JP2006161607A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピストン冷却のための専用の装置を追加することなく、内燃機関運転中のピストン温度の上昇を抑制する。
【解決手段】ピストン3の温度を検知するピストン温度検知手段10と、排気弁6の閉時期または吸気弁5の開時期を可変に制御可能な可変動弁機構と、機関運転中にピストン3の温度と所定値とを比較し、ピストン3の温度が所定温度より高温であると判定した場合には、排気弁6が閉じた後かつ前記吸気行程中に吸気弁5が開くようにマイナスオーバラップ制御を行う制御手段10とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ピストン3の温度を検知するピストン温度検知手段10と、排気弁6の閉時期または吸気弁5の開時期を可変に制御可能な可変動弁機構と、機関運転中にピストン3の温度と所定値とを比較し、ピストン3の温度が所定温度より高温であると判定した場合には、排気弁6が閉じた後かつ前記吸気行程中に吸気弁5が開くようにマイナスオーバラップ制御を行う制御手段10とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内燃機関のピストン温度の上昇を抑制する手段に関する。
内燃機関のピストンは、上面が燃焼室を構成するので、混合気の燃焼による熱を受けやすく、これにより高温となりやすい。そして、ピストンが高温になると、圧縮上死点付近で圧縮による温度上昇とピストンの熱による温度上昇によって、火花点火を行う前に混合気が自己着火してしまう、ノッキングが発生しやすくなるという問題があった。
そこで、特許文献1では、ピストンの下面側からオイルを噴射することによってピストンを冷却する冷却装置が開示されている。
実開昭61−59831号
しかしながら、特許文献1の冷却装置では、オイルをピストンに噴射するためのポンプや、ポンプを駆動するための駆動装置等が必要となり、また、クランクケース内には噴射用のオイル通路を設ける必要がある。
したがって、従来のエンジンに比べてシステムが複雑化し、また、クランクケースの加工コストが増加する、という問題があった。
そこで、本発明ではピストン冷却専用の装置を新たに設けることなく、ピストン温度の上昇を抑制することを目的とする。
本発明の内燃機関は、ピストン温度を検知するピストン温度検知手段と、排気弁の閉時期または吸気弁の開時期を可変に制御可能な可変動弁機構と、機関運転中に前記ピストン温度と所定値とを比較し、前記ピストン温度が所定温度より高温であると判定した場合には、排気弁が閉じた後かつ前記吸気行程中に吸気弁が開くようにマイナスオーバラップ制御を行う制御手段とを備える。
本発明によれば、ピストンが高温になったときにはマイナスオーバラップ制御を行い、吸気行程中に吸気弁及び排気弁が閉じた状態となる期間を設けるので、ピストンの下降によるシリンダ内容積の膨張によって、シリンダ内の温度が低下し、高温となったピストンから熱を奪う。これにより、オイル噴射装置等のピストン冷却専用の装置を設けることなく、バルブタイミングの制御のみでピストン温度の上昇を抑制することができ、耐ノック性の向上を図ることができる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用するシステムの概略図である。
1はシリンダヘッド、2はシリンダブロック、2aはシリンダブロック2に筒状に設けられたシリンダ、3はシリンダ2aに摺動可能に収められたピストンである。
ピストン3の冠面3aは、シリンダヘッド1の下面およびシリンダ2aの内壁面と燃焼室4を形成する。
燃焼室4を形成するシリンダヘッド下面には、燃焼室4に吸気を導入するための吸気通路7、燃焼室4で燃焼した既燃ガスを排出するための排気通路8が開口しており、それぞれの開口部には、吸気バルブ5、排気バルブ6が摺動可能に備えられる。また、燃焼室4の天井面には、燃焼室4内に導入された混合気に火花点火する点火栓9が配置される。
吸気バルブ5、排気バルブ6の開閉動作および点火栓9の点火時期は、制御手段としてのコントロールユニット(ECU)10によりピストン3に応動して制御される。
ECU10には、機関回転数、吸気圧、吸気量、排気温度、冷却水温等のデータが読み込まれ、これらに基づいて上記の吸気バルブ5および排気バルブ6の開閉、点火時期等の制御を行う。
なお、上記の内燃機関は可変動弁機構を備えており、吸気バルブ5、排気バルブ6の開閉タイミングを機関運転状態に応じて可変に制御することが可能である。
また、ECU10はピストン温度検知手段としての機能も有し、ピストン3の温度の推定を行う。推定方法は、例えば、予め計算等により冷却水温とピストン温度の関係をテーブル化してECU10に格納しておき、運転中に検出した冷却水温の検出値により前記テーブルを検索する。なお、予めピストン温度との関係を求めておくのは、冷却水温に限らず、機関回転数、吸気圧、吸気量、排気温度等の検出値のいずれでも構わない。また、一つの検出値に限らず、複数の検出値に基づいて推定しても構わない。
