JP2006166502A - 電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動機電流の制御によって、遮断手段による遮断を回避しながら、供給回路および電動機に過電流が流れるのを防止することができる電動機の制御装置を提供する。
【解決手段】 バッテリ19から電動機18に供給される電力を制御する電動機の制御装置1は、バッテリ19と電動機18の間に直列に接続され、バッテリ19から電動機18に電力を供給する供給回路3と、バッテリ19と供給回路3の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなったときに、この間を遮断する遮断手段4とを有し、電動機18に流れる電動機電流Iu、Iv、Iwを所定値IREFに制御するとともに、当該制御中に、検出された電動機の回転数NMが所定回転数NMJUD以上になったときには、電動機の回転数NMが所定回転数NMJUDよりも小さくなるように電動機電流Iu、Iv、Iwを低減する(図3)。
【選択図】 図3

Description

本発明は、バッテリから電動機に供給される電力を制御する電動機の制御装置に関する。
従来、この種の電動機の制御装置として、特許文献1に開示されたものが知られている。この電動機は、車両の前・後輪に内燃機関の駆動力を配分する駆動力伝達装置に油圧を供給するためのオイルポンプを駆動するものであり、その駆動源であるバッテリに、インバータなどを介して接続されている。また、制御装置は、モータへの電力の供給を、車両がスリップしたときにのみ行い、それ以外の通常走行時には停止する。
上記のようにバッテリの電力をモータに供給する場合、インバータやモータに過電流が流れるのを防止するために、バッテリとインバータの間にヒューズを設けることが考えられる。これに対して、上記従来の制御装置では、上記の条件が成立したときに、バッテリとインバータの間を流れる電流にかかわらず、モータに電力を供給するので、この間に過大な電流が流れることによって、上記のヒューズが溶断するおそれがある。その場合には、溶断したヒューズを交換しなければならず、この交換作業の分、メンテナンスのコストが高くなってしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、電動機に流れる電流を制御することによって、遮断手段による遮断を回避しながら、供給回路および電動機に過電流が流れるのを防止することができる電動機の制御装置を提供することを目的とする。
特開2003−182391号公報
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、バッテリ19から電動機(実施形態における(以下、本項において同じ)モータ18)に供給される電力を制御する電動機の制御装置1であって、バッテリ19と電動機の間に直列に接続され、バッテリ19から電動機に電力を供給する供給回路(インバータ3)と、バッテリ19と供給回路の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなったときに、バッテリと供給回路の間を遮断する遮断手段(ヒューズ4)と、電動機の回転数を検出する回転数検出手段(CPU2)と、電動機に流れる電動機電流(U相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iw)を所定値IREFに制御するとともに、当該制御中に、検出された電動機の回転数(モータ回転数NM)が所定回転数(判定値NMJUD)以上になったときには、電動機の回転数が所定回転数よりも小さくなるように電動機電流を低減する電動機電流制御手段(CPU2、図3)と、を備えることを特徴とする。
この電動機の制御装置によれば、バッテリと電動機の間に直列に接続された供給回路によって、バッテリから電動機に電力が供給される。また、バッテリと供給回路の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなったとき、すなわち、この間に過電流が流れたときに、バッテリと供給回路の間が遮断手段によって遮断される。これにより、供給回路および電動機に過電流が流れるのが防止される。さらに、電動機を流れる電動機電流が、電動機電流制御手段によって例えば一定の所定値に制御されるとともに、この制御中に、検出された電動機の回転数が所定回転数以上になったときには、電動機の回転数がこの所定回転数よりも小さくなるように電動機電流が低減される。
本発明は、次のような趣旨に基づくものである。すなわち、電動機の仕事率をME、バッテリから供給回路に入力される電力をPIとすると、次式(1)が成立する。
PI=ME/nm・ni …… (1)
