JP2006164101A - 自走式移動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本体に設けられた撮像センサが検出した画像に基づいて本体の移動が制御される自走式移動車において、撮像センサが占めるスペースの省スペース化を図ることで、自走式移動車の一層の小型化を実現することができる自走式移動車を提供する。
【解決手段】 撮像センサ9は、床面Fを撮像可能な撮像部10を含むセンサ本体9aを自走車としての掃除機本体内に配置しており、導光ケーブル13が床面Fからの光を撮像部10に導いている。掃除機の下部に延びる導光ケーブル13は、占有スペースが小さく、掃除機の小型化に寄与する。導光ケーブル13は、発光部からの光を導いて床面Fに照射する照射用導光ケーブルを、撮像用導光ケーブルと互いに同軸に、好ましくは撮像用導光ケーブルの周囲に配置することで、内包された同軸導光ケーブルとすることができる。センサ本体9aには、撮像部10が撮像した画像データを処理し変位量を算出する信号処理部設けることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 撮像センサ9は、床面Fを撮像可能な撮像部10を含むセンサ本体9aを自走車としての掃除機本体内に配置しており、導光ケーブル13が床面Fからの光を撮像部10に導いている。掃除機の下部に延びる導光ケーブル13は、占有スペースが小さく、掃除機の小型化に寄与する。導光ケーブル13は、発光部からの光を導いて床面Fに照射する照射用導光ケーブルを、撮像用導光ケーブルと互いに同軸に、好ましくは撮像用導光ケーブルの周囲に配置することで、内包された同軸導光ケーブルとすることができる。センサ本体9aには、撮像部10が撮像した画像データを処理し変位量を算出する信号処理部設けることができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、本体に設けられた変位センサが検出した検出値に基づいて移動手段の制御を行う自走式移動車に関する。
従来、自走式移動車の適用例の一つとして、駆動源によって駆動される車輪を備えた移動手段と、ゴミを吸引する吸引手段を備え、更に、走行制御手段として掃除機本体の移動量を計測し、床面上を自動走行して清掃を行う自走式掃除機が提案されている。この自走式掃除機では、センサを用いて掃除機の移動距離と旋回角度を計測し、掃除機が適切な移動経路に沿って走行するように車輪の回転を制御することが必要である。
自走式移動車の走行制御のために行う、上記の掃除機本体の移動量の計測については、駆動車輪の回転数を計測し、それによって前後方向の移動距離と旋回角度を検出する方法が用いられていた。また、旋回角度を高精度に検出するために、ジャイロを用いることも提案されている。また、カメラを用いた光学式センサによって床面を撮影して得た画像信号に基づいて移動距離を検出することも提案されている(特許文献1参照)。この自走式移動車は、床面の光像の変化から2次元の移動距離を検出する複数の光学式移動距離センサと、それにより検出された2次元の移動距離に基づいて掃除機本体の2次元の移動距離及び旋回角度を検出する移動量検出部と、検出された2次元の移動距離及び旋回角度に基づいて掃除機本体の移動を制御する移動制御部とを備えている。
特開2003−180586号公報(段落[0023]〜[0029]、図3)
上記文献に記載の自走式移動車においては、カメラ部は、撮像手段を構成するCCDあるいはCMOSなどの電子式の撮像素子と、光像を撮像素子に結像させる結像手段を構成するレンズ及びレンズカバーと、床面を照明するランプと、これらの部品を保持する保持器とを備えている。保持器は、掃除機本体に対して上下に摺動可動であるが回転不能に支持されており、ばねによって下方に押圧することによって底面に設けた滑り材を床面に接触させた状態で該床面を摺動可能とされている。その結果、保持器は、絨毯などが敷かれた凹凸のある床面であっても凹凸に沿って上下に移動するので、床面の光像は撮像素子に対して常に正しい焦点を結んで画像信号に変換され、移動距離と旋回角度とを精度よく検出して走行制御が行われる。
この光学式センサによるセンシング機能で床面上における本体の移動量や旋回角度をセンシングし、その検出量に基づいて走行を制御する自走式掃除機では、光学式変位センサの撮像部がレンズと直結された構造が採用されている。また、床面を照明するランプは、保持器内において撮像部の側方に配置されている。このような構造であると、カメラ部自体が嵩張る構造となっていると共に、車輪の回転量を検知するために複数のセンサを設ける必要があるときには、移動車の本体下部にはセンサの数に応じて広い占有スペースが必要である。日本の一般家庭の室内を移動するような場合には掃除機本体の小型化が非常に重要であるが、こうした光学式センサの構造及び配置それ自体が掃除機本体の小型化の阻害要因の一つとなっている。また、移動車が清掃作業を行うような場合には、床面にゴミがある場合が多いため、清掃部の真際に配置されていないセンサは、床面の汚れなどが付着してセンシングの妨げになる可能性もある。
