JP2006162494A - タイヤ荷重推定装置およびタイヤ荷重推定方法 - Google Patents

タイヤ荷重推定装置およびタイヤ荷重推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 タイヤに加えられている荷重を比較的低コストで精度よく推定可能とすることを目的とする。
【解決手段】 車両1のタイヤ空気圧制御装置10は、各車輪4のタイヤ内の空気量を変化させてタイヤの空気圧を調整するためのコンプレッサ14、排気弁26、空気制御弁30、タイヤ空気圧調整ユニット34およびECU50等を備えている。ECU50は、タイヤに加えられている荷重を推定する荷重推定手段として機能し、各タイヤの空気圧を第1圧力Pに設定した後、タイヤの空気圧を第1圧力Pよりも低い第2圧力Pに設定し、タイヤの空気圧を第1圧力Pから第2圧力Pへと変化させた際に各タイヤから流出する空気の量に基づいて各タイヤに加えられている荷重を推定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、タイヤに加えられている荷重を推定するためのタイヤ荷重推定装置およびタイヤ荷重推定方法に関する。
従来から、車両に備えられたタイヤの空気圧を制御する装置として、荷重センサを用いて車軸に加えられている荷重を検出し、検出した荷重に応じて、タイヤの空気圧を適切な値に設定するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、車両のタイヤに撓みセンサを設けて、タイヤの空気圧と撓み量とに基づいてタイヤに加えられている荷重を算出する装置も知られている(例えば、特許文献2参照。)。更に、路面と車軸との距離からタイヤの撓み量を求め、求めた撓み量と車速とに基づいてタイヤに加えられている荷重の状態を監視する装置も知られている(例えば、特許文献3参照。)。加えて、タイヤの空気圧に基づいて、タイヤの分担荷重を求める装置も知られている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2003−326929号公報 特開2003−178219号公報 特開平10−115578号公報 特開平3−135809号公報
上述のようにタイヤの状態を管理する上で、あるいは、アンチロックブレーキシステム等を精度よく制御する上で、タイヤに加えられている荷重を求めることは重要である。しかしながら、タイヤの空気圧のみに基づいてタイヤに加えられている荷重を求めても、当該荷重を精度よく求めることは困難である。また、上記従来技術のように、タイヤに加えられている荷重を求めるために、車軸に加えられている荷重を測定する荷重センサや、タイヤの撓み量を測定するセンサ等を用いたのでは、その分だけタイヤに加えられている荷重を求めるためのコストが増加してしまう。
そこで、本発明は、タイヤに加えられている荷重を比較的低コストで精度よく推定可能とするタイヤ荷重推定装置およびタイヤ荷重推定方法の提供を目的とする。
本発明によるタイヤ荷重推定装置は、タイヤに加えられている荷重を推定するためのタイヤ荷重推定装置であって、タイヤ内の空気量を変化させてタイヤの空気圧を調整することができる空気圧制御手段と、空気圧制御手段を作動させてタイヤの空気圧を変化させ、それに伴って変化する所定のタイヤ状態量に基づいてタイヤに加えられている荷重を推定する荷重推定手段とを備えることを特徴とする。
このタイヤ荷重推定装置の荷重推定手段は、空気圧制御手段を作動させてタイヤの空気圧を変化させ、それに伴って変化する所定のタイヤ状態量に基づいてタイヤに加えられている荷重を推定する。これにより、荷重センサや撓みセンサ等を用いることなく、タイヤに加えられている荷重を比較的低コストで精度よく推定することが可能となる。
この場合、荷重推定手段は、空気圧制御手段を作動させてタイヤの空気圧を所定値に設定した後、空気圧制御手段を更に作動させてタイヤの空気圧を所定値とは異なる他の値に設定し、タイヤの空気圧を所定値から他の値へと変化させた際のタイヤ内の空気量の変化分に基づいてタイヤに加えられている荷重を推定するものであるとよい。
