力画像記憶エリア2211、照合対象画像として確定された画像データを記憶する照合対象画像記憶エリア2212、照合対象画像について抽出された特徴量を記憶する特徴量記憶手段としての照合対象特徴量記憶エリア2213、入力画像について検出された瞳の位置座標を記憶する瞳位置記憶エリア2214等の記憶エリアが用意されている。また、不揮発メモリ222には、CPU210で実行される顔画像照合プログラム記憶エリア2221と、登録されている顔画像の特徴量をデータベースとして記憶した登録データベース記憶エリア2222とが設けられている。
【0086】
次に、電子錠システム300で実行される顔画像照合の作用について説明する。処理の流れは第一及び第二の実施の形態と同様であるため、図4乃至図7のフローチャートを参照し、同一のステップ番号を用いて説明する。
【0087】
図4は、顔画像照合処理のメインのフローチャートである。まず、電子錠271が施錠された状態で、使用者がディスプレイ250に向かい、操作スイッチ260を押して撮影すると、ビデオカメラ240から顔を含む部分の画像が取得される(S1)。ここで取得される画像は、白黒濃淡画像である。一般的に白黒濃淡画像は256階調の白黒濃淡を有するが、これに限られるものではない。また、白黒濃淡画像に限らず、カラー画像であってもよい。顔画像データを取得すると、次に、その顔画像の瞳の色特徴を利用して両目の位置を検出する(S3)。
【0088】
図5は、S3の両目位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。図5に示すように、両目位置検出処理では、まず、図4のS1で取得した画像データの左上の画素から右下の画素に向かって順に画素値をチェックし、その画素値の度数に加算する画素値度数算出処理を行なう(S31)。この処理の結果、白黒階調における全ての画素値(階調)について、画像内に発生する度数が得られる。
【0089】
画素値度数算出処理が終了すると、次に、取得画像のコントラストをあげて処理をしやすくするための画像補正処理を行なう(S33)。画像補正処理では、上限及び下限の補正値を決定し、これら上下の補正値に基づいて全画素について変換用のパラメータを決定し、決定されたパラメータを使って各画素値の階調補正処理を行ない、コントラストを上げる。
【0090】
階調補正処理が終了すると、階調補正した画像データを二値化するための閾値を決定する処理を行なう(S35)。各画素値の度数が突出している度数分布のピークを検索し、この値を閾値として採用する。閾値としては、画素値が0に近い側のピークを用いてもよいし、ピークが2つ以上ある場合に、2つめのピークを採用してもよい。
【0091】
二値化閾値が決定すると、次に、この決定された閾値に基づいて画像補正処理後の各画素の画素値を二値化する処理を行なう(S37)。この二値変換処理では、補正処理をされた画像の左上の画素から右下の画素に向かって順に補正後の画素値をチェックし、その画素値が二値化閾値以上であれば、画素値を最大値である255にする。画素値が二値化閾値未満であれば、画素値を最小値である0にする。
【0092】
二値変換処理が終了すると、撮影した画像データのうち瞳の位置を検出するための対象とする部分を特定する端部決定処理を行なう(S39)。ここでは、処理を高速化するため、瞳のある可能性のある領域に絞り込むように、目の端部(目尻と目頭)を検出する処理を行なう。端部検出処理では、二値変換処理(S37)で二値化された画像データに対してフラクタル解析処理を行なって反応値を算出し、その反応値を画像の列方向で合計し、得られた合計値に基づいて画像の横方向について目の端部を決定する。フラクタル解析処理では、二値化された画像を1〜20画素の間の値を取り得る辺長の正方形のブロックに分け、フラクタル解析処理を行なう。
【0093】
フラクタル解析処理で反応値が得られると、算出された反応値を列ごとに合計してフラクタル解析反応合計値を算出する。そしてこの合計値を、中央から左端及び右端に向かって順に閾値と比較し、閾値を上回った位置が目の両端部であると判定する。判定された目の端部に囲まれた領域が横方向の特徴量抽出領域、すなわち瞳位置検出処理の対象領域となる。本実施の形態では、画像の横方向にのみ領域を絞り込んでいるが、同様の方法で縦方向についても行なうように構成してもよい。
【0094】
端部検出処理が終了すると、次に、特徴量抽出処理を行なう(S41)。特徴量抽出処理では、二値変換処理(S37)にて得られた二値画像から、瞳の位置を判定するのに必要である特徴量を抽出する。特徴量は、二値画像に対して、横方向と縦方向について抽出される。横方向の各列の黒とされている画素の数の合計を算出し、合計値の配列を横方向の特徴量とする。また、縦方向の各行の黒の画素値を有する画素の数の合計を算出し、合計値の配列を縦方向の特徴量とする。
