JP2006165786A - 原稿読取装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷陰極管を用いた原稿読取装置において、ランプの点灯消灯に関係なく装置の総合的な利便性を向上することができる原稿読取装置およびその制御方法を提供する。
【解決手段】 透過原稿をラインCCDで読み取る原稿読取装置で、読み取り用光源はインバータ回路で駆動される蛍光管であることを特徴とし、前記原稿読取装置は2種類の動作モードを有することを特徴とし、選択されている動作モードによってその表示が切り替わる表示装置を具備し、前記動作モードによって前記蛍光管の制御方法が変更されることを特徴とする原稿読取装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原稿読取装置およびその制御方法に関し、特に原稿の読み取り用光源として冷陰極管を用いた透過原稿読取装置に関するものである。
従来、原稿をCCDセンサなど光電変換素子で読み取る方式のスキャナでは、原稿を高S/Nで読み取るために、CCDの光電変換レンジをできるだけ広く利用できるように光源光量を設計する。
しかしながら、実際にはCCD感度や光源輝度の製造ばらつきなどにより、これらの部品の組み合わせによって決定されるCCD出力レベルは必ずしも一定ではない。一方でCCDの飽和は避けなければならないので、調光機能を装備しない場合には、上述した素子のばらつきを見込んでCCDの飽和電圧に対して十分に低い出力を得るような光量で設計することになる。
結果として、CCD出力が所定のレベルよりも低くなる場合の不足分は、光電変換後の電気信号をゲインコントロールアンプで増幅することで画像信号をA/D変換器のダイナミックレンジに合わせていた。しかし、このような手法ではゲインコントロールアンプがCCDに含まれるノイズも増幅してしまうので、装置間のS/Nに差が出たり、ネガフィルムの画質が悪化したりするという問題があった。さらに、光源の経時変化による輝度低下が生じると、その影響はより大きくなる。
これに対し、輝度を専用のセンサでモニタし、その出力レベルがある所定レベルになるように光源を調光することで輝度を一定レベルに保つ手法がある。この場合は光源輝度の製造ばらつきや経時変化による輝度低下は吸収できるが、CCDの感度ばらつきの要素は残ってしまう。CCDの感度ばらつきは電子シャッタ機能を持ったCCDを選び、チャネル毎に蓄積時間を変更することで吸収できるが、制御が複雑となる。また部品選定に制限ができてしまうといったデメリットもある。
また、光源とCCDをそれぞれ輝度や感度といった特性によって選別すれば両者の組み合わせでのばらつきを縮小することも可能であるが、多くの場合製品コストの上昇につながる。
上述したような問題に対処するために、光源駆動装置に調光機能を持たせた上で光源輝度をCCD出力としてモニタしながら調光を行い、CCD出力を所定レベルに合わせる手法がある(例えば、特許文献1参照)。この場合、光源としては比較的調光が容易な冷陰極管を用いる。特に、高速スキャナのように短い蓄積時間の間にCCDにおいて十分電荷を蓄えねばならない場合には十分な光量が必要となるため、LEDなどではなく高い輝度が得られる冷陰極管のほうが好ましい。また、キセノンランプでも高輝度が得られるが調光範囲が狭く、上述した問題への対応は難しい。
特公平5−30102号公報
上述したような冷陰極管のメリットの一方で、冷陰極管の輝度は周囲温度に依存する。そのため冷陰極管を消灯して一定時間以上放置すると、再点灯時に輝度が安定するまでの時間が長くなってしまう。これは点灯後、一定時間経過後に達する冷陰極管内部の熱平衡状態が崩れるためである。
そのため、装置を使用しないときに省電力を目的として冷陰極管を消灯して待機すると、次に原稿を挿入したときの輝度安定までの待ち時間が、点灯して待機した場合に比べて極端に長くなってしまい好ましくない。しかし、省電力やランプの寿命のためには装置を使用しない間はできるだけ冷陰極管を消灯したい。
従来は、寿命や消費電力に関係なく点灯を維持するか、一定時間以上装置が使用されない場合には消灯するかのどちらかに限定した制御を行っていた。この結果、非読取時にも点灯を維持することで寿命に影響を与えたり、自動消灯したときの再点灯時には輝度安定までの時間が異常に長くかかったりして、ユーザーにとっては使い勝手が悪い場合があった。従って、冷陰極管を用いた画像読取装置において、ランプの点灯消灯に関係なく装置の総合的な利便性を向上するためには、ユーザーが冷陰極管の使用条件を意識して装置を操作できる手段と制御が必要となる。
