JP2006170721A - 回転機の絶縁劣化診断システム及びその診断方法 - Google Patents

回転機の絶縁劣化診断システム及びその診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転機の関連情報を系統的に管理し、回転機の絶縁劣化状態を迅速に診断する。
【解決手段】 回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断するために必要な複数の測定項目の測定データを入力する手段1と、各回転機の関連情報を階層的に管理し、入力される各測定項目の測定データを、該当回転機の関連情報の最下層に測定年月日を含めて保存し管理する情報管理処理手段12と、管理される各回転機の関連情報の中から特定の回転機に関する選択指示を受け、この選択指示を受けた当該回転機の診断に必要な各測定項目の測定データを選択する情報選択手段13と、選択された各測定項目の測定データ値に基づき、例えば5段階判定値の何れに属するか、さらに全測定項目の判定値の合計値が5段階総合評価の何れに属するかを判断し、さらに評価コメント及び診断間隔を付加し、診断結果を出力する診断処理手段14とを設けた回転機の絶縁劣化診断システムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転機の絶縁劣化状態を診断する回転機の絶縁劣化診断システム及びその診断方法に関する。
一般に、エレベータの昇降機に用いられる回転機は、長期間にわたる継続使用及び設置場所の環境条件の影響を受け、回転機の絶縁特性が徐々に低下する。このため、回転機が稼動中に焼損し、もしくは長期間稼動停止に追い込まれようにするため、予め回転機の絶縁劣化状態を診断し、回転機の機能停止前に絶縁回復処理を施すか、新しい回転機に交換するなどの保全処置をとる必要がある。
従来、回転機の絶縁劣化診断には、幾つかの絶縁劣化診断方法が用いられている。
その1つの絶縁劣化診断方法は、診断に先立って回転機の絶縁特性と測定時の環境条件を測定する。その後、知識,経験に富んだ診断要員が回転機の絶縁特性の測定結果と環境条件の測定結果とに基づき、総合的に判断し、絶縁劣化状態を推定する。
この絶縁劣化診断方法は、判断基準が環境条件により時々刻々と変化することから、回転機の絶縁特性及び環境条件とも複数の測定器,例えば絶縁抵抗測定器、誘電正接(tanδ)測定器、Δtanδ測定器、静電容量測定器などを用いて、回転機の絶縁特性に関連する測定対象数値を測定し、また、環境条件は、温度計や湿度計を用いて、温度や湿度などを測定する。つまり、この診断方法は、多数の測定器を用いて絶縁特性と環境条件を測定することから、自動的に処理することが難しく、個々の測定器のデータを収集し、机上で手計算を行い、もしくは汎用の表計算ソフトを用いて計算し、絶縁劣化状態を診断する。
また、他の絶縁劣化に関する方法として、次のような絶縁寿命推定方法が提案されている(特許文献1)。この絶縁寿命推定方法は、先ず、絶縁特性と湿度との相対関係に基づいて初期特性曲線及び限界特性曲線とを作成し、これら両特性曲線を寿命推定の基準曲線とする。しかる後、電動機の絶縁特性に関するパラメータを入力し、前記寿命推定の基準曲線に基づいて当該電動機の絶縁特性と当該電動機の相対湿度との特性点を通る現特性曲線を算出する。そして、現特性曲線に使用年数、汚損速度を考慮し、電動機の寿命を推定する。
(特許文献1)
特開2004−177383号(図2参照)
ところで、以上のような絶縁劣化診断方法のうち、前者の診断方法は、環境条件によって診断対象の値が時々刻々変化するので、各パラメータ(例えば絶縁抵抗、誘電正接、静電容量、温度、湿度等)を用いた診断導出式が複雑になる。また、手計算や表計算ソフトを用いたとき、条件毎に分岐して診断する必要があるが、その条件分岐の際に診断ミスを起こす可能性が高い。また、診断対象データは絶縁劣化診断毎の管理となるので、同一対象の回転機の経時的な測定であっても、前回の診断対象データを流用することができない。つまり、経時的な管理に不向きである。さらに、診断結果を報告書やグラフなどの形式に改めた書類に作成する必要があるが、このような報告書、グラフ等の書類は診断毎に作成しなければならない。その結果、利用者の負担が大きくなる。
一方、後者の特許文献1の技術は、自動的に電動機の寿命を推定するものであるが、現実に当該電動機が現在どの程度の絶縁劣化状態にあるのか、どの程度のサイクルで再度診断を繰り返しながら回転機を稼動させたらよいのか、メンテナンス要員にメンテナンス上に必要な適切なアドバイスを与えるものでない。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、回転機の絶縁劣化診断に必要な関連情報を系統的、経時的に管理し、測定直後の測定データ及び必要に応じて過去のデータを選択して絶縁劣化状態の診断し、また、診断結果にメンテナンス上必要な適切なアドバイスを含めて出力可能とする回転機の絶縁劣化診断システム及びその診断方法を提供することを目的とする。
