JP2003248815A - 顔画像の正規化方法及び装置、顔画像における目の位置の検出方法及び装置、並びにプログラム - Google Patents

顔画像の正規化方法及び装置、顔画像における目の位置の検出方法及び装置、並びにプログラム

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JP2003248815A
JP2003248815A JP2002049888A JP2002049888A JP2003248815A JP 2003248815 A JP2003248815 A JP 2003248815A JP 2002049888 A JP2002049888 A JP 2002049888A JP 2002049888 A JP2002049888 A JP 2002049888A JP 2003248815 A JP2003248815 A JP 2003248815A
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eyes
still
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JP2002049888A
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Masanori Ishihara
正規 石原
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顔画像に基づく個人認証の精度向上に寄与す
る要素技術を提供する。 【解決手段】 静止画像取得部20は動画像取得部10
で取得された被験者の顔の動画像から静止画像を抽出
し、顔画像として取得する。顔画像記憶部30には顔画
像の正規化を行なうときの基準となる顔画像である登録
顔画像が予め記憶される。正規化情報生成部51は、静
止画像取得部20で取得された正規化対象顔画像と登録
顔画像との各々において被験者の目が表されている画像
上の位置を示す情報の取得を行なう。画像変換部52
は、両画像に各々表されている被験者の両目についての
画像上の相対的な位置の違いに基づいて、正規化対象顔
画像に対して拡大若しくは縮小又は回転の画像変換を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理技術に関
し、特に、人の顔が表されている画像の照合を行なう認
証システムで用いられる技術に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】指紋の
皺や声紋などの被験者に固有の身体的な特徴を利用して
被験者の個人確認を行なう技術がある。この技術のひと
つに、目、鼻、口などの顔部品の形状や顔上の位置など
に基づいて個人認証を行なう技術がある。この認証を行
なうためには、顔部品の抽出処理、すなわち被験者の顔
が表されている顔画像から顔部品が表されている部分の
位置を検出する処理や、顔画像の正規化処理、すなわち
2枚の顔画像の縮尺や傾きを一致させる処理が必要であ
り、これらの処理を精度良く行なうことはこの顔画像に
基づく個人認証技術において重要である。
【0003】こうのような事情を鑑み、顔画像に基づく
個人認証の精度向上に寄与する要素技術を提供すること
が本発明が解決しようとする課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る顔画像の正
規化方法及び正規化装置は、人の顔が各々表されている
第一及び第二の画像における縮尺又は傾きの違いを減少
させる正規化を行なう方法又は装置を前提とする。
【0005】本発明の態様のひとつである顔画像の正規
化方法は、前記第一及び前記第二の画像の各々において
人の目が表されている画像上の位置を示す情報の取得を
行ない、前記第一及び前記第二の画像に各々表されてい
る人の両目についての画像上の相対的な位置の違いに基
づいて、前記第一又は前記第二の画像に対して拡大若し
くは縮小又は回転の画像変換を行なうことによって前述
した課題を解決する。
【0006】本発明は、特殊な場合を除いては同一人の
顔であればその顔における両目の相対的な位置関係は殆
ど変化しないことを利用する。つまり、第一の画像と第
二の画像との両方に同一人の顔が表されているのであれ
ば、その両画像に表されている両目の画像上における相
対的な位置関係を一致させるような画像変換を第一又は
第二の画像に対して行なうようにするというものが上述
した発明である。
【0007】この上述した本発明に係る顔画像の正規化
方法において、前記画像変換においては、前記第一の画
像に表されている両目間の該第一の画像上における距離
と前記第二の画像に表されている両目間の該第二の画像
上における距離との違いに基づいて前記第一の画像と前
記第二の画像との縮尺の違いを検出し、前記縮尺の違い
に基づいて前記拡大又は前記縮小の画像変換を行なうよ
うにすることができる。
【0008】また、上述した本発明に係る顔画像の正規
化方法において、前記画像変換においては、前記第一の
画像における両目間を結ぶ直線の該第一の画像における
傾きと前記第二の画像における両目間を結ぶ直線の該第
二の画像における傾きとの違いを検出し、前記傾きの違
いに基づいて前記回転の画像変換を行なうようにするこ
ともできる。
【0009】こうすることにより、人の顔が表されてい
る第一の画像と第二の画像との間で縮尺や傾きを一致さ
せることができるようになり、顔画像に基づく個人認証
の精度向上に寄与する。なお、上述した本発明に係る顔
画像の正規化方法において、前記情報の取得のために、
目を開いた人の顔が表されている静止画像と目を閉じた
同一人の顔が表されている静止画像とからなる2枚の静
止画像の各々を構成する各画素の輝度値の差の絶対値の
算出を該静止画像上の位置が対応している画素毎に行な
い、前記画素毎に算出された差の絶対値を輝度値とする
各画素を対応する位置に配置して構成される差分画像を
作成し、前記差分画像の一部である所定形状且つ所定サ
イズの領域であって、該領域に含まれる画素の輝度値の
総和が最大である該領域の該差分画像上における位置を
前記静止画像における第一の目の位置として検出し、前
