JP2006169991A - 低温流体用昇圧ポンプ - Google Patents

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Seiichiro Kimura
誠一郎 木村
Kenji Nakamichi
憲治 中道
Yuichi Kihara
勇一 木原
Ichiro Takeno
市朗 竹野
Atsushi Yushimo
篤 湯下
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Abstract

【課題】 圧縮効率を向上させることができて、かつポンプ効率を向上させることのできる低温流体用昇圧ポンプを提供する。
【解決手段】 ハウジング11と、該ハウジング11内に形成された空間S1,S2内を往復摺動する第1のピストン12および第2のピストン13と、これらピストン12,13を往復摺動させる駆動手段14とを備えた低温流体用昇圧ポンプ10であって、前記第1のピストン12および前記第2のピストン13が同軸線上に配置されているとともに、低温流体が、前記第1のピストン12と前記ハウジング11との間、前記第2のピストン13と前記ハウジング11との間、または前記第1のピストン12と前記第2のピストン13との間に形成された複数の加圧室C1,C2,C3,C4を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低温の液体を圧縮して昇圧させる低温流体用昇圧ポンプに関するものである。
従来、低温(例えば、2.17K:−270.98℃から77K:−196.15℃)の流体(例えば、液体水素あるいは液体ヘリウム等)を圧縮して昇圧させる低温流体用昇圧ポンプとしては、予圧ポンプ室と主ポンプ室とを有するものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特公平7−56256号公報
上記特許文献1の低温流体用昇圧ポンプでは、予圧ポンプ室内で予圧された流体が、主ポンプ室内に流入するとともに、この主ポンプ室内において所定の圧力に昇圧された後、吐出口から吐出されるようになっている。
しかしながら、このような低温流体用昇圧ポンプでは、予圧ポンプ室において予圧された流体が、主ポンプ室において所定の圧力まで一気に昇圧させられるようになっているため、昇圧される前後で差圧が大きくなり、圧縮効率が低下するとともに、ポンプ効率も低下してしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、圧縮効率を向上させることができて、かつポンプ効率を向上させることのできる低温流体用昇圧ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、ハウジングと、該ハウジング内に形成された空間内を往復摺動する複数個のピストンと、これらピストンを往復摺動させる駆動手段とを備えた低温流体用昇圧ポンプであって、前記複数個のピストンが、前記ハウジングの一端から他端にかけて同軸線上に配置されているとともに、前記ハウジングの一端近傍に配置されたピストンの一側面と前記ハウジングの一端内壁との間、前記ハウジングの他端近傍に配置されたピストンの他側面と前記ハウジングの他端内壁との間、および前記ハウジングの一端近傍に配置されたピストンの他側面と前記ハウジングの他端近傍に配置されたピストンの一側面との間に少なくとも3つの加圧室が形成されており、低温流体が、これら加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、ハウジング内に複数の加圧室が形成されることとなり、ポンプに供給された低圧の低温流体が、これら加圧室を(例えば、ハウジングの一端側から他端側に向かって、またはハウジングの中央部から両端側双方に向かって)順次通過していくことによりその圧力が次第に高められ、高圧の低温流体となってポンプから吐出される。
低温流体がこのように徐々に加圧(昇圧)される(すなわち、多段圧縮される)ことにより、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、複数個のピストンが同軸線上(すなわち、一直線上)に配置されているので、ポンプの径方向(幅方向)の寸法を減少させることができ、ポンプの小型化を図ることができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、ハウジングと、該ハウジング内に形成された空間内を往復摺動する第1のピストンおよび第2のピストンと、これらピストンを往復摺動させる駆動手段とを備えた低温流体用昇圧ポンプであって、前記第1のピストンおよび前記第2のピストンが同軸線上に配置されているとともに、低温流体が、前記第1のピストンと前記ハウジングとの間、前記第2のピストンと前記ハウジングとの間、または前記第1のピストンと前記第2のピストンとの間に形成された複数の加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、ハウジング内に複数の加圧室が形成されることとなり、ポンプに供給された低圧の低温流体が、これら加圧室を順次通過していくことによりその圧力が次第に高められ、高圧の低温流体となってポンプから吐出される。
低温流体がこのように徐々に加圧(昇圧)される(すなわち、多段圧縮される)ことにより、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、第1のピストンおよび第2のピストンが同軸線上(すなわち、一直線上)に配置されているので、ポンプの径方向(幅方向)の寸法を減少させることができ、ポンプの小型化を図ることができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、前記第1のピストンの一側面とハウジングとの間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンの他側面とハウジングとの間に第2加圧室が形成されているとともに、前記第2のピストンの一側面とハウジングとの間に第3加圧室が形成され、前記第2のピストンの他側面とハウジングとの間に第4加圧室が形成されており、低温流体が前記第1加圧室、前記第2加圧室、前記第3加圧室、および前記第4加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、ハウジング内に4つの加圧室が形成されることとなり、ポンプに供給された低圧の低温流体が、これら加圧室を順次通過していくことによりその圧力が次第に高められ、高圧の低温流体となってポンプから吐出される。
低温流体がこのように徐々に加圧(昇圧)される(すなわち、4段圧縮される)ことにより、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、前記第1のピストンの一側面とハウジングとの間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンの他側面と前記第2のピストンの一側面との間に第2加圧室が形成され、前記第2のピストンの他側面とハウジングとの間に第3加圧室が形成されており、低温流体が前記第1加圧室、前記第2加圧室、および前記第3加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、ハウジング内に3つの加圧室が形成されることとなり、ポンプに供給された低圧の低温流体が、これら加圧室を順次通過していくことによりその圧力が次第に高められ、高圧の低温流体となってポンプから吐出される。
低温流体がこのように徐々に加圧(昇圧)される(すなわち、3段圧縮される)ことにより、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、前記第1のピストンの他側面と前記第2のピストンの一側面との間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンの一側面と前記ハウジングとの間、および前記第2のピストンの他側面と前記ハウジングとの間に第2加圧室がそれぞれ形成されており、低温流体が前記第1加圧室、および前記第2加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、ハウジング内に3つの加圧室が形成されることとなり、ポンプに供給された低圧の低温流体が、第1加圧室および第2加圧室を順次通過していくことによりその圧力が次第に高められ、高圧の低温流体となってポンプから吐出される。
低温流体がこのように徐々に加圧(昇圧)される(すなわち、2段圧縮される)ことにより、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、前記第2のピストンが、前記ハウジング内に形成された空間内を往復摺動するとともに、前記第1のピストンが、前記第2のピストン内に形成された空間内を往復摺動するように構成されており、これらピストンの一側面と前記ハウジングとの間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンと第2のピストンとの間に第2加圧室が形成され、前記第2のピストンの他側面と前記ハウジングとの間に第3加圧室が形成されており、低温流体が前記第1加圧室、前記第2加圧室、および前記第3加圧室を順次通過させられることにより、漸次昇圧されていくことを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、ハウジング内に3つの加圧室が形成されることとなり、ポンプに供給された低圧の低温流体が、これら加圧室を順次通過していくことによりその圧力が次第に高められ、高圧の低温流体となってポンプから吐出される。
低温流体がこのように徐々に加圧(昇圧)される(すなわち、3段圧縮される)ことにより、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、第1のピストンが第2のピストン内に形成された空間内を往復摺動するようになっているので、ポンプの長手方向(幅方向と直交する方向)の寸法を減少させることができ、ポンプの小型化を図ることができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプは、前記駆動手段が電磁石または超伝導磁石を具備してなり、かつ前記ピストンが磁性体、強磁性体もしくは超伝導体により構成されていることを特徴とする。
