JP2006168930A - エレベータのセキュリティシステム及びエレベータドアの運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 より高度、かつ厳密にエレベータのセキュリティを確保することにある。
【解決手段】 所定の階床ホール6のホール呼びボタン8及びホールドア7の何れか一方又は両方に個人認証用データ検出部14を設置し、個人認証用データをエレベータ制御盤5に送出する。また、エレベータドア開に乗りかご内に乗り込む居住者等の人数を光学的に検出し、エレベータ制御盤5に送出する。エレベータ制御盤5は、個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録される居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証された場合にドアを半開状態に制御し、半開状態のドアから真正な居住者等を乗り込ませる一方、かご内人数検出手段17,20a,20bによって検出されたかご内人数と真正である認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするエレベータのセキュリティシステムである。
【選択図】図1
【解決手段】 所定の階床ホール6のホール呼びボタン8及びホールドア7の何れか一方又は両方に個人認証用データ検出部14を設置し、個人認証用データをエレベータ制御盤5に送出する。また、エレベータドア開に乗りかご内に乗り込む居住者等の人数を光学的に検出し、エレベータ制御盤5に送出する。エレベータ制御盤5は、個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録される居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証された場合にドアを半開状態に制御し、半開状態のドアから真正な居住者等を乗り込ませる一方、かご内人数検出手段17,20a,20bによって検出されたかご内人数と真正である認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするエレベータのセキュリティシステムである。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータドアの開状態を制限しつつセキュリティを実施するエレベータのセキュリティシステム及びエレベータドアの運転方法に関する。
近年、エレベータの乗りかご内の犯罪や外部の人間がマンションのエレベータを利用し、マンションの住民に危害を加えるなどの犯罪も多くなっている。また、オフィスビルのエレベータを利用し、ビル内の特定のテナントに侵入し、金品を強奪するなどの被害も続発している。
そこで、マンションやオフィスビルに設置されるエレベータのセキュリティの向上が重要になってきている。従来、エレベータのセキュリティについては、マンション等のエントランスや乗りかご内にカメラを設置するとか(特許文献1参照)、或いはエレベータホールに個人認証装置を設置し、適正な利用者であれば、乗りかごを利用させるなどの方法をとり、エレベータのセキュリティを確保する技術も開発されていると考えられる。
特開平11−16067号(図2参照)
しかし、以上のようにマンション等のエントランスや乗りかご内にカメラを設置する方法では、犯罪抑止効果となるが、外部侵入者はエレベータを利用して容易に目的階に侵入し、もしくは乗りかご内の犯罪行為も比較的容易に実行できてしまう問題がある。その点において、カメラの設置は、犯罪抑止効果といった間接的な予防効果を期待するか、乗りかご内の犯罪に対する事後的な犯罪者等の特定に役立てる程度のものであり、未だ満足のいく対策とは言えない。
一方、後者のエレベータホールに個人認証装置を設置する方法では、エレベータ利用者が適正な利用者であるか否かを認証し、適正な利用者であればエレベータを利用させるので、予めエレベータを利用する前に判断する点でエレベータのセキュリティの向上に大きく貢献している。
しかし、個人認証によって適正な利用者であると判断した場合、エレベータドアが全開状態に開くことから、外部侵入者もそれに便乗して同時に乗り込むことも可能となり、未だ十分なセキュリティを確保されているとは言えない。また、外部進入者が一度乗りかごに乗ってしまうと、その後のかご操作が自由となり、必要な階に移動し、例えばビル内の特定のテナントに侵入し、金品を強奪することも可能になってしまう。よって、より高度なセキュリティの対策が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、より高度、かつ厳密に判断のもとに真正な居住者等だけを乗りかごに乗せることにより、エレベータのセキュリティを確保するエレベータのセキュリティシステム及びエレベータドアの運転方法を提供することを目的とする。
(1) 上記課題を解決するために、本発明に係るエレベータのセキュリティシステムは、所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に設けられた個人認証用データ検出部と、エレベータドアの半開時に乗りかご内に入ってくる居住者等の人数を検出するためのかご内人数検出手段と、前記個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証された場合にエレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等に対して半開状態のエレベータドアから入ることを許容する一方、前記かご内人数検出手段によって検出されたかご内人数と真正であると認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするセキュリティ制御手段とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、個人認証しながら真正な居住者等であれば、エレベータドアを半開状態に制御し、1人づつ乗りかごに乗せる一方、当該乗りかごの運転直前にかご内人数検出手段で検出されたかご内人数と認証カウント数とを一致しない限り、かご内操作を不可とするので、エレベータのセキュリティを十分に確保することが可能である。
