JP2006161596A - ロッカーシャフトの給油構造 - Google Patents

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Satoaki Kakiuchi
聡朗 柿内
Miki Ihara
美樹 伊原
Yukinori Yamaguchi
征則 山口
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Abstract

【課題】技術的に簡単な加工によりロッカーシャフトの内部に複数の給油流路を安価に形成し得るようにする。
【解決手段】内部に複数の給油通路24を有するロッカーシャフト23を製作するに際し、該ロッカーシャフト23の外殻を成すように形成されたスチールパイプ25の内部に、アルミニウムの引抜き材又は押出し材から成り且つその軸心方向に複数の給油通路24を開通したインナーロッド26を嵌挿する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッカーシャフトの給油構造に関するものである。
従来よりトラックやバスなどの大型車輌では、もともと車輌重量が大きい上に積載荷重が加わる為、減速時に慣性力が大きく作用することになり、常用ブレーキ装置にかかる負担が大きくなる。
そこで、下り坂などでブレーキをかける頻度が高い時には、一般的にエンジンブレーキを併用することが行われているが、積載荷重が大きい場合や坂道が急勾配であるような場合には、十分なエンジンブレーキの効果が得られないことがある。
この為、エンジンの圧縮上死点付近で排気弁を強制的に開作動して圧縮圧力を開放することにより次の膨張行程におけるピストンを押し下げる力の発生を少なくして圧縮行程で得た制動力を有効に作用させるようにした圧縮圧開放型エンジンブレーキを補助的に装備することが行われている。
図3は前記圧縮圧開放型エンジンブレーキの一例を示すもので、図中1はシリンダ、2は燃焼室、3はピストン、4は排気弁、5は排気流路を夫々示し、排気行程でカムシャフト6に装備した排気カム7により基端をローラ8aを介し押し上げられて傾動するロッカーアーム8の先端によりブリッジ9を介し両方の排気弁4が押し下げられて開作動され、燃焼室2から排気流路5へと排気ガス10が掃気されるようになっている。
そして、前記ロッカーアーム8の先端によりブリッジ9を介し両方の排気弁4が押し下げられて開作動される際には、前記ロッカーアーム8の基端が上方のハウジング11に備えられたマスターピストン12を押し上げ、前記ハウジング11内に穿設された油通路13に圧力を発生させて別のシリンダ1の上方にあるスレーブピストン14を従動させて下降せしめ、該スレーブピストン14によりブリッジ9の片側に装備したアクチュエータピン15を介し一方の排気弁4を単独でも押し下げ得るようにしてある。
即ち、排気行程となっている別のシリンダ1のマスターピストン12の作動により、圧縮上死点付近となっているシリンダ1のスレーブピストン14が従動されるよう行程タイミングの合うシリンダ1相互のスレーブピストン14とマスターピストン12との間が油通路13で接続されており、該油通路13には、該油通路13の油圧の保持・開放を切り替える為の作動油供給手段であるソレノイドバルブ16及びコントロールバルブ17を介し作動油18(エンジンオイル)が供給されるようになっている。
ここで、ソレノイドバルブ16は、制御装置19からの制御信号16aにより作動油18の供給・遮断を行い、コントロールバルブ17は、ソレノイドバルブ16が開いた状態で前記油通路13の油圧が保持されるよう逆止弁として機能し且つソレノイドバルブ16が閉じた状態では前記油通路13の油圧をリリーフ口20へと開放するよう機能するものである。
尚、図中21は吸入空気、22は吸気流路、23は吸気や排気を担うロッカーアーム8を回動自在に軸支して該ロッカーアーム8の傾動軸を成すロッカーシャフトを示す。
而して、斯かる圧縮圧開放型エンジンブレーキにおいては、制御信号16aによりソレノイドバルブ16を開けておくと、コントロールバルブ17が逆止弁として機能して油通路13が閉じるので、各シリンダ1の夫々が異なるタイミングで圧力上死点付近となった際に、排気行程にある別のシリンダ1の排気弁4を開作動する為の排気カム7の押し上げによりロッカーアーム8を介しマスターピストン12が押し上げられて油通路13に圧力が発生し、圧縮上死点付近にあるシリンダ1のスレーブピストン14が従動されて一方の排気弁4が開作動されるので、燃焼室2内から排気流路5へと圧縮空気が開放されて次の膨張行程におけるピストン3を押し下げる力の発生が少なくなり、圧縮行程で得た制動力が有効に活用されることになる。
また、制御信号16aによりソレノイドバルブ16を閉じておけば、コントロールバルブ17により油通路13の油圧が開放され、油通路13内には圧力が発生しないので、スレーブピストン14が従動されなくなり、排気弁4は通常の開弁操作により排気行程でのみ開作動されて圧縮上死点付近では開作動されなくなる。
ただし、近年においては、斯かる圧縮圧開放型エンジンブレーキを軽量安価にて成立させるべく、エンジン上部に搭載されていた油圧ユニットのハウジング11を廃止し、その機能をロッカーアーム側に構成することが提案されている。
例えば、通常のバルブ操作を担うロッカーアーム8とは別にブレーキ専用のロッカーアームをロッカーシャフト23に増設すると共に、このブレーキ専用のロッカーアームに油圧式の出没自在なピストン機構を備え、該ピストン機構を介し前記ブレーキ専用のロッカーアームを所望のタイミングで傾動せしめるブレーキ専用カムをカムシャフト6に増設し、前記ピストン機構をロッカーシャフト23の内部に穿設した給油流路からの油圧により押し出して出没状態に保持したり、その油圧を開放して非作動状態にしたりすることが考えられている。
尚、この種のロッカーシャフトの内部に穿設した給油通路に関連する先行技術文献情報としては下記の特許文献1〜3等がある。
実公平6−40889号公報 実開平6−76609号公報 実開昭63−009404号公報