【0095】
特徴量抽出処理の終了後、ヒストグラムとして抽出されたそれぞれの特徴量の最大値を検索し、最大値が得られる要素の座標を瞳の位置の座標であると判定し(S43)、RAM221の瞳位置記憶エリア2214に記憶する。そして、図4のメインルーチンに戻る。
【0096】
以上により、瞳の位置が検出されたので(図4、S3)、次に、検出された両目の位置を、撮影画像に重ねてディスプレイ250上に表示する(S5)。使用者は、このようにして表示された両目の位置が正しいかどうかを確認し、正しい場合は表示されている顔画像を照合対象画像として確定するよう操作スイッチ260を押下げて指示を入力する。正しくない場合は、再度顔画像を撮影するように指示する。なお、確定の指示が無い場合は正しく位置検出ができていないと判断し、自動的に顔画像を再採取してもよい。照合対象画像の確定指示を受けた場合には(S7:YES)、現在の画像を照合対象画像として確定してRAM221の照合対象画像記憶エリア2212に記憶し(S8)、画像の正規化処理(S9)を行なう。確定指示がない場合には(S7:NO)、S1に戻って、再度画像を取得し、両目位置を検出して表示する処理を行なう(S1〜S5)。
【0097】
照合対象画像が確定すると、画像正規化処理を行なう(S9)。画像正規化処理では、撮影時にばらつきが発生する画像の大きさ・傾きを補正し、特徴量を抽出しやすい大きさに揃え、照明条件の影響を抑えるために濃度を補正する。図6は、画像正規化処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0098】
図6に示すように、画像正規化処理では、まず両目位置検出処理(図4、S5)にて検出した両目の位置を基準とし、両目の間隔が一定の距離となるよう拡大・縮小・回転処理をするアフィン変換を行う(S91)。次に、アフィン変換処理(S91)後の画像において、両目位置が特定の位置となるよう、例えば128x128[pixel]の大きさの矩形領域を切り出す(S93)。次いで、後に行われる特徴量抽出処理(図4、S9)における周波数解析における誤差を少なくするため、不足するデータ領域に値0を挿入するパディング処理を行なう(S95)。尚、このパディング処理は省略しても構わない。
【0099】
次に、周波数解析に使用するデータ量を削減するため,間引くなどして縮小する(S97)。尚、この縮小処理は省略しても構わない。次いで、濃度正規化処理を行う(S99)。ここでは、解析対象画素の画素値を統計的に解析し、値の偏りをなくす。これによって、照明条件の違いによる影響を抑えることができる。具体的には、各画素から最小画素値を引き算し、最大画素値と最小画素値の差を乗ずる。尚、本処理は省略しても構わない。濃度正規化処理が終了すると、図4のメインルーチンに戻る。
【0100】
以上のようにして画像正規化処理(図4、S9)が終了すると、正規化された顔画像データに対して特徴量を抽出する(S11)。本実施の形態では、周波数解析法として、画像の横の1ラインの濃度値を一次元の信号としてLPCケプストラムを算出し特徴量としている。図7は、特徴量抽出処理のサブルーチンのフローチャートである。
【0101】
図7に示すように、特徴量抽出処理は、まず前処理として窓掛けを行なう(S111)。ここでは例えばハミング窓やハニング窓として知られるフィルタ処理を施す。次に、窓掛けの済んだデータの自己相関関数を求める(S113)。そして、得られた自己相関関数に基づいて、線形予測分析(LPC:Linear Predictive Cording)を行ない、LPC係数を求める(S115)。次に、得られたLPC係数を逆フーリエ変換してLPCケプストラムを求める(S117)。そして、得られたLPCケプストラムを照合対象画像の特徴量(照合対象特徴量)とする。そして、この照合対象特徴量をRAM221の照合対象特徴量記憶エリア2213に記憶する。以上により特徴量が抽出されたので、図4のメインルーチンに戻る。
【0102】
尚、本実施形態では、特徴量抽出に使用する周波数解析としてLPCケプストラムを用いているが、これに限られるものではなく、周知の群遅延スペクトルやLPCスペクトル等の線形予測分析を用いてもよい。また、高速フーリエ変換を用いてもよい。
【0103】
特徴量抽出処理が終了すると(図4、S11)、RAM221の照合対象特徴量記憶エリア2213に記憶された照合対象特徴量と、不揮発メモリ222の登録データベース記憶エリア2222に記憶されている特徴量とを比較照合する。比較照合には、DPマッチングを用いる(S13)。本実施形態で求められる特徴量であるLPCケプストラムでは、横方向の位置ずれは、周波数領域では位相成分となるために影響しない。そこで、縦方向の位置ずれを吸収するため、各ライン間のユークリッド距離を局所距離としてDPマッチングにより正規化最小累積距離を計算する。
