JP2006162681A - 撮像装置および撮像システム - Google Patents

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Jun Sugita
杉田  潤
Mitsuru Shinohara
篠原  充
Masaaki Ishikawa
石川  正哲
Hirotaka Nagao
裕貴 長尾
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Abstract

【課題】 被写体距離によっては、レリーズタイムラグによって焦点ずれの発生する可能性が高くなる。
【解決手段】 撮影光学系の焦点位置情報を検出する焦点検出ユニット(4)と、撮影動作を制御する制御手段(112)とを有する撮像装置であって、撮影倍率が所定倍率以上である場合に、制御手段は、焦点検出ユニットによる複数回の検出動作によって得られた複数の検出結果に基づいて、撮影光学系が概ね合焦状態となる第1のタイミングよりも所定時間前の第2のタイミングで撮影動作を開始させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、所定の撮影倍率を越える撮影を行う場合に撮影タイミングを制御する撮像装置に関するものである。
三脚等を使用せずにカメラを手で保持して撮影を行う場合において、被写体距離が至近となり撮影倍率が高くなってくると、撮影者によって保持されているカメラの光軸方向の揺れ(変位)により焦点ズレの発生する可能性が高くなってくる。これは撮影倍率が高倍率になると、カメラ側の光軸方向の僅かな移動でも像面移動速度が大きくなることによるものである。
カメラシステムにおける一般的な自動焦点調節では、シャッタレリーズ動作に伴うSW1検知で撮影光学系(フォーカスレンズ)を光軸方向に移動させ、合焦状態となったところでフォーカスロックを行っている。そして、SW1検知に続くSW2検知でシャッタを開閉動作させることで露光動作を行っている。
ここで、上述した動作において、撮影倍率が高倍率側に設定されている場合には、SW1検知からSW2検知までのタイムラグ、さらにはSW2検知からクイックリターンミラーの動作が終了するまでのタイムラグといった僅かな時間でも焦点ズレが発生してしまう。
一方、シャッタレリーズ動作に伴うSW1検知から被写体の焦点位置を常に追尾して撮影光学系のフォーカスレンズを移動させる、いわゆるサーボAF方式による焦点調節がある。
このサーボAF方式による焦点調節において、被写体位置と時間から算出された焦点移動速度からレリーズタイムラグの時間の間、および撮影光学系のフォーカスレンズが移動している間に、焦点位置がどこに移動しているかを予測し、フォーカスレンズを同時に移動させる、いわゆる予測AF方式を併用した技術もある(特許文献1参照)。
また、撮影光学系の自動焦点調節動作を含まず、移動被写体の移動速度を算出しシャッタレリーズタイムラグ分だけレリーズ動作を早めるカメラがある(特許文献2参照)。
一方、被写体が動体の場合、被写体が所望の位置に到達したと仮定して構図を定めて撮影レンズの焦点位置を固定したままカメラを保持しておき、その後実際に被写体が合焦位置に到達したと撮影者が判断した時に、カメラのレリーズボタンを操作して露光動作を開始させる、いわゆる「置きピン」という撮影方法がある。
さらに、撮影倍率が高倍率側に設定された状態での撮影(いわゆるマクロ撮影)を行う場合には、以下に説明する撮影方法を行うことがある。すなわち、撮影レンズの焦点位置を調節しつつ主被写体に対して構図を定めた後、合焦位置より僅かに光軸方向にカメラを移動させて焦点位置をずらす。その後、合焦方向にカメラを移動させていき、撮影者が合焦と判断したタイミングでレリーズボタンを操作して露光動作を開始させる。
特許第3010681号(第1図、第7図等) 特許第3001590号(第3図、第5図等)
しかしながら、特許文献1では、撮影倍率に関する記載はなく、移動被写体に対する撮影レンズ(フォーカスレンズ)の駆動時間に関連した焦点調節方法が開示されているだけである。
また、特許文献2では、デフォーカス量が合焦と見なせる所定範囲内に入る時刻を、回帰直線から予測している。ここで、回帰直線を用いる理由は、実際の被写体は必ずしも一定速度で移動しているとはいえないが、焦点検出間隔が非常に短ければ被写体がほぼ一定の速度で移動しているとの考えに基づいている。
しかしながら、屋外における至近距離撮影、いわゆるマクロ撮影では被写体が風で揺れている場合などがあり、この場合には被写体側の揺れとカメラ側の光軸方向の揺れとが重畳するため、上述したように被写体が一定の速度で移動していると考えることは実情に沿わない。
そこで、本発明の1つの目的は、撮影倍率が所定倍率以上となる撮影を行う場合において、撮像装置の光軸方向の変位等による焦点ズレの影響を抑制することのできる撮像装置を提供することにある。
