JP2006171088A - 撮影ライティング装置 - Google Patents

撮影ライティング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006171088A
JP2006171088A JP2004359889A JP2004359889A JP2006171088A JP 2006171088 A JP2006171088 A JP 2006171088A JP 2004359889 A JP2004359889 A JP 2004359889A JP 2004359889 A JP2004359889 A JP 2004359889A JP 2006171088 A JP2006171088 A JP 2006171088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
light source
photographing
height
back sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004359889A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Namariyama
洋一 鉛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nakamura Sangyo Gakuen
Original Assignee
Nakamura Sangyo Gakuen
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nakamura Sangyo Gakuen filed Critical Nakamura Sangyo Gakuen
Priority to JP2004359889A priority Critical patent/JP2006171088A/ja
Publication of JP2006171088A publication Critical patent/JP2006171088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Accessories Of Cameras (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、携行が容易で、電源事情にあまり影響されずに多様なライティングのニーズに自在に対応でき、コンパクトで操作性に優れ、近距離撮影による問題を容易に解消できる撮影ライティング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の撮影ライティング装置は、支柱4a,4bが立設された架台3と、高さを調整して支柱4a,4b間に支持され上方から被写体2に光を照射する蛍光灯面光源5と、支柱4a,4bに取り付けられ第2のアーム82の高さ及び被写体2との間隔が調整されるバックシートアーム8と、第2のアーム82から垂下され被写体2の背後に配置されるバックシート7と、被写体2を載置して支柱4a,4b間に支持され、高さの調整と共に載置面のスライドと傾斜が可能な載置体6を備え、近距離撮影のために過度に遠近が強調された構図を載置体2の操作で陰影の変化を低減して修正できる
【選択図】図1

Description

本発明は、写真やビデオ撮影を行うためのミニスタジオと評価できる近距離撮影用の撮影ライティング装置、とくに、持ち運びが容易で、コンパクトな構造ながらロケ地等の撮影現場で多様な照明のニーズに自在に対応できる撮影ライティング装置に関するものである。
従来、スタジオなどで行われるカタログやポスター等の商品撮影、人物などのポートレートの撮影においては、高画質の画像の撮影を行うためにストロボが使われてきた(例えば特許文献1参照)。しかしストロボは強力な点光源のため、明暗のはっきりした画像となる反面、陰を生じ易く、そのままでは被写体の質感や階調の表現が不十分になるため、多くの場合、アンブレラやディフューザ、レフ板等を使って撮影されている。
そして最近はデジタルカメラが使用されるようになったが、デジタルカメラでも高画質の画像の撮影はストロボを使って行われる。ただ、デジタルカメラの約9割を占めるコンパクトタイプのカメラには外部ストロボ光と同調する機能がなく、これらのカメラではこうした撮影は行えない。ストロボを使った撮影が行えるのは同調機能を有すデジタルカメラに限られる。しかし、このようなデジタルカメラもCCDの特性から従来の銀塩写真フィルムに比較して光の影響を大きく受け易く、被写体のハイライト部分、シャドウ部分での階調再現性に課題が残るものであった。
このようにストロボを使う撮影は、光学カメラでも、同調機能を有すデジタルカメラでも、ディフューザで拡散させたりレフ板で反射させたりすることにより、強い陰影を軽減し、階調再現がなされている。
しかし、ストロボ撮影におけるこうした光度調整は、本格的なスタジオ等で時間をかけて撮影するような撮影の場合には実行可能であるが、設備のないロケ地での撮影、例えばレストランや飲食店で行うメニューの撮影、飲食物のサンプル等の撮影等ではこのような光度調整は実行不能である。固より、こうした本格的な装備を有していないアマチュアカメラマンなどは実行不可能である。
そこで、最近、ストロボに代わる蛍光灯によるライティングが注目されるようになった。本発明者も他の発明者と共に蛍光灯を使った撮影用ユニバーサルライティング装置を提案した(特許文献2参照)。蛍光灯は点光源のストロボと異なってソフトな面光源であり、ストロボ光のような光の影響を階調表現等において与える可能性が低く、強い陰も生じにくい。また、ストロボのようにチャージ後に一挙に放電させる瞬間的な光でなく、連続光であるため撮影に際してライティングの状態をチェックしながら撮影することが可能であり、上述のストロボの欠点は一応一掃できる。
