JP2006163121A - ノーズパッドホルダー - Google Patents
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Abstract
【課題】 装着性および耐久性に優れた、眼鏡フレームに使用するノーズパッドホルダーを提供する。
【解決手段】 凹部を有し、この凹部に設けられる止めねじによってノーズパッドの取付け部を回動可能に保持するホルダーボックス部と、眼鏡フレームに固着される線状部とからなり、その素材が少なくともSn、Zr、およびMoを含むチタン合金とする。またさらに、VまたはNbを含むチタン合金とする。ホルダーボックス部と線状部とは一体の素材から加工して形成しても良く、又はロウ付加工により固着しても良い。
【選択図】 図3
【解決手段】 凹部を有し、この凹部に設けられる止めねじによってノーズパッドの取付け部を回動可能に保持するホルダーボックス部と、眼鏡フレームに固着される線状部とからなり、その素材が少なくともSn、Zr、およびMoを含むチタン合金とする。またさらに、VまたはNbを含むチタン合金とする。ホルダーボックス部と線状部とは一体の素材から加工して形成しても良く、又はロウ付加工により固着しても良い。
【選択図】 図3
Description
この発明は、眼鏡フレームに使用するノーズパッドホルダーに関する。
図1〜図5に示すように、一般に眼鏡フレームに使用されているノーズパッドホルダー1は、ホルダーボックス部2と線状部3とから構成されており、線状部3を眼鏡フレーム14に溶接などで固着し、一方、ホルダーボックス部2に設けた凹部5にノーズパッド16の取付け部17を嵌入し、この凹部5に取付けられる止めねじ18によってノーズパッド16を回動可能に保持するように構成されている。
このノーズパッドホルダー1にあっては、ノーズパッド16が眼鏡着用者の鼻の形状、大きさに応じてホルダーボックス部2に設けられた止めねじ18を中心として回動し、如何なる鼻梁面であっても密着し得ることから、今日広く愛用されている。
ノーズパッドホルダー1の製造方法と使用する素材の性状について説明すると、ホルダーボックス部2は、凹部5を形成するために切削加工または押圧、引張加工を行い、貫通孔4、4を形成するための穿孔加工を行うので、用いる素材はこれらの加工を経済的に行えるよう優れた加工性を備えている必要がある。また、線状部3は、単に線材を折り曲げて形成したものであるが、眼鏡着用者にとって大切な装着性や耐久性に大きく影響する部分であり、使用する素材は強度および弾力性に優れ、永久変形を起こし難い性状であることが必要である。
ホルダーボックス部2と線状部3とを一体化するには二つの方法があり、その一つは図3に示すように、ホルダーボックス部2と線状部3とを一体の素材から加工して形成する方法である。この場合に用いる素材は線材であって、その断面を、ホルダーボックス部2の外面であって線状部3を接続する面と略同一の断面としたものを使用する。この線材に対して、凹部5の形成、貫通孔4、4の形成、線状部3の形成など一連の加工を行うことにより、ノーズパッドホルダー1を製造する。
したがって、この方法では一つの素材に対して多種類の加工を順次行うことになる。例えば、凹部5の形成における切削加工または押圧、引張加工、孔4の形成における穿孔加工、線状部3の形成における延伸加工などである。このため、使用する素材は全ての加工に対して優れた加工性を備えていることが必要とされる。このように多様な加工に対して優れた素材として、例えば特許文献1には、Cu、Pb、Fe、Mn、NiおよびZnからなる合金が提案されている。しかしながら、このように銅を主体とする合金は、本来線状部3が必要としている強度及び弾力性が低く、永久変形を起こし易いという問題を有している。
また、ホルダーボックス部2と線状部3とを一体化する他の方法は、図5に示すように、金属線からなる線状部3の端部に、同種金属よりなるホルダーボックス部2をロウ付19加工で固着する方法である。しかし、この方法では、眼鏡フレーム14との固着作業中にロウ付19部分が破損したり、あるいは長時間の使用でロウ付19部分が徐々に腐食、疲労したりして破損し易くなる問題を有している。したがって、ロウ付の加工性に優れ、強度の高いロウ付加工が可能な素材が求められている。
特開平9−68676号公報
この発明の第一の目的は、ホルダーボックス部2と線状部3とを一体の素材から加工して形成したノーズパッドホルダー1であり、優れた強度と弾力性を備えて永久変形を起こし難いノーズパッドホルダー1を提供することである。
また、この発明の第二の目的は、ホルダーボックス部2と線状部3とをロウ付19加工で固着したノーズパッドホルダー1であり、優れた強度と弾力性を備え永久変形を起こし難いと共に、眼鏡フレーム14との固着作業中に、ロウ付19部分が破損したり、あるいは長時間の使用でロウ付19部分が腐食、疲労により破損することのないノーズパッドホルダー1を提供することである。
また、この発明の第二の目的は、ホルダーボックス部2と線状部3とをロウ付19加工で固着したノーズパッドホルダー1であり、優れた強度と弾力性を備え永久変形を起こし難いと共に、眼鏡フレーム14との固着作業中に、ロウ付19部分が破損したり、あるいは長時間の使用でロウ付19部分が腐食、疲労により破損することのないノーズパッドホルダー1を提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明の請求項1に係るノーズパッドホルダーは、凹部を有し、この凹部に設けられる止めねじによってノーズパッドの取付け部を回動可能に保持するホルダーボックス部と、眼鏡フレームに固着される線状部とからなるノーズパッドホルダーにおいて、前記ホルダーボックス部および前記線状部の素材が少なくともSn、Zr、およびMoを含むチタン合金であることを特徴とする手段を採用したものである。
また、この発明の請求項2に係るノーズパッドホルダーは、請求項1のノーズパッドホルダーにおいて、前記チタン合金が、質量で1〜5%のSn、8〜20%のZr、および3〜7%のMoを含む手段を採用したものである。