記差分画像の一部である所定形状且つ所定サイズの領域
であって、該領域に含まれる画素の輝度値の総和が二番
目に大きい該領域の該差分画像上における位置を前記静
止画像における第二の目の位置として検出するようにす
ることができる。
【0010】こうすることにより、同一人の顔が表され
ている上述したような2枚の静止画像を用意するだけ
で、人の目が表されている画像上の位置を示す情報をそ
の静止画像から得ることができるようになる。なお、こ
のとき、前記第一の画像は動画像であり、前記第一の画
像から抽出される2枚の静止画像の組み合わせのうち、
該静止画像を構成する画素毎の輝度値の差の絶対値の全
画素についての総和が最大となるときの該組み合わせ
を、目を開いた人の顔が表されている静止画像と目を閉
じた同一人の顔が表されている静止画像とからなる該第
一の画像においての2枚の静止画像とするようにするこ
とができる。
【0011】こうすることにより、人の顔が表されてい
る動画像を用意するだけで、人の目が表されている画像
上の位置を示す情報をその動画像から得ることができる
ようになる。また、本発明の別の態様のひとつである顔
画像の正規化装置は、前記第一及び前記第二の画像の各
々において人の目が表されている画像上の位置を示す情
報の取得を行なう取得手段と、前記第一及び前記第二の
画像に各々表されている人の両目についての画像上の相
対的な位置の違いに基づいて、前記第一又は前記第二の
画像に対して拡大若しくは縮小又は回転の画像変換を行
なう画像変換手段と、を有するように構成することによ
って前述した課題を解決する。
【0012】この構成によれば、前述した本発明に係る
顔画像の抽出方法と同様の作用・効果が得られる。ま
た、本発明に係る顔画像における目の位置の検出方法及
び検出装置は、人の顔が表されている動画像から人の目
が表されている該動画像上の位置の検出を行なう方法又
は装置を前提とする。
【0013】本発明の態様のひとつである顔画像におけ
る目の位置の検出方法は、目を開いた人の顔が表されて
いる静止画像と目を閉じた人の顔が表されている静止画
像とからなる2枚の静止画像を前記動画像から抽出し、
抽出された2枚の静止画像の各々を構成する各画素の輝
度値の差の絶対値の算出を該静止画像上の位置が対応し
ている画素毎に行ない、前記画素毎に算出された差の絶
対値を輝度値とする各画素を対応する位置に配置して構
成される差分画像を作成し、前記差分画像の一部である
所定形状且つ所定サイズの領域であって、該領域に含ま
れる画素の輝度値の総和が最大である該領域の該差分画
像上における位置を前記動画像における第一の目の位置
として検出することによって前述した課題を解決する。
【0014】人がまばたきをしているときに取得された
上述した動画像には、顔の位置はほぼ同位置であって目
を開いた状態が表されている静止画像と目を閉じた状態
が表されている静止画像とが含まれている。この両静止
画像は目の開閉の状態を除けばほぼ同一であるので、上
述のようにして作成される差分画像には両目の部分のみ
が輝度値が高く表されていることとなる。ここで、上述
した領域の形状及びサイズをその動画像における片目の
みが含まれる程度のものにしておくと、その領域に含ま
れる画素の輝度値の総和が最大であるときにはその領域
には片目が含まれていることは確実である。そこで、こ
のときのこの領域の位置を検出すれば、それはすなわち
片目の位置を検出したこととなるのである。
【0015】以上のように、このようにすることによ
り、人の顔が表されている動画像を用意するだけで、人
の一方の目が表されている画像上の位置を示す情報をそ
の動画像から得ることができるようになり、顔画像に基
づく個人認証の精度向上に寄与する。
【0016】なお、上述した本発明に係る顔画像におけ
る目の位置の検出方法において、前記差分画像の一部で
ある所定形状且つ所定サイズの領域であって、該領域に
含まれる画素の輝度値の総和が二番目に大きい該領域の
該差分画像上における位置を前記動画像における第二の
目の位置として更に検出するようにすることができる。
【0017】こうすることにより、人の顔が表されてい
る動画像を用意するだけで、人の目が表されている画像
上の位置を示す情報を両目ともその動画像から得ること
ができるようになる。また、上述した本発明に係る顔画
像における目の位置の検出方法において、前記2枚の静
止画像の抽出では、前記動画像から抽出される2枚の静
止画像の組み合わせのうち、該静止画像を構成する各画
素の輝度値の差の絶対値の全画素についての総和が最大
となるときの該組み合わせを、該抽出の結果とするよう
にすることができる。
【0018】こうすることにより、人がまばたきをして
いるときに取得された上述した動画像から、顔の位置は
ほぼ同位置であって目を開いた状態が表されている静止
画像と目を閉じた状態が表されている静止画像とを確実
に抽出することができるようになる。
【0019】また、本発明の別の態様のひとつである顔
画像における目の位置の検出装置は、目を開いた人の顔
が表されている静止画像と目を閉じた人の顔が表されて
いる静止画像とからなる2枚の静止画像を前記動画像か
ら抽出する抽出手段と、抽出された2枚の静止画像の各
々を構成する各画素の輝度値の差の絶対値の算出を該静
止画像上の位置が対応している画素毎に行なう算出手段
と、前記画素毎に算出された差の絶対値を輝度値とする
各画素を対応する位置に配置して構成される差分画像を
作成する作成手段と、前記差分画像の一部である所定形
状且つ所定サイズの領域であって、該領域に含まれる画
素の輝度値の総和が最大である該領域の該差分画像上に
おける位置を前記動画像における第一の目の位置として
検出する検出手段と、を有するように構成することによ
って前述した課題を解決する。
【0020】この構成によれば、前述した本発明に係る
顔画像における目の位置の検出方法と同様の作用・効果
が得られる。また、前述した本発明に係る顔画像の正規
化方法又は顔画像における目の位置の検出方法に相当す
る処理をコンピュータに行なわせるためのプログラムで
あっても、そのプログラムをコンピュータに読み込ませ
て実行させることによって、前述した本発明に係る本発
明に係る顔画像の正規化方法又は顔画像における目の位