(2) 本発明に係るエレベータのセキュリティシステムは、所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に設けられた個人認証用データ検出部と、エレベータドアの半開状態時に乗りかご内に入ってくる居住者等の人数を検出するためのかご内人数検出手段と、前記個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証される度にエレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等が半開状態のエレベータドアから入る度に当該エレベータドアを全閉状態に制御する一方、前記かご内人数検出手段によって検出されたかご内人数と真正な居住者等と認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするセキュリティ制御手段とを設けた構成である。
この発明は以上のような構成とすることにより、個人認証しながら真正な居住者等であれば、エレベータドアを半開状態に制御し、真正な居住者等を乗りかごに乗せた後、乗りかごを全閉状態に制御するので、前記(1)よりもさらにセキュリティを向上させることが可能である。
(3) 本発明に係るエレベータのドア運転方法は、所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に個人認証用データ検出部を設けたエレベータのセキュリティシステムにおいて、前記ホール呼びボタン及びホールドアを操作したときに前記個人認証用データ検出部で個人認証データを取得し、この個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証されたときにエレベータドアを半開状態に制御し、1人づつ認証処理しながら乗りかごに乗せる方法である。
この方法によれば、認証処理後にエレベータドアを半開状態に制御するので、1人づつ認証処理しながら乗りかごに乗せることができる。
(4) 本発明に係るエレベータのドア運転方法は、所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に個人認証用データ検出部を設けたエレベータのセキュリティシステムにおいて、前記ホール呼びボタン及びホールドアを操作したときに前記個人認証用データ検出部で個人認証データを取得し、この個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証される度にエレベータドアを半開状態に制御し、当該真正な居住者等が半開状態のエレベータドアから入る度に当該エレベータドアを全閉状態に制御することにより、1人づつ認証処理を行いながら前記乗りかごに乗せる方法である。
この方法によれば、認証処理によって真正な居住者であると認証するたびにエレベータドアを半開し、乗りかごに乗った後に全閉状態に制御するので、1人づつ認証処理を行いながら乗りかごに乗せることにより、極めて高度なセキュリティを確保できるものである。
本発明によれば、より高度、かつ厳密に判断のもとに真正な居住者等だけを乗りかごに乗せることにより、エレベータのセキュリティを確保できるエレベータのセキュリティシステム及びエレベータドアの運転方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明に係るエレベータのセキュリティシステムの一実施形態を説明する図であって、図1はセキュリティシステムの構成図、図2及び図3はエレベータの片開きドア及び両開きドアの開閉状態を示す図、図4は個人認証ためのデータ配列例を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1ないし図4は本発明に係るエレベータのセキュリティシステムの一実施形態を説明する図であって、図1はセキュリティシステムの構成図、図2及び図3はエレベータの片開きドア及び両開きドアの開閉状態を示す図、図4は個人認証ためのデータ配列例を示す図である。
このセキュリティシステムにおいては、巻上機1に掛け渡したメインロープ2の一端部に乗りかご3(詳細には図2参照)、ロープ2他端部に釣合いおもり4が吊り下げられ、セキュリティ機能をもったエレベータ制御盤5の呼び登録に基づく運転制御指令にもとに、乗りかご3がマンション、オフィスビルの各階床のうち呼び登録階床のホール6に昇降運転する構成となっている。
マンション、オフィスビルの各階床のホール6のうち、少なくとも外部から進入可能な階床のホール6やオフィスビルの中に入っている金融機関,貴金属店等のようなセキュリティを必要とする特定テナントに行くための階床のホール6等にエレベータが設置されている場合、通常、該当階床ホール6のホールドア7の側方壁にホール呼びボタン8が取り付けられ、さらに必要に応じてホールドア7の非開放ドア部分にドアボタン9が取り付けられている。
該当する階床ホール6のホールドア7については、エレベータ制御盤5から所定階床へのかご停止によるかごドア開指示に基づき、かご制御装置11及びかご駆動装置12を通じてかごドア13及びホールドア7等のエレベータドアを開くが、図2(a)〜(c)に詳細に示すようにエレベータドアは半開状態に開くものとする。図示斜線部分はエレベータドアが半開状態に開いた状態を示している。なお、図2(a)はエレベータドアを含む乗りかご3を上面から見た概念断面図、同図(b)はホール6からホールドア7側を見た図、同図(c)は乗りかご3内からかごドア13側を見た図である。図2は片開きのエレベータドアを半開状態としたが、図3(a),(b)のように両開きエレベータドアでも同様に半開状態にドア開制御することができる。ここで、エレベータドアを半開状態とする理由は、エレベータ利用者を1人づつ乗りかご3内に乗り込ませる為である。
