JP2006165960A - 画像処理システム、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 効率的に、かつ正確に、画像入力値と画像測色値との対応付けを行うことを可能とする。
【解決手段】 画像処理システムは、基準チャートの所定の位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する測色部と、基準チャートの所定の位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する撮像部とを備え、また、入力値から測色値への変換を表す変換データを生成する変換生成部と、対象画像入力値を表す対象画像入力値データを、変換データを用いて変換する入力値変換部とを備える。基準チャートは、基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含む。変換生成部は、現在日を表す現在日データを出力する現在日出力部と、基準チャート作製日データと現在日データとを比較して、基準チャート作製日から現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する経過日数判定部とを含む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像処理に関し、特に、スキャナ等の画像入力装置による画像の入力値を測色器による画像の測色値に対応付けるための技術に関する。
印刷装置の印刷特性の調整は、例えば、サンプルチャートを調整対象の印刷装置で印刷し、印刷された画像を測色した測色値を、予め設定された望ましい測色値と比較することにより行われる(例えば特許文献1)。印刷画像の測色は、一般に、測色器を用いて行なわれる。
特開2000−209450号公報 特開2002−204370号公報 特開2002−262106号公報
印刷装置の印刷特性の調整において、測色器による画像測色値の代わりに、比較的安価なスキャナ等の画像入力装置を用いて印刷画像の入力を行うことにより得られる画像入力値を用いることができれば、印刷特性の調整を経済的に行うことができる。
しかし、画像入力装置は、本来、測色のための機器ではないため、印刷装置の印刷特性の調整に用いる場合には、画像入力装置による画像入力値が、測色器による画像測色値と対応付けられることが望まれる。また、画像入力装置の画像入力特性は、経年や環境の変化に応じて比較的変化しやすいため、画像入力値と画像測色値との対応は、逐次更新されることが好ましい。そのため、画像入力値と画像測色値との対応付けは、繰り返し実行されることとなり、効率的に、かつ正確に行われることが望まれる。
なお、このような問題は、印刷装置の印刷特性の調整における場合に限らず、画像入力値を、画像測色値の代わりに用いる場合に共通の問題であった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、効率的に、かつ正確に、画像入力値と画像測色値との対応付けを行うことを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の画像処理システムは、所定の基準チャートを測色して、前記基準チャートの所定の位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する測色部と、
前記基準チャートを撮像して、前記基準チャートの前記所定の位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する撮像部と、
前記基準チャート測色値データと前記基準チャート入力値データとに基づき、前記撮像部における入力値から前記測色部における測色値への変換を表す変換データを生成する変換生成部と、
任意の変換対象画像を前記撮像部により撮像して取得した対象画像入力値を表す対象画像入力値データを、前記変換データを用いて変換する入力値変換部と、を備え、
前記基準チャートは、前記基準チャートが作製された基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含み、
前記撮像部は、前記基準チャートに含まれる前記基準チャート作製日画像に基づき前記基準チャート作製日を特定すると共に、前記基準チャート作製日を表す基準チャート作製日データを前記基準チャート入力値データに付加する基準チャート作製日付加部を含み、
前記変換生成部は、
現在日を表す現在日データを出力する現在日出力部と、
前記基準チャート入力値データに付加された基準チャート作製日データと、前記現在日データとを比較して、前記基準チャート作製日から前記現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する経過日数判定部と、を含む。
この画像処理システムでは、撮像部における入力値から測色部における測色値への変換を表す変換データを生成することによって、画像入力値と画像測色値との対応付けを行うことができる。また、この画像処理システムでは、経過日数判定部が、基準チャート作製日から現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定するため、基準チャートの誤用の発生を抑制することができ、画像入力値と画像測色値との対応付けを、効率的に、かつ正確に行うことができる。
また、上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第2の画像処理システムは、印刷装置の印刷特性を調整する調整量を設定するための画像処理システムであって、
画像データの階調値と、前記画像データを用いて印刷装置により印刷を行った印刷結果の測色値との望ましい対応関係を格納する格納部と、
複数のパッチを含む所定の基準チャートを測色して、前記基準チャートの複数のパッチの位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する測色部と、