このような低温流体用昇圧ポンプによれば、第1のピストンおよび第2のピストンが、電磁石または超伝導磁石の極性の切り替えのみで駆動されることとなる。すなわち、ピストンロッドにより第1ピストンおよび第2ピストンを駆動する方式に比べて、ピストンロッド14を貫通させるために必要であった貫通穴および低温シールをなくすことができ、部品点数を減少させることができるとともに、低温シールの劣化等により発生するおそれがあった低温流体のリークをなくすことができる。
本発明によれば、圧縮効率を向上させることができて、かつポンプ効率を向上させることのできるという効果を奏する。
以下、本発明による低温流体用昇圧ポンプの第1実施形態について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る低温流体用昇圧ポンプ10は、ハウジング11と、第1のピストン12と、第2のピストン13と、ピストンロッド(駆動手段)14とを主たる要素として構成されたものである。
ハウジング11は、その内部に第1の空間S1、および第2の空間S2を有するものである。
また、ハウジング11の略中央部には、その軸線方向に沿って、ピストンロッド14が貫通する貫通穴11b,11cが設けられている。
第1のピストン12は、ハウジング11の第1の空間S1内に配置され、その外周面には、複数本(本実施形態では2本)のピストンリング12aが取り付けられている。そして、第1のピストン12が第1の空間S1内に配置されることにより、第1のピストン12の一側(図において上側)に第1加圧室(「与圧室」ともいう)C1が形成されるとともに、第1のピストン12の他側(図において下側)に第2加圧室C2が形成されるようになっている。
第2のピストン13は、ハウジング11の第2の空間S2内に配置され、その外周面には、複数本(本実施形態では3本)のピストンリング13aが取り付けられている。そして、第2のピストン13が第2の空間S2内に配置されることにより、第2のピストン13の一側(図において上側)に第3加圧室C3が形成されるとともに、第2のピストン13の他側(図において下側)に第4加圧室C4が形成されるようになっている。
なお、第1加圧室C1、第2加圧室C2、第3加圧室C3、および第4加圧室C4は、第1加圧室C1の最大容積をC1max、第2加圧室C2の最大容積をC2max、第3加圧室C3の最大容積をC3max、および第4加圧室C4の最大容積をC4maxとした場合、C1max>C2max>C3max>C4maxの関係を有するように形成されている。
ピストンロッド14は、第1のピストン12と第2のピストン13とを連結するとともに、図示しない駆動源により駆動されるものである。ピストンロッド14と貫通穴11bとの間には低温シール16が設けられており、ピストンロッド14と貫通穴11cとの間には低温シール17が設けられている。
ハウジング11には、第1加圧室C1と連通する吸入管18、第1加圧室C1と第2加圧室C2とを連通する連通管19、第2加圧室C2と第3加圧室C3とを連通する連通管22、第3加圧室C3と第4加圧室C4とを連通する連通管20、および第4の加圧室C4と連通する吐出管21が接続されている。また、吸入管18、連通管19,22,20、および吐出管21には、吐出弁(逆止弁)18a,19a,22a,20a,21aが設けられている。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ10の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン12および第2のピストン13が図1(b)の位置(すなわち、上死点)から図1(a)の位置(すなわち、下死点)へと移動していくことにより、第1加圧室C1内には、吸入管18および吸入弁18aを介して、圧力P(例えば、0.1013MPa)の低温流体が吸入され、第1加圧室C1内の圧力P1が、例えば、0.1013MPaとなり、同時に第2加圧室C2では低温流体の2回目の圧縮が行われ、第2加圧室C2内の圧力P2がWMPaからXMPaへと昇圧(加圧)される。
一方、第3加圧室C3内には、連通路22および吐出弁22aを介して、第2加圧室C2で加圧されたXMPaの低温流体が流入し、第3加圧室C3内の圧力P3がXMPaとなり、同時に第4加圧室C4では低温流体の4回目の圧縮が行われ、第4加圧室C4内の圧力P4がYMPaからZMPa(例えば、70MPa)へと昇圧(加圧)されて、ZMPaの低温流体が低温流体用昇圧ポンプ10から吐出される。
つづいて、第1のピストン12および第2のピストン13が図1(a)の位置から図1(b)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が圧力PからWMPaへ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C2内には、連通管19および吐出弁19aを介して、第1加圧室C1で昇圧されたWMPaの低温流体が吸入される。
一方、第3加圧室C3内では、低温流体の3回目の圧縮が行われ、低温流体がXMPaからYMPaへ昇圧(加圧)され、同時に第4加圧室C4内には、連通管20および吐出弁20aを介して、第3加圧室C3で昇圧されたYMPaの低温流体が吸入される。
第1のピストン12と第2のピストン13とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、圧力P(例えば、0.1013MPa)で低温流体用昇圧ポンプ10に供給された低温流体は、ZMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ10から吐出されていく。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ10によれば、低温流体が徐々に昇圧される(すなわち、多段圧縮される)ようになっているので、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、低温流体用昇圧ポンプ10内における低温流体の圧縮は、一直線上に配置された2つのピストンの両面、すなわち、第1のピストン12の両面(図において上面および下面)および第2のピストン13の両面(図において上面および下面)により行われるようになっているので、ポンプ全体の小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ10は、図23および図24に示すような特性を有する低温流体、例えば、沸点(20K:−253.15℃)、1気圧(0.1013MPa)で体積弾性率が50MPaとなる液体水素等を昇圧するのに特に好適である。
すなわち、図23および図24に示すような特性を考慮して(体積弾性率の曲線を反映させて)、各加圧室C1〜C4における昇圧量(圧縮比)を決定することが容易にできるので、低温流体を効率よく圧縮することができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第2実施形態を、図2を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ30は、連通管19および吐出弁19aの代わりに連通路32aおよび吐出弁(逆止弁)35が設けられており、連通管22および吐出弁22aの代わりに連通路11aおよび吐出弁(逆止弁)15が設けられており、連通管20および吐出弁20aの代わりに連通路33aおよび吐出弁(逆止弁)36が設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路32aは、第1のピストン32の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン32の略中央部に、第1ピストン32の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁35は、この連通路32a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路11aは、第1の空間S1と第2の空間S2とを連通する通路であり、この連通路11a内には、吐出弁(逆止弁)15が設けられている。
連通路33aは、第2のピストン33の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン33の略中央部に、第2ピストン33の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁36は、この連通路33a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ30の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン32および第2のピストン33が図2(b)の位置(すなわち、上死点)から図2(a)の位置(すなわち、下死点)へと移動していくことにより、第1加圧室C1内には、吸入管18および吸入弁18aを介して、圧力P(例えば、0.1013MPaの低温流体が吸入され、第1の加圧室C1内の圧力P1が、例えば、0.1013MPaとなり、同時に第2加圧室C2では低温流体の2回目の圧縮が行われ、第2加圧室C2内の圧力P2がWMPaからXMPaへと昇圧(加圧)される。
一方、第3加圧室C3内には、連通路11aおよび吐出弁15を介して、第2加圧室C2で加圧されたXMPaの低温流体が流入し、第3加圧室C3内の圧力P3がXMPaとなり、同時に第4加圧室C4では低温流体の4回目の圧縮が行われ、第4加圧室C4内の圧力P4がYMPaからZMPa(例えば、70MPa)へと昇圧(加圧)されて、ZMPaの低温流体用昇圧ポンプ30から吐出される。
つづいて、第1のピストン32および第2のピストン33が図2(a)の位置から図2(b)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が0.1MPaからWMPaへ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C2内には、連通路32aおよび吐出弁35を介して、第1加圧室C1で昇圧されたWMPaの低温流体が吸入される。
一方、第3加圧室C3内では、低温流体の3回目の圧縮が行われ、低温流体がXMPaからYMPaへ昇圧(加圧)され、同時に第4加圧室C4内には、連通路33aおよび吐出弁36を介して、第3加圧室C3で昇圧されたYMPaの低温流体が吸入される。
