JP2006165475A - 被処理基板の加熱冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 筒状支持体内の温度勾配を小さくしつつシール部材を保護すること。
【解決手段】 被処理基板1を搭載する板状基体3と、前記板状基体3を支持した筒状支持体4とを含み、該筒状支持体4はシール部材5を介して真空処理室6の壁部6aに固定されており、前記筒状支持体4の内壁面4aに接するように前記筒状支持体4に挿入されておりかつ冷却ガスG1の流路9aを形成した構造体10を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、真空下で使用する半導体製造装置の被処理基板の加熱冷却構造に関する。
半導体製造工程では、成膜やエッチングに多くの真空装置が使われている。被処理基板に成膜やエッチングをする際には、自動化しやすいために被処理基板を一枚ずつ成膜などの処理をする枚葉処理が多く用いられる。枚葉処理では、通常、真空処理室の室内に配置され、所定温度に保持された基板支持台に被処理基板を載せて目的の処理が行われている。
図8は、従来から使われている半導体製造用の真空装置の真空処理室を示している。真空処理室は、被処理基板201を搭載して被処理基板201を加熱する発熱抵抗体202を内装している板状基体203と、板状基体203を支持している円筒形状の基板支持台204とを有している。
基板支持台204には、上部フランジ部204aと下部フランジ部204bとが形成されている。上部フランジ部204aの上面には、板状基体203が気密に当接している。
真空処理室216の外郭を構成している壁部216aの一部には、開口部216bが形成されており、開口部216bの周縁から真空処理室216の室内側へ筒状の固定部216cが突き出している。固定部216cの一端には、固定部216cの外周面から延びている固定フランジ部216dが形成されている。下部フランジ部204bは、シール部材225を介して固定部216cの一端に形成されている固定フランジ部216dに固定されている。
基板支持台204はアルミニウム合金等の金属、又は主成分が窒化アルミニウム等のセラミックスからなり、真空処理室216の壁部216aに固定されている。
板状基体203の内部には発熱抵抗体202が埋設されている。基板支持台204の一端は、板状基体203と、この板状基体203の中央部分で連結されている。基板支持台204は、板状基体203とは反対側の一端で、有機性のOリングのようなシール部材225を介して真空処理室216の固定フランジ部216dに固定されている。
被処理基板を成膜する時やエッチングする時には、基板支持台204の外側Aは真空雰囲気になり、基板支持台204の内側Bは真空処理室216の壁部216aに開けられている開口部216bを通して外気と連通されており大気圧になる。
発熱抵抗体202のリード線(図示せず)は真空処理室216の外部から導入されるが、基板支持台204の外側Aに配設されたときは成膜物質やエッチングの反応生成物がリード線の表面に被着してパーティクル発生やショートの原因になる。さらに、フッ素イオンを含んだプラズマ環境が成膜装置やエッチング装置では通常用いられているが、リード線が恒常的にこのような環境にさらされると腐食して断線やショートになる場合がある。
そのため、リード線は板状基体203から直接、大気圧下の基板支持台204の内側Bに導出されることが好ましい。この場合、基板支持台204の内側Bと外側Aとはシール部材225を介して真空と大気圧に隔離されている。
板状基体203は目的に応じて加熱され、ときには、500℃以上の温度が要求される場合がある。一方、シール部材225の耐熱温度は通常200℃程度であり、耐熱仕様のものでも300℃程度であるため、シール部材225を保護するためにシール部材225を固定する固定フランジ部216dを冷却する方法が講じられている。
具体的には、シール部材225を固定する固定フランジ部216dの真空処理室216側の部分に冷却機構232を設けている(例えば、特許文献1を参照)。
また、縦型の熱処理装置で反応管とガス導入管またはガス排気管を接続する固定フランジ部216dのシール部材を保護するため、固定フランジ部216d、又は固定フランジ部216dのカバー体の内部に冷却流体を流す方法を用いている(例えば、特許文献2を参照)。
また、発熱抵抗体202が埋設された板状基体203と、シール部材が接し冷却用媒体の流れる流路を内部にもつプレートとの間に、熱伝導を阻害する隙間を介在させ、真空断熱することにより、シール部材を保護している(例えば、特許文献3を参照)。