前記ホール呼びボタン8及びドアボタン9のうち、少なくとも一方のボタン8又は9もしくは両方のボタン8,9の内部又は外部より認識可能な状態に個人認証用データ検出部14が設けられている。なお、ホールドア7にドアボタン9を取り付け、当該ドアボタン9に個人認証用データ検出部14を設けた理由は、ホールドア7,かごドア13を含むエレベータドアを開けたとき、エレベータ利用者がエレベータドアの半開に近い状態で乗りかご3に乗り込むことから、何れか近いドア側のホール呼びボタン8又はドアボタン9もしくは両方のボタン8,9に個人認証用データ検出部14を取り付けるものである。ここで、個人認証用データ検出部14とは、磁気カードの居住者IDを読み取るデータ読み取り部とか、或いは顔画像、指紋読み取り、眼球読み取り等の何れか1種類の画像を読み取る画像読み取り部を意味する。個人認証用データ検出部14を備えるドアボタン9は、図2(a),(b)に示すように、ホール壁から一段差引き下がった非開放ドア部分に取り付けられる。
なお、外部から進入可能な階床以外の階床のエレベータ利用者は、既に個人認証用データ検出部14を通過してきたと考えられるので、外部から進入出来る階床以外の階床のホール呼びボタン8やドアボタン9には個人認証用データ検出部14を設置する必要はないが、更なるセキュリティの向上を要求する場合には全階床のホールドア7側方壁にホール呼びボタン8やホールドア7のドアボタン9に個人認証用データ検出部14を取り付けてもよい。
図1において、15は各階床のホール制御装置である。この各階床のホール制御装置15は、エレベータ制御盤5から送信されてくるかご現在位置やかご進行方向を各階床ホール6のインジケータ(図示せず)に表示し、またホール呼びボタン8の操作によるホール呼び信号をエレベータ制御盤5に送信し、当該エレベータ制御盤5から送られてくる呼び登録信号に基づいてホール呼びボタン8を点灯する機能をもっている。
さらに、エレベータ制御盤5には図4に一例を示す個人認証を行うための個人認証用データベース16が接続されている。個人認証用データベース16には、図4(a)に示すようにマンションの居住者,オフィスビルのテナント従業員(以下、居住者等と呼ぶ)の居住者等ID、特定の個人を識別するための顔画像、指紋情報、眼球情報を格納する個人照合パターン格納場所、居住者等の氏名、居住者等の住所・居所・部屋番号その他特定の個人を識別するために必要な情報が格納されている。さらに個人照合パターン格納場所にリンク付けされて下段に示すような特定個人照合パターンが格納されている。
また、ホールドア7の適宜な個所に対峙するように半開状態ドアの人間通過を検出する例えば発受光素子17a,17a´からなるドア通過検出手段17が設けられている。ドア通過検出手段17には当該ドア通過検出手段17から出力されるドア通過検出信号からかご内人数をカウントするカウンタ18が接続され、このかご内人数データをエレベータ制御盤5に送出する。
これらドア通過検出手段17及びカウンタ18は、ドア通過人数、ひいては半開状態のドアから乗りかご内に入ったかご内人数を検出するためのかご内人数検出手段としての役割を有する。なお、カウンタ18はエレベータ制御盤5内に設けてもよい。
一方、乗りかご3の内部には、図2(c)に示すようにかご操作パネル19が設置され、かご操作パネル19には行先階ボタン19a及び音声発生器19bが装備されている。さらに、乗りかご3内の比較的上部の適宜な個所に利用者人数を検出するための撮影カメラ20a及び予め人間の頭部画像参照パターン(帽子の着用画像も含む)が記憶され、所定の周期ごとに撮像画像である利用者の頭部画像と人間の頭部画像参照パターンとを比較照合してかご内の人数を確定し、乗りかご3のテールコード(図示せず)を通してエレベータ制御盤5に送信するパターン処理制御部20bが設けられている。これら撮影カメラ20a及びパターン処理制御部20bは撮影画像からかご内人数を検出する撮影画像人数手段手段としての役割を有する。なお、パターン処理制御部20bはエレベータ制御盤5内に設けてもよい。
エレベータ制御盤5のうち、特にエレベータセキュリティ制御手段としては、図5に示すように外部から進入可能な階床のホールにエレベータ乗りかご3が停止した後、エレベータドアを半開状態に制御し、ホール呼びボタン8又はドアボタン9に設けられる個人認証用データ検出部14から個人認識用ID又は個人認識画像データを受け取ると、これら画像データと個人認証用データベース16に格納される個人ID又は特定個人照合パターンとを比較照合し、真正な利用者か否かを認証する個人認証処理手段21と、この個人認証処理手段21によって真正な利用者であるときにカウントする認証計数手段22と、前記個人認証処理手段21によって真正な居住者等であると認証された場合、前記ホール呼びボタン8又はホールドア9が操作されたエレベータドアを半開状態に開制御するドア半開制御手段23と、前記ドア通過検出手段17及びカウンタ18を通して送信されてくるかご内人数検出信号と認証計数手段22による真正な居住者等と認証された認証カウント数とが一致するか否か,つまりかご内の人数が正しいかを判断するかご内人数正否判断手段24と、かご内の人数が正しい場合にはかご操作パネル19の操作を受け付けるが、かご内の人数が正しくない場合にはかご操作パネル19の操作を不可とするかご内操作許否処理手段25とが設けられている。