置の検出方法と同様の作用・効果が得られ、前述した課
題が解決される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明を実施する顔画像正
規化装置の構成を示す図である。動画像取得部10は被
験者の顔が表されている動画像を表現している画像デー
タの取得を行なうものであり、例えばデジタルビデオカ
メラや、動画撮影機能を有しているデジタルスチルカメ
ラなどが使用される。なお、動画像取得部10で被験者
の動画像の撮影を行なう場合には、その撮影中にまばた
きを行なわせるように被験者に指示を与えておく。ま
た、その撮影中にはなるべく頭を動かさないようにする
旨の指示も被験者に与えておくことが望ましい。
【0022】静止画像取得部20は動画像取得部10で
取得された被験者の顔の動画像から静止画像を抽出し、
顔画像として取得する。顔画像記憶部30には顔画像の
正規化を行なうときの基準となる顔画像である登録顔画
像が記憶される。
【0023】両目位置検出部40は静止画像取得部20
によって取得された顔画像における両目の各位置を検出
する。顔画像正規化部50は、動画像取得部10で取得
された動画像から得られる、正規化の対象である顔画像
に対して、顔画像記憶部30に記憶されている登録顔画
像に基づく正規化を施すものであり、正規化情報生成部
51と画像変換部52とを有している。
【0024】正規化情報生成部51は、正規化対象顔画
像の正規化のために必要な情報を、登録顔画像及び正規
化対象顔画像に基づいて生成する。画像変換部52は、
正規化情報生成部51で生成された正規化情報に基づい
て、正規化対象顔画像に対して画像変換処理を施して正
規化を行なう。
【0025】出力部60は、顔画像正規化部50によっ
て正規化された後の顔画像を表現している画像データを
出力する。図1に示す顔画像正規化装置(以下、「本装
置」と称することとする)は以上のように構成されてい
る。
【0026】なお、本装置は、標準的な構成を有するコ
ンピュータ、すなわち、制御プログラムを実行すること
で各構成要素を制御するCPUと、ROMやRAM及び
磁気記憶装置などからなり、CPUに各構成要素を制御
させる制御プログラムの記憶やCPUが制御プログラム
を実行する際のワークエリアあるいは各種データの記憶
領域として使用される記憶部と、ユーザによる操作に対
応する各種のデータが取得される入力部と、ディスプレ
イなどに各種のデータを提示してユーザに通知する出力
部と、ネットワークに接続するためのインタフェース機
能を提供するI/F部とを備えるコンピュータに、画像
データ取得部10としてデジタルカメラやイメージセン
サ等を接続して構成することもできる。
【0027】次に、本装置で行なわれる顔画像登録処理
及び正規化顔画像取得処理について説明する。まず、顔
画像登録処理について説明すると、この処理は、顔画像
の正規化を行なうときの基準となる登録顔画像を取得し
て顔画像記憶部30に記憶させておく処理である。
【0028】ここで図2について説明する。同図は顔画
像登録処理の処理内容を示すフローチャートである。ま
ず、S101では、登録対象者の顔が表されている動画
像を表現している動画像データの取得が動画像取得部1
0で行なわれる。
【0029】S102では、前ステップの処理によって
取得された動画像データから、登録対象者の顔が表され
ているN枚の静止画像を取得(キャプチャ)する処理が
静止画像取得部20で行なわれる。S103では両目位
置検出処理が両目位置部30で行なわれる。両目位置検
出処理は、前ステップの処理によって取得された静止画
像(顔画像)において、目が表されている領域の位置を
検出する処理であり、その処理内容は図3にフローチャ
ートで示されている。
【0030】ここで、図3に示すフローチャートに沿っ
てこの両目位置検出処理の処理内容を説明する。まず、
S201では、先にキャプチャされたN枚全ての静止画
像の輝度を256階調に正規化する処理が行なわれる。
【0031】S202では、前ステップの処理によって
輝度が正規化された静止画像が2枚選択される。S20
3では、選択された2枚の静止画像における同一位置の
画素の輝度値の差が、その静止画像を構成する全ての画
素について算出される。
【0032】S204では、前ステップの処理によって
算出された静止画像を構成する全ての画素の輝度値の差
の総和が変数Sa[k](但し、k=1〜 N2 )に代
入される。なお、 N2 =N(N−1)/2である。S
205では、先にキャプチャされたN枚全ての静止画像
から選択された2枚の組み合わせの全てについて変数S
a[k]の値が算出されたか否かが判別され、この判定
結果がYesならばS207に処理が進む。一方、S2
05の判別処理の結果がNoならば、S206におい
て、Sa[k]の値が未だ算出されていない2枚の静止
画像の組み合わせが選択され、その後はS203へ処理
が戻って上述した処理が繰り返される。
【0033】S207では、以上までの処理によって求
められたSa[k]の値が最大であったときの静止画像
の組み合わせが抽出され、抽出された2枚の静止画像に
ついての差分画像が作成される。この処理によって抽出
される2枚の静止画像は、各画素の輝度値の差の総和が
最大であるときの静止画像の組み合わせが抽出されてい
るので、キャプチャされたN枚の静止画像のうち、そこ
に表されている画像最も異なっているものの組み合わ
せ、すなわち同一人である被験者の顔の画像が最も異な
っているものの組み合わせである。ここで、静止画像の
元である動画像を動画像取得部10で撮影したときに被
験者に与えていた指示の内容を考慮すれば、この2枚の
静止画像は目のまばたきによって目を最大に開いた状態
の顔と目を閉じた(あるいは目の開きが最小の)状態の
顔とが表されていると推測することができる。従って、
この2枚の静止画像から作成される静止画像は、図4
(a)に例示するような、被験者の顔のうちの目の部分
だけが輝度が高く、明瞭に表されている画像となる。
【0034】S208では、図4(a)に示すように、
所定形状・サイズの前ステップの処理によって作成され
た差分画像上の全体を例えば左上から右下へとマスクを
走査させながら、そのマスク内に含まれる画素の輝度値