特開2002−373837号公報(図6) 特開平8−227883号公報(請求項1〜請求項5) 特開平10−223621号公報(請求項1及び請求項2)
特許文献1乃至3では、いずれも、シール部材225に接する固定フランジ216dを冷却することによりシール部材225を保護している。冷却用媒体として水等の液体を用いる場合には、沸点以下の温度で使う必要がある。その場合、シール部材225は耐熱温度に対して実際温度は十分すぎるくらい低い温度になってしまう。その結果、円筒状支持体内の温度勾配は大きくなる。
特に、基板支持台204がセラミックス材料からなる場合には熱応力により破損する危険がある。また、基板支持台204が金属材料の場合にも熱応力により変形する危険がある。
また、シール部材225の熱伝導が十分でないことと、固定フランジ部216dの冷却が十分でないことにより、特許文献1乃至3に開示されたような従来技術ではシール部材225に対する冷却が十分ではないという問題が発生する場合がある。
なお、基板支持台204を長くすることによって温度勾配は小さくして、シール部材225を十分に冷却することができるが、この場合、真空処理室216を大きくしなければならないという欠点がある。また、冷却用媒体として空気等のガスを用いたときには、流路を長くして冷却効果を大きくする必要があるが、そのためには固定フランジ部216dを大きくしなければならいという欠点を有する。
したがって、いずれの場合も、シール部材225の保護と基板支持台204の適度な温度勾配を両立させるように、シール部材225を目的の温度に調節することは容易ではない。
本発明の解決しようとする課題は、大きな空間を必要としないで筒状支持体内の温度勾配を小さくしつつシール部材を保護する被処理基板の加熱冷却構造を提供することである。
また、本発明の解決しようとする課題は、シール部材を保護する手段を講じても板状基体にコールドスポットを発生させない被処理基板の加熱冷却構造を提供することである。
本発明によれば、被処理基板を第1面に搭載して該被処理基板を加熱する発熱抵抗体を内装している板状基体と、該第1面とは反対側となる前記板状基体の第2面で前記板状基体を一軸方向の一端部で支持した筒状支持体とを含み、該筒状支持体は前記一軸方向のもう一端部がシール部材を介して真空処理室の壁部に固定されており、前記筒状支持体の外側が真空雰囲気になり、前記筒状支持体の内側が大気圧になっている被処理基板の加熱冷却構造において、前記筒状支持体の内部には、前記筒状支持体の内壁面に対向するように冷却ガスの流路を形成した構造体が設けられていることを特徴とする被処理基板の加熱冷却構造が得られる。
本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造は、筒状支持体の内壁面に接するように冷却ガスの流路が設けられており、筒状支持体から冷却ガスへ効果的に熱交換されるので、ガスの流路を筒状支持体の内壁面に沿って螺旋状に多重に設定することによって流路を長くして熱交換量を大きくすることができ、大きな空間を必要としないで筒状支持体内の温度勾配を小さくしつつシール部材を保護することができる。
また、流路を流れる流体がガスであるため、筒状支持体の内壁面と流路とを構築している構造体の間にできる隙間からガスが流路外に漏れ出ても、被処理基板の加熱冷却構造に大きな損害を与える恐れがない。
また、冷却ガスだけでは熱交換が不十分な場合には、冷却ガスの流路内に、冷却ガスを冷却するための流体を流す冷却パイプを配設することにより、熱交換能力が増強され、シール部材の温度を目的の温度に調節することができるようになる。
冷却ガスを冷却するための流体としては水のような液体がとくに優れているが、設備上液体を使うことができない場合、キセノン、クリプトンのような冷却ガスに比べて熱容量が大きいガスを用いることや、回収して使うことに価値をもつようなガスを用いることもできる。
また、冷却ガスに加え、その流路内に設けたパイプに流体を流しても熱交換が不十分な場合には、冷却パイプの側面に穴をあけて、そこから流体が冷却ガスの流路内に漏れ出され気化したり、筒状支持体に直接吹きかけたりすることにより、熱交換能力が増強され、シール部材の温度を目的の温度に調節することができるようになる。
また、筒状支持体内に設けた構造体には、支持部を介して、一または複数の板を隔離して設けることにより、筒状支持体内の空間を板で分離し、板状基体側の温度を高く、構造体側の温度を低くする。その結果、シール部材を保護することができて、なおかつ、板状基体の温度ばらつきを低減することができる。