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とする処は、冷陰極管を用いた原稿読取装置において、ランプの点灯消灯に関係なく装置の総合的な利便性を向上することができる原稿読取装置およびその制御方法を提供することにある。
本発明は、下記の技術的構成により前記目的を達成できたものである。
透過原稿をラインCCDで読み取る原稿読取装置で、読み取り用光源はインバータ回路で駆動される蛍光管であることを特徴とし、前記原稿読取装置は2種類の動作モードを有することを特徴とし、選択されている動作モードによってその表示が切り替わる表示装置を具備し、前記動作モードによって前記蛍光管の制御方法が変更されることを特徴とする原稿読取装置。
本発明では、上述した問題を解決するために、ユーザーが装置の2つの動作モードを選択して動作させることが可能な構成とした。さらにその動作モードを示すための表示手段を機器本体に装備し、さらにスキャナと接続されたPC上にインストールされた制御ソフトが、モニタ上に選択された動作モードを表示することを特徴とする。
また、選択された動作モードにランプの制御方法を連動させることを特徴とする。つまり、ランプ寿命を優先するモードでは、非読取時にはランプを自動消灯し、自動消灯した後の再点灯時には輝度の安定とは別に待ち時間に上限を設けたことを特徴としている。
一方、画質を優先するモードでは、非読取時も常にランプを点灯させ、かつ原稿挿入時には輝度が十分に安定するまで待った後に画像の読み込みを開始することを特徴とする。
また、動作モードの確認と設定は、装置の電源がオンのときで、原稿が挿入されていない待機状態ではいつでもユーザーが実施できることを特徴とする。
インバータによって駆動される冷陰極管を光源として用いるフィルムスキャナにおいて、装置の動作モードをユーザーが選択するという行為によって、ランプの制御方法を変更するので、ユーザーの使用目的に応じた機器の使い方が可能となる。
ユーザーが画質よりもランプの寿命や時間当たりの処理能力あるいは省電力を優先する場合には、ユーザーはランプ寿命優先モードを設定し、同時にスキャナ装置本体では選択されたモードをLEDで表示する。この場合、装置が一定時間以上使用されなかったときはランプを自動消灯し、次に原稿が挿入されたときの輝度安定度の判定基準を緩め、かつ安定待ちの時間にも上限を設けたので、ユーザーは使用目的に反してランプの輝度安定待ちのために必要以上に長く待たされることがなく、すぐに読み取りを開始できる。
一方、ユーザーが画質を優先したい場合には、ユーザーは画質優先モードを設定し、同時にスキャナ装置本体では選択されたモードをLEDで表示する。この場合は、装置を使用していない時間に関わらずランプを点灯したまま待機し、次に原稿が挿入されたら、輝度が十分に安定するまで待ってから原稿の読み取りを開始する。これによって、ランプの輝度が周囲温度の変化などによって影響を受けたとしてもユーザーは良好な画像を確実に取得できる。
このように本発明によれば、装置の動作モードをユーザーの使用目的に合わせて設定でき、その上でランプの自動消灯設定が連動してなされ、同時に原稿挿入時の輝度安定待ち制御も変更されるので、ユーザーの意図に反して輝度安定待ち時間が極端に長くなったり、画質を求めたいときに輝度安定待ちが不十分となることで画質が落ちたりすることを回避できる。
また、本発明によれば、従来手法のように、装置の非使用時間だけを見てランプを自動消灯し、そのためにランプの安定状態を維持するために一定時間おきに点灯と消灯を繰り返すことで、ユーザーの意志に関わらずランプ寿命に影響を与えることもない。従来の手法では、輝度安定までの時間短縮とランプ寿命のどちらかを優先するしかなかった。
言い換えれば、本発明による装置構成では、ランプの制御方法そのものをユーザーが装置の動作モードを選択して設定するという行為によって意図的に変更することになるので、ユーザーの使用目的による装置の使い分けが明確になり、装置の利便性が向上する。また、スキャナ装置本体に動作モードの表示装置を設けると同時に、装置と接続されたPC上にインストールされた制御ソフトにおいて動作モードを表示する機能を設けたので、選択した動作モードがわからなくなるという状況が回避できる。
本発明によれば、冷陰極管を用いた原稿読取装置において、ランプの点灯消灯に関係なく装置の総合的な利便性を向上することができる原稿読取装置およびその制御方法を提供することができる。