しかし、蛍光灯のライティング装置は面光源であるため形状が大きくなり、ディフューザ、レフ板等の他構成が従来の構成のままでは持ち運びが難しく、このような装置でロケ地での撮影を行うことは負担が大きく、ニーズのすべてに対応するのは困難である。そこで持ち運びを容易にするため、複数の蛍光灯ライトをアタッシュケースタイプの収納ボックスに収容した携帯型ライティング装置が提案された(特許文献3参照)。この携帯型ライティング装置は撮影台とライティング装置が一体に構成されるが、蛍光灯ライトは光量が小さく、ライティングの自由度が低いため、この携帯型ライティング装置を使ってあらゆる高品質の写真を撮影するのは難しい。
その理由は、被写体には、背の高いものや背の低いもの、大きなものや小さなもの、角柱のような陰影が強く表れるものや曲線を基調とする階調が重要なものなど様々なものがあるし、ライティング方法にも、上方と側面からライティングするもの、あるいは下側から照明して浮き上がるような特殊効果を狙うものなど、多様なものがあるからであり、特許文献3の携帯型ライティング装置はこれらに対応できないからである。この特許文献3の携帯型ライティング装置は、ライティングされる空間が狭く、撮影できる被写体は小さいもの、背の低いものに限られ、しかも、レンズから被写体までが近いため、遠近が誇張されないように撮影しようとすると、カメラのアングルは限られ、画像の構図は常に似た内容になってしまう。
このように、従来の携帯型ライティング装置で行える撮影は限定された条件での撮影となるものであった。
再公表01−44868号公報 特開2004−178908号公報 特開2002−99041号公報
カタログ、ポスター等の商品撮影、人物などのポートレートの撮影において立体感のある高品質の写真を得るには、被写体に十分に光がまわることや、斜光線等により適度の陰影をつけることが必要である。このためにはある程度以上の光量を持つ面光源によるライティングが必要であり、場合によっては複数のスポット光との組み合わせによる多灯ライティングやレフ板等の利用が必要となる。
しかし、以上説明した特許文献3の携帯型ライティング装置は、小型のため光量が小さく、補助光源と反射等のその他の手段を利用したライティング方法の自由度も低く、自在な構図で、立体感ある高画質の画像は得られにくい。狭い空間で撮影するため被写体は、基本的に小さいもの、背の低いものに限られ、また、レンズから被写体までの距離が基本的に近くなるため、斜光線で適度の陰影をつけようとするとアングルによっては遠近が強く表れ過ぎ、イメージどおりの画像を撮影するのが難しいものであった。
ロケ地だからといって被写体が限定されるものではなく、背の高いものや、大きなもの、場合によっては人間や動物等の場合もあるし、ライティング方法にも、上方から行う通常のライティングのほかに、上方や側面から行うライティングや、下側から照明して浮き上がるような効果を与えるライティング方法など、様々のニーズがある。限られた構図や被写体しか撮影しかできないライティング装置は、プロユースは固より、アマチュアでも使いづらく、移動可能なミニスタジオと評価することはできない。また、ロケ地の電源事情はすべて異なり、望みどおりの電源の供給があるとは限らず、限られた電源で撮影することも必要になる。
このため、従来の携帯型ライティング装置を使っての撮影は単純な構図以外難しく、ユニークな構図や自在なライティングを行う場合は、ロケ地で無く、無理してでもスタジオで撮影するしか方法がなかった。
このほか、市販されているライティング装置には、三脚あるいはこれと類似の取り付け器具を使うものがあるが、これらはミニスタジオと呼べるようなものではなく、しかも撮影時に撮影台や背景紙等を別体として準備する必要があった。これは持ち運びするライティング装置、撮影台としては使いづらいものである。
さらに、撮影用のスタジオを保有するにはコストがかかる。ミニスタジオと評価可能なライティング装置であれば、スタジオをもたない場合であっても、代替的なスタジオとして使用することができる。
本発明は、携行が容易で、電源事情にあまり影響されずに多様なライティングのニーズに自在に対応でき、コンパクトで操作性に優れ、近距離撮影による問題を容易に解消できる撮影ライティング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、一対の支柱が立設された架台と、高さを調整して支柱間に支持され上方から被写体に向けて光を照射する面光源と、支柱に取り付けられ把持部の高さ及び被写体との間隔が調整される係止腕と、把持部から垂下され被写体の背後に配置されるバックシートと、被写体を載置して支柱間に支持され、高さの調整と共に載置面のスライドと傾斜をさせることが可能な載置体を備え、バックシートの垂下端が載置体に載置又は係止されたときに該載置体の操作でその形状と反射光の光量を変化させることができる近距離撮影用の撮影ライティング装置であって、過度に遠近が強調された構図の修正を行うときには、載置体の操作で構図の一次的修正を行うと同時に、反射光の変化を誘引して修正に伴う陰影の変化を低減することを特徴とする。
本発明の撮影ライティング装置は、持ち運びが容易で、ロケ地等の電源事情にあまり影響されることがなく、省電力であり、被写体の大きさや高さ、その他の多様なライティングのニーズに自在に対応してフレキシブルにセッティングでき、如何なる場所にも簡単にミニスタジオを設営でき、ワンタッチもしくは簡単な操作だけで扱えるので操作性に優れ、撮影に際しても近距離撮影による遠近の構図と陰影の問題が同時に容易に解消される。
本発明の第1の形態は、一対の支柱が立設された架台と、高さを調整して支柱間に支持され上方から被写体に向けて光を照射する面光源と、支柱に取り付けられ把持部の高さ及び被写体との間隔が調整される係止腕と、把持部から垂下され被写体の背後に配置されるバックシートと、被写体を載置して支柱間に支持され、高さの調整と共に載置面のスライドと傾斜をさせることが可能な載置体を備え、バックシートの垂下端が載置体に載置又は係止されたときに該載置体の操作でその形状と反射光の光量を変化させることができる近距離撮影用の撮影ライティング装置であって、過度に遠近が強調された構図の修正を行うときには、載置体の操作で構図の一次的修正を行うと同時に、反射光の変化を誘引して修正に伴う陰影の変化を低減する撮影ライティング装置であり、コンパクトなミニスタジオを設営するため必要最小限の部材から構成されているために持ち運びが容易で、操作性に優れ、被写体の大きさや高さ、その他の多様なライティングのニーズに自在に対応してフレキシブルにセッティングできる。載置体とバックシートとで反射光を利用するからロケ地等の電源事情に影響されることが少なく、省電力であり、近距離撮影による遠近の構図と陰影の問題が載置体によって同時に容易に解消される。また、載置体はこのような構図の一次的修正だけでなく、当然、逆に立体感を与えるための積極的な構図を与えるための操作を行うときにも使用される。