ここで、nmは、電動機の効率(電動機の出力エネルギー/電動機への入力エネルギー)であり、niは、供給回路の効率(供給回路の出力エネルギー/供給回路への入力エネルギー)である。
また、電動機の仕事率MEは、次式(2)で表され、バッテリから供給回路に入力される電流(以下、単に「供給回路入力電流」という)IBは、次式(3)で表される。
ME=T・N・(2π/60) …… (2)
IB=PI/VB …… (3)
ここで、TおよびNはそれぞれ、電動機のトルクおよび回転数であり、VBはバッテリの電圧である。
上記の式(3)に上記の式(1)および式(2)を代入すると、供給回路入力電流IBは、次式(4)によって表される。
IB=T・N・(2π/60)/(nm・ni・VB) …… (4)
一般に、電動機では、そのトルクと電動機電流が比例の関係にあり、電動機電流が一定のときには、トルクが一定になるという特性を有する。このため、前述したように電動機電流を一定の所定値に制御しているとき(以下、このような制御を「定電流制御」という)には、上記の式(4)において、バッテリの電圧VB、電動機の効率nmおよび供給回路の効率niが一定であるとすると、供給回路入力電流IBは、次式(5)で表される。
IB=N・一定の係数 …… (5)
このように、定電流制御中、電動機の回転数Nは、供給回路入力電流IBと比例の関係にある。
したがって、例えば、前記所定回転数を、定電流制御において前記遮断手段が遮断する所定電流に相当する回転数Nよりも小さな回転数Nに設定し、前述したように、電動機の回転数Nを電動機電流の制御用のパラメータとし、この回転数Nがこの所定回転数になったときに、電動機電流を低減することによって、電動機の回転数Nを低減する。これにより、供給回路入力電流IBが過大にならないうちに、すなわち遮断手段による遮断が行われないうちに、供給回路入力電流IBを低減できる。したがって、電動機電流の制御によって、遮断手段による遮断を回避しながら、供給回路および電動機に過電流が流れるのを防止することができる。
前記の目的を達成するため、請求項2に係る発明は、バッテリ19から電動機に供給される電力を制御する電動機の制御装置1であって、バッテリ19と電動機の間に直列に接続され、バッテリ19から電動機に電力を供給する供給回路と、バッテリ19と供給回路の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなったときに、バッテリと供給回路の間を遮断する遮断手段と、バッテリ19の電圧を検出する電圧検出手段(電圧センサ33)と、検出されたバッテリの電圧(バッテリ電圧VB)に応じて、電動機に流れる電動機電流を制御する電動機電流制御手段(CPU2、図4)と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1の制御装置と同様、供給回路によってバッテリから電動機に電力が供給される。また、バッテリと供給回路の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなり、この間に過電流が流れたときに、バッテリと供給回路の間が遮断手段によって遮断される。これにより、供給回路および電動機に過電流が流れるのが防止される。さらに、本構成によれば、検出されたバッテリの電圧に応じ、電動機を流れる電動機電流が、電動機電流制御手段によって制御される。
前記式(4)から明らかなように、バッテリの電圧VBが小さいほど、供給回路入力電流IBが大きくなるのに対し、バッテリの電圧VBは一般に、その使用状況などによって変化する。また、前述したように電動機電流と電動機のトルクTは比例の関係にあるため、式(4)から明らかなように、電動機電流が大きいほど、供給回路入力電流IBは大きくなる。したがって、上記のように、電動機電流の制御用のパラメータとしてバッテリの電圧VBを用いることによって、バッテリの電圧VBの変化に伴う供給回路入力電流IBの変化に応じ、遮断手段による遮断を回避しながら、供給回路および電動機に過電流が流れるのを防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の電動機の制御装置1において、電動機電流制御手段は、バッテリ19の電圧が所定の電圧値(しきい値VBREF)よりも小さいときには、所定の電圧値以上のときよりも、電動機電流を小さくなるように制御する(図4)ことを特徴とする。
この構成によれば、バッテリの電圧が所定の電圧値よりも小さいときには、所定の電圧値以上のときよりも、電動機電流が小さくなるように制御される。このように、バッテリの電圧VBが所定の電圧値よりも小さいとき、すなわち供給回路入力電流IBが大きいときに、電動機電流、すなわち電動機のトルクTをより小さな値に制御するので、請求項2の効果を確実に得ることができる。また、前記式(4)から明らかなように、バッテリの電圧VBが小さい場合には、その分、バッテリと供給回路の間が過電流状態になる電動機の回転数Nの上限値が小さくなる。したがって、上記のように電動機電流を制御することによって、バッテリの電圧VBの変化にかかわらず、電動機の回転数Nの上限値をほぼ一定に保つことができる。