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示す装置の構成図である。1は光源であり、冷陰極管である。2は原稿であり、3は光源1の原稿を通過した透過光を集光するレンズである。4はレンズからの透過光を電気信号に変換する3ラインカラーCCD(以下、ラインCCD)である。5はAD変換器(以下、ADC)であり、CCD信号をデジタル信号に変換する。6はCPUであり、ラインCCD4の制御信号を出力し、ADC5でAD変換されたデジタル信号はCPU6で記憶される。7はインバータ回路であり、CPU6から電圧調光信号を制御することによって光源1の光量を変化させることが可能である。8は原稿搬送装置であり、原稿2をラインCCD4に対して垂直方向に移動させるためのローラー、モータなどの装置一式を含むものとする。9は装置の動作モードを表示するためのLEDである。10はホストコンピュータとしてのPCでありフィルムスキャナ装置を制御するための制御ソフトがインストールされている。11はモニタである。装置はPC10から前記制御ソフトを介して制御され、読み取った画像の保存、読み取り指示、及び動作モードの設定などが行われる。12は原稿が挿入されたことを検知するための挿入検知センサ、13は原稿の先頭位置を光源1からラインCCD4までの光軸の手前で検知するための位置検知センサである。
まず、全体の処理の流れについて図1〜図5を用いて説明する。ただし、以下の説明では次の条件を前提とする。
条件(1):電圧調光信号は、CPU6内に含まれるDA変換器で設定され、インバータ回路7の入力電圧最大値に対して50%〜100%の間を等間隔で設定可能とする。また、インバータ回路7の入力電圧と光源輝度はその変化率が一致している。
条件(2):上記電圧調光範囲は、光量を低下させる方向の調光に対して不足することはない。つまり、ラインCCD4が飽和するような条件は発生しない。
条件(3):ラインCCD4は飽和電圧まで光電変換の線形性を保つものとし、この線形レンジはADC5の入力ダイナミックレンジと一致している。
まず、装置の電源をオンする。同時に、スキャナ本体に実装されたLED9を動作モードに合わせて点灯する。本実施例では装置の動作モードとして「画質優先モード」と「ランプ寿命優先モード」の2種類を設定可能であり、LED9の色を変える等してこれら2つの動作モードを区別できればLED9をどのように用いてもよい。なお、前記動作モードの詳細については後述する。次に、光源を初期条件で点灯し、一定時間待った後で調光ステップに移る。ここで、初期条件とは管電流が許容管電流範囲の最大値となる条件であり、本実施例では電圧調光レベル100%とする。
調光ステップでは、原稿を高S/Nで読み取るために最適な光量の決定を、「光量レベルチェック」と「光量決定」に分けて行う。本実施例ではCCD到達光量をインバータ7への入力電圧を制御し、ランプ輝度を調整することで行う。また、電源オン時に行う調光ステップを第1調光ステップ、原稿挿入時に行う調光ステップを第2調光ステップと区別するが、処理内容は同じものとする。
設定される光量は、CCDの光電変換範囲をできるだけ広く使え、かつCCDが飽和しない光量である。本実施例ではCCDの飽和電圧に対して95%の出力が得られる光量を光量目標値として設定する。上述の条件(3)に従えば、ADC5のビット数が10bitの場合、光量目標値は972となり、1023はCCDの飽和電圧に一致する。次に、第1調光ステップから原稿挿入待ちまでのフローについて詳しく説明する。
まず、光量レベルLを取得する。ここで、光量レベルとは、RGBの3チャネルのうち最も出力が大きいチャネルの信号出力に対して、全画素の出力を4ライン分取得して平均した中の最大値とする。本実施例では図5に示すような出力バランスを持つ冷陰極管を用いているので、Bチャネルの信号について光量レベルLを計算する。
取得した光量レベルLと光量目標値Ltargetとの差分ΔLを式(1)に基づいて計算し、閾値Th1との比較を行う。ΔLが条件式(2)を満たさない場合は電圧調光レベルを一定量変更する。
ΔL=Ltarget−L ・・・(1)
ΔL<Th1 ・・・(2)
電圧調光レベルを変更したときは、一定時間待機してから再び光量レベルを取得してΔLの算出と閾値Th1との比較を行う。同様の作業をΔLが閾値Th1未満になるまで繰り返す。最後に設定された電圧調光レベルは原稿読取用の点灯条件としてCPU6に記憶される。仮に、電圧調光レベルが最大となっても条件式(2)を満たさない場合は、光源1の輝度やラインCCD4の感度のばらつきが想定した量よりも大きいと予想される。