【0104】
次に、DPマッチング(S13)で得られた正規化最小累積距離をあらかじめ設定してある閾値と比較し、閾値よりも小さい場合には、照合対象画像と登録画像が一致すると判定し、閾値よりも大きい場合には不一致と判定する(S15)。そして、得られた判定結果をディスプレイ250に出力する(S17)。そして、一致した場合には、撮影した人物が認証されたとして、電子錠271を開錠する。
【0105】
以上説明したように、本実施形態の電子錠システム300では、ビデオカメラ240で撮影した顔画像をディスプレイ250に表示し、あわせて瞳の位置を顔の基準点として検出して検出結果を顔画像に重ねて表示する。これによって使用者は瞳の位置が正しく検出されているか否かを確認し、確認結果を電子錠システム300に対してフィードバックできる。電子錠システム300では、フィードバック情報に基づいて、位置がずれている場合には再度画像を撮影して位置検出をやり直して表示するプロセスを繰り返す。また、正しい位置であると確認された場合には、その表示されている画像データを照合対象画像として周波数解析を行ない、LPCケプストラムを特徴量として抽出する。得られた特徴量(LPCケプストラム値)と登録データベース記憶エリア2222に記憶されている登録特徴量とをDPマッチングにより比較照合して、判定結果をディスプレイ250に出力し、一致判定の場合には施錠されていた電子錠271を開錠する。
【0106】
このように、特徴量として音声認識に用いられているLPCケプストラムを用いることにより、短時間で高速に処理を行ない、照合結果を出力することができる。さらに、特徴量を抽出する前処理である正規化処理を行なう際に、位置検出結果をあらかじめ出力して、正しく位置が検出されているか否かを使用者に確認させることにより、さらに処理速度を上げて照合率を向上させることができる。以上のような構成にすることにより、種々の組み込み機器にも搭載でき、リアルタイムに顔画像の照合をすることができる。尚、電子錠システムに限らず、認証が必要とされる種々の組み込み機器にも顔画像照合装置を搭載することができる。
【0107】
尚、上記第三の実施の形態において、図4のS11及び図7のサブルーチンにおいて特徴量抽出処理を実行するCPU210が特徴量抽出手段として機能する。また、図4のS13でDPマッチング処理を実行するCPU210が照合手段として機能する。さらに、図4のS9及び図6のサブルーチンで画像正規化処理を実行するCPU210が前処理手段として機能する。また、図4のS3及び図5のサブルーチンにおいて両目位置検出処理を実行するCPU210が位置検出手段として機能する。さらに、図4のS7で確定指示判定処理を実行するCPU121が指示受付手段として機能する。また、図4のS8で照合対象画像確定処理を実行するCPU210が対象画像確定手段として機能する。さらに、図4のS5で画像・両目表示処理を実行するCPU210がガイド表示制御手段として機能する。
【0108】
尚、以上の実施形態のように、顔画像照合装置は、主として人物の認証に好適に用いられるが、他の用途に用いることもできる。例えば、登録データベースに両親や著名人の顔画像の特徴量を登録させておき、判定処理(S15)の際に、照合対象画像と最も近い登録特徴量を有する人物を選び出して結果を出力する(S17)ように構成すると、「似たもの判定装置」を実現することができる。
【0109】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に記載の顔画像照合装置によれば、特徴量抽出手段が入力された顔画像を周波数解析することによりその照合対象画像の特徴量を抽出し、特徴量記憶手段が抽出された特徴量を記憶する。特徴量記憶手段には、比較照合のための登録特徴量が予め記憶されており、比較照合手段は、この登録特徴量と、特徴量抽出手段が抽出した照合対象特徴量とを比較照合する。従って、顔の特徴点を検出して比較照合を行なう場合やパターン情報から特徴量を抽出する場合に比べて、高速に処理を行なうことができる。
【0110】
請求項2に記載の顔画像照合装置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、前処理手段が、照合対象画像に対して特徴量抽出を行なうための前処理を行なう。前処理の種類としては、アフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち、1つ又はこれらの組み合わせを用いることができる。従って、顔画像が入力されたときの環境による影響を補正してから特徴量を抽出することができる。