の総和Sb[i,j](但し、(i,j)はマスクの差
分画像上の位置を特定する座標)を算出する処理が行な
われる。ここで、マスクのサイズはなるべく小さいこと
が望ましいが、少なくとも差分画像上に表される被験者
の片目の像全体をその中に含むことができる程度の大き
さ・サイズを有するようにする。
【0035】S209では、Sb(i,j)が最大であ
ったときのマスクの差分画像上の位置を特定する座標の
値が(x1 ,y1 )として取得される。ここで、図4
(a)の例を参照すれば、Sb(i,j)が最大となる
のは被験者の片目の像全体がマスクに含まれたときであ
ることは明らかである。
【0036】S210では、Sb(i,j)が(x1
1 )に続いて2番目の大きさであったときのマスクの
差分画像上の位置を特定する座標の値が(x2 ,y2
として取得される。Sb(i,j)が2番目に大きくな
るのは被験者のもう片方の目の像全体がマスクに含まれ
たときであることも図4(a)の例を参照すれば明らか
である。
【0037】S211では、S209及びS210の処
理によって取得された(x1 ,y1)及び(x2
2 )が両目位置検出部40による検出結果として出力
される。以上までの処理が両目位置検出処理である。な
お、図3に示した処理においては、差分画像の全体をマ
スクが走査するようにしていたが、動画像取得部10で
の撮影を適切に行なう等することによって被験者の目の
位置の存在範囲が差分画像上においてある程度定められ
ているならば、差分画像上におけるその目の存在可能範
囲のみをマスクで走査させるようにしても目の位置の検
出は可能である。こうすることによってマスク走査範囲
を狭めれば両目位置検出部40による処理負担を軽減す
ることができる。
【0038】また、片目の差分画像上の位置の検出のた
めのマスク走査をまず行ない、その片目の位置の検出が
なされた後に他方の目の位置検出のためのマスク走査を
行なうようにすることもできる。このとき、図4(b)
に例示するように、他方の目の検出のためのマスク走査
の範囲を既に検出を済ませている方の片目の位置に基づ
いて設定するようにする、例えば人の両目間の距離につ
いての常識的な取り得る値の範囲についてのみマスク走
査を行なうようにすれば、マスク走査範囲を狭めること
が可能となり、こうすることによっても両目位置検出部
40による処理負担を軽減することができる。
【0039】図2の説明へ戻る。S104では、キャプ
チャされている静止画像が静止画像取得部20において
1枚選択され、前ステップの処理によって位置が検出さ
れたその静止画像における各々の目を含む周辺領域内
で、エッジの抽出が行なわれる。
【0040】エッジを抽出するには、その周辺領域内に
おける座標(i,j)の位置の画素の輝度値をDi,j と
すると、
【0041】
【数1】
【0042】なる計算を行ない、その周辺領域内の全て
についてPijを算出すればよい。このようにして算出さ
れたPi,j は輝度値を表しており、座標(i,j)で示
される位置がその領域内に表されている像のエッジ(輪
郭)部分であるときにはその値が大きくなり、その他の
部分であるときにはその値は小さくなるので、エッジの
抽出結果とみることができる。
【0043】S104では、静止画像取得部20におい
て、このエッジの抽出がその静止画像における各々の目
を含む周辺領域で行なわれる。S105では、静止画像
取得部20において、図5に示すように、S104の処
理によって得られた輝度値Pijについての周辺領域の総
和が左目と右目との各々について求められ、算出された
左目周辺領域の輝度値総和Pl と右目周辺領域の輝度値
総和Pr との和Pl +Pr が算出される。
【0044】S106では、上述したPl +Pr の和の
算出が、キャプチャされたN枚全ての静止画像について
行なわれたか否かが静止画像取得部20において判別さ
れ、この判別結果がYesならばS107に処理が進
む。一方、S106の判別結果がNoならばS104へ
処理が戻り、S104以降の処理が上述した値の算出が
未だ行なわれていない静止画像に対して再度行なわれ
る。
【0045】S107では、Pl +Pr の和が最大であ
った静止画像が登録顔画像として静止画像取得部20に
おいて選択され、選択された登録顔画像を表現している
画像データを顔画像記憶部30に記憶させ、その後はこ
の顔画像登録処理が終了する。
【0046】このような静止画像が登録顔画像として選
択されるのは、Pl +Pr の和が最大である静止画像
は、キャプチャされている静止画像の中ではそこに表さ
れている目の部分のエッジ(輪郭)が最も明瞭なものと
考えられるので、後に行なわれる顔画像の正規化処理の
ための基準とする画像としては最も適切であると思われ
るからである。
【0047】以上までの処理が顔画像登録処理であり、
本装置でこの処理が行なわれることによって、顔画像の
正規化を行なうときの基準となる登録顔画像が取得され
て顔画像記憶部30に記憶される。次に本装置で行なわ
れる正規化顔画像取得処理について説明する。この処理
は、動画像取得部10で取得された動画像から得られ
る、正規化の対象である顔画像に対して、顔画像記憶部
30に記憶されている登録顔画像に基づく正規化を施し
て得られる正規化顔画像を取得する処理である。
【0048】ここで図6について説明する。同図は顔画
像登録処理の処理内容を示すフローチャートである。同
図において、S301からS307にかけての処理は、
動画像取得部10で取得された動画像から得られる静止
画像より正規化対象の顔画像を選択する処理である。こ
れらの処理を図2に示した顔画像登録処理の処理内容と
比較すると分かるように、S307においてPl +Pr
の和が最大であった静止画像が正規化対象顔画像として
選択されることを除けば、これらのS301からS30
7にかけての処理では、図2におけるS101からS1
07にかけてのものと同内容の処理が行なわれる。
【0049】S307の処理によって正規化対象顔画像
が選択されると、続くS308では顔画像正規化処理が
顔画像正規化部50において行なわれる。この処理によ
って生成される正規化された顔画像が出力部60から出
力されるとこの図6に示す処理が終了する。
