JP2006167707A - イオン水生成装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、pHに影響を与える水質成分である炭酸塩量を滴定試験等の複雑な作業なく検知し、pHをpHセンサ等を用いることなく、簡易的な構成で精度良く算出することである。
【解決手段】 原水が流入する流入口と、少なくとも1対の電極と、該電極に電流を印加する電源と、前記電極間を通過した水が吐水される吐水口を有し、前記電極間に電流を印加することでアルカリ水と酸性水を生成するイオン水生成装置であって、前記電極間通過後の水の伝導度を測定する伝導度センサと制御手段を備え、該制御手段は前記電極間に複数の電流値の電流を印加し、その時の酸性水の伝導度を各々検出後、酸性水伝導度が最小となる電流値を判定し、該酸性水伝導度が最小となる電流値に基づいて、生成するアルカリ水および/または酸性水のpHを算出する。
【選択図】 図1
Description
本発明によれば、酸性水の伝導度が最小となる電流値を判定し、その電流値に基づいてpHを推定することにより、HCO3 −量に応じた制御が可能となるため、pHセンサを用いなくてもpHを算出することを可能とした。
HCO3 −濃度とともにH2CO3濃度を検知可能となり、それらの値に基づいてイオン水を生成することによりpH制御の精度を向上させることを可能とした。
HCO3 −濃度とともにH2CO3濃度を検知可能となり、それらの値に基づいてイオン水を生成することによりpH制御の精度を向上させることを可能とした。
水を電気分解すると、水道水中においては、副反応がほとんど起こらないと仮定して、陰極では(1)式の反応が、陽極では(2)式の反応が起こる。
また、通常日本の一般的な水道水においては、OH−やCO3 2−などのH+と反応するイオンはほとんど存在しない。つまり、この変曲点を検出するのに必要な電流値あるいは、電流値0での伝導度と、変曲点伝導度との伝導度差は、一般的な水道水においては原水のHCO3 −濃度を表していることになる。その結果、変曲点を検知することによって、pH性能に大きく寄与するHCO3 −量を直接に検知することができる。また、変曲点によって検知したHCO3 −量から規定電流、電圧、電力印加時の酸性水、アルカリ水のpHを正確に推定することができる。
前述したようにアルカリ水側では(3)式の反応によりOH−が消費され、pHが低下するが、H2CO3が存在する水においては、さらに(5)式の反応が起こり、アルカリ水性能を低下させる。酸性水中においてはH+とH2CO3の反応は起こらないため、性能には影響を与えない。
いずれの場合も総イオン量は増加しているため、アルカリ水の伝導度は電流値を上げていくと徐々に上がる傾向が見られる。また、H2CO3からHCO3 −となる時には、イオン量が1増加し、HCO3 −がCO3 2−となる時にもイオン量は1増加し、また、炭酸塩とは反応せずにOH−が残存する場合も、イオン量として1増加する。そのためどのような水についてもアルカリ水中の総イオン量の変動はないことになる。しかし、伝導度として考えると、1個当たりのイオンが伝導度に与える影響度はイオン種によって異なり、OH−>CO3 2−>HCO3 −の順番となる。そのため、初期のH2CO3量、HCO3 −量に応じて、アルカリ水伝導度上昇量が変動する。
つまり、アルカリ水伝導度の上昇度は、HCO3 −量と、H2CO3量の総和を表していることとなり、前述したようにHCO3 −量が酸性水伝導度において検知できているため、酸性水伝導度の最小点と、アルカリ水伝導度の上昇度の両方からH2CO3量を推定することが可能となる。
この時伝導度センサ用電極3を酸性水吐水流路5に設け、正電圧を印加時の酸性水を検出可能となっている。また、伝導度センサ用電極3には交流電流が印加可能な構成となっている。また、伝導度センサ用の電極は、電解槽と別体として、流路に設ける方法や、電解槽と一体とした構成とすることができる。電解槽と別体とした場合、メンテナンス性を向上させるために利用者が取りはずすことが可能な構成とすることが望ましい。この時、アルカリ水と酸性水を分離する構成は電極間に隔膜を設け、強制的に分離する方式と、隔膜を設けず、水の流れと構造によって分離する方式のどちらでも良い。また、電解槽の電極材質は特に限定されるものではないが、飲料用のアルカリ水や、洗顔用の酸性水を得ることが目的である場合は、PtメッキあるいはPt焼き付けのTi電極が良く用いられており、殺菌を目的とする酸性水の生成が目的である場合は、殺菌成分である次亜塩素酸を多く発生させる必要があるため、Pt/IrメッキあるいはPt/Ir焼き付けのTi電極が良く用いられている。
2…直流電源
3…伝導度センサ用電極
4…交流電源
10…アルカリイオン水生成器
12…活性炭
13…給水口
14…酸性水吐水口
15…アルカリ水吐水口
20…酸性水生成装置
21…食塩添加機構
30…トラップ構造
Claims (16)