前記基準チャートを撮像して、前記基準チャートの前記複数のパッチの位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する撮像部と、
前記基準チャート測色値データと前記基準チャート入力値データとに基づき、前記撮像部における入力値から前記測色部における測色値への変換を表す変換データを生成する変換生成部と、
前記印刷装置により印刷した前記基準チャートに対応した形状のサンプルチャートを、前記撮像部により撮像して取得した前記サンプルチャートの複数のパッチの位置における入力値を表すサンプルチャート入力値データを、前記変換データを用いて変換する入力値変換部と、
前記入力値変換部による変換結果と、前記対応関係と、前記サンプルチャートの印刷に用いた画像データの階調値と、に基づき、前記調整量を設定する調整量設定部と、を備え、
前記基準チャートは、前記基準チャートが作製された基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含み、
前記撮像部は、前記基準チャートに含まれる前記基準チャート作製日画像に基づき前記基準チャート作製日を特定すると共に、前記基準チャート作製日を表す基準チャート作製日データを前記基準チャート入力値データに付加する基準チャート作製日付加部を含み、
前記変換生成部は、
現在日を表す現在日データを出力する現在日出力部と、
前記基準チャート入力値データに付加された基準チャート作製日データと、前記現在日データとを比較して、前記基準チャート作製日から前記現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する経過日数判定部と、を含む。
この画像処理システムでは、撮像部における入力値から測色部における測色値への変換を表す変換データを生成することによって、印刷装置の印刷特性の調整において、画像入力値と画像測色値との対応付けを行うことができる。また、この画像処理システムでは、経過日数判定部が、基準チャート作製日から現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定するため、基準チャートの誤用の発生を抑制することができ、印刷装置の印刷特性の調整において、画像入力値と画像測色値との対応付けを、効率的に、かつ正確に行うことができる。
上記画像処理システムにおいて、前記基準チャートは、所定の条件に応じて更新され、
前記測色部による測色と、前記撮像部による撮像と、前記変換生成部による変換データの生成とは、前記基準チャートの更新毎に実行されるとしてもよい。
このようにすれば、撮像部の入力特性の変化を反映した画像入力値と画像測色値との対応付けを、効率的に、かつ正確に行うことができる。
また、上記画像処理システムにおいて、前記所定の条件は、所定日数の経過であるとしてもよい。
このようにすれば、基準チャートの誤用の発生を確実に抑制することができ、画像入力値と画像測色値との対応付けを、効率的に、かつ正確に行うことができる。
また、上記画像処理システムにおいて、前記撮像部は、スキャナを含むとしてもよい。
このようにすれば、スキャナによる画像入力値と画像測色値との対応付けを、効率的に、かつ正確に行うことができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像処理方法およびシステム、画像入力値変換方法およびシステム、印刷調整量設定方法およびシステム、これらの方法またはシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
A−1.画像処理システムの構成:
A−2.印刷調整量設定処理:
B.変形例:
A.第1実施例:
A−1.画像処理システムの構成:
図1は、本発明の第1実施例としての画像処理システムの構成を概略的に示す説明図である。本実施例の画像処理システム10は、プリンタの印刷特性を調整するための調整量Aを設定する後述の印刷調整量設定処理に用いることができる。画像処理システム10は、コンピュータ100と、測色器300と、スキャナ400と、を備えている。また、画像処理システム10は、プリンタ500を備えていてもよい。
コンピュータ100は、CPU110と、ROMやRAM等の内部記憶装置200と、ディスプレイ等の表示部120と、キーボードやマウス等の操作部130と、ハードディスクドライブ等の外部記憶装置140と、現在の日付や時刻を出力するタイマ150と、インターフェイス部(I/F部)160と、を備えている。コンピュータ100内の上記各構成要素は、バス170を介して互いに接続されている。
内部記憶装置200には、LUT生成部210と、印刷調整量設定部220と、経過日数判定部230と、測色処理部240と、撮像処理部250と、印刷処理部260と、を有している。これらの各部は、当該各部として機能するコンピュータプログラムである。また、LUT生成部210はLUT生成日付加部212を含み、印刷調整量設定部220は入力値変換部222と理想関係IRとを含んでいる。
測色処理部240は、測色器300の制御を行う測色器ドライバであり、測色日付加部242を含んでいる。撮像処理部250は、スキャナ400の制御を行うスキャナドライバであり、日付入力・付加部252を含んでいる。印刷処理部260は、プリンタ500の制御を行うプリンタドライバである。インターフェイス部160は、複数の入出力端子を備えており、測色器300やスキャナ400、プリンタ500といった外部機器との間でデータ通信を行う。
測色器300は、画像の測色を行って測色値を取得する装置であり、本実施例では、L色空間における測色値を出力する。スキャナ400は、画像を撮像して、画像の入力値を取得する装置であり、本実施例では、R値、G値、B値の3つの入力値を出力する。プリンタ500は、インクジェットプリンタであり、本実施例では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを用いて画像の印刷を行う。