そこで、本体に設けられた撮像センサが検出した画像に基づいて本体の移動が制御される自走式移動車において、撮像センサの構造及び配置に工夫を凝らすことで、撮像センサを設けるに際しての省スペース化を図る点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記自走式移動車において、撮像センサを設けるに際しての省スペース化を図ることで、自走式移動車の一層の小型化を実現することができる自走式移動車を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明による自走式移動車は、移動車本体に設けられた撮像センサが検出した画像に基づいて移動車本体の移動が制御される自走式移動車であり、撮像センサは、移動車本体に配置されており床面を撮像可能な撮像部を含むセンサ本体と、移動車本体の外部に延び床面からの光を撮像部に導く撮像用導光ケーブルとを有することを特徴としている。
この自走式掃除機によれば、導光ケーブルを用いることで、移動車本体に設けられており移動車の移動距離を計測するための撮像部を含むセンサ本体と、移動車本体の外部に延び撮像部に光を導く撮像用導光ケーブルとを分離しているので、撮像センサのうち移動車本体の外部に延びる要素としては撮像用導光ケーブルのみとなり、自走式移動車における撮像センサの配置に際して省スペース化を図ることができる。
この自走式移動車において、撮像センサは、センサ本体に配置されている発光部と、当該発光部からの光を導いて床面に照射する照射用導光ケーブルとを有することができる。自走式移動車の下に位置する床面は、通常、自走式移動車の影になり易く、撮像センサが十分な検出に足る光量を得ることができない場合がある。そこで、撮像センサはセンサ本体に発光部を備え、発光部が発した光を照射用導光ケーブルが導いて床面を照射する。発光部としてのランプを移動車本体の外部に配置する構造を採用していないので、自走式移動車における撮像センサの配置に際して、発光部についても省スペース化が図られる。また、撮像センサが床面から反射する十分な光量に基づいて鮮明な画像が得られる。
発光部と照射用導光ケーブルとを備える自走式移動車において、撮像用導光ケーブルと照射用導光ケーブルとは、互いに同軸に内包された同軸導光ケーブルに構成することができる。撮像用導光ケーブルと照射用導光ケーブルとを同軸導光ケーブルとすることで、両ケーブルを1本にまとめることができるので、自走式移動車における撮像センサの配置に際して、両光ケーブルをまとめて省スペース化が図られ、各ケーブルの配線も簡潔にすることができる。
撮像用と照射用の導光ケーブルを同軸導光ケーブルとした自走式移動車において、撮像用導光ケーブルを中心部に配置し、照射用導光ケーブルをその周囲に配置することが好ましい。照射用導光ケーブルを周囲に配置することで、撮像用導光ケーブルの先端採光部には、その周囲に配置されている照射用導光ケーブルから床面上に発せられる光の反射光が十分且つ偏り無く取り入れられ、一層確実に鮮明な画像を得ることができる。
上記の自走式移動車において、撮像センサは、撮像用導光ケーブルの床面側端部に関して配置されており撮像対象を拡大するレンズと、センサ本体に配置されており撮像部が撮像した画像データを処理し移動車本体の変位量を算出する信号処理部とを更に有する光学式変位センサとして適用することができる。光学式変位センサが撮像対象を拡大するレンズを有することによって、一層精密な位置測定が可能となる。しかも、信号処理部がセンサ本体に備わることにより、移動車本体の外部の構造を複雑にすることなく、撮像した画像データがセンサ本体において処理される。移動車本体の変位量が撮像センサにおいて算出可能となり、得られた変位量データが自走式移動車の走行制御に用いられる。したがって、移動車の走行制御における演算負担が少なくて済み、設計自由度やコスト面で有利である。
上記の自走式移動車において、前記撮像用導光ケーブルは、撮像部の単位画素の数と一致している本数の光ファイバを含むことができる。光ケーブルは非常に繊細に製造可能であるので、撮像部の単位画素の数と一致している本数を束ねることで、単位画素毎の画像を撮像部まで直接に導光することができ、画質の劣化を防ぐことができる。