【0050】このS307の処理である顔画像正規化処
理の第一の例の処理内容を示すフローチャートは図7に
示されている。以下、同図に沿ってこの処理の処理内容
を説明する。まず、S401では、S303の両目位置
検出処理によって検出された、正規化対象顔画像におけ
る両目の位置情報(x1 ,y1 )及び(x2 ,y2 )が
正規化情報生成部51において取得される。
【0051】S402では、
【0052】
【数2】
【0053】なる計算が正規化情報生成部51において
行なわれ、正規化対象顔画像における両目間の距離Dが
算出される。S403では、顔画像記憶部30に記憶さ
れている、正規化処理の基礎となる登録顔画像が読み出
され、その登録顔画像における両目間の距離Dsの算出
が上記の[数2]式に基づいて正規化情報生成部51で
行なわれる。なお、この処理のため、前述した顔画像登
録処理において登録顔画像を顔画像記憶部30に記憶さ
せるときに、登録顔画像における両目の位置を示す座標
の情報を顔画像記憶部30に併せて記憶させておくよう
にしておくと有益である。このS403の処理において
はこの両目の位置を示す座標の情報を顔画像記憶部30
から読み出すことにより、この座標の情報を改めて登録
顔画像から検出することなく距離Dsの算出が可能とな
るので、処理負担が軽減されるからである。
【0054】S404では、正規化対象顔画像に対して
Ds/D倍の拡大(若しくは縮小)変換が画像変換部5
2で行なわれる。S405では正規化対象顔画像におけ
る両目を結ぶ直線の仰角θを算出する処理が正規化情報
生成部51で行なわれる。
【0055】図8に示すように、この仰角θとは、正規
化対象顔画像における水平線とその顔画像における両目
を結ぶ直線とのなす角の角度のことであり、この角度
は、正規化対象顔画像における両目の位置を示す座標を
(x1 ,y1 )及び(x2 ,y 2 )とすると、下記の式
によって算出される。
【0056】
【数3】
【0057】S406では登録顔画像における両目を結
ぶ直線の仰角θs を算出する処理が正規化情報生成部5
1で行なわれる。このθs の算出法も正規化対象顔画像
についての仰角θの算出法と同様であり、登録顔画像に
おける両目の位置を示す座標の値を上記の[数3]に代
入することで算出される。
【0058】S407では、正規化対象顔画像に対して
(θs −θ)の回転変換処理が画像変換部52で施され
る。以上のS404の拡大(若しくは縮小)処理とS4
07の回転変換処理とが画像変換部52によって正規化
対象顔画像に施されることによって、正規化対象顔画像
から登録顔画像と同一の縮尺であって且つ同一の傾き角
度である正規化顔画像への変換が完了する。
【0059】S408では、前ステップまでの処理によ
って得られた正規化顔画像が顔画像正規化部50から出
力され、その後は図7の処理が終了して図6の処理へと
戻る。以上までの処理が顔画像正規化処理の第一の例で
ある。図6に示す顔画像登録処理は、上述した顔画像正
規化処理が終了すると処理が終了し、得られた正規化顔
画像が出力部60から出力される。
【0060】以上のようにして、本装置で顔画像の正規
化が行なわれる。次に、図7に示した顔画像正規化処理
の他の例について説明する。この顔画像正規化処理の第
二の例では、登録顔画像と正規化対象顔画像との各々に
対して以下の(1)から(5)までの手順に示す処理を
施すことによって顔画像の正規化を行なう。 (1)登録顔画像に複数のテンプレートAi (但しi=
1〜N、Nは2以上の整数)を定義して配置する。 (2)正規化対象顔画像内でAi と同一形状の領域を走
査させながら、その領域内の画素データとAi 内の画素
データとの相関係数を算出する。 (3)正規化対象顔画像内の矩形領域のうち、上述した
(2)の処理によって算出された相関係数が最大である
もの、すなわちAi との相関が最も高いことを示したも
のを検出してテンプレートBi とする。 (4)Ai 相互の距離の平均とBi 相互の距離の平均と
の比率に基づいて、正規化対象顔画像に対して拡大(若
しくは縮小)処理を施す。 (5)Ai 相互を結ぶ直線の仰角の平均とBi 相互を結
ぶ直線の仰角の平均との比率に基づいて、(4)の処理
が施された後の正規化対象顔画像に対して回転処理を施
す。
【0061】図9は顔画像正規化処理の第二の例の処理
内容を示すフローチャートである。まず、S501で
は、顔画像記憶部30に記憶されている登録顔画像が読
み出され、図10(a)に例示するように、その登録顔
画像の任意の位置に所定サイズ・所定形状のテンプレー
トAi (i=1,2,…)が所定枚数だけ正規化情報生
成部51によって配置される。
【0062】なお、図10(a)の例においては同一サ
イズ・同一形状の3枚のテンプレートを登録顔画像に配
置しているが、このテンプレートのサイズ・形状・枚数
は任意で良く、各テンプレートで異なるサイズ・形状で
あってよい。但し、各テンプレートは相互に重なり合わ
ないように配置することが望ましい。
【0063】S502では、Ai と同一形状・同一サイ
ズのテンプレートを正規化対象顔画像上で走査させなが
ら、そのテンプレート内に含まれる画素データと登録顔
画像上に配置されているAi 内に含まれている画素デー
タとの相関係数が正規化情報生成部51で算出される。
そして、その相関係数の値が最大であったときのテンプ
レートの正規化対象顔画像上の位置がBi として取得さ
れる。
【0064】ここで、S502の処理において行なわれ
る相関係数の算出について説明する。なお、ここでは、
領域Aと領域Bとの間の相関係数の算出について説明す
る。まず、領域Aと領域Bのそれぞれに含まれる画素を
それぞれ、A(i、j)、B(m、n)とする。但し、
領域Aと領域Bのそれぞれに含まれる画素の総数は等し
くする。また、これらの画素についての濃淡を示す多階
調値である信号強度をそれぞれXij、Ymnとする。
【0065】これらの信号強度を一般化してZpqと表し
たとき、以下の式を定義する。
【0066】
【数4】
【0067】上式において、Nはその領域に含まれる画
素の総数を示す。また、上式において、Σはその領域に
含まれる画素の全てについての総和であることを示す。
つまり、上式はその領域に含まれる画素についての信号