前記の目的を達成するため、請求項4に係る発明は、バッテリから電動機に供給される電力を制御する電動機の制御装置1であって、バッテリ19と電動機の間に直列に接続され、バッテリ19から電動機に電力を供給する供給回路と、バッテリ19と供給回路の間を流れる供給回路電流が第1所定電流値よりも大きくなったときに、バッテリ19と供給回路の間を遮断する遮断手段と、供給回路電流を検出する電流検出手段(電流センサ34)と、検出された供給回路電流(インバータ入力電流IB)に応じて、電動機に流れる電動機電流を制御する電動機電流制御手段(CPU2、図5)と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1の制御装置と同様、供給回路によってバッテリから電動機に電力が供給される。また、バッテリと供給回路の間を流れる供給回路電流が第1所定電流値よりも大きくなり、この間に過電流が流れたときに、バッテリと供給回路の間が遮断手段によって遮断される。これにより、供給回路および電動機に過電流が流れるのが防止される。さらに、本構成によれば、検出された供給回路電流に応じ、電動機に流れる電動機電流が電動機電流制御手段によって制御される。このように、バッテリと供給回路の間を流れる実際の電流に応じて電動機電流を制御するので、遮断手段による遮断を確実に回避しながら、供給回路および電動機に過電流が流れるのを確実に防止することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の電動機の制御装置1において、電動機電流制御手段は、供給回路電流が第1所定電流値よりも小さい第2所定電流値(しきい値IBREF)よりも大きくなったときには、第2所定電流値以下のときよりも、電動機電流を小さくなるように制御する(図5)ことを特徴とする。
この構成によれば、供給回路電流が第1所定電流値よりも小さい第2所定電流値よりも大きくなったときには、第2所定電流値以下のときよりも、電動機電流が小さくなるように制御される。このように、バッテリと供給回路の間が過電流状態に近い状態になったときに、電動機電流をより小さな値に制御するので、請求項4の効果をさらに確実に得ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態による電動機の制御装置について説明する。図1は、本発明を適用した電動機の制御装置1を、車両の駆動系とともに概略的に示している。車両(図示せず)は、駆動源として、内燃機関(以下「エンジン」という)10およびモータ11有しており、エンジン10のみで車両を駆動するエンジン駆動モード、またはエンジン10をモータ11でアシストしながら車両を駆動するモータアシストモードによって運転される。
モータ11は、エンジン10のクランク軸10aに直結されるとともに、自動変速機12などを介して、車両の駆動輪13に連結されている。また、モータ11は、その駆動源であるバッテリ14に、パワードライブユニット(以下「PDU」という)20を介して接続されている。このPDU20は、インバータなどからなる電気回路で構成されている。さらに、モータ11は、駆動輪13の回転エネルギを用いて発電を行うジェネレータとしての機能を有しており、発電された電気エネルギは、PDU20を介してバッテリ14に充電(回生)される。また、モータ11は、PDU20を介してECU21に接続されている。
ECU21は、RAM、ROM、CPUおよびI/Oインターフェースなどからなるマイクロコンピュータ(いずれも図示せず)で構成されており、エンジン10およびモータ11の動作などを制御する。
また、ECU21には、車速センサ30およびアクセル開度センサ31から、車速VPおよびアクセル開度APを表す検出信号がそれぞれ出力される。このアクセル開度APは、アクセルペダル(図示せず)の操作量を表すものである。さらに、ECU21には、ブレーキスイッチ32が接続されている。このブレーキスイッチ32は、ブレーキペダル(図示せず)が所定量以上、踏み込まれたときにON信号を、それ以外のときにOFF信号を、ECU21に出力する。
自動変速機12には、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータ(図示せず)、および油圧制御機構15が設けられており、この油圧制御機構15には、第1オイルポンプ16および第2オイルポンプ17(それぞれ「第1OP」,「第2OP」と図示)が接続されている。また、油圧制御機構15は、ECU21で制御されることにより、これら第1および第2のオイルポンプ16,17から供給される油圧によって、自動変速機12の変速動作や上記ロックアップクラッチの締結・遮断を制御する。
