JP2006169811A - エアテント型簡易トイレ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軽量でハンドリング性に優れ、短時間で安価に形成できるエアテント型簡易トイレ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを主体とし、壁13、14及び天井15を形成する並設された複数の気室16〜20、及び複数の気室16〜20によって形成される門形部材21の両側を覆い、少なくとも一方には出入口24が形成されたシート部材22、23を備え、内部に便器11を収納可能な広さを有するエアテント本体12と、門形部材21の一部に設けられた空気入口25から各気室16〜20内に空気Kを送るファン26とを有し、ファン26から門形部材21内に空気Kを注入することによってエアテント本体12が自立可能に構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気を注入することによって膨らんで自立し、使用者が入って用便が可能なエアテント型簡易トイレ装置に関する。
従来、例えば、海水浴場等で個人が使用する簡易トイレとして、テントシートの4つの側面壁が広がるように4本の支柱を間隔をあけた状態で下端部を地面に突き刺すことによって、テントシートの側面壁及び天井壁で覆われた空間を形成し、4本の支柱の上端部に2本の交叉した支持部材を装着することにより、4本の支柱の間隔を保持して、可搬式便器を収納する空間の形状を確実に確保する形態のものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
また、工事現場等で使用する仮設トイレとして、ある程度の期間にわたって汚物を貯蔵できるタンクを備えた便器を含むトイレユニットを下側に備え、トイレユニット上に便器を収納する空間を有して、内部を覆うFRP又は金属製の小屋が取り外し可能に設けられたものが知られている。
特開2000−45574号公報
しかしながら、前記従来のトイレにおいては未だ解決すべき以下のような問題があった。
特許文献1の簡易トイレにおいては、4本の支柱の打ち込み作業及び支持部材の装着作業に、多くの人手と時間を要し、しかも、支柱や支持部材等の物品が重いためハンドリング性が悪く、その分、多くの費用がかかった。
仮設トイレにおいても、トイレユニット上に設けられるFRP又は金属製の小屋が重い(例えば、20〜60kg)ため、人手ではハンドリングできず、レッカーを使用する必要があり、時間及び費用がかかるという問題があった。特に、仮設トイレを短期間使用する場合には、費用が割高となった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、軽量でハンドリング性に優れ、短時間で安価に形成できるエアテント型簡易トイレ装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るエアテント型簡易トイレ装置は、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを主体とし、壁及び天井を形成する並設された複数の気室、及び該複数の気室によって形成される門形部材の両側を覆い、少なくとも一方には出入口が形成されたシート部材を備え、内部に便器を収納可能な広さを有するエアテント本体と、前記門形部材の一部に設けられた空気入口から前記各気室内に空気を送るファンとを有し、前記ファンから前記門形部材内に空気を注入することによって前記エアテント本体が自立可能に構成されている。
本発明に係るエアテント型簡易トイレ装置において、前記門形部材には、前記エアテント本体内に向けて、空気を噴出する1又は2以上の空気噴出口を備え、しかも前記空気噴出口には開閉可能な閉塞蓋を設けてもよい。
本発明に係るエアテント型簡易トイレ装置において、前記出入口は、前記シート部材の一部に形成され、面状ファスナーによって接合及び分離が可能なラップ代を有する縦長の切れ目から形成してもよい。
本発明に係るエアテント型簡易トイレ装置において、前記出入口は前記シート部材に設けられた縦長開口部に取り外し又は巻き上げ可能に取付けられた扉シートに形成してもよい。
本発明に係るエアテント型簡易トイレ装置において、前記便器は前記エアテント本体の内幅と実質的に同一の幅を有するタンクを備えてもよい。
本発明に係るエアテント型簡易トイレ装置において、前記便器の側部に前記門形部材の両側下部を取付け可能な固定部を設けてもよい。
本発明のエアテント型簡易トイレ装置においては、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを主体とし、壁及び天井を形成する並設された複数の気室、及び複数の気室によって形成される門形部材の両側を覆い、少なくとも一方には出入口が形成されたシート部材を備え、内部に便器を収納可能な広さを有するエアテント本体に、ファンにより門形部材の一部に設けられた空気入口から空気を送り、門形部材内に空気を注入することによってエアテント本体を自立させることができるので、従来のような地面に突き刺す支柱や支持部材が不要で、エアテント本体が簡単にセットでき、また、軽量なため持ち運びが便利であり、その結果、短時間で安価にエアテント本体を形成することができる。