本発明の第2の形態は、第1の形態に従属する形態であって、面光源のスライドと傾斜が可能な撮影ライティング装置であり、面光源を操作するためにさらに操作性が向上し、光のコントロールの自由度をさらに上げることができる。垂直若しくは垂直近く傾斜させたときにはポートレート撮影が可能になる。
本発明の第3の形態は、第1又は第2の形態に従属する形態であって、バックシートの被写体背後に形成された曲面の曲率半径を変化させ、被写体背後の光量を変化させる撮影ライティング装置であり、軽く持ち運びが容易で、反射光のコントロールが容易で、ロケ地等の電源事情にあまり影響されることがなく、省電力である。被写体の大きさや高さ、その他の多様なライティングのニーズに自在に対応してフレキシブルにセッティングできる。
本発明の第4の形態は、第1〜第3のいずれかの形態に従属する形態であって、支柱の一方又は両方に自在位置で自在角度に設定できるレフ板が設けられた撮影ライティング装置であり、軽く持ち運びが容易で、反射光のコントロールが容易で、ロケ地等の電源事情にあまり影響されることがなく、省電力である。
本発明の第5の形態は、第1〜第3のいずれかの形態に従属する形態であって、支柱の一方又は両方に自在位置で自在角度に設定できる側方光源が設けられた撮影ライティング装置であり、軽く持ち運びが容易で、ロケ地等の電源事情にあまり影響されることがなく、省電力であり、反射光だけでは不十分な場合に最小限の電力を消費するだけでライティングでき、ロケ地等の電源事情にあまり影響されることがなく、省電力である。
本発明の第6の形態は、第1〜第5のいずれかの形態に従属する形態であって、載置体がガイド枠と載置板から構成され、ガイド枠が傾斜可能であるとともに、該ガイド枠のレールに沿って載置板がスライドする撮影ライティング装置であり、操作性がきわめて優れており、載置板がスライドさせるだけで近距離撮影による遠近の構図と陰影の問題が同時に容易に解消される。
本発明の第7の形態は、第1〜第6のいずれかの形態に従属する形態であって、バックシートが光を反射するほかに一部透過させる材料から構成された撮影ライティング装置であり、バックシートの背後から補助光源でライティングできる。
本発明の第8の形態は、第7の形態に従属する形態であって、支柱の第3の高さより低い第6の高さにスライドと傾斜できる第2の面光源を設けるとともに、載置板が透光性材料から構成され、被写体の下方から該被写体を照射する撮影ライティング装置であり、載置板の下方から補助光源でライティングできるので、光量を増加させるとともに、被写体を浮き上がらせるような照明効果を与えることができる。
本発明の第9の形態は、第1〜第8のいずれかの形態に従属する形態であって、架台には走行輪が設けられている撮影ライティング装置であり、持ち運びが容易で、移動も容易である。
(実施例1)
本発明の実施例1の撮影ライティング装置について説明する。図1は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の全体斜視図、図2は図1の撮影ライティング装置の載置体の支持部斜視図、図3は本発明の実施例1における第2の載置体を備えた撮影ライティング装置の全体斜視図、図4は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の架台要部斜視図、図5は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の面光源全体斜視図、図6は本発明の実施例1におけるレク板を供えた撮影ライティング装置の全体斜視図である。
図1において、1はロケ地等へ携行して組み立てて使用し、使用後は分解することができる近距離撮影を中心にした撮影ライティング装置であり、2は撮影ライティング装置1で撮影する被写体である。
3は撮影ライティング装置1を支える架台、4a,4bは架台3に左右2本が対向して垂直に立設された一対の支柱、5は蛍光灯を複数個有するボックスタイプの蛍光灯面光源である。左右一対の支柱4a,4bには蛍光灯面光源5や被写体2等を取り付けるため、それに対応できる十分な強度が求められ、本実施例1においては直径25mm、長さ1300mmの断面円形のステンレス管を使用している。背の高い被写体2を撮影する場合には、増設用の支柱4a,4bを継手で接続し、2段以上に多段化された支柱4a,4bにする。支柱4a,4bで多段化するため、組み立て前の支柱4a,4bをコンパクト化することができ、移動や運搬が容易になる。なお、支柱4a,4bは鋼管、アルミ管、樹脂管等の他材料のパイプでよく、断面形状は円形が望ましいが、柱状であれば四角形、六角形等の多角形、またその他の断面形状でもよい。
架台3はステンレス製で65cm×70cmの長方形とし、長辺の枠に支柱4a,4bを取り付け自在に固定し、乳白色アクリル板を載せて利用する。そのサイズは限定されるものではないが、光量の観点から蛍光灯面光源5の1.0〜1.5倍程度の広さが望ましい。架台3には後述するように地面側に走行輪が設けられ、撮影ライティング装置1を移動するときに利用するだけでなく、物を載せて運搬する台車として利用できる。これについては後述する。
また、蛍光灯面光源5の本体は約65cm角方形の枠体に高周波点灯式蛍光灯45wをツイン2パラレル形に4本組み込み、前面(照射面)に半透明アクリル板等のプラスチック製の拡散板を使用して光の拡散を均一化している。これにより、蛍光灯面光源5は連続光である蛍光を照射し、全光束17400lmである。ツイン1形、ツイン2形、ツイン3形等の他の光源でもよい。蛍光灯面光源5は、後述するように固定ネジを緩めることで、支柱4a,4bに取り付ける位置を上下に調整することができるし、蛍光灯面光源5本体を支えるスライド部の重ね合わせた位置を前後にずらしてネジで螺合することで、照射面の平面内でスライドさせることができる。さらに、このスライド及び上下の動作に加えて、あるいはこれらと独立して蛍光灯面光源5の本体を前傾あるいは後傾させ、180°の範囲の角度で任意に固定することができる。