A−2.印刷調整量設定処理:
図2は、本実施例の画像処理システムによる印刷調整量設定処理の流れを示すフローチャートである。また、図3は、印刷調整量設定処理の内、基準チャートBCの準備およびLUTファイルの準備の処理の概要を示す説明図であり、図4は、印刷調整量設定処理の内、調整量A設定の処理の概要を示す説明図である。ここで、印刷調整量設定処理とは、プリンタの印刷特性を望ましい特性となるように調整するための調整量Aを設定する処理である。本実施例では、ある画像データに基づいて画像を印刷するときに、印刷結果を望ましいものとするために、当該画像データの階調値に乗ずる係数としての調整量Aを設定するものとしている。
ステップS100(図2)では、ユーザが、基準チャートBCの準備を行う。基準チャートBCは、印刷調整量設定処理の対象となるプリンタと同型のプリンタ500によって、複数のパッチを印刷したものである。基準チャートBCの内容については、後述する。
本実施例では、基準チャートBCは、基準チャートBCの色彩特性の変化やスキャナ400の入力特性の変化を考慮して、所定の日数経過毎に更新される。図5は、基準チャートBCの準備の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS110では、既存の基準チャートBCが有るか否かを判定する。既存の基準チャートBCが無いときは、ステップS140に進み、基準チャートBCの作製(印刷)を行う。一方、既存の基準チャートBCが有るときは、ステップS120に進む。
ステップS120では、既存の基準チャートBCは使用期限内か否か、すなわち、基準チャートBCの作製日から所定の日数が経過しているか否かを判定する。所定の日数は、例えば、90日に設定される。既存の基準チャートBCが使用期限を越えていると判定したときは、ステップS140に進み、新たに基準チャートBCの作製を行う。一方、既存の基準チャートBCが使用期限内であると判定したときは、ステップS130に進み、既存の基準チャートBCを準備する。
図6は、基準チャートBCの内容を概略的に示す説明図である。本実施例に用いる基準チャートBCは、N枚(Nは2以上の整数)のシートによって構成されている。また、基準チャートBCの各シートには、6行×4列の計24個のパッチが印刷されている。以下の説明では、基準チャートBCの各シートをシート番号i(iは1以上N以下の整数)を用いて表すものとし、また各シート内のパッチをパッチ番号j(jは1以上24以下の整数)を用いて表すものとする。なお、基準チャートBCの各シートの右上には、シート番号iが表示されている。また、各シートの左上のパッチのパッチ番号jを1とし、パッチ番号1のパッチの右隣のパッチのパッチ番号jを2とし、以下同様にパッチ番号jを付していき、右下のパッチのパッチ番号jを24とする。
基準チャートBCの各シートにおいて、パッチの列数は、基準チャートBCの印刷に用いるプリンタ500の使用インク数に対応している。本実施例のプリンタ500は、C、M、Y、Kの4色のインクを用いるものであるため、パッチの列数は4列となっている。左から1列目のパッチはシアン用のノズルを用いて印刷され、2列目のパッチはマゼンタ用のノズルを用いて印刷され、3列目のパッチはイエロー用のノズルを用いて印刷され、4列目のパッチはブラック用のノズルを用いて印刷されている。ただし、本実施例では、すべてのパッチを、ブラックインクを用いて印刷している。すなわち、例えば、1列目のパッチは、本来シアン用であるノズルを用いて、ブラックインクにより印刷されたものとなっている。
また、基準チャートBCの各シートにおいて、パッチの行数は、基準チャートBCの印刷に用いるプリンタ500のドット径の種類と印刷モード数とに対応している。本実施例のプリンタ500は、大ドット、中ドット、小ドットの3種類のドット径を用いて印刷を行うものであり、また、印刷モード1(高解像度モード)と印刷モード2(低解像度モード)との2つの印刷モードを有している。そのため、パッチの行数は6行となっている。上から1〜3行目のパッチは、印刷モード1を用いて印刷され、4〜6行目のパッチは、印刷モード2を用いて印刷されている。また、1行目と4行目のパッチは大ドットを用いて印刷されており、同様に、2行目と5行目は中ドットを用いて、3行目と6行目は小ドットを用いて、印刷されている。
基準チャートBCの各シートは、パッチ番号jが同じパッチ(各シートにおいて同じ位置に印刷されたパッチ)について、それぞれ異なる階調値Gを有する画像データに基づき印刷されたものである。すなわち、i枚目のシートにおけるパッチ番号jのパッチの印刷に用いる画像データの階調値Gを「Gij」と表すものとすると、G1jからGNjまでのN個の階調値はすべて異なる値となっている。そのため、基準チャートBCは、各インク色用のノズルについて、印刷モードおよびドット径毎に、N種類の階調値を有する画像データに基づき印刷されたパッチを含むこととなる。
本実施例では、各パッチ番号j毎に、1枚目のシートのパッチの印刷に用いる画像データが最も階調値Gが大きくなっており(すなわちパッチは濃い黒色になっており)、N枚目のシートに向かうほど画像データの階調値Gを減少させている(すなわちパッチは薄い黒色(グレー)になっている)。なお、プリンタ500における印刷階調表現は、単位面積あたりのドット付与数を調整することによって行っており、本実施例では、パッチの印刷に用いる画像データの階調値Dが大きいほど、単位面積あたりのドット付与数を増加させるものとしている。また、ある1枚のシート内の24個のパッチ間では、印刷に用いる画像データの階調値Gを同じ値にする必要はなく、それぞれ異なる値としてもよい。
さらに、基準チャートBCの各シートには、基準チャートBCの作製日(印刷日)が表示されている。本実施例では、基準チャートBCのN枚のシートは、同日に印刷されるものとしており、各シートには、同じ日付が表示される。