しかしながら、このように油圧ユニットの機能をロッカーアーム側に構成して圧縮圧開放型エンジンブレーキを成立させる場合、ロッカーシャフト23の内部に既存の通常潤滑(動弁系への潤滑)用の給油流路とブレーキ作動用の給油流路とを並設しなければならないが、ロッカーシャフト23のような長尺で硬いスチール部材の内部に、その軸心方向に向けて複数本の長い給油流路を穿孔加工するのは容易なことではなく、加工コストが大幅に高騰してしまうという問題があった。
特に近年では、吸気行程でシリンダ1の排気弁4を僅かに開弁作動させて排気流路5側から排気ガス10の一部をシリンダ1内に呼び戻すようにした内部EGR装置の併用も検討されているため、斯かる内部EGR装置を併用した場合には、EGR用の給油流路もロッカーシャフト23の内部に独立して追加加工しなければならなくなり、加工コストの更なる高騰を招いてしまうことが避けられなかった。
本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、技術的に簡単な加工によりロッカーシャフトの内部に複数の給油流路を安価に形成し得るようにすることを目的としている。
本発明は、ロッカーシャフトの外殻を成すように形成されたスチールパイプの内部に、アルミニウムの引抜き材又は押出し材から成り且つその軸心方向に複数の給油流路を開通したインナーロッドを嵌挿したことを特徴とするものである。
而して、このようにすれば、アルミニウムの引抜き加工や押出し加工により格別な困難性なく複数の給油流路を軸心方向に開通したインナーロッドを製作し、このインナーロッドをスチールパイプの中に嵌挿するだけで、内部に複数の給油流路を有するロッカーシャフトが簡単に得られるので、その加工コストの大幅な低減化が図られることになる。
この際、ロッカーシャフトの外殻を成すスチールパイプにより必要な強度が確保され、しかも、アルミニウム製で複数の給油流路が空いたインナーロッドによりロッカーシャフトの内部が構成されることで軽量化が図られる。
また、スチールパイプの両端部はプラグにより閉塞しておけば良く、このようにした場合における各給油流路を介した油の給排については、スチールパイプの外周面から半径方向に孔を開けて行うようにすれば良い。
上記した本発明のロッカーシャフトの給油構造によれば、内部に複数の給油流路を有するロッカーシャフトを技術的に簡単な加工を施すだけで容易に製作することができるので、その加工コストを従来の穿孔加工を施していた場合よりも大幅に削減することができるという優れた効果を奏し得る。
以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
図1及び図2に示す如く、本形態例においては、内部に複数の給油通路24を有するロッカーシャフト23を製作するにあたり、ロッカーシャフト23の外殻を成すように形成されたスチールパイプ25の内部に、アルミニウムの引抜き材又は押出し材から成り且つその軸心方向に複数の給油通路24を開通したインナーロッド26を圧入又はクリアランスを設定した上で挿入し、前記スチールパイプ25の両端部をプラグ27により閉塞するようにしており、各給油通路24を介した作動油18の給排については、スチールパイプ25の外周面から半径方向に孔28を開けて行うようにしてある。
このようにしてロッカーシャフト23の給油構造を構成すれば、アルミニウムの引抜き加工や押出し加工により格別な困難性なく複数の給油通路24を軸心方向に開通したインナーロッド26を製作し、このインナーロッド26をスチールパイプ25の中に嵌挿するだけで、内部に複数の給油通路24を有するロッカーシャフト23が簡単に得られるので、その加工コストの大幅な低減化が図られることになる。
この際、ロッカーシャフト23の外殻を成すスチールパイプ25により必要な強度が確保され、しかも、アルミニウム製で複数の給油通路24が空いたインナーロッド26によりロッカーシャフト23の内部が構成されることで軽量化が図られる。
従って、上記形態例によれば、内部に複数の給油通路24を有するロッカーシャフト23を技術的に簡単な加工を施すだけで容易に製作することができるので、その加工コストを従来の穿孔加工を施していた場合よりも大幅に削減することができる。
尚、本発明のロッカーシャフトの給油構造は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、ロッカーアームの内部の各給油流路は、通常潤滑(動弁系への潤滑)、圧縮圧開放型エンジンブレーキ、内部EGRなどの各種の給油流路として活用し得ること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す斜視図である。 図1のII−II矢視の断面図である。 圧縮圧開放型エンジンブレーキの一例を示す概略図である。
符号の説明
18 作動油
23 ロッカーシャフト
24 給油通路
25 スチールパイプ
26 インナーロッド
27 プラグ

Claims (2)

  1. ロッカーシャフトの外殻を成すように形成されたスチールパイプの内部に、アルミニウムの引抜き材又は押出し材から成り且つその軸心方向に複数の給油流路を開通したインナーロッドを嵌挿したことを特徴とするロッカーシャフトの給油構造。
  2. スチールパイプの両端部をプラグにより閉塞したことを特徴とする請求項1に記載のロッカーシャフトの給油構造。
JP2004351186A 2004-12-03 2004-12-03 ロッカーシャフトの給油構造 Pending JP2006161596A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8499740B2 (en) 2009-09-22 2013-08-06 Hyundai Motor Company Engine braking system for vehicles
US8602000B2 (en) 2009-07-31 2013-12-10 Hyundai Motor Company Engine brake unit

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