本発明は、撮影光学系の焦点位置情報を検出する焦点検出ユニットと、撮影動作を制御する制御手段とを有する撮像装置であって、撮影倍率が所定倍率以上である場合に、前記制御手段は、前記焦点検出ユニットによる複数回の検出動作によって得られた複数の検出結果に基づいて、前記撮影光学系が概ね合焦状態となる第1のタイミングよりも所定時間前の第2のタイミングで撮影動作を開始させることを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、撮影倍率が所定倍率以上となる撮影を行う場合において、予め撮影光学系が合焦状態となる第1のタイミングよりも前の第2のタイミングで撮影動作を開始させることで、撮影動作に伴うタイムラグによって生じる合焦ずれを抑制でき、合焦精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の実施例1であるカメラシステムの内部構成を示す図である。本実施例のカメラシステムは、カメラ100と、カメラ100に装着されるレンズ装置101とを有している。レンズ装置101内には、撮影光学系を構成する撮影レンズ1および絞り(不図示)が配置されている。ここで、図1では、撮影レンズ1を1つのレンズとして示しているが、実際には複数のレンズユニットで構成されている。
図1に示すようにカメラシステムが被写体観察状態にある場合には、被写体からの光が撮影レンズ1を通過し、クイックリターンミラー2で反射してフォーカシングスクリーン5に導かれる。
フォーカシングスクリーン5は、後述する撮像素子9の受光面(撮像面)と光学的に共役な位置に配置されているため、フォーカシングスクリーン5には、撮影光学系によって形成された被写体像が結像する。そして、フォーカシングスクリーン5上に形成された被写体像は、ペンタプリズム6および接眼レンズ7を介して観察することができる。
一方、撮影レンズ1からクイックリターンミラー2に到達する光束のうち一部の光束は、クイックリターンミラー2の半透過部を通過し、クイックリターンミラー2に対して像面側に位置するサブミラー3で反射して焦点検出ユニット4に導かれる。
焦点検出ユニット4は、焦点検出光学系、イメージセンサ、焦点検出演算部及びイメージセンサ駆動部を有しており、サブミラー3からの光束は焦点検出光学系を介してイメージセンサ上に2つの像を形成する。
焦点検出演算部は、イメージセンサから出力される2つの像に対応した信号に基づいて、撮影光学系の焦点位置情報を検出(抽出)する。すなわち、焦点検出演算部は、撮影光学系による被写体の像の結像位置が焦点深度内に収まっているか否かを検出し、又は撮影光学系により撮像面に結像される被写体の像のデフォーカス量又はそれに関連する検出値を検出し、又は撮影光学系による被写体の像の結像位置と撮像面との位置関係又はその位置関係に対応する検出値を検出する。
上記デフォーカス量は、後述する撮像素子9の撮像面と撮影光学系による結像面との間の光軸方向における距離に相当する量である。
一方、クイックリターンミラー2およびサブミラー3が撮影光路から退避すると、撮影レンズ1からの被写体光束は像面側に向かう。そして、シャッタ(フォーカルプレンシャッタ)8の開閉動作によって被写体光束が撮像素子9の受光面に到達する。撮像素子9としては、CCDセンサやCMOSセンサなどが用いられる。
信号処理回路(不図示)は、撮像素子9の出力信号に対して所定の処理(例えば、色処理やガンマ補正)を施すことで、画像データを生成する。この画像データは、カメラ100に設けられた表示ユニット(不図示)に撮影画像として表示されたり、記録媒体(不図示)に記録されたりする。
図2は、本実施例のカメラシステムの回路構成を示す概略図である。
まず、レンズ装置101側の構成について説明する。レンズマイコン102は、レンズ側通信ライン107およびカメラ側通信ライン111を介してカメラマイコン112との通信を行う。絞り駆動ユニット103は、レンズマイコン102からの制御信号に基づいて撮影光学系内の絞りを駆動する。フォーカスレンズ駆動ユニット104は、レンズマイコン102からの制御信号に基づいて撮影レンズ1(フォーカスレンズ)を光軸方向に移動させる。
被写体距離検出ユニット105は、被写体距離情報を検出し、この検出結果をレンズマイコン102に出力する。具体的には、被写体距離検出ユニット105は、フォーカスレンズの移動に応じた信号を出力するフォーカスエンコーダを有しており、レンズマイコン102はフォーカスエンコーダの出力に基づいてフォーカスレンズの位置、すなわち、被写体距離情報を判別することができる。
焦点距離検出ユニット106は、撮影レンズ1(ズームレンズ)の位置を検出し、この検出結果をレンズマイコン102に出力する。これにより、レンズマイコン102は撮影光学系の焦点距離を検出することができる。