図3には、準備された基準チャートBCを示している。なお、図3では、画像処理システム10のコンピュータ100に接続されたプリンタ500によって基準チャートBCを印刷しているように示しているが、基準チャートBCの印刷に用いるプリンタ500は、画像処理システム10に接続されたものである必要はない。
ステップS100(図2)の基準チャートBC準備完了後、ステップS300では、LUTファイルの準備を行う。LUTファイルは、スキャナ400による画像入力値と測色器300による画像測色値とを対応付けるためのものである。LUTファイルの内容については、後述する。
本実施例では、LUTファイルは、スキャナ400の入力特性の変化等を考慮して、所定の日数経過毎に更新される。図7は、LUTファイルの準備の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS310では、既存のLUTファイルが有るか否かを判定する。既存のLUTファイルが無いときは、ステップS400に進み、LUTファイルの生成を行う。一方、既存のLUTファイルが有るときは、ステップS320に進む。
ステップS320では、既存のLUTファイルは使用期限内か否か、すなわち、LUTファイルの生成日から所定の日数が経過しているか否かを判定する。所定の日数は、例えば、30日に設定される。既存のLUTファイルが使用期限を越えていると判定したときは、ステップS400に進み、新たにLUTファイルの生成を行う。一方、既存のLUTファイルが使用期限内であると判定したときは、ステップS330に進み、既存のLUTファイルを準備する。
図8は、図7のステップS400におけるLUTファイル生成の処理の流れを示すフローチャートである。ステップS410では、測色処理部240(図1)が、測色器300を制御して基準チャートBCを測色し、測色値ファイルMFを生成する。図3には、基準チャートBCを測色して、測色値ファイルMFを生成する様子を示している。図9は、測色値ファイルMFの一例を示す説明図である。測色処理部240は、基準チャートBCのN枚のシート毎に、24個のパッチを測色し、各パッチについての画像測色値として、L色空間において明度を表すLの値を取得する。例えば、図9に示した測色値ファイルMFの1〜2行目は、基準チャートBCのシート番号iが1であるシートにおける24個のパッチのL値を示している。
ステップS420(図8)では、測色処理部240内の測色日付加部242(図1)が、測色日を測色値ファイルMFに付加する。測色日付加部242は、測色処理部240による測色処理中または測色処理後に、タイマ150(図1)から出力される現在の日付を参照し、例えばテキストデータとしての測色日を、測色値ファイルMFに付加する。図9に示した測色値ファイルMFは、測色日が付加された状態を示している。
ステップS430(図8)では、撮像処理部250(図1)が、基準チャートBCを撮像し、基準入力値ファイルBIFを生成する。図3には、基準チャートBCを撮像して、基準入力値ファイルBIFを生成する様子を示している。図10は、基準入力値ファイルBIFの一例を示す説明図である。撮像処理部250は、基準チャートBCのN枚のシートを撮像し、各シート内の24個のパッチの位置における画像入力値として、R成分の階調値を表すR値を取得する。例えば、図10に示した基準入力値ファイルBIFの1〜2行目は、基準チャートBCのシート番号iが1であるシートにおける24個のパッチのR値を示している。なお、本実施例では、基準チャートBCの画像入力値としてR値を用いているが、例えば、G値やB値等の他の画像入力値を用いることも可能である。
ステップS440(図8)では、撮像処理部250内の日付入力・付加部252(図1)が、基準チャートBCの作製日を基準入力値ファイルBIFに付加する。日付入力・付加部252は、印刷された文字を光学的に読み取るOCR機能を有しており、基準チャートBCの各シートに印刷された基準チャートBC作製日を読み取って、基準入力値ファイルBIFに付加する。図10に示した基準入力値ファイルBIFは、基準チャートBC作製日が付加された状態を示している。
ステップS450(図8)では、経過日数判定部230(図1)が、測色日からの経過日数判定を行う。測色日からの経過日数判定は、LUTファイルの生成に用いる測色値ファイルMFが正しいものであるか否かを判定するために行うものである。上述したように、LUTファイルは、例えば30日経過毎に更新されるため、図8に示すLUTファイル生成の処理も、30日経過毎に繰り返し実行される。そのため、誤って、以前のLUTファイル生成の処理において生成した古い測色値ファイルMFが、新たなLUTファイル生成の処理において用いられる可能性がある。本実施例では、この古い測色値ファイルMFの誤用を防止するために、測色日からの経過日数判定を行っている。
例えば具体的には、測色日からの経過日数判定は、経過日数判定部230が、タイマ150(図1)から出力される現在の日付と、測色値ファイルMFに含まれる測色日(図9参照)とを比較し、測色日から現在までの経過日数が5日以内であるか否かを判定することにより行う。すなわち、測色日から現在までの経過日数が5日以内であれば、測色値ファイルMFは正しいものであると判定され、経過日数が6日以上であれば、測色値ファイルMFは古いものであると判定される。なお、判定の閾値は、LUTファイルの更新周期未満であればよく、閾値をより短く設定したり、より長く設定したりしても構わない。例えば、図8に示したLUTファイル生成の処理のすべてのステップを必ず同日に行うのであれば、閾値を1日間に設定してもよい。
ステップS450(図8)の測色日からの経過日数判定において、経過日数が6日以上であると判定されたときは、処理を終了し、測色値ファイルMFの確認を行う。一方、経過日数が5日以内であると判定されたときは、ステップS460に進む。