さらに、第1オイルポンプ16は、モータ11と自動変速機12の間に設けられており、エンジン駆動モード中にはエンジン10の駆動力によって作動し、モータアシストモード中にはエンジン10およびモータ11の駆動力によって作動し、油圧制御機構15に油圧を供給する。上記第2オイルポンプ17は、モータ18(電動機)で駆動されるものである。このモータ18は、例えば3相ブラシレスDCモータで構成され、回転子の角度位置を検出するセンサを有していないセンサレスタイプのものであり、その駆動源であるバッテリ19に、制御装置1を介して接続されている。このバッテリ19は12Vの直流バッテリである。また、モータ18の動作は、制御装置1の後述するCPU2(回転数検出手段、電動機電流制御手段)で制御され、それにより、油圧制御機構15への油圧が制御される。
基本的には、第2オイルポンプ17は、エンジン10およびモータ11が停止していて、第1オイルポンプ16を駆動できないとき、例えば、駆動系のアイドル停止制御中に駆動される。このアイドル停止制御は、車速VPが所定値以下であること、アクセル開度APが0であること、ブレーキスイッチ32からON信号が出力されていることなどの条件がすべて成立しているときに実行される。
次に、図2を参照しながら、制御装置1について説明する。同図に示すように、制御装置1は、CPU2と、モータ18とバッテリ19の間に直列に接続されたインバータ3(供給回路)と、バッテリ19とインバータ3の間に接続されたヒューズ4(遮断手段)を有している。
CPU2は、インバータ3を介して、モータ18に流れる電流、すなわち、モータ18のU相、V相およびW相のコイルに流れる電流(以下、それぞれ「U相電流、V相電流、W相電流」という)Iu、Iv、Iw(電動機電流)を制御する。また、CPU2は、これらのU相〜W相電流に基づいて、モータ18の回転数(以下「モータ回転数」という)NMを算出する。インバータ3は、バッテリ19から供給された直流電力を3相交流電力に変換し、モータ18に供給する。ヒューズ4は、バッテリ19とインバータ3の間を流れる電流が、所定の溶断電流値(例えば15A)(所定の電流値、第1所定電流値)よりも大きくなったときに溶断し、バッテリ19とインバータ3の間を遮断することによって、インバータ3およびモータ18に過電流が流れるのを防止する。
また、バッテリ19とインバータ3の間には、電圧センサ33(電圧検出手段)および電流センサ34(電流検出手段)が接続されている。これらの電圧センサ33および電流センサ34はそれぞれ、バッテリ19の電圧(以下、単に「バッテリ電圧」という)VB、およびバッテリ19とインバータ3の間を流れる電流(以下「インバータ入力電流」という)IB(供給回路電流)を検出する。これらのバッテリ電圧VBおよびインバータ入力電流IBを表す検出信号は、入力インタフェース(図示せず)でA/D変換された後、CPU2に入力される。
次に、図3を参照しながら、上述したCPU2で実行される、第1実施形態によるU相〜W相電流Iu〜Iwの制御処理(以下「モータ電流制御処理」という)について説明する。本処理は、所定時間(例えば10msec)ごとに実行される。まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、U相〜W相電流Iu〜Iwを一定の所定値IREF(例えば10.3A)に制御する(以下、このような制御を「定電流制御」という)。
次いで、モータ回転数NMが所定の判定値NMJUD(例えば3500rpm)(所定回転数)よりも小さいか否かを判別する(ステップ2)。この答がYESのときには、上記ステップ1による定電流制御を継続し、本処理を終了する。一方、上記ステップ2の答がNOで、モータ回転数NMが判定値NMJUD以上になったときには、モータ回転数NMが判定値NMJUDよりも小さくなるように、U相〜W相電流Iu〜Iwをフィードバック制御する(ステップ3)。
このように、NM≧NMJUDが成立したときに、上記ステップ1による定電流制御からフィードバック(以下「F/B」という)制御に移行するのは、次の理由による。すなわち、前述した式(5)による電動機の回転数Nと供給回路入力電流IBとの関係を制御装置1に適用すると、モータ回転数NMは電動機の回転数Nに相当し、インバータ入力電流IBは供給回路入力電流IBに相当するので、U相〜W相電流Iu〜Iwを一定値に制御しているときには、モータ回転数NMとインバータ入力電流IBは比例の関係にある。この関係から、上記ステップ2における判定値NMJUDは、上記ステップ1の定電流制御によりU相〜W相電流Iu〜Iwを所定値IREFに一定に制御している場合に、前述したヒューズ4が溶断する溶断電流値に相当するモータ18の回転数よりも若干小さな回転数に設定されている。したがって、NM≧NMJUDになったときに、インバータ入力電流IBが過電流に近い状態になったとして、NMがNMJUDよりも小さくなるようにU相〜W相電流Iu〜IwのF/B制御を実行する。