【0111】
請求項3に記載の顔画像照合装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ビデオカメラ等の入力手段が顔画像を入力し、表示手段がその入力された顔画像を表示する。そして、位置検出手段が入力された顔の特徴点の位置を検出し、この検出結果に基づいて、ガイド表示制御手段が顔画像を再入力するための表示手段にガイドを表示させる。従って、操作者は、表示されたガイドに従って、表示手段の表示を見ながら顔の位置を調整し、顔画像を再入力することができる。
【0112】
請求項4に記載の顔画像照合装置によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ビデオカメラ等の入力手段が顔画像を入力し、表示手段がその入力された顔画像を表示する。そして、位置検出手段が入力された顔の特徴点の位置を検出し、位置表示制御手段がその位置検出結果を顔画像とともに表示手段に表示させる。そして、操作者の指示により、表示されていた顔画像を照合対象画像として確定させることができる。従って、操作者が顔画像の入力位置を調整し、正しい位置が検出されていることを確認して、以後の処理を行なわせることができるため、高速より確実に特徴量を抽出し、照合率を高めることができる。
【0113】
請求項5に記載の顔画像照合装置によれば、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加え、特徴量抽出手段が線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。従って、音声認識などで用いられている周知の方法により、高速に処理を行なうことができる。
【0114】
請求項6に記載の顔画像照合装置によれば、請求項3又は4に記載の発明の効果に加え、特徴量抽出手段が高速フーリエ変換を用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。従って、音声認識などで用いられている周知の方法により、高速に処理を行なうことができる。
【0115】
請求項7に記載の顔画像照合装置によれば、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明の効果に加え、照合手段がDP照合法を用いて、登録特徴量と照合対象特徴量とを比較照合する。従って、照合対象画像と登録特徴量の元となった顔画像との縦方向の位置ずれを吸収してより確実な比較照合を行なうことができる。
【0116】
請求項8に記載の携帯端末装置によれば、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
【0117】
請求項9に記載の顔画像照合方法によれば、入力された顔画像を周波数解析することによりその照合対象画像の特徴量を抽出し、抽出された特徴量を記憶する。そして、抽出された照合対象特徴量と、予め記憶されている登録特徴量とを比較照合する。従って、顔の特徴点を検出して比較照合を行なう場合やパターン情報から特徴量を抽出する場合に比べて、高速に処理を行なうことができる。
【0118】
請求項10に記載の顔画像照合方法によれば、請求項9に記載の発明の効果に加え、照合対象画像に対して特徴量抽出を行なうための前処理を行なう。前処理の種類としては、アフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち、1つ又はこれらの組み合わせを用いることができる。従って、顔画像が入力されたときの環境による影響を補正してから特徴量を抽出することができる。
【0119】
請求項11に記載の顔画像照合方法によれば、請求項9又は10に記載の発明の効果に加え、入力した顔画像を表示させ、その顔の特徴点の位置を検出する。そして、検出結果に基づいて、顔画像の再入力のためのガイドが表示される。従って、操作者は、表示されたガイドに従って、顔の位置を調整し、顔画像を再入力することができる。
【0120】
請求項12に記載の顔画像照合方法によれば、請求項9又は10に記載の発明の効果に加え、入力した顔画像を表示させ、その顔の特徴点の位置を検出する。そして、検出結果を顔画像とともに表示させる。表示された顔画像を照合対象画像とするように操作者が指示を入力すると、この指示を受け付けて、表示されていた顔画像を照合対象画像として確定させる。従って、操作者が顔画像の入力位置を調整し、正しい位置が検出されていることを確認して、以後の処理を行なわせることができるため、高速より確実に特徴量を抽出し、照合率を高めることができる。
【0121】