このように、タイヤの空気圧を所定値から他の値へと変化させると、タイヤに加えられている荷重に応じてタイヤ内の空気量が変化する。また、タイヤの空気圧を所定値から他の値へと変化させた際のタイヤ内の空気量の変化分、すなわち、タイヤの空気圧が所定値である場合のタイヤ内の空気量と、タイヤの空気圧が他の値である場合のタイヤ内の空気量との差は、タイヤの空気圧調整に不可欠なバルブの開弁時間等に基づいて精度よく求めることができる。従って、かかる構成によれば、荷重センサや撓みセンサ等を用いることなく、タイヤに加えられている荷重を比較的低コストで精度よく推定することが可能となる。
本発明によるタイヤ荷重推定方法は、タイヤに加えられている荷重を推定するためのタイヤ荷重推定方法において、タイヤの空気圧を変化させ、それに伴って変化する所定のタイヤ状態量に基づいてタイヤに加えられている荷重を推定することを特徴とする。
この場合、タイヤの空気圧を所定値に設定した後、タイヤの空気圧を所定値とは異なる他の値に設定し、タイヤの空気圧を所定値から他の値へと変化させた際のタイヤ内の空気量の変化分に基づいてタイヤに加えられている荷重を推定すると好ましい。
本発明によれば、タイヤに加えられている荷重を比較的低コストで精度よく推定することが可能とする。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明によるタイヤ荷重推定装置を備えた車両を示す概略構成図である。同図に示される車両1は、車体2と、車体2の前後左右に設けられた車輪4とを備えている。車輪4は、主としてホイールとゴム製のタイヤとを含み、タイヤの内部には、タイヤ空気室が画成されている。また、車体2と車輪4との間には、図示しないサスペンションが介設されており、車輪4のそれぞれには、ナックル内輪に設けられたパルサおよびナックル外輪に設けられたピックアップ部を有して車輪回転数を検出する車輪速センサ6が設けられている。そして、このような車両1には、その走行中に車体2側から各車輪4のタイヤ空気室内に空気を供給可能とするタイヤ空気圧制御装置10が備えられている。
タイヤ空気圧制御装置10は、図1に示されるように、車体2に配置された空気供給ライン12と、車体2に配置されており、当該空気供給ライン12に空気を供給するためのコンプレッサ14とを備えている。コンプレッサ14は、図示されないモータによって駆動され、当該モータの回転により、空気吸入口を介して外部から空気を取り込んで圧縮空気を吐出する。
また、車体2には、コンプレッサ14から供給される圧縮空気を蓄えるための高圧タンク16と、高圧タンク16への空気の流出入を制御する高圧タンク弁18とが更に設けられている。高圧タンク16の内部圧力は、その内部にコンプレッサ14から圧縮空気を送り込むことにより、例えば700〜800kPa程度に維持される。車輪4のタイヤには、これらのコンプレッサ14および高圧タンク16の双方から圧縮空気が供給され、これにより、タイヤの空気圧を増加させる際の応答性を向上させることができる。もちろん、コンプレッサ14の能力が十分であれば、高圧タンク16は省略され得る。
コンプレッサ14等からの圧縮空気は、シリカゲル等の乾燥剤を収容するドライヤ20に送られる。圧縮空気は、ドライヤ20にて乾燥させられ、逆止弁22を介して空気供給ライン12へと供給される。逆止弁22は、コンプレッサ14等から空気が供給されると開弁すると共に、これとは逆方向の空気の流れを阻止する。また、ドライヤ20と空気供給ライン12との間には、逆止弁22をバイパスするようにオリフィス24が設けられており、空気供給ライン12からの空気は、オリフィス24に流入する。オリフィス24に流入した空気は、流速を低下させられた後、ドライヤ20へと流れ込み、これにより、ドライヤ20のシリカゲルに吸収された水分を還元することが可能となる。そして、ドライヤ20を通過した空気は、排気弁26を介してサイレンサ28から車外に放出される。
更に、タイヤ空気圧制御装置10は、車輪4のそれぞれに対応するように設けられた空気制御弁30、回転エアシール32およびタイヤ空気圧調整ユニット34を含む。空気制御弁30は、電磁式あるいは電気式のアクチュエータを有し、電気信号に応じて開閉するものである。これらの空気制御弁30は、車輪4に対応するように車体2に配設されており、それぞれ空気供給ライン12に接続されている。各回転エアシール32は、車体2と対応する車輪4との間に配置されると共に、配管を介して空気制御弁30に接続されている。各回転エアシール32は、車輪4のハブに設けられて車体2側の空気供給ライン12とタイヤ空気室とを連通する空気流通部(図示せず)と、この空気流通部を気密状態に保ちつつ車輪4の回転を許容するシール材(図示せず)とを含む。