次に、以上のようなエレベータのセキュリティシステムの動作、特にエレベータ制御盤5におけるエレベータセキュリティ制御手段の一連の処理例について図6を参照して説明する。
エレベータ制御盤5のエレベータセキュリティ制御手段は、個人認証処理手段21を実行する。エレベータ制御盤5は、乗りかご3が外部から進入可能な階床のホール6に停止した時(S1)、不要なデータを消去する初期化処理を行った後(S2)、ホール呼びボタン8又はドアボタン9の操作が行われたか否かを判断し(S3、S4)、操作が行われた場合にはホール呼びボタン8又はドアボタン9の操作時に個人認証用データ検出部14から居住者識別ID又は個人認証用画像データが送出されてきたか否かを判断する(S5)。個人識別ID又は個人認証用画像データが送られて来ない場合にはステップS3に戻る。
ステップS5において、個人識別ID又は個人認証用画像データが送られてきたと判断すると、この個人識別ID又は個人認証用画像データと既に個人認証用データベース16に登録されている居住者等ID又は特定個人照合パターンとを比較照合し、ホール呼びボタン8又はドアボタン9を操作した者が真正な居住者等であるか否かを判断する(S6)。
引き続き、エレベータ制御盤5は、認証計数手段22を実行する。この真正な居住者等であると判断された場合、図示しないカウンタメモリに認証カウント値をアップカウントする認証計数処理を行う(S7)。
また、エレベータ制御盤5は、真正な居住者等と判断された場合、ドア半開制御手段23を実行し、ドア半開制御信号をかご制御装置11を介してドア駆動装置12に送出し、エレベータドアを半開状態に開く(S8)。そして、エレベータ制御盤5は、所定の周期ごとに次の個人認証用データ有りかを判断し(S9)、有りの場合にはステップS6に移行し、同様の処理を繰り返す。
引き続き、エレベータ制御盤5は、ステップS9にて呼びによる個人認証用データ無しと判断すると、かご内人数正否判断手段23を実行する。このかご内人数正否判断手段23は、カウンタ18からかご内人数データを取り込み(S10)、当該かご内人数データと認証カウント手段22で得られた認証カウント値とを比較し両値が一致するか否かを判断し(S11)、一致すれば適宜なメモリにフラグ「1」を設定し(S12)、不一致の場合には適宜なメモリにフラグ「0」を設定する(S13)。
ここで、エレベータ制御盤5はかご内操作許否処理手段24を実行する。かご内操作許否処理手段24は、かご内のエレベータ利用者がかご内操作パネル19の行先階ボタン19aを操作したとき(S14)、フラグを参照し、フラグ「1」が設定されている場合にはかご内の人数は認証人数と同じで有るので、フラグ「1」に基づいてかご呼びによる行先階の呼び登録処理を行い、運転制御を行う(S15)。一方、エレベータ利用者がかご内操作パネル19の行先階ボタン19aを操作したとき(S16)、フラグ「0」が設定されている場合にはかご内の人数と認証人数とが異なるので、フラグ「0」に基づいてかご呼びによる行先階の呼び登録を許否する。つまり、かご内操作パネル19による操作を不許可とする(S17)。
従って、以上のような実施の形態によれば、通常,エレベータドアを半開状態にあるとき、エレベータ利用者がホール6のホール呼びボタン8又は反対側のホールドア7にドアボタン9を設けることにより、乗りかご3に乗り込む際にボタン8,9の操作がし易くなり、同時にボタン8、9を操作したときに個人認証用データ検出部14によって個人認証用データを取得することが容易となる。
また、ホール呼びボタン8,ドアボタン9に設けた個人認証用データ検出部14で検出された個人認証用データと予め保存されているマンション、オフィスビルの居住者等のIDや特定個人照合パターンと比較照合し、一致したときに真正な居住者等と認証して認証カウントする一方、光学的に実際に乗りかご3に入ったかご内人数をカウントし、このかご内人数と認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とし、エレベータの運転が行われないので、認証しない人がかご内に紛れ込んでいることを容易に知ることができ、外部から進入可能な階以外の階には行くことができず、エレベータのセキュリティを十分に確保できる。
(第2の実施の形態)
図7は本発明に係るエレベータのセキュリティシステムのうち、エレベータ制御盤5の機能ブロックを示す図である。この実施の形態におけるセキュリティシステムの全体構成は、図1と同様な構成であるので、同一部分には同一符号を付して説明する。
図7は本発明に係るエレベータのセキュリティシステムのうち、エレベータ制御盤5の機能ブロックを示す図である。この実施の形態におけるセキュリティシステムの全体構成は、図1と同様な構成であるので、同一部分には同一符号を付して説明する。
一般に、オフィスビルの中に金融機関,貴金属店等のように高セキュリティを必要とする特定テナントが入っているとか、一般のマンションの中でも更なる高セキュリティを必要とする場合、特定テナントに行くための専用の階床ホール6やセキュリティを十分に確保するために外部から進入可能な特定階床のホール6に限って居住者等を利用させる例が多い。
そこで、この実施の形態は、片開きドアや両開きドアにおいて、該当階床ホール6において、待機時に常に全閉状態とし、各人が真正な居住者等と認証された場合だけその真正な居住者だけ通過させるためにエレベータドアを半開状態に制御し、高セキュリティを確保するものである。
