JP2006169935A - 免振遮音複合壁材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡易な素材の組合せで、施工が容易な、遮音、吸音、透過音損失、制振、対衝撃に優れた免振遮音複合壁材の提供
【解決手段】 板材の片面に凹凸面2とリブ状突起3を施した板材1をその加工面を対面して形成して組合わせる。
その際にリブ状突起3の天頂部の凹部に棒状緩衝材4を挟み込み、対面する板材1同士を非接触とする。
さらに複数存在するリブ状突起3の間に形成される空間部分に繊維質の素材などで構成される吸音材を充填する。
以上の構成により課題を実現する。
【選択図】 図2
【解決手段】 板材の片面に凹凸面2とリブ状突起3を施した板材1をその加工面を対面して形成して組合わせる。
その際にリブ状突起3の天頂部の凹部に棒状緩衝材4を挟み込み、対面する板材1同士を非接触とする。
さらに複数存在するリブ状突起3の間に形成される空間部分に繊維質の素材などで構成される吸音材を充填する。
以上の構成により課題を実現する。
【選択図】 図2
Description
本発明は免振遮音複合壁材に関するものである。
従来の防音、遮音の考案は、例えば特許公開番号(2003−302976)号のように、凹凸加工されたALCパネルの加工面に鉛シートなどを組合せ防音効果を高める物、特許公開番号(平10−212772)号のように、遮音効果の高いボードと吸音効果の高いボードの間に吸音材を挟み込んでサンドイッチ構造にした物、実用新案公開番号(実開平6−8521)号のように板状体の間にゴム状弾性体からなる格子縞模様の網状体を挟み込み、サンドイッチ状に積層させ、透過損失の低下を抑制しているものなどがある。
また、実際の製品においては吸音材、遮音材を積層して貼り合わせてあるものなどがある。
それらを界壁等に利用する際の透過音、振動、衝撃の対策として間柱を二重に配置して、サウンドブリッジの形成を妨げようとする試みもなされている。
特開2003−302976 特開平10−212772
実開平6−8521
従来の技術では、パネルの構造か、あるいは素材の組合せにより遮音、防音、吸音を実現しているが、透過音損失、制振、衝撃に同時に対応する物はなく、施工時の建材の組合せにより、解決しようとする物が多い。
よくある遮音構造は界壁などでは、壁下地のスタッド間に防音、遮音材を入れ、素材を積層した壁材を両面に施工して二重に壁を形成しているが、壁材に対する衝撃、あるいは制振、透過音損失に関しては効果が薄い。
また、スタッドを二重に配置しサウンドブリッジの形成を抑制する構造のものもあるが、壁材自体が衝撃や透過音を吸収、遮断できないため、その効果はあまり期待できない。
本発明は壁材自体が遮音、吸音に高い能力を持ち、透過音、振動、衝撃に対しても、特別な施工による対処に依存しない事を目的とするものである。
本発明は、山型あるいは台形あるいは波型の凹凸が連続する形状に表面を加工するとともに、一定間隔で天頂部を凹型に加工したリブ状突起を配した板材2枚を夫々加工面を対面させて、リブ状突起の天頂部の凹面に棒状の緩衝材を挟み込み、並存するリブ状突起間に形成される空間を吸音材で埋めて組合わせることにより、遮音、吸音、透過音損失、制振に有効で、衝撃の緩和に効果をあげる事を特徴とするものである。
本発明においては、板材の表面を凹凸状に加工することにより、その形状による消音効果を持ち、対面する板材間に空気層を形成する事により吸音効果も得られる。
さらに空気層を繊維質などの吸音材を充填する事により、効果を高めている。
板材に間隔を置いて配される、リブ状突起は、板材の剛性を高める働きをするとともに、その天頂部の凹部に棒状の緩衝材を嵌め込み、対面する板材を非接触とする事で、サウンドブリッジの形成を妨げる。
また、棒状の緩衝材により衝撃を和らげ、振動を吸収する働きを持つ。
以上の各要素により、複合的に遮音、吸音、透過音損失、制振、対衝撃に関して同時に効果をあげる。
また、特殊な素材や製造法を用いないため、加工が簡易で、安価に製造できる。
さらに施工上も特別な技術を必要としないので、幅広い用途が考えられる。
図1、図2を参照にして本発明の遮音複合壁材の構成を説明する。
図1は遮音複合壁材の切欠平面図、図2は切欠斜視図である。
1は表面を凹凸加工した板材であり、凹凸加工の形状は、波型状、山型状、台形状などが適しているが図面では波型状を採用した。
板材1は一般に建材としてよく使われる石膏ボードなどに用いる素材を、その加工時に表面全体に凹凸を付け、適度な間隔でリブ状突起3を配する形状に仕上げる。
凹凸加工面2は消音を担うものであり、凹部において反射する音波が相互干渉により、消音される。
本発明では凹部の深さを5ミリ程度、凸部の天頂間の幅を10ミリ程度に想定しているが、測定により効果の高い寸法を選択したり、加工性を考慮して寸法を決めることになる。
凹凸加工された表面上に適度な間隔を置いて配されるリブ状突起3は板材1と一体の物であり、成型時に同時に加工する。
このリブ状突起の天頂部にも凹部を設け、棒状緩衝材4の受けとする。
棒状緩衝材4は適度な硬度を持つゴムなどを棒状に加工したものである。
板材1の加工面を対面させ、組み合わせる際にリブ状突起3の天頂部に収まった棒状緩衝材4により、図2に示すように2枚の対面する板材1同士を非接触としてサウンドブリッジの形成を妨げ、また衝撃の伝達を緩和する。
2枚の対面する板材1を組み合わせる際は、夫々のリブ状突起3の天頂部に収まる棒状緩衝材4を脱落防止のためゴム系の接着剤などで、数箇所程度、接着する。
適度な間隔で配されたリブ状突起3の間で形成される空気層により吸音効果をもつが、本発明においては、さらに繊維質の素材などで構成される吸音材5を充填することにより、効果を高めている。