第1のピストン32と第2のピストン33とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、圧力P(例えば、0.1013MPa)で低温流体用昇圧ポンプ30に供給された低温流体は、ZMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ30から吐出されていく。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ30によれば、第1実施形態において低温流体用昇圧ポンプ10の外側に張り出していた連通管19,22,20をなくすことができるので、ポンプ全体の見た目をスッキリとしたものにして、美観性(デザイン性)を向上させることができ、かつポンプの半径方向の寸法を小型化することができる。
その他の作用効果は、前述した第1実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第3実施形態を、図3を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ40は、駆動手段としてリニア駆動方式を用いているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における第1のピストン42および第2のピストン43はそれぞれ、極性の異なる磁性体または強磁性体を図示しないバックアップリングを介して複数積層して構成されたものである。
また、これら第1のピストン42、第2のピストン43、およびこれらピストン42,43を連結するロッド44を収容するハウジング41の半径方向外側には、これら第1のピストン42、第2のピストン43、およびロッド44をハウジング41において往復動させる電磁石(または超伝導磁石)45が設けられており、この電磁石(または超伝導磁石)45の磁性を順次切り替えることにより第1のピストン42、第2のピストン43、およびロッド44がハウジング41内を往復動するようになっている。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ40の作用については、前述した第1実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ40によれば、第1実施形態のものではピストンロッド14を貫通させるために必要であった貫通穴11bおよび低温シール16をなくすことができるので、部品点数を減少させることができるとともに、低温シール16の劣化等により発生するおそれがあった低温流体のリークをなくすことができる。
その他の作用効果は、前述した第1実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第4実施形態を、図4を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ50は、連通管19および吐出弁19aの代わりに連通路52aおよび吐出弁(逆止弁)55が設けられており、連通管22および吐出弁22aの代わりに連通路11aおよび吐出弁(逆止弁)15が設けられており、連通管20および吐出弁20aの代わりに連通路53aおよび吐出弁(逆止弁)56が設けられているという点で前述した第3実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第3実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路52aは、第1のピストン52の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン52の略中央部に、第1ピストン52の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁55は、この連通路52a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路53aは、第2のピストン53の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン53の略中央部に、第2ピストン53の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁56は、この連通路53a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ50の作用については、前述した第2実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ50によれば、第3実施形態において低温流体用昇圧ポンプ40の外側に張り出していた連通管19,22,20をなくすことができるので、ポンプ全体の見た目をスッキリとしたものにして、美観性(デザイン性)を向上させることができ、かつポンプの半径方向の寸法を小型化することができる。
その他の作用効果は、前述した第3実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第5実施形態を、図5を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ60は、駆動手段として磁性体駆動方式を用いているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における第1のピストン62および第2のピストン63はそれぞれ、S極またはN極のどちらか一方の極性を有する磁性体で構成されたものである。
また、これら第1のピストン62、第2のピストン63、およびこれらピストン62,63を連結するロッド64を収容するハウジング61の中心軸線上には、これら第1のピストン62、第2のピストン63、およびロッド64をハウジング61内において往復動させる電磁石(または超伝導磁石)65が設けられており、この電磁石(または超伝導磁石)65の磁性を順次切り替えることにより第1のピストン62、第2のピストン63、およびロッド64がハウジング61内を往復動するようになっている。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ60の作用および効果については、前述した第3実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第6実施形態を、図6を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ70は、連通管19および吐出弁19aの代わりに連通路72aおよび吐出弁(逆止弁)75が設けられており、連通管22および吐出弁22aの代わりに連通路11aおよび吐出弁(逆止弁)15が設けられており、連通管20および吐出弁20aの代わりに連通路73aおよび吐出弁(逆止弁)76が設けられているという点で前述した第5実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第5実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路72aは、第1のピストン72の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン72の略中央部に、第1ピストン72の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁75は、この連通路72a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路73aは、第2のピストン73の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン73の略中央部に、第2ピストン73の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁76は、この連通路73a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ70の作用および効果については、前述した第4実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第7実施形態を、図7を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ80は、駆動手段として超伝導駆動方式(マイスナー効果により駆動する方式)を用いているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における第1のピストン82および第2のピストン83はそれぞれ、マイスナー効果により磁力線の全部または一部が超伝導物質の中に入り込めない完全反磁性体の状態となっている。
これら第1のピストン82、第2のピストン83、およびこれらピストン82,83を連結するロッド84を収容するハウジング81の中心軸線上には、これら第1のピストン82、第2のピストン83、およびロッド84をハウジング81内において往復動させる電磁石(または超伝導磁石)85が設けられており、この電磁石(または超伝導磁石)85の磁性を順次切り替えることにより第1のピストン82、第2のピストン83、およびロッド84がハウジング81内を往復動するようになっている。すなわち、ピストン82,82を第4加圧室C4側(図において下方向)へ移動させる際は、ハウジング81の上端側の電磁石85の磁場をハウジング81の下端側の電磁石85よりも強くする。これにより、ピストン81,82とハウジング81の上端側の電磁石85との間でマイスナー効果による斥力により、ピストン81,82が第4加圧室C4側へ移動する。