各タイヤ空気圧調整ユニット34は、タイヤの空気圧を調整するものであり、回転エアシール32に接続されている。各タイヤ空気圧調整ユニット34は、例えばタイヤ空気室内の空気と供給側である空気供給ライン12内の空気との圧力差に応じて各車輪4のタイヤ空気室と、空気供給ライン12(供給側)との連通を許容または阻止するものである。このようなタイヤ空気圧調整ユニット34を車輪4に対して設けることにより、車体2側に設けられたコンプレッサ14や各種バルブ等を制御するだけで、タイヤの空気圧調整を実行可能となる。また、タイヤの空気圧が調整されない通常時には、タイヤ空気圧調整ユニット34によってタイヤ空気室と空気供給ライン12との連通が阻止される。これにより、回転エアシール32にタイヤの空気圧が作用することによるシール材の磨耗を抑制し、シール材の寿命を延ばすことができる。
また、タイヤ空気圧制御装置10は、車輪4のそれぞれに対応するように設けられ、いわゆるタイヤ空気圧モニタシステム(TPMS)を構成する空気圧センサ36、温度センサ38および車輪側通信装置40を含む。各空気圧センサ36は、それぞれ対応するタイヤ空気室内に配置されており、対応する車輪4のタイヤの空気圧を検出する。本実施形態では、空気圧センサ36がタイヤ空気室内に配置されるが、空気圧センサ36は、タイヤ空気室と連通する配管の中途に設けられてもよい。一方、各温度センサ38は、それぞれ対応するタイヤ空気室内の温度を検出する。これらの空気圧センサ36および温度センサ38は、対応する車輪側通信装置40に電気的に接続されており、車輪側通信装置40は、空気圧センサ36および温度センサ38の検出結果を車体側に無線送信する。
加えて、タイヤ空気圧制御装置10は、その制御手段として機能する電子制御装置(以下、「ECU」という)50を含む。ECU50は、図示されないCPU、ROM、RAM、入出力ポート、および記憶装置等を含むものであり、 図1に示されるように、上述のコンプレッサ14、高圧タンク弁18、排気弁26、および各空気制御弁30等は、当該ECU50に接続されている。また、ECU50には、車体側通信装置42が接続され、上述の車輪側通信装置40からの信号は、車体側通信装置42を介してECU50に与えられる。更に、ECU50には、各車輪速センサ6、ドライバー等によるタイヤ空気圧の切換を可能にするための空気圧切換スイッチ44、警報音や所定の警告表示によりドライバー等に何らかの警告を与える警報装置46等が接続されている。そして、ECU50は、車体側通信装置42や図示されないセンサ類等からの信号に基づいて、コンプレッサ14、高圧タンク弁18、排気弁26、各空気制御弁30、および警報装置46等を制御する。
すなわち、ECU50は、空気圧センサ36からの信号に基づいて各車輪4のタイヤ空気圧の目標値に対する高低を判定すると共に、ドライバーのスイッチ操作または所定のアルゴリズムに従って各車輪4のタイヤ空気圧の目標値を設定する。更に、ECU50は、タイヤ空気圧の判定結果に応じて、コンプレッサ14、高圧タンク弁18、排気弁26、および各空気制御弁30等を適宜制御して、各車輪4のタイヤ空気圧がそれぞれの目標値に達するようにする。
具体的には、タイヤ空気圧が設定された目標値よりも小さい場合、ECU50は、各空気制御弁30を開弁させると共に、タイヤ空気室内の空気の圧力よりも高圧の圧縮空気がつくり出されるように、コンプレッサ14等に指令信号を与えると共に高圧タンク弁18を開弁させる。これにより、コンプレッサ14によって圧縮された空気と、高圧タンク16内に蓄えられていた圧縮空気がドライヤ20、逆止弁22、空気供給ライン12、各空気制御弁30および各回転エアシール32を介して各タイヤ空気圧調整ユニット34へと供給される。そして、タイヤ空気室内の空気と空気供給ライン12内の空気との圧力差に起因して、タイヤ空気圧調整ユニット34により、空気供給ライン12からタイヤ空気室への空気の流入が許容されることになる。