この場合は所定のCCD到達光量が設定できないので、エラー状態として装置の動作を停止する。このとき、スキャナ本体上に状態を表示するための専用のLEDを装備してそれを点滅させたり、あるいはPC上にインストールされた制御ソフトがスキャナの状態を検知し、モニタ上に状態を表示したりする方法が考えられるが、詳細は省略する。
第1調光ステップ終了後、同じ点灯条件を維持したまま原稿の挿入を待つ。しかし、待機時間が時間t1以上となった場合には、待機用の点灯条件をインバータ回路7に設定して待機を続ける。ここで、待機時間とは「第1調光ステップあるいは原稿の読取終了後から原稿挿入までの時間」と定義する。また、待機用の点灯条件とはランプ管電流の定格値を流す条件であり、ランプを最も安定して使用できる条件である。さらに、選択されている動作モードがランプ寿命優先モードのときは、待機時間が時間t2以上となったらランプを自動消灯する。
原稿が挿入されると、動作モードに応じて輝度安定を待ってから第2調光ステップを実施する。原稿の挿入は挿入検知センサ12によって検出されるものとする。第2調光ステップ時には、原稿位置を位置検出セン13サによって確認しながら光軸に重ならない位置まで原稿を搬送する。
第2調光ステップ終了後、原稿の読み取りを開始する。原稿の読み取り終了後、待機時間が時間t1まではそれまでの点灯条件のまま次の原稿挿入を待ち、時間t1を超えたら待機用の点灯条件を設定して次の原稿挿入を待つ。
次に、動作モードについて詳しく説明する。
動作モードは、ユーザーが選択設定可能なものであり、「画質優先モード」と「ランプ寿命優先モード」がある。これら動作モードによって機器動作中の光源1の制御方法を変更する。動作モードの設定は機器と接続されたPC10上の制御ソフトを用いて行われる。また、選択された動作モードに応じて機器本体に設置されたLED9の表示が変更される。
装置の電源オン時は、初期設定あるいは前回設定された動作モードで機器が立ち上がる。このときは、ユーザーに改めて現在の動作モードを示すために、機器本体のLED9による表示だけでなく、PC10に接続されたモニタ11においても動作モードをユーザーに伝えるための表示を行う。これはPC10にインストールされた制御ソフトが逐次機器と交信を行い、電源オンを検知した時点で装置に設定されている動作モードを確認し、モニタ11への表示を行うものとする。ユーザーは、選択されている動作モードを目視確認し、必要であればPC10の制御ソフトを介して動作モードの変更を行う。以下、それぞれの動作モードについて分けて述べる。なお、以下の説明では第1調光ステップ終了後時間t1以上経過した場合を中心に述べる。時間t1未満に原稿が挿入された場合は、動作モードによってその制御に違いがないためである。
(1)画質優先モードが選択されている場合
画質優先モードは、読み取り画像の画質を優先して装置を使用したい場合にユーザーによって設定される。冷陰極管はその輝度が周囲温度に影響されるので、一旦安定状態となったら、輝度の安定を維持するためには消灯しないほうがよい。よってこのモードが選択された場合には、装置を使用しないときもランプの点灯を維持することで、ランプの安定した点灯状態を維持する。また、同じ目的からできるだけ点灯条件を変更しないほうがよい。
そこで、第1調光ステップ終了後、待機用の点灯条件がインバータ回路7に設定されるまでの時間t1をt1aに設定する。時間t1aは後述するランプ寿命優先モードでの時間t1bと以下の関係にある。
t1a > t1b ・・・(3)
原稿が挿入されると同時に、第1調光ステップで決定した原稿読取用の点灯条件をインバータ回路7に設定する。そして一定時間おきに光量レベルLを取得し、その変動率(%)がある値Th2未満になるまで輝度の安定を待つ。ランプを点灯したまま待機していた場合でも、待機用の点灯条件と原稿読取用の点灯条件との差が大きい場合には輝度が安定するまでに時間を要する。輝度が不安定な間は正確な光量レベルを取得できないため輝度が安定するまで待つ。輝度の変動率がTh2未満になった時点で第2調光ステップに移る。第2調光ステップで決定された点灯条件はCPU6にて最新の原稿読取用点灯条件として記憶される。