門形部材に、エアテント本体内に向けて、空気を噴出する1又は2以上の空気噴出口を備え、しかも空気噴出口に開閉可能な閉塞蓋を設ける場合には、エアテント本体内の空気の循環ができる。また、加熱源を設けて温風又は冷却源を設けて冷風を噴出することもできる。
出入口が、シート部材の一部に形成され、面状ファスナーによって接合及び分離が可能なラップ代を有する縦長の切れ目から形成されている場合には、切れ目を介して使用者が出入りすることができ、しかも、出入口の開閉が容易にでき、エアテント本体内を外部から覗くことができないので、安心して用便ができる。
出入口がシート部材に設けられた縦長開口部に取り外し又は巻き上げ可能な扉シートに形成されている場合には、便器の取り込み及び取り出しが容易にでき、また、古い扉シートを取り外して新しい扉シートと交換することができる。
便器がエアテント本体の内幅と実質的に同一の幅を有するタンクを備えている場合には、エアテント本体内にタンクを収納できるので、設置等にレッカーを必要としコストのかかる従来の仮設トイレを用いずに、ある程度長い期間の使用が可能となり、設置時間及び使用する費用が節約できる。
便器の側部に門形部材の両側下部を取付け可能な固定部が設けられている場合には、エアテント本体の高さを低くできるので、エアテント本体をコンパクトに形成でき、この結果、装置を安価に製作することができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置の斜視図、図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1の矢視A−A、矢視B−B、矢視C−Cの模式的な断面図、図3は図1の矢視D−Dの模式的な断面図、図4(A)、(B)はそれぞれ、同エアテント型簡易トイレ装置の空気噴出口の位置を説明する平面図、正面図、図5は同エアテント型簡易トイレ装置の空気噴出口付近の拡大図、図6は本発明の第2の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置の構成を示す説明図、図7は同エアテント型簡易トイレ装置に適用される設置式トイレの斜視図、図8は扉シートの変形例を示す説明図、図9はシート部材の変形例を示す模式的な説明図である。
図1〜図3に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置10は、内部に便器の一例である簡易可搬式便器11を収納可能な広さを有するエアテント本体12を備えている。エアテント本体12は、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを主体として形成され、壁13、14及び天井15を形成する並設された複数(本実施の形態では5個)の気室16〜20、及び複数の気室16〜20によって形成される門形部材21の両側の開口を覆うシート部材22、23を備えており、前側のシート部材22には出入口24が形成されている。
エアテント型簡易トイレ装置10は、更に、門形部材21の壁13側に設けられた空気入口25から各気室16〜20内に空気Kを送るファン26を有しており、ファン26から門形部材21内に空気Kを注入することによって、エアテント本体12が自立可能となっている。以下、これらについて詳細に説明する。
門形部材21のサイズは、例えば、内幅W=800〜1300mm、長さL=800〜1300mm、高さH=2000〜2500mmとしている。門形部材21の下端外側には、床面Fに配置され、前後方向の長さLを有する略矩形でシート状の軟質の合成樹脂シート又はゴムシートからなる左右の基礎部材27、28が縫い合わせて取付けられている。基礎部材27、28にはペグ(テント用杭)を取付け可能な複数のペグ用孔29が前後方向に沿って設けられており、基礎部材27、28上には、必要に応じて、土嚢等のウェイト材(図示せず)を載置することができる。
図1及び図2に示すように、エアテント本体12の門形部材21は前後方向に開放されたアーチ状の門型に形成されている。門形部材21は、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを縫い合わせて形成された筒状の気室16〜20が前後方向に並べて配置されて実質的に密閉構造となっている。壁13側の隣り合う気室16〜20の下端部は、図2(C)に示すように、連結部分の一部に形成された連通口30〜33を介して連通するように構成されていると共に、連通口30〜33の少し上方には、図2(B)に示すように、リング状で気室16〜20と同じ材質からなるオリフィス部材34が設けられている。オリフィス部材34は、空気Kの量を絞ることによって空気Kを気室16〜20により均等に注入すると共に、気室16〜20を補強する作用もある。
図1に示すように、床面Fに設置されたファン26の吐出口と門形部材21の後部に位置する気室20の下端部に設けられた空気入口25との間には、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートからなる筒状の送気用ダクト35が接続されている。気室16〜20内の内部圧力は50〜80mmaq(水柱)としている。なお、ファン26の駆動方法は電池駆動又はエンジン駆動としている。
かかる構成によって、気室20の空気入口25から注入される空気Kは連通口30〜33及びオリフィス部材34を介して門形部材21の各気室16〜20に均一に充填されて、門形部材21が均等に膨らんでエアテント本体12が自立できるようになっている。なお、エアテント本体12が自立した状態で、ミシンの縫い目から僅かの量の空気Kが漏れるため、ファン26の運転を継続しながら、空気Kを補給するように構成されている。ファン26の最大風量は、例えば、1〜8m3 /分、最高静圧は、例えば、1.0〜1.2kPa(約100〜120mmaq)としている。
図1及び図3に示すように、門形部材21の前側開口36を覆うシート部材22は、門形部材21の前部に位置する気室16の前端内側に取付けられ、左右方向の中央部に矩形状の縦長開口部37が形成された固定シート38と、固定シート38の縦長開口部37を後側、即ち、門形部材21の内側から覆うことができ、しかも、固定シート38に上端部が固定されて巻き上げ可能に取付けられた扉シート39とを備えている。
更に、扉シート39は左側に出入口24を形成する縦長の切れ目40が設けられており、切れ目40は、複数(図1では4個)の対となる面状ファスナー41によって接合及び分離が可能なラップ代R(例えば、30〜150mm)を有している。扉シート39のサイズは、例えば、高さh=1500〜2000mm、幅T=550〜900mmとしている。
固定シート38の縦長開口部37の側部後側及びこれに対応する扉シート39の両側部の前側には、複数(図1では8個)の対となる面状ファスナー42が取付けられている。
また、上端部が固定シート38に固定された扉シート39の上側固定部を除く部分は、面状ファスナー42により固定シート38と接合及び分離が可能となっており、扉シート39を面状ファスナー42により固定シート38に接合して門形部材21の前側開口36を覆い、使用者45(図4参照)は用便時、切れ目40を介して出入りするようになっている。また、例えば、簡易可搬式便器11を搬入、搬出する際には、面状ファスナー42を離して扉シート39を巻き上げて、固定シート38の外側及び扉シート39の内側に対応して取付けられた対となる留め具43、44により固定シート38の上部に保持することができる。
後側のシート部材23は固定シートからなっており、この固定シートには、矩形状のメッシュ材からなる換気用窓部が形成され、しかも、換気用窓部の不使用時にこの換気用窓部を覆うことができる蓋部材が、固定シートの内側から、例えば、面状ファスナー等により着脱可能に設けられている。
図4及び図5に示すように、門形部材21には、エアテント本体12内で用便をしている使用者45(図4(B)では実線は男子の小便の場合の頭部を、破線は大便の場合の頭部を示す)に向けて、空気Kを噴出する空気噴出口46、47及び48、49を備えており、しかも空気噴出口46(47〜49も同じ)には開閉可能な閉塞蓋50が設けられている。なお、図4(A)では、男子の使用者45が小便をする際の両足の位置を実線で、また、使用者45が大便をする際の両足の位置を破線で表している。
空気噴出口46、47同士、また、空気噴出口48、49同士はそれぞれ、門形部材21の壁14、13の垂直方向の同一高さ位置に対向して設けられており、空気Kの噴出方向は使用者45の顔に向けられている。空気噴出口46、47の床面Fからの高さX=1500〜1700mm、空気噴出口48、49の床面Fからの高さY=900〜1200mmとしている。空気噴出口46、47(48、49も同じ)からの、噴出量はファン26の送風量の約1/3程度としている。
図5に示すように、空気噴出口46(47〜49も同じ)の直径dは、例えば、5〜15mmとしており、下端部が門形部材21に取付けられた矩形状の閉塞蓋50が、下方に開口を有するコ字状の面状ファスナー51を介して接合及び分離することにより、空気噴出口46を開閉することができる。空気噴出口46から噴出される空気Kは、例えば、暑い夏の時期では、冷却源をもうけて冷風とし、一方、冷たい冬の時期では、加熱源を設けて温風とすることもできる。なお、図1中の符号52はエアテント本体12を床面Fに固定するために、門形部材21に設けられたロープ用フックを表している。
次いで、本発明の第1の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置10の使用方法及び作用について、図を参照しながら説明する。
門形部材21の空気Kが抜けて萎んだ状態のエアテント本体12と、送気用ダクト35が接続されているファン26とを所定の設置場所の床面Fに置き、送気用ダクト35と門形部材21の空気入口25とを接続する。
ファン26を駆動して、空気入口25を介して門形部材21の気室16〜20に空気Kを注入する。この際、図2(B)、(C)に示す気室16〜20に設けられたオリフィス部材34及び連通口30〜33により、気室16〜20に均等に空気が充填されるので、気室16〜20が均一に膨らんで、門形部材21を介してエアテント本体12が床面Fに自立する。なお、門形部材21の縫い目から微少量の空気Kが漏れるので、引き続きファン26を運転しておく。
基礎部材27、28のペグ用孔29にペグを打ち込み、基礎部材27、28を介してエアテント本体12を床面Fに固定する。なお、床面Fの状況に応じて、ウェイト材を基礎部材27、28上に載置したり、ロープ用フック52を介してロープ及びアンカーによりエアテント本体12を固定することができる(図6を参照)。
図1及び図3に示すように、扉シート39の下側の面状ファスナー42を分離して扉シート39の下部を持ち上げ、前側開口36の下部から簡易可搬式便器11をエアテント本体12内に取り込み、簡易可搬式便器11を所定の向きにして所定の位置の床面Fに設置する。簡易可搬式便器11をエアテント本体12内に取り込む際、必要に応じて、扉シート39をロール状に巻き上げて留め具43、44により固定シート38の上部に保持し、簡易可搬式便器11の設置後、扉シート39を巻き戻し、面状ファスナー42を結合して元の状態にする。この状態で、使用者45がエアテント本体12内の簡易可搬式便器11を使用することができる。
使用者45が用便をする場合、外から両手で扉シート39の面状ファスナー41を分離させて、縦長の切れ目40を拡大させて出入口24を形成してエアテント本体12内に入り、エアテント本体12内で両手で扉シート39の面状ファスナー41を接合する。面状ファスナー41の接合により、切れ目40はラップ部により内側から覆われることになるので、切れ目40を介して外部からエアテント本体12内を見ることができない。
使用者45が簡易可搬式便器11で用便をする際、必要に応じて、閉塞蓋50を開として空気噴出口46、47(又は48、49)から空気Kをエアテント本体12内に噴出させる。これにより使用者45は快適に用便をすることができる。
用便後、使用者45はエアテント本体12内に入るのと逆の工程を行って、エアテント本体12内から外に出る。
日中にはファン26を継続して駆動し、エアテント本体12を自立させて用便に供するが、夜間にはファン26を停止し、エアテント本体12は門形部材21の空気Kを抜いて萎んだ状態にしておく。
次に、図6及び図7を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置60について説明する。なお、エアテント型簡易トイレ装置10と同じ構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
エアテント型簡易トイレ装置60は、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを主体とし、内部に便器の一例である和式便器61を収納可能な広さを有するエアテント本体80を備えている。エアテント本体80は、壁81、82及び天井83を形成する並設された複数(本実施の形態では5個)の気室84〜88、及び複数の気室84〜88によって形成される門形部材89の両側の開口を覆うシート部材90、91を備えており、前側のシート部材90には出入口(図示せず)が形成されている。
エアテント型簡易トイレ装置60は、更に、門形部材89の壁81側に設けられた空気入口92から各気室84〜88内に空気Kを送るファン26を有しており、ファン26から門形部材89内に空気Kを注入することによって、エアテント本体80が自立可能となっている。床面Fに設置されたファン26の吐出口と空気入口92との間には、軟質の合成樹脂シート又はゴムシートからなる筒状の送気用ダクト35が接続されている。エアテント型簡易トイレ装置10と同様、各気室84〜88には、連通口30〜33及びオリフィス部材34が設けられており、門形部材89の下端には基礎部材93、94が取付けられている。
ここで、和式便器61はエアテント本体80の内幅wと実質的に同一の幅を有するタンク62を備えた設置式トイレ63の一部を構成しており、エアテント本体80の下端は、タンク62の左右方向の両側に設けられた取付けブラケット64、65の上面に載置され、ファン26から門形部材89内に空気Kを注入することによってエアテント本体80が自立できるようになっている。取付けブラケット64、65はアングル材で形成されている。なお、設置式トイレ63は、例えば、建設現場において長期間使用するために、レンタルするものであり、従って、タンク62は長期間汚物を貯蔵できるようになっている。
図6及び図7に示すように、設置式トイレ63は、使用者がシート部材90に形成された出入口からエアテント本体80内に入り、小便の際に両足を載せる下段足場66と、下段足場66より上方後側に階段状に配置され、大便の際に和式便器61を跨いで両足を載せる上段足場67と、下面が床面Fに載置され、上部に下段足場66及び上段足場67が配置されたタンク62とを備えている。上段足場67と下段足場66との段差部の中間位置で、和式便器61 の右側近傍には、用便後に水を流すための踏み板68が設けられている。
門形部材89の内側にも、門形部材21と同様に、エアテント本体80内で用便をしている使用者に向けて、空気Kを噴出する空気噴出口46、47及び48、49を備えており、しかも空気噴出口46、47及び48、49にはそれぞれ開閉可能な閉塞蓋50が設けられている。
なお、タンク62に設けられた取付けブラケット64、65には、門形部材89の両側下部を取付け可能な図示しない固定部(例えば、鉤、孔等)が設けられている。
図6中の符号69はロープを表しており、符号70はロープ69を床面Fに固定するアンカーを表している。
エアテント型簡易トイレ装置60の使用方法及び作用は、エアテント型簡易トイレ装置10の使用方法及び作用と基本的に同じであるので、説明を割愛する。
図8には、扉シート39の変形例である扉シート71を示すが、扉シート39と同じ構成要素については、同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
扉シート71は固定シート38の縦長開口部37に、面状ファスナー95を介して取り外し可能に取付けられており、出入口は、面状ファスナー41によって接合及び分離が可能なラップ代を有する縦長の切れ目40から形成されている。
図9に示すシート部材96は、シート部材22の変形例であり、シート部材22と比較して、扉シート97が固定シート38の外側で接合及び分離可能に構成されている。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明のエアテント型簡易トイレ装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
本実施の形態では、トイレ用として説明したが、他にもイベント会場、海水浴場又はキャンプ場等での更衣室としても使用することができる。
門形部材21の気室16〜20を前後方向に並べて配置したが、これに限定されず、必要に応じて、門形部材の複数の気室を左右方向に並べて配置して、自立可能な壁及び天井を形成することもできる。また、5個の気室16〜20を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、2〜4個又は6個以上の気室を設けることもできる。
門形部材21に空気噴出口46、47及び48、49を設けたが、これに限定されず、必要に応じて、空気噴出口を設けなくてもよい。また、4個の空気噴出口を設けたが、これに限定されず、状況に応じて、1〜3個又は5個以上の空気噴出口を設けることもできる。更に、空気噴出口を、使用者の顔に向けて空気Kを噴出する向き及び位置に設けたが、これに限定されず、状況に応じて、その他の向き及び位置に設けることもできる。
前側のシート部材だけに出入口を形成したが、これに限定されず、必要に応じて、後側のシート部材にも出入口を形成することもできる。
出入口を、シート部材の一部に形成され、面状ファスナーによって接合及び分離が可能なラップ代を有する縦長の切れ目から形成したが、これに限定されず、必要に応じて、人の出入りが可能で、外からエアテント本体内がある程度見えなければ、他の構造の出入口とすることもできる。
エアテント型簡易トイレ装置60において、エアテント本体80をタンク62に設けられた取付けブラケット64、65に載置したが、これに限定されず、必要に応じて、エアテント型簡易トイレ装置10と同様に、設置式トイレを内部に収納してエアテント本体を、床面に載置することもできる。
気室16〜20にオリフィス部材34を設けたが、これに限定されず、状況に応じて(例えば、時間をかけて門形部材を膨らませる場合等)、オリフィス部材を省略することもできる。
門形部材21に空気Kを注入する空気入口25を1ヶ所形成し、ファンを1台設けたが、これに限定されず、必要に応じて、空気入口を2ヶ所以上形成し、ファンを2台以上設けることもできる。また、ファン1台に対して空気入口を2ヶ所以上形成することもできる。
シート部材(固定シート及び/又は扉シート)の適当な位置に、例えば、会社名、商品名、マーク及び使用方法等が記載された布状物を面状ファスナーを介して着脱可能に取付けることもできる。
切れ目40を取り外し又は巻き上げ可能に取付けられた扉シート39、71、97に形成したが、これに限定されず、必要に応じて、切れ目を固定シートに形成することもできる。
本発明の第1の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置の斜視図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1の矢視A−A、矢視B−B、矢視C−Cの模式的な断面図である。 図1の矢視D−Dの模式的な断面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、同エアテント型簡易トイレ装置の空気噴出口の位置を模式的に説明する平面図、正面図である。 同エアテント型簡易トイレ装置の空気噴出口付近の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係るエアテント型簡易トイレ装置の構成を示す説明図である。 同エアテント型簡易トイレ装置に適用される設置式トイレの斜視図である。 扉シートの変形例を示す説明図である。 シート部材の変形例を示す説明図である。
符号の説明
10:エアテント型簡易トイレ装置、11:簡易可搬式便器(便器)、12:エアテント本体、13、14:壁、15:天井、16〜20:気室、21:門形部材、22:シート部材、23:シート部材、24:出入口、25:空気入口、26:ファン、27、28:基礎部材、29:ペグ用孔、30〜33:連通口、34:オリフィス部材、35:送気用ダクト、36:前側開口、37:縦長開口部、38:固定シート、39:扉シート、40:切れ目、41:面状ファスナー、42:面状ファスナー、43、44:留め具、45:使用者、46〜49:空気噴出口、50:閉塞蓋、51:面状ファスナー、52:ロープ用フック、60:エアテント型簡易トイレ装置、61:和式便器(便器)、62:タンク、63:設置式トイレ、64、65:取付けブラケット、66:下段足場、67:上段足場、68:踏み板、69:ロープ、70:アンカー、71:扉シート、80:エアテント本体、81、82:壁、83:天井、84〜88:気室、89:門形部材、90、91:シート部材、92:空気入口、93、94:基礎部材、95:面状ファスナー、96:シート部材、97:扉シート

Claims (6)

  1. 軟質の合成樹脂シート又はゴムシートを主体とし、壁及び天井を形成する並設された複数の気室、及び該複数の気室によって形成される門形部材の両側を覆い、少なくとも一方には出入口が形成されたシート部材を備え、内部に便器を収納可能な広さを有するエアテント本体と、
    前記門形部材の一部に設けられた空気入口から前記各気室内に空気を送るファンとを有し、
    前記ファンから前記門形部材内に空気を注入することによって前記エアテント本体が自立可能なことを特徴とするエアテント型簡易トイレ装置。
  2. 請求項1記載のエアテント型簡易トイレ装置において、前記門形部材には、前記エアテント本体内に向けて、空気を噴出する1又は2以上の空気噴出口を備え、しかも前記空気噴出口には開閉可能な閉塞蓋が設けられていることを特徴とするエアテント型簡易トイレ装置。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載のエアテント型簡易トイレ装置において、前記出入口は、前記シート部材の一部に形成され、面状ファスナーによって接合及び分離が可能なラップ代を有する縦長の切れ目から形成されていることを特徴とするエアテント型簡易トイレ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアテント型簡易トイレ装置において、前記出入口は前記シート部材に設けられた縦長開口部に取り外し又は巻き上げ可能に取付けられた扉シートに形成されていることを特徴とするエアテント型簡易トイレ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアテント型簡易トイレ装置において、前記便器は前記エアテント本体の内幅と実質的に同一の幅を有するタンクを備えていることを特徴とするエアテント型簡易トイレ装置。
  6. 請求項5記載のエアテント型簡易トイレ装置において、前記便器の側部に前記門形部材の両側下部を取付け可能な固定部が設けられていることを特徴とするエアテント型簡易トイレ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008297888A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Akinobu Sawara 非常用仮設トイレ
WO2021111454A1 (en) * 2019-12-06 2021-06-10 Samimi Golan Mati Inflatable multi-compartment toilet shelter

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