強度の平均値を示すものである。
【0068】次に、以下の式を更に定義する。
【0069】
【数5】
【0070】上式はその領域に含まれる画素についての
信号強度の2乗平均値を示すものである。ここで、領域
Aと領域Bとの間の相関係数CABは、前述の式の定義を
用いて表される次式により算出できる。
【0071】
【数6】
【0072】上式を用いて両領域間の相関係数を算出す
る。なお、上式による相関係数の算出においては、領域
内の全ての画素の信号強度を用いて算出する代わりに、
例えば、その領域内の任意の1列の線上に並ぶ画素のみ
を用いての算出、その領域内の一部の領域に含まれる画
素のみを用いての算出、あるいは、その領域内から任意
に間引いて選択した画素のみを用いての算出を行なうよ
うにしてもよい。このような算出手法を用いると、相関
係数算出の対象とする画素数が減少するので計算量が削
減されるので、有益である。また、他の相関係数の算出
法を採用してもよい。
【0073】以上のS502の処理の結果、図10
(a)に示したAi に対応する3枚のBi が正規化対象
顔画像から検出された様子を示したものが図10(b)
に示す図である。S503では、Ai 及びBi の位置を
示す座標についての情報が正規化情報生成部51に一旦
記憶される。
【0074】S504では、登録顔画像に配置された全
てのAi に対応するBi が検出されたか否かが正規化情
報生成部51で判別され、この判別結果がYesならば
S505に進む。一方、S505の判別結果がNoなら
ばS502へ処理が戻り、未検出であるBi の検出が行
なわれる。
【0075】S505では登録顔画像に配置されたAi
のうちの2つが正規化情報生成部51で選択される。S
506では、選択されたAi 間の距離が正規化情報生成
部51で算出され、算出された距離が変数DA に代入さ
れる。この距離の算出には前記の[数2]式が用いられ
る。
【0076】S507では、選択されたAi に対応する
2つのBi 間の距離が正規化情報生成部51で算出さ
れ、算出された距離が変数DB に代入される。この距離
の算出にも前記の[数2]式が用いられる。S508で
はDA /DB が正規化情報生成部51で計算され、この
計算結果がDs/Dとして一旦保存される。
【0077】S509では、登録顔画像に配置されたA
i の全ての組み合わせが選択されてS506からS50
8にかけての処理が行なわれたか否かが正規化情報生成
部51で判別され、この判別結果がYesならばS51
1に処理が進む。一方、この判別結果がNoならばS5
10において、未選択であるAi の組み合わせが選択さ
れ、その後は処理がS506へ戻って選択されたAi の
組に対してS506からS508にかけての処理が行な
われる。
【0078】S511では、S508の処理によって求
められたDs/Dの平均が正規化情報生成部51で算出
され、その平均の値がDs/Dとされる。S512で
は、正規化対象顔画像に対してDs/D倍の拡大(若し
くは縮小)変換が画像変換部52で行なわれる。
【0079】S513では登録顔画像に配置されたAi
のうちの2つが正規化情報生成部51で改めて選択され
る。S514では、選択されたAi 同士を結ぶ直線の仰
角θA を算出する処理が正規化情報生成部51で行なわ
れる。この仰角θA とは、正規化対象顔画像における水
平線と選択されたAi 同士を結ぶ直線とのなす角の角度
のことであり、その算出には前記の[数3]式が用いら
れる。
【0080】S515では、選択されたAi に対応する
2つのBi 同士を結ぶ直線の仰角θB を算出する処理が
正規化情報生成部51で行なわれる。この仰角θB の算
出にも前記の[数3]式が用いられる。S516では、
θA −θB なる計算が正規化情報生成部51で行なわ
れ、この算出結果がθD として一旦保存される。
【0081】S517では、登録顔画像に配置されたA
i の全ての組み合わせが選択されてS514からS51
6にかけての処理が行なわれたか否かが正規化情報生成
部51で判別され、この判別結果がYesならばS51
9に処理が進む。一方、この判別結果がNoならばS5
18において、未選択であるAi の組み合わせが選択さ
れ、その後は処理がS514へ戻って選択されたAi の
組に対してS514からS516にかけての処理が行な
われる。
【0082】S519では、S516の処理によって求
められたθD の平均が正規化情報生成部51で算出さ
れ、その平均の値がθf とされる。S520では、正規
化対象顔画像に対してθf の回転変換処理が画像変換部
52で施される。
【0083】以上のS512の拡大(若しくは縮小)処
理とS519の回転変換処理とが画像変換部52によっ
て正規化対象顔画像に施されることによって、正規化対
象顔画像から登録顔画像と同一の縮尺であって且つ同一
の傾き角度である正規化顔画像への変換が完了する。
【0084】S521では、前ステップまでの処理によ
って得られた正規化顔画像が顔画像正規化部50から出
力され、その後は図9の処理が終了して図6の処理へと
戻る。以上までの処理が顔画像正規化処理の第二の例で
ある。図6に示す顔画像登録処理は、上述した顔画像正
規化処理が終了すると処理が終了し、得られた正規化顔
画像が出力部60から出力される。
【0085】以上のようにしても本装置で顔画像の正規
化が行なわれる。なお、以上までに説明した顔画像の正
規化では、動画像取得部10で取得された動画像から得
られた静止画像である顔画像に対して画像変換を行なっ
て縮尺や傾きを登録顔画像に合わせた正規化顔画像を取
得していた。しかし、登録顔画像に対して画像変換を行
なって動画像取得部10で取得された動画像から得られ
た静止画像である顔画像に縮尺や傾きを行なう顔画像の
正規化を行なうようにしても、顔画像に基づく個人認証
の用途であれば適用可能である。
【0086】また、以上までに説明した本装置によって
行なわれる顔画像登録処理及び正規化顔画像取得処理
を、前述したような標準的な構成を有するコンピュータ
を用いて構成するには、前述した図2、図3、図6、及
び図7又は図9に示した処理をコンピュータに行なわせ
るための制御プログラムを作成し、その制御プログラム