また、ピストン81,82を第1加圧室C1側(図において上方向)へ移動させる際は、ハウジング81の下端側の電磁石85の磁場を上端側の電磁石85より強くすればよい。つまり、2つの電磁石85の磁場がそれぞれ異なるように、各電磁石85に供給する電流の波長をずらして磁場を形成することで、ピストン81,82が往復動することとなる。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ80の作用および効果については、前述した第3実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第8実施形態を、図8を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ90は、連通管19および吐出弁19aの代わりに連通路92aおよび吐出弁(逆止弁)95が設けられており、連通管22および吐出弁22aの代わりに連通路11aおよび吐出弁(逆止弁)15が設けられており、連通管20および吐出弁20aの代わりに連通路93aおよび吐出弁(逆止弁)96が設けられているという点で前述した第7実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第7実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路92aは、第1のピストン92の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン92の略中央部に、第1ピストン92の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁95は、この連通路92a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路93aは、第2のピストン93の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン93の略中央部に、第2ピストン93の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁96は、この連通路93a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ90の作用および効果については、前述した第4実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第9実施形態を、図9を用いて説明する。
図9に示すように、本実施形態に係る低温流体用昇圧ポンプ100は、ハウジング111と、第1のピストン112と、第2のピストン113と、ピストンロッド114とを主たる要素として構成されたものである。
ハウジング111は、その内部に空間Sを有する円筒状の部材であり、ハウジング111の略中央部には、その軸線方向に沿って、ピストンロッド114が貫通する貫通穴111aが設けられている。
第1のピストン112は、空間S内の一側(図において上側)に配置され、その外周面には、複数本(本実施形態では2本)のピストンリング112aが取り付けられている。
第2のピストン113は、空間S内の他側(図において下側)に配置され、その外周面には、複数本(本実施形態では2本)のピストンリング113aが取り付けられている。
そして、これら第1のピストン112および第2のピストン113が空間S内に配置されることにより、第1のピストン112の一側(図において上側)に第1加圧室(「与圧室」ともいう)C1’が形成され、第2のピストン113の他側(図において下側)に第3加圧室C3’が形成されるとともに、第1のピストン112と第2のピストン113との間(すなわち、第1のピストン112の他側(図において下側)と第2のピストン113の一側(図において上側)との間)に第2加圧室C2’が形成されるようになっている。
また、第1のピストン112の他側と第2のピストン113の一側とはバネ115により連結されている。
ピストンロッド114は、第1のピストン112の一側に連結されるとともに、図示しない駆動源により駆動されるものである。駆動源は、バネ115および第2のピストン113に共振振動を起こさせ、これにより第2のピストン113が所定の往復動を行うようにピストンロッド114を往復動させる(振幅させる)ものである。
また、ピストンロッド114と貫通穴111aとの間には低温シール116が設けられている。
ハウジング111には、第1加圧室C1’と連通する吸入管118、第1加圧室C1’と第2加圧室C2’とを連通する連通管119、第2加圧室C2’と第3加圧室C3’とを連通する連通管120、および第3の加圧室C3’と連通する吐出管121が接続されている。また、吸入管118、連通管119,120、および吐出管121には、吐出弁(逆止弁)118a,119a,120a,121aが設けられている。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ100の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン112および第2のピストン113が図9(d)の位置(すなわち、上死点)から図9(a)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1’内には、吸入管118および吸入弁118aを介して、例えば、0.1013MPaの低温流体が吸入され、同時に第3加圧室C3’内には、連通管120および吐出弁120aを介して、第2加圧室C2’で加圧されたUMPaの低温流体が流入するとともに、第3加圧室C3’において低温流体の3回目の圧縮が開始される。
第1のピストン112および第2のピストン113が図9(a)の位置から図9(b)の位置(すなわち、下死点)へとさらに移動していくことにより、低温流体が第1加圧室C1’内にさらに吸入されるとともに、第3加圧室C3’では低温流体がVMPa(例えば、70MPa)へ昇圧(加圧)されて低温流体用昇圧ポンプ100から吐出される。
つづいて、第1のピストン112および第2のピストン113が図9(b)の位置から図9(c)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1’内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が0.1013MPaからTMPaへ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C2’には、連通管119および吐出弁119aを介して、第1加圧室C1’で加圧されたTMPaの低温流体が流入する。
そして、第1のピストン112および第2のピストン113が図9(c)の位置から図9(d)の位置へと移動していくことにより、第2加圧室C2’内において低温流体がTMPaからUMPaへ昇圧される。
第1のピストン112と第2のピストン113とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、0.1013MPaで低温流体用昇圧ポンプ100に供給された低温流体は、VMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ100から吐出されていく。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ100によれば、低温流体が徐々に昇圧される(すなわち、多段圧縮される)ようになっているので、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、低温流体用昇圧ポンプ100内における低温流体の圧縮は、一直線上に配置された2つのピストンの両面、すなわち、第1のピストン112の両面(図において上面および下面)および第2のピストン113の両面(図において上面および下面)により行われるようになっているので、ポンプ全体の小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ100は、図23に示すような特性を有する低温流体、例えば、沸点(20K:−253.15℃)、1気圧(0.1013MPa)で体積弾性率が50MPaとなる液体水素等を昇圧するのに特に好適である。
すなわち、図23に示すような特性を考慮して(体積弾性率の曲線を反映させて)、各加圧室C1’〜C3’における昇圧量(圧縮比)を決定することが容易にできるので、低温流体を効率よく圧縮することができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第10実施形態を、図10を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ130は、連通管119および吐出弁119aの代わりに連通路132aおよび吐出弁(逆止弁)135が設けられており、連通管120および吐出弁120aの代わりに連通路133aおよび吐出弁(逆止弁)136が設けられているという点で前述した第9実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第9実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第9実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路132aは、第1のピストン132の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン132の略中央部に、第1ピストン132の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁135は、この連通路132a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路133aは、第2のピストン133の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン133の略中央部に、第2ピストン133の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁136は、この連通路133a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ130の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン132および第2のピストン133が図10(d)の位置(すなわち、上死点)から図10(a)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1’内には、吸入管118および吸入弁118aを介して、例えば、0.1013MPaの低温流体が吸入され、同時に第3加圧室C3’内には、連通路133aおよび吐出弁136を介して、第2加圧室C2’で加圧されたUMPaの低温流体が流入するとともに、第3加圧室C3’において低温流体の3回目の圧縮が開始される。
第1のピストン132および第2のピストン133が図10(a)の位置から図10(b)の位置(すなわち、下死点)へとさらに移動していくことにより、低温流体が第1加圧室C1’内にさらに吸入されるとともに、第3加圧室C3’では低温流体がVMPa(例えば、70MPa)へ昇圧(加圧)されて低温流体用昇圧ポンプ130から吐出される。