また、もう1つの目的は、管理データ及び診断結果から迅速に報告書、グラフを作成可能とする回転機の絶縁劣化診断システムを提供することにある。
さらに、もう1つの目的は、階層的に管理された情報の中から絞込みを行いながら必要な情報を抽出し検索する回転機の絶縁劣化診断システムを提供することにある。
(1) 上記課題を解決するために、本発明は、回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断するために必要な複数の測定項目の測定データを入力する情報入力手段と、各回転機の関連情報が階層化されて管理され、前記情報入力手段から入力される複数の測定項目の測定データを、該当回転機の関連情報の最下層に測定年月日を含めて保存し管理する情報管理処理手段と、この情報管理処理手段で管理される各回転機の関連情報の中から特定の回転機に関する選択指示を受けると、この選択指示を受けた当該回転機の診断に必要な複数の測定項目の測定データを選択する情報選択手段と、この情報選択手段によって選択された複数の測定項目の測定データ値に基づいて該当回転機の絶縁劣化に関する診断処理を実行する診断処理手段とを設けた回転機の絶縁劣化診断システムである。
この発明は以上のような構成とすることにより、多数の回転機の関連情報を階層的に連ねることによって系統的に管理できる。また、各回転機の関連情報に診断に必要な複数の測定項目の測定データを系統的に管理できる。さらに、測定年月日を含めて複数の測定項目の測定データを、該当回転機の関連情報の最下層に保存し管理するので、測定データを経時的に管理することができる。
なお、前記情報入力手段に代え、少なくとも1つの受信ポートを有し、前記測定項目毎の測定器から送信されてくる測定データを受信し、この受信された測定データを管理させるために前記情報管理処理手段に渡すデータ通信手段を設けた構成でもよい。
また、前記各回転機の関連情報の階層化管理としては、製造番号、機械室、号機、回転機、測定年月日を含む各測定項目の測定データの順序で連なる5階層で管理するものである。
さらに、前記診断処理手段としては、測定項目毎の測定データ値が予め定める絶縁劣化状態を表す複数段階の判定値(測定値幅データ)内に入っているかを判断する判定値判断手段と、この判定値判断手段で判断された各測定項目の測定データの判定値を合計し、この合計値が予め定める複数段階の評価範囲の何れに属するかに応じて総合評価する総合評価手段と、この総合評価手段による総合評価に基づいて該当回転機の診断間隔及び必要に応じて評価コメントを選択し付加する評価内容付加手段とを設ければ、各測定項目の判定値から測定項目ごとに絶縁劣化の程度ないし良否を判断でき、また総合評価から全測定項目について総合的に絶縁劣化の程度ないし良否を判断でき、しかもこれら判定値、総合評価、診断間隔、絶縁劣化状態に対する評価コメントを把握可能となり、メンテナンス要員に適切なアドバイスを提供することが可能となる。
(2) また、前記(1)項に記載する構成に新たに、前記診断処理手段による診断結果に基づき、該当回転機の仕様に関する選択情報を記載する欄と、測定項目、測定データ、前記判定値等を記載する欄と、前記総合評価、診断間隔、評価コメント等を記載する欄とに区分けした報告書を作成する報告書作成手段を設ければ、情報管理処理手段による管理データ及び診断結果を用いて、迅速に報告書を作成できる。
さらに、前記(1)項に記載する構成に新たに、前記診断処理手段による診断結果に基づき、前記測定項目である1つの環境条件項目の測定データを横軸とし、前記判定値又は前記総合評価を縦軸とし、当該判定値又は当該総合評価を順次プロットしていくグラフを作成するグラフ作成手段を設けた構成であってもよい。
さらに、前記(1)項に記載する構成に新たに、前記情報管理処理手段によって管理される回転機の関連情報である階層化された製造番号、機械室、号機、回転機、測定年月日の何れか1つの選択情報と検索のために入力される検索語句とをキーとし、前記1つの選択情報に属する各レコードの保存情報(参照情報)の中に前記検索語句と等しい保存情報が存在するとき、当該保存情報に連なる下位層の回転機の保存情報を抽出する検索処理手段を設けた構成であってもよい。
(3) さらに、本発明は、回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断するために必要な複数の測定項目の測定データを入力するステップと、各回転機の関連情報を階層的に管し、複数の測定項目の測定データが入力されると、該当回転機の関連情報の最下層に経時的に保存する情報管理ステップと、この情報管理ステップで複数の測定項目の測定データを保存した後、或いは任意の時期に入力される選択指示に基づき、前記回転機の関連情報である階層化された製造番号、機械室、号機、回転機、測定年月日の中から1つの情報を選択する情報選択ステップと、この選択された情報に連なる少なくとも測定年月日の前記測定項目毎の測定データ値に基づいて絶縁劣化の診断処理を実行する診断処理ステップとを有する回転機の絶縁劣化診断方法である。