また、この吸音材5が施工時の振動や経年変化などにより、ズレなどが生ずるのを防ぐため、対面する板材1が形成する空気層部分の厚みよりも厚く充填し、板材1により、圧縮気味に挟み込んだ様子を図2に示している。
また、対面する板材1は夫々が同一の素材である必要はなく、密度、比重の異なる2種類の素材を用いて、共振対策としてもよい。
図3から図6を参照して本発明を界壁などに応用する際の説明をする。
図3は界壁構造の断面図であり、図4(a)は同平面図、(b)は断面の詳細図である。
図5はサウンドブリッジの形成を防ぐためのビスの使用例と詳細図であり、図6はスタッドと緩衝、固定のための組合せ材8の構成を示した斜視図である。
本免振遮音複合壁材は単独でも高い、遮音、吸音、透過音損失、対衝撃特性を持つが、界壁などに応用した場合、スタッドを介した2重構造となるため、より高い効果をあげることができる。
図3、図4(a)に示すように□型のスタッド7を間隔をとって配置し、組合せ材8を上下に、あるいは適当な間隔を持って複数個配して図6の如く結合する。
スタッド7は一般的によく使われる軽量鉄骨材などで良いし、その形状も□型に限るものではなくC型のものなどでもよい。
組合せ材8はゴムなどの衝撃を吸収する素材で成型されたもので、界壁の一方の面から、もう一方の面への透過音、振動、衝撃などを緩和する。
こうして構成された軸組み下地の両面に本発明の免振遮音複合壁材を取り付けた断面図が、図3である。
図4はその平面図であり、両面の免振遮音複合壁材がサウンドブリッジを形成していないことがわかる。
9は施工用ビスであり、図5(b)に詳細を示す。
施工用ビス9は壁材とスタッドを固着させるためのものであるが、通常のビスを使用した場合、壁材の両側面にサウンドブリッジを形成してしまうので、ビス頭用の緩衝ゴム11を配した。
図5(a)は遮音複合壁材に施工用ビス9を通した際の断面図である。
サウンドブリッジの形成を阻害することを第一義とすれば、施工用ビス9の軸部と螺旋部は図5(a)の形状となり、ビス頭用緩衝ゴム11の効果でサウンドブリッジを壁材の両面に形成しないことがわかるが、強度が重要な因子となる場合は通常のビスを使用する事となる。
本発明の免振遮音複合壁材の持つ遮音、吸音、透過音損失、制振、対衝撃に関する効果を界壁などの施工時にスタッド7、組合せ材8、施工用ビス9を使用することにより、さらに高めることができる。
また、本免振遮音複合壁材は一般的に建材で、よく用いられる寸法、高さ1820mm、幅910mmなどで製造することになるが、施工時において現場での施工面の状態により、適宜、切断して使用することになり、リブ状突起3に挟まれた空間部分を切断する事態となる。
この場合、免振遮音複合壁材の強度に問題がおきるので、あらかじめ棒状緩衝材4と同一の素材で、免振遮音複合壁材の空間部分の幅に適合する厚みを持った板状の緩衝材を用意しておき、切断面の空間部分に挿入し接着する。
このようにすれば、切断されても免振遮音複合壁材の強度は保たれ、補強部分でのサウンドブリッジの形成を防ぐことができる。
1 表面を凹凸加工した板材
2 凹凸加工面
3 リブ状突起
4 棒状緩衝材
5 吸音材
6 空気層
7 スタッド
8 組合せ材
9 施工用ビス
10 施工用ビス頭
11 ビス頭緩衝ゴム
2 凹凸加工面
3 リブ状突起
4 棒状緩衝材
5 吸音材
6 空気層
7 スタッド
8 組合せ材
9 施工用ビス
10 施工用ビス頭
11 ビス頭緩衝ゴム
Claims (1)
- 山型あるいは台形あるいは波型の凹凸が連続する形状に表面を加工するとともに、一定間隔で天頂部を凹型に加工したリブ状突起を配した板材2枚を夫々加工面を対面させて、リブ状突起の天頂部の凹面に棒状の緩衝材を挟み込み、並存するリブ状突起間に形成される空間を吸音材で埋めて組合わせることにより、遮音、吸音、透過音損失、制振に有効で、衝撃の緩和に効果をあげる事を特徴とする免振遮音複合壁材
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004382649A JP2006169935A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 免振遮音複合壁材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004382649A JP2006169935A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 免振遮音複合壁材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006169935A true JP2006169935A (ja) | 2006-06-29 |
Family
ID=36670977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004382649A Pending JP2006169935A (ja) | 2004-12-17 | 2004-12-17 | 免振遮音複合壁材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006169935A (ja) |
-
2004
- 2004-12-17 JP JP2004382649A patent/JP2006169935A/ja active Pending
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