上記の自走式移動車において、自走式移動車は、移動車本体に清掃部を備える自走式掃除機に適用されている。この自走式移動車を自走式掃除機に適用する場合には、少なくとも撮像用導光ケーブルを清掃部の真際や内部に配置することも可能であり、撮像用導光ケーブルは清掃された床面に沿って移動することになるので、床面の汚れなどが付着して撮像の妨げになる危険性を低くすることが可能である。
自走式掃除機に適用されている自走式移動車において、撮像用導光ケーブルの撮像先端側を、清掃部に内包されている支持部に抱持させることができる。このような配置とすることにより、撮像用導光ケーブルの撮像先端は、清掃部に内包されている支持部において周囲から抱かれた状態となり、過酷な使用環境でも簡単には外れずに安定して位置決めされた状態となる。また、支持部は、撮像用導光ケーブルを取り付けた芯部と、清掃部から延びて芯部を取り囲むとともに芯部の筒軸方向の移動を案内する筒部と、当該筒部と芯部との間に配置されて芯部を床面方向に付勢するスプリングとを備えることができる。撮像用導光ケーブルを取り付けた芯部は、外側の筒部内において、スプリングによって床面方向に付勢されているので、床面の多少の凹凸に追従して撮像用導光ケーブルを上下動させ、床面を常に清浄に撮像することが可能になる。
この発明による自走式掃除機は、上記のように構成されているので、撮像センサの画像入力部となる撮像用導光ケーブルと、床面を撮像可能な撮像部とが分離されているので、移動車外部に延びる要素が撮像用導光ケーブルとなり、移動車外部に延びる構造として省スペース化を達成することができる。また、移動車が清掃作業を行うような場合には、撮像センサを清掃部の真際や内部に配置することも可能であるので、撮像用導光ケーブルが清掃された床面に沿って移動する際には床面の汚れなどが付着することが防止され、センシングを確実にすることができる。
本発明による自走式移動車の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による自走式移動車が適用された自走式掃除機の一実施例を示す外観図である。図2は、図1に示す自走式掃除機を一部破断して内部構造の概要を示す構造図である。
図1、図2に示すように、自走式掃除機の掃除機本体(本発明における「移動車本体」に相当する。以下、単に「本体」と称する)1の底部には、二つの走行用の駆動輪2が設けられており、また、市販の掃除機と同様に、駆動輪2に対して離れた位置に本体1を支えるための補助輪6(図2)が設けられている。駆動輪2の回転は、制御部3からの制御信号を受けて制御される。前進の場合には左右の駆動輪2が前進方向に同時に回転し、後退の場合には後退方向に同時に回転する。旋回のときには異なる方向に同じ速さで回転させることで、本体1はその場回転をする。また補助輪6は、例えばボールキャスターのように、これらの動きに沿って本体1が滑らかに走行できるように自在に回転する。これら前進・後退と旋回と停止動作の組合せにより本体1は走行床面F上の任意の点に移動する等、室内を自在に走行することができる。
本体1は縦置き姿勢の概略筒状体の外形を備えており、本体1の周囲には複数の距離センサ7が所定の間隔で設けられている。距離センサ7によって、周囲の障害物までの距離を検知することができる。検知した距離に基づいて、本体1は、周囲の障害物や壁に衝突することなく、安全に室内を走行することが可能となっている。本体1の前方には、清掃部5が設けられており、床面Fの掃除を行うことができる。
図2に示すように、本体1の内部前方には、光学式変位センサ9が設けられている。光学式変位センサ9は、自走式掃除機のスタート地点からの相対位置を正確に把握するためのセンサ(本発明における撮像センサに相当する)であって、未開拓の領域の地図を作成する場合の位置の把握、スタート地点に戻るための自己位置の把握、でき上がった地図上の自己位置の把握に役立つものである。光学式変位センサ9は、例えば1秒間に1000回又はそれ以上というような短い周期で床面Fを高速に撮像可能なセンサであり、撮像部が撮像した画像データを受けた信号処理部は、時間的に前後する撮影画像(イメージ)を比較することで床面Fの変位を算出し、出力することができる(詳細は後述)。信号処理部からの出力を、データ出力線4を通じて制御部3で積算することにより、本体1の移動距離を計測することができる。光学式変位センサ9は、図2に示すように、発光体12及び導光ケーブル13を備えるとともに、導光ケーブル13は支持部8に支持されているが、これらについては後で詳述する。