この間、画質優先モードが選択されていることは、機器本体のLED9によってユーザーに知らされ、同時にPC10上の制御ソフトが常時あるいは定期的にモニタ11上に選択されている動作モードを表示するので、ユーザーは常に動作モードを確認できる。
第2調光ステップ終了後、原稿の読み取りを開始する。原稿の読み取りが終了して、待機時間がt1a以上となったら待機用の点灯条件をインバータ回路7に設定して待機する。
(2)ランプ寿命優先モードが選択されている場合
ランプ寿命優先モードは、ランプの寿命や単位時間当たりの処理能力あるいは省電力を優先して装置を使用したい場合にユーザーによって設定される。
ランプ寿命のためには、できるだけランプを安定した状態で使用したほうがよい。そこで、第1調光ステップ終了後、待機用の点灯条件がインバータ回路7に設定されるまでの時間t1をt1bに設定し、待機時間が時間t1bを越えた時点で待機用の点灯条件をインバータ回路7に設定する。次に、時間t2以上経過した場合とt2未満の場合について以下に述べる。
時間t2未満で原稿が挿入された場合には、インバータ回路7に対して待機用の点灯条件から原稿読取用の点灯条件へと設定を変更する。その後、一定時間おきに光量レベルLを取得し、その変動率(%)が閾値Th3未満になるまで輝度の安定を待つ。ここで、閾値Th3と前述の閾値Th2は、以下の関係式を満たすもの閾値である。
Th2 < Th3 ・・・(4)
Th2は、画質優先モードにおける輝度安定レベルを決定する。より安定した品質の高い画像を取得するためには輝度の変動は少ないほうがよい。よって、Th2はTh3よりも小さい値としている。つまり、Th3はTh2に対して輝度安定レベルの精度を緩めるような値であり、画質を優先しない場合にはこちらの閾値を用いて待機時間を短くし、装置の利便性を考慮して処理スピードを上げる。
輝度の変動率がTh3未満になった時点で第2調光ステップに移る。第2調光ステップで決定された点灯条件はCPU6にて最新の原稿読取用点灯条件として記憶される。
この間、ランプ寿命優先モードが選択されていることは、機器本体のLED9によってユーザーに知らされ、同時にPC10上の制御ソフトが常時あるいは定期的にモニタ11上に選択されている動作モードを表示するので、ユーザーは常に動作モードを確認できる。
第2調光ステップ終了後、原稿の読み取り動作を開始する。原稿の読み取り終了後、待機時間がt1b以上となったら待機用の点灯条件をインバータ回路7に設定して待機する。そしてさらに待機時間がt2以上となった場合にはランプを自動消灯する。次に自動消灯した場合について述べる。
第1調光ステップあるいは原稿の読み取り終了後、時間t2以上経過した場合にはランプを自動消灯する。次に原稿が挿入されると同時に、第1調光ステップあるいは第2調光ステップで決定した最新の原稿読取用の点灯条件をインバータ回路7に設定する。
次に、一定時間おきに光量レベルLを取得し、その変動率(%)がある値Th3未満になるか、再点灯後の経過時間がt3になるまで輝度の安定を待つ。ランプを消灯した場合は、再点灯後に輝度が安定するまでの時間がより長くなる。さらに、周囲温度の変化などがあると安定までの時間はさらに伸びることが予想される。そこで、この場合には輝度安定待ちの時間に上限を設け、異常に長い間ユーザーを待たせないようにする。つまり、輝度の変動率がTh3未満となるか点灯後の経過時間がt3になった時点で第2調光ステップに移る。
第2調光ステップ以降の制御は自動消灯しない場合と同じなので省略する。
以上説明したように、本発明によれば、インバータによって駆動される冷陰極管を光源として用いるフィルムスキャナにおいて、装置の動作モードをユーザーが選択するという行為によって、ランプの制御方法を変更するので、ユーザーの使用目的に応じた機器の使い方が可能となる。
ユーザーが画質よりもランプの寿命や時間当たりの処理能力を優先する場合には、ユーザーはランプ寿命優先モードを設定し、同時にスキャナ装置本体では選択されたモードを表示する。この場合、装置が一定時間以上使用されなかったときはランプを自動消灯し、次に原稿が挿入されたときの輝度安定度の判定基準を緩めかつ、安定待ちの時間に上限を設けたので、ユーザーは使用目的に反してランプの輝度安定待ちのために必要以上に待たされることがなく、すぐに読み取りを開始できる。
一方、ユーザーが画質を優先したい場合には、ユーザーは画質優先モードを設定し、同時にスキャナ装置本体で選択されたモードを表示する。この場合は、装置を使用していない時間に関わらず常時ランプを点灯して待機し、次に原稿が挿入された場合には輝度が十分に安定するのを待ってから原稿の読み取りを開始する。これによって、ランプの輝度が周囲温度の変化などによって影響を受けたとしてもユーザーは良好な画像を確実に取得できる。