上記のように構成される機関について、ピストン3の温度上昇を抑制するために、ECU10は図2のフローチャートに示すような制御を行う。
以下、ステップにしたがって説明する。
ステップS1では、ピストン3の温度を推定する。推定方法は前述したように冷却水温の検出値に基づいて行う。
ステップS2では、推定したピストン温度と予め設定した所定値との比較を行う。予め設定した所定値とは、例えば、ピストン温度とノッキングの発生率との関係を実験等により求め、ノッキング発生率が許容できなくなる程度に高くなる温度に設定する。
ステップS2における比較の結果、ピストン温度が所定値より低い場合にはリターンする。ピストン温度が所定値より高い場合にはステップS3に進む。
ステップS3では、吸気バルブ5、排気バルブ6のバルブタイミングを変化させ、吸気行程中に吸気バルブ5と排気バルブ6のいずれもが閉弁した期間(マイナスオーバラップ期間)を有するようなバルブタイミングに制御する(以下、このような制御をマイナスオーバラップ制御という)。
図3〜図5に本実施形態で行うマイナスオーバラップ制御のバルブタイミング図を示す。
図中、IVOは吸気バルブ5開弁時期、IVCは吸気バルブ5閉弁時期、EVOは排気バルブ6開弁時期、EVCは排気バルブ6閉弁時期、TDCは上死点、BDCは下死点を表す。
図中、IVOは吸気バルブ5開弁時期、IVCは吸気バルブ5閉弁時期、EVOは排気バルブ6開弁時期、EVCは排気バルブ6閉弁時期、TDCは上死点、BDCは下死点を表す。
図3は上死点前に排気バルブ6を閉じ、上死点後に吸気バルブ5を開くマイナスオーバラップ制御を表す。
ここで、排気バルブ6を閉じてから上死点までのクランク角度の絶対値(|TDC−EVC|)は上死点後吸気バルブ5が開くまでのクランク角度の絶対値(|TDC−IVO|)よりも小さいものとする。
このように制御することにより、排気バルブ6が閉じてから上死点までは、燃焼室4内はピストン3の上昇によって圧縮されることにより温度上昇するが、上死点後吸気バルブ5が開くまでは、ピストン3が下降することにより膨張して温度が低下する。そして、前述したようにマイナスオーバラップ期間中の膨張期間は圧縮期間よりも長い(|TDC−EVC|<|TDC−IVO|)ので、マイナスオーバラップ期間終了時の燃焼室4内の温度は、開始時に比べて低くなる。これにより、高温のピストン3から熱が移動することになり、ピストン3の温度上昇を抑制することができる。
なお、上記のようなマイナスオーバラップ制御を行った場合のシリンダ2a内の圧力(以下、シリンダ内圧という)の変化は、図6に示すようになる。図6の縦軸、横軸はそれぞれシリンダ内圧、シリンダ容積(燃焼室4の天井面、ピストン3の上面、シリンダ2a内壁面で囲まれる容積)の対数をとったものである。
aが上死点に相当し、吸気行程(線A)の開始とともに、シリンダ内容積の増大に伴ってシリンダ内圧は一旦低下した後、吸気バルブ5を開くと上昇する。ここでの圧力低下により、燃焼室4内の温度が低下する。
bは下死点に相当し、圧縮行程(線B)の開始とともに、シリンダ内容積の減少に伴ってシリンダ内容積は上昇し、圧縮上死点cに達する。そして膨張行程(線C)においてシリンダ内容積の増加とともにシリンダ内圧も低下する。
図4は上死点で排気バルブ6を閉じ、上死点後に吸気バルブ5を開くマイナスオーバラップ制御を表す。これによれば、マイナスオーバラップ期間中に圧縮による温度上昇がなく、吸気バルブ5が開くまでの膨張によって燃焼室4内の温度は低下するので、マイナスオーバラップ期間終了時に燃焼室4内の温度は開始時に比べて低くなり、ピストン3の温度上昇を抑制することができる。
図5は排気バルブ6の閉弁、吸気バルブ5の開弁がともに上死点後となるマイナスオーバラップ制御を表す。これによれば、図4と同様にマイナスオーバラップ期間中に圧縮による温度上昇がなく、マイナスオーバラップ期間終了時の燃焼室4内の温度が開始時に比べて低くなり、ピストン3の温度上昇を抑制することができる。
以上により本実施形態では、ピストン3が高温となったときには図3〜図5に示したようなマイナスオーバラップ制御を行い、吸気行程中に吸気弁及び排気弁が閉じた状態となる期間を設けるので、ピストンの下降によるシリンダ内容積の膨張によってシリンダ内の温度が低下し、高温となったピストンから熱を奪う。これにより、オイル噴射装置等のピストン冷却専用の装置を設けることなく、バルブタイミングの制御のみでピストン温度の上昇を抑制することができ、耐ノック性の向上を図ることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、吸気バルブおよび排気バルブの開閉時期を可変に制御可能な往復動型内燃機関に適用可能である。
1 シリンダヘッド
2 シリンダブロック
3 ピストン
4 燃焼室
5 吸気バルブ
6 排気バルブ
7 吸気通路
8 排気通路
9 点火栓
10 コントロールユニット(ECU)