次に、カメラ100側の構成について説明する。撮影モード設定SW113は、各種の焦点調節方式を含む撮影モードを設定するために操作されるスイッチであり、操作信号をカメラマイコン112に出力する。カメラマイコン112は、撮影モード設定SW113からの入力に応じた撮影モードを設定する。
レリーズSW114は、撮影準備動作(焦点調節動作や測光動作等)を開始させるために操作されるスイッチ(SW1)と、撮影動作を開始させるために操作されるスイッチ(SW2)とを有する。カメラマイコン112は、レリーズSW114からの出力に応じた動作を行う。
シャッタ駆動回路115は、カメラマイコン112からの制御信号に基づいてシャッタ8を駆動する。
本実施例におけるカメラマイコン112は、焦点検出ユニット4で位相差検出方式によって検出されるデフォーカス量に基づいて、デフォーカス量が最小となるタイミングで撮影動作を開始させることができる。この動作を行うカメラマイコン112内の構成について説明する。
焦点検出ユニット4で検出されたデフォーカス量は、カメラマイコン112内の記憶部112aに記憶される。また、記憶部112aは、焦点検出ユニット4でデフォーカス量が検出された時刻(DF検出時刻)を時刻発生部112bから取得し、デフォーカス量とDF検出時刻とを対応付けて記憶する。なお、記憶部112aは、カメラマイコン112外に設けてもよい。
予測部112cは、記憶部112aに既に記憶されている最新(直近)の3つのデフォーカス量及び各デフォーカス量に対応したDF検出時刻を読み出し、デフォーカス量が最小となる時刻(最小デフォーカス量時刻)を演算(予測)する。ここで、デフォーカス量が最小となる値とは、合焦状態であると許容できる範囲の値、すなわち、被写体像の撮影光学系による結像位置の、撮像面に対するずれ量が許容範囲となる値を示す。
予測部112cで予測された最小デフォーカス量時刻は、割込みタイマ112dで設定される。割込みタイマ112dは、最小デフォーカス量時刻に対して予め設定されたレリーズ遅延時間だけ前のタイミングにおいて、撮影処理部10に撮影動作の開始、すなわち、クイックリターンミラー2(サブミラー3を含む)やシャッタ8の動作開始を指令する。ここで、レリーズ遅延時間は、撮影動作の開始が指示されてから実際に撮像素子9への露光が開始されるまでの時間を示し、該時間は予め計測され、記憶部112a等に記憶されている。
撮影処理部10は、後述するようにレリーズSW114のSW2からの信号入力に応じて、シャッタ駆動回路115を介してシャッタ8の動作を制御したり、不図示の駆動機構を介してクイックリターンミラー2(サブミラー3を含む)を撮影光路から退避させたりする。
ここで、記憶部112a、時刻発生部112b、予測部112c及び割込みタイマ112dでの動作は、プログラム制御等に基づいて実行される。
図3は、上述した最小デフォーカス量時刻や、撮影処理部10での動作開始タイミングを求める原理を説明する図である。
本実施例のカメラシステムにおいて、撮影処理部10による撮影動作の開始タイミングを予測するためには、少なくとも3回の焦点検出を行う必要がある。すなわち、少なくとも3つのデフォーカス量(互いに異なる量)に関する情報を取得する必要がある。
本実施例では、後述するように最小デフォーカス量時刻を求めるために2次の多項式近似を用いているため、3回の焦点検出を行っている。なお、3次の多項式近似を用いる場合には少なくとも4回の焦点検出を行い、4次の多項式近似を用いる場合には少なくとも5回の焦点検出を行えばよい。
図3において、最も直前の焦点検出によって得られた最新のデフォーカス量をd1、デフォーカス量d1を取得したときの焦点検出よりも1つ前の焦点検出によって得られたデフォーカス量をd2、デフォーカス量d2を取得したときの焦点検出よりも1つ前の焦点検出によって得られたデフォーカス量をd3とする。そして、各デフォーカス量d1、d2、d3を検出したときのDF検出時刻をそれぞれt1、t2、t3とする。
ここで、撮像素子9として電荷蓄積型の素子を用いた場合、DF検出時刻は電荷蓄積に要した時間帯の中点、すなわち、電荷蓄積の開始時刻から完了時刻までの間の中間時刻に相当する。
デフォーカス量d1、d2、d3及びDF検出時刻t1、t2、t3から最小二乗法を用いて以下の(1)式に示す2次の多項式により近似することができる。ここで、yはデフォーカス量、xは時刻を示す。
Figure 2006162681
yの値(デフォーカス量)が概ね0になるとき撮影光学系は合焦状態となり、このときのxの値(時刻)が最小デフォーカス量時刻tとなる。すなわち、デフォーカス量d1〜d3およびDF検出時刻t1〜t3を上記(1)式に代入して定数a〜aを求め、yの値が略0となるxの値を求めればよい。具体的には、SW2がオン状態となったときの時刻から最小デフォーカス量時刻tまでの時間を求め、タイマを用いて上記時間が経過したか否かを判断する。