つづいて、第1のピストン132および第2のピストン133が図10(b)の位置から図10(c)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1’内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が0.1013MPaからTMPaへ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C2’には、連通路132aおよび吐出弁135を介して、第1加圧室C1’で加圧されたTMPaの低温流体が流入する。
そして、第1のピストン132および第2のピストン133が図10(c)の位置から図10(d)の位置へと移動していくことにより、第2加圧室C2’内において低温流体がTMPaからUMPaへ昇圧される。
第1のピストン132と第2のピストン133とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、0.1013MPaで低温流体用昇圧ポンプ130に供給された低温流体は、VMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ130から吐出されていく。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ130によれば、第9実施形態において低温流体用昇圧ポンプ100の外側に張り出していた連通管119,120をなくすことができるので、ポンプ全体の見た目をスッキリとしたものにして、美観性(デザイン性)を向上させることができ、かつポンプの半径方向の寸法を小型化することができる。
その他の作用効果は、前述した第9実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第11実施形態を、図11を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ160は、駆動手段として磁性体駆動方式を用いているという点で前述した第9実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第9実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における第1のピストン162および第2のピストン163はそれぞれ、S極またはN極のどちらか一方の極性を有する磁性体で構成されたものである。
また、これら第1のピストン162および第2のピストン163を収容するハウジング161の中心軸線上には、これら第1のピストン162および第2のピストン163をハウジング161内において、前述した第9実施形態の第1のピストン112、第2のピストン113、およびバネ115と同様に往復動させる電磁石(または超伝導磁石)165が設けられており、この電磁石(または超伝導磁石)165の磁性を順次切り替えることにより第1のピストン162、第2のピストン163、およびバネ115がハウジング161内を往復動するようになっている。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ160の作用については、前述した第9実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ160によれば、第9実施形態のものではピストンロッド114を貫通させるために必要であった貫通穴111aおよび低温シール116をなくすことができるので、部品点数を減少させることができるとともに、低温シール116の劣化等により発生するおそれがあった低温流体のリークをなくすことができる。
その他の作用効果は、前述した第9実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第12実施形態を、図12を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ170は、連通管119および吐出弁119aの代わりに連通路172aおよび吐出弁(逆止弁)175が設けられており、連通管120および吐出弁120aの代わりに連通路173aおよび吐出弁(逆止弁)176が設けられているという点で前述した第11実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第11実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路172aは、第1のピストン172の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン172の略中央部に、第1ピストン172の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁175は、この連通路172a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路173aは、第2のピストン173の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン173の略中央部に、第2ピストン173の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁176は、この連通路173a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ170の作用については、前述した第10実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ170によれば、第11実施形態において低温流体用昇圧ポンプ160の外側に張り出していた連通管119,120をなくすことができるので、ポンプ全体の見た目をスッキリとしたものにして、美観性(デザイン性)を向上させることができ、かつポンプの半径方向の寸法を小型化することができる。
その他の作用効果は、前述した第11実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第13実施形態を、図13を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ180は、駆動手段として超伝導駆動方式(マイスナー効果により駆動する方式)を用いているという点で前述した第9実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第9実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における第1のピストン182および第2のピストン183はそれぞれ、マイスナー効果により磁力線の全部または一部が超伝導物質の中に入り込めない完全反磁性体の状態となっている。
これら第1のピストン182および第2のピストン183を収容するハウジング181の中心軸線上には、これら第1のピストン182、第2のピストン183、およびバネ115をハウジング181内において、前述した第9実施形態の第1のピストン112、第2のピストン113、およびバネ115と同様に往復動させる電磁石(または超伝導磁石)185が設けられており、この電磁石(または超伝導磁石)185の磁性を順次切り替えることにより第1のピストン182、第2のピストン183、およびバネ115がハウジング181内を往復動するようになっている。
すなわち、ピストン182,182を第3加圧室C3’側(図において下方向)へ移動させる際は、ハウジング181の上端側の電磁石185の磁場をハウジング181の下端側の電磁石185よりも強くする。これにより、ピストン181,182とハウジング181の上端側の電磁石185との間でマイスナー効果による斥力により、ピストン181,182が第3加圧室C3’側へ移動する。
また、ピストン181,182を第1加圧室C1’側(図において上方向)へ移動させる際は、ハウジング181の下端側の電磁石185の磁場を上端側の電磁石185より強くすればよい。つまり、2つの電磁石185の磁場がそれぞれ異なるように、各電磁石185に供給する電流の波長をずらして磁場を形成することで、ピストン181,182が往復動することとなる。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ180の作用および効果については、前述した第11実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第14実施形態を、図14を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ190は、連通管119および吐出弁119aの代わりに連通路192aおよび吐出弁(逆止弁)195が設けられており、連通管120および吐出弁120aの代わりに連通路193aおよび吐出弁(逆止弁)196が設けられているという点で前述した第13実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第13実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路192aは、第1のピストン192の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン192の略中央部に、第1ピストン192の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁195は、この連通路192a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路193aは、第2のピストン193の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン193の略中央部に、第2ピストン193の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁196は、この連通路193a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ190の作用および効果については、前述した第12実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第15実施形態を、図15を用いて説明する。
図15に示すように、本実施形態に係る低温流体用昇圧ポンプ200は、ハウジング211と、第1のピストン212と、第2のピストン213と、電磁石(または超伝導磁石)214とを主たる要素として構成されたものである。