本発明によれば、回転機の絶縁劣化診断に必要な関連情報を系統的、経時的に管理でき、測定直後の測定データ及び必要に応じて過去のデータを選択して絶縁劣化状態の診断することができる。また、診断結果にメンテナンス上必要な適切なアドバイスを付加して出力することができる。
また、本発明は、以上のような効果に加え、診断結果から迅速に報告書、グラフを作成することができる。
さらに、本発明は、以上のような効果に加え、階層的に管理された情報の中から絞込みを行いながら必要な情報を抽出し検索することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムの一実施の形態を示す構成図である。この絶縁劣化診断システムは、所要の情報を入力する情報入力手段1と、設定データ記憶装置2と、マイクロプロセッサなどで構成される絶縁劣化診断処理部3と、測定データを系統的、経時的に保存し管理するためのデータベースなどの管理データ記憶装置4と、ディスプレィなどの表示部5a及びプリンタ5bからなる情報出力手段5とから構成されている。
情報入力手段1は、キーボードやポインティングデバイス(例えばマウス)などで構成され、各種の指示や管理に必要な情報、さらに必要に応じて各種測定項目毎の測定器による測定データ(例えば絶縁抵抗、誘電正接、Δtanδ、静電容量等)を入力する機能を有する。
設定データ記憶装置2は、管理上必要なデータ、診断処理を実行するプログラムデータ、診断結果を出力する際の出力様式、当該様式に記述する内容データ、その他報告書、グラフ等の作成に必要なデータを記憶する。
絶縁劣化診断処理部3は、情報入力手段1からの起動指示に基づいてプログラムデータを起動した際に不要なデータを消去し、また診断結果を出力する際の出力様式、当該様式に記述する内容データその他必要なデータをバッフアメモリ(図示せず)に記憶する初期化処理手段11、情報管理処理手段12と、情報選択手段13と、診断処理手段14とからなる。
情報管理処理手段12は、情報入力手段1から入力される情報のうち、各種測定項目に対応する測定データを管理データ記憶装置4の該当する回転機に関連付けて保存し、管理する機能を有する。
情報選択手段13は、情報入力手段1から例えば製造番号、機械室、号機、回転機等の何れか1つ以上の選択指示に基づき、管理データ記憶装置4から診断対象となる回転機に関係する情報を選択し、表示部5aに表示し、確認ないし診断処理を実行可能とする機能をもっている。
診断処理手段14は、情報選択手段13から受け渡たされる測定項目(診断項目に相当する)ごとの測定データに基づいて測定項目ごとに判定値を判断し、最終的に測定項目ごとの判定値の合計値から診断結果を出力する機能をもっている。診断処理手段14は、具体的には図2に示すように、例えば5段階の判定値を判断するための測定値幅データや各測定項目の判定値の合計値に対する例えば5段階の総合評価に関するデータ等を記憶する診断用データ記憶手段(設定データ記憶装置2に相当する)141と、測定項目毎の測定データが何れの測定値幅データに入っているか、つまり何れの段階の判定値に属するかを判断する判定値判断手段142と、この判定値判断手段142で判断された判定値の合計値を求めた後、当該総合評が予め定める例えば5段階の総合評価(合計値範囲)の何れに属するかに応じて総合的に評価する総合評価手段143と、診断用データ記憶手段141に記憶される各段階の総合評価に対する評価コメント及び診断間隔が記憶され、総合評価手段143で評価された総合評価の段階に応じた評価コメント及び診断間隔を取り出して総合評価に付記する評価内容付記手段144とが設けられている。
なお、5段階の判定値を判断する測定値幅データとは、各段階の判定値5=×××≧測定データ>×××、判定値4=×××≧測定データ>×××、……、判定値1=×××≧測定データ>×××と定められるところの下限値×××と上限値×××とからなる幅に相当するものであって、測定データが何れの測定値幅データに入るかに応じて判定値5,4,…,1を判断する。判定値5は最も良好な絶縁状態を意味し、判定値1は最悪の絶縁状態を意味する。なお、各段階の判定値は、診断項目ごと、環境条件である周囲湿度,例えば周囲湿度60%より大きいか、小さいかに応じて分けられる。さらに、周囲湿度を3つの湿度範囲に分けて各段階の判定値を定めてもよいし、測定項目+区分けされた周囲湿度ごと、或いは測定項目+周囲湿度ごと+区分けされた温度範囲ごとに分けて判定値を決定してもよい。また、相別及び測定項目ごとに分けて測定データを測定し、5段階の判定値を判断してもよい。なお、判定値は5段階に限る必要がなく、5段階以上に分ければ、より詳細に絶縁状態を判断できる。
また、前記診断間隔とは、回転機の設置年数ないし稼動年数(例えば20年以上、10年以上、5年以上)等に分け、総合評価の段階ごとに異なる診断間隔を設定している。回転機の設置年数20年以上と5年以上では、明らかに診断間隔が異なるもので、同じ総合評価であっても、設置年数20年以上の場合には3ヶ月ごと、設置年数5年以上の場合には例えば1年ごとに定められる。