6は被写体2を載置して支柱4a,4b間に支持され載置面上のスライドと傾斜が行える載置板(本発明の載置体)である。載置板6は、支持金具50と同様に支持金具60(後述)の固定ネジを緩めることにより、支柱4a,4bに固定する位置を上下に調整することができる。さらに支持金具60の載置板6を支えるスライド部の重ね合わせた位置を前後にずらせることで、載置面の平面内でスライドさせることができる。このスライド及び上下の動作に加えて、あるいはこれと独立して載置板6を前傾あるいは後傾させ所定の角度で任意に固定することができる。
次に、7は被写体2の背後に配置される紙やプラスチックシート等のバックシート、8は支柱4a,4bに高さを調整して取り付けられ、ロール状に巻いたバックシート7を挿通し、被写体2から所定の間隔を挟んで垂下させるバックシートアーム(本発明の係止腕)である。なお、紙のバックシートは背景紙と呼ばれる。81は支柱4a,4b周りに回転可能に取り付けられたバックシートアーム8を構成する第1のアーム、82はこの第1のアーム81に直交し、バックシート7を挿通するための第2のアーム(本発明の把持部)であり、両アームは第1のアーム81の所定位置にネジで自在に係止される。従って支柱4a,4bからこの係止される位置までの距離がバックシート7を垂らす被写体2からの間隔となる。
バックシート7は第2のアーム82からなだらかな角度で一様に垂らされて、重力と摩擦力、載置板6との接触位置とにより、放物面等の2次曲面状の曲面を形成する。従ってバックシート7に作用する張力等のパラメータを一部変更することで好適な形状にすることができる。バックシート7はロール状に巻いて第2のアーム82に挿通するので、用途、例えば色や背景に応じてすぐに交換でき、終了したら巻き戻して保管する。反射光の光量を増加させるために反射率の高い材質の紙や低い材質の紙、表面に高反射率のコーティングを施したバックシート7に交換することもできる。
上述したように、バックシート7の2次曲面状の曲面の曲率半径は、バックシートアーム8の載置板6からの高さ、被写体2から第2のアーム82までの背後の間隔、載置板6の傾斜角度、バックシート7の材料の比重、その反射率、バックシート7と載置板6との間の摩擦係数、両者の接触位置等により、変化させることが可能である。そしてこの曲率半径と反射率によって被写体2に照射する光量をコントロールすることができる。
続いて図1において、9は支柱4a,4bの一方又は両方に取り付けられる光量を増すために増設される側部アーム、10は側部アーム9に取り付けられ、図1に示すように位置と角度を自在に設定して被写体2に増設スポット光を照射する蛍光灯等の側方光源である。なお、図1においては支柱4aにのみ側方光源10が設けられているが、支柱4a,4bの両方に側方光源10を設けることができる。それぞれ複数増設して多灯ライティングにすることもできる。側部アーム9と側方光源10との組み合わせて、左右に360°回転、上下に無段階移動が可能になる。また、側方光源10がスポット光源に限られないのは当然で、上述した蛍光灯面光源5と同様の面光源も好適である。
次に、図2、図3に基づいて載置板6とその支持構造について詳細に説明する。図2において、60は支柱4a,4bを挿通する載置板6の支持金具、61は支持金具60の側面に溶接等で固定された固定板、62は固定板61上で回動する回動板である。この回動板62はピン(図示しない)で固定板61に取り付けられており、ピン周りに回動できる。
63は回動板62のピン周りに形成された弧状の長孔、64はこの弧状の長孔63内に挿通し固定板61側のナットと螺合させるための締め付けネジ、65は回動板62に設けられ載置板6を支える折り曲げ部である。締め付けネジ64を緩めて回動板62を回転させ、所定角度回転したとき再び締め付ければ回動板62と折り曲げ部65は一体物として所定角度傾斜したことになる。これにより載置板6を前傾あるいは後傾させ所定の角度で任意に固定することができる。
また、66は折り曲げ部65上に載置されて重ね合わされるスライド部、67はスライド部66に形成された重合孔、68は重合孔67内に挿通し折り曲げ部65側のナットと螺合させるための締め付けネジである。載置板6を支えるスライド部66の重合孔67と挿通孔の重なる位置を前後にずらせることで、載置面の平面内で載置板6をスライドさせることができる。なお、固定板61、折り曲げ部65には締め付けネジを挿通するための挿通孔(図示しない)が設けられている。そして上記の構造の説明から分るように、載置板6の傾斜とスライドはそれぞれ独立して変更できる。
ところで、載置板6の支持構造には図3に示すような更に使い易く好適な第2のスライド構成もある。図3において、69は矩形状のガイド枠、70はガイド枠69に載置する半透明アクリル板等のプラスチック製のスライド載置板、71はガイド枠69に設けられスライド載置板70の両端を受け入れてガイドする溝状のレールである。なお、半透明アクリル板等のスライド載置板70は下方に補助光源を配置して、下方から被写体2を照射する場合に用いられる。
この第2のスライド構成においてガイド枠69を支柱4a,4bに支持する支持構造は、上記した支持金具60、固定板61、回動板62、弧状の長孔63、締め付けネジ64と同一であり、ガイド枠69が回動板62に固定される。これらの説明は上述の説明と重複するので省略する。
レール71とスライド載置板70の間隙寸法と摩擦力の大きさとで最大30°〜40°傾斜させてもズレ落ちないように構成できるので、第2のスライド構成はスライド載置板70を引き出したり、押し込んだりするだけで任意の位置にセッティングでき、締め付けネジ68や重合孔67のような構成は不要で、きわめて簡単な構成で操作が可能になる。もちろん、締め付けネジやその他の固定ネジ、固定手段を併設することもできる。