上記ステップ3のF/B制御は、具体的には、モータ回転数NMの目標値NOBJを、判定値NMJUDよりも小さな所定値(例えば3400rpm)に設定するとともに、この目標値NOBJとモータ回転数NMの偏差に基づき、U相〜W相電流Iu〜Iwを例えばPID制御により制御することによって行われる。これにより、定電流制御によってそれまで所定値IREFに制御されていたU相〜W相電流Iu〜Iwが低減される。
以上のように、本実施形態によれば、モータ回転数NMをU相〜W相電流Iu〜Iwを制御するためのパラメータとして、このモータ回転数NMが判定値NMJUD以上になったときに、判定値NMJUDよりも小さくなるようにU相〜W相電流Iu〜Iwを低減するので、ヒューズ4の溶断を回避しながら、インバータ3およびモータ18に過電流が流れるのを防止することができる。したがって、ヒューズ4の交換のためのメンテナンスのコストを低減することができる。
次に、図4を参照しながら、本発明の第2実施形態によるモータ電流制御処理について説明する。まず、ステップ11では、バッテリ電圧VBが所定のしきい値VBREF(例えば14V)(所定の電圧値)よりも小さいか否かを判別する。この答がNOで、バッテリ電圧VBが高いときには、U相〜W相電流Iu〜Iwを、所定の第1しきい値IREF1(例えば10.5A)に制御し(ステップ12)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ11の答がYESで、VB<VBREFのときには、U相〜W相電流Iu〜Iwを所定の第2しきい値IREF2に制御し(ステップ13)、本処理を終了する。この第2しきい値IREF2は、上記第1しきい値IREF1よりも小さな値に設定されており、例えば10Aである。
以上のように、本実施形態によれば、バッテリ電圧VBをU相〜W相電流Iu〜Iwを制御するためのパラメータとして、このバッテリ電圧VBがしきい値VBREFよりも小さいときには、U相〜W相電流Iu〜Iwをより小さな第2しきい値IREF2に制御する。したがって、バッテリ電圧VBの変化に伴うインバータ入力電流IBの変化に応じ、ヒューズ4の溶断を回避しながら、インバータ3およびモータ18に過電流が流れるのを防止することができる。また、上記のようなU相〜W相電流Iu〜Iwの制御によって、バッテリ電圧VBの変化にかかわらず、モータ回転数NMの上限値をほぼ一定に保つことができる。
次に、図5を参照しながら、本発明の第3実施形態によるモータ電流制御処理について説明する。まず、ステップ21では、インバータ入力電流IBが所定のしきい値IBREF(第2所定電流値)よりも大きいか否かを判別する。このしきい値IBREFは、ヒューズ4の溶断電流値よりも若干小さな値、例えば13Aに設定されている。
この答がNOで、インバータ入力電流IBと溶断電流値との差が大きいときには、U相〜W相電流Iu〜Iwを前記第1しきい値IREF1に制御し(ステップ22)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ21の答がYESで、インバータ入力電流IBが、しきい値IBREFよりも大きくなったときには、U相〜W相電流Iu〜Iwを、第1しきい値IREF1よりも小さな前記第2しきい値IREF2に制御し(ステップ23)、本処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、インバータ入力電流IBがしきい値IBREFよりも実際に大きくなったときに、U相〜W相電流Iu〜Iwをより小さな第2しきい値IREF2に制御するので、ヒューズ4の溶断を確実に回避しながら、インバータ3およびモータ18に過電流が流れるのを確実に防止することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、バッテリとして直流式のバッテリ19を、電動機としてブラシレスDCモータ18を、供給回路としてインバータ3を、また、遮断手段としてヒューズ4を用いたが、これらは、それぞれの必要な機能を有するものであれば、任意のものを用いてもよいことは勿論である。例えば、バッテリとして交流バッテリを、電動機としてブラシ付のDCモータやACモータを、供給回路としてコンバータを、遮断手段としてサーキットブレーカを用いてもよい。また、実施形態では、モータ18の回転数を、それに流れる電流に基づいて算出したが、レゾルバなどのセンサによって検出してもよいことはもちろんである。さらに、本発明の制御装置1は、実施形態で例示した車両の変速機に油圧を供給する第2オイルポンプ17を駆動するためのモータ18に限らず、様々な産業や用途の電動機に広く適用することができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