をそのコンピュータに読み込ませて実行させることで実
現できる。
【0087】また、このような制御プログラムをコンピ
ュータで読み取り可能な記録媒体に記録させ、そのプロ
グラムを記録媒体からコンピュータに読み出させて実行
させることによって本発明をコンピュータで実施するこ
とも可能である。記録させた制御プログラムをコンピュ
ータで読み取ることの可能な記録媒体の例を図11に示
す。同図に示すように、記録媒体としては、例えば、コ
ンピュータ71に内蔵若しくは外付けの付属装置として
備えられるROMやハードディスク装置などの記憶装置
72、あるいはフレキシブルディスク、MO(光磁気デ
ィスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった
携帯可能記録媒体73等が利用できる。また、記録媒体
はネットワーク74を介してコンピュータ71と接続さ
れる、プログラムサーバ75として機能するコンピュー
タが備えている記憶装置76であってもよい。この場合
には、制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を
変調して得られる伝送信号を、プログラムサーバ75か
ら伝送媒体であるネットワーク74を通じて伝送するよ
うにし、コンピュータ71では受信した伝送信号を復調
して制御プログラムを再生することで当該制御プログラ
ムを実行できるようになる。
【0088】その他、本発明は、上述した実施形態に限
定されることなく、種々の改良・変更が可能である。
【0089】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
人の顔が表されている2枚の画像における縮尺又は傾き
の違いを減少させる正規化を行なうときに、両画像の各
々において人の目が表されている画像上の位置を示す情
報の取得を行ない、両画像に各々表されている人の両目
についての画像上の相対的な位置の違いに基づいて、両
画像のいずれか又は両者に対して拡大若しくは縮小又は
回転の画像変換を行なうようにする。
【0090】こうすることにより、人の顔が表されてい
る2枚の画像の間で縮尺や傾きを一致させることができ
るようになり、顔画像に基づく個人認証の精度向上に寄
与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する顔画像正規化装置の構成を示
す図である。
【図2】顔画像登録処理の処理内容を示すフローチャー
トである。
【図3】両目位置検出処理の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図4】両目位置検出処理を説明する図である。
【図5】顔画像登録処理を説明する図である。
【図6】正規化顔画像取得処理の処理内容を示すフロー
チャートである。
【図7】顔画像正規化処理の第一の例の処理内容を示す
フローチャートである。
【図8】図7の処理内容を示す図である。
【図9】顔画像正規化処理の第二の例の処理内容を示す
フローチャートである。
【図10】図9の処理内容を説明する図である。
【図11】記録させたプログラムをコンピュータで読み
取ることの可能な記録媒体の例を示す図である。
【符号の説明】
10 動画像取得部 20 静止画像取得部 30 顔画像記憶部 40 両目位置検出部 50 顔画像正規化部 51 正規化情報生成部 52 画像変換部 60 出力部 71 コンピュータ 72、76 記憶装置 73 携帯可能記録媒体 74 ネットワーク 75 プログラムサーバ
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CD03 CD05 DA07 DC05 DC08 DC16 DC33 DC39 5L096 AA06 BA18 EA03 EA13 EA16 FA06 FA32 FA34 FA66 FA67 FA69 GA08 GA10 HA08 JA03 JA09 KA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人の顔が各々表されている第一及び第二
    の画像における縮尺又は傾きの違いを減少させる正規化
    を行なう方法であって、 前記第一及び前記第二の画像の各々において人の目が表
    されている画像上の位置を示す情報の取得を行ない、 前記第一及び前記第二の画像に各々表されている人の両
    目についての画像上の相対的な位置の違いに基づいて、
    前記第一又は前記第二の画像に対して拡大若しくは縮小
    又は回転の画像変換を行なう、 ことを特徴とする顔画像の正規化方法。
  2. 【請求項2】 前記画像変換においては、 前記第一の画像に表されている両目間の該第一の画像上
    における距離と前記第二の画像に表されている両目間の
    該第二の画像上における距離との違いに基づいて前記第
    一の画像と前記第二の画像との縮尺の違いを検出し、 前記縮尺の違いに基づいて前記拡大又は前記縮小の画像
    変換を行なう、 ことを特徴とする請求項1に記載の顔画像の正規化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記画像変換においては、 前記第一の画像における両目間を結ぶ直線の該第一の画
    像における傾きと前記第二の画像における両目間を結ぶ
    直線の該第二の画像における傾きとの違いを検出し、 前記傾きの違いに基づいて前記回転の画像変換を行な
    う、 ことを特徴とする請求項1に記載の顔画像の正規化方
    法。
  4. 【請求項4】 前記情報の取得のために、 目を開いた人の顔が表されている静止画像と目を閉じた
    同一人の顔が表されている静止画像とからなる2枚の静
    止画像の各々を構成する各画素の輝度値の差の絶対値の
    算出を該静止画像上の位置が対応している画素毎に行な
    い、 前記画素毎に算出された差の絶対値を輝度値とする各画
    素を対応する位置に配置して構成される差分画像を作成
    し、 前記差分画像の一部である所定形状且つ所定サイズの領
    域であって、該領域に含まれる画素の輝度値の総和が最
    大である該領域の該差分画像上における位置を前記静止