このように載置板6とその支持構造を上記したような構成とすることで、支柱4a,4bに取り付ける高さを変更し、載置面のスライドと傾斜をこの一方又は双方を調整することができるので、本発明の撮影ライティング装置1は、一次的に載置板6を操作するだけで、カメラで撮影する構図の修正を簡単に行うことができ、同時にバックシート7による反射光の変化を誘引して、陰影の変化を抑えるような調整をすることができる。なお、さらに二次的に陰影を調整するには、蛍光灯面光源5やバックシート7、反射板、補助光源等を調整すればよい。なお、上記の構図の修正を行わなければならないのは、ミニスタジオで近距離撮影すると過度に遠近が強調された構図になり易く、撮影角度を変えないでそのまま撮影すると誇張された立体感の立体像となってしまうためである。
続いて、図4に基づいて架台3について詳細に説明する。図4において、11は台車機能を備えた架台3に装着するT字型ハンドルである。T字型ハンドル11は撮影ライティング装置1の備品として設けられる。30は架台3の両端の設けられ支柱4a,4bの一方を固定する固定用金具、31は固定用金具30の分割シリンダのヒンジ部、32はこの分割シリンダを固定する固定ネジである。また、33は架台3の中央に設けられた収容容器であり、34は架台3の移動を容易にする走行輪である。
実施例1の撮影ライティング装置1を運搬したり移動させたりするときには、架台3に台車機能を持たせ、図2に示すように固定用金具30にT字型ハンドル11を挿入して固定ネジ32で固定する。例えば、組み立て前の撮影ライティング装置1をロケ地等へ運搬するときには、部品が分散し無いように、T字型ハンドル11と共に、分解した状態の撮影ライティング装置1を収容容器33内に収容し搬送する。ロケ地等で撮影ライティング装置1を組み立てる前に、ロケ地内の所定位置まで運搬するときには、T字型ハンドル11を装着して分解した部品を収容容器33内に収容したまま搬送すればよい。さらに、組み立てが済んで、完成した撮影ライティング装置1を移動させるときは装置のどこかを押せばよい。
次に、図5に基づいて蛍光灯面光源5の支持構造について詳細に説明する。図5において、50は支柱4a,4bを挿通する蛍光灯面光源5の支持金具、51は支持金具50の側面に溶接等で固定された固定板、52は固定板51上で回動する回動板である。この回動板52はピンPで固定板61に取り付けられており、ピンP周りに回動できる。
53は回動板52のピンP周りに形成された弧状の長孔、54はこの弧状の長孔53内に挿通し固定板51側のナットと螺合させるための締め付けネジ、55は回動板52に設けられ蛍光灯面光源5を支える折り曲げ部である。締め付けネジ54を緩めて回動板52を回転させ、所定角度回転したとき再び締め付ければ回動板52と折り曲げ部55は一体物として所定角度傾斜したことになる。これにより蛍光灯面光源5の本体を前傾あるいは後傾させ、所定の角度で任意に固定することができる。56は折り曲げ部55に形成された締め付けネジ59(後述)を挿通するための挿通孔である。
また、57は折り曲げ部55上に載置されて重ね合わされるスライド固定部、58はスライド固定部57に所定ピッチで複数形成された重合孔、59は重合孔58の一つと芯合わせして挿通しスライド固定部57側のナットと螺合させるための締め付けネジである。蛍光灯面光源5のスライド操作は下方から行うことが多いため、締め付けネジ59は折り曲げ部55側に設けられている。蛍光灯面光源5を支えるスライド固定部57の重合孔58と挿通孔56が合致する位置を前後にずらせることで、前面(照射面)の形成する平面内で蛍光灯面光源5をスライドさせることができる。
蛍光灯面光源5はこのような支持構造を備えているので、被写体2の上方から高さと位置、照射の角度を任意に変えて自在なライティングが可能になる。蛍光灯面光源5を垂直、又はこれに近い角度に固定することにより、ポートレート用光源としても利用できる。また、面光源としては上述した蛍光灯光源5が最も優れており、好適であるが、タングステン光や、ディフューザ等で十分に拡散されたストロボ光、LED等の光源でも利用可能である。また、アクリル板等の透過性を有する材料で形成された箱型の構造体内に、家庭用に利用されている様々な形状の蛍光灯やその他の光源を収容し、これを面光源とすることも可能である。なお、図3のような載置板6の第2のスライド構成とし、ネジ等で固定するなどの支持構造を併用することもできる。
続いて、側方光源10以外の光量を増すための増設構成について図6を基に説明する。図6において、12は側部アーム9に取り付けられ、図6に示すように位置と角度を自在に設定して被写体2に反射光を照射する側方レフ板である。なお、図6においては支柱4aにのみ側方レフ板12が設けられているが、支柱4a,4bの両方に側方レフ板12を設けることができる。またそれぞれ複数枚増設することもできる。側方レフ板12は左右から載置板6上に均一に反射光を照射するため、従来外部に消失していた光を被写体2に集中することができる。本発明のような、ロケ地等へ持ち運び可能な撮影ライティング装置1においては、電源が十分用意されているところで常に撮影できるとは限らず、側方光源10を用いて撮影するより、電源の面で有利であり、省電力にもなる。
また、13は載置板6の下方に配置された支柱4a,4bに取り付けられる蛍光灯を複数個有するボックスタイプの補助面光源である。補助面光源13の構成は蛍光灯面光源5よりやや小型ながら基本的に同一の構成であり、実施例1においては約50cm角方形の枠体に高周波点灯式蛍光灯32wを4本組み込み、前面(照射面)に半透明アクリル板等の拡散板を使用して光の拡散を均一化している。なお、補助面光源13を使用する場合は、載置板6として半透明のスライド載置板70を使う必要がある。補助面光源13の支持構造やその他の構成は、照射方向が上向きになる点を除き実質的に蛍光灯面光源5と同一であって、詳細な説明は蛍光灯面光源5の説明に譲る。
さて、本発明はロケ地等での撮影に適したコンパクトで持ち運び可能な、ミニスタジオと評価できる撮影ライティング装置である。このため本発明の撮影ライティング装置1では近距離撮影が中心になり、多くの場合、遠近が過度に強調された構図を修正しなければならない。従って、この構図の修正が簡単に行え、同時にこの修正に伴って発生する陰影の変化を抑える必要がある。図7は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の構図の修正と陰影の説明図、図8は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の係止腕によるバックシートの形状変化を示す説明図、図9は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の載置体によるバックシートの形状変化を示す説明図である。