図3は、本発明による自走式移動車に用いられる光学式変位センサの設置図であり、光学式変位センサの詳細とその取付け構造を拡大して示す。光学式変位センサ9は、例えば市販されている光学マウスのように、床面Fのような撮影対象を拡大するレンズ11と、撮影対象を照らすLEDのような発光体12と、例えばCCDのような撮像部10、及び撮像したイメージ信号を処理する信号処理部(図示せず)とを備えている。撮像部10、発光体12及び信号処理部は、光学式変位センサ9のセンサ本体9a内に内蔵されている。また、センサ本体9aとレンズ11との間、即ち、撮像部10とレンズ11の間、及び発光体12とレンズ11の間は導光ケーブル13で接続されている。センサ本体9aとは別に導光ケーブル13を採用していることで、光学式変位センサ9のセンサ本体9aを自走式掃除機の本体1の内部に配置しつつ、本体1の外部に延びる要素としての導光ケーブル13を小型化することができるため、掃除機の小型化を図ることができる。
光学式変位センサ9の導光ケーブル13は、本体1に取り付けられている清掃部5に支持部8によって支持されている。支持部8は、導光ケーブル13をその周囲において直接に取り囲む鞘状の芯部8a、清掃部5とそこから一体的に下方に延びる筒部8b、及び芯部8aと筒部8bとの間に配置されていて芯部8aを常に床面F方向に付勢するコイルばねの形態を備えるスプリング14とを備えている。芯部8aは、導光ケーブル13が撓まずに、筒部8b内において、導光ケーブル13と共に滑らかにスライドする鞘の役割を果たす。また、筒部8bは、スプリング14を固定し、且つ芯部8aが位置ずれを起こさずに上下スライドすることができるようにガイドする役割を果たす。
芯部8aはスプリング14による力で下方に付勢されており、芯部8aの接地面8cは床面Fに非常に軽い力で押し当てられている。そのため、床面Fに多少の凹凸が存在していても芯部8aはそれに追従して滑らかに上下動可能であり、その結果、床面Fとレンズ11との間の距離Lは常に一定に保たれ、掃除機の移動量を常に安定して検出することができる。また、芯部8aの接地面8cは球面の一部又は滑らかな曲面に形成されている。更に、芯部8aの接地面8cが床面Fと接触する面積は非常に小さい。したがって、芯部8aの接地面8cが床面F上を摺動しても、自走式掃除機の走行に対する抵抗としては無視し得るほどのものである。
支持部8は清掃部5の内部に、即ち、清掃部5の吸引口に取り囲まれた状態に配置されている。自走式掃除機は前後左右のあらゆる方向に移動するので、芯部8aの接地面8cが清掃部5の外部に置かれる場合には、清掃部5が清掃していない床面F上をセンシングする場合も当然にあって、接地面にゴミが付着してセンシングが不可能になることがある。これに対して、本実施例のように支持部8を清掃部5の内部に置くことによって、接地面8cの周囲は清掃されているので、接地面8cに床面Fのゴミが付着しにくく、センシングの妨げとなる危険性が低くしている。
図4、図5は、図3に示した光学式変位センサの構造を示す図であり、図4はその構造を斜視図として示す外観図、図5は図4に示す光学式変位センサの構造の一部を破断して示す構造図である。導光ケーブル13は複数の光ファイバで構成される撮像用導光部15と照射用導光部16で構成されている。支持部8では、撮像用導光部15と照射用導光部16は一本のケーブルに纏められており、照射用導光部16の光ファイバは撮像用導光部15の光ファイバを取り巻くように配置されている。光学式変位センサ9のセンサ本体9aにおいて、イメージ信号処理部付近では、導光ケーブル13は2つに分岐し、一方の撮像用導光部15の光ファイバは撮像部10に接続され、もう一方の照射用導光部16の光ファイバは発光部12に接続される。
導光ケーブル13を用いることによって、発光部12から照射用導光部16を通じて送られた光がレンズ11を通じて集光され、効率よく床面Fを照射することができる。床面Fから反射した光は、撮像用導光部15を通じて撮像部10(CCD)に投影され、床面Fの状態を明瞭に撮像することができる。
図4、図5では、導光ケーブル13は照射用導光部16の方が短くなっているが、これは図の構造をわかりやすく図示するためであり、実際には照射用導光部15も撮像用導光部16もすべて同じ長さでもよい。また、照射用導光部16を撮像用導光部15より長くし、照射用導光部16を通った光を、レンズ11を通さずに直接床面Fを照射してもよい。この場合、光ファイバの束が断面環状に配置されている照射用導光部16の先端の発光面を環状内側に向かせるなどして、発光光を集光させることが望ましい。
また、撮像用導光部15に含まれる光ファイバの本数は、実際はCCDの単位画素数(例えば、カラーCCDを考えた場合、単板式CCDでは、RGB3画素で1単位となり、3板式CCDでは、1画素で1単位となる)に一致させることができる。光ファイバの本数と画素数との一致により、より精度よく床面Fを撮像することが可能となる。