エレベータ制御盤5のセキュリティ制御手段としては、図7示すように図5と同様な処理を実行する個人認証処理手段21と、図5と同様な処理を実行する認証計数手段22と、前記個人認証処理手段21によって真正な居住者等であると認証された場合、前記ホール呼びボタン8又はホールドア9が操作されたエレベータドアを半開又は全開状態に開制御し、認証された真正な居住者等が半開又は全開状態のドアを通過したと判断したとき、ドア全閉制御信号を送出しエレベータドアを全閉制御するドア通過全閉制御手段26、前記ドア通過検出手段17及びカウンタ18を通して送信されてくるかご内人数検出信号と認証計数手段22による真正認証カウント数とが一致するか否か,つまりかご内の人数が正しいかを判断するかご内人数正否判断手段24と、かご内の人数が正しい場合にはかご操作パネル19の操作を受け付けるが、かご内の人数が正しくない場合にはかご操作パネル19の操作を不可とするかご内操作許否処理手段25とが設けられている。
次に、第2の実施の形態におけるエレベータのセキュリティシステムの動作、特にエレベータ制御盤5におけるエレベータセキュリティ制御手段の一連の処理例について図8を参照して説明する。なお、図8において、図6と同一処理のステップについては図6と同一ステップNOを付して説明する。
エレベータ制御盤5のエレベータセキュリティ制御手段は、個人認証処理手段21を実行する。エレベータ制御盤5は、エレベータ乗りかご3が金融機関,貴金属店等のように特定テナントに行くための専用の階床ホール6やセキュリティを十分に確保された特定階床のホール6に停止した時(S21)、不要なデータを消去する初期化処理を行った後(S2)、ホール呼びボタン8又はドアボタン9の操作が行われたか否かを判断し(S3、S4)、操作が行われた場合にはホール呼びボタン8又はドアボタン9の操作時に個人認証用データ検出部14から個人識別IDや個人認証用画像データ等の個人認証用データが送出されてきたか否かを判断する(S5)。個人認証データが送られて来ない場合にはステップS3に戻る。
ステップS5において、個人認証用データが送られてきたと判断すると、この個人認証データと既に個人認証用データベース16に登録されている居住者等ID又は特定個人照合パターンとを比較照合し、ホール呼びボタン8又はドアボタン9を操作した者が真正な居住者等であるか否かを判断する(S6)。
引き続き、エレベータ制御盤5は、認証計数手段22を実行する。この真正なエレベータ利用者であると判断された場合、図示しないカウンタメモリに認証カウント値「1」を設定する認証計数処理を行う(S7)。
また、エレベータ制御盤5は、真正なエレベータ利用者であると判断された場合、ドア通過全閉制御手段26を実行する。この通過全閉制御手段26は、認証カウント処理後にドア半開又は全開制御信号をかご制御装置11を介してドア駆動装置12に送出し、エレベータドアを半開状態に制御する(S22)。しかる後、認証された居住者等が半開状態のエレベータドアを通過したとき、カウンタ18がカウントアップされたか否かを判断し(S23)、カウントアップされた場合には全閉制御信号をかご制御装置11を介してドア駆動装置12に送出し、エレベータドアを全閉制御する(S24)。なお、認証のみを行って全開状態のドアを通過しない場合、認証カウント値を−1だけ減算し(S25)、前述同様にエレベータドアを全閉制御する(S24)。そして、ドアを全閉した後、所定時間経過しても再度ホール呼びがない場合(S26)、図6と同様の処理S10からS13のかご内人数正否判断手段23及びS14〜S17のかご内操作許否処理手段24を実行する。
従って、以上のような実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果の他、真正な居住者等と認証した場合、エレベータドアを半開状態にし、当該居住者が乗りかご3に乗ったことを確認した後、エレベータドアを全閉にし、次のエレベータ利用者による個人認証のために待機する構成であるので、認証した真正な居住者だけが乗りかご3に確実に乗ることが可能となり、外部侵入者が、待機中に乗りかご3に入ったり、真正な居住者に続いて入ることができなくなり、エレベータのセキュリティを一層向上させることができる。
(その他の実施の形態)
(1) 上記実施の形態では、真正な居住者等と認証された認証回数と光学的に検出したかご内人数又は撮影カメラ20aで撮影される画像から取得されるかご人数とを比較する例について述べたが、例えば図9に示すように個人認証用データベース16に居住者等ごとに平均体重データを追加格納し、一方、乗りかご3のかごフレーム3aとかご室3bとの間に荷重検出器27を設置し、この荷重検出器27で検出される全荷重と真正な居住者等と認証された各居住者のデータベース16の体重データの全体重とを比較し、かご内乗客の全荷重が居住者等の全体重+数%(例えば5%)の範囲内にある時、かご内の人数は適正に認証され、真正な居住者が乗っていると判断してもよく、かご内乗客の全荷重が居住者等の全体重+数%の範囲を越えているとき、かご操作パネル19のかご内操作を不可とし、認証回数よりも多い人数がかご内に乗っていると判断し、必要なメッセージを音声発生器19bから出力する構成である。
(1) 上記実施の形態では、真正な居住者等と認証された認証回数と光学的に検出したかご内人数又は撮影カメラ20aで撮影される画像から取得されるかご人数とを比較する例について述べたが、例えば図9に示すように個人認証用データベース16に居住者等ごとに平均体重データを追加格納し、一方、乗りかご3のかごフレーム3aとかご室3bとの間に荷重検出器27を設置し、この荷重検出器27で検出される全荷重と真正な居住者等と認証された各居住者のデータベース16の体重データの全体重とを比較し、かご内乗客の全荷重が居住者等の全体重+数%(例えば5%)の範囲内にある時、かご内の人数は適正に認証され、真正な居住者が乗っていると判断してもよく、かご内乗客の全荷重が居住者等の全体重+数%の範囲を越えているとき、かご操作パネル19のかご内操作を不可とし、認証回数よりも多い人数がかご内に乗っていると判断し、必要なメッセージを音声発生器19bから出力する構成である。