本発明の撮影ライティング装置1は、支柱4a,4bを増設しない場合、また増設した場合も、基本的には照明空間が小さく、近距離からの撮影とならざるを得ない。近距離から撮影する場合、図7(a)に示すような正面からの構図では、遠近が強調された面白みのない画像となる。また、この構図では上方の蛍光灯面光源5からのライティングにより、被写体2であるコーヒーカップの下側と取手内側に僅かに陰が現れる。
この遠近を緩和するために載置板6を角度θ1だけ傾斜させると、図7(b)に示すような構図となる。コーヒーカップの下側の陰が若干増すが、載置板6の傾斜によってバックシートの形状が変形され、比較的近距離からの反射で下側からの光量が増して、コーヒーカップの下側の陰はそれほど増大しない。同時に、コーヒーカップの取手内側の陰は反射光が増したため比較的薄くなる。陰影をさらに調整するには載置板6を僅かにスライドさせたり、上下させて微調整するか、バックシート7の形状を微調整し、必要に応じて蛍光灯面光源5等の微調整を行う。
さらに図7(c)に示すように載置板6を角度θ2(θ2>θ1)まで傾斜させると、本来であればコーヒーカップの下側の陰がさらに増すはずであるが、載置板6の傾斜によってバックシートがさらに変形し、反射で下側からの光量が増して、コーヒーカップの下側の陰は増大せず、若干上側に移動する。上記同様、陰影をさらに調整するには載置板6を僅かにスライドさせたり、上下させて微調整するか、バックシート7の形状を微調整し、必要に応じて蛍光灯面光源5等の微調整を行う。
このように載置板6の傾斜やスライド、上下させることによって、近距離撮影のため遠近が過度に強調された構図を一次的に修正するとともに、バックシート7からの反射を使うことにより、傾斜前の陰影状態をおおむね保ち、構図修正に伴う陰影の変化を抑えることができる。さらに二次的に調整する必要があれば、バックシートアーム8の第2のアーム82の高さ又は被写体2との間隔を調整したり、蛍光灯面光源5を傾斜させたりスライドさせたりして調整するのがよい。これらの操作は載置板6の傾斜、スライドとは独立して調整できるので、載置板6の傾斜やスライド、上下動作という基本の操作に加えて、図7(a)(b)(c)の陰影を調整することができる。
ところで、図8(a)は第2のアーム82の高さを調整したときに起こるバックシートの形状変化を示す。なお、バックシート7の垂下端は載置板6に載置されてその上に被写体2を載置するのでも、係止されてよい。当初第2のアーム82は(イ)の位置にあってバックシート7の曲率半径はRとする。この第2のアーム82を(ロ)の位置に高さを調整すると、バックシート7の曲率半径はRより大きなR1となる。逆に、第2のアーム82を(ハ)の位置に調整すると、バックシート7の曲率半径はRより大きなR2となる。すなわち、曲率半径の大きなR1の方がバックシート7と被写体2との間隔が近く、この曲面で反射光が(イ)の場合より被写体2に注がれ、曲率半径が小さなR2の方がバックシート7と被写体2との間隔が遠くなり、この曲面によって反射光が(イ)の場合より減る。
次に、図8(b)は第2のアーム82と被写体2との間隔を調整したときに起こるバックシートの形状変化を示す。当初第2のアーム82は(イ)の位置にあってバックシート7の曲率半径はRとする。この第2のアーム82を(ニ)の位置に間隔を広げると、バックシート7の曲率半径はRより大きくなる。逆に、第2のアーム82を(ホ)の位置に調整すると、バックシート7の曲率半径はRより小さくなる。すなわち、曲率半径が大きな(ニ)の方が被写体2近傍ではバックシート7と間隔が近く、反射光がより被写体2に注がれ、曲率半径が小さな(ホ)の方が被写体2近傍ではバックシート7との間隔が広がり、反射光が(イ)の場合より減る傾向がある。
同様に、載置板6を傾斜あるいはスライドさせた場合は図9(a)(b)のようになる。図9(a)は載置板6を傾斜させたときに起こるバックシートの形状変化を示す。当初載置板6は(イ)の位置にあって、これを(ト)のように上方へ傾斜させると、バックシート7の曲率半径はRより大きくなる。逆に、載置板6を(ヘ)のように下方へ傾斜させると、バックシート7の曲率半径はRより小さくなる。すなわち載置板6を(ト)のように上方へ傾斜させると、被写体2に反射光がより注がれ、(ヘ)ののように下方すると被写体2の近傍ではバックシート7との間隔が広がり、反射光が(イ)の場合より減ることを示している。
さらに、図9(b)に示すように載置板6をスライドさせた場合は、当初の載置板6は(イ)の位置にあり、これを(チ)のように前方へスライドさせると、バックシート7の曲率半径はRより大きくなる。逆に、載置板6を(リ)のように後方へスライドさせると、バックシート7の曲率半径はRより小さくなる。すなわち載置板6を前方へスライドさせると、被写体2近傍で反射光がより被写体2に注がれ、(リ)のように後方へスライドさせると、被写体2近傍で反射光が(イ)の場合より減ることを示している。
このようにバックシート7は、載置板6の傾斜又はスライド、第2のアーム82の高さ又は被写体2との間隔を調整することによって形状を変え、反射光による光量を変化させることができる。以上説明したバックシート7だけでは反射光が十分でない場合、図6に示したような側方レフ板12を設ければよい。できれば支柱の両方に側方レフ板を設けるのがよい。
ところで(表1)はこうした反射板の効果を測定したものである。反射板として、左右の側方レフ板、バックシート、載置板をセッティングして露光試験したものである。実験は蛍光灯面光源(50cm×50cm,ツイン2パラレル形,10400lm)を前方へ35°の角度で傾斜させ、無光沢の15%グレーの載置板上に、18%標準反射板の側方レフ板を垂直に立てて、白のバックシートによる露出の変化を写真用露出計で測定したものである。
Figure 2006171088