ハウジング211は、その内部に空間S’を有する円筒状の部材である。
第1のピストン212は、S極またはN極のどちらか一方の極性を有する磁性体で構成されたもので、空間S’内の一側(図において上側)にバネ215aを介して配置され、その外周面には、複数本(本実施形態では2本)のピストンリング212aが取り付けられている。
第2のピストン213は、S極またはN極のどちらか一方の極性を有する磁性体で構成されたもので、空間S’内の他側(図において下側)にバネ215bを介して配置され、その外周面には、複数本(本実施形態では2本)のピストンリング213aが取り付けられている。
そして、これら第1のピストン212および第2のピストン213が空間S’内に配置されることにより、第1のピストン212の一側(図において上側)に第2加圧室C2”が形成され、第2のピストン213の他側(図において下側)に第2加圧室C2”が形成されるとともに、第1のピストン212と第2のピストン213との間(すなわち、第1のピストン212の他側(図において下側)と第2のピストン213の一側(図において上側)との間)に第1加圧室(「与圧室」ともいう)C1”が形成されるようになっている。
また、第1のピストン212の他側と第2のピストン213の一側とはバネ215cにより連結されている。
電磁石(または超伝導磁石)214は、第1のピストン212および第2のピストン213を収容するハウジング211の中心軸線上に配置されている。そして、この電磁石(または超伝導磁石)により、第1のピストン212および第2のピストン213は、図15に示すような動き、すなわち、ハウジング211内において、同時に接近する方向と同時に離間する方向とを交互に繰り返しながら往復動するようになっている。
ハウジング211には、第1加圧室C1”と連通する吸入管218、第1加圧室C1”と第2加圧室C2”とをそれぞれ連通する連通管219,220、および第2の加圧室C2”とそれぞれ連通する吐出管221,222が接続されている。また、吸入管218、連通管219,220、および吐出管221,222には、吐出弁(逆止弁)218a,219a,220a,221a,222aが設けられている。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ200の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン212および第2のピストン213が図15(a)の位置(すなわち、下死点)から図15(b)の位置(すなわち、上死点)へと移動していくことにより、第1加圧室C1”内には、吸入管218および吸入弁218aを介して、例えば、0.1013MPaの低温流体が吸入され、同時に第2加圧室C2”ではそれぞれ、低温流体の2回目の圧縮が行われ、低温流体がPMPaからQMPa(例えば、70MPa)へ昇圧(加圧)されて低温流体用昇圧ポンプ200から吐出される。
つづいて、第1のピストン212および第2のピストン213が図1(b)の位置から図1(a)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1”内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が0.1013MPaからPMPa(例えば、10MPa)へ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C2”内には、連通管219,220および吐出弁219a,220aを介して、第1加圧室C1”で昇圧されたPMPaの低温流体が吸入される。
第1のピストン212と第2のピストン213とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、0.1013MPaで低温流体用昇圧ポンプ200に供給された低温流体は、QMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ200から吐出されていく。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ200によれば、低温流体が徐々に昇圧される(すなわち、多段圧縮される)ようになっているので、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、低温流体用昇圧ポンプ200内における低温流体の圧縮は、一直線上に配置された2つのピストンの両面、すなわち、第1のピストン212の両面(図において上面および下面)および第2のピストン213の両面(図において上面および下面)により行われるようになっているので、ポンプ全体の小型化を図ることができる。
さらに、本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ200は、図23および図24に示すような特性を有する低温流体、例えば、沸点(20K:−253.15℃)、1気圧(0.1013MPa)で体積弾性率が50MPaとなる液体水素等を昇圧するのに特に好適である。
すなわち、図23および図24に示すような特性を考慮して(体積弾性率の曲線を反映させて)、各加圧室C1”,C2”における昇圧量(圧縮比)を決定することが容易にできるので、低温流体を効率よく圧縮することができる。
本実施形態のおいて、逆止弁218a、219a、220a、221a、222aへの流入方向を反転させる事も可能である。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第16実施形態を、図16を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ230は、連通管219および吐出弁219aの代わりに連通路232aおよび吐出弁(逆止弁)235が設けられており、連通管220および吐出弁220aの代わりに連通路233aおよび吐出弁(逆止弁)236が設けられているという点で前述した第15実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第15実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第15実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
連通路232aは、第1のピストン232の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第1のピストン232の略中央部に、第1ピストン232の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁235は、この連通路232a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
連通路233aは、第2のピストン233の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する通路であり、第2のピストン233の略中央部に、第2ピストン233の軸線方向に沿って形成されている。また、吐出弁236は、この連通路233a内に配置された、いわゆる逆止弁である。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ230の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン232および第2のピストン233が図16(a)の位置(すなわち、下死点)から図16(b)の位置(すなわち、上死点)へと移動していくことにより、第1加圧室C1”内には、吸入管218および吸入弁218aを介して、例えば、0.1013MPaの低温流体が吸入され、同時に第2加圧室C2”ではそれぞれ、低温流体の2回目の圧縮が行われ、低温流体がPMPaからQMPa(例えば、70MPa)へ昇圧(加圧)されて低温流体用昇圧ポンプ230から吐出される。
つづいて、第1のピストン232および第2のピストン233が図16(b)の位置から図16(a)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C1”内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が0.1013MPaからPMPa(例えば、10MPa)へ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C2”内には、連通路232a,233aおよび吐出弁235,236を介して、第1加圧室C1”で昇圧されたPMPaの低温流体が吸入される。
第1のピストン232と第2のピストン233とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、0.1013MPaで低温流体用昇圧ポンプ230に供給された低温流体は、QMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ230から吐出されていく。
本実施形態のおいて、逆止弁218a、221a、222a、232a、233aへの流入方向を反転させる事も可能である。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ230によれば、第15実施形態において低温流体用昇圧ポンプ200の外側に張り出していた連通管219,220をなくすことができるので、ポンプ全体の見た目をスッキリとしたものにして、美観性(デザイン性)を向上させることができ、かつポンプの半径方向の寸法を小型化することができる。
その他の作用効果は、前述した第15実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第17実施形態を、図17を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ240は、バネ215a,215b,215cが省略されているという点で前述した第15実施形態のものと異なる。すなわち、本実施形態は、バネ215a,215b,215cの代わりに電磁石(または超伝導磁石)214により形成される磁場をバネとして利用して、第1のピストン212および第2のピストン213を第15実施形態のものと同様に動作させるものである。