ステップS460(図8)では、経過日数判定部230(図1)が、基準チャートBC作製日からの経過日数判定を行う。基準チャートBC作製日からの経過日数判定は、LUTファイルの生成に用いる基準入力値ファイルBIFが正しいものであるか否か、ひいては基準入力値ファイルBIFの生成に用いた基準チャートBCが正しいものであったか否かを判定するために行うものである。上述したように、基準チャートBCは、例えば90日経過毎に更新されるため、基準入力値ファイルBIFの生成の際に、誤って、古い基準チャートBCが用いられる可能性がある。本実施例では、この古い基準チャートBCの誤用を防止するために、基準チャートBC作製日からの経過日数判定を行っている。
例えば具体的には、基準チャートBC作製日からの経過日数判定は、経過日数判定部230が、タイマ150(図1)から出力される現在の日付と、基準入力値ファイルBIFに含まれる基準チャートBC作製日とを比較し、基準チャートBC作製日から現在までの経過日数が95日以内であるか否かを判定することにより行う。すなわち、基準チャートBC作製日から現在までの経過日数が95日以内であれば、基準入力値ファイルBIFの生成に用いられた基準チャートBCは正しいものであると判定され、経過日数が96日以上であれば、基準入力値ファイルBIFの生成に用いられた基準チャートBCは古いものであると判定される。なお、判定の閾値は、基準チャートBCの更新周期以上で、かつ基準チャートBCの更新周期の2倍の期間未満であればよく、閾値をより短く設定したり、より長く設定したりしても構わない。例えば、閾値を90日間に設定してもよい。
ステップS460(図8)の基準チャートBC作製日からの経過日数判定において、経過日数が96日以上であると判定されたときは、処理を終了し、基準入力値ファイルBIFの確認を行う。一方、経過日数が95日以内であると判定されたときは、ステップS470に進む。
ステップS470(図8)では、LUT生成部210(図1)が、測色値ファイルMFと基準入力値ファイルBIFとを用いて、LUTファイルを生成する。図3には、測色値ファイルMFと基準入力値ファイルBIFとを用いてLUTファイルを生成する様子を示している。図11は、LUTファイルの一例を示す説明図である。図11(a)には、LUTファイルの内容の詳細を示している。図11(a)に示すように、LUTファイルは、基準チャートBC内の各シート内の24個のパッチのそれぞれに対応した24個のLUT(LUT−1〜LUT−24)を含んでいる。なお、以下の説明では、パッチ番号jのパッチに対応したLUTをLUT−jと表すものとする。
LUT−jは、パッチ番号jのパッチについて、測色値ファイルMF内の画像測色値(L値)(図9参照)と基準入力値ファイルBIF内の画像入力値(R値)(図10参照)との対応関係を、基準チャートBCのシート枚数であるN個含むように構成されている。例えば、図11(a)の最上段に示したパッチ番号jが1であるパッチに対応するLUT−1では、測色値ファイルMF内のパッチ番号jが1であるパッチのL値と、基準入力値ファイルBIF内のパッチ番号jが1であるパッチのR値とが、シート番号i毎に対応付けられている。
ここで、基準チャートBC内の各シートは、パッチ番号jが同じパッチについて、それぞれ異なるN種類の階調値Gを有する画像データに基づき印刷されたものである。従って、例えばパッチ番号jが1であるパッチに対応するLUT−1は、N種類の階調値を有する画像データに基づき印刷されたN種類のパッチについて、L値とR値との対応関係を表すものとなる。図11(b)には、この対応関係をグラフを用いて表している。このように、LUT−jにより、スキャナ400の所定の位置(パッチ番号jのパッチの位置)における画像入力値と、測色器300の画像測色値とが対応付けられることとなる。なお、図11(b)に示すように、実際にLUTを用いる場合には、N個のパッチによって特定された対応関係の間は、例えば直線補間等を用いて補間するものとしている。
ステップS480(図8)では、LUT生成日付加部212(図1)が、LUTファイルの生成日をLUTファイルに付加する。LUT生成日付加部212は、LUT生成部210によるLUTファイル生成中または生成後に、タイマ150(図1)から出力される現在の日付を参照し、例えばテキストデータとしてのLUTファイル生成日を、LUTファイルに付加する。図11(a)に示したLUTファイルは、LUTファイル生成日が付加された状態を示している。
ステップS300(図2)のLUTファイル準備が完了した後、ステップS500では、印刷調整量設定部220(図1)が、調整量Aの設定を行う。図12は、調整量A設定の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS510では、ユーザが、印刷調整量設定処理の対象となるプリンタ500tを用いてサンプルチャートSCを印刷する。図4には、プリンタ500tを用いてサンプルチャートSCを印刷する様子を示している。ここで、サンプルチャートSCは、図6に示した基準チャートBCと同じパターンのチャートであり、印刷に用いるインクノズル、ドット径および印刷モードが異なる24個のパッチを、黒インクを用いて印刷したものである。ただし、サンプルチャートSCは、1枚のシートのみによって構成される。ここで、サンプルチャートSC内のパッチ番号jのパッチの印刷に用いる画像データの階調値を「サンプル階調値GSj」と表すものとすると、サンプル階調値GSjは、以下の式(1)を満足するように設定される。なお、上述したように、G1jは基準チャートBCの1枚目のシート内のパッチ番号jのパッチの印刷に用いる画像データの階調値であり、GNjは基準チャートBCのN枚目のシート内のパッチ番号jのパッチの印刷に用いる画像データの階調値である。
G1j<GSj<GNj・・・(1)
ステップS520(図12)では、撮像処理部250(図1)が、サンプルチャートSCを撮像し、サンプル入力値ファイルSIFを生成する。図4には、サンプルチャートSCを撮像して、サンプル入力値ファイルSIFを生成する様子を示している。撮像処理部250は、サンプルチャートSC内の24個のパッチの位置における画像入力値として、R成分の階調値を表すR値を取得する。生成したサンプル入力値ファイルSIFには、図10に示した基準入力値ファイルBIFと同様に、サンプルチャートSC内の各パッチ番号のパッチの位置におけるR値が表される。