図6に基づいて、光学式変位センサ9を用いた移動距離の測定原理を説明する。例えば、あるとき床面Fの模様の画像21が光学式変位センサ9で撮像され、その後、自走式掃除機の本体1が移動することによって模様の画像21が画像22に移動したとする。このとき、光学式変位センサ9は、画像21と画像22を比較することで、X方向の変位(以下dX)23、Y方向の変位(以下dY)24を出力する。光学式変位センサ9は自走式掃除機の速度に対して高速で撮影を繰り返しているので、比較する二つの画像で位置は異なるが同一の模様が撮影されているとすることができる。なお、この演算は光学式変位センサ9側で行う代わりに、制御部3で行ってもよい。
本体1の直進方向と、光学式変位センサ9のX方向が一致するように設置している場合は、例えば、本体1が直進する場合は、イメージセンサのdXが正(または負)の値が出力され、dYは変位を出力しない。また、本体1がその場回転する場合は、逆にdXが変位を出力せず、dYが正(または負)の値が出力される。この値を制御部3で移動量に変換することで、常に本体1の位置を算出することが可能となる。
1 本体(移動体本体) 2 駆動部
3 制御部 4 データ出力線
5 清掃部 6 補助輪
7 距離センサ 8 支持部
8a 芯部 8b 筒部
8c 接地面 9 光学式変位センサ
9a センサ本体 10 イメージセンサ(CCD)
11 レンズ 12 発光体(LED)
13 導光ケーブル 14 スプリング
15 撮像用導光部 16 照射用導光部
21,22 画像 23 X方向の変位(dX)
24 Y方向の変位(dY) F 床面
3 制御部 4 データ出力線
5 清掃部 6 補助輪
7 距離センサ 8 支持部
8a 芯部 8b 筒部
8c 接地面 9 光学式変位センサ
9a センサ本体 10 イメージセンサ(CCD)
11 レンズ 12 発光体(LED)
13 導光ケーブル 14 スプリング
15 撮像用導光部 16 照射用導光部
21,22 画像 23 X方向の変位(dX)
24 Y方向の変位(dY) F 床面
Claims (9)
- 移動車本体に設けられた撮像センサが検出した画像に基づいて前記移動車本体の移動が制御される自走式移動車において、前記撮像センサは、前記移動車本体に配置されており前記床面を撮像可能な撮像部を含むセンサ本体と、前記移動車本体の外部に延び床面からの光を前記撮像部に導く撮像用導光ケーブルとを有することを特徴とする自走式移動車。
- 前記撮像センサは、前記センサ本体に配置されている発光部と、前記発光部からの光を導いて前記床面に照射する照射用導光ケーブルとを有することを特徴とする請求項1に記載の自走式移動車。
- 前記撮像用導光ケーブルと前記照射用導光ケーブルとは、互いに同軸に内包された同軸導光ケーブルに構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自走式移動車。
- 前記撮像用導光ケーブルが中心部に配置され、前記照射用導光ケーブルがその周囲に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の自走式移動車。
- 前記撮像センサは、前記撮像用導光ケーブルの前記床面側端部に関して配置されており撮像対象を拡大するレンズと、前記センサ本体に配置されており前記撮像部が撮像した画像データを処理し前記移動車本体の変位量を算出する信号処理部とを更に有する光学式変位センサとして適用されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の自走式移動車。
- 前記撮像用導光ケーブルは、前記撮像部の単位画素の数と一致している本数の光ファイバを含んでいることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の自走式移動車。
- 前記自走式移動車は、前記移動車本体に清掃部を備える自走式掃除機に適用されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自走式移動車。
- 前記撮像用導光ケーブルの撮像先端側は、前記清掃部に内包されている支持部に抱持されていることを特徴とする請求項7に記載の自走式移動車。
- 前記支持部は、前記撮像用導光ケーブルを取り付けた芯部と、前記清掃部から延びて前記芯部を取り囲むとともに前記芯部の筒軸方向の移動を案内する筒部と、前記筒部と前記芯部との間に配置されて前記芯部を床面方向に付勢するスプリングとを備えていることを特徴とする請求項8に記載の自走式移動車。
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