さらに、また、本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造は、ガスの流量と初期温度を制御することで、シール部材の温度を目的の温度に調節することができ、シール部材を保護する手段を講じても板状基体にコールドスポットを発生させない被処理基板の加熱冷却構造を提供することができる。
また、発熱抵抗体は少なくとも板状基体の中心部分と外周部分の2領域に分割して制御することにより、筒状支持体及び筒状支持体内の空間から放出される熱により低下する中心部分の温度を引き上げ、板状基体の温度ばらつきを低減することができる。
さらに、シール部材に接する固定フランジ部を冷却するという従来の方法に加えて、本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造を採用することを妨げるものではなく、この場合には、本発明に係る加熱冷却構造を採用することにより、一層のシール部材保護の効果を奏する。
本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造は、被処理基板を第1面に搭載して該被処理基板を加熱する発熱抵抗体を内装している板状基体と、該第1面とは反対側となる前記板状基体の第2面で前記板状基体を一軸方向の一端部で支持した筒状支持体とを含み、該筒状支持体は前記一軸方向のもう一端部がシール部材を介して真空処理室の壁部に固定されており、前記筒状支持体の外側が真空雰囲気になり、前記筒状支持体の内側が大気圧になっている被処理基板の加熱冷却構造において、前記筒状支持体の内部には、前記筒状支持体の内壁面に対向するように冷却ガスの流路を形成した構造体が設けられていることにより実現する。
以下に、本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造を図面に基づいて説明する。図1は半導体製造用の真空装置の真空処理室に用いられている本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造の実施例1を示している。
図1を参照して、被処理基板の加熱冷却構造は、被処理基板1を搭載して被処理基板1を加熱する発熱抵抗体2を内装している板状基体3と、板状基体3を一軸X方向の一端部で支持している筒状支持体4と、筒状支持体4の内壁面4aに対向するように筒状支持体4内に挿入されて設けられて、筒状支持体4に保持されている構造体10とを有している。
板状基体3は、被処理基板1を搭載する第1面3aと、第1面3aとは反対側となる板状基体3の第2面3bとを有している。筒状支持体4には、一軸X方向の一端から筒状支持体4の外周面を直交する方向で外方へ延びている上部フランジ部4bと、筒状支持体4の一軸X方向のもう一端から一軸X方向を直交する外方へ延びている下部フランジ部4cとが形成されている。上部フランジ部4bの上面には、板状基体3の第2面3bが気密に当接している。
真空処理室6の外郭を構成している壁部6aの一部には、開口部6bが形成されており、開口部6bの周縁から真空処理室6の室内側へ筒状の固定部6cが突き出している。固定部6cの一端には固定部6cの外周面から一軸X方向を直交する方向へ延びている固定フランジ部6dが形成されている。下部フランジ部4cは、Oリングのようなシール部材5を介して固定部6cの一端に形成されている固定フランジ部6dに固定されている。
構造体10は、図2にも示すように、筒部7と、筒部7の外面に固定されている羽8と、羽8の下部に接続されている第1導入パイプ11と、筒部7の上部に一端が接続されている第1排出パイプ12とを有している。
羽8は、一軸X方向で螺旋状に形成されており、筒部7の外面に固定されている。第1導入パイプ11は、筒部7の外側に羽8によって形成された螺旋状の空間9である冷却用ガスの流路9aへ冷却ガスを導入するように羽8の下部に一端が連通している。第1排出パイプ12は、冷却ガスを排出するように筒部7の上部に一端が連通するように接続されている。第1導入パイプ11及び第1排出パイプ12は、羽8又は筒部7に接続している部分から開口部6bを通り真空処理室6の壁部6aよりも外へ延びている。
なお、図1においては、第1導入パイプ11から導入される冷却ガスを矢印G1によって示し、第1排出パイプ12から排出される冷却後の排出ガスを矢印G2によって示した。
以下、さらに具体的に被処理基板の加熱冷却構造の実施例1について説明する。板状基体3は、窒化アルミニウム質セラミックスによって円板形状に作られており、被処理基板1を加熱するため発熱抵抗体2が窒化アルミニウム質セラミックス内に埋設されている。