- 原水が流入する流入口と、少なくとも1対の電極と、該電極に電流を印加する電源と、前記電極間を通過した水が吐水される吐水口を有し、前記電極間に電流を印加することでアルカリ水と酸性水を生成するイオン水生成装置であって、前記電極間通過後の水の伝導度を測定する伝導度センサと制御手段を備え、該制御手段は、前記電極間に複数の電流値の電流を印加し、その時の酸性水の伝導度を各々検出後、酸性水伝導度が最小となる電流値を判定し、該酸性水伝導度が最小となる電流値に基づいて、生成するアルカリ水および/または酸性水のpHを算出することを特徴とするイオン水生成装置。
- 原水が流入する流入口と、少なくとも1対の電極と、該電極に電流を印加する電源と、前記電極間を通過した水が吐水される吐水口を有し、前記電極間に電流を印加することでアルカリ水と酸性水を生成するイオン水生成装置であって、前記電極間通過後の水の伝導度を測定する伝導度センサと制御手段を備え、該制御手段は、前記電極間に複数の電流値の電流を印加し、その時の酸性水の伝導度を各々検出後、酸性水伝導度の最小値を判定し、該最小値と原水伝導度との差であるΔSを算出し、該ΔSに基づいて、生成するアルカリ水および/または酸性水のpHを算出することを特徴とするイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記電極間に複数点の電流を印加した時のアルカリ水の伝導度をさらに検出し、該伝導度の変化特性を判定し、該変化特性と、前記酸性水伝導度が最小となる電流値または前記ΔSに基づいて、生成するアルカリ水および/または酸性水のpHを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記アルカリ水伝導度の変化特性は、前記酸性水伝導度が最小となる電流値または前記ΔS毎に定められている規定伝導度の上昇度と、測定したアルカリ水伝導度の上昇度との差とであることを特徴とする請求項3記載のイオン水生成装置。
- 前記アルカリ水伝導度の変化特性は、前記伝導度の上昇量が規定値以上変化する電流値を判定することを特徴とする請求項3に記載のイオン水生成装置。
- 前記算出されたpHを表示する表示部を設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記アルカリ水の伝導度検出時に前記電極間に印加する電流と、前記酸性水の伝導度検出時に前記電極間に印加する電流の極性を逆転させることを特徴とする請求項3記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、使用始めに初流水を排水し、該排水時に酸性水伝導度の検出を行い、前記酸性水伝導度が最小となる電流値または前記ΔSを判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 流量センサを有し、前記制御手段は、前記酸性水伝導度が最小となる電流値または前記ΔSを判定後、前記酸性水伝導度が最小となる電流値または前記ΔSを流量補正した値に基づいて、pHを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記伝導度センサは、少なくとも一対の電極よりなり、前記制御手段は、該伝導度センサ用電極に交流印加することにより、前記酸性水伝導度を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 複数回の前記酸性水伝導度の検出を行う工程と、前記酸性水伝導度を記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、今回酸性水伝導度検出時に印加する電流値を、前記記憶手段に記憶された前回酸性水伝導度検出時の前記酸性水伝導度が最小となる電流値またはΔSに基づいて決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記酸性水伝導度を検出するための複数の電流のうち少なくとも1点は0Aとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記酸性水伝導度が最小となる電流値が0Aの場合、少なくともさらに1点の前記酸性水伝導度を測定し、その時印加する電流値は、前記酸性水伝導度検出のために印加した複数の電流値のうち電流値0Aを除いて最小の電流値よりも低い電流値とすることを特徴とする請求項10記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記酸性水伝導度を検出するために印加した複数の電流値のうち、最大の電流値と前記酸性水伝導度が最小となる電流値とが同じ値であった場合、少なくともさらに1点の前記酸性水伝導度を測定し、その時印加する電流値は、前記酸性水伝導度を検出するために印加した電流値のうち最大の電流値よりも高い電流を印加することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記酸性水伝導度が最小となる電流値または前記ΔSにより、アルカリ度を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のイオン水生成装置。
- 前記制御手段は、前記アルカリ水伝導度の変化特性と、前記酸性水伝導度が最小となる電流値および/または前記ΔSに基づいて酸度を算出することを特徴とする請求項3記載のイオン水生成装置。
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