    画像における第一の目の位置として検出し、 前記差分画像の一部である所定形状且つ所定サイズの領
    域であって、該領域に含まれる画素の輝度値の総和が二
    番目に大きい該領域の該差分画像上における位置を前記
    静止画像における第二の目の位置として検出する、 ことを特徴とする請求項1に記載の顔画像の正規化方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第一の画像は動画像であり、 前記第一の画像から抽出される2枚の静止画像の組み合
    わせのうち、該静止画像を構成する画素毎の輝度値の差
    の絶対値の全画素についての総和が最大となるときの該
    組み合わせを、目を開いた人の顔が表されている静止画
    像と目を閉じた同一人の顔が表されている静止画像とか
    らなる該第一の画像においての2枚の静止画像とする、 ことを特徴とする請求項4に記載の顔画像の正規化方
    法。
  6. 【請求項6】 人の顔が各々表されている第一及び第二
    の画像における縮尺又は傾きの違いを減少させる正規化
    を行なう装置であって、 前記第一及び前記第二の画像の各々において人の目が表
    されている画像上の位置を示す情報の取得を行なう取得
    手段と、 前記第一及び前記第二の画像に各々表されている人の両
    目についての画像上の相対的な位置の違いに基づいて、
    前記第一又は前記第二の画像に対して拡大若しくは縮小
    又は回転の画像変換を行なう画像変換手段と、 を有することを特徴とする顔画像の正規化装置。
  7. 【請求項7】 人の顔が各々表されている第一及び第二
    の画像における縮尺又は傾きの違いを減少させる正規化
    を行なう処理をコンピュータに行なわせるためのプログ
    ラムであって、 前記第一及び前記第二の画像の各々において人の目が表
    されている画像上の位置を示す情報の取得を行なう処理
    と前記第一及び前記第二の画像に各々表されている人の
    両目についての画像上の相対的な位置の違いに基づい
    て、前記第一又は前記第二の画像に対して拡大若しくは
    縮小又は回転の画像変換を行なう処理と、 をコンピュータに行なわせるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 人の顔が表されている動画像から人の目
    が表されている該動画像上の位置の検出を行なう方法で
    あって、 目を開いた人の顔が表されている静止画像と目を閉じた
    人の顔が表されている静止画像とからなる2枚の静止画
    像を前記動画像から抽出し、 抽出された2枚の静止画像の各々を構成する各画素の輝
    度値の差の絶対値の算出を該静止画像上の位置が対応し
    ている画素毎に行ない、 前記画素毎に算出された差の絶対値を輝度値とする各画
    素を対応する位置に配置して構成される差分画像を作成
    し、 前記差分画像の一部である所定形状且つ所定サイズの領
    域であって、該領域に含まれる画素の輝度値の総和が最
    大である該領域の該差分画像上における位置を前記動画
    像における第一の目の位置として検出する、 ことを特徴とする顔画像における目の位置の検出方法。
  9. 【請求項9】 前記差分画像の一部である所定形状且つ
    所定サイズの領域であって、該領域に含まれる画素の輝
    度値の総和が二番目に大きい該領域の該差分画像上にお
    ける位置を前記動画像における第二の目の位置として更
    に検出することを特徴とする請求項8に記載の顔画像に
    おける目の位置の検出方法。
  10. 【請求項10】 前記2枚の静止画像の抽出では、前記
    動画像から抽出される2枚の静止画像の組み合わせのう
    ち、該静止画像を構成する各画素の輝度値の差の絶対値
    の全画素についての総和が最大となるときの該組み合わ
    せを、該抽出の結果とすることを特徴とする請求項8に
    記載の顔画像の正規化方法。
  11. 【請求項11】 人の顔が表されている動画像から人の
    目が表されている該動画像上の位置の検出を行なう装置
    であって、 目を開いた人の顔が表されている静止画像と目を閉じた
    人の顔が表されている静止画像とからなる2枚の静止画
    像を前記動画像から抽出する抽出手段と、 抽出された2枚の静止画像の各々を構成する各画素の輝
    度値の差の絶対値の算出を該静止画像上の位置が対応し
    ている画素毎に行なう算出手段と、 前記画素毎に算出された差の絶対値を輝度値とする各画
    素を対応する位置に配置して構成される差分画像を作成
    する作成手段と、 前記差分画像の一部である所定形状且つ所定サイズの領
    域であって、該領域に含まれる画素の輝度値の総和が最
    大である該領域の該差分画像上における位置を前記動画
    像における第一の目の位置として検出する検出手段と、 を有することを特徴とする顔画像における目の位置の検
    出装置。
  12. 【請求項12】 人の顔が表されている動画像から人の
    目が表されている該動画像上の位置の検出を行なう処理
    をコンピュータに行なわせるためのプログラムであっ
    て、 目を開いた人の顔が表されている静止画像と目を閉じた
    人の顔が表されている静止画像とからなる2枚の静止画
    像を前記動画像から抽出する処理と、 抽出された2枚の静止画像の各々を構成する各画素の輝
    度値の差の絶対値の算出を該静止画像上の位置が対応し
    ている画素毎に行なう処理と、 前記画素毎に算出された差の絶対値を輝度値とする各画
    素を対応する位置に配置して構成される差分画像を作成
    する処理と、 前記差分画像の一部である所定形状且つ所定サイズの領
    域であって、該領域に含まれる画素の輝度値の総和が最
    大である該領域の該差分画像上における位置を前記動画
    像における第一の目の位置として検出する処理と、 をコンピュータに行なわせるためのプログラム。
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