このように本発明によれば、装置の動作モードをユーザー自身が使用目的に合わせて設定し、その上でランプの自動消灯設定が連動してなされ、同時に原稿挿入時の輝度安定待ち制御も変更されるので、ユーザーの意図に反して輝度安定待ち時間が極端に長くなったり、画質を求めたいときに輝度安定待ちが不十分となることで画質が落ちたりすることを回避できる。
また、本発明によれば、従来手法のように、装置の非使用時間だけを見てランプを自動消灯し、そのためにランプの安定状態を維持するために一定時間おきに点灯と消灯を繰り返すことで、ユーザーの意志に関わらずランプ寿命に影響を与えることもない。従来の手法では、輝度安定までの時間短縮とランプ寿命のどちらかを優先するしかなかった。
つまり、本発明による装置構成では、ランプの制御方法をユーザーが装置の動作モードを意図的に選択して設定するという行為によって変更するので、輝度安定化を十分に待って画質を優先したり、ランプの寿命や単位時間当たりの処理能力あるいは省電力を優先したりといった、ユーザーの使用目的による装置の明確な使い分けが可能である。また、スキャナ装置本体に動作モードの表示装置を設けると同時に、装置と接続されたPC上にインストールされた制御ソフトにおいて動作モードの表示機能を設けたので、選択した動作モードの確認が容易であり、動作モードがわからなくなる状況を回避できる。
本発明の実施例1に係る装置全体のブロック図 実施例1における、画質優先モードにおける全体の処理の流れを示すフローチャート 実施例1における、ランプ寿命優先モードにおける全体の処理の流れを示すフローチャート 実施例1における調光ステップの流れを示すフローチャート 実施例1において使用した冷陰極管とCCDの組み合わせにおけるRGB出力バランス
符号の説明
1 冷陰極管(FL)
2 原稿
3 レンズ
4 ラインCCD
5 AD変換器(ADC)
6 CPU
7 インバータ回路
8 原稿搬送装置
9 LED
10 PC
11 モニタ
12 挿入検知センサ
13 位置検知センサ

Claims (7)

  1. 透過原稿をラインCCDで読み取る原稿読取装置で、読み取り用光源はインバータ回路で駆動される蛍光管であることを特徴とし、前記原稿読取装置は2種類の動作モードを有することを特徴とし、選択されている動作モードによってその表示が切り替わる表示装置を具備し、前記動作モードによって前記蛍光管の制御方法が変更されることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記動作モードが、蛍光管の寿命を優先するモードと、画質を優先するモードの2種類であることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 前記動作モードの違いによって、原稿挿入時の輝度安定の判定手段を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の原稿読取装置。
  4. 画質を優先するモードが選択された場合には非読取時にも蛍光管を点灯して待機することを特徴とし、原稿挿入時の輝度安定を、輝度の変動率だけによって判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  5. ランプ寿命を優先するモードが選択された場合には非読取状態が継続された時間に応じて蛍光管を自動消灯して待機することを特徴とし、原稿挿入をきっかけとして再点灯することを特徴とし、再点灯後の輝度安定を、輝度の変動率と再点灯後の経過時間のどちらか一方によって判定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  6. 前記2種類の動作モードは、装置と接続されたホストコンピュータから設定されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
  7. 前記動作モードのうち選択されている動作モードが、装置の使用中において前記ホストコンピュータと接続されたモニタ装置上に定期的に表示されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の原稿読取装置の制御方法。
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