その他の構成要素については前述した第15実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第15実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ240の作用および効果については、前述した第15実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第18実施形態を、図18を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ250は、バネ215a,215b,215cが省略されているという点で前述した第16実施形態のものと異なる。すなわち、本実施形態は、バネ215a,215b,215cの代わりに電磁石(または超伝導磁石)214により形成される磁場をバネとして利用して、第1のピストン232および第2のピストン233を第16実施形態のものと同様に動作させるものである。
その他の構成要素については前述した第16実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第16実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ250の作用および効果については、前述した第16実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第19実施形態を、図19を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ260は、駆動手段として超伝導駆動方式(マイスナー効果により駆動する方式)を用いているという点で前述した第15実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第15実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態における第1のピストン262および第2のピストン263はそれぞれ、マイスナー効果により磁力線の全部または一部が超伝導物質の中に入り込めない完全反磁性体の状態となっている。
また、これら第1のピストン262、第2のピストン263、およびこれらピストン262,263を連結するバネ215a,215b,215cを収容するハウジング211の中心軸線上には、これら第1のピストン262および第2のピストン263をハウジング211内において往復動させる電磁石(または超伝導磁石)264が設けられており、この電磁石(または超伝導磁石)264の磁性を順次切り替えることにより第1のピストン262および第2のピストン263がハウジング211内を往復動するようになっている。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ260の作用および効果については、前述した第15実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第20実施形態を、図20を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ270は、連通管219および吐出弁219aの代わりに連通路272aおよび吐出弁(逆止弁)275が設けられており、連通管220および吐出弁220aの代わりに連通路273aおよび吐出弁(逆止弁)276が設けられているという点で前述した第19実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第19実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第19実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ270の作用および効果については、前述した第16実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第21実施形態を、図21を用いて説明する。
図21に示すように、本実施形態に係る低温流体用昇圧ポンプ300は、ハウジング311と、第1のピストン312と、第2のピストン313と、ピストンロッド314とを主たる要素として構成されたものである。
ハウジング311は、その内部に空間S”を有する円筒状の部材であり、ハウジング311の略中央部には、その軸線方向に沿って、ピストンロッド314が貫通する貫通穴311aが設けられている。
第2のピストン313は、空間S”内の略中央部に配置され、その内部に第1のピストン312を往復動させることのできる空間313aを有するとともに、その外周面に複数本(本実施形態では3本)のピストンリング313bが取り付けられたものである。
また、空間313aの底面中央部には、第1のピストン312の方(図において上方)に向かって延びる接続継手313cが設けられている。この接続継手313cの先端(図において上側端)にはフランジ部313c’が設けられており、その断面視は、図に示すような略T字形となる。
さらに、第2のピストン313の底部には、空間313aと空間S”とを連通する連通路313dが、第2のピストン313の軸線方向に沿って複数本形成されており、各連通路313d内には、吐出弁(逆止弁)313eが設けられている。
第1のピストン312は、第2のピストン313の空間313a内の略中央部に配置されるとともに、その外周面に複数本(本実施形態では2本)のピストンリング312aが取り付けられたものである。
また、第1のピストン312の外周部には、第1のピストン312の一側(図において上側)と他側(図において下側)とを連通する連通路312bが、第1のピストン312の軸線方向に沿って複数本形成されており、各連通路312b内には、吐出弁(逆止弁)312cが設けられている。
さらに、第1のピストン312の他側(図において下側)中央部には、接続継手313cのフランジ部313c’を受け入れる凹所312dが形成されている。
第2のピストン313がハウジング311の空間S”内に配置されるとともに、第1のピストン312が第2のピストン313の空間313a内に配置されることにより、第1のピストン312および第2のピストン313の一側(図において上側)に第1加圧室(「与圧室」ともいう)C11が形成され、第1のピストン312と第2のピストン313との間に第2加圧室C22が形成されるとともに、第2のピストン313の他側(図において下側)に第3加圧室C33が形成されるようになっている。
ピストンロッド314は、図示しない駆動源により駆動されるものであり、ピストンロッド314と貫通穴311aとの間には低温シール316が設けられている。
また、ハウジング311には、第1加圧室C11と連通する吸入管318、および第3の加圧室C33と連通する吐出管321が接続されている。また、吸入管318、および吐出管321には、吐出弁(逆止弁)318a,321aが設けられている。
つぎに、このように構成された低温流体用昇圧ポンプ300の作用について説明する。
まずはじめに、第1のピストン312および第2のピストン313が図21(c)の位置(すなわち、上死点)から図21(a)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C11内には、吸入管318および吸入弁318aを介して、例えば、0.1013MPaの低温流体が吸入され、第2加圧室C22内では低温流体の2回目の圧縮が開始されるとともに、第2加圧室C22で加圧されたFMPaの低温流体が、吸入管313dおよび吐出弁313eを介して、第3加圧室C33内に流入するようになっている。
第1のピストン312および第2のピストン313が図21(a)の位置から図21(b)の位置(すなわち、下死点)へとさらに移動していくことにより、低温流体が第1加圧室C11内にさらに吸入されるとともに、第3加圧室C33では低温流体がGMPa(例えば、70MPa)へ昇圧(加圧)されて低温流体用昇圧ポンプ300から吐出される。
つづいて、第1のピストン312および第2のピストン313が図21(b)の位置から図21(c)の位置へと移動していくことにより、第1加圧室C11内では低温流体の1回目の圧縮が行われ、低温流体が0.1013MPaからEMPaへ昇圧(与圧または加圧)され、同時に第2加圧室C22には、連通管312bおよび吐出弁312cを介して、第1加圧室C11で加圧されたEMPaの低温流体が流入する。
第1のピストン312と第2のピストン313とが以上説明したような動作を繰り返し行うことにより、0.1013MPaで低温流体用昇圧ポンプ300に供給された低温流体は、GMPa(例えば、70MPa)に昇圧された後、低温流体用昇圧ポンプ300から吐出されていく。
本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ300によれば、低温流体が徐々に昇圧される(すなわち、多段圧縮される)ようになっているので、圧縮効率の低下を防止することができて、かつポンプ効率を向上させることができる。
また、低温流体用昇圧ポンプ300内における低温流体の圧縮は、一直線上に配置された2つのピストンの両面、すなわち、第1のピストン312の両面(図において上面および下面)および第2のピストン313の両面(図において上面および下面)により行われるようになっているので、ポンプ全体の小型化を図ることができる。
さらにまた、第1のピストン312が、第2のピストン313内に形成された空間313a内を往復動(摺動)するようになっているので、ポンプ長手方向の寸法をさらに減少させることができ、ポンプの小型化を図ることができる。
さらにまた、本実施形態による低温流体用昇圧ポンプ300は、図23および図24に示すような特性を有する低温流体、例えば、沸点(20K:−253.15℃)、1気圧(0.1013MPa)で体積弾性率が50MPaとなる液体水素等を昇圧するのに特に好適である。すなわち、図23および図24に示すような特性を考慮して(体積弾性率の曲線を反映させて)、各加圧室C11〜C33における昇圧量(圧縮比)を決定することが容易にできるので、低温流体を効率よく圧縮することができる。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第22実施形態を、図22を用いて説明する。
本実施形態における低温流体用昇圧ポンプ330は、接続継手313cおよび凹所312dの代わりにバネ331が設けられているという点で前述した第21実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第21実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第21実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