制御装置を車両の駆動系とともに概略的に示す図である。 制御装置をバッテリおよびモータとともに概略的に示す図である。 本発明の第1実施形態によるモータ電流制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態によるモータ電流制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるモータ電流制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御装置
2 CPU(回転数検出手段、電動機電流制御手段)
3 インバータ(供給回路)
4 ヒューズ(遮断手段)
18 モータ(電動機)
19 バッテリ
33 電圧センサ(電圧検出手段)
34 電流センサ(電流検出手段)
NM モータ回転数(電動機の回転数)
Iu U相電流(電動機電流)
Iv V相電流(電動機電流)
Iw W相電流(電動機電流)
IREF 所定値
NMJUD 判定値(所定回転数)
VB バッテリ電圧(バッテリの電圧)
VBREF しきい値(所定の電圧値)
IB インバータ入力電流(供給回路電流)
IBREF しきい値(第2所定電流値)

Claims (5)

  1. バッテリから電動機に供給される電力を制御する電動機の制御装置であって、
    前記バッテリと前記電動機の間に直列に接続され、前記バッテリから前記電動機に電力を供給する供給回路と、
    前記バッテリと前記供給回路の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなったときに、前記バッテリと前記供給回路の間を遮断する遮断手段と、
    前記電動機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記電動機に流れる電動機電流を所定値に制御するとともに、当該制御中に、前記検出された電動機の回転数が所定回転数以上になったときには、前記電動機の回転数が前記所定回転数よりも小さくなるように前記電動機電流を低減する電動機電流制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の制御装置。
  2. バッテリから電動機に供給される電力を制御する電動機の制御装置であって、
    前記バッテリと前記電動機の間に直列に接続され、前記バッテリから前記電動機に電力を供給する供給回路と、
    前記バッテリと前記供給回路の間を流れる供給回路電流が所定の電流値よりも大きくなったときに、前記バッテリと前記供給回路の間を遮断する遮断手段と、
    前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    当該検出されたバッテリの電圧に応じて、前記電動機に流れる電動機電流を制御する電動機電流制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の制御装置。
  3. 前記電動機電流制御手段は、前記バッテリの電圧が所定の電圧値よりも小さいときには、前記所定の電圧値以上のときよりも、前記電動機電流を小さくなるように制御することを特徴とする、請求項2に記載の電動機の制御装置。
  4. バッテリから電動機に供給される電力を制御する電動機の制御装置であって、
    前記バッテリと前記電動機の間に直列に接続され、前記バッテリから前記電動機に電力を供給する供給回路と、
    前記バッテリと前記供給回路の間を流れる供給回路電流が第1所定電流値よりも大きくなったときに、前記バッテリと前記供給回路の間を遮断する遮断手段と、
    前記供給回路電流を検出する電流検出手段と、
    当該検出された供給回路電流に応じて、前記電動機に流れる電動機電流を制御する電動機電流制御手段と、
    を備えることを特徴とする電動機の制御装置。
  5. 前記電動機電流制御手段は、前記供給回路電流が前記第1所定電流値よりも小さい第2所定電流値よりも大きくなったときには、前記第2所定電流値以下のときよりも、前記電動機電流を小さくなるように制御することを特徴とする、請求項4に記載の電動機の制御装置。
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