ステップS530(図12)では、経過日数判定部230(図1)が、LUTファイル生成日からの経過日数判定を行う。LUTファイル生成日からの経過日数判定は、調整量A設定の処理に用いるLUTファイルが正しいものであるか否かを判定するために行うものである。上述したように、LUTファイルは、30日経過毎に生成されるため、調整量A設定の処理において、誤って、以前生成された古いLUTファイルが用いられる可能性がある。本実施例では、この古いLUTファイルの誤用を防止するために、LUTファイル生成日からの経過日数判定を行っている。
例えば具体的には、LUTファイル生成日からの経過日数判定は、経過日数判定部230が、タイマ150(図1)から出力される現在の日付と、LUTファイルに含まれるLUTファイル生成日(図11参照)とを比較し、LUTファイル生成日から現在までの経過日数が35日以内であるか否かを判定することにより行う。すなわち、LUTファイル生成日から現在までの経過日数が35日以内であれば、LUTファイルは正しいものであると判定され、経過日数が36日以上であれば、LUTファイルは古いものであると判定される。なお、判定の閾値は、LUTファイルの更新周期以上で、かつLUTファイルの更新周期の2倍の期間未満であればよく、閾値をより短く設定したり、より長く設定したりしても構わない。例えば、閾値を30日間に設定してもよい。
図12のステップS530のLUTファイル生成日からの経過日数判定において、経過日数が36日以上であると判定されたときは、処理を終了し、LUTファイルの確認を行う。一方、経過日数が35日以内であると判定されたときは、ステップS540に進む。
ステップS540(図12)では、印刷調整量設定部220の入力値変換部222(図1)が、LUTファイルを用いて、サンプル入力値ファイルSIF内の画像入力値(R値)をL値に変換したサンプル変換ファイルSCFを生成する。図4には、LUTファイルを用いて、サンプル入力値ファイルSIFからサンプル変換ファイルSCFを生成している様子を示している。
具体的には、入力値変換部222は、各パッチ番号に対応したLUTを用いて、サンプル入力値ファイルSIF内の当該パッチ番号のパッチのR値をL値に変換する。例えば、サンプル入力値ファイルSIF内のパッチ番号jが1であるパッチのR値は、パッチ番号1に対応するLUT−1(図11(b))を用いて、Lに変換される。LUTファイルに含まれる24個のLUT(LUT−1〜LUT−24)を用いることによって、サンプル入力値ファイルSIF内の24個のパッチのR値を、すべてL値に変換することができる。生成されたサンプル変換ファイルSCFには、図9に示した測色値ファイルMFと同様に、サンプルチャートSC内の各パッチ番号のパッチにおけるL値が表される。
ステップS550(図12)では、印刷調整量設定部220(図1)が、理想関係IRを用いて、サンプル変換ファイルSCF内の各L値に対する理想階調値GIを算定する。図13は、理想関係IRを概略的に示す説明図である。図13に示すように、理想関係IRは、黒インクを用いてパッチを印刷したときの、パッチの印刷に用いる画像データの階調値Gと、当該パッチの望ましいL値との関係を予め定義したものである。すなわち、階調値GとパッチのL値との関係が、理想関係IRの曲線上にあれば、望ましい印刷特性であることとなる。また、L値に対する理想階調値GIとは、あるL値に対応した理想関係IRの曲線上の階調値Gを意味している。従って、サンプル変換ファイルSCF内の各L値に対する理想階調値GIを算定することは、印刷結果がサンプル変換ファイルSCF内の各L値になることが望ましい画像データの階調値Gを算定することを意味する。なお、サンプル変換ファイルSCF内のパッチ番号jのパッチのL値に対する理想階調値GIを、理想階調値GIjと表すものとする。
ステップS560(図12)では、印刷調整量設定部220(図1)が、調整量Aの設定を行う。調整量Aは、対象プリンタ500tにおいて、望ましい印刷結果が得られるように、印刷に用いる画像データの階調値に乗ずるための係数である。サンプル変換ファイルSCF内のパッチ番号jのパッチに対応する調整量Ajは、下式(2)により算定される。
調整量Aj=理想階調値GIj/サンプル階調値GSj・・・(2)
調整量Aは、パッチ毎に設定されるため、計24個の調整量A(A1〜A24)が設定されることとなる。24個の調整量Aは、それぞれ、サンプルチャートSC内の対応するパッチの印刷に用いたインクノズル、ドット径および印刷モードの組み合わせに対応している。当該組み合わせを用いて印刷を行う際には、印刷に用いる画像データに、対応する調整量Aを乗ずる調整が行われ、調整された画像データに基づき、以降の印刷処理が行われることとなる。なお、以上のようにして設定された調整量Aは、対象プリンタ500tの所定の記憶領域に格納される。
以上説明したように、本実施例の画像処理システム10によれば、スキャナ400による画像入力値と測色器300による画像測色値との対応付けを、LUTファイルを生成することにより実行することができる。
また、本実施例の画像処理システム10では、LUTファイルの生成の際に、測色器300による測色日からの経過日数判定(図8のステップ450)および基準チャートBC作製日からの経過日数判定(図8のステップS460)を行っている。そのため、測色値ファイルMFの誤用および基準入力値ファイルBIFの誤用を防止することができる。さらに、本実施例の画像処理システム10では、LUTファイルの使用の際に、LUTファイル生成日からの経過日数判定(図12のステップS530)を行っている。そのため、LUTファイルの誤用を防止することができる。従って、本実施例の画像処理システム10によれば、スキャナ400による画像入力値と測色器300による画像測色値との対応付けを、効率的に、かつ正確に行うことができる。