また、撮影動作が開始されてから実際の露光が開始されるまでの遅延時間(タイムラグ)をrdとすると、撮影動作の開始時刻tr、すなわち、SW2がオン状態となった時から開始時刻trまでの時間は以下の(2)式から求められる。
Figure 2006162681
撮影動作の開始時刻trを割込みタイマ112dに設定して、時刻trになったタイミングで撮影動作を開始させれば、被写体側又はカメラシステム側が速い速度で移動していても確実にピントの合った画像を撮影することが可能となる。
一方、2次の多項式近似を用いて最小デフォーカス量時刻を求める方法としては、yをデフォーカス量、xを時刻のデータとして最小二乗法により以下の(3−1)〜(3−2)式から3元連立一次の正規方程式を解けばよい。
Figure 2006162681
図4は、上記(1)式を用いた予測演算に基づく本実施例の制御処理を示したフローチャートである。
図4において、ステップS1でSW1のオン状態が検出されると、カメラマイコン112は、焦点検出ユニット4で検出されたデフォーカス量に基づいて、フォーカスレンズの移動量を求める。そして、カメラマイコン112は、フォーカスレンズの移動量に関する情報を、レンズマイコン102に送信する。なお、カメラマイコン112からレンズマイコン102に対してデフォーカス量に関する情報を送信し、レンズマイコン102において、フォーカスレンズの移動量を求めるようにしてもよい。
レンズマイコン102は、フォーカスレンズ駆動ユニット104を介してフォーカスレンズを駆動して、受信したフォーカスレンズの移動量の分だけ光軸方向に移動させる。これにより、撮影光学系が合焦状態となり、フォーカスレンズは移動後の位置に保持される(フォーカスロック)。
ステップS2において、レンズマイコン102は、被写体距離検出ユニット105の出力に基づいてフォーカスレンズの位置を判別し、該判別結果をカメラマイコン112に送信する。カメラマイコン112は、フォーカスレンズの位置(被写体距離)が、複数に分割された領域のうちマクロ領域に対応した領域内にあるか否か、すなわち、撮影倍率がマクロ撮影に対応した所定の撮影倍率(例えば、0.2倍、より好ましくは0.3倍)を超えているか否かを判別する。
ここで、撮影倍率は被写体距離および撮影光学系の焦点距離に基づいて決定される。そして、例えば、被写体距離が所定距離以下となることで撮影倍率が所定倍率を超える場合や、撮影光学系の焦点距離の変更によって撮影倍率が所定の撮影倍率を超える場合がある。
ステップS2において、フォーカスレンズがマクロ領域内に位置していなければステップS11に進み、SW2のオン状態が検知されれば通常の露光動作を行う(S12)。すなわち、SW2のオン状態を検知することで、クイックリターンミラー2を撮影光路から退避させるとともに、シャッタ8を開閉動作させ、撮像素子9の露光を行う。
一方、ステップS2において、フォーカスレンズがマクロ領域内に位置していると判別した場合にはステップS3に進み、SW2がオン状態であるか否かを判別する。そして、SW2のオン状態を検知すると、ステップS4において、焦点検出ユニット4を用いて焦点検出を行う。
ステップS5では、ステップS4で検出されたデフォーカス量d1と、該デフォーカス量を検出したDF検出時刻t1とを、カメラマイコン112内の記憶部112aに記憶する。
ステップS6では、3つ以上のデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータが記憶部112a内に記憶されているか否かを判別する。ここで、2つ以下のデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータだけが記憶部112a内に記憶されている場合には、ステップS4に戻る。
この場合、ステップS4で再び焦点検出を行い、該焦点検出によって得られたデフォーカス量をd1、DF検出時刻をt1とする。そして、予め記憶部112a内に記憶されていたデフォーカス量d1をd2、デフォーカス量d2をd3として記憶部112a内に記憶するとともに、DF検出時刻t1をt2、DF検出時刻t2をt3として記憶部112a内に記憶する。
ここで、所定時間が経過しても、3つのデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータが取得できない場合には、カメラシステム(カメラ100およびレンズ装置101の少なくとも一方)内に設けられた表示ユニット(不図示)や音声出力ユニット(不図示)を用いて撮影者に対して警告を行ったり、通常の撮影動作に戻したりしてもよい。
一方、ステップS6において、3つ以上のデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータが記憶部112a内に記憶されていると判別した場合には、ステップS7に進む。