このような構成とすることにより、前述する実施の形態と同様な効果の他、一般的には乗りかご3の底部に総積載荷重を計測する目的から荷重検出器2が設置されているので、当該荷重検出器27をそのまま利用することができ、新たに光学的な検出手段を設ける必要がないので、少ないコストでかご内人数を判断し、エレベータのセキュリティに生かすことができる。また、荷物を持った場合、平均重量よりも相当大きくなり、また光学的に通過時間が長くなるので、かかる場合にはキャンセル機能を有している。
(2) 上記実施の形態では、真正な居住者等と認証された認証回数と光学的に検出したかご内人数又は撮影カメラ20aで撮影される画像から取得されるかご人数とを比較する例について述べたが、例えば図10に示すように発受光素子からなるドア通過検出手段17及びカウンタ18からなる光学的人数検出手段によって検出されるかご内人数と、撮影カメラ20a及びパターン処理制御部20bからなる撮影画像人数検出手段で取得されるかご内人数とを比較し、一致しない場合にはかご内の操作を不可とする構成であってもよい。
このような構成によれば、個人認証用データ検出部で検出される個人認証データは真正な居住者等であるかを認証するだけに利用し、かご内に設置した撮影カメラ20aで撮影された例えば頭部画像からかご内人数を取得し、この撮影カメラ20aによるかご内人数と居住者等が乗りかご3に入る際に光学的に検出したかご内人数とを比較し、不一致と判断されたときに認証しない人がかご内に紛れ込んでいることを容易に知ることができる。
(3) また、上記実施の形態は、かご内人数正否判断手段23にてかご内の人数が適正でないと判断したときにかご内操作を不可としたが、このようにかご内操作を不可とした場合にはかご内の音声発生器19bから例えば「認証せずにかご内に入った者がいますので、運転できません。」などのメッセージを報知することにより、エレベータ利用者にとって速やかに状況を認識し、例えば乗りかご3から全利用者が降り、再度個人認証などを行うことになる。何れにせよ、乗りかご3内のエレベータ利用者はメッセージの内容に従って行動することになる。
(4) 上記各実施の形態においては、エレベータ乗りかご3が目的階に着床した後にエレベータドアを開放し、乗りかご3内の居住者等を降ろすことが前提となるが、例えば図11の片開きドアのかご内部を示すように、非開放ドア側又は側板にドア開用ボタン31を取付けるとともに、当該ドア開用ボタン31に個人認証用データ検出部14´を内装し、ドア開用ボタン31を操作し、前述するように認証処理を行って真正な居住者等と認証されたとき、エレベータドアを半開又は全開状態とし、居住者等を降ろす方法をとってもよい。ここで、真正な居住者等と認証された場合、既にカウントされている認証カウント値を減算するとともに、乗りかご3から降りた居住者を発受光素子からなるドア通過検出手段17で検出し、カウンタ18のカウント値を減算すれば、認証カウントとカウンタ18のカウント値とを比較し、乗りかご3の途中経過の乗りかご3内人数を把握できる。但し、発受光素子からなるドア通過検出手段17としては、図12に示すようにかごドア13の両側に複数対の発受光素子17a−17a´、17b−17b´、17c−17c´を対峙するように配置し、図示矢印(イ)方向,つまり受光素子17a´,17b´,17c´の順序でオフしたときに居住者等がかご内に入ることからカウンタ18をアップカウントさせ、図示矢印(ロ)方向,受光素子17c´,17b´,17a´の順序でオフしたときに居住者等が乗りかご3から降りることからカウンタ18をダウンカウントさせることにより実現できるる。このカウンタ18には正逆カウンタが使用される。
また、ある目的階で居住者等を降ろした後、前述する撮影カメラ20aで撮影されるかご内利用者の頭部画像からかご内人数を検出し、このかご内人数と認証カウント値とを比較し、一致するか否かに応じてかご内人数が認証カウント値と等しいかを確実に判断できる。
(5) さらに、上記実施の形態において、真正な居住者等と認証された場合、当該居住者等が乗りかご3に乗り込むことができるが、このとき親戚以外の例えば同僚等が一緒に乗りかご3に乗るとか、真正な居住者等が荷物を持って乗りかご3に乗り込むことが考えられる。勿論、マンション、オフィスビルに居住する居住者等に来訪する予定のある親戚や同僚の場合には、予め個人認証用データベース16に必要な情報を格納しておくことにより、支障なく乗りかご3に乗り込むことができる。
しかし、居住者が個人認証用データベース16に登録されていない親戚,同僚,友達等と一緒に乗りかご3に乗り込みたい場合がある。このような場合、居住者が同行する人数分だけホール呼びボタン8やドアボタン9を操作し、個人認証を繰り返すことにより、動向人数分を居住者によって真正な居住者等と認証し認証カウントすることが可能であり、また光学的人数検出手段においてもかご内の人数を正確に検出することができる。ひいては、光学的人数検出手段によるかご内の人数と認証カウントとを比較し、かご内の人数が真正な居住者等と認証された人数と合致させることができる。また、マンション、オフィスビルに居住する居住者等が大形の荷物を持つ場合もあるが、発受光素子の高さ位置を適宜選定して取り付けるとか、或いは図12に示すように密な状態に発受光素子を配置することにより、一連のつながりから1人の居住者等として検出することができる。
(6) さらに、上記実施の形態において、前述するセキュリティシステムにおけるセキュリティ機能を実施させるか否かは、例えば管理者或いはメンテナンス員の指示のもとに行うようにしてもよく、例えば必要に応じて非セキュリティとし、エレベータの運行を可能とすることも容易に実現できる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。