また、タイヤ空気圧が設定された目標値よりも大きい場合、ECU50は、排気弁26および各空気制御弁30を開弁させると共に、タイヤ空気室内の空気の圧力よりも小さい所定圧力の圧縮空気が各タイヤ空気圧調整ユニット34に供給されるようにする。これにより、タイヤ空気室内の空気と空気供給ライン12内の空気との圧力差に起因して、タイヤ空気圧調整ユニット34により、タイヤ空気室から空気供給ライン12への空気の流入が許容され、タイヤ空気室内の空気の一部が排気弁26を介して外部に排出される。更に、タイヤ空気室を密閉してタイヤを気密保持する場合、ECU50は、排気弁26を開弁させて空気供給ライン12を大気開放させる。これにより、各タイヤ空気圧調整ユニット34によって、空気供給ライン12と各タイヤ空気室との間の空気の流通が阻止される。
そして、本実施形態のタイヤ空気圧制御装置10のECU50は、上述の車輪4の各タイヤに加えられている荷重を推定可能に構成されており、ECU50を含むタイヤ空気圧制御装置10は、本発明による荷重推定装置としても機能する。以下、図2および図3を参照しながら、上述の車輪4の各タイヤに加えられている荷重を推定する手順について説明する。
図2は、車輪4の各タイヤに加えられている荷重を推定するルーチンを説明するためのフローチャートである。同図に示されるルーチンは、車両1の図示されないイグニッションスイッチがONされた後、車両1の走行が開始される前に実行されるものである。このため、ECU50は、図2に示されるように、イグニッションスイッチがONされたか否か常時判定している(S10)。
S10にてイグニッションスイッチがONされたと判断すると(S10におけるYes)、ECU50は、各車輪4のタイヤ空気圧が予め定められている第1圧力Pに設定されるように、通信装置40および42を介して各空気圧センサ36から送られる信号に基づいて、コンプレッサ14、高圧タンク弁18、および各空気制御弁30等を適宜制御する(S12)。S12にて設定される第1圧力Pは、比較的大きな値とされ、本実施形態では、例えばおよそ300kPaとされる。
S12にて各車輪4のタイヤ空気圧を第1圧力Pに設定すると、ECU50は、速やかに、各車輪4のタイヤ空気圧が予め定められている第2圧力Pに設定されるように、通信装置40および42を介して各空気圧センサ36から送られる信号に基づいて、各空気制御弁30および排気弁26を開放させる(S14)。S14にて設定される第2圧力Pは、第1圧力Pよりもある程度小さな値とされ、本実施形態では、例えばおよそ100kPaとされる。
上述のように、S12にて各車輪4のタイヤ空気圧を第1圧力Pに設定した後、S14にて各車輪4のタイヤ空気圧を第1圧力Pよりも低い第2圧力Pへと低下させると、各車輪4から空気制御弁30および排気弁26を介して空気が外部へと流出する。この際、各車輪4のタイヤから流出する空気の量は、タイヤに加えられている荷重の大きさに依存する。すなわち、図3に示されるように、例えばタイヤ空気圧を例えばおよそ300kPaからおよそ100kPaへと変化させた場合、タイヤに加えられている荷重が大きければ、タイヤから流出する空気の量も多くなり、タイヤに加えられている荷重が小さければ、タイヤから流出する空気の量も少なくなる。
そして、図2のルーチンのもとでは、S12にて各車輪4のタイヤ空気圧が第1圧力Pに、すなわち、各車輪4のタイヤ空気圧が比較的高い値に設定されると、各車輪4のタイヤに加えられている荷重に拘らず、すべての車輪4のタイヤ空気室内における空気の体積は概ね同一の所定値になっているとみなすことができる。また、S12の処理とS14の処理との間の時間が短ければ、タイヤ空気室内の温度の変化は実質的にないものとみなすことができる。従って、各タイヤに加えられている荷重は、各タイヤの空気圧を第1圧力Pからそれよりも低い第2圧力P値へと低下させた際の各タイヤ内の空気量の変化分、すなわち、各タイヤから流出する空気の量がわかれば、タイヤからの流出空気量とタイヤに加えられている荷重との相関を予め求めておくことにより、容易に推定することが可能である。
また、タイヤ空気圧を第1圧力Pからそれよりも低い第2圧力P値へと低下させた際のタイヤ内の空気量の変化分、すなわち、タイヤ空気圧が第1圧力Pである場合のタイヤ内の空気量と、タイヤ空気圧が第2圧力Pである場合のタイヤ内の空気量との差は、空気制御弁30の開弁時間や配管の内径、長さ等に基づいて精度よく求めることができる。このため、S14にて各空気制御弁30および排気弁26を開放させると、ECU50は、車輪4ごとに、S14の処理の開始からタイヤ空気圧が第2圧力Pに達するまでの空気制御弁30の開弁時間を求めると共に、求めた各空気制御弁30の開弁時間に基づいて、各車輪4のタイヤから流出した空気の量を算出する(S16)。