前記管理データ記憶装置4は、測定項目ごとに測定データを保存し管理するものであって、図3に示すように階層的な管理形態によってされている。すなわち、階層的な管理形態は、具体的には、製造番号(例えば建物名)、機械室、号機、回転機の順序で結んで系統的に管理され、さらに当該回転機の下位に測定年月日時を含む測定項目ごとの測定データが連なっている。よって、管理形態は5階層で管理されている。また、各回転機の下位に測定年月日時を含む測定項目毎の測定データを連ねているので、同一対象の回転機に対する診断毎の経時的な管理を行うことができる。
次に、以上のような回転機の絶縁劣化診断システムの動作及び本発明に係る回転機の絶縁劣化診断方法の一実施の形態例について図4を参照して説明する。
このシステムにおいては、予め管理データ記憶装置4であるデータベースに図3に示す5階層構造の管理形態をとるように、製造番号−機械室−号機−回転機−各回転機の測定年月日を含む測定項目(絶縁抵抗、誘電正接、Δtanδ、静電容量等)の測定データの順序で関係付けられて記憶されている。また、製造番号,機械室,号機,回転機のうち、例えば回転機の診断に関わりあう程度が比較的薄い項目,例えば建物の一箇所だけに機械室が存在する場合、製造番号、号機、回転機で診断対象を特定することができるので、機械室を不要としてもよい。
以上の状態において、情報入力手段1から起動指示を入力すると、設定データ記憶装置2に格納されるプログラムデータに基づき、絶縁劣化診断処理部3が図4に示す一連の処理を実行する。すなわち、絶縁劣化診断処理部3は、プログラムが起動すると、初期化処理手段11を実行する(S1)。初期化処理手段11は、不要データの消去及び設定データ記憶装置2に設定される例えば診断に必要なデータを読み出してバッフアメモリ(図示せず)に記憶する。初期化処理後、管理対象指示が入力されたか否かを判断する(S2)。ここで、管理対象指示とは、全部の製造番号−機械室―号機―回転機の連なる階層構造データを読み出し、確認の後、何れか例えば製造番号を指示するか、或いは製造番号の下位層が図3のように分岐されている場合、少なくとも下位層の分岐していない号機や回転機を指定することになる。なお、情報入力手段1から管理対象情報を入力し、特定の回転機を指示し管理する処理を行ってもよい。
管理対象の指示有りと判断された場合、情報管理処理手段12を実行する。情報管理処理手段12は、少なくともステップS2の処理で回転機が特定されているので、利用者が情報入力手段1から測定項目(管理項目とも言える)IDのもとに測定器で測定した測定データを入力する。そこで、情報管理処理手段12は、測定項目入力有りかを判断し(S3)、測定項目IDから特定の測定項目の入力有りと判断すると、管理対象として特定された回転機の下位に連ねるために内蔵の時計機能から測定年月日データを取得し、当該測定年月日データと該当測定項目の測定データとを保存する(S4)。ここでは、全測定項目の測定データを保存する(S5)。なお、測定項目の中に測定しない項目があれば、次の測定項目に移行し、測定データがあれば、当該測定データを保存する。これらステップS2〜S5は情報管理ステップに相当する。
ここで、全部の測定項目の測定データを保存し管理した後、またはステップS2にて管理選択指示でないと判断された場合、情報選択手段13を実行する。情報選択手段13は、診断対象が選択されたか否かを判断する(S6:情報選択ステップ)。診断対象選択とは、ステップS2〜S5によって測定データが保存されたばかりの回転機の診断か或いは既に保存し管理されている過去の測定データに関する回転機の診断かを選択するものである。この場合においても、全部の製造番号−機械室−号機−回転機−測定年月日の連なる階層的な構造データを読み出し、その中から何れかを選択指定するか、或いは情報入力手段1から特定の回転機データを入力し、当該回転機を選択する方法が考えられる。
以上のような選択処理により診断対象が特定されると、引き続き、診断処理を行うか否かを判断する(S7)。診断処理指示が入力されている場合、診断処理であると判断し、診断処理手段14を実行する。診断処理手段14は、前述したように測定項目ごと及び例えば周囲湿度(測定湿度)60%以上であるか、60%以下であるか応じ、該当測定項目の測定データが例えば5段階の測定値幅データの中の何れに入っているかを判断し、その測定値幅データの中に入っている段階の判定値例えば「判定値=5」(最も絶縁状態良好)を取り出す(S8)。この判定値判断処理は、全部の測定項目について実施する。図5(a)は各測定項目に対する判定値の一例を示す図である。
引き続き、診断処理手段14は、各測定項目の判定値に基づいて総合評価を判定する(S9)。総合評価の判定は、各測定項目の判定値を合計し、例えば予め定めた5段階の総合評価R5〜R1の何れに属するか否かを判定する(図5(b)参照)。ここで、合計判定値が「15」であれば、図5(b)から総合評価R4となる。なお、絶縁特性にとって特に絶縁抵抗が重要であるので、絶縁抵抗に関する5段階判定値とそれ以外の各測定項目の判定値との合計値とから5段階の何れの総合評価R5〜R1に属するか否かを判定してもよい。