さらに、この発明の請求項3に係るノーズパッドホルダーは、請求項1又は2に記載のノーズパッドホルダーにおいて、前記チタン合金が、さらに質量で1〜5%のVまたは1〜28%のNbを含む手段を採用したものである。
この発明は、上記の手段を採用したことにより、ホルダーボックス部2と線状部3とを一体の素材から加工して形成したノーズパッドホルダー1であり、優れた強度と弾力性を備えて永久変形を起こし難いノーズパッドホルダー1を提供することができる。また、ホルダーボックス部2と線状部3とをロウ付19加工で固着したノーズパッドホルダー1であり、優れた強度と弾力性を備えて永久変形を起こし難いと共に、ロウ付19部分が破損することのないノーズパッドホルダー1を提供することができる。
チタン合金は、β相を含む合金とすることにより高い強度を備えることが知られており、例えば、V及びAlを含むチタン合金などが良く知られている。
この発明は、ノーズパッドホルダー1を構成する素材が、少なくともSn、Zr、およびMoを含むことによりβ相のチタン合金を形成することを特徴としている。これらの元素を適当量含むことにより、1GPa以上の高い引張強度と、80GPa以下の低いヤング率を簡単に得ることがでる。したがって、高い強度と弾力性を備え、永久変形を起こし難いので、優れた装着性および耐久性を備えたノーズパッドホルダー1を提供することができる。
この発明は、ノーズパッドホルダー1を構成する素材が、少なくともSn、Zr、およびMoを含むことによりβ相のチタン合金を形成することを特徴としている。これらの元素を適当量含むことにより、1GPa以上の高い引張強度と、80GPa以下の低いヤング率を簡単に得ることがでる。したがって、高い強度と弾力性を備え、永久変形を起こし難いので、優れた装着性および耐久性を備えたノーズパッドホルダー1を提供することができる。
高い引張強度を得るために、質量でSnは1%以上、Zrは8%以上、Moは3%以上であることが好ましい。また、質量でSnは5%以下、Zrは20%以下、Moは7%以下とすることにより、ヤング率を低く抑えると共に種々な加工に対して優れた加工性を備えることができる。したがって、線状の素材に対して凹部5の形成における切削加工または押圧、引張加工、孔4の形成における穿孔加工、線状部3の形成における延伸加工などを順次容易に行うことが可能であり、ホルダーボックス部2と線状部3とを一体の素材から加工して形成したノーズパッドホルダー1を経済的に製造することができる。
さらに、上記の成分に加えてVまたはNbを含むチタン合金とすることにより、良好なロウ付19の加工特性を備えることが可能である。優れたロウ付の加工特性を備えるためには、質量で1%以上のVまたはNbを含むことが好ましいが、他の優れた加工特性を保持するためには、Vを5%以下、Nbを28%以下とすることが好ましい。これによって、ホルダーボックス部2と線状部3とをロウ付19加工で固着したノーズパッドホルダー1であって、眼鏡フレーム14との固着作業中にロウ付19部分が破損したり、あるいは長時間の使用でロウ付19部分が破損することのないノーズパッドホルダー1を提供することができる。
1……ノーズパッドホルダー
2……ホルダーボックス部
3……線状部
4……孔
5……凹部
14……眼鏡フレーム
16……ノーズパッド
17……取付け部
18……止めねじ
19……ロウ付
2……ホルダーボックス部
3……線状部
4……孔
5……凹部
14……眼鏡フレーム
16……ノーズパッド
17……取付け部
18……止めねじ
19……ロウ付
Claims (4)
- 凹部を有し、この凹部に設けられる止めねじによってノーズパッドの取付け部を回動可能に保持するホルダーボックス部と、眼鏡フレームに固着される線状部とからなるノーズパッドホルダーにおいて、前記ホルダーボックス部および前記線状部の素材が少なくともSn、Zr、およびMoを含むチタン合金であることを特徴とするノーズパッドホルダー。
- 前記チタン合金が、質量で1〜5%のSn、8〜20%のZr、および3〜7%のMoを含む請求項1に記載のノーズパッドホルダー。
- 前記チタン合金が、さらに質量で1〜5%のVまたは1〜28%のNbを含む請求項1又は2に記載のノーズパッドホルダー。
- 前記線状部は、その線径が0.9mm以下である請求項1に記載のノーズパッドホルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004356612A JP2006163121A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | ノーズパッドホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004356612A JP2006163121A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | ノーズパッドホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006163121A true JP2006163121A (ja) | 2006-06-22 |
Family
ID=36665203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004356612A Pending JP2006163121A (ja) | 2004-12-09 | 2004-12-09 | ノーズパッドホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006163121A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015197481A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-09 | カメマンネン株式会社 | 眼鏡フレームの箱足 |
-
2004
- 2004-12-09 JP JP2004356612A patent/JP2006163121A/ja active Pending
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