2 シリンダブロック
3 ピストン
4 燃焼室
5 吸気バルブ
6 排気バルブ
7 吸気通路
8 排気通路
9 点火栓
10 コントロールユニット(ECU)
Claims (3)
- ピストン温度を検知するピストン温度検知手段と、
排気弁の閉時期または吸気弁の開時期を可変に制御可能な可変動弁機構と、
機関運転中に前記ピストン温度と所定値とを比較し、前記ピストン温度が所定温度より高温であると判定した場合には、排気弁が閉じた後かつ前記吸気行程中に吸気弁が開くようにマイナスオーバラップ制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする内燃機関。 - 前記制御手段は、
前記排気弁閉時期とピストン上死点位置との間のクランクシャフト角度が、
前記吸気弁開時期とピストン上死点位置との間のクランクシャフト角度よりも小さくなるようにマイナスオーバラップ制御する請求項1に記載の内燃機関。 - 前記制御手段は、
前記排気弁閉時期がピストン上死点位置と略同時期となるようにマイナスオーバラップ制御する請求項1に記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004351598A JP2006161607A (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004351598A JP2006161607A (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006161607A true JP2006161607A (ja) | 2006-06-22 |
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ID=36663914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004351598A Pending JP2006161607A (ja) | 2004-12-03 | 2004-12-03 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006161607A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022029208A3 (en) * | 2020-08-05 | 2022-07-07 | Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg | System and method for managing piston temperature in a vehicle |
US11598250B2 (en) | 2018-05-31 | 2023-03-07 | Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg | Exhaust system for an engine |
US11802506B2 (en) | 2017-07-10 | 2023-10-31 | Bombardier Recreational Products Inc. | Air intake and exhaust systems for a snowmobile engine |
-
2004
- 2004-12-03 JP JP2004351598A patent/JP2006161607A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11802506B2 (en) | 2017-07-10 | 2023-10-31 | Bombardier Recreational Products Inc. | Air intake and exhaust systems for a snowmobile engine |
US11598250B2 (en) | 2018-05-31 | 2023-03-07 | Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg | Exhaust system for an engine |
WO2022029208A3 (en) * | 2020-08-05 | 2022-07-07 | Brp-Rotax Gmbh & Co. Kg | System and method for managing piston temperature in a vehicle |
EP4212713A1 (en) * | 2020-08-05 | 2023-07-19 | BRP-Rotax GmbH & Co. KG | System and method for managing piston temperature in a vehicle |
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