以上のようにして総合評価を判定した後、設定データ記憶装置2ないしバッフアメモリに総合評価R5〜R1ごとに評価コメント、例えば「R5:絶縁は良好で、従来どおりの運転が可能です。」、「R4:絶縁劣化の兆候が見られますが、当面の運転に支障はありません。ただし、経過観察が必要です。」といった事項データが記憶されているので、総合評価R4に対応する評価コメントを取り出して付加する。さらに、総合評価R5〜R1ごと及び回転機の設置年数に応じて診断間隔が記憶されているので、総合評価R4及び設置年数に応じた診断間隔データを取り出し同様に付加する(S10)。これらステップS7〜S10は診断評価ステップに相当する。
なお、ステップS7にて診断処理でない場合、特定された回転機に関連するデータ、例えば製造番号、機械室、号機、各診断項目の測定データを取り出し、表示部5aに表示し(S11)、内容確認の後に表示を消去する(S12)。
従って、以上のような実施の形態によれば、特定の回転機などを特定し測定項目ごとの測定器の測定データを入力し、当該回転機に連なるように年月日時、測定項目ごとの測定データを順次保存するので、常に一定の入力形態を保ちつつ測定データを系統的に管理できる。また各回転機に関連する情報を階層的に管理しているので、この管理形態から即座に必要な回転機に関する過去の絶縁劣化状態を把握でき、また迅速に診断することができる。
また、管理形態としては、製造番号、機械室、号機、回転機、測定データの順序で階層構的に管理しているので、系統的な管理だけでなく、回転機に連ねて測定年月日、測定項目ごとの測定データを保存するので、測定データを経時的に管理することができる。
さらに、診断対象を選択し、診断指示を入力すれば、診断対象となる特定の回転機の測定データを取り出し、所定の診断手順に従って自動的に診断処理するので、条件分岐,例えば測定項目ごと及び周囲湿度60%前後に判定値を分けている場合でも、条件分岐時の判断ミスを起こすことなく診断結果を得ることができ、利用者の負担が大幅に軽減できる。
さらに、診断処理手段14としては、測定項目ごとに5段階判定値の中から測定データ値に応じた1つの判定値を判断するので、個別の測定項目ごとに絶縁劣化状態を把握することができ、加えて全測定項目の判定値の合計から総合評価を決定するので、絶縁特性に関する総合的な観点から絶縁劣化状態を診断することができる。さらに、これら判定値及び総合評価に関連付けて評価コメント及び診断間隔を付加するので、適切な診断結果,ひいてはメンテナンス上に必要な適切なアドバイスを得ることができる。
なお、上記実施の形態では、環境条件データとして、温度を記載したが、この温度としては周囲温度、回転機温度を含めることもできる。
(実施の形態2)
次に、図6は本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムの他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1と同一又は等価な構成部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1に譲る。
この実施の形態は、図1に示す絶縁劣化診断処理部3の構成に新たにデータ通信手段15を設けた構成である。データ通信手段15は、測定項目ごとの測定を行う測定器と伝送ラインで接続され、利用者が情報入力手段1から情報管理処理手段12に特定の回転機に関する測定データの収集を指示したとき、当該情報管理処理手段12がデータ通信手段15に対して測定データの要求を行う。各測定器は、それぞれ送受信可能な通信機能を有し、データ通信手段15からデータ要求が有ったとき、測定項目IDとともに測定データを伝送ラインを通して絶縁劣化診断処理部3に送信する。
絶縁劣化診断処理部3側のデータ通信手段15は、測定データを受け取る少なくとも1つの受信ポートが設けられている。複数の受信ポートを有する場合には同時に複数の測定器が接続可能である。この場合、測定器としては、測定データをデジタルデータに変換して伝送するが、例えばアナログ的な測定データで伝送されてくる場合にはデータ通信手段15自体にデジタル変換機能を持つ必要がある。
情報管理処理手段12は、データ通信手段15から測定項目IDを含む測定データを受けると、前述した要領に従い該当する回転機の下位層に測定年月日を含む各測定項目ごとの測定データを順次保存し管理形態にそった管理を可能とする。
従って、以上のような実施の形態によれば、測定器と絶縁劣化診断処理部3とを伝送ラインで接続し、絶縁劣化診断処理部3からの要求に基づいて測定器から診断項目IDを含む測定データを返送するようにすれば、入力ミスなく各測定項目の測定データを自動的に管理対象の回転機に連ねて保存することができる。
(実施の形態3)
次に、図7は本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムの他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1又は図6と同一又は等価な構成部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1,図6に譲る。