1…巻上機、2…メインロープ、3…乗りかご、4…釣合いおもり、5…エレベータ制御盤、6…ホール、7…ホールドア、8…ホール呼びボタン、9…ドアボタン、11…かご制御装置、12…かご駆動装置、13…かごドア、14,14´…個人認証用データ検出部、15…各階床のホール制御装置、16…個人認証用データベース、17…ドア通過検出手段、18…カウンタ、19…かご操作パネル、19a…行先階ボタン、19b…音声発生器、20a…撮影カメラ、20b…パターン処理制御部、21…個人認証処理手段、22…認証計数手段、23…ドア半開制御手段、24…かご内人数正否判断手段、25…かご内操作許否処理手段、26…ドア通過全閉制御手段、27…荷重検出器、31…ドア開用ボタン。
Claims (14)
- 所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に設けられた個人認証用データ検出部と、
エレベータドアの半開時に乗りかご内に入ってくる居住者等の人数を検出するためのかご内人数検出手段と、
前記個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証された場合にエレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等に対して半開状態のエレベータドアから入ることを許容する一方、前記かご内人数検出手段によって検出されたかご内人数と真正であると認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするセキュリティ制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項1に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記セキュリティ制御手段は、前記ホール呼びボタン,ドアボタンに設けられた個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較照合し、真正な居住者等か否かを認証する個人認証処理手段と、この個人認証処理手段によって真正な居住者等であると認証されたときに認証カウントする認証計数手段と、前記個人認証処理手段によって真正な居住者等であると認証された場合、エレベータドアを半開状態に開制御するドア半開制御手段と、前記かご内人数検出手段によって検出されたかご内人数と前記認証計数手段で認証された認証カウント数とからかご内の人数が正しいかを判断するかご内人数正否判断手段と、かご内の人数が正しい場合にはかご操作パネルの操作を受け付け、かつかご内の人数が正しくない場合にはかご操作パネルの操作を不可とするかご内操作許否処理手段とを設けたことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に設けられた個人認証用データ検出部と、
エレベータドアの半開状態時に乗りかご内に入ってくる居住者等の人数を検出するためのかご内人数検出手段と、
前記個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証される度にエレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等が半開状態のエレベータドアから入る度に当該エレベータドアを全閉状態に制御する一方、前記かご内人数検出手段によって検出されたかご内人数と真正な居住者等と認証された認証カウント数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするセキュリティ制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項3に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記セキュリティ制御手段は、前記ホール呼びボタン,ドアボタンに設けられた個人認証用データ検出部で検出される個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較照合し、真正な居住者等か否かを認証する個人認証処理手段と、この個人認証処理手段によって真正な居住者等であると認証されたときに認証カウントする認証計数手段と、前記個人認証処理手段によって真正な居住者等と認証される度にエレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等が半開状態のエレベータドアから入る度に当該エレベータドアを全閉状態に制御するドア通過全閉制御手段と、前記かご内人数検出手段によって検出されたかご内人数と前記認証計数手段で認証された認証カウント数とからかご内の人数が正しいかを判断するかご内人数正否判断手段と、かご内の人数が正しい場合にはかご操作パネルの操作を受け付け、かつかご内の人数が正しくない場合にはかご操作パネルの操作を不可とするかご内操作許否処理手段とを設けたことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項1又は請求項3に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記かご内人数検出手段としては、半開状態にあるエレベータドアを通過する人数を光学的に検出しカウントする光学的人数検出手段及びかご内上部の適宜な個所に撮影カメラを設置し、当該撮影カメラで撮影されるかご内利用者の頭部画像からかご内人数を取り出す撮影画像人数手段手段の何れか1つの手段を用いて乗りかご内人数を検出することを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に設けられた個人認証用データ検出部と、
乗りかごのかご室底部に設けられ、エレベータドアの半開時に乗りかご内に入ってくるかご内人数の全荷重を検出するための荷重検出器と、