そして、本実施形態では、タイヤ空気圧を第1圧力Pから第2圧力P値へと低下させた際に車輪4のタイヤから流出する空気の量と、タイヤに加えられている荷重との相関を規定するマップが、実験的、経験的に予め定められ、ECU50の記憶装置に格納されている。ECU50は、当該からマップから、車輪4ごとに、S16にて求めたタイヤからの流出空気量に対応する荷重を求め、求めた荷重を所定の記憶領域に格納する(S18)。S18の処理の処理を実行すると、ECU50は、例えば予め定められている空気圧設定マップを用いると共に、S18にて求めた各車輪4への荷重に基づいて、各タイヤの空気圧を適正値に設定し(S20)、本ルーチンを終了させる。
このように、図2のルーチンが実行されることにより、荷重センサや撓みセンサ等を用いることなく、タイヤに加えられている荷重を比較的低コストで精度よく推定することが可能となる。そして、各車輪4のタイヤに加えられている荷重を求めることにより、各タイヤの状態を管理したり、アンチロックブレーキシステム等を精度よく制御したりすることが可能となる。
なお、本実施形態では、S16にて各空気制御弁30の開弁時間に基づいて、各車輪4のタイヤから流出した空気の量が算出されるが、これに限られるものではない。すなわち、車輪4ごとに流量計を設けて、各車輪4のタイヤから流出する空気の量を直接計測してもよいことはいうまでもない。また、S18にて各タイヤからの流出空気量に基づいて各タイヤへの荷重を求める際には、各車輪4の温度センサ38によって検出されるタイヤ空気室内の温度を考慮してもよいこというまでもない。
本発明による荷重推定装置が適用された車両を示す概略構成図である。 図1の車両の各タイヤに加えられている荷重を推定するルーチンを説明するためのフローチャートである。 図1の車両の各タイヤに加えられている荷重を推定する手順を説明するための模式図である。
符号の説明
1 車両、2 車体、4 車輪、6 車輪速センサ、10 タイヤ空気圧制御装置、12 空気供給ライン、14 コンプレッサ、16 高圧タンク、18 高圧タンク弁、20 ドライヤ、22 逆止弁、24 オリフィス、26 排気弁、28 サイレンサ、30 空気制御弁、32 回転エアシール、34 タイヤ空気圧調整ユニット、36 空気圧センサ、38 温度センサ、40 車輪側通信装置、42 車体側通信装置、44 空気圧切換スイッチ、46 警報装置

Claims (4)

  1. タイヤに加えられている荷重を推定するためのタイヤ荷重推定装置において、
    前記タイヤ内の空気量を変化させて前記タイヤの空気圧を調整することができる空気圧制御手段と、
    前記空気圧制御手段を作動させて前記タイヤの空気圧を変化させ、それに伴って変化する所定のタイヤ状態量に基づいて前記タイヤに加えられている荷重を推定する荷重推定手段とを備えることを特徴とするタイヤ荷重推定装置。
  2. 前記荷重推定手段は、前記空気圧制御手段を作動させて前記タイヤの空気圧を所定値に設定した後、前記空気圧制御手段を更に作動させて前記タイヤの空気圧を前記所定値とは異なる他の値に設定し、前記タイヤの空気圧を前記所定値から前記他の値へと変化させた際の前記タイヤ内の空気量の変化分に基づいて前記タイヤに加えられている荷重を推定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ荷重推定装置。
  3. タイヤに加えられている荷重を推定するためのタイヤ荷重推定方法において、
    前記タイヤの空気圧を変化させ、それに伴って変化する所定のタイヤ状態量に基づいて前記タイヤに加えられている荷重を推定することを特徴とするタイヤ荷重推定方法。
  4. 前記タイヤの空気圧を所定値に設定した後、前記タイヤの空気圧を前記所定値とは異なる他の値に設定し、前記タイヤの空気圧を前記所定値から前記他の値へと変化させた際の前記タイヤ内の空気量の変化分に基づいて前記タイヤに加えられている荷重を推定することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ荷重推定方法。


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