この実施の形態は、図1又は図6に示す絶縁劣化診断処理部3の構成に新たに報告書作成処理手段16を設けた構成である。報告書作成処理手段16は、予め定める様式に従って診断対象回転機の診断に関連する情報を取り出して報告書を作成する。報告書作成処理手段16は、図8に示すように例えば上側から選択情報欄21、診断項目判定欄22、総合評価関連情報欄23、その他の欄24に分けられる。選択情報欄21には回転機の仕様に関連する情報であって、例えば建物名、機種/号機、使用開始日、稼動年数、回転機形式、回転機出力などである。従って、予め回転機ごとに使用開始日、稼動年数、回転機形式、回転機出力などが記憶されている。
次に、診断項目判定欄22は、各測定項目、各測定項目に対応付けた測定データ、当該測定データに対する5段階の何れの判定値である。総合評価関連情報欄23は、特に診断に必要な絶縁抵抗データの判定から得られる総合評価R×、全測定項目の判定値の合計値に対応する評価コメント、診断間隔などである。その他の欄24は余寿命予測などである。
すなわち、報告書作成処理手段16は、診断処理手段14による診断処理後、情報入力手段1から報告書作成指示ないし印刷指示を受けると、設定データ記憶装置2、バッフアメモリ、管理データ記憶装置4から必要な情報を取り出し、図8に示す上欄21から下欄24に書き込んでいき、報告書を作成し、一旦表示部5aに表示して確認し、必要に応じて修正を加え、プリンタ5bから印字出力する。
従って、この実施の形態によれば、診断処理手段14による診断処理後、報告書作成指示等に基づき、診断処理結果の情報を選択して自動的に報告書を作成するので、従来のように診断と報告書作成を別個に行う必要が無くなり、報告書作成に対する負担を軽減でき、かつ報告書作成時間を大幅に短縮できる。また、報告書には、測定項目ごとに判定値が記載されているので、一つの目安として測定項目ごとの絶縁劣化状態を把握することができる。また、報告書には少なくとも評価コメント、診断間隔等を付加するので、どの程度絶縁劣化状態になってするか、また次回にメンテナンスするための時期等を知ることができる。
(実施の形態4)
図9は本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムのさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1又は図6と同一又は等価な構成部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1,図6に譲る。
この実施の形態は、図1又は図6に示す絶縁劣化診断処理部3の構成に新たにグラフ作成手段17を設けた構成である。グラフ作成手段17は、予め定める様式に従って診断対象回転機の診断に関連する情報を取り出してグラフを作成する。グラフ作成手段17は、図10(a)に示すような横軸に環境条件の測定データ(例えば測定湿度)、縦軸に判定値を設定し、測定湿度ごとに判定値をプロットしていく。同図(b)は縦軸に総合評価を設定した例である。
従って、回転機の測定項目ごとの測定データを測定する際、例えば環境条件である回転機の設置場所の周囲湿度を異ならせて前述する判定値及び総合評価等を算定し、保存し管理することになる。そして、グラフ作成時、測定データである異なる湿度に応じて判断した判定値、総合評価をプロットしていく。また、環境条件の測定データとして、例えば周囲温度を異ならせて同様に各診断項目(環境条件を除く)ごとの測定データから判定値及び総合評価を取得し、各周囲温度ごとに判定値及び総合評価をプロットし、グラフを作成してもよい。
さらに、必要に応じて、図8で説明した各総合評価に対する評価コメント及び診断期間を記述し、診断対象回転機の絶縁劣化状態が認識可能な状態でプリンタ5bから印字出力する。
従って、以上のような実施の形態によれば、従来では、環境条件や回転機の出力などの仕様によって判断基準が変化したとき、利用者は、その都度診断処理とは別個に表計算ソフトウエアを用いてグラフを作成しなければならない。しかし、本実施の形態では、診断処理後にグラフ作成指示に基づき、診断結果の情報に基づいてグラフを自動的に作成するので、利用者の負担を大幅に軽減できる。
なお、上記実施の形態では、横軸に環境条件となる湿度などの測定データ、縦軸に判定値、綜合評価を設定したが、例えば横軸に診断年月日を設定し、縦軸方向に測定データをプロットしてグラフを作成してもよい。
(実施の形態5)
図11は本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムのさらに他の実施の形態を示す構成図である。なお、同図において、図1又は図6と同一又は等価な構成部分には同一符号を付し、その詳しい説明は図1,図6の説明に譲る。
この実施の形態は、図1又は図6に示す絶縁劣化診断処理部3に新たに検索処理手段18を設けた構成である。検索処理手段18は、検索指示に基づいて図12に示すような一連の処理を実行する。検索処理手段18は、具体的には、情報入力手段1から検索指示を入力すると、検索指示ありと判断し(S21)、管理データ記憶装置4に記憶される階層化された図12に示す検索項目である製造番号−機械室−号機−回転機−診断年月日等の情報を取り出し、表示部5aに表示する(S22)。なお、図13において、31は検索項目、32〜34は参照項目情報(保存情報)である。