筒状支持体4は、窒化アルミニウム質セラミックスによって円筒形状に作られており、筒状支持体4の下部フランジ部4cがシール部材5を介して真空処理室6の壁部6aに固定されている。
構造体10の羽8は、外径が筒状支持体4の内径より少し小さく、中心側が筒部7の外面に固定されている。筒部7及び羽8は、ステンレス材によって作られている。構造体10は、筒状支持体4の内壁面4aに接するように筒状支持体4の中に挿入すると、羽8によって仕切られた螺旋状の空間9が形成されることで冷却ガスG1の流路9aが形成される。
筒状支持体4の外側Aは、被処理基板1を成膜する時やエッチングする時に真空雰囲気になり、筒状支持体4の内側Bは真空処理室6の壁部6aに開けられている開口部6bを通して外気と連通されており大気圧になっている。
また、壁部6aには、真空処理室6内にガスを導入するガス導入口30と、被処理基板1を成膜する時やエッチングする時に真空処理室6内を真空雰囲気とするように真空処理室6内のガスを吸引して真空にする真空排気口31が形成されている。なお、図1においては、ガス導入口30から導入される導入ガスを矢印G3によって示し、真空排気口31から排出される排出ガスを矢印G4によって示した。
一例として、スパッタリング装置の場合は、通常、ガス導入口30から所定流量のアルゴンガスを導入し、エッチング装置の場合は、ガス導入口30から四フッ化メタン、六フッ化硫黄、又は酸素などのガスを導入する。ガス排気口31は、ガス排気口31の先端に、ON/OFFバルブや圧力調整用バルブを通してターボポンプなどの真空ポンプがつながっており、真空処理室6内のガスを排気する。なお、真空とは、大気圧以下における所定の圧力の状態であり、その圧力はガス流量と排気量とのバランスで決まる。
さらに、発熱抵抗体2に接続するリード線(図示せず)は、板状基体3から直接、大気圧下の筒状支持体4の内側Bに導出されることが好ましい。この場合、筒状支持体4の内側Bと外側Aとはシール部材5を介して真空と大気圧に隔離されている。板状基体3は目的に応じて加熱され、500℃以上の温度が要求されることもある。
一方、シール部材5の耐熱温度は通常200℃程度であり、耐熱仕様のものでも300℃程度であるため、シール部材5を保護のためにシール部材5を介在している下部フランジ部4cを含む筒状支持体4の下部、及び固定フランジ部6dを構造体10によって冷却する。
構造体10は、第1導入パイプ11から冷却用ガスG1を流入させ、筒状支持体4の内壁面4aと羽8とによって形成されている流路9aに冷却用ガスG1を流入することによって冷却される。冷却ガスG1は流路9aを通し下部フランジ部4c及びシール部材5を含む筒状支持体4の下部、及び固定フランジ部6dを冷却した後、熱交換された排出ガスG2を第1排出パイプ12から排出させる。
なお、この実施例1では、冷却ガスG1をシール部材5側から導入し、板状基体3側から排出ガスG2を排出しているが、冷却ガスG1を板状基体3側から導入しシール部材5側から排出するようにしてもよい。
また、構造体10の位置は、冷却用ガスG1を導入する第1導入パイプ11および排出ガスG2を排出する第1排出パイプ12の長さあるいは固定位置を調節することにより決められる。
冷却用ガスは、筒状支持体4の内壁面4aと構造体10の羽8の隙間から漏れ出ることがあるが、半導体製造装置の筐体内から、又は開口部6bから大気中へ放出される前にガスを排気ダクトに収容するようにすれば、漏れ出ても特に問題をおこすことはない。
実施例1では、冷却用ガスをシール部材5側から導入し、板状基体3側から排出しているが、冷却用ガスを板状基体3側から導入しシール部材5側から排出するようにしてもよい。
また、実施例1における被処理基板の加熱冷却構造では、発熱体2を少なくとも板状基体3の中心部分2aと外周部分2bの2領域に分割して制御する。中心部分2aと外周部分2bの2領域には、熱電対などのセンサーを設け、温度制御器によって2領域のそれぞれの温度を制御する。板状基体3の中心部分は、筒状支持体4と連結し筒状支持体4が構造体10により冷却されるため、発熱抵抗体2を一回路で制御する場合、中心部分が外周部分に比べて低温になる傾向がある。
そこで、発熱抵抗体2を板状基体3の中心部分2aと外周部分2bの2領域に分割して制御することにより、筒状支持体4及び筒状支持体4の内部空間から放出される熱により低下する中心部分の温度を引き上げ、板状基体3の温度ばらつきを低減する。