ステップS7では、記憶部112a内に記憶された直近の3つのデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータと、上記(2)式とを用いて、最小デフォーカス量時刻tを算出する。具体的には、SW2のオン状態の検知時刻から最小デフォーカス量時刻tまでの時間を求める。
また、ステップS7では、最小デフォーカス量時刻tおよび遅延時間rdに基づいて、撮影動作の開始時刻trを算出する。具体的には、SW2のオン状態の検知時刻から開始時刻trまでの時間を求める。
ステップS8では、所定時間後に合焦状態になるか否か、すなわち、SW2の検知時刻から開始時刻trまでの時間が所定時間内であるか否かを判別する。ここで、所定時間後に合焦状態にならないと判別した場合にはステップS4に戻り、所定時間後に合焦状態となるまでステップS4からステップS8までの処理を繰り返す。
なお、所定時間後に合焦状態とならない場合には、カメラシステム(カメラ100およびレンズ装置101の少なくとも一方)内に設けられた表示ユニット(不図示)や音声出力ユニット(不図示)を用いて、撮影者に対して警告を行うようにしてもよい。
ステップS8において、所定時間後に合焦状態になると判別した場合には、ステップS9に進む。
ステップS9では、割込みタイマ112dに、撮影動作の開始時刻tr(SW2の検知時刻から開始時刻trまでの時間)を設定する。
ステップS10では、露光動作を行う。すなわち、撮影動作の開始時刻trとなったタイミングで、カメラマイコン112内の撮影処理部112eは、クイックリターンミラー2(サブミラー3を含む)を撮影光路から退避させるとともに、シャッタ8を動作させることにより、撮像素子9の露光を行う。
本実施例のカメラシステムによれば、撮影倍率が所定倍率以上となるマクロ撮影において、以下に説明する撮影方法等によって、撮影動作のタイムラグ等によって生じるピントずれを抑制できる。
まず、撮影者が主被写体(撮影の対象となる主な被写体)にレンズを向けて構図を決定してからSW1のオン動作によってフォーカスロックを行う。その後、カメラシステムを一旦被写体から遠ざかる方向(近づく方向でもよい)に移動させ、SW2のオン動作を行った状態でカメラシステムを被写体側に近づけて行く。
このように、一旦ピントが合っている位置からカメラシステムを光軸方向の一方向に移動させた後、カメラシステムを他方向に移動させることで、焦点検出ユニット4によって検出されるデフォーカス量は徐々に小さくなる。
この場合において、少なくとも3つのデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータを取得すれば、最小デフォーカス量時刻を算出することができる。そして、最小デフォーカス量時刻に対して、遅延時刻の分だけ早いタイミングで撮影動作を開始させることにより、実際に撮像素子9への露光が開始された時点で、撮影光学系が合焦状態となり、ピントの合った画像を得ることができる。
上述した撮影方法では、カメラシステム側を光軸方向に移動させることによって、撮影動作の開始タイミングを求めるものであるが、被写体側(又は、カメラシステム側および被写体側)が移動することによって撮影動作の開始タイミングを求めることも可能である。
すなわち、フォーカスロックを行った後、主被写体をカメラシステムから遠ざかる方向(近づく方向でもよい)に移動させる。その後、主被写体をカメラシステム側に近づけていくことで、焦点検出ユニット4において少なくとも3つのデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータが取得される。
この場合でも、最小デフォーカス量時刻および撮影動作の開始時刻を求めることができ、求められた撮影動作の開始時刻で撮影動作を開始させることで、ピントの合った画像を得ることができる。
撮影倍率が高倍率側に設定されている場合には、遅延時間のタイムラグの間におけるカメラシステムの光軸方向での振れによって結像面が大きく変位してしまう。したがって、本実施例のカメラシステムのように、撮影倍率が高倍率側に設定されている場合に、上述した撮影を行うことにより、ピントの合った画像を容易に得ることができる。
なお、本実施例では2次の多項式近似を用いて最小デフォーカス量時刻を予測したが、2次よりも高次の多項式近似を用いてもよい。また、本実施例では、3つのデフォーカス量およびDF検出時刻を示すデータを用いたが、これよりも多くのデータ数を用いてもよい。
さらに、本実施例では、撮影倍率が所定倍率を超えているか否かに応じて自動的に、通常の撮影モード(S11以降の動作)と、最小デフォーカス量時刻から撮影動作の開始時刻を求めて撮影動作を行う撮影モードとに切り換えているが、これら撮影モードの切り換えを行うためのスイッチをカメラシステム(カメラ100およびレンズ装置101の少なくとも一方)に設けてもよい。