利用者は、複数の検索項目の中から1つの検索項目(製造番号)を指定すると(S23)、引き続き、検索語句入力有りかを判断する(S24)。ここで、利用者が情報入力手段1から指定された検索項目の中の検索語句例えば「11111」を入力すると、該当検索項目(製造番号)の中の参照項目情報の中に検索語句「11111」に一致する参照項目情報が有るか否かを判断する(S25)。検索語句「11111」と参照項目情報とが一致しなければ、表示部5aにエラー状態を表示する(S26)。
一方、ステップS25において、該当検索項目(製造番号)の中の参照項目情報の中に検索語句「11111」に一致する参照項目情報が存在すれば、当該参照項目情報である「11111」に連なる下層の情報を抽出し、表示部5aに表示する(S27)。つまり、表示部5aには、「11111」−「MR1」−「M1」−測定年月日を含む各診断項目の測定データが表示される。また、検索項目として例えば「測定年月日」を選択し、かつ検索語句として「2000/01/01」を入力したとき、例えば製造番号を含む当該「測定年月日」に測定した全部の各診断項目の測定データを表示部5aに表示する。
従って、以上のような実施の形態によれば、管理データ記憶装置4に既に階層化されて記憶される多数の管理データの中から必要な管理データを検索する場合、検索項目と検索語句とをキーワードとし、絞込みを行うことにより、簡単に必要な管理データを検索することができ、利用者の負担を大幅に軽減できる。
すなわち、管理データ記憶装置4に多数の回転機に関係する情報及び各回転機の診断に関する過去情報が管理されているが、系統的、かつ経時的に管理されているので、迅速に必要な管理データを抽出でき、ひいては過去のデータを有効に活用することが可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。
本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムの一実施形態を示す構成図。 図1に示す診断処理手段の機能的なブロック構成図。 管理データ記憶装における階層化された情報の管理形態を説明する図。 図1に示す回転機の絶縁劣化診断システムの動作及び本発明に係る絶縁劣化診断方法を説明する動作手順図。 図1に示す診断処理手段による診断処理によって得られた判定値及び例えば5段階総合評価の参考例を示す図。 本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムの他の実施形態を示す構成図。 本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムのさらに他の実施形態を示す構成図。 図7に示す絶縁劣化診断システムを用いて、報告書を作成する例を説明する図。 本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムのさらに他の実施形態を示す構成図。 図8に示す絶縁劣化診断システムを用いて、グラフを作成する例を説明する図。 本発明に係る回転機の絶縁劣化診断システムのさらに他の実施形態を示す構成図。 図11に示すシステムを用いて検索処理する一連の処理例を説明するフローチャート。 検索項目と検索語句とに基づいて検索する場合の検索基礎情報を示す図。
符号の説明
1…情報入力手段、2…設定データ記憶装置、3…絶縁劣化診断処理部、4…管理データ記憶装置、5…情報出力手段、11…初期化処理手段、12…情報管理処理手段、13…情報選択手段、14…診断処理手段、15…データ通信手段、16…報告書作成処理手段、17…グラフ作成手段、18…検索処理手段、141…診断用データ記憶手段、142…判定値判断手段、143…総合評価手段、144…評価内容付加手段。

Claims (9)

  1. 回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断する回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    前記回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断するために必要な複数の測定項目の測定データを入力する情報入力手段と、
    各回転機の関連情報を階層的に管理し、前記情報入力手段から入力される複数の測定項目の測定データを、該当回転機の関連情報の最下層に測定年月日を含めて保存し管理する情報管理処理手段と、
    この情報管理処理手段で管理される各回転機の関連情報の中から特定の回転機に関する選択指示を受けると、この選択指示を受けた当該回転機の診断に必要な複数の測定項目の測定データを選択する情報選択手段と、
    この情報選択手段によって選択された複数の測定項目の測定データ値に基づいて該当回転機の絶縁劣化に関する診断処理を実行する診断処理手段と