(表1)の露光試験の結果によれば、バックシートと載置板、及び左右の側方レフ板を30°(互いの交角60°)で被写体を包むように配置した場合と、バックシート無しの場合と比較すると、約4倍の光量を集めることができる。また、この実験には含まれていないが、反射率を変化させ、例えばバックシート、載置板、左右側方レフ板をすべて黒の反射板にした場合は、バックシート無しの場合と同様になる。左右側方レフ板をそれぞれ30°傾斜させたものの方が平行に置いたものより相当多くの光量を集めることができ、左右2枚の側方レフ板とバックシートは同程度の反射作用を有することが分る。
このように反射率を変化させることで、補助光源を使用しなくても光量のコントロールができることが分る。そして、反射光だけでは十分でないときには、補助の光源として側方光源や下方の補助面光源を併用すればよい。なお、以上の説明は光量だけの観点からの説明であり、画像に特別の風合いを与える場合などでは側方レフ板や補助面光源、側方光源はそれぞれ別の観点からセッティングされる。また、載置板6は上述した構図の修正だけでなく、こうした独特の風合いや立体感を逆に付与するために、当然に使用される。
ところで、実施例1の撮影ライティング装置1の一部を使って、これを固定した台や地表に置き、安定した状態で撮影を行う使用方法も実施可能である。図10は本発明の実施例1における撮影ライティング装置の架台を使わないときの全体斜視図である。図10に示すように、支柱4a,4bを載置板6の支持金具60に挿入して立設し、載置板6を固定した台や地表に置いて使用するものである。架台3を使用しないほかは、上述した実施例1の撮影ライティング装置1とまったく同一であり、これらについては重複するので、説明を省略する。
このように実施例1の撮影ライティング装置1は、走行輪が付いており分解して運搬できるため持ち運びが容易で、反射光を最大限利用するからロケ地等の電源事情に影響されることが少なく、省電力であり、被写体の大きさや高さ、その他の多様なライティングのニーズに自在に対応してフレキシブルにセッティングでき、如何なる場所にも簡単にコンパクトなミニスタジオを設営でき、ワンタッチもしくは螺合等の簡単な操作だけで扱えるので操作性に優れ、撮影に際しても近距離撮影による遠近の構図と陰影の問題が載置体によって同時に容易に解消される。
本発明は、持ち運びが容易で、ロケ地等の撮影現場で多様な照明のニーズに自在に対応でき、ミニスタジオと呼べるような近距離撮影用の撮影ライティング装置に利用できる。
本発明の実施例1における撮影ライティング装置の全体斜視図 図1の撮影ライティング装置の載置体の支持部斜視図 本発明の実施例1における第2の載置体を備えた撮影ライティング装置の全体斜視図 本発明の実施例1における撮影ライティング装置の架台要部斜視図 本発明の実施例1における撮影ライティング装置の面光源全体斜視図 本発明の実施例1におけるレク板を供えた撮影ライティング装置の全体斜視図 本発明の実施例1における撮影ライティング装置の構図の修正と陰影の説明図 本発明の実施例1における撮影ライティング装置の係止腕によるバックシートの形状変化を示す説明図 本発明の実施例1における撮影ライティング装置の載置体によるバックシートの形状変化を示す説明図 本発明の実施例1における撮影ライティング装置の架台を使わないときの全体斜視図
符号の説明
1 撮影ライティング装置
2 被写体
3 架台
4a,4b 支柱
5 蛍光灯面光源
6 載置板
7 バックシート
8 バックシートアーム
9 側部アーム
10 側方光源
11 T字型ハンドル
12 側方レフ板
13 補助面光源
30 固定用金具
31 ヒンジ部
32 固定ネジ
33 収容容器
34 走行輪
50,60 支持金具 支持金具
51,61 固定板 固定板
52,62 回動板 回動板
53,63 長孔 長孔
54,59,64,68 締め付けネジ
55,65 折り曲げ部
56 挿通孔
57 スライド固定部
66 スライド部
58,67 重合孔
69 ガイド枠
70 スライド載置板
71 レール
81 第1のアーム
82 第2のアーム

Claims (9)

  1. 一対の支柱が立設された架台と、高さを調整して前記支柱間に支持され上方から被写体に向けて光を照射する面光源と、前記支柱に取り付けられ把持部の高さ及び前記被写体との間隔が調整される係止腕と、前記把持部から垂下され前記被写体の背後に配置されるバックシートと、前記被写体を載置して前記支柱間に支持され、高さの調整と共に載置面のスライドと傾斜をさせることが可能な載置体を備え、前記バックシートの垂下端が前記載置体に載置又は係止されたときに該載置体の操作でその形状と反射光の光量を変化させることができる近距離撮影用の撮影ライティング装置であって、過度に遠近が強調された構図の修正を行うときには、前記載置体の操作で前記構図の一次的修正を行うと同時に、反射光の変化を誘引して修正に伴う陰影の変化を低減することを特徴とする撮影ライティング装置。
  2. 前記面光源のスライドと傾斜が可能なことを特徴とする請求項1記載の撮影ライティング装置。
  3. 前記バックシートの前記被写体背後に形成された曲面の曲率半径を変化させ、前記被写体背後の光量を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載された撮影ライティング装置。
  4. 前記支柱の一方又は両方に自在位置で自在角度に設定できるレフ板が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された撮影ライティング装置。
  5. 前記支柱の一方又は両方に自在位置で自在角度に設定できる側方光源が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された撮影ライティング装置。
  6. 前記載置体がガイド枠と載置板から構成され、前記ガイド枠が傾斜可能であるとともに、該ガイド枠のレールに沿って前記載置板がスライドすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された撮影ライティング装置。
  7. 前記バックシートが光を反射するほかに一部透過させる材料から構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された撮影ライティング装置。