バネ331は、第1のピストン332と第2のピストン333とを連結するものであり、第1のピストン332の他側(図において下側)面と、第2のピストン333の空間313aの底面中央部との間に設けられている。
このように構成された低温流体用昇圧ポンプ330の作用および効果については、前述した第21実施形態のものと同じであるのでここではその説明を省略する。
本発明による低温流体用昇圧ポンプの第1実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第2実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第3実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第4実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第5実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第6実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第7実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第8実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第9実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第10実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第11実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第12実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第13実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第14実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第15実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第16実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第17実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第18実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第19実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第20実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第21実施形態を示す概略縦断面図である。 本発明による低温流体用昇圧ポンプの第22実施形態を示す概略縦断面図である。 −253.15℃(20K)の液体水素の特性を示すグラフである。 図23の円Aで囲まれた部分を拡大して示したグラフである。
符号の説明
10 低温流体用昇圧ポンプ
11 ハウジング
12 第1のピストン
13 第2のピストン
14 ピストンロッド(駆動手段)
30 低温流体用昇圧ポンプ
32 第1のピストン
33 第2のピストン
40 低温流体用昇圧ポンプ
41 ハウジング
42 第1のピストン
43 第2のピストン
45 電磁石(駆動手段)
50 低温流体用昇圧ポンプ
52 第1のピストン
53 第2のピストン
60 低温流体用昇圧ポンプ
61 ハウジング
62 第1のピストン
63 第2のピストン
65 電磁石(駆動手段)
70 低温流体用昇圧ポンプ
72 第1のピストン
73 第2のピストン
80 低温流体用昇圧ポンプ
81 ハウジング
82 第1のピストン
83 第2のピストン
85 電磁石(駆動手段)
90 低温流体用昇圧ポンプ
92 第1のピストン
93 第2のピストン
100 低温流体用昇圧ポンプ
111 ハウジング
112 第1のピストン
113 第2のピストン
114 ピストンロッド(駆動手段)
130 低温流体用昇圧ポンプ
132 第1のピストン
133 第2のピストン
160 低温流体用昇圧ポンプ
161 ハウジング
162 第1のピストン
163 第2のピストン
165 電磁石(駆動手段)
170 低温流体用昇圧ポンプ
172 第1のピストン
173 第2のピストン
180 低温流体用昇圧ポンプ
181 ハウジング
182 第1のピストン
183 第2のピストン
185 電磁石(駆動手段)
190 低温流体用昇圧ポンプ
192 第1のピストン
193 第2のピストン
200 低温流体用昇圧ポンプ
211 ハウジング
212 第1のピストン
213 第2のピストン
214 電磁石(駆動手段)
230 低温流体用昇圧ポンプ
232 第1のピストン
233 第2のピストン
240 低温流体用昇圧ポンプ
250 低温流体用昇圧ポンプ
260 低温流体用昇圧ポンプ
262 第1のピストン
263 第2のピストン
264 電磁石(駆動手段)
270 低温流体用昇圧ポンプ
272 第1のピストン
273 第2のピストン
300 低温流体用昇圧ポンプ
311 ハウジング
312 第1のピストン
313 第2のピストン
314 ピストンロッド(駆動手段)
330 低温流体用昇圧ポンプ
332 第1のピストン
333 第2のピストン
C1 第1加圧室
C2 第2加圧室
C3 第3加圧室
C4 第4加圧室
C1’ 第1加圧室
C2’ 第2加圧室
C3’ 第3加圧室
C1” 第1加圧室
C2” 第2加圧室
C11 第1加圧室
C22 第2加圧室
C33 第3加圧室
S 空間
S’ 空間
S” 空間
S1 空間
S2 空間

Claims (7)

  1. ハウジングと、該ハウジング内に形成された空間内を往復摺動する複数個のピストンと、これらピストンを往復摺動させる駆動手段とを備えた低温流体用昇圧ポンプであって、
    前記複数個のピストンが、前記ハウジングの一端から他端にかけて同軸線上に配置されているとともに、
    前記ハウジングの一端近傍に配置されたピストンの一側面と前記ハウジングの一端内壁との間、前記ハウジングの他端近傍に配置されたピストンの他側面と前記ハウジングの他端内壁との間、および前記ハウジングの一端近傍に配置されたピストンの他側面と前記ハウジングの他端近傍に配置されたピストンの一側面との間に少なくとも3つの加圧室が形成されており、
    低温流体が、これら加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする低温流体用昇圧ポンプ。
  2. ハウジングと、該ハウジング内に形成された空間内を往復摺動する第1のピストンおよび第2のピストンと、これらピストンを往復摺動させる駆動手段とを備えた低温流体用昇圧ポンプであって、
    前記第1のピストンおよび前記第2のピストンが同軸線上に配置されているとともに、低温流体が、前記第1のピストンと前記ハウジングとの間、前記第2のピストンと前記ハウジングとの間、および前記第1のピストンと前記第2のピストンとの間に形成された複数の加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする低温流体用昇圧ポンプ。
  3. 前記第1のピストンの一側面とハウジングとの間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンの他側面とハウジングとの間に第2加圧室が形成されているとともに、前記第2のピストンの一側面とハウジングとの間に第3加圧室が形成され、前記第2のピストンの他側面とハウジングとの間に第4加圧室が形成されており、低温流体が前記第1加圧室、前記第2加圧室、前記第3加圧室、および前記第4加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする請求項2に記載の低温流体用昇圧ポンプ。
  4. 前記第1のピストンの一側面とハウジングとの間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンの他側面と前記第2のピストンの一側面との間に第2加圧室が形成され、前記第2のピストンの他側面とハウジングとの間に第3加圧室が形成されており、低温流体が前記第1加圧室、前記第2加圧室、および前記第3加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする請求項2に記載の低温流体用昇圧ポンプ。
  5. 前記第1のピストンの他側面と前記第2のピストンの一側面との間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンの一側面と前記ハウジングとの間、および前記第2のピストンの他側面と前記ハウジングとの間に第2加圧室がそれぞれ形成されており、低温流体が前記第1加圧室、および前記第2加圧室を順次通過させられることにより、漸次加圧されていくことを特徴とする請求項2に記載の低温流体用昇圧ポンプ。
  6. 前記第2のピストンが、前記ハウジング内に形成された空間内を往復摺動するとともに、前記第1のピストンが、前記第2のピストン内に形成された空間内を往復摺動するように構成されており、これらピストンの一側面と前記ハウジングとの間に第1加圧室が形成され、前記第1のピストンと第2のピストンとの間に第2加圧室が形成され、前記第2のピストンの他側面と前記ハウジングとの間に第3加圧室が形成されており、低温流体が前記第1加圧室、前記第2加圧室、および前記第3加圧室を順次通過させられることにより、漸次昇圧されていくことを特徴とする請求項2に記載の低温流体用昇圧ポンプ。
  7. 前記駆動手段が電磁石または超伝導磁石を具備してなり、かつ前記ピストンが磁性体、強磁性体もしくは超伝導体により構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の低温流体用昇圧ポンプ。
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