また、本実施例の画像処理システム10では、4色のインクを用いて印刷を行うプリンタ500tの調整量設定処理を、黒インク1色のみを用いて行うことができ、印刷調整量設定処理を効率的に行うことができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、画像処理システム10を、プリンタの調整量Aの設定処理に用いているが、画像処理システム10は、画像入力装置による画像入力値と測色器による画像測色値との対応付けを行うものであれば、他の用途に用いることも可能である。
B2.変形例2:
上記実施例では、画像処理システム10の経過日数判定部230が、測色日からの経過日数判定と、基準チャートBC作製日からの経過日数判定と、LUTファイル生成日からの経過日数判定と、の3つの判定を行っているが、必ずしも3つの判定をすべて行う必要はなく、3つの判定の内の少なくとも1つの判定を行うとしてもよい。
B3.変形例3:
上記実施例に用いた、基準チャートBCやサンプルチャートSCは、あくまで一例であり、他のチャートを用いることも可能である。また、上記実施例では、基準チャートBCやサンプルチャートSCを、すべて黒インク1色のみを用いて印刷しているが、プリンタのインクノズルに本来使用されるインクを用いて印刷してもよい。
B4.変形例4:
上記実施例における画像処理システム10の構成は、あくまで一例であり、画像処理システム10を他の構成とすることも可能である。例えば、画像処理システム10は、画像入力装置として、スキャナ400の代わりにデジタルカメラを備えるとしてもよい。また、本実施例では、画像処理システム10のプリンタ500として、C,M、Y、Kの4色のインクを用いるインクジェットプリンタが用いられているが、例えば、さらにLC(ライトシアン)、LM(ライトマゼンタ)の2色を加えた6色のインクを用いるインクジェットプリンタや、インクジェットプリンタ以外のプリンタといった他のプリンタを用いることも可能である。
本発明の第1実施例としての画像処理システムの構成を概略的に示す説明図。 本実施例の画像処理システムによる印刷調整量設定処理の流れを示すフローチャート。 印刷調整量設定処理の内、基準チャートBCの準備およびLUTファイルの準備の処理の概要を示す説明図。 印刷調整量設定処理の内、調整量A設定の処理の概要を示す説明図。 基準チャートBCの準備の処理の流れを示すフローチャート。 基準チャートBCの内容を概略的に示す説明図。 LUTファイルの準備の処理の流れを示すフローチャート。 図7のステップS400におけるLUTファイル生成の処理の流れを示すフローチャート。 測色値ファイルMFの一例を示す説明図。 基準入力値ファイルBIFの一例を示す説明図。 LUTファイルの一例を示す説明図。 調整量A設定の処理の流れを示すフローチャート。 理想関係IRを概略的に示す説明図。
符号の説明
10...画像処理システム
100...コンピュータ
110...CPU
120...表示部
130...操作部
140...外部記憶装置
150...タイマ
160...インターフェイス部
170...バス
200...内部記憶装置
210...LUT生成部
212...LUT生成日付加部
220...印刷調整量設定部
222...入力値変換部
230...経過日数判定部
240...測色処理部
242...測色日付加部
250...撮像処理部
252...日付入力・付加部
260...印刷処理部
300...測色器
400...スキャナ
500...プリンタ

Claims (7)

  1. 画像処理システムであって、
    所定の基準チャートを測色して、前記基準チャートの所定の位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する測色部と、
    前記基準チャートを撮像して、前記基準チャートの前記所定の位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する撮像部と、
    前記基準チャート測色値データと前記基準チャート入力値データとに基づき、前記撮像部における入力値から前記測色部における測色値への変換を表す変換データを生成する変換生成部と、
    任意の変換対象画像を前記撮像部により撮像して取得した対象画像入力値を表す対象画像入力値データを、前記変換データを用いて変換する入力値変換部と、を備え、
    前記基準チャートは、前記基準チャートが作製された基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含み、
    前記撮像部は、前記基準チャートに含まれる前記基準チャート作製日画像に基づき前記基準チャート作製日を特定すると共に、前記基準チャート作製日を表す基準チャート作製日データを前記基準チャート入力値データに付加する基準チャート作製日付加部を含み、
    前記変換生成部は、
    現在日を表す現在日データを出力する現在日出力部と、
    前記基準チャート入力値データに付加された基準チャート作製日データと、前記現在日データとを比較して、前記基準チャート作製日から前記現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する経過日数判定部と、を含む、画像処理システム。
  2. 印刷装置の印刷特性を調整する調整量を設定するための画像処理システムであって、
    画像データの階調値と、前記画像データを用いて印刷装置により印刷を行った印刷結果の測色値との望ましい対応関係を格納する格納部と、
    複数のパッチを含む所定の基準チャートを測色して、前記基準チャートの複数のパッチの位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する測色部と、
    前記基準チャートを撮像して、前記基準チャートの前記複数のパッチの位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する撮像部と、