請求項13に記載の顔画像照合方法によれば、請求項9乃至12のいずれかに記載の発明の効果に加え、線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。従って、音声認識などで用いられている周知の方法により、高速に処理を行なうことができる。
【0122】
請求項14に記載の顔画像照合方法によれば、請求項11又は12に記載の発明の効果に加え、高速フーリエ変換を用いて周波数解析を行い、照合対象画像の特徴量を抽出する。従って、音声認識などで用いられている周知の方法により、高速に処理を行なうことができる。
【0123】
請求項15に記載の顔画像照合方法によれば、請求項9乃至14のいずれかに記載の発明の効果に加え、DP照合法を用いて、登録特徴量と照合対象特徴量とを比較照合する。従って、照合対象画像と登録特徴量の元となった顔画像との縦方向の位置ずれを吸収してより確実な比較照合を行なうことができる。
【0124】
請求項16に記載の顔画像照合プログラムによれば、請求項9乃至15のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の顔画像照合装置1の構成を示す外観図である。
【図2】顔画像照合装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、RAM31の構成を示す模式図である。
【図4】顔画像照合処理のメインのフローチャートである。
【図5】両目位置検出処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】画像正規化処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図7】特徴量抽出処理のサブルーチンのフローチャートである。
【図8】両目の位置を顔画像上に表示した表示画面の例である。
【図9】携帯電話100の外観図である。
【図10】携帯電話100の回路のブロック図である。
【図11】両目の位置を顔画像上に表示した表示画面101の例である。
【図12】顔画像照合装置を組み込んだ電子錠システム300の概念図である。
【図13】電子錠システム300のブロック図である。
【符号の説明】
1 顔画像照合装置
2 パソコン
4 ビデオカメラ
30 CPU
31 RAM
311 入力画像記憶エリア
312 照合対象画像記憶エリア
313 照合対象特徴量記憶エリア
314 瞳位置記憶エリア
32 ROM
38 ハードディスク装置
380 プログラム記憶エリア
381 登録データベース記憶エリア
93 ディスプレイ
100 携帯電話
101 表示画面
108 機能選択ボタン
109 機能選択ボタン
110 ビデオカメラ
120 制御部
121 CPU
122 RAM
1221 入力画像記憶エリア
1222 照合対象画像記憶エリア
1223 照合対象特徴量記憶エリア
1224 瞳位置記憶エリア
130 不揮発メモリ
1301 プログラム記憶エリア
1302 登録データベース記憶エリア
138 キー入力部
200 顔画像照合装置
221 RAM
2211 入力画像記憶エリア
2212 照合対象画像記憶エリア
2213 照合対象特徴量記憶エリア
2214 瞳位置記憶エリア
222 不揮発メモリ
2221 顔画像照合プログラム記憶エリア
2222 登録データベース記憶エリア
240 ビデオカメラ
250 ディスプレイ
260 操作スイッチ
300 電子錠システム

Claims (16)

  1. 入力された顔画像である照合対象画像を周波数解析することにより当該照合対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    当該特徴量抽出手段が抽出した特徴量を記憶する特徴量記憶手段と、
    入力された照合対象画像について前記特徴量抽出手段が抽出した照合対象特徴量と、予め前記特徴量記憶手段に記憶されている登録特徴量とを比較照合する照合手段と
    を備えた顔画像照合装置。
  2. 前記照合対象画像に対してアフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち少なくとも1つの処理を行なう前処理手段を備え、
    前記特徴量抽出手段は、当該前処理手段が処理した前処理後画像を周波数解析することを特徴とする請求項1に記載の顔画像照合装置。
  3. 顔画像を入力する入力手段と、
    当該入力手段から入力された顔画像を表示する表示手段と、
    前記入力手段により入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出手段と、
    当該位置検出手段の検出結果に基づいて、前記入力手段から顔画像を再入力するためのガイドを前記表示手段に表示させるガイド表示制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の顔画像照合装置。