    を備えたことを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  2. 請求項1に記載の回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    少なくとも1つの受信ポートを有し、前記測定項目毎の測定器から送信されてくる測定データを受信し、この受信された測定データを管理させるために前記情報管理処理手段に渡す前記情報入力手段に代わるデータ通信手段を設けたことを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  3. 前記請求項1に記載の回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    前記各回転機の関連情報の階層化管理は、製造番号、機械室、号機、回転機、測定年月日を含む各測定項目の測定データの5階層で管理することを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    前記診断処理手段は、前記測定項目毎の測定データ値が予め定める絶縁劣化状態を表す複数段階の判定値(測定値幅データ)内に入っているかを判断する判定値判断手段と、この判定値判断手段で判断された各測定項目の測定データの判定値を合計し、この合計値が予め定める複数段階の評価範囲の何れに属するかに応じて総合評価する総合評価手段と、この総合評価手段による総合評価に基づいて該当回転機の診断間隔及び必要に応じて評価コメントを選択し付加する評価内容付加手段とを設けたことを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    前記診断処理手段による診断結果に基づき、該当回転機の仕様に関する選択情報を記載する欄と、測定項目、測定データ、前記判定値等を記載する欄と、前記総合評価、診断間隔、評価コメント等を記載する欄とに区分けした報告書を作成する報告書作成手段を設けたことを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  6. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    前記診断処理手段による診断結果に基づき、前記測定項目である1つの環境条件項目の測定データを横軸とし、前記判定値又は前記総合評価を縦軸とし、当該判定値又は当該総合評価が順次プロットされたグラフを作成するグラフ作成手段を設けたことを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  7. 請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の回転機の絶縁劣化診断システムにおいて、
    前記情報管理処理手段によって管理される回転機の関連情報である階層化された製造番号、機械室、号機、回転機、測定年月日の何れか1つの選択情報と検索のために入力される検索語句とをキーとし、前記1つの選択情報に属する各レコードの保存情報(参照情報)の中に前記検索語句と等しい保存情報が存在するとき、当該保存情報に連なる下位層の回転機の保存情報を抽出する検索処理手段を設けたことを特徴とする回転機の絶縁劣化診断システム。
  8. 回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断する回転機の絶縁劣化診断方法において、
    前記回転機の絶縁物の絶縁劣化を診断するために必要な複数の測定項目の測定データを入力するステップと、各回転機の関連情報が階層的に管理され、複数の測定項目の測定データが入力されると、該当回転機の関連情報の最下層に測定年月日を含めて各測定項目の測定データを保存する情報管理ステップと、この情報管理ステップで複数の測定項目の測定データを保存した後、或いは任意の時期に入力される選択指示に基づき、前記回転機の関連情報である階層化された製造番号、機械室、号機、回転機、測定年月日の中から1つの情報を選択する情報選択ステップと、この選択された情報に連なる少なくとも測定年月日の前記測定項目毎の測定データ値に基づいて絶縁劣化の診断処理を実行する診断処理ステップとを有することを特徴とする回転機の絶縁劣化診断方法。
  9. 請求項8に記載の回転機の絶縁劣化診断方法において、
    前記診断処理ステップは、前記測定項目毎の測定データ値が予め定める絶縁劣化状態を表す複数段階の判定値(測定値幅データ)内に入っているかを判断するステップと、このステップで判断された各測定項目の測定データの判定値を合計し、この合計値が予め定める複数段階の評価範囲の中の何れに属するかに応じて総合評価するステップと、このステップによる総合評価に基づいて該当回転機の診断間隔及び必要に応じて評価コメントを選択し付加するステップとを有することを特徴とする回転機の絶縁劣化診断方法。
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