なお、本発明では、さらに精度良く温度制御するため、板状基体3の直径方向にさらに多数に分割したり、真空処理室6およびその内部ジグの配置の非対称性に由来する温度分布改善のため、板状基体3の周方向に分割することを妨げるものではない。
さらに、構造体10を用いたときには、板状基体3の温度を500℃にしても、流路9aに冷却ガスG1として窒素ガスを流すことにより、熱によりシール部材5を破損することなく、また、筒状支持体4に破損を招くほど過大な熱勾配が加わることもなく、加熱することができる。ちなみに、構造体10を用いないときには、円板状基体3の温度を500℃にしたときにはシール部材5が短時間で破損し真空が解除されてしまう。
板状基体3及び筒状支持体4の材料としては、窒化アルミニウム質セラミックスに代えて、セラミックス材料あるいはアルミニウム合金、チタン合金、ニッケル合金等の金属材料を用いたときにも構造体10は有効に機能する。
さらに、冷却ガスG1としては、窒素ガスに替えて主成分が窒素、クリプトン、アルゴン、ネオン、ヘリウム、空気、二酸化炭素であるガスの内の一種を用いることができる。
図3(A)は、本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造の実施例2を示している。なお、本実施例においては、実施例1における構造体10に付加した構造を有するものであるため、実施例2の構成の説明に必要な部分を除く部分については、図1と同じ符号を付して説明を省略する。
本実施例における構造体10は、実施例1における構造体10の頭頂部10aに、複数枚の分離板20と支柱のような複数の支持部21とを有している。複数の分離板20は、複数の支持部21を介して上下方向で間隔をもって隔離して設けられている。
分離板20は、外径が筒状支持体4の内径よりすこし小さく、図3(B)に示すように、発熱抵抗体2を加熱するための電力供給用のリード線(図示せず)を通すための穴15aと、温度測定用の熱電対(図示せず)を通すために必要な穴16aが開けられている。
分離板20は、筒状支持体4内の上部の空間を一軸方向Xで分離しているので、板状基体3側の温度を高く、構造体10側の温度を低くする効果がある。その結果、シール部材5を保護することができ、なおかつ、板状基体3の温度ばらつきを低減することができる。
なお、分離板20は一枚であってもよい。分離板20及び支持部21はステンレス材を及びステンレス材以外の各種の金属材料、セラミックス材料の内の一種を用いることができる。
分離板20の形状は、円形であっても、多角形や各種の曲線と直線を組み合わせたものでもかまわない。さらに、分離板20は平板であっても、傘型(中凸形)、おわん型(中凹形)または鞍型であってもよい。分離板20と支持部21とは、溶接、ろう付け、ネジ止め等の手段によって固定する。
図4は、本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造の実施例3を示している。なお、図1及び図2によって説明した実施例1の被処理基板の加熱冷却構造と同じ部分には、同じ符号を付して説明の一部を省略する。
図4を参照して、構造体110は、筒部7に固定されている羽8によって仕切られた螺旋状の空間9の中に冷却ガスG1を冷却するための流体を流す冷却パイプ14が配設されている。冷却パイプ14の一端は、第2導入パイプ14aに接続されており、冷却パイプ14のもう一端は、第2排出パイプ14bに接続されている。
構造体110は、まず、流体を流す冷却パイプ14を構造体110の形状にあわせて螺旋形に曲げて所定形状とし、ついで、羽8を冷却パイプ14の間に挟み、さらに、筒部7に羽8を固定して作成する。筒部7に羽8を固定するには、ネジ止め又は溶接などの手段を用いる。
螺旋形に巻かれた冷却パイプ14の断面形状は、その製造過程で中心部に筒部7を挿入して固定したまま密に巻き、さらに周囲から板状物で押圧することにより、断面の形状を円形から四角形までの形にすることができる。
図5は筒状支持体4の中に挿入される構造体110をシール部材5側から見た図である。図5に示すように、筒状支持体4の内部には、構造体110のほか、第1導入パイプ11、第1排出パイプ12、第2導入パイプ14aと第2排出パイプ14b、さらに、一対または複数対の発熱抵抗体2を加熱するための電力供給用のリード線15、一または複数の板状基体3の温度を測定するための熱電対16が配設されている。冷却パイプ14は、銅または銅を主成分とする合金からなり、第2導入パイプ14a及び第2排出パイプ14bが溶接又はろう付けによって接続されている。