  4. 顔画像を入力する入力手段と、
    当該入力手段から入力された顔画像を表示する表示手段と、
    前記入力手段により入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出手段と、
    当該位置検出手段の検出結果を、前記入力された顔画像とともに前記表示手段に表示させる位置表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された顔画像を前記照合対象画像として確定させる指示を操作者から受け付ける指示受付手段と、
    当該指示受付手段により確定指示を受け付けた場合に、前記検出結果とともに前記表示手段に表示されている顔画像を前記照合対象画像として確定する対象画像確定手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の顔画像照合装置。
  5. 前記特徴量抽出手段は、周波数解析として線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の顔画像照合装置。
  6. 前記特徴量抽出手段は、周波数解析として高速フーリエ変換を用いることを特徴とする請求項3又は4に記載の顔画像照合装置。
  7. 前記照合手段は、DP照合法を用いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の顔画像照合装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の顔画像照合装置を搭載した携帯端末装置。
  9. 入力された顔画像である照合対象画像を周波数解析することにより当該照合対象画像の特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
    当該特徴量抽出ステップにおいて抽出された特徴量を記憶する特徴量記憶ステップと、
    入力された照合対象画像について前記特徴量抽出ステップにおいて抽出された照合対象特徴量と、予め記憶されている登録特徴量とを比較照合する照合ステップとからなる顔画像照合方法。
  10. 前記照合対象画像に対してアフィン変換、対象領域の切り出し、画像縮小のうち少なくとも1つの処理を行なう前処理ステップを備え、
    前記特徴量抽出ステップでは、当該前処理ステップにおいて処理された前処理後画像を周波数解析することを特徴とする請求項9に記載の顔画像照合方法。
  11. 顔画像を入力する入力ステップと、
    当該入力ステップにおいて入力された顔画像を表示する表示ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出ステップと、
    当該位置検出ステップにおける検出結果に基づいて、顔画像を再入力するためのガイドを表示させるガイド表示制御ステップとを備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載の顔画像照合方法。
  12. 顔画像を入力する入力ステップと、
    当該入力ステップにおいて入力された顔画像を表示する表示ステップと、
    前記入力ステップにおいて入力された顔の基準点の位置を検出する位置検出ステップと、
    当該位置検出ステップにおける検出結果を、前記入力された顔画像とともに表示させる位置表示制御ステップと、
    前記表示ステップにおいて表示された顔画像を前記照合対象画像として確定させる指示を操作者から受け付ける指示受付ステップと、
    当該指示受付ステップにおいて確定指示を受け付けた場合に、前記検出結果とともに表示されている顔画像を前記照合対象画像として確定する対象画像確定ステップとを備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載の顔画像照合装置。
  13. 前記特徴量抽出ステップでは、周波数解析として線形予測分析又は群遅延スペクトルを用いることを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載の顔画像照合方法。
  14. 前記特徴量抽出ステップでは、周波数解析として高速フーリエ変換を用いることを特徴とする請求項11又は12に記載の顔画像照合方法。
  15. 前記照合ステップでは、DP照合法を用いることを特徴とする請求項9乃至14のいずれかに記載の顔画像照合方法。
  16. 請求項9乃至15のいずれかに記載の顔画像照合方法をコンピュータに実行させる顔画像照合プログラム。
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