  8. 前記支柱の前記第3の高さより低い第6の高さにスライドと傾斜できる第2の面光源を設けるとともに、前記載置板が透光性材料から構成され、前記被写体の下方から該被写体を照射することを特徴とする請求項7記載の撮影ライティング装置。
  9. 前記架台には走行輪が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の撮影ライティング装置。
JP2004359889A 2004-12-13 2004-12-13 撮影ライティング装置 Pending JP2006171088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004359889A JP2006171088A (ja) 2004-12-13 2004-12-13 撮影ライティング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004359889A JP2006171088A (ja) 2004-12-13 2004-12-13 撮影ライティング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006171088A true JP2006171088A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36671957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004359889A Pending JP2006171088A (ja) 2004-12-13 2004-12-13 撮影ライティング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006171088A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102486596A (zh) * 2010-12-02 2012-06-06 万里科技股份有限公司 可展开式光箱
DE102011000071A1 (de) * 2011-01-10 2012-07-12 Ortery Technologies, Inc. Erweiterbarer Lichtkasten
JP2013228590A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Yamazaki Nukigata:Kk 撮影用導光板
JP2019012197A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 可搬型撮影台
KR20190029299A (ko) * 2017-09-12 2019-03-20 한창엽 접이식 촬영 장치

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102486596A (zh) * 2010-12-02 2012-06-06 万里科技股份有限公司 可展开式光箱
DE102011000071A1 (de) * 2011-01-10 2012-07-12 Ortery Technologies, Inc. Erweiterbarer Lichtkasten
JP2013228590A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Yamazaki Nukigata:Kk 撮影用導光板
JP2019012197A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 可搬型撮影台
KR20190029299A (ko) * 2017-09-12 2019-03-20 한창엽 접이식 촬영 장치
KR101971541B1 (ko) * 2017-09-12 2019-08-13 한준민 접이식 촬영 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7303308B2 (en) Lighting apparatus
US3970835A (en) Photographic light support apparatus
JP2918820B2 (ja) 小型スタジオ装置
JP2006171088A (ja) 撮影ライティング装置
JPS59187335A (ja) 写真撮影方法および走査照明装置
JPH07281257A (ja) 改良した照明を有する写真遊戯セット
US9091905B2 (en) System with flashlight and continuous light reflector arm for fixing to a photographic apparatus or a camera
GB2298332A (en) Video presenter
JP2955259B2 (ja) 撮影用簡易スタジオ及び撮影方法
RU2265284C2 (ru) Опорная поверхность устройства для оптической съемки объектов
TW200537232A (en) Automatic photographing apparatus
US20090041450A1 (en) Slide copying device
JPH11109459A (ja) 撮影台ユニット
KR101975641B1 (ko) 카메라 거치대를 구비한 조명장치
JP2000076905A (ja) 照明用蛍光灯ライト
JP2007148019A (ja) 照明付き撮影室
JP2002116480A (ja) 書画原稿入力装置
CN2646740Y (zh) 一种具有全方位均匀照度的影室灯具
JP3040127U (ja) 光軸可変照明装置を有した4色分解カメラ
JP2005176093A (ja) 資料提示装置
JP2815336B2 (ja) 半身像照明装置
JP2017175396A (ja) 撮像装置スタンド、及び照明装置
JP2018056654A (ja) 撮像装置スタンド、及び照明装置
US6711347B1 (en) Slide copper system
JP2005115008A (ja) 撮影装置及び撮影方法