    前記基準チャート測色値データと前記基準チャート入力値データとに基づき、前記撮像部における入力値から前記測色部における測色値への変換を表す変換データを生成する変換生成部と、
    前記印刷装置により印刷した前記基準チャートに対応した形状のサンプルチャートを、前記撮像部により撮像して取得した前記サンプルチャートの複数のパッチの位置における入力値を表すサンプルチャート入力値データを、前記変換データを用いて変換する入力値変換部と、
    前記入力値変換部による変換結果と、前記対応関係と、前記サンプルチャートの印刷に用いた画像データの階調値と、に基づき、前記調整量を設定する調整量設定部と、を備え、
    前記基準チャートは、前記基準チャートが作製された基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含み、
    前記撮像部は、前記基準チャートに含まれる前記基準チャート作製日画像に基づき前記基準チャート作製日を特定すると共に、前記基準チャート作製日を表す基準チャート作製日データを前記基準チャート入力値データに付加する基準チャート作製日付加部を含み、
    前記変換生成部は、
    現在日を表す現在日データを出力する現在日出力部と、
    前記基準チャート入力値データに付加された基準チャート作製日データと、前記現在日データとを比較して、前記基準チャート作製日から前記現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する経過日数判定部と、を含む、画像処理システム。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理システムであって、
    前記基準チャートは、所定の条件に応じて更新され、
    前記測色部による測色と、前記撮像部による撮像と、前記変換生成部による変換データの生成とは、前記基準チャートの更新毎に実行される、画像処理システム。
  4. 請求項3記載の画像処理システムであって、
    前記所定の条件は、所定日数の経過である、画像処理システム。
  5. 請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理システムであって、
    前記撮像部は、スキャナを含む、画像処理システム。
  6. 画像処理方法であって、
    (a)所定の基準チャートを測色して、前記基準チャートの所定の位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する工程と、
    (b)前記基準チャートを撮像して、前記基準チャートの前記所定の位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する工程と、
    (c)前記基準チャート測色値データと前記基準チャート入力値データとに基づき、前記工程(b)における入力値から前記工程(a)における測色値への変換を表す変換データを生成する工程と、
    (d)任意の変換対象画像を撮像して取得した対象画像入力値を表す対象画像入力値データを、前記変換データを用いて変換する工程と、を備え、
    前記基準チャートは、前記基準チャートが作製された基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含み、
    前記工程(b)は、前記基準チャートに含まれる前記基準チャート作製日画像に基づき前記基準チャート作製日を特定すると共に、前記基準チャート作製日を表す基準チャート作製日データを前記基準チャート入力値データに付加する工程を含み、
    前記工程(c)は、
    現在日を表す現在日データを出力する工程と、
    前記基準チャート入力値データに付加された基準チャート作製日データと、前記現在日データとを比較して、前記基準チャート作製日から前記現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する工程と、を含む、画像処理方法。
  7. 画像処理プログラムであって、
    所定の基準チャートを測色して、前記基準チャートの所定の位置における測色値を表す基準チャート測色値データを生成する測色機能と、
    前記基準チャートを撮像して、前記基準チャートの前記所定の位置における入力値を表す基準チャート入力値データを生成する撮像機能と、
    前記基準チャート測色値データと前記基準チャート入力値データとに基づき、前記撮像機能における入力値から前記測色機能における測色値への変換を表す変換データを生成する変換生成機能と、
    任意の変換対象画像を前記撮像機能を用いて撮像して取得した対象画像入力値を表す対象画像入力値データを、前記変換データを用いて変換する入力値変換機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とし、
    前記基準チャートは、前記基準チャートが作製された基準チャート作製日を表す基準チャート作製日画像を含み、
    前記撮像機能は、前記基準チャートに含まれる前記基準チャート作製日画像に基づき前記基準チャート作製日を特定すると共に、前記基準チャート作製日を表す基準チャート作製日データを前記基準チャート入力値データに付加する基準チャート作製日付加機能を含み、
    前記変換生成機能は、
    現在日を表す現在日データを出力する現在日出力機能と、
    前記基準チャート入力値データに付加された基準チャート作製日データと、前記現在日データとを比較して、前記基準チャート作製日から前記現在日までの経過日数が所定の範囲内であるか否かを判定する経過日数判定機能と、を含む、画像処理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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