さらに、本実施例では、フォーカスエンコーダを用いた被写体距離検出ユニット105の出力に基づいて撮影倍率を検出しているが、撮影倍率の検出方法はこれに限られるものではない。具体的には、フォーカスレンズのフォーカス可動範囲を限定するマクロスイッチ等を用い、フォーカスレンズがマクロ領域内に位置しているか否かを検出することができる。
また、本実施例では、カメラ100およびレンズ装置101を有するカメラシステムについて説明したが、レンズ一体型のカメラについても本発明を適用することができる。すなわち、この場合にも、撮影動作の開始から実際に露光が開始されるまでのタイムラグが生じることなく撮影を行うことができる。さらに、撮像素子9の代わりにフィルムを用いたカメラでも本発明を適用することができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示す概念図。 実施例1であるカメラシステムのブロック図。 最小デフォーカス量時刻および撮影動作の開始時刻を求める原理を説明する図。 実施例1であるカメラシステムの撮影動作を示すフローチャート。
符号の説明
4:焦点検出ユニット
100:カメラ
101:レンズ装置
112:カメラマイコン
112a:記憶部
112b:時刻発生部
112c:予測部
112d:割込みタイマ
112e:撮影処理部

Claims (9)

  1. 撮影光学系の焦点位置情報を検出する焦点検出ユニットと、
    撮影動作を制御する制御手段とを有する撮像装置であって、
    撮影倍率が所定倍率以上である場合に、前記制御手段は、前記焦点検出ユニットによる複数回の検出動作によって得られた複数の検出結果に基づいて、前記撮影光学系が概ね合焦状態となる第1のタイミングよりも所定時間前の第2のタイミングで撮影動作を開始させることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影倍率が前記所定倍率以上である場合にのみ、前記制御手段は、前記焦点検出ユニットによる複数回の検出動作によって得られた複数の検出結果に基づいて、前記撮影光学系が概ね合焦状態となる前記第1のタイミングよりも所定時間前の前記第2のタイミングで撮影動作を開始させることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数の検出結果と、これらの検出結果が検出された検出タイミングとに基づいて、前記撮影光学系が概ね合焦状態となる前記第1のタイミングよりも所定時間前の前記第2のタイミングで撮影動作を開始させることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数の検出結果と、これらの検出結果が検出された検出タイミングとに基づいて、前記撮影光学系が概ね合焦状態となる前記第1のタイミングを予測することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記焦点検出ユニットから少なくとも3つの前記検出結果を取得し、前記検出結果および前記検出タイミングを変数とする二次以上の関数を用いて前記第1のタイミングを予測することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 撮影動作の開始を指示するスイッチを有し、
    前記制御手段は、前記スイッチからの入力信号を受けて前記第1のタイミングを予測するとともに、前記第2のタイミングで撮影動作を開始させることを特徴とする請求項4又は5に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1のタイミングが前記スイッチの入力信号を受けてからの所定時間内にあるか否かを判別し、該所定時間内にある場合には前記第2のタイミングで撮影動作を開始させることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記検出タイミングを測定するためのタイマと、
    前記検出結果および前記検出タイミングを関連付けて記憶する記憶部とを有することを特徴とする請求項3から5のいずれか1つに記載の撮像装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の撮像装置と、
    撮影光学系を有し、前記撮像装置に装着されるレンズ装置とを備えたことを特徴とする撮像システム。

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041245A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Canon Inc 光学機器及びカメラシステム
JP2010103769A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法

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