第2導入パイプ14aは、シール部材5側で冷却パイプ14に接続されており、第2排出パイプ14bは、板状基体3側で冷却パイプ14に接続されているが、反対に、第2導入パイプ14aを板状基体3側で冷却パイプ14に接続し、第2排出パイプ14bをシール部材5側で冷却パイプ14に接続することも可能である。
なお、冷却用の流体としては、水のほか、各種の油、キセノン、クリプトン、アルゴンガス等の内の一種を用いることができる。板状基体3及び筒状支持体4の材料、及び冷却ガスG1は実施例1と同様なものを採用する。
図6は、本発明に係る被処理基板の加熱冷却構造の実施例4を示している。図7は図6に示した被処理基板の加熱冷却構造の冷却パイプ14の一部を拡大して示している。なお、本実施例においては、実施例3における構造体110の冷却パイプ14の構成が実施例3と異なるので、冷却パイプ14を除く部分については、図3及び図4と同じ符号を付して説明を省略する。
図6及び図7を参照して、構造体110は、構造体110の冷却パイプ14に複数の穴18を開けたものである。穴18の大きさと密度は板状基体3の設定温度に応じて決められる。穴18の位置は任意であるが、特に、筒状支持体4の内壁面4aと対峙した配置に穴18を形成した場合に効果が大きい。
即ち、構造体110内の螺旋状の流路9aに窒素ガスを流し、板状基体3を所定温度に加熱後、冷却パイプ14に水を流すと、水は穴18から噴出し、気化した水蒸気は窒素ガスとともに第2排出パイプ14bを通して排気される。このとき、筒状支持体4から気化熱に相当する熱が奪われ、筒状支持体4が効果的に冷却される。
本発明に係る実施例1の被処理基板の加熱冷却構造を真空処理室に配設した状態を示す断面図である。 図1に示した構造体を示す断面図である。 (A)は本発明に係る実施例2の被処理基板の加熱冷却構造を真空処理室に配設した状態を示す断面図、(B)は、(A)に示した板の平面図である。 本発明に係る実施例3の被処理基板の加熱冷却構造を真空処理室に配設した状態を示す断面図である。 図4に示した構造体を上側から見た状態の平面図である。 本発明に係る実施例4の被処理基板の加熱冷却構造を真空処理室に配設した状態を示す断面図である。 図6に示した冷却パイプの一部を示す側面図である。 従来の真空処理室を示す断面図である。
符号の説明
1,201 被処理基板
2,202 発熱抵抗体
3,203 板状基体
4 筒状支持体
4a,204a 上部フランジ部
4b,204b 下部フランジ部
6d,216d 固定フランジ部
5、225 シール部材
6,216 真空処理室
6a,216a 壁部
7 筒部
8 羽
9 螺旋状の空間
9a 流路
10,110 構造体
11 第1導入パイプ
12 第1排出パイプ
14 冷却パイプ
15 リード線
16 熱電対
18 穴
20 分離板
21 支持部
30 ガス導入口
31 真空排気口
204 基板支持台
232 冷却機構
A 筒状支持体の外側
B 筒状支持体の内側

Claims (5)

  1. 被処理基板を第1面に搭載して該被処理基板を加熱する発熱抵抗体を内装している板状基体と、該第1面とは反対側の面となる前記板状基体の第2面で前記板状基体を一軸方向の一端部で支持した筒状支持体とを含み、該筒状支持体は前記一軸方向のもう一端部がシール部材を介して真空処理室の壁部に固定されており、前記筒状支持体の外側が真空雰囲気になり、前記筒状支持体の内側が大気圧になっている被処理基板の加熱冷却構造において、
    前記筒状支持体の内部には、前記筒状支持体の内壁面に対向するように冷却ガスの流路を形成した構造体が設けられていることを特徴とする被処理基板の加熱冷却構造。
  2. 前記冷却ガスの前記流路内に、前記冷却ガスを冷却するための流体を流す冷却パイプが配設されていることを特徴とする請求項1記載の被処理基板の加熱冷却構造。
  3. 前記冷却パイプには、前記流体を前記冷却ガスの前記流路内に吐出させる穴が開けられていることを特徴とする請求項2記載の被処理基板の加熱冷却構造。
  4. 前記構造体は、前記筒状支持体内に設けた前記構造体よりも上部の空間を分離するよう前記構造体に支持部を介して設けた少なくとも一枚の分離板を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被処理基板の加熱冷却構造。
  5. 前記発熱抵抗体を少なくとも前記板状基体の中心部分と外周部分の2領域に分割して制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の被処理基板の加熱冷却構造。
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