前記個人認証用データ検出部で検出される個人認証用データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証されたときに前記エレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等が半開状態のエレベータドアから入ることを許容する一方、前記荷重検出器から検出される全荷重と予め登録されている真正な居住者等の総体重とを比較し、全荷重が総体重の所定の範囲内に入っていない場合にかご内の操作を不可とするセキュリティ制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項6に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
荷物などを持って乗りかご内に入ってきた場合、セキュリティ制御手段による乗りかご内の操作不可をキャンセルする手段を有することを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に設けられた個人認証用データ検出部と、
エレベータドアの開状態時に乗りかご内に入ってくる居住者等の人数を光学的に検出しカウントする光学的人数検出手段と、
かご内上部の適宜な個所に撮影カメラを設置し、当該撮影カメラで撮影されるかご内利用者の頭部画像からかご内人数を取得する撮影画像人数検出手段と、
前記個人認証用データ検出部で検出される個人認証用データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証されたときに前記エレベータドアを半開状態に制御し、前記真正な居住者等に対して半開状態のエレベータドアから入ることを許容する一方、前記光学的人数検出手段によって検出されるかご内人数と前記撮影画像人数検出手段で取得されるかご内人数とが一致しない場合にかご内の操作を不可とするセキュリティ制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項1ないし請求項8の何れか一項に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
かご内の人数が正しくないときにかご操作パネルの操作を不可とする場合、かご内音声発生器から操作不可である旨のメッセージを出力することを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項1、請求項3、請求項6及び請求項8の何れか一項に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
乗りかご内のかごドア又は側板にドア開用ボタンを取り付けるとともに、当該ドア開用ボタンに個人認証用データ検出部を取り付け、居住者等が前記乗りかご内から降りる際に前記ドア開用ボタンを操作したときに個人認証用データ検出部で個人認証用データを検出し、真正な居住者等と認証されたときに認証カウントから減算する一方、前記かご内人数検出手段によって前記居住者等が前記乗りかご内から降りたことを検出したときにかご内人数を減算することを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項1、請求項3、請求項6及び請求項8の何れか一項に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記居住者等が乗りかごに乗る際に個人認証用データ検出部を有する前記ボタンを複数回操作したとき、何れも同一の真正な居住者等と認証されたとき、追加的に操作した回数だけ居住者等に追加回数に相当する同行者がいると判断し、前記認証カウント数をカウントアップすることを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 請求項1、請求項3、請求項6及び請求項8の何れか一項に記載するエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記セキュリティシステムに関する機能の可否は、外部からの変更指示に基づいて変更可能であり、必要に応じて、非セキュリティとしエレベータを運行可能とすることを特徴とするエレベータのセキュリティシステム。 - 所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に個人認証用データ検出部を設けたエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記ホール呼びボタン及びホールドアを操作したときに前記個人認証用データ検出部で個人認証データを取得し、この個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証されたされたときにエレベータドアを半開状態に制御し、1人づつ認証処理しながら乗りかごに乗せることを特徴とするエレベータのドア運転方法。 - 所定の階床ホールのホール呼びボタン及びホールドアの何れか一方又は両方に個人認証用データ検出部を設けたエレベータのセキュリティシステムにおいて、
前記ホール呼びボタン及びホールドアを操作したときに前記個人認証用データ検出部で個人認証データを取得し、この個人認証データと予め登録されている建物内の居住者等の居住者等IDや特定個人照合パターンとを比較し、真正な居住者等と認証される度にエレベータドアを半開状態に制御し、当該真正な居住者等が半開状態のエレベータドアから入る度に当該エレベータドアを全閉状態に制御することにより、1人づつ認証処理を行いながら前記乗りかごに乗せることを特